諦めの悪い男
ゴトウヤスノリ
40歳
時は
遡る事、約8年前。
突然石鯛の魅力に憑りつかれ、
クロ釣りにしばらくの別れを告げる。
「諦めません。
結果を出すまでは」
そう誓って磯に通い詰める日々。
まだ見ぬ石鯛に夢見て、
18回連続ボウズ記録を樹立。
鋼のハートはびくともせず、
その後訪れた1日本石6枚の歓喜の瞬間。
そして、
時は流れ。
「よし、
一旦石鯛には
アレしとってもらおう。」
2022年2月吉日。
クロ釣り復活宣言。
「なげーこと
待たせちまったな、相棒」
折れた瞬間修理不能の竿と
巻けなくなった瞬間修理不能のリールを片手に、
復帰の舞台は「鶴見」
約13年ぶりくらいに鶴見の瀬渡し船
海翔丸さん(080-6426-5976)にお世話になる事に。
今回は
あっさりしょうゆ豚骨系の平山さんと
鶴見を満喫することに。
出船時間、AM2時。
磯釣り人生
史上最速の出船時間。
久し振りの鶴見の風景を眺めながら、
鶴見大島の高手島方面に船を走らせていると、
何と・・・・
スーパーA級瀬「大バエ」が何故か空いているではないか!!!
2022年の運を全部使い果たした感全開ではあるが、
早くも千載一遇のチャンス到来。
と、同時に
大バエで結果を残しきらなければ・・・
馬か鹿では・・・。
そんな巨大な十字架を背負う事に。
極寒の大バエ、
見上げれば満点の星空、
そして、
時折聞こえるおいちゃん(平山さん)のいびき。
鍋焼きうどんで暖を取り、
※写真撮ってから混ぜろやキサーン!
ようやく迎えた朝日。
「さっ、いこーか。」
道糸、ハリス共に1.7号
釣研)エキスパートグレZ0C
ハリス10mの1000釣法
通称「やっさんお決まりセット」でスタート。
すると、
開始早々大バエの神様がほほ笑むことに。
「てんちょー!来ましたー!!!」
「おっ、平山さん!早速やりよったな!!」
「てんちょー!また来ましたー!!!」
「おっ!絶好調やな!!」
「てんちょー!
バチバチ当たります!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
開始2時間、
当たりゼロ。
防寒着越しでも分かる「神のなで肩」
しかし、
大バエ特有の激流に出来る潮の壁が出現。
ハリスにG5を1個追加し、仕掛けを入れ込むと・・・。
バチバチバチィィィィィィ!!
目の覚めるようなアタリ!!!!!
からの瀬ズレ・・・。
「ちょwwwwwまっwwwwwwww」
軽やかに竿を起こせず通り魔の様な魚にやられるも、
ようやく復帰第一号のクロ!
サイズでは語れない尊い魚体。
そして、
訪れた
プライムタイム。
パターンをつかめば入れ食い状態へ。
タマラン・・・タマランすぎる・・・。
中盤、
ゼロ睡眠で大バエを堪能してたゆえ
時折ブレーカーが落ちるように一点を見つめてしまう。
しかし、その疲労も心地いい。
終わってみれば
できすぎやんけ。
そんなドラマを巻き起こしてくれた大バエに感謝し、
14:30納竿
~帰りしな~
いやー、釣れたなーなんつって、
例のから揚げとコーラをヨロシクやりながら北九州へ。
何事も
いったんアレすることも大切。
そんなことを学んだ2022年2月の出来事。
次こそは石鯛をアレするしかない。