水族館の超巨大水槽・・・
優雅に泳ぎ回る回遊魚の下にどっしりかまえるその姿・・・
何とも言えない大迫力があります
そして、その魚は岩場などの影に身を隠し目の前を通る
魚を捕食します
そして・・・思うのです、この周りが岩場の釣り人に不利な
状況でこの魚を釣り上げることができるのかと・・・
その魚は・・・
クエ
地域によっては、モロコ・アラと呼びます
体長は1.5m 重量は50kgを超える魚へと成長する個体もいて
船釣り師の最終到着地点とされる方も多い魚です
その人気の秘密は、釣りあげる難しさと、もう一方で
味の評価が極めて高く、究極の美味と称され高級料亭などでしか
なかなか食べる事ができない魚ということも人気の理由です
今回の「店長釣り日記」はこの究極のターゲットを狙います
まずは・・・準備
リールは最強リール「ALLIGATOR Battle20GT」
メインライン:PEライン12号300m
リーダー:ナイロン80号240lb 3ヒロ
(ヤマトヨ スーパーヘビーナイロンショックハリス)
今回は、PEラインとリーダーの結束には
ヘビーウエイトタイプのボビンを使ったPRノットを
長めに組みました
ロッド:ピュアテック グランドEVO極スタンディング160-200
ノット強度の確認や、イメージトレーニングもしっかりして・・・・
いざ!!
関西の船釣り師の最終到着地といわれる
京都舞鶴港 第八十八大海丸へ・・・
神戸西区の自宅から1時間30分で到着
クエは高知県や九州で狙うイメージが強い魚ですが
こんな近場で、あの大物が狙えるのです
港に隣接する休憩所には、ここで釣れた大物の魚拓が・・・
なんと!!
40kgのクエ!!
これは・・・
イシナギ57kg
おおおっ!!
イシナギ75kg
こんな、夢のある魚のポイントへ誘ってくれるのが、この方
第八十八大海丸
田仲船長
TEL 090-4641-7127
遊漁を始められるずっと前から、この釣りに魅了され当時まだ
PEラインもあまり出回ってないころから、クエを狙い続けている
この道の超エキスパートなのです
今回使用するタックルは・・・
・グランドEVO極スタンディング&アリゲーターバトル20GT
(クエ本気タックル)
・パワーのあるジギングロッド&リール(クエ:チャレンジタックル)
・いつも愛用のジギングタックル(ジガーマンの血には逆らえない・・・)
へービーなタックルたちと夢追い人たちを乗せ船は出船
大海丸でのクエ釣りは、手巻きリール限定のルール、こだわりがあります
それは、田仲船長が、お客様に釣りの醍醐味や魚とのやり取りを存分に
楽しんで欲しいという思いからです
船がポイントに着くまでは船長といろいろお話しました
広大な日本海でクエを狙い続けている男はスケールがデカイ!!
「スタンディングで巨大なクエがかかって、取れんかったら取れんで
仕方ない、それも経験じゃ、また次取ったらいい!!」
う~ん・・・カッコいい
そして
とても優しい人柄の船長です
船長に、クエ釣りのアドバイスをもらいました
デッドベイト(死にエサ)と活き餌の棚の取り方について
デッドベイトは、クエが海底に横たわる死にエサを捕食する
ため、海底に横たわるようにエサを置くイメージで
アタリがあっても一気に喰らいつくことが少なく、前アタリのあと
本アタリが出るまでの時間がたまらなくドキドキする楽しい時間
イメージはタイラバやタチウオテンヤに近い感じですかね
生餌の場合はデッドベイトより少しだけ棚を上げるイメージで
アタリはいきなりガツーン!!こんな感じが多いようです
船長も私も釣りに関わる世界に身をおいているもの同士
熱い話もいろいろしました
中でも、船長は・・・
西紀サービスエリの黒豆パンが好物
私はやはり・・・
きな粉パン!!
こんな話もしながら・・・船は本日最初のポイントへ
生餌となるアジを捕獲するため、まずはサビキ釣りです
クエ釣り以外は電動リールもOK
エサ捕獲名人、いがわっす
順調に生餌のアジを捕獲していきます
生簀にアジがどんどんたまっていきます
ここで、ジグをしゃくりたくなる持病が発症し・・・
エサ捕獲名人、いがわっすの邪魔をしないよう、離れた場所で
ジグをしゃくっていると・・・
ヒット!!
青物とは明らかに違う引きに・・・なんだろう?
と楽しみながら寄せてきます
一瞬、魚体が見えた時は・・・
まさかクエ???
と思いましたが・・・
ドーン!!
50cmオーバーの良型のソイ
ソイでこのサイズ、さすが日本海ですね
ヒットルアー:プレッジ ボウマン210g
エサ捕獲名人がコツコツとエサを捕獲してくれたので
船はいよいよクエの生息しているポイントへ
仕掛はこれを使います
100号~200号くらいを使う事が多いポイントですが
この日は潮の流れが速く、400号のオモリを使用
エサはまずは、活きアジを使用します
使用するフックサイズが大きいため、エサの付け方は
目刺しという付け方をします
①専用針に10cmくらいの輪っかを作ったPEラインまたは輪ゴムを
つけてアジの目の上部分を貫きます
②PEラインの輪っかに針を通して、グルグル回して
針と魚との距離を詰め・・・
③魚とPEラインの近いところの輪っかに
針を通したら・・・
④準備はOKです
⑤クエの目の前まで頑張って行ってくれ!!
と念を込めて仕掛け投入です
大海丸には、船に大型ラークも設置されており
無料で貸し出してくれます
クエ・・・
いつでも喰らいついてきなさい!!
この海の底に・・・クエがいる!!
と思うと、わくわく感がたまらないですね
竿を持ち、日常の生活ではあじわえないような緊張感のもと
竿先と手元のアタリに全集中します
定期的に底を取り直しては、今か!今か!!とアタリを待ちます
そう簡単に釣れないのも、クエ釣りの醍醐味です
途中、生餌からデッドベイトに変えます
①サバを3枚におろし、真ん中の背骨がある部分を取り除きます
②身を縦に切れ目を入れてビラビラするようにして
クエにアピールします
③針の付け方は先ほどと同じ目刺し
クエとのファイトシーンならいいのですが・・・
もっと手ごわい相手は地球・・・
PEライン12号、リーダー80号の根がかりは強烈
竿を持ち上げてテンションを貼った後にテンションを抜くと
外れることもありますが・・・これは・・・とれん!!
この釣りにラインブレーカーは必須です
仕事帰りにジムで体を鍛えていますが
まさか、こんなかたちで役立つとは・・・
オモリが根がかっていたようです
太さ35号のすて糸のところで上手く切れてくれました
その後・・・
隣りのアングラーが巨大エイを釣ったり・・・
ヘビージギングタックルを試してみたり・・・
それなりにいろいろありましたが・・・
アタリを待つ・・・
待つ・・・
待つも・・・
チーン
そう簡単にはいかないのもクエの魅力ですね
だからこそ、釣れた時の喜びが大きいのだと思います
船長、遅くまでありがとうございました
夕マズメの時間で可能性を感じた時は粘ってくれる
船長です
残念ながら当日は釣ることが出来ませんでしたが
今シーズンに入り、大海丸ではすでに釣果が出ています
良型のクエや・・・
20kgオーバーのマハタもあがっています
ぜひ、皆様も興味のある方はチャレンジしてみてくださいね
出かける前に、娘に
「クエを食べさせてあげる」
と言って出てきたので・・・
「パパ、これがクエ?」
・・・
次こそは・・・クエを食べさせてあげる
と決意をあらたにした今回の釣行でした