イカメタルはどう始める?仕掛けに合わせたタックル選びと必要道具をご紹介!

今回はイカメタルのタックルと仕掛けについてです。仕掛けがシンプルでゲーム性が高く、美味しいイカが数釣れるこの釣りは、近年人気が急上昇中。初心者の方でも始めやすい船釣りです。ゲーム性の高い釣りをお探しの方は要チェック!道具を揃えてイカメタルに挑戦してみましょう。

※2025年6月10日更新

 

 

 

 

 

イカメタルの入門情報をまとめて解説

ロッドとリール、仕掛けをまとめてご紹介

今回はイカメタル入門向けのタックルと、仕掛けの解説です。スタートに向けてどんな道具を準備する必要があるのかをひとつずつご紹介します。

ロッド、リールとも専門性の高いものを選ぶメリットが大きい釣りなので、これから一式揃える方はぜひ参考にしてみてください。船釣り初心者の方でも手軽に遊べる釣りです。

 

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イカメタルはこんな釣り

ツツイカ系をメインに狙う船のルアーゲーム

イカメタルは、ヤリイカ・ケンサキイカやスルメイカをメインに狙う船のルアーゲームです。釣れるイカの種類は時期や地域によってさまざまで、ツツイカ系だけでなく、アオリイカが混ざることもあります。

 

日中の釣りと夕夜の釣り

船から海面を照らし、イカを浮き上がらせる夜釣りが有名ですが、こちらも地域によってさまざまなスタイルがあり、日中底付近を釣ったり、夕方から夜に暗くなってから明かりをつけたり、船に乗る時間はいろいろなタイミングを選べます。

釣る水深によって必要な仕掛けの重さは異なるものの、使用するタックルは時期や昼夜を問わず、同じもので多くの状況をカバーできます。流れが速いエリアは平均的な仕掛けよりも少し重いものを重視することになるので、事前に地域の情報を集めておきましょう。

 

 

遊漁船を予約しよう

イカメタルはお客さんを乗せて釣りに向かう「遊漁船」で楽しむ釣りです。遊漁船はほとんどの港にあり、狙うターゲットを決めて乗客を募集しています。まずはイカメタルで釣り人を募集している、地域の遊漁船を見つけるところからスタートしましょう。

 

遊漁船の見つけ方

遊漁船の情報は遊漁船予約サイト、遊漁船のホームページなどから確認できます。地域名とイカメタル、遊漁船と検索して、お近くの船宿情報を探してみてください。料金は12,000円前後が一般的で、道具のレンタルを行っている船宿もあります。

ブログをチェックする時や電話での問い合わせ時に、船宿推奨のタックルや仕掛け情報を合わせて確認しておくのが、スムーズに道具を揃えるコツです。初めての利用であることを伝えて、船長のおすすめを教えてもらいましょう。

 

 

イカメタルはこんな釣りまとめ

ツツイカ系を狙う船のルアーゲーム

昼の釣りと夕方、夜の釣りがある

遊漁船の予約が必要

 

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イカメタルタックルを3つに分けてご紹介

基本となるタックルの情報をチェックしよう

イカメタルタックルをロッド、リール、ラインの3つに分けて、特徴や選び方のコツを解説します。流用タックルでも遊べる釣りですが、専用タックルが非常に快適なので、釣り初心者の方も専用製品一式でスタートするのがおすすめです。しっかり準備して、当日の釣りを満喫しましょう。

 

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1.イカメタルタックル:ロッド

イカメタル専用ロッドの特徴について

まずは、イカメタル専用ロッドの特徴からご紹介します。ロッドはイカメタルタックルの中でも特に重要度の高い部分で、魚のようにハッキリと引き込まないイカのアタリを表現する、柔らかく専門性の高いティップを持っているのが、専用ロッド最大の魅力です。

長さやパワー、ティップタイプといくつか選択肢があるので、それぞれの長所をチェックして、ロッド選びの参考にしてみてください。人気の高い釣りなので、手ごろな価格のものからハイエンドなロッドまで、各グレードから自分に合うロッドを選べます。

 

イカメタル専用ロッドの長さ

長さは狭い船上での釣りでも扱いやすい、6フィートから7フィートがイカメタルロッドの基本の長さです。6フィートのロッドは、仕掛けの操作やアタリへの反応といった部分に優れており、アタリの違和感が手に伝わる頻度も高いです。これから始める初心者の方には、この長さのロッドをおすすめします。

やや長めの7フィートクラスは、船の揺れを吸収しながら仕掛けを安定させたり、長いストロークでアクションを見せたいシチュエーションで活躍します。全長が長い仕掛けの扱いが楽なので、後述するオモリグとの相性も良好です。7フィートクラスのロッドは、アクション変化のための2本目やオモリグへの適正を目的に検討してみてください。

 

イカメタル専用ロッドのパワー

イカメタルのロッドには、他のルアーロッドと同様にいくつかのパワークラスが用意されています。対応できるオモリの重さが選ぶときのポイントで、浅場や流れが緩やかなポイントで釣るなら、軽い仕掛けへの適性が高いL(ライト)、重いオモリが必要な場合はMH(ミディアムヘビー)と使い分けます。

 

モデルの選び方について

遊漁船予約時に使用する重さの範囲を聞いておくのが一番確実ですが、1本でできるだけ多くのシチュエーションに対応したい場合は、中間的なML(ミディアムライト)やM(ミディアム)を選択する方法もあります。

対応できるオモリの重さがMAX20号(75g)程度のものが標準的で、日中や深場向けはMAX30号(110g)とイメージしておきましょう。

 

イカメタル専用ロッドのティップタイプ

ティップは穂先のことで、イカメタル向けのロッドは視認性を高めるために白や蛍光色で塗装されていることが多いです。ティップの構造には複数の種類があり、それぞれに長所があります。基本的なものから始めたい方はソリッドティップ、使う仕掛けが重いと分かっている場合は、チューブラーロッドを検討してみましょう。

 

ティップタイプ 特徴 おすすめのシチュエーション
ソリッド イカメタルの基本、しなやかでアタリが見やすく扱いやすい スタンダード、目で見る感度を重視
メタル(チタン)ティップ 高価だが柔軟でアタリを視認しやすい スタンダード、予算に余裕がある場合
チューブラー 中空の穂先で張りがあり、重い仕掛けもパワフルに操作できる 深場や流れの速いエリア、手元の感度を重視

 

 

専用ロッドと汎用ロッドの違いについて

イカメタルはティップランロッドやタイラバロッドなど、他のロッドを流用したり、いくつかの釣りを同時に楽しめる汎用性を重視したロッドでも楽しめる釣りです。オモリの重さが対応できる範囲であれば、釣り自体は他ジャンルのロッドでも遊べますが、ターゲットにイカと魚という大きな違いがあり、釣果については専用ロッドに優位性があります。

 

ティップの硬さ

特に気になるのがティップの硬さで、汎用系のロッドではアタリを認識しにくかったり、ノリが悪くバレやすいというケースが増えます。小さなアタリをアワセて、数やサイズを目指すというのがイカメタルの醍醐味でもあるので、イカメタル初挑戦の方もぜひ専用ロッドを検討してみてください。

お金を払って釣る遊漁船の釣りは、しっかり準備して釣りの時間を自分が納得できる形で満喫するというのが、楽しみ方のコツです。専用ロッドとさまざまな状況に対応できる仕掛けの準備で、イカをたくさん釣りましょう。

 

 

イカメタルタックル:ロッドまとめ

6フィート前後、ML(ミディアムライト)~M(ミディアム)がスタンダード

最初の一本はソリッドティップがおすすめ

専用ロッドで釣果アップ

 

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2.イカメタルタックル:リール

初心者でも釣りやすいベイトリール

次はイカメタルタックルのリールについてです。まずは初心者の方におすすめのベイトリールからご紹介します。ベイトリールを選択するメリットは着底の分かりやすさ、仕掛け落下中のアタリを認識しやすい、この2点に加えて、水深表示カウンター付きを選択できるというのが最大の特徴です。

 

カウンター付きベイトリールがおすすめ

このカウンター機能は、ラインをどの程度放出したかをリール上に表示してくれる機能で、徐々に浮き上がってくるイカの群れに仕掛けの水深を合わせたい夜のイカメタルでは大きなアドバンテージになります。

使い方はシンプルで非常に簡単なので、釣り具に慣れていない方もぜひカウンター付きベイトリールの導入を検討してみてください。サイズはPE0.5号前後が200m程度巻ける番手が必要です。シマノ、ダイワともに100から150番で検討してみましょう。

ギヤ比は1回転あたりの巻き取り量が多いハイギアは、仕掛けの回収が速く、手返しが早いです。巻き取り力の強いパワーギアは、30号以上の重たいスッテの巻き上げや大型とのやりとり、深場からの回収など高い負荷かかるときにも回転が軽く巻き上げることが出来ます。

 

 

 

投げて探れるスピニングリール

カウンター付きを選べないスピニングリールですが、軽く投げて探る使い方ができることに加えて、ドラグ性能がベイトリールよりも優れています。特にドラグ性能はイカの身切れを防ぐ意味でも非常に魅力的で、身の柔らかいケンサキイカを狙う時は非常に役立ちます。

 

スピニングリールの選び方

カウンターが無いので、仕掛け位置をイメージするためにはマーカー付きのPEラインが必要になりますが、釣りに慣れている方であれば、しっかり仕掛け位置をイカのいる水深に合わせて釣りができます。

サイズは3000番前後が糸巻き量とパワーのバランスを取りやすいです。ギア比はスピニングリールもベイトリールと同じく、巻き上げ力があるノーマルギアと手早く回収できるハイギアというイメージで検討してみましょう。

ベイトリール向けロッドとスピニングリール向けロッドでは構造が異なるので、どちらのリールを選ぶかよく検討してから、ロッドの検討に移りましょう。

 

リールタイプ 選択のポイント 初心者おすすめ度
ベイトリール 扱いやすく、カウンター付きを選択できる
スピニングリール 仕掛けを投げる使い方に対応、ドラグ性能に優れる、仕掛け回収が速い

 

 

イカメタルタックル:リールまとめ

カウンター付きのベイトリールが特におすすめ

キャストができてドラグ性能に優れるスピニングリール

サイズはPE0.5号前後が200m程度巻けるものを選ぼう

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3.イカメタルタックル:ライン

メインラインはPEの0.5号前後

メインラインは伸びが少なく強度の高いPEラインを使用します。使用するラインは0.4号~0.6号と非常に細く、水中で受ける抵抗の少ないこのラインの細さが、軽い仕掛けの落下速度を速めるとともに、流れの中でも仕掛けを安定させてくれます。細いラインを使うことに大きなメリットがある釣りなので、釣り初心者の方も0.6号以下で号数を検討してみてください。

カウンター付きのベイトリールを選んだ場合は単色のラインでも釣りができますが、スピニングリールやカウンター無しのベイトリールから始める場合は、10mごとの色分けと1mごとのマーカーが入ったラインを選びましょう。イカ釣りは仕掛けの深さを細かく調整するのが、釣果に繋がる最大のコツです。

 

 

リーダーはフロロカーボン3号程度

PEラインは、傷に弱く滑って結びがほどけやすいという弱点があります。伸びが無いことから急激なショックにも弱いので、弱点を補えるリーダーラインを接続して使用しましょう。リーダーラインの種類は、傷に強く、やや伸びのあるフロロカーボンラインを使用します。号数は3号(12lb)とすると、メインラインと強度のバランスを取りやすいです。

イカメタルではリーダーが仕掛け部分を兼ねるので、長さはトータルで3m程度に収まるように調整するのがおすすめです。市販の交換用リーダー(仕掛け部分)を使用する場合は1m程度、スナップを介してスッテやエギを結ぶときは、3m程度から始めてみてください。

 

 

メインラインとリーダーラインの結び方

メインラインとリーダーラインの結び方は、FGノットやPRノットを使用します。今回は陸っぱりのイカ釣りでも人気の高い、FGノットをチェックしてみましょう。複雑に見える手順をスムーズに覚えるコツは、前半の編み込みパートと、後半のハーフヒッチパートに分けて覚えることです。

 

前半パートと後半パートのコツ

前半編み込みパートのコツは、PEラインをしっかりと張ることで、テンションさえキープできれば、初心者の方でもきれいに編み込みを作れます。

後半パートのやり方のコツは、編み込みや結び目を結びが追い越さないように、結びを小さくしてから、スライドするようにして位置を調整することです。このやり方は糸の結び全般で活躍するので、釣り初心者の方はぜひ習得してください。

この2つのコツを意識しながら、動画内で紹介されている手順を練習してみてください。船上で結び直しが必要になるケースがあるので、出かける前に何度か練習しておくのがおすすめです。

イカメタルタックル:ラインまとめ

メインラインはPE0.4号~0.6号200m程度

細いメインラインが釣果アップのポイント

リーダーラインはフロロカーボンの3号(12lb)

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イカメタルの仕掛けについて

イカメタル仕掛けをチェック

イカメタルの仕掛けはスタンダードなものと、オモリグと呼ばれる中間シンカーを使った仕掛けの2種類があります。まずはスタンダード仕掛けからチェックしてみましょう。

基本となる仕掛けは、リーダーラインの先端にスナップをつけて、重さのある疑似餌「鉛スッテ」を接続するだけで完成です。この構成は「ひとつスッテ」と呼ばれていますが、現在では「鉛スッテ」の上60cm程度の位置に「ウキスッテ」や「エギ」といった疑似餌をプラスした仕掛けが一般的です。

 

まずはこの仕掛けから挑戦

仕掛けの一番下にオモリの役割を果たす疑似餌が付いているので、仕掛け位置をイメージしやすく、タナの調整も簡単です。疑似餌の数が増えても操作が難しくなるということは無く、自然に誘ってくれるパーツが増えるので、初心者の方にも「鉛スッテ」の上60cm程度の位置に「ウキスッテ」や「エギ」といった疑似餌をプラスした仕掛けがおすすめです。

簡単なやり方で2匹同時に釣れる仕掛けや、イカメタルの基本となる部分からしっかり覚えていきたいという方は、こちらのタイプの仕掛けから始めてみましょう。

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イカメタル仕掛けに適したタックル構成

基本となる仕掛けなので、専用ロッドはこの仕掛けに合うように作られているものがほとんどです。タックルの項目でご紹介した6フィートクラスのロッドと、PE0.5号前後を巻いたカウンター付きの両軸リールでスタートしましょう。

小さく動かしてもしっかり誘える仕掛けなので、ロッドは扱いやすいショートタイプがおすすめです。オモリの役割を果たす「鉛スッテ」の重さは10号~30号程度までを使い分けます。

どの重さがメインになるかは、時期や船が回るポイントによってさまざまです。予約時に必要な重さを確認して、使用範囲がマッチするパワーのモデルを選択してください。

 

イカメタル仕掛け向けタックル例 スペック
ロッド 6フィートクラスのイカメタル専用ロッド
リール カウンター付きベイトリール
ライン PE0.5号前後200m

 

 

オモリグ仕掛けをチェック

先ほどご紹介したイカメタル仕掛けよりも、流れのあるポイントや深い釣り場に強い仕掛けです。この仕掛けは疑似餌のアクションがスローで、警戒心の強い大型のイカを狙うスタイルに適しています。

 

オモリグの仕掛け構成

オモリグの作り方は、まずリーダーを三つ又サルカンに接続して、中間に6号から40号程度までのオモリをセットします。1mほどさらにリーダーを結んで、先端に1.5号から2.5号程度までのエギを接続して完成です。2匹掛けを狙ったり、アピール力を高めたい場合には、オモリより上の部分にドロッパー(追加のスッテ)を接続しましょう。

操作時は中間地点のオモリを動かすことになるので、オモリの後ろにある疑似餌はふわふわと漂うようにアクションします。

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オモリグ仕掛けに適したタックル構成

疑似餌ではなく中間地点にあるオモリを動かして、リーダーの先にある疑似餌を動かす必要があるので、動かし方は鉛スッテの時よりも大きく鋭くなります。

ロッドは7フィート程度と長めを選ぶのがコツで、大きなストロークで仕掛けをしっかり動かしましょう。イカメタルロッドの中でも、重いオモリに対応できて、穂先が少し硬めのオモリグ専用ロッドが快適です。

リールはこの大きな動かし方に対応しやすい、ハイギアのスピニングリールが人気です。軽くキャストして探れるメリットもあるので、オモリグ専用にタックルを用意する場合は、スピニングタックルをおすすめします。

 

オモリグ仕掛け向けタックル例 スペック
ロッド 7フィート程度までのオモリグ専用ロッド
リール 3000番程度のスピニングリール
ライン PE0.5号前後200m

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イカメタルの仕掛けまとめ

イカメタル仕掛けは鉛スッテ+ウキスッテ

イカメタル仕掛けにはベイトタックル

オモリグは中間シンカー+エギ(+ドロッパー)

オモリグ仕掛けには専用ロッド+スピニングリール

 

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イカメタルのスッテについて

鉛スッテ

ここからは、先ほどご紹介した仕掛けのパーツであるスッテとエギについて詳しく解説します。まずはイカメタル仕掛けの基本となる、鉛スッテからチェックしてみましょう。

その名の通り鉛でできた疑似餌で、イカを騙すための布や塗装が施されており、針はイカの触腕にしっかり刺さる専用のカンナがついています。イカメタルで使用する号数は10号から30号程度、30g~120gまでで、形状は製品によってさまざまです。

 

形状の違いでイカを攻略

形状が細いものほど抵抗が少なく、沈みが速く鋭いアクションを演出しやすい特性があります。太さのあるものは中に綿が入っていて、イカが触った時に違和感が少なかったり、シルエットにボリュームがあります。抵抗が大きい分、動きもフワっとしているのが特徴です。

同じ重さでも、形状によってイカへのアピールの仕方に違いが出てきます。余裕があれば複数を用意して、当日の状況に合ったものを探しながら釣りを進めましょう。カラーの交換も効果があります。

 

 

ウキスッテ

 

仕掛けにアピール力を持たせたい時にプラスするスッテです。こちらは鉛スッテのようにオモリを兼ねる必要が無いので、浮力のある素材を使ってふわふわと柔らかい動きでイカを誘う役割を果たします。

ウキスッテという名前ですが、完全に浮くのではなく、浮力を使って水平に近い姿勢を出す程度のセッティングとしているものが多いです。

 

ウキスッテの号はサイズの表記

こちらもサイズ感は号数での表記となりますが、鉛スッテは重さの号表記、ウキスッテはサイズの号表記である点に注意が必要です。イカメタルで使用されるウキスッテのサイズは2.5号から3号程度で、鉛スッテの大きなシルエットに反応しないイカに効く、小さいものが人気です。

 

 

エギ

岸からのイカ釣りでもお馴染みの疑似餌です。スッテよりも水平姿勢を重視した独特な形状が持ち味で、水を受け流すボディ形状と前方に配置されたオモリの絶妙なバランスが、ピタっと止まるようなアクションを生み出します。

イカメタルで使用されているサイズは小ぶりな1.5号から2.5号で、人気のケンサキイカはもちろん、触腕の短いイカから大きなアオリイカまで、さまざまなイカに有効です。

 

オモリグをメインにドロッパーでも活躍中

小型のエギは、オモリグでメインの疑似餌として活躍するとともに、ドロッパーとしても使用されています。スッテとはシルエット、アクションとも大きく異なるので、動きに変化が欲しい時は積極的に投入してみましょう。

 

仕掛けパーツ 特徴 使用される号数
鉛スッテ イカメタル仕掛けでオモリの役割と疑似餌の役割を果たす 10号から30号程度まで
ウキスッテ 浮力があり、イカメタル仕掛けとオモリグでサポート的な役割を果たす 2.5号から3号程度まで
エギ オモリグでメインの疑似餌、イカメタル仕掛けのドロッパーにも 1.5号から2.5号

 

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イカメタルにあると便利な道具類もチェック

イカメタル釣行にあると便利な道具類も合わせてご紹介します。船釣りの基本的な持ち物である

・国の安全基準に適合したタイプAのライフジャケット

・ラインカッター

・汚れてもいいタオル

この3点にプラスして、専用ケースや持ち帰り用の道具類を充実させておくと釣行が非常に快適になります。

美味しいイカがたくさん釣れる釣りなので、道具類もしっかり準備してよい状態で持ち帰りましょう。

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①イカメタルの便利道具:スッテケース

カラーや重さ違い、そして予備のスッテを持ち運ぶための専用ケースです。ルアーケース的なデザインのものからポーチのようなものまで、さまざまな形状の製品が展開されています。

用意しておくと疑似餌同士が絡まず、使いたいものをスムーズに取り出せるので、仕掛け購入時に合わせてゲットしておきましょう。道具類一式を収納するタックルボックスやバッカンのサイズに合わせて選ぶのが、システマチックに収納するコツです。

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②イカメタルの便利道具:クーラーボックス&トロ箱

極端に大きいイカが混じることは稀ですが、数はたくさん釣れることがあります。クーラーボックスは35L前後のものをメインに検討してみましょう。保冷力に優れる釣り向けのクーラーボックスなら、移動時間が長くてもイカをいい状態で保てます。

クーラーボックス内でイカが重なったり、氷に直接触れたりするのを避けたいなら、「トロ箱」が便利です。四隅が少し浮くような設計になっていて、複数を重ねても、入れたイカにダメージを与えることはありません。

クーラーボックスの中に入れる使い方がメインになるので、こちらも両方を同時に揃えてジャストサイズを目指すというのが、選ぶときのコツになります。

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③傘袋・ジップロック袋

イカが氷に直接触れるのを防いだり、クーラーボックスを汚さずきれいに持ち運ぶためのアイテムです。

傘袋はヤリイカなどターゲットが大きい時に有効で、後述するジップロックよりも長いイカを入れられメリットがあります。ジップロックは密閉ができるので、イカとタレを入れて沖漬けを作ることができます。

どちらも家庭にあるもの、安いものを流用できます。墨で汚れやすい釣りなので、両方を用意して釣りに出かけるのがおすすめです。

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④イカメタルの便利道具:歯ブラシ

イカを何度も釣っていると、イカ墨や粘液がスッテに付着することがあります。塗装がきれいに見えなくなるのはもちろん、警戒心を持たせる墨はイカのタッチ回数が減る要因になるので、サッときれいにできる歯ブラシがあると便利です。

新品である必要はないので、余っているものを釣りに流用しましょう。できるだけ墨がついていない状態を維持するのも、釣果アップのコツです。

 

 

⑤手袋または絆創膏

ケガ防止の防止と対策用のアイテムです。カンナは非常に細く鋭い針で、揺れる船内で作業をすると指先に刺さることがあります。カエシが無いので抜けなくなるようなことはありませんが、しっかり準備しておくと、当日の釣りがスムーズです。

イカが暴れたり、数が釣れていたり、気持ちが焦って指先にケガをする方が多い釣りです、初心者の方は必ず準備していきましょう。

 

 

⑥沖漬けのタレ

コレを楽しみにイカメタルに出かける方も多い、沖漬け用の調味料です。現在は釣具店での取り扱いも増えており、料理をしない方でも、タレとジップロックさえ用意しておけば、手軽に沖漬けを楽しめるようになりました。

1日置いて刺身にするのがスタンダードですが、お茶漬けなどのアレンジも非常に美味しいです。せっかくのイカ釣りなので、こちらもぜひ検討してみてください。

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イカメタルに出かけよう

タックルと仕掛けの準備はバッチリ

イカメタル仕掛けには基本の仕掛けとオモリグの2種類があり、タックル構成もそれぞれに合ったものがあります。初心者の方がいきなり2種類を用意する必要はないので、船宿のブログや船長のおすすめを聞いて、当日の釣りに合ったものからスタートしてみましょう。

どちらにするか迷う場合は、使い方が簡単なカウンター付きベイトタックル&基本のイカメタル仕掛けとするのがおすすめです。スッテの色やワンタッチリーダーなど、仕掛け類のお悩みについても、ぜひ店頭でスタッフにご相談ください。

 

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SLJ(スーパーライトジギング)のタックル講座!イチから教えるセッティングのコツを解説!

今回はSLJ(スーパーライトジギング)のタックルについてです。
ロッド、リール、ラインをはじめ、ジグとフックの選び方までポイントを解説します。タックル一式を揃えて、スーパーライトジギングを始めましょう!

 

 

 

 

 

 

 

スーパーライトジギングのタックルと仕掛けを揃えよう

タックルと仕掛けの基本をまとめて解説

今回はオフショアで大流行中のSLJ、スーパーライトジギングの基本的なタックルと、ジグやフックといった仕掛けの基本的な選び方をまとめてご紹介します。

タックルから対象魚まで、本格的なジギングよりも全体的にライトな釣りなので、釣り初心者の方でも気軽に楽しめる釣りです。オフショアデビューをお考えの方もぜひ参考にしてみてください。

 

 

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スーパーライトジギングのターゲットを知ろう

スーパーライトジギングのターゲットを3つに分けてご紹介

まずはスーパーライトジギングのターゲットからチェックしてみましょう。

どの魚種も基本タックルで狙うことができますが、ターゲットが明確な場合は、より特定の魚種に合うものをセレクトできます。船宿が決まっていたり、地元のフィールドでよく釣れる魚をご存知の場合は、魚種に合うタックル編成を検討してみましょう。

オフショアルアーゲーム自体が初めての方は、基本タックルでいろいろな魚種を釣るところから始めるのがおすすめです。

 

①イサキ

スーパーライトジギングのターゲットとして非常に人気が高いのがイサキです。

簡単に釣れるタイミングもありますが、ルアーやアクションを工夫しないと口を使わないというタイミングもあり、パターンを探してヒットに持ち込むゲーム性の高さも魅力的です。

何より食べて美味しい魚なので、お土産の魚は美味しい魚が欲しいという方には特におすすめです。

 

②青物

ジギングのメインターゲットである青物も、スーパーライトジギングのターゲットです。

メインになるサイズは小型のものが中心ですが、状況がよければメジロクラス、ブリクラスがヒットするケースもあり、ライトタックルでスリリングなファイトを楽しめるターゲットでもあります。

小型のルアー、そして小型のルアーを快適に扱えるタックルだから釣れるというシチュエーションがあるので、青物ファンの方もぜひスーパーライトジギングに挑戦してみてください。

 

③真鯛

 

オフショアではタイラバや一つテンヤのイメージが強い真鯛も、スーパーライトジギングの好ターゲットです。

真鯛はこれまでにご紹介してきたイサキや青物とは異なり、直線的なアクションを好む傾向が強く、タダ巻きに強いメタルジグと柔らかいロッドを組み合わせることで、釣果アップが狙えます。

他の魚種に混じることも多いので、スタンダードなシャクリだけでなくタダ巻きも試しながら、色々な魚種を狙ってみてください。

 

④根魚

カサゴやハタ系の魚も、スーパーライトジギングで狙うことができます。

根魚は他の魚種よりも底付近を好むので、狙う時は頻繁に底を取りながら釣るのがポイントになります。船内のアナウンスを聞きながら、当日の状況や魚種に合わせた釣り方で楽しめるのも、スーパーライトジギングの魅力です。

底を狙うとヒラメやマゴチがヒットするケースもあります。小魚を食べる魚であればなんでもヒットする可能性があるので、いろいろな魚を釣ってみたいという方には特におすすめの釣りです。

 

スーパーライトジギングのターゲットまとめ

イサキ、青物がメインターゲット

人気の真鯛にはタダ巻きが有効!

根魚を狙う時は底付近を狙おう

 

 

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スーパーライトジギングのタックルを3つに分けて解説

基本タックルをロッド・リール・ラインに分けてご紹介

スーパーライトジギングの基本タックルをロッド・リール・ラインに分けて解説します。

ロッドの長さやリールの番手、ラインの太さなど基本的な部分を中心にご紹介するので、釣り初心者の方はぜひ参考にしてみてください。まずは定番のタックル編成としておけば、幅広い魚種をバッチリ狙えます。

 

 

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1.スーパーライトジギングタックル:ロッド

スーパーライトジギングの基本となるロッドスペック

まずはスーパーライトジギングタックルで基本となる、スタンダードなモデルのスペックをご紹介します。ロッドにはスピニングリール向けとベイトリール向けがあり、どちらかを選択する必要がありますが、どちらの場合もご紹介する基本的なスペックを基準にすることができます。

ジギング、ライトジギング、スーパーライトジギングとジギングは細かくジャンルが分かれている釣りなので、釣り道具に不慣れな初心者の方は、どのロッドを選べばいいのか迷いやすいです。専用ロッド購入時はSLJ、スーパーライトジギング向けの記載があるものから、予算や好みがマッチする1本を探してみましょう。

実際にロッドの曲がりを見ながら、専門性の高いロッドを見つけたい場合は、ぜひ店頭でスタッフにご相談ください。

 

ロッドのパワーとMAXジグウェイト

スーパーライトジギングで使用されるメタルジグは30gから80g程度で、初めての1本には、このジグウェイトを幅広くカバーできるものがおすすめです。スペック表のMAXジグウェイトが80g程度のロッドをメインに、モデルを検討してみましょう。

使用するジグが比較的軽い釣りなので、パワーは00番~0番、L(ライト)~ML(ミディアムライト)から選べばOKです。柔らかく曲がって、軽いメタルジグの操作や細い糸でのファイトをサポートしてくれる、快適性の高いライトなモデルを選びましょう。

 

ロッドの長さ

ロッドの長さは6.5フィート程度がスタンダードです。6フィート台前半のロッドはオフショアジギングのスタンダードと言える長さで、船内での操作性に優れ、さまざまなアクションを気持ちよく演出できます。

若干長めのものまで選択できますが、まずはこの長さのロッドからスーパーライトジギングをスタートしてみましょう。

 

ロッドの調子

ロッドの調子は、ジギングロッドらしい大きな曲がりがありつつ、ジグを操作しやすいやや先調子気味のものが人気です。

イサキを狙う場合は、口切れを防ぎつつ魚を乗せてくれる柔らかいもの、中大型の青物まで狙う場合は、やや硬めでパワーがあるものが適しています。大型がかかった場合はもちろん硬めのパワーロッドが有利ですが、初心者の方には、出番が多く釣りやすい柔らかめのロッドをおすすめします。

 

 

スーパーライトジギングロッドの構造に注目

スーパーライトジギングのロッドは、スタンダードなチューブラーと、トルクがあり乗せる調子が魅力のフルソリッドから選択できます。

初心者の方には扱いやすいチューブラーロッドをおすすめしますが、他ジャンルで釣り経験がある方や、個性的なロッドをお探しの方にはフルソリッドモデルもおすすめです。それぞれに個性があるので、特徴をチェックして自分の好みに合いそうなものを選択しましょう。

 

チューブラー

スタンダードなタイプのロッドです。チューブラーは中空となっている構造を指す言葉で、自重が軽く、張りがあり手元に伝わる感度が高い特徴があります。

スーパーライトジギングジャンルでは多くのロッドがこの構造を採用しており、初心者の方でも扱いやすく、幅広いアクションでジグの操作を楽しめるロッドです。クセの無い万能タイプから始めたい方や、自分の中で好みの基準を作るところから始めたい方は、このタイプのロッドからスタートしましょう。

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フルソリッド

近年注目度が高まっているロッドタイプです。ソリッドは中身が詰まっている構造のことで、フルソリッドは穂先から手元まで中空部分がありません。

フルソリッドロッドの魅力は、スタンダードなロッドよりも粘り強く大きな曲がりです。この粘りと曲がりが細い糸でのファイトをサポートするとともに、イサキやアジの口切れも防いでくれます。

デメリットは価格が高く選択肢が少ないことと、中身が詰まっている分自重が重いことです。釣りに慣れている方であれば、短所を上回る長所を引き出せるシチュエーションがあるので、このタイプもぜひ検討してみてください。

ロッドタイプ 長所 短所
チューブラー スタンダード、自重が軽い、手ごろな価格のモデルも多い アタリを弾いたり、口切れすることがある
フルソリッド ファイト性能が高い、口切れやバラシを低減させる 自重が重い、全体的に価格が高く選択肢が少ない

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汎用ロッドでもSLJはできる?

スーパーライトジギングはタイラバロッドやティップラン向けのロッド、複数の釣りに対応した汎用ロッドでも楽しむことができますが、柔らかいものはパワーが不足しがちで、青物が掛かった時に主導権を取られてしまいます。

硬いロッドはメタルジグを柔らかく操作するのが難しく、イサキやアジの口切れも気になるところです。

 

専用ロッドがベスト

メタルジグを柔らかく動かせる曲がりと、青物が掛かっても勝負できるパワーと粘りをちょうどいいところで両立しているのが、スーパーライトジギング専用ロッドの魅力です。

特にメタルジグを大きな曲がりで柔らかくシャクったり、細い糸で青物とファイトするという部分は釣果に大きく影響するので、初心者の方もぜひ専用ロッドからのスタートを検討してみてください。

チューブラーのロッドなら、手ごろな価格の入門向け専用ロッドも選択肢は豊富です。

 

 

スーパーライトジギングロッドまとめ

6.5フィート程度、MAX80gのロッドがスタンダード

00番~0番、L(ライト)~ML(ミディアムライト)をチェックしよう

初心者の方にはチューブラーロッドがおすすめ

 

 

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2.スーパーライトジギングタックル:リール

スーパーライトジギングタックルの主流はスピニングリール

ヘビーなジギングとは違い、スーパーライトジギングではスピニングリールが主流です。浅場を狙うケースが多く、ジグも軽いものが主体になるというのが主な理由で、細い糸と相性がいいドラグ性能の高さも非常に魅力的です。

キャスティングができることも、スピニングリールが選択されている大きな理由の1つで、浅場の中層狙いで誘う時間を長くとるために、投げてタダ巻きするという戦略と相性がいいです。

イサキやアジを狙う場合はこの釣りになることが多いので、初心者の方はスピニングタックルから検討してみましょう。ロッドはスピニング専用のモデルを用意する必要があります。

 

基本となるスピニングリールのスペック

リールの番手は2500番から4000番程度、ギア比はハイギアというのが主流のスペックです。使用するラインに対して、やや大きめとなるサイズ感ではありますが、ボディサイズが大きいものを選ぶことで、巻き上げ力を重視するのが人気のスタイルです。迷ったら、3000HGという番手がおすすめです。

豊富な糸巻き量を活かしてラインを多めに巻いておけば、船上でのトラブルにもスムーズに対応できます。

リールのタイプは軽さよりも強さの高剛性タイプ、グレードは耐久性が確保できるミドルクラスが好ましいです。不意にヒットする青物のキャッチ率と予算を天秤にかけながら、モデルを選んでみましょう。

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ボトム狙いや深場の釣りならベイトリール

キャスティングには適さないベイトリールですが、仕掛けを真下に落とすバーチカルの釣りなら、スピニングリールには無いクラッチ機能が活躍します。水深のある釣り場や底付近を狙う時は、スピニングよりもベイトの方が快適であるケースが多いです。

フォール中のアタリを捉えて掛ける、この動作もベイトリールに分があるので、船宿のおすすめタックル編成をチェックしながら検討してみてください。将来的にはスピニングとベイトで2タックルとイメージして、どちらから始めるか検討してみるのがおすすめです。

 

基本となるベイトリールスペック

ベイトリールの番手は、糸巻き量とパワーがスーパーライトジギングの釣りにピッタリの150番~200番がおすすめです。ギア比は浅い場合にはノーマル、水深があるポイントではハイギアとイメージしながら検討してみてください。

釣り道具に不慣れな初心者の方には、水深表示機能が付いたカウンター付きのベイトリールがおすすめです。仕掛けの位置をイメージしやすくなり、どこまで巻いて落とせばいいのか、迷う時間が無くなります。他の釣りにも流用できるので、不安を感じる方はぜひチェックしてみてください。

大型青物が混じる場合は、スピニングリール同様に高剛性、ミドルグレードのモデルが理想的です。

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スピニングリールとベイトリールの選択

スーパーライトジギングでは、浅場キャスティングのスピニングと、深場バーチカルのベイトというイメージでタックルを使い分けます。どちらかしか使えないというシチュエーションは、ほとんどありません。

 

使い分けのポイント

スピニングは投げて巻いて広範囲をサーチ、水深が20m前後のエリアで活躍するケースが多く、ベイトは水深40m前後のエリアで、底付近をじっくり釣るという使い分けです。どちらの出番が多くなるかは、海域の事情だけでなく、時期や当日遊漁船が回るポイントによって大きく変化します。

最も確実な選び方は、船宿を決めて、船長の推奨タックルをチェックしたり、何度か船に乗ったことがある方にアドバイスをもらったりすることです。船宿探しと並行して始める場合は、ぜひ店頭でスタッフにご相談ください。

 

リールタイプ おすすめの番手 使い分けのポイント
スピニングリール 2500番~4000番でギア比はハイギア 浅場でキャスティング
ベイトリール 150番~200番、ギア比はハイギア 水深のあるエリアでバーチカル

 

 

 

スーパーライトジギングリールまとめ

主流はスピニングリールの2500番~4000番でギア比はハイギア

水深がある時はベイトリールの150番~200番、ギア比はハイギア

船宿推奨タックルをチェックしよう

 

 

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3.スーパーライトジギングタックル:ライン

ラインにこだわるのがタックル編成のコツ

スーパーライトジギングは、抵抗の少ない細い糸を使って、軽い仕掛けをスムーズに沈めていく釣り方です。メインラインは、伸びが少なく太さに対する強度に優れたPEラインの使用が前提になります。

 

PEラインは8本縒りがおすすめ

PEラインは4本縒り、8本縒りとグレードによって縒り本数に違いがあり、8本縒りの方が表面が真円に近く、抵抗が少なくなります。8本縒りは強度にも優れており、スーパーライトジギングでは選択するメリットが大きいので、初心者の方もハイグレードな8本縒りを検討してみてください。

快適に仕掛けが沈んで、不意の大物とも勝負できる強度がある、高品質なラインに予算を多く分配するのが、スーパーライトジギングタックルを揃える時のコツです。

 

基本となるPEラインのスペック

使用するPEラインの太さは0.6号から1.2号程度までで、おすすめの号数は0.8号です。糸巻量は200m程度としておくと、船上で大幅にラインをカットすることになっても釣りを続けられます。

糸巻き量が合わない場合は、下巻きを入れて調整しましょう。

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リーダーの太さ(号数)はメインラインの強度に合わせよう

PEラインは擦れに弱く、海底の岩などに接触すると簡単に切れてしまいます。擦れに強いフロロカーボンラインを先端に結んで、安定感のあるラインシステムを完成させましょう。

使用するリーダーの太さは16lb(4号)程度が標準で、長さは1m~1.5m程度とするのがおすすめです。メインラインが太い場合や、1.5mでは海底の地形変化にメインラインが接触してしまう場合は、長さを長くすることで対応できます。

メインラインの号数 組み合わせるリーダーライン
PE0.6号 フロロカーボン12lb(3号)~16lb(4号)
PE0.8号 フロロカーボン16lb(4号)~20lb(5号)
PE1号 フロロカーボン20lb(5号)~22lb(6号)
PE1.2号 フロロカーボン22lb(6号)~25lb(7号)

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リーダーとメインラインの結束方法

メインラインとリーダーラインの接続には、結束強度の高いFGノットやPRノットがおすすめです。

今回はオフショア、岸釣りを問わずルアーゲームで全般で使用頻度の高い、FGノットを動画でご紹介します。この結びは、細い糸であれば結束時に特別な道具を必要とせず、高い強度を発揮できるルアーゲーム定番のノットです。

船上で結び直しになるケースがあるので、動画を見ながら自宅で練習しておきましょう。コツは結び目をスライドさせるような手の動きにあります。動画内でラインがどんな風に動いているか、手の運びと合わせてチェックしてみてください。

 

スーパーライトジギングラインまとめ

PEラインは8本縒りがおすすめ

おすすめ構成は0.8号200m+フロロカーボン16lb(4号)リーダー1m

結束はFGノットかPRノットがおすすめ

 

 

 

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スーパーライトジギングの仕掛け:ジグについて

素材と形状から選ぼう

仕掛け部分についてもチェックしておきましょう。ルアーゲームらしく仕掛けの構成は非常にシンプルで、
・メタルジグ
・フック
・ルアーを接続するためのリング2種類
だけで仕掛け全体が完成します。

使用するメタルジグの重さは30g〜80g程度が一般的で、スーパーライトジギング(SLJ)専用の製品も多数ラインナップされています。

初心者の方が悩みやすいポイントにメタルジグの素材があります。主流の鉛製とタングステン製それぞれの特徴を紹介するので、ジグを揃える時の参考にしてみてください。

 

鉛製

手頃な価格が魅力のスタンダードタイプです。まずは鉛製のジグを中心に重さや形状など数を揃えて、予算を抑える方法がおすすめです。

後述するタングステン素材には価格相応の特性がありますが、鉛製のジグがタングステン製よりも劣るという意味ではありません。まずはスタンダードな鉛製のジグでローテーション先をしっかり整えて、釣果アップを目指しましょう。

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タングステン製

タングステンは鉛よりも比重が高く、価格の高い素材です。鉛と同じ重さの場合は、明らかにシルエットが小さくなる素材で、抵抗が少なく速く沈むのが特徴です。流れが速いポイントや小さなシルエットに強く反応する日は、タングステンのジグが活躍します。

全てを高額なタングステン製で揃える必要はありませんが、鉛製にプラスするオプションとして十分な爆発力が期待できます。ジグのシルエットを当日の状況に合わせて、釣果アップを目指しましょう。

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カラーと形状

ジグには多彩なカラーや形状がありますが、釣果により大きく影響するのは、どちらかと言えば「形状」です。同じジグの色違いをいくつも揃えるよりも、形の違うジグを揃えるほうが、釣果アップにつながります。


形状の違いによって、沈むスピードや動き方、水を押す力などが変わり、魚の反応も大きく変化します。カラーは「緑金」などの定番カラーを抑えつつ、異なる動きをするジグを複数種類持っておくのがおすすめです。

 

ソリッドリングで接続しよう

メタルジグ、そして後述するアシストフックの接続には、ソリッドリングとスプリットリングが便利です。他の選択肢としてスナップがありますが、こちらは利便性が高い代わりに、強度が低い特徴があります。不意に大物が掛かる釣りなので、初心者の方もリング接続から始めて慣れておくのがおすすめです。

サイズは2番、3番など小さいものでOKで、メタルジグに付属しているものをそのまま使っても問題ありません。ソリッドリングにリーダーを結び、スプリットリングを介してジグとフックを接続しましょう。

リングの開閉にはリングオープナーやプライヤーといった道具が必要になるので、タックルや仕掛けと合わせて揃えておくのがおすすめです。

▼ソリッドリング
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▼スプリットリング
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▼スプリットリングを開けるプライヤー
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スーパーライトジギング ジグまとめ

使用されるジグの重さは30g~80g程度

鉛製を中心に揃えて、タングステン製をプラス

カラーよりも形状を複数揃えるのがおすすめ

 

 

 

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スーパーライトジギングの仕掛け:フックについて

フックにこだわると釣果が変わる

最後はメタルジグにセットするアシストフックについてです。フックは魚を掛けるもの、というイメージがありますが、スーパーライトジギングでは魚がフックを食ってくるというシチュエーションがあります。

アジやイサキのように、追いかけているエサが小さい魚はこの傾向が特に顕著で、ティンセル(魚を誘うフェザーパーツ)が付いているフックや、輝きの強いフックは非常に効果があります。各メーカーからスーパーライトジギング向けフックが展開されているので、ジグと同じようにフックもこだわって選んでみてください。

予備のフックは刺さりの劣化による交換だけでなく、アピールパターンの異なるフックへ交換をすることで、魚へのアプローチに変化をつける役割も持っています。数は多めに、種類はあえて複数になるように揃えていくのがおすすめです。

 

▼フロント用 アシストフック

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▼リア用 アシストフック

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スーパーライトジギングフックまとめ

スーパーライトジギング専用フックから選ぼう

フックのローテーションも効果的

予備はローテーション用も兼ねて多めに用意しておこう

 

 

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スーパーライトジギングに出かけよう

タックルを揃えてスーパーライトジギングに挑戦

軽く小さなジグを快適に扱えるライトなタックル構成は、スーパーライトジギングを満喫するための大きなポイントです。細いラインはもちろん、激しい動きを嫌う魚種に対して、繊細にアプローチできるタックルを揃えて、釣果アップを目指しましょう。

入門向けの道具も多く、手ごろな価格で道具が揃う釣りです。オフショアデビューをお考えの方は、ぜひ店頭でロッドの曲がりやリールの回転を確かめながら、道具を選んでみてください。

 

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夏(6月・7月・8月)におすすめの釣り特集!地域毎にも釣れる対象魚をご紹介!

 

今回は夏の釣りまとめです。国内を北海道、東北、関東、関西、四国・九州の5地域に分けて、季節に合う釣りをご紹介!夏は日差しと高い気温に注意する必要がありますが、釣れる魚の種類が豊富で釣りデビューにピッタリの時期です。初心者の方はぜひ参考にしてみてください。

 

※2023年5月校正済み

 

 

 

 

夏の釣りと人気ターゲットをまとめてご紹介!

6月・7月・8月釣りをまとめて解説

 

 

今回は6月・7月・8月に旬を迎える魚の紹介や、地域別の狙える魚、釣り方をご紹介します。

6月・7月・8月は、水温が上がって狙える魚種も豊富な季節。それだけでなく、海辺で過ごす時間が気持ちよい季節ですので、釣り初心者の方のデビューにも適しています。堤防の釣りだけでなく、船の釣りも紹介しますので、遊魚船デビューを検討中の方も、ぜひ参考にしてみてください。

 

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夏に旬を迎える魚

夏の釣りと言えばこの3魚種

 

 

まずは全国的に夏が旬、夏の釣りの代表的な3魚種ご紹介します。

 

海の季節の進行は岸と比べると一か月程度遅れることが多く、6月・7月・8月は前半が晩春、後半は夏というタイミングで、美味しい魚が多い季節でもあります。特に夏らしいものをご紹介するので、美味しい魚狙いで釣りに出かけたい方は要チェックです。

 

 

①夏が旬の魚:キス

 

 

手軽に遊べて夏が旬、夏の釣りを代表する魚と言えば、砂浜で釣れる「キス」です。

 

数が非常に多く、砂地であれば堤防・防波堤からも狙える親しみやすいターゲットで、ブルっと力強く引き込むアタリが人気を集めています。天ぷらなど、食べて美味しい魚としても人気が高く、お土産が楽しみな方にもピッタリのターゲットと言えます。

 

6月の後半~7月の前半、梅雨の時期はかなり浅い場所でも釣れるので、キャストに自信がない方にはこの時期が特におすすめです。状況がよければ、波打ち際でも狙えます。

 

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②夏が旬の魚:イサキ

 

 

船釣りで6月・7月・8月と言えば、近年人気急上昇中のターゲット、「イサキ」がイチオシです。脂が乗って味がよくなる「梅雨イサキ」は、美味しい魚を狙いたい方にピッタリのターゲットで、小型の数釣りは船釣りビギナーの方でも比較的釣りやすい釣りモノと言えます。

 

元々は真鯛と合わせて狙う「コマセ五目釣り」などで親しまれてきたターゲットですが、近年はメタルジグで狙う「スーパーライトジギング」の対象魚種としても注目が集まっています。エサ釣りで狙うなら、「コマセ五目」や「ウィリーイサキ」、ルアーで釣ってみたい方は「スーパーライトジギング」をチェックです。

 

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数釣りと大物釣り

 

アベレージサイズは25cmほどで、このサイズでも味よく釣って楽しいターゲットですが、50cm級の特別大きなイサキを狙う釣りもあります。数釣りで遊びやすい地域、大型が狙える地域とエリアによって違いがあるので、大物狙いの方はぜひエリア情報をチェックしてみてください。

 

 

③夏が旬の魚:アユ

 

 

川の釣りではアユが最盛期を迎えます。縄張り意識が強く、アユ同士を競わせて釣る「友釣り」が有名で、釣る面白さと食味、両面から非常に人気が高い魚です。

 

河川の釣りは、遊漁券(入川券)の購入、釣り方が決まっているエリアの詳細確認など、しっかりと事前の準備をしておく必要がありますが、手間を掛ける価値があって魅力たっぷりの釣りと言えます。近年はルアーを使って狙うスタイルが少しずつ広まってきているので、ルアー派の方はこちらの情報もぜひチェックしてみてください。

 

 

夏に旬を迎える魚まとめ

堤防・防波堤で手軽に遊ぶならキス

船釣りはイサキがイチオシ

清流のアユも魅力的

 

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夏の釣り人気ターゲットを5つの地域に分けてご紹介

地域ごとのおすすめ魚種・釣り方をまとめて解説

 

 

日本を北海道、東北、関東、関西、四国・九州の5つに分けて、6月・7月・8月におすすめの釣りと、釣り方をご紹介します。

 

夏に釣れる魚は、昼に数釣りができやすいものが多く、また夜釣りなら大物を狙うことも可能です。春先の風を感じる6月は釣りやすい気候ですが、7月・8月となると海辺とはいえ強い日差しや高い気温には注意が必要。アウトドアに不慣れな方は、早朝、夕方など涼やかな時間帯に釣れるものから始めてみてください。

 

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1.夏の人気ターゲット:北海道

夏の北海道おすすめの魚種を3種類ご紹介

 

 

まずは北海道の夏の釣りからご紹介します。

本州に比べると海水温が低く、冷たい水を好む魚が多い地域ですが、夏でも初心者の方にはサビキ釣り、ルアー派の方にはアイナメやトラウトと、夏でも魅力的な釣りを楽しめるエリアです。

 

 

①夏の北海道で釣れる魚:チカ

 

 

チカはワカサギによく似た海水魚で、北海道では年間を通して釣れるポピュラーなターゲットです。

 

数釣りの最盛期は産卵シーズンである春先ですが、夏は春先よりもサイズに期待ができて、小鯖やアジなどいろいろな魚が混じって釣れる、遊びやすいシーズンと言えます。漁港内、堤防・防波堤で狙えて、仕掛けは真下に落とせばOKとお手軽なターゲットなので、初心者の方はぜひ検討してみてください。

 

 

チカ狙いの仕掛けと釣り方

 

大きくなっても20cm程度とワカサギ同様小型魚なので、仕掛けは針が小さいものを使います。

チカサビキやトリックサビキにカゴとオモリをつけて、コマセを撒きながら狙いましょう。

タックルはリール付きのパックロッドから挑戦可能で、リール無しの延べ竿でも遊べます。

 

 

 

 

 

 

②夏の北海道で釣れる魚:アイナメ

 

 

春先が最も釣れるアイナメは、夏になると海水温が適水温を上回り、徐々に岸際から魚の数が減っていく傾向があります。夏枯れと呼ばれるこの現象は根魚類の多くにあてはまりますが、潮通しがよく水深があるポイントを狙えば、夏でもまだまだ狙えるターゲットです。

磯場や海藻が多い場所も有望なポイントです。日中ルアーで狙える魚をお探しの方は、夏のアイナメにチャレンジしてみましょう。

 

 

アイナメ狙いの仕掛けと釣り方

 

 

他のシーズンと同じくクロー系ワームのテキサスリグが有効で、タックルや釣り方も同じ要領で楽しめます。

 

夏は泳ぐ小魚を追っているシチュエーションがあるので、シャッドテールワームのテキサスリグをリトリーブで浮かせて狙うスタイルも有効です。夏向けにスイミング系のワームをプラスして、釣果アップを目指してください。

 

 

③夏の北海道で釣れる魚:アメマス・カラフトマス

 

 

夏の北海道で最も人気のあるターゲットは、アメマス・カラフトマスといった本州ではなかなか釣れない大型のトラウト達です。

 

河川での釣りは非常に趣があり、テンポよく移動しながら釣れる魅力がありますが、細やかな釣り場のルールの把握が必要です。初心者の方はサーフなど海での釣りも考慮に入れながら、釣りに出かけるポイントを選んでみてください。

 

 

河口付近もルールをチェック

 

サーフも河口付近には釣りができない場所があるので、こちらも初回は確認が必要になりますが、ルールを確認すれば選べるポイントは豊富です。道東のサーフは夏のアメマス釣りの本場で、アメマスゲームを楽しむアングラーでにぎわっています。

 

 

アメマス・カラフトマス狙いの仕掛けと釣り方

 

河川での釣りもサーフでの釣りも、ミノーとスプーンを使うのが主流です。

海で釣る場合は飛距離が必要になるので、やや大型でヘビーなものや、メタルジグ・ジグミノーも使用されます。 どのルアーを使う時もベースになるアクションはタダ巻きで、ミノーはトゥイッチやジャークを混ぜることで、他のルアーとの使い分けが楽しめます。

ロッドでアクションを加える方法はスプーンを使う場合にも有効なテクニックなので、タダ巻きで釣れない時は、ロッドアクションを使ってトラウトのリアクションを狙ってみましょう。

 

 

夏の北海道おすすめの釣りまとめ

 

釣り初心者にはチカ狙いのサビキ釣りがおすすめ

日中ルアーで遊ぶならアイナメをチェック

河川・サーフのトラウトゲームもおすすめ

 

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2.夏の人気ターゲット:東北

夏の東北おすすめの魚種を3種類ご紹介

 

 

東北の夏は短いですが、夏らしい釣りをバッチリ楽しめる地域です。

 

岸釣りは全国的にも旬を迎えるアジ、キスがメインターゲットで、船釣りはマダイ、ヒラメの釣果が期待ができます。東北の夏はエサ釣り、ルアー釣りとも楽しく遊べるハイシーズンと言えるでしょう。

 

 

①夏の東北で釣れる魚:アジ

 

 

先ほどご紹介した北海道では数が少なかったアジですが、本州に入ると数が増えて、メインターゲットとして狙える魚種になります。釣り場は堤防や港、釣り公園など、足場がよく遊びやすいポイントから始めるのがおすすめです。

 

春先から釣れだすアジは夏が最盛期で、日中の釣りでは小型がメインになるものの、回遊のチャンスが多く数釣りにも期待ができます。初心者の方が釣り始めるにはピッタリのターゲットです。

 

 

釣れているタイミングで釣りにいこう

 

アジの回遊は年によって場所やタイミングに違いがあり、いいタイミングで釣りに行くというのが釣果を伸ばす最大のポイントになります。釣れている港、時間帯といった情報を集めて、アジ狙いの釣りに出かけてみましょう。

 

 

アジ狙いの仕掛けと釣り方

 

初心者の方におすすめの釣り方はサビキ釣りで、サビキ仕掛けにコマセカゴ、オモリのシンプルな構成から挑戦できます。

真下に落として遊べる釣り方なので、キャストに自信が無い方でも楽しく遊べるでしょう。また、東北地域はアジング人気が高まっている地域でもあります。

エサ釣りではなくルアーから釣りを始めたい方は、ライトゲームタックル+ジグヘッドリグでアジを狙ってみるのもおすすめです。

メバル、ロックフィッシュも多い地域なので、対象魚を絞りすぎず、気軽に遊んでみましょう。

 

 

 

 

 

 

②夏の東北で釣れる魚:マダイ

 

 

東北は船マダイ、船ヒラメの釣果に優れた地域でもあります。6月・7月・8月は春先から始まる真鯛、そして秋に向かって調子を上げていくヒラメとどちらも狙えるシーズンで、大物狙いから始めたい方、船釣りに挑戦してみたい方の入門にピッタリの時期と言えます。

 

特に初心者の方におすすめなのはマダイ釣りで、ヒラメ釣りよりもシンプルな釣り方で楽しめます。どちらも大型が狙える非常に魅力のあるターゲットです。まずはマダイ釣りから、東北の船釣りにチャレンジしてみましょう。

 

 

マダイ狙いの仕掛けと釣り方

 

 

エサ釣りで狙うのが主流だったマダイですが、近年は手軽に遊べるルアー釣りの人気が急上昇中です。東北でも全国的に定番となったタイラバが流行しています。

 

タイラバは操作が非常にシンプルな釣りで、着底~一定速度のタダ巻きと繰り返すだけで、しっかりマダイを誘ってくれるビギナーフレンドリーな釣りモノです。釣り初心者の方でも簡単に遊べるので、船釣り入門を検討中の方はぜひチェックしてみてください。

 

加えてタイラバは真鯛だけでなく、さまざまな種類の魚が釣れる釣り方なのもおすすめポイントです。

 

 

③夏の東北で釣れる魚:アユ

 

 

東北ではその年の雪の状況に影響を受けますが、河川のアユやイワナも夏の魅力的なターゲットです。

 

東北の河川はアユの解禁を7月1日、もしくは中頃としているケースが多く、関東よりも遅めのスタートで解禁を迎えるのが特徴です。やはり解禁直後が最も期待が高まるタイミングになるので、遊漁券をしっかり準備して解禁日に備えておきましょう。

 

水温が低い期間が長いことからサイズはやや小ぶりな印象ですが、天然遡上に期待できる河川が多いです。

 

 

アユ狙いの仕掛けと釣り方

 

 

釣り方は定番の友釣りが人気です。

 

長尺の専用のべ竿にシンプルな仕掛けで楽しめるこの釣りは、生きたおとりのアユを使うのが特徴です。釣り人側でアユがいそうな岩陰におとりを誘導しながら、駆け引きを楽しむのがこの釣りの醍醐味と言えます。

 

専用竿は長さから高価で、タイツや関連道具など揃える道具も多い釣りですが、ファンが非常に多い釣りでもあります。自然を感じながら気持ちよく楽しめる釣りをお探しの方は、ぜひ検討してみてください。

 

 

夏の東北おすすめの釣りまとめ

初心者の方にはアジのサビキ釣りがおすすめ

船釣りはタイラバの人気が上昇中

短い夏を満喫できるアユ釣りも魅力的

 

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3.夏の人気ターゲット:関東

夏の関東おすすめの魚種を3種類ご紹介

 

 

人口が多い関東は、6月・7月・8月と船釣りの選択肢が非常に豊富な地域です。イサキとマダイが狙えるコマセ、スーパーライトジギング、タイラバにヒラマサトップ、カツオやマグロと魅力的な魚が集まります。

 

岸釣りでは春先から続くアオリイカ、定番のアジとキスに、河川ではアユ釣りと船釣り以外も釣りモノは豊富です。好みに合う釣りを見つけて、夏の海を楽しみましょう。

 

 

①夏の関東で釣れる魚:キス

 

 

夏の風物詩キスの投げ釣りは、釣り初心者の方にピッタリの釣りモノです。

 

砂底を好む魚なので、狙う場所は砂浜、もしくは砂浜が隣接している堤防や釣り公園がメインになります。食べて非常においしく、釣って面白い入門向けのターゲットです。

 

 

キス狙いの仕掛けと釣り方

 

釣り方は飛距離が出せる投げ釣りが主流で、仕掛けは天秤付きのオモリに市販のキス仕掛けをセットするだけで簡単に準備できます。

タックル、仕掛けがセットになった入門向けの釣り具セットも多数展開されているので、まずは手ごろな価格のちょい投げセットから始めてみましょう。

釣りの時間帯は日中よりも朝と夕方がよく釣れます。夏の暑さが和らぐ時間帯でもあるので、どちらかに絞って3時間程度の短時間釣行から始めるのがおすすめです。

 

 

 

 

②夏の関東で釣れる魚:カツオ・マグロ

 

 

相模湾の夏と言えば、カツオとキハダマグロです。コマセ釣りの解禁は8月からで、この時期になると人気船は予約がいっぱいになります。

 

この釣りの魅力は何といっても大物狙い、関東でありながら40kgを超えるキハダマグロを手にできるチャンスがあるというのが人気のポイントです。船で群れを追いかけて即仕掛けを投入、すぐに引き上げて移動、と忙しい釣りではありますが、釣れる魚の価値が高く、夢のある釣りを遠征せずに楽しめます。

 

 

カツオ・マグロ狙いの仕掛けと釣り方

 

 

ルアーで狙う方法もありますが、最も釣果が高いスタイルはエサを使ったコマセ釣りです。仕掛け自体は天秤にコマセカゴ、ハリスが5m前後で一本針と非常にシンプルですが、ハリスは20号以上と大物釣りらしい内容です。タックルもかなり強力なものが必要になります。

 

相模湾の夏はサメが非常に多く、どうサメを避けながら強烈に引くマグロを上げるかというのが勝負どころになります。サメ避けに後から投入するタイプのリングが多数展開されているので、仕掛け類と合わせてこちらも検討してみてください。ある程度巻いて浅いところまで上がってきたら、ドラグを絞めて勝負です。

 

 

③夏の関東で釣れる魚:アユ

 

 

大都会東京エリアでも、奥多摩までいけばアユの友釣りが楽しめます。北関東にもアユが遡上する川があるので、関東は意外に渓流の釣りを遊びやすいエリアです。

 

解禁日は6月上旬としている河川が多く、河川ごとに遊漁券が必要になります。おとりアユは現地で購入できるので、都内で道具類を準備して現地へ向かいましょう。

 

 

アユ狙いの仕掛けと釣り方

 

 

関東でも仕掛けは定番となっている友釣りで狙います。

 

シーズン開始直後の7月は小型が中心ですが、8月の半ばを過ぎる頃からは、秋の大型シーズンに向かってサイズがあがっていきます。産卵後の落ちアユシーズン、10月頃まで楽しめるので、川の釣りに挑戦してみたい方はぜひ検討してみてください。

 

 

夏の関東おすすめの釣りまとめ

釣り入門ならキスの投げ釣り

船釣りで大物狙いなら相模湾のカツオマグロ

東京でもアユ釣りが楽しめる

 

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4.夏の人気ターゲット:関西

 

夏の関西おすすめの魚種を3種類ご紹介

 

 

関西は沖堤防への渡船が利用しやすい地域で、暖かい海の魚達をさまざまなスタイルで狙うことができる地域です。

 

初心者の方には夏の定番アジ、キス釣りがおすすめですが、今回は近年注目が集まっている岸からのハタ釣りや、関西と言えばのシーバス、タチウオ釣りをご紹介します。ルアー派の方は要チェックです。

 

 

①夏の関西で釣れる魚:タコ

 

 

まずは大阪湾の夏の風物詩、タコ釣りからご紹介します。船だけでなく堤防や防波堤、沖堤防でも人気のある釣りで、釣り方は非常にシンプルです。狙うタコはマダコがメインで、食べて美味しいのがこの釣り最大の魅力と言えます。

 

時間帯は自由度が高く、朝夕、日中、夜釣りとほとんどの時間でチャンスがあるので、他の釣りの合間に遊ぶ釣りとしてもおすすめです。タックルは張り付くタコを引きはがせるパワーが必要なので、ロッド、リールともPE2号程度に対応できるものを用意しておきましょう。タコ釣り、タコエギの名前で、タコを対象とした専用製品も数多く展開されています。

 

 

タコ狙いの仕掛けと釣り方

 

釣り方はエサ釣り、ルアー釣りがあります。おすすめは手軽なルアー釣りで、タコエギと呼ばれる専用の疑似餌を使ってキャスト、もしくは真下に落として狙う釣り方がおすすめです。

イカを対象とした製品よりも重く派手なタコ用のエギを使って、海底をズルズル引きずりながらタコを探しましょう。

港や堤防の壁際、投げる場合は沖側に岩があって、タコが潜める障害物が多い場所が有望です。

 

 

②夏の関西で釣れる魚:シーバス

 

 

大型の漁港から沖堤防まで、関西はシーバスゲームが非常に盛んな地域です。

 

夏はエサ釣りでエビ撒き、ルアー釣りではワームやメタル系ルアーを使ったデイゲームで楽しめます。ルアー釣りのターゲットとして、全国的にも人気の高い魚なので、定番のルアー釣りから始めてみたいという方はこの釣りをチェックしてみましょう。沖堤防への渡船を利用すれば、初心者の方でも大物のチャンスがあります。

 

 

シーバス狙いの仕掛けと釣り方

 

 

人気のスタイルは鉄板バイブレーションやブレードルアーを使ったルアーゲームです。タックルはMパワーのロッドにPE1号程度を巻いた3000番クラスのリール、リーダーは20lb程度をおすすめします。

 

夏のシーバスは水温が落ち着く深場、沖からの流れがあるエリアを好む傾向が強く、大型船が入る深い漁港や、足元から深い沖堤防が絶好の狙い目になります。流し方や巻き速度に敏感なナイトゲームよりもシンプルな組み立てで遊べるので、シーバスゲーム初心者の方にもおすすめです。

 

 

③夏の関西で釣れる魚:タチウオ

 

 

タチウオは夏の沖堤防、そして船釣りで関西を代表する人気のターゲット。関西から人気が全国に広がったターゲットで、食べて美味しく釣って面白い魅力的な魚です。

 

タチウオが岸に寄る時間は朝、夕方と夜で、日中は沖側の深いエリアに生息しています。時間帯ごと適した釣り方があるので、釣行計画に合わせて準備を進めておきましょう。

 

 

タチウオ狙いの仕掛けと釣り方

 

 

日中岸から釣る場合は、飛距離に優れるメタルジグを使うのが定番です。遠投で沖の深場を狙いましょう。夕方~夜はタチウオが岸近くに寄り、水面近くまで上がってくるので、定番のワインドやテンヤがよく効きます。

 

船からの釣りも、メタルジグとエサ巻きのテンヤから好みに合う釣り方を選択できます。どちらもフワっと誘ってガツっと止めるタチウオらしいアタリが楽しめて、美味しいタチウオをたくさんお土産にできる釣りです。

 

 

夏の関西おすすめの釣りまとめ

ワームでハタを狙ってみよう

沖堤防・港のシーバスもおすすめ

夕方~夜はタチウオが定番 。

 

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5.夏の人気ターゲット:四国・九州

夏の四国・九州おすすめの魚種を3種類ご紹介

 

 

最後は四国・九州地域の夏の釣りについてです。

 

海に囲まれたこのエリアは、堤防や港、釣り公園など初心者向けのフィールドから、磯や流れの速い沖のポイントまで、さまざまなポイントにアクセスできる選択肢の豊富さが魅力です。初心者向けの釣りから大物狙いまで楽しめます。

 

 

①夏の四国・九州で釣れる魚:アジ

 

 

夏の四国・九州で釣りを始める方におすすめのターゲットは、どの場所でも入門向けの魚として親しまれているアジです。釣り場は安全に遊べる港や堤防をおすすめします。

 

サビキ釣り、ルアー釣りどちらでも狙えて、群れが入っていれば釣るのはそれほど難しくありません。日中はエサ釣りで、ルアーから始めたい方は夕方や夜の釣りで狙ってみましょう。愛媛県や山口県、大分県は、全国的に見ても特にアジが釣りやすい地域です。

 

 

アジ狙いの仕掛けと釣り方

 

 

流行中のアジングは、ジグヘッドにワームをつけるだけで仕掛けが完成する遊びやすいルアーゲームです。

 

夏のアジは早い動きにも反応しやすいことから、この時期なら投げて巻くだけのタダ巻きでも、十分反応を得られるチャンスがあります。まずは簡単な釣り方からでもバッチリ遊べる釣りなので、ぜひ気軽にチャレンジしてみてください。

 

 

②夏の四国・九州で釣れる魚:イサキ

 

 

夏の船釣りでおすすめのターゲットは、旬を迎えるイサキです。

 

九州はイサキだけでなく、根魚やマダイ、青物も多い地域で、全ての魚種を狙えるスーパーライトジギングは特におすすめの釣りです。夏はイサキや大型のアジをメインターゲットに、いろいろ釣れる釣りとして検討してみましょう。運が良ければ大型魚のヒラマサがヒットすることもある、エキサイティングな釣りが楽しめます。

 

 

イサキ狙いの仕掛けと釣り方

 

イサキ狙いにおすすめの釣り方は、人気上昇中のスーパーライトジギングです。

専用ロッドにPE0.6号を巻いたスピニングリールで遊べるスーパーライトジギングは、従来のヘビーなジギングよりも手軽に遊べるライトな構成が持ち味の釣りです。

釣り方もパワフルなロッドアクションは必要なく、フワフワとロッドを曲げながら巻く独特な誘いで楽々遊べます。タイラバと同じく、船のルアー釣り入門にピッタリなので、デビュー向けのターゲットをお探しの方はぜひ検討してみてください。

 

 

③夏の四国・九州で釣れる魚:ケンサキイカ

 

 

九州には電気をつけてイカを集めながら釣る船の夜釣り、夜焚きイカがあります。

 

ハイシーズンとなる夏は小型の数釣りがメインで、ケンサキイカだけでなく、ヤリイカやアオリイカ、そしてイカを狙っている大型のマダイや青物を泳がせ仕掛けで狙うこともできる釣りです。

 

イカは独特のアタリが面白く、なんといっても食べて美味しいターゲットです。冷凍しても味が落ちにくく、調理も簡単なターゲットなので、美味しいお土産を楽しみたい方は要チェックです。

 

 

ケンサキイカ狙いの仕掛けと釣り方

 

 

夜焚きイカには針数が多いエサ釣りスタイルと、針数を減らして駆け引きを楽しむルアースタイルがあります。

 

特におすすめなのはルアースタイルのイカメタルで、繊細なアタリを掛けるゲーム性の高さから、全国で人気が高まっています。夏の暑さが和らぐ夜の船釣りは雰囲気抜群、出船が夕方なので、早起きが苦手な方にもおすすめできます。

オモリグスタイルでは底付近を狙うことが多いため、大剣と呼ばれる大型も期待出来ます。イカメタルスタイルでは枝数を2〜3本にすることで、数釣りも楽しめるため、状況に応じて使い分ける工夫も必要です。

 

 

夏の四国・九州おすすめの釣りまとめ

アジングの人気エリア

イサキ狙いのスーパーライトジギングで船釣りデビュー

夕方出船・夜釣りの夜焚きイカも面白い

 

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夏の釣りの注意点

強い日差しと気温に注意しよう

 

 

6月・7月・8月は日差しが非常に強く、気温も高い季節です。

 

熱中症対策の帽子と日焼け対策の長袖やラッシュガードを準備して、紫外線対策を万全にしておきましょう。サングラスや偏光レンズグラスがあると、海面からの照り返しから目を保護することができます。また、飲み物は多めに必ず用意することと、体力を大きく消耗する前に、日陰で休憩を取ることも大切です。

 

日中よりも朝と夕方、そして夜の釣りを選ぶことで、熱中症のリスクを抑えることができます。アウトドアに不慣れな方は、朝夕の短時間釣行、暗くなってからの釣りから、夏の釣りに挑戦してみてください。

 

 

産卵期の魚の扱い

 

夏はキスやハタが産卵期を迎える季節です。キスは数が多く、釣りすぎを避ければ十分に資源を保護することができますが、ハタは数がキスほど多くなく、成長に時間が掛かかります。抱卵しているハタは、釣ったらリリースしてあげましょう。抱卵しているハタは明らかにお腹が膨らんでいるので、釣るとすぐにわかります。

 

ハタ釣りは専用のエア抜きが販売されるほど、リリースが盛んな釣りです。釣りに慣れてきたら自分の中で基準を作って、小型をリリースすることで、資源を保護しながら楽しい釣りを未来に繋げていきましょう。

 

 

夏の釣りの注意点まとめ

帽子・長袖やラッシュガード・サングラスで紫外線対策

釣行時間は朝夕・夜がおすすめ

抱卵しているハタはリリースしよう

 

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夏の釣りを楽しもう

夏の釣りから釣り入門

 

 

夏は小サバやフグなどエサ取りが増える季節ですが、狙える魚が多く釣りを始めやすい季節でもあります。対象魚以外でも釣れば経験値になってステップアップに繋がるので、釣りを始めるには絶好のタイミングです。

 

手軽に遊べる岸釣りから、釣果が安定しやすい船釣りまで、夏の釣りは選択肢が豊富です。気になる釣りを見つけて、夏の釣りから釣りを始めてみましょう。

 

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春(3月・4月・5月)に釣れる魚種特集!地域毎にも狙える人気の釣りをご紹介!

今回は春の釣りを地域ごとに分けてご紹介します。3月はまだ寒いですが、5月になると岸釣り、船釣りとも釣れる魚種が増えて、遊びやすい釣りシーズン本番を迎えます。手軽に遊べる魚から大物まで狙える時期なので、自分のイメージに合う釣りを見つけて楽しんでみてください。

※2025年2月27日更新

 

 

 

 

 

春の釣りを地域別にまとめて紹介

3月・4月・5月の釣りをまとめて解説

今回は3月・4月・5月に旬を迎える魚と、地域ごとの春の釣りをまとめてご紹介します。

3月はいまだに海中が冬のように冷たいという地域も少なくありませんが、4月の中頃を過ぎたあたりからは徐々に魚が戻り始め、5月になれば小魚が多い春らしい海になるという季節です。釣果の安定しているターゲット、暖かくなる時間帯を狙って釣りに出かけてみてください。

 

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春に旬を迎える魚

3月・4月・5月の釣りと言えばこの3魚種

まずは3月・4月・5月に旬を迎える、春の代表的な魚たちからご紹介します。

春は産卵前、産卵後の回復期と荒食いの時期を迎える魚が多く、特に海の魚たちは味がよくなるものが多いです。釣りやすさやサイズにも期待ができるシーズンなので、美味しい魚を釣ってみたい方はぜひ参考にしてみてください。

 

 

①春が旬の魚:マダイ(真鯛)

マダイが産卵のためにエサを求めて沖から浅場にやってくる時期を「乗っ込み」と呼び、春はこの乗っ込みシーズンに該当します。

春の真鯛は産卵前の個体が多いので色鮮やかで美しく、しっかりエサを食べているものは味の方も抜群です。季節感を感じる魚、価値が高く味がよい魚をお探しの方には特におすすめです。浅場と言っても多くのマダイは水深30m~60mほどに位置しているので、釣りは船釣りがメインになりますが、砂浜や磯で投げ釣り、ルアー釣りでも狙えるターゲットです。

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②春が旬の魚:メバル

春を告げる魚、「春告魚」と呼ばれている魚は地域によって違いがあり、北海道ではニシン、関東ではメバル、関西ではサワラ、瀬戸内海ではイカナゴを指します。

中でも今回ご紹介するメバルは、「ライトゲーム」というジャンルのルアー釣りで非常に人気の高いターゲットで、小型は比較的簡単に釣れます。春は大型にも期待ができるシーズンなので、手軽なルアー釣りから釣りを始めたいという方はぜひチェックしてみてください。

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③春が旬の魚:アオリイカ

ルアー釣り、エサ釣りどちらの対象魚としても人気の高いアオリイカは、寿命が約1年~1年半と短いサイクルを持つ生き物です。

春はアオリイカが最も大きくなる時期で、産卵期の大型狙いは非常に人気があります。2kgを越える大物はやや身が固めながら味はよく、魚釣りとは違った駆け引きが楽しめる釣り味も魅力的です。

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春に旬を迎える魚まとめ

春と言えば桜色の真鯛

春を告げる魚メバル

アオリイカは大物シーズン

 

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春の釣り人気ターゲットを5地域に分けて解説

3月・4月・5月におすすめの対象魚を地域ごとにご紹介

ここからは3月・4月・5月におすすめの釣りを、5つの地域に分けてご紹介します。

岸釣りでは全国的に大物が狙えるシーズンで、3月はメバル、ゴールデンウィークを過ぎたあたりからはアオリイカがシーズン本番を迎えます。ほかにもアイナメをはじめとする根魚や、沖のマダイも注目のターゲット。気温、水温とも変化が大きい時期なので、春らしい水温を狙い目に釣りに出かけてみましょう。

 

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1.春の人気ターゲット:北海道

春の北海道で釣れる魚種を2種類ご紹介

まずは最北部北海道から、春の釣りをご紹介します。

春は定番のチカ釣りだけでなく、ニシンやホッケといった北海道ならではの魚たちが数多く登場するシーズンです。どの魚も数が多く、群れが接岸していれば比較的簡単に釣ることができます。釣果情報をチェックして、よく釣れている場所に出かけましょう。

 

 

①春の北海道で釣れる魚:ニシン

日本海側の沿岸で見られるニシンの群来(くき)は、釣りをしない方でもテレビで見かけることがある北海道特有の現象です。

ニシンは2月から3月を中心に沿岸に大挙して押し寄せる魚なので、春先限定の釣りではありますが、堤防・防波堤、そして港の中でも釣れるおすすめのターゲット。他の時期と比べて大きなサイズが釣れるので、チカ釣りよりも強めのタックルを準備して出かけてみてください。時間帯は夜釣りをメインに、朝と夕方の暗い時間帯も検討してみましょう。

 

ニシン狙いの仕掛けと釣り方

仕掛けはサビキ釣りが一般的で、春の魚のサイズに合わせて、8号程度とやや大きな針が付いたものを使います。初心者の方は、コマセカゴとオモリを組み合わせるだけで準備ができる、完成仕掛けから始めてみてください。

タックルも釣れるニシンのサイズに合わせて、3号の磯竿を使います。3号のナイロンラインを巻いた2500番程度のスピニングリールを組み合わせましょう。手ごろな価格でロッドとリールがセットになった、サビキ釣り向けのセット製品からスタートできます。

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②春の北海道で釣れる魚:ホッケ

4月~5月はホッケ釣りもおすすめです。

こちらも日本海側を中心に、堤防・防波堤から磯まで、幅広いエリアで狙えるターゲットで、エサ釣りだけでなくルアー釣りでも狙えます。全国に流通している美味しい魚ですが、手軽に釣れるのは北海道だけです。地域ならではの釣りをお探しの方は、ぜひ検討してみてください。

 

ホッケ狙いの仕掛けと釣り方

サビキ釣り、ウキフカセ、投げ釣りとさまざまな釣法で狙えます。今回はエサを用意せずに手軽に遊べる、ルアー釣りをチェックしてみましょう。

使用するルアーは30g前後のメタルジグなので、タックルはシーバスタックルやライトショアジギングタックルがおすすめです。50g程度まで扱えるロッドに、PEラインの1号を巻いた3000番〜4000番のリールを組み合わせましょう。ジグ単体でも釣れますが、ジグサビキにすると数釣りも狙えます。

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春の北海道おすすめの釣りまとめ

早春はサビキ釣りでニシン

4月と5月はホッケ釣りもおすすめ

 

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2.春の人気ターゲット:東北

春の東北で釣れる魚種を2種類ご紹介

春の東北でおすすめの釣りは、ヤマメやイワナが狙える渓流釣りと、全国的にも有名なアイナメ釣りです。

どちらも春の釣りのキーポイントは水温で、水温が上がってきているエリアや水が緩やかに動いている場所を選ぶのが釣果アップのポイントになります。

 

 

①春の東北で釣れる魚:ヤマメ

3月、4月と河川によってタイミングは異なりますが、春は渓流の解禁シーズンです。解禁直後は水温が低く、場所やタイミングを選ぶ傾向が見られますが、春らしい景色の中で、ヤマメやイワナを狙う渓流釣りに出かけてみましょう。

季節の経過とともに水温が上がって魚の活性も高まります。釣り場に通って釣り場に慣れたり、ポイントを覚えたりすることが釣果アップに繋がる釣りなので、デビューをお考えの方には、春の解禁シーズンからのチャレンジをおすすめします。

 

ヤマメ狙いの仕掛けと釣り方

釣り方はゲーム性の高いルアー釣りが人気です。渓流用のトラウトロッドと、ナイロンの4lbを巻いた2000番クラスのスピニングリールが初心者の方におすすめのタックル構成。ルアーは定番となったヘビーシンキングミノーがあればバッチリ楽しめます。

春はまだ水温が上がりきらない時期なので、夏のヘビーシンキングミノーのようにキビキビ動かしすぎると、魚がルアーを追い切らないです。巻きをメインにして、少しスピードを落としたアプローチで魚の状態をチェックしてみてください。

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②春の東北で釣れる魚:アイナメ

東北を代表するロックフィッシュ、アイナメも、春の水温上昇を受けて釣りやすくなるターゲットです。

春は浅場のアイナメを狙うスタイルが非常に有効で、港の中や岸壁際、海藻が見えるポイントなど、初心者の方でも遊びやすいシーズンになります。3月はまだ海水温が低いので、釣果情報だけでなく海水温の情報もチェックして、水温が上がってきているエリアに出かけましょう。

 

アイナメ狙いの仕掛けと釣り方

磯で釣る場合は、強引なやり取りができるヘビータックルが有利なアイナメゲームですが、港の中や岸壁を狙うスタイルであれば、ややライトな構成でも十分に楽しめます。

ロックフィッシュ向けの製品から、PE1号程度のパワーを基準に、ロッドやリールを選んでみましょう。仕掛けは海藻の中に入れても根掛かりしにくい、テキサスリグがおすすめです。

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春の東北おすすめの釣りまとめ

春は渓流解禁シーズン

浅場でアイナメが狙える

 

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3.春の人気ターゲット:関東

春の関東で釣れる魚種を2種類ご紹介

続いては関東の釣りについてです。4月に入ると海が暖かい太平洋側はもちろん、日本海側でも春らしい魚が釣れるようになる地域で、今回は船の真鯛と陸のシーバスをおすすめのターゲットとしてご紹介します。

どの地域も水温が上がるまでは釣りの対象魚がそれほど多くありませんが、17℃を越えたあたりからいろいろな魚が狙えるようになります。

 

 

①春の関東で釣れる魚:マダイ(真鯛)

全国的に人気のマダイは、関東でももちろん大人気のターゲットです。船釣りの対象魚としては特に人気が高く、年間を通してマダイ狙いの船が出船している地域です。

乗っ込みシーズンとなる春・秋は、他の釣りを得意としている船宿もマダイ狙いで出船しているところが多く、自分に合う船を見つけやすいはず。初心者の方から釣りに慣れている方まで、船釣りデビューにはピッタリの時期なので、ぜひマダイ狙いから釣りに挑戦してみてください。

 

マダイ(真鯛)狙いの仕掛けと釣り方

船マダイと言えば、カゴにエサを詰めて撒きながら釣る「コマセ釣り」が定番でしたが、近年は疑似餌で釣る「タイラバ」が人気です。エサ釣りよりも準備が簡単で釣り方はシンプル、タックルがライトで、魚とのやり取りをダイレクトに楽しめます。

タックルは柔らかい専用ロッドのアドバンテージが大きいので、初心者の方にも専用竿からのスタートをおすすめします。リールはカウンター付きの両軸リールが便利で、ラインはPEの0.8号程度を巻いておけばOKです。仕掛けはリーダー、タイラバと道糸に結ぶだけなので、リーダーラインとPEラインの結び方だけしっかり練習しておきましょう。

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②春の関東で釣れる魚:シーバス(スズキ)

シーバスは行動範囲が広く、堤防・防波堤に釣り公園、河口、サーフ、磯とさまざまなフィールドかつ、都市部でも大物が狙える釣りとして海のルアーフィッシングの定番になった釣りです。

 

春のパターンを攻略しよう

春は体力回復を目的にシーバスが岸付近に戻ってくる時期で、捕食活動には積極的な時期になります。この時期は稚鮎やハク、アミ、そしてバチなど、他の時期と比べるとエサが極端に小さいので、ルアーも小さいものを選ぶというのが釣果アップのポイントです。中でもゴカイの産卵である「バチ抜け」は、起きるタイミングさえ分かれば比較的簡単にシーバスが釣れるタイミング。情報を集めて、バチパターンのシーバスを攻略しましょう。

バチ抜けは夜の暗い時間帯に発生することがほとんどなので、朝や夕方よりも夜釣りをメインにするのがおすすめです。

 

シーバス(スズキ)狙いの仕掛けと釣り方

シーバスは行動範囲が広い分、使用するルアーやタックルの幅が広い釣りです。

春先の代表的なフィールド、河口の釣りから始めるなら、ロッドは9フィート程度でMAX30gまで扱えるL(ライト)~ML(ミディアムライト)クラスをおすすめします。PE1号程度を巻いた、C3000番のスピニングリールを組み合わせましょう。ルアーは70mm前後と小型のバイブレーション、ミノーやシンキングペンシルが春向けのルアーになります。

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春の関東おすすめの釣りまとめ

船釣りは乗っ込みマダイシーズン

春はシーバスも狙い目

 

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4.春の人気ターゲット:関西

春の関西で釣れる魚種を2種類ご紹介

関西の春と言えば、春告魚のサワラと投げ釣りで狙えるカレイの2魚種です。

サワラは船からの釣りがメインになりますが、カレイは岸に寄りやすく近投でもチャンスは十分です。釣り初心者の方はぜひ検討してみてください。

 

 

①春の関西で釣れる魚:サワラ

関東で爆発的なブームが起きているサワラは、関西では春に旬を迎える魚として人気があります。特に美味しい時期は早春の3月~4月で、5月に入ってもまだまだ狙える魚です。

船釣りでのジギングではタチウオやハマチも混じって、強い引きをバッチリ満喫できます。ルアーから船釣りを始めてみたい方は、ぜひチェックしてみてください。

 

サワラ狙いの仕掛けと釣り方

釣り方は定番のジギングがおすすめです。

タックルは近海ジギング、ベイジギング向けでPE1.5号程度を基準に、セッティングを行いましょう。150g程度までのジグを扱えるロッドに、PE1.5号を200m程度巻いた手巻き両軸リールの組み合わせがおすすめです。歯が鋭い魚なので、リーダー5号+リーダー16号など、太めのリーダーをダブルにしてキャッチ率アップを目指しましょう。

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②春の関西で釣れる魚:カレイ

堤防・防波堤の投げ釣りターゲットは、低水温期の定番カレイです。春は水温が上がればカレイの食いに期待ができて、エサ取りも少ない釣りやすさが魅力のシーズンになります。

キス釣りとはタックルや仕掛けの構成に違いがありますが、3月、4月、5月と、キスと切り替わるまでずっと狙っていけるターゲットなので、投げ釣りから釣りを始めたい方はぜひチェックしてみてください。釣り初心者の方でも楽しく遊べる釣りです。

 

カレイ狙いの仕掛けと釣り方

春は冬よりもカレイが岸近くに寄りやすく、遠投が苦手な方でもカレイを手にできるチャンスがあります。

タックルは冬でも使えるヘビーなものでも遊べますが、これから釣りを始める方には、手ごろな価格で手に入る投げ釣りセットの竿とリールがおすすめです。10号程度のオモリまで投げられる4m程度の竿と、ナイロン3号が巻いてあるスピニングリールの組み合わせで遊んでみてください。

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春の関西おすすめの釣りまとめ

船釣りなら旬のサワラがおすすめ

岸釣りはカレイ狙いの投げ釣りがおすすめ

 

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5.春の人気ターゲット:四国・九州

春の四国・九州で釣れる魚種を2種類ご紹介

四国・九州も、春は魅力的な釣りモノが非常に多い地域です。今回は近年人気のライトゲームターゲットであるメバルと、大物を狙いたい方におすすめのヒラマサをご紹介します。

この時期の四国・九州エリアは、どちらのターゲットも全国屈指の釣果を誇ります。気軽に岸釣り、思い切って船釣り、どちらもバッチリ楽しめる季節です。

 

 

①春の四国・九州で釣れる魚:メバル

エサ釣り、そしてルアー釣りの対象魚としても人気のメバルは、春の九州を代表する釣りモノのひとつです。

堤防・防波堤から気軽に楽しめるターゲットとして特におすすめの魚で、大物は暗い時間帯がメインですが、小型であれば日中から楽しめます。四国・九州エリアは全国的に見てもメバルが多い地域なので、岸のルアーから釣りを始めたい初心者の方にピッタリです。

 

メバル狙いの仕掛けと釣り方

おすすめの釣り方は、手軽さが人気のルアー釣りです。

穂先の柔らかい7フィート程度のメバリング専用ロッドに、2000番のスピニングリールを組み合わせるのが、メバル釣り定番のセッティングです。初心者の方は、扱いやすいナイロンライン3lb程度から始めてみてください。ルアーは1.5gのジグヘッドに、ライトゲーム向けのワームをセットすればOKです。

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②春の四国・九州で釣れる魚:ヒラマサ

大物が狙いたい方には、春のヒラマサ、「春マサ」を狙う釣りがおすすめです。

メインの対象魚となるサイズは5kg~8kg程度ですが、ブリよりも大型化するヒラマサは20kgを越えるようなサイズが登場することもあります。磯から、そして船から、夢の大物とファイトできるパワフルなタックルで挑戦してみましょう。ハマチやサワラが混じって、船釣りであれば釣果も安定しやすいシーズンです。

 

ヒラマサ狙いの仕掛けと釣り方

おすすめの釣り方は、釣果が安定しやすい船からのジギングです。タックルは複数を使い分けて、ルアーアクションに変化を付ける運用が人気ですが、まずは1タックルという場合は、ヒラマサが好むアクションを演出しやすい、スピニングタックルでの入門をおすすめします。

ロッドはジギング向けのスピニングモデルから、PE3号に対応できるパワーのモデルを選ぶのがおすすめです。リールは8000番のハイギアモデルに、PE3号を300m程度巻いておきましょう。このタックルなら、夢のサイズとも十分に勝負ができます。

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春の四国・九州おすすめの釣りまとめ

堤防の釣りはメバル狙いがおすすめ

船釣りは春のヒラマサに挑戦

 

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春の釣りの注意点

産卵期の魚の扱い

エギングで人気のアオリイカは、群れごとにタイミングを変えながら、春に複数回産卵を行います。

春も終わりに近づく頃になると産卵を終えている個体が多くなりますが、春の早い時期に釣ったメスのアオリイカは、抱卵している、もしくはこれから産卵をする可能性がある個体です。オスは横線模様、メスは斑点模様と見分けることができるので、早春にメスを釣ったら、リリースして産卵する個体の数を守りましょう。産卵床エリアの採取禁止にも注意が必要です。

 

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春の釣りに出かけよう

暖かい場所と時間帯選びが春の釣りのポイント

春の釣りは水温が上がってくると一気に釣りやすくなるターゲットが多いので、水温の高い場所、釣果が好調なエリアを見つけることが、釣果アップのポイントになります。朝はまだ寒く、日中や夕方の方がよく釣れるというケースもあるので、時間帯もいろいろなタイミングを試してみましょう。

5月を過ぎると日中は暑い日も出てきて、場所を問わず春らしい釣りができるようになります。初心者の方は、暖かくなる4月、5月をメインに、春の釣りに出かけてみてください。

 

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ジギングを始めよう!青物攻略に向けた初めての仕掛け作りを基礎から解説!

今回はジギングの仕掛け作りについてです。釣り初心者の方向けに、仕掛け構成を図解付きで紹介しています。仕掛け作りのコツ、必要な道具類も合わせてご紹介!ジギング関連の道具を一式まとめて揃える方は、仕掛け関連も必ずチェックしておきましょう!

※2025年2月19日更新

 

 

 

 

 

ジギングの仕掛けを準備しよう

初心者向けに仕掛け作りのポイントを解説

今回はジギングから船釣りを始める初心者の方向けに、仕掛け作りに必要なアイテムと基本となる構成を解説します。仕掛け自体は非常にシンプルですが、大型魚と安心してファイトできる強度を出すためには、適切なパーツを選びと確実な結束が必要不可欠です。ロッドやリールの性能を引き出すために、しっかりと準備を行いましょう。

 

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ジギングの仕掛け作りを3つに分けて解説

初心者向けの基本仕掛けを図解付きで紹介

これからジギングを始める方向けに、基本的な仕掛けの作り方を図解付きでご紹介します。仕掛け作りはリーダーの接続、リングとスプリットリングの結束、メタルジグの接続の3ステップで、初めてでもすぐに覚えられるシンプルな内容です。

引きが強い青物向けにメインライン、リーダーラインとも太いセッティングなので、結束時にしっかり締めこんで強度を安定させるのが仕掛け作りのコツです。それぞれのステップで初心者向けのポイントも解説しているので、釣り初心者の方はそちらもぜひ参考にしてみてください。

 

 

準備するパーツや道具類について

手順をご紹介する前に、仕掛け作りに必要なパーツや道具類をまとめてご紹介します。ロッドにリール、ルアーとこれから一式まとめて揃える方は、事前に用意しておくべき道具類も事前に確認しておきましょう。仕掛け作りは船釣り初挑戦でも簡単な内容で、道具類は他の釣り方でも役に立つものばかりです。

 

基本となる仕掛けパーツ

使用する仕掛けパーツ 号数やサイズ
リーダーライン(フロロカーボンライン) 20lbから80lb程度
ソリッドリング #3から#5程度
スプリットリング #3から#5程度
アシストフック(リング・アシストライン・フック付きのもの) #1から#4/0程度
メタルジグ 80gから300g程度

 

仕掛けパーツは釣れる魚や釣り方、タックルの状況によって必要なサイズが変わります。タックルの強度やルアーの重さも含めて、バランスが取れるサイズを選びましょう。それぞれの項目で基準となるサイズや選び方を紹介していますが、悩む場合やより細かく調整したい場合は、ぜひ店頭でスタッフにご相談ください。

 

初心者が用意しておきたい道具類

仕掛け作りに必要な道具類もチェックしておきましょう。リングオープナーとラインカッターは、両方を兼ねるジギング向けのプライヤーが1つあればOKです。他の釣り方でも活躍する道具なので、船釣りデビューに合わせて必ず用意しておきましょう。事前の準備はもちろん、当日船上で仕掛けの作り直しが必要になるケースもあります。

 

道具類 用途
ジギング向けの大型プライヤー スプリットリングの開閉、ラインのカット
ボビンノッター メインラインとリーダーラインの接続
締め具 各種ノットの締め込みに

 

 

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①ジギング仕掛け:メインラインとリーダーラインの接続

メインラインとリーダーラインの結束を図解付きで解説

PEラインは伸びが少なく強度が高いという長所がありますが、結束時に食い込みにくく滑りやすかったり、傷に弱いという短所があります。この弱点を補うために、先糸として傷に強い素材のリーダーラインを接続しておきましょう。このセッティングは釣り方を問わず、他の船ルアーゲームでも幅広く使われている構成です。

リーダーラインとして使用するラインはフロロカーボンラインで、号数はリールに巻いたPEラインの号数×4の号数とするのがおすすめです。リールに巻くPEラインが3号であれば、リーダーラインはメインラインの強度を十分に引き出せる12号程度=40lbから50lb程度を選んでください。長さは5m程度を基本として、ロッドの長さや海底の起伏を考慮に入れた、船宿推奨の長さに調整しましょう。

リーダーの結び目はロッドガイド内に入っても問題ありません。魚をキャッチする時には結び目がロッドガイド内に入っている状態、つまりPEラインが船べりに接触しない長さとするのがおすすめです。

 

メインラインの号数 組み合わせるリーダーラインの号数
PE1号 フロロカーボン4号(16lb)から5号(20lb)程度
PE2号 フロロカーボン8号(30lb)から10号(35lb)程度
PE3号 フロロカーボン12号(40lb)から14号(50lb)程度

 

 

結束方法はPRノットがおすすめ

メインラインとリーダーラインの結束方法は数多くの選択肢がありますが、今回はオフショアジギングで最もポピュラーな「PRノット」をご紹介します。手順はやや複雑な部類に入るノットですが、太いリーダーと相性がよく強度の安定感もトップクラス。大型魚や引きの強い魚を狙う釣り方で幅広く使用されているノットで、ルアー釣り初心者の方にもこの結び方をおすすめします。

動画内でご紹介しているのはPRノット用の器具を使った結び方です。巻き付けは器具無しも行えますが、器具があれば緩みや追い越しなく綺麗な巻き付けを手早く行えて、正しく並んだ結び目と十分な締め込みが、ノット強度を高めてくれます。青物狙いのジギングから釣りを始めるなら、初心者の方もぜひノッターの導入を検討してみてください。器具については記事後半でさらに詳しくご紹介します。

 

 

ジギングリーダーラインまとめ

リーダーの号数はメインラインの号数×4程度

長さの基本は5m

結束方法はPRノットがおすすめ

 

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②ジギング仕掛け:ソリッドリングの接続

リーダーラインとソリッドリングの接続を図解付きで解説

 先ほど結んだリーダーラインにソリッドリングを接続します。ソリッドリングはロッドガイドを通らないケースがあるので、ここから先の工程は当日集合して、ロッドにラインを通してから行うようにしましょう。リーダーの接続までであれば、リールに巻き込んで集合場所に持ち込めます。

リーダーラインをソリッドリングに通し、パロマーノットやイモムシノットといった強度の高い結びで接続します。リング上でラインが交差したり、締め込み不足で隙間が空かないように注意が必要です。

ソリッドリングのサイズは、タックル全体の強度やリーダーの強度と相談しながら選択しましょう。lb数は変形までの強度としている場合、破壊されるまでの強度としている場合とさまざまなパターンがあり、メーカーによって表記の方法が異なります。厚みや重さについてもメーカーによる違いがあるので、迷う場合は店頭でスタッフにご相談ください。小さく軽いほどルアーの動きがよくなり、大きく重さのあるものは本体、そして結束部の強度が高くなります。

 

ソリッドリングのサイズ おすすめの組み合わせ
#3(80lbから200lb程度) リーダー20lb程度、ややライトなジギング
#4(100lbから250lb程度) リーダー30lb程度、ハマチを狙うジギング
#5(150lbから400lb程度) リーダー50lb程度、ブリを狙うジギング

 

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結束方法はイモムシノットがおすすめ

リーダーとソリッドリングの接続には、シンプルかつ高強度なイモムシノットがおすすめです。結び方は折り返したリーダーの折り目をソリッドリングに通し、リーダーのループにソリッドリングを通します。結び目を整えしっかりと締めこんだら、後はハーフヒッチで上からループを作って1回、下からループを作って1回と結び目を作り、合計8回ほど行って完成です。カットした端糸部分をライターであぶって、コブを作ればすっぽ抜けの対策になります。

コツはリングに通した後の締め込みをできるだけ隙間が空かないように、リングをプライヤーに掛けて、しっかりと締め込みを行うことと、ハーフヒッチをするときに、リール側ラインにテンションを掛け続けることです。リールの重さのみではテンションが不足するので、ルアー側のリングをどこかに掛けて、リール側のラインを真っすぐに張りながらハーフヒッチを行いましょう。

 

 

ソリッドリングの接続まとめ

ソリッドリングの接続はロッドにラインを通してから行おう

使用するサイズはタックル強度や釣れる魚のサイズに合わせる

基本の結び方はイモムシノット

 

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③ジギング仕掛け:アシストフックとルアーを接続

ソリッドリングとスプリットリングの接続を図解付きで解説

仕掛け作り最後のステップは、先ほど結束したソリッドリングにメタルジグとアシストフックを接続する作業です。二重で開閉可能なスプリットリングを使って、メタルジグとアシストフックのリング、ソリッドリングの3点を接続します。スプリットリングはプライヤーの先端についているツメを使って広げましょう。

ソリッドリング同様、スプリットリングにも強度とサイズがあります。こちらもタックルやリーダーの状況に合わせて、強度を選択してください。表記されている強度はこちらも変形、破壊と製品によって違いあがり、スプリットリングの場合は二重部分と単独部分でも強度が変化します。細軸のルアーフック接続用ではなく、太軸で強度の高いジギング用のものを選ぶのもポイントです。

 

スプリットリングのサイズ おすすめの組み合わせ
#3(40lbから70lb程度) リーダー20lb程度、ややライトなジギング
#4(50lbから80lb程度) リーダー30lb程度、ハマチを狙うジギング
#5(60lbから100lb程度) リーダー50lb程度、ブリを狙うジギング

 

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フック・ルアーだけの交換が可能

リングを使った接続方法は、他の接続方法よりも高い強度と安定感が持ち味です。プライヤーでスプリットリングを開閉する手間はありますが、ルアー交換はソリッドリング、アシストフックを接続したままで行えますし、フック交換も手軽に行えます。船上ではスプリットリングからルアーを外して、別の重さ、カラーへローテーションという作業を繰り返すので、プライヤーの操作には事前に慣れておくのがおすすめです。

使用されているリングの中で最も劣化しやすいのはスプリットリングです。ファイト中の変形はもちろん、何度も開閉して二重部分が浮いてきたら、強度が低下している可能性があります。不意の大物に備えて、都度新しいものに交換を行いましょう。

 

 

アシストフックとメタルジグの接続まとめ

使用するサイズはタックル強度や釣れる魚のサイズに合わせる

スプリットリングの開閉にはジギング用のプライヤーが必要

ソリッドリング、メタルジグ、アシストフックの3点をスプリットリングで接続

 

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釣り方別アシストフックの選び方

初心者向けのアシストフック選びを3つに分けて解説

アシストフックの選び方と、釣り方に合わせたセッティング例もご紹介します。アシストフックはハリの形状、そしてリングとフックを繋ぐアシストラインの長さに種類があり、ターゲットだけでなくメタルジグの形状や釣り方に合わせたセレクトで、釣果アップを狙えるポイントです。

初心者の方は代表的な構成から、釣りに慣れてきたら、こだわりの構成を探して楽しんでみてください。

 

アシストラインの長さ

アシストラインの長さは、フックを含めてジグの全長の1/3程度とするのが主流のセッティングです。青物は魚の頭を狙って捕食する習性があるので、フックがジグ全体をカバーするような長さは必要ありません。フロントとリア両方にフックを付けるときは、上下のフック同士が干渉して絡まない長さのアシストフックを選びましょう。

 

アシストフックのサイズ

フックのサイズは形状によって違いがあり、同タイプの針でもメーカーによって軸の太さや幅が異なります。フックサイズを決めるときの基準は、まずはターゲットサイズに合うもの、形状や強度が十分なものとして、候補の中からジグに合うものを探すという方法が一般的です。

ジグの幅よりも狭いフックを選ぶと、ジグ本体とフックが絡むトラブルが起きるので、やや余裕が持てる幅を持ったフックを選ぶようにしてみてください。店頭でジグとフックを同時にお選びいただきますと、相性確認が非常にスムーズです。

 

 

①青物をワンピッチジャークメインで狙う時のセッティング

ここからは対象魚、釣り方に合わせたセッティング例をご紹介します。まずは青物狙いで基本となるワンピッチジャーク、ロッドひとシャクリに対してリールを一回巻く釣り方の時の構成です。アクションスピードはミドルからハイスピードまでで、スピニングタックル、ベイトタックルどちらも同じ構成を使用できます。

逃げる魚の頭を狙う青物相手の時は、フロントのみのシングルフックとするシンプルな構成が効果的です。このセッティングは根掛かりや絡みといったトラブルが少なく、強度の高い太軸フックを選べるのが大きなメリット。アワセ時のパワーがハリ1本に集中し、フッキングも綺麗に決まりやすいです。まずはこのセッティングから始めましょう。

 

 

②青物をフォール系メインで狙う時のセッティング

スローピッチなどフォールを重視した釣り方をするときは、フロントとリア両方にダブルフックのアシストフックを付けるセッティングがおすすめです。追いかけて食う場合と比べて、落ちてくるジグに対するバイトは不規則なので、フックの数を増やしてジグ全体をフォローします。ハリの形状は青物向けのものとし、両側のフックがジグ中央で干渉しないような長さのアシストフックを選びましょう。

スロー系のタックル、ジグを使う時はこちらのセッティングが定番で、この釣り方に向けてロッドやリールを準備している場合は、初めからこのタイプのアシストフックを組み合わせてOKです。ジグのタイプに合うタックル構成、釣り方に合うアシストフックで釣果アップを目指しましょう。

 

 

③根魚をフォール系で狙う時のセッティング

フォール系アクションに反応する根魚狙いの時も、フロントとリアにダブルフックのアシストフックを付けるセッティングがおすすめです。こちらもフォール時の不規則なバイトに対して、フッキング率を高める効果があります。

ポイントはハリの形状で、岩礁を積極的に狙う釣り方に合わせて、ハリ先端がやや内向きなものを選ぶと根掛かりを減らせます。強度重視の青物用フック、根掛かりしにくい根魚用フックと使い分けて、釣果アップを目指しましょう。

 

 

アシストフックの選び方まとめ

アシストフックの長さはジグの1/3が基本

フックサイズはジグよりもやや幅のあるものを選ぶのが基本

フック形状や針数は釣り方やタックルに合わせて調整

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ジギングの仕掛け作りにあると便利な道具をチェック

ボビン付きノッターでPRノットがスムーズに

基本の仕掛けパーツと合わせてチェックしておきたいのが、リーダーラインの接続で登場した結束器具です。今回ご紹介したPRノットを使う時は、事前にPEラインを巻き込んでおくボビンと、ノッターの重さを使って回転させるように巻きつけが行えるノッターがあると綺麗に結束が行えます。

ボビンとノッターそれぞれを用意する必要はなく、ジギング向けでタックルのメインラインに適合するもの、PRノット対応にした一体型の器具が1つあればOKです。

ステップアップ後ほどノットの安定性、信頼性にこだわるようになるので、初心者の方もぜひ導入を検討してみてください。初めからノッターを使った結束方法でPRノット練習をしておくと、手になじむまでの期間を短縮できて効率的です。

 

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締め具でノットの締め込みを強化

ジギングで使用するラインはメインライン、リーダーラインとも太く、手でしっかりと締めこむには相応の力が要ります。ケガ防止とリーダー強度アップのために、締め具も用意しておきましょう。

締め具はノッターに比べると構造が非常にシンプルで、ラインを巻き付けて引っ張るだけというものが多いです。何度も行うハーフヒッチをより確実に締めこんで、リールのドラグやロッドのパワーを最大限引き出しましょう。ノットに慣れていない初心者の方にはもちろんおすすめです。

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ジギングの基本仕掛けはこれでバッチリ

ルアーで青物をゲットしよう

釣りを快適にしてくれるロッドやリールも重要ですが、大物釣りは仕掛けの準備をキッチリやるというのが、エサ釣り、ルアー釣りを問わない釣果アップの秘訣です。不意の大物を逃さないためにしっかり予習して、当日の釣りを満喫しましょう。

 

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ジギングタックルはどう選ぶ?初心者向けに道具選びと基本セッティングを解説!

今回はオフショアの青物ジギング入門編です。タックル選びのポイント、基本となるセッティングや用意しておきたい道具など、釣りをスタートするための準備に必要な情報をまとめて解説しています。引きが強く釣り味抜群、ジギングタックルを準備して、青物釣りを始めましょう。

※2025年2月7日更新

 

 

 

 

 

ジギングタックル揃えよう

道具の選び方からセッティングまでを詳しく解説

これからジギングタックルを準備する方に向けて、道具選びのポイントと基本となるセッティング、必要な道具類の情報をまとめて解説します。小型は釣り初心者の方でも遊びやすく、大型は上級者の方でもバッチリ満足できる釣りモノです。新しい趣味に船釣りを検討されている方は、ぜひチェックしてみてください。

 

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ジギングタックルの基本を3つに分けて解説

基本となるロッド・リール・ラインの情報をチェック

ジギングタックルの基本情報、ロッドとリール、ライン関連の概要をまとめて解説します。専用製品が数多く展開されている人気ジャンルではありますが、モデルの選択肢が多くグレードもさまざまで、道具選びは悩む方が多いです。

まずはそれぞれの特徴や選択のポイントからチェックしていきましょう。細かい番手、モデル選びは「ジギングタックルの選び方」でご紹介します。

 

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1.ジギングタックル:ロッド

専用ロッドはバーチカル向け&パワフル

ジギングロッドはメタルジグを真下に落とす使い方を想定した設計になっており、プラグの使用や飛距離を出すキャストには向いていません。対象魚は青物を中心にさまざまなターゲットを狙ったシリーズが展開されていて、シリーズ内にはそれぞれの釣り方に合った設計のモデルが複数用意されています。

組み合わせるリールもスピニング、ベイトと選択肢があって、それぞれに長さと曲がり具合、弾性、ロッドのパワーと特徴が用意されています。ここからは記号の読み方や選ぶときのイメージをチェックしてみましょう。

 

 

スピニングロッドとベイトロッド

スピニング向けのロッド(型番の頭にSなど)とベイト向けのロッド(型番の頭にB、Cなど)には、ガイド位置、ロッドアクション、リールシートなど設計にさまざまな違いがあり、両方に対応できるロッドというのはほとんどありません。ロッドを購入するときはスピニングリールにするかベイトリールにするか、先に組み合わせるリールタイプを決めておきましょう。両者の違いはリールの項目で詳しくご紹介します。

 

ロッドの曲がり方

ロッドがどのあたりから曲がるのかは、テーパーという言葉を使って表現されます。ファーストテーパーは穂先側に近いところから、スローテーパーは手元に近いところから曲がるという意味で、レギュラーテーパーはその中間。小さく曲がるものは早い動きを、大きく曲がるものは緩やかな動きを演出しやすいです。

初心者の方には、扱いやすいレギュラースロー、スローテーパーのロッドがおすすめです。

 

テーパーの種類 表記 特徴
レギュラーファースト RF キビキビしたアクションが演出しやすい
レギュラー R ハイピッチなジャークが得意
レギュラースロー RS ゆったりとしたジャークが得意
スロー S 大きなスライドアクションを出しやすい

 

 

ロッドの弾性

 弾性はロッドの復元力、曲がった状態から戻ろうとするハリ具合を表す言葉です。ジギングロッドでは低弾性をローレスポンス、高弾性をハイレスポンスと呼び、ハイレスポンスは鋭いジグの動き、ローレスポンスは緩やかなジグの操作を得意としています。

近年の主流はローレスポンスですが、テーパーと同じく自分のシャクリ方、ジグとの相性も加味して選べるとバッチリです。こちらも入門には扱いやすいローレスポンス気味なロッドがおすすめ、ジギングに慣れてきたら、ロッドでアクションに変化を付けられるように、テーパーや弾性が異なるロッドを揃えていきましょう。遊漁船では複数ロッドの組み合わせが主流、トラブル対策も兼ねて3タックルほど持ち込む方が多いです。

 

弾性の種類 特徴
ハイレスポンス ロッドの戻りが速い、鋭いアクション
ミッドレスポンス 中間的なセッティング
ローレスポンス ロッドの戻りがゆるやか、ジグの動きを適度に抑える

 

 

 

 

 

ロッドのパワー

ロッドのパワー表記はメーカによって異なりますが、記号の一番後ろに「-3」や「-4」の表記、もしくはM(ミディアム)、MH(ミディアムヘビー)と表記されるケースが多いです。

どちらもロッドの強さを表す記号で、使用するPEライン、メタルジグのウェイト、そしてターゲットのサイズに合わせてモデルが選べます。3パワーはPE3号、4パワーはPE4号程度といったセッティングになので、船宿指定の号数を基準に、前後のモデルをチェックしてみてください。MAXジグウェイトも合わせてチェックしておきましょう。

 

 

ロッドの長さの違いによる影響

ロッドの長さは5.5フィートから6.5フィートほどが主流で、1本目には6フィートを選んでおけば、さまざまな海域で活躍してくれる万能なタックルを構築できます。

長さの違いによる影響は、シャクリ時のロッドのふり上げ幅、メタルジグのアクション変化がメインで、流行中のショートロッドはメタルジグの移動距離が短く、ロッドの振り上げ幅が小さいことから、疲れにくく動かしやすいというのが特徴です。

ロングロッドの特徴はショートロッドの反対で、大きく移動距離の長いジャークを出せる反面、負荷が大きく疲れやすいです。ほとんど伸びないPEラインが登場したことで長さは必要性が薄れ、短く、スロー寄りのテーパーでローレスポンスなものが増えてきています。

 

 

ジギングロッドまとめ

バーチカル向けでキャスティングには向かない

パワーは使用するラインとメタルジグの重さに合わせよう

主流は6フィート程度、スロー寄りのテーパーでローレスポンスなモデル

リールタイプ、テーパー、弾性の違うロッドを揃えてジグのアクションを変化させよう

 

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2.ジギングタックル:リール

スピニングとベイトからリールを選ぼう

オフショアのジギングではスピニングとベイト、両方のリールを使用します。ロッド同様、両方を準備してシチュエーションに合ったタックルを都度選べれば完璧ですが、釣り初心者の方がいきなり2タックル、3タックルと用意するのは予算的にも難しいです。

それぞれの特徴をチェックして、初めてのジギングタックルに合うリールを準備しましょう。すでにスピニングリールの大型番手をお持ちの場合は流用してもOKですが、一から揃えるならベイトリールをおすすめします。

 

 

スピニングリール

スピニングリールの長所は高いドラグ性能と扱いやすさ、素早いアクションを表現しやすいことです。ハイピッチなアクションを目的に、特性のあったロッドと組み合わせるケースが多く、スピードを出さなければ反応が得られないシチュエーションで活躍します。

短所にはベールを上げてからでなければ巻き上げられないこと、糸フケが出やすく、フォール中のバイトに対応しにくい点が挙げられます。

ドラグ性能の高さから細糸でのやりとりに有利、遠投するためにはキャスティング向けロッドとの組み合わせが必要になりますが、軽く投げて、斜めに引いてくる使い方も非常に有効です。

 

 

選び方のポイント

選び方のポイントは、高負荷なオフショアのジギングに耐えられる高剛性タイプを選択することです。ターゲットが小さければ小型番手、軽量タイプを使っても深刻なトラブルは起きませんが、ターゲットが大きくなれば大きくなるほど、負荷があがって釣りの最中にトラブルが起きる可能性は高くなります。

単に大きさだけの違いではなく、内部構造や使われているパーツの剛性も大きく影響してきます。予算的に可能であれば、ジギング専用または対応のリールを選びましょう。折角掛かった大物にリールを破壊されるなんてことにならないように道具選びは慎重に!

グレードも耐久性に大きく影響するポイントで、ブリやカンパチなど、10kgクラスがヒットする可能性がある釣りには、ミドルクラス以上のモデルをおすすめします。

使用されるサイズは4000番から10000番程度、ギア比はHG(ハイギア)やPG(パワーギア)が人気です。使用するラインに合わせたサイズを選択しましょう。

 

 

ベイトリール

初心者の方におすすめ、オフショアジギングで出番の多い両軸のリールです。ベイトリールのメリットは構造的な巻きの強さと、スピニングリールのようにベールを返さなくても巻取りを始められるところで、着底の確認(底取り)やフォールのバイトに対応しやすい特徴があります。

また、構造上リールをロッドよりも上に取り付けするため、重心が一点にまとまっていてロッドとリールを同時に操作しやすい、つまりアクションをつけやすいという部分が初心者に最もおすすめな点となります。

短所はバックラッシュなどのトラブルが起きやすいこと、ハイピッチな操作がしにくいと感じる方が多い点も見逃せません。また、軽い仕掛けを落とすスピードはスピニングリールに劣ります。

近年は釣り初心者の方でも遊びやすい、カウンター付きのモデルも多数展開されるようになりました。ラインの放出量、水深を数字でイメージできるようになるので、船長から支持されるタナをしっかり探れます。

 

 

選び方のポイント

使用するサイズは150番から3000番程度までで、大型番手は高負荷な状況に備え、トラブルの元になるレベルワインダーがありません。レベルワインダーは左右に動きながら、ラインの巻取りを水平になるようにサポートしてくれるパーツです。無い場合はスプールの左右どちらかに偏りが出てしまう可能性もありますので、多少注意しながら巻き取る技術が必要になります。

初心者の方でも挑戦しやすい釣り、PE3号300m程度までの釣りであればレベルワインダーの付いたモデルでOKですが、特別深い釣り、大きいターゲットを狙う釣りから始める方は、特殊な構造についてもチェックしておきましょう。

こちらも高剛性モデル、小型の番手で合っても、オフショアジギング向けのシリーズから製品を選ぶのが選び方のポイントです。

 

 

ジギングリールまとめ

初心者にはベイトリールがおすすめ

スピニングリールは素早いアクションの演出に

専用製品、高剛性タイプから選ぶのが選び方のポイント

 

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3.ジギングタックル:ラインシステム

メインラインはPEライン

オフショアジギングで使用するメインラインは、複数の糸を縒って作られたPEラインです。他の釣り糸に比べ伸びが少なく、強度が非常に高い特性を持っています。必要な号数や巻き量は釣り方によって大きく変化するので、船宿情報を確認しながら準備を進めてみてください。

PEラインは縒り本数によってグレードが変わるラインで、4本、8本、12本と選択肢があります。4本縒りは価格が安価というメリットがありますが、表面の滑らかさや強度で選ぶなら8本縒りです。表面が滑らかなことでガイドに擦れる音が小さかったり、仕掛けを落とすときに抵抗が小さいというメリットもあるので、ぜひ使用感に優れる8本縒りを検討してみてください。

 

 

選び方のポイント

選び方のポイントは、船宿から指示されている号数と巻き量を必ず守ることです。糸の太さ、ルアーの重さによって仕掛けの落ちていく角度が変わり、極端に違いがあると他の釣り人の仕掛けと絡むトラブルが起きます。

カラーは10mごとに色分けされているもの、5m、1mとマーカーが入っているものを選ぶのがおすすめです。ラインの放出量を把握できて釣果アップに繋がります。

 

 

リーダーはフロロカーボンを5m程度

PEラインは細い糸同士を組み合わせている構造から、擦れて1本が切れると強度が大きく低下するという弱点を持っています。海底の起伏や船べりにPEラインが擦れると切れてしまう可能性があるので、仕掛け先端側に擦れに強いリーダーラインを結んでおきましょう。

素材はフロロカーボン、長さは5m程度を基準に、海底の状態に合わせて長さを調整します。初めての船に乗るときは、船長に相談しながら長さを決めましょう。リーダーの号数はPEライン号数の4倍程度とするのがおすすめです。

 

 

糸同士の結び方について

PEラインは滑りやすく、単純な結び方で結ぶとほどけたりすっぽ抜けたりします。道具の準備と合わせて、オフショアの定番「PRノット」を習得しておきましょう。

船上で結ばなければいけないケースが出てくるので、動画を見ながら練習してみてください。

 

 

ジギングラインシステムまとめ

メインラインはPEライン

リーダーはフロロカーボンライン

リーダーはメインラインの号数×4の号数を5m前後

 

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ジギングタックルの選び方

ターゲット別のタックルセレクト

ジギングタックルのセッティング例を釣り方別にご紹介します。釣り場の水深や流れの速さ、使用するジグの重さは釣り船によって大きな違いがあるので、基準となる参考例としてチェックしてみてください。

 

 

シーバス・タチウオ・ハマチジギング

ベイジギングと呼ばれている、手軽に遊べるややライトなジギングです。ターゲットはシーバスやタチウオ、小型をメインに中型の青物までといった内容で、ポイントまでの移動時間も短く、船釣りが初めての方にもおすすめできます。それぞれに釣り方のコツがありますが、基本的な釣りのやり方は同じです。気軽にジギングの練習から始めたい方はぜひ検討してみてください。

タックル おすすめのセッティング
ライン PE0.8号~PE1.5号を200m程度、リーダーはフロロカーボン5号(20lb)程度、タチウオは歯の対策に60lb以上
リール ベイトは150番から300番、スピニングは3000番~4000番、ハイギアモデルがおすすめ
ロッド 6フィート前後、ジグウェイトMAX150g程度、魚種に合ったセッティングの専用シリーズがおすすめ

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近海ジギング

ブリや中型のカンパチを中心に、大型の青物までを狙う王道のオフショアジギングです。どの魚種を狙うか迷う方にはこの釣りをおすすめします。船宿によって推奨ジグのウェイト、メインラインの号数に違いがあるので、お出かけになるエリアが決まっている方は、事前に情報を集めておきましょう。この釣りでジギングのやり方を習得してしまえば、大型魚狙いや他魚種狙いもバッチリ楽しめるようになります。

タックル おすすめのセッティング
ライン PE3号から4号を300m程度、リーダーはフロロカーボン14号(50lb)前後
リール ベイトは400番から2000番、スピニングは6000番から8000番
ロッド 6フィート前後、推奨ラインPE3号以上、ジグウェイトMAX250g程度までの近海ジギングロッド

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遠征ジギング

10kgを超えるカンパチ、ヒラマサといった大型の青物を狙うジギングです。初心者向けではなく経験者向けの釣りで、タックルのパワーを引き出すためには身体の使い方を覚えることと、ある程度の体力が必要になります。釣り初心者の方は近海ジギングで青物に慣れてから、しっかり準備して夢のサイズに挑戦しましょう。

タックル おすすめセッティング
ライン PE4号から5号を300m以上、リーダーはフロロカーボン18号(60lb)以上
リール ベイトは2000番から4000番、スピニングは8000番から10000番
ロッド 6フィート前後、推奨ラインPE4号以上、ジグウェイトMAX300g程度までのジギングロッド

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地域別のタックルセレクト

地域別のタックルセレクト例もご紹介します。それぞれのエリアに独自のスタイルがあり、必要な道具の構成も独特です。基本となるタックルに組み合わせる、セカンドタックルの例としてチェックしてみてください。

 

 

①地域別のタックルセレクト:東北

メインターゲットである青物だけでなく、根魚やマダラもジギングで狙えるエリアです。青物は春の終わりから秋の終わりまで、根魚やマダラは冬から春までのシーズンに分けられるので、タックルは両方を狙える構成を狙って揃える組み合わせ方をおすすめします。根魚、マダラには、ややヘビーなウェイトまで対応できるスローピッチなベイトタックルがおすすめです。

マダラジギングタックル(浅場) おすすめセッティング
ライン PE1.5号から2号程度を200m以上、リーダーはフロロカーボン40lb前後
リール ハイギアのベイトリール200番・300番クラス
ロッド 6フィートクラスのスロージギング向けロッド、ジグウェイトMAX250g程度のもの

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②地域別のタックルセレクト:関東

こちらもシーバス、タチウオ、サワラと青物以外のターゲットがバッチリ揃ったエリアです。船宿の数が多く、時期に合った釣りモノの中から、狙いたい魚種を選べます。相模湾でマグロやカツオを狙うエビング、駿河湾のアカムツディープジギングなど、専門性の高い釣りまで選べるので、釣れる魚の情報を集めて、リールやロッドを上手に組み合わせながら遊びましょう。

エビングタックル おすすめセッティング
ライン PE3号から4号300m以上、リーダーはフロロカーボン80lb~100lb
リール ハイギアの大型スピニングリール8000番から14000番
ロッド 6フィートから7フィート、ジグウェイトMAX250g程度のジギングロッド

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③地域別のタックルセレクト:関西

全国に広がったタチウオ釣りが非常に盛んで、タチウオジギングも人気があります。また、青物狙いでは年間を通して青物が狙える丹後が有名で、複雑な潮流に対応すべく編み出された「丹後ジャーク」というテクニックを使うことでも知られています。リールを高速で巻き続けるハードな釣りですが、釣果はサイズ、数とも非常に魅力的な釣りなので、専用タックルを検討する価値は十分です。

丹後ジャークタックル おすすめセッティング
ライン PEライン3号前後を300m以上、リーダーはフロロカーボン50lb前後
リール パワーギアのスピニングリール、8000番前後
ロッド 6フィートクラス、ハイレスポンス、ジグウェイトMAX200g程度のジギングロッド

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④地域別のタックルセレクト:九州

青物は他のエリアに比べてヒラマサの魚影が濃く、冬の寒ブリも大型が狙える地域です。強いタックルに重量のあるジグを組み合わせるため体力が必要な釣りですが、満足感のあるサイズを目指してみたい方は、ぜひ検討してみてください。体力に自信がない方には電動ジギングもおすすめです。

ヒラマサジギングタックル おすすめセッティング
ライン PE4号前後300m程度、リーダーはフロロカーボン80lb程度
リール ハイスピードなアクションを好むためスピニング、ハイギア8000番~10000番程度
ロッド 6フィート前後、ジグウェイトMAXが200g程度のもの

 

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ジギングタックルと合わせてジグもチェック

メタルジグの種類について

オフショアジギングで使用されている、代表的なメタルジグの種類についてもご紹介します。ルアーの形状、得意なアクションに合わせて、組み合わせるロッドを変えるのがオフショアジギング定番のローテーションテクニックです。

初心者の方が初めから複数のタックルを揃える必要はありませんが、ルアーに合わせたこだわりのロッドを見つけたい方や、ステップアップ後の情報もチェックしておきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

 

 

①メタルジグの種類:セミロング

ストレートジグとも呼ばれます。岸釣りで使うメタルジグと比べるとやや長めですが、水深が深く、潮の抵抗を大きく受けるオフショアの釣りではこのタイプがスタンダードです。シャクリで使うケースが多く、さまざまなタイプのロッドでイレギュラーなアクションを表現できます。

 

 

②メタルジグの種類:ロングジグ

細長いロングジグは、タチウオをはじめとする細長いエサを追う青物に効果が高いです。地域や季節によってはこちらが基本となるケースもあるので、事前に船宿に確認しておきましょう。タチウオパターン時は、ジグを動かしすぎないローレスポンスなロッドを選ぶ方が多いです。

 

 

③メタルジグの種類:スイミングジグ

上下の動きだけでなく、横方向の動きで泳ぐようなアクションを見せるジグです。巻きを主体としたアクションと相性がよく、横引きというスタイルで活躍しています。ロッドは糸フケを抑えるローレスポンス系がおすすめです。

 

 

④メタルジグの種類:スロージグ

オフショアジギングの中では比較的新しく、他のやり方では釣れなかった魚を反応させるタイプのジグです。これまでご紹介してきたジグよりも厚みがあって平たく、底を重視した釣りを展開できます。元々は潮が速いエリアで重量のある仕掛けをできるだけ真っすぐ沈めよう、というのが目的でしたが、根魚やヒラメに対してよく効くとして、さまざまなエリアで評価されるようになりました。もちろんブリ、カンパチにも効果があります。

動かし方も非常に独特で、ロッドは必要な曲がりと反発力を備えた専用設計のものが望ましいです。

 

 

メタルジグの重さ

メタルジグの重さ選びについてもご紹介します。重さ選びの基本となるのは、他のルアーと同じく水深=ジグウェイト+αという考え方で、潮の速さ分ウェイトをプラスする、底に着いた瞬間が分からなければ重くする、というのが考え方の基本になります。

潮の速さは地域差だけでなく当日の状況にも大きく左右されるので、必要な重量のものだけとせず、基本ウェイトの前後を含めて3種類程度は船に持ち込むようにしましょう。ジグの種類、重さ、カラーと複数ずつ準備できればバッチリです。ロッドとジグの組み合わせを変えることでも動き方を変化させられるので、このロッドにはこのジグ、とイメージしながら揃えてみてください。

船宿指示のジグウェイトが120gだった場合 準備しておきたいメタルジグの重さ
120g 基本となるジグウェイト
150g 底に着いた瞬間が分からなかった場合
200g 潮が特別速い、深場への移動に備えて

 

 

メタルジグまとめ

地域や季節ごとに基本となるジグの種類は変わる

組み合わせるロッドもアクションに大きく影響する

重さは3種類程度用意しておこう

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ジギングタックルと合わせて道具類もチェック

装備や道具関連もご紹介

船釣りは途中で戻るということができないので、必要な道具、装備の準備も非常に重要です。タックル、ジグと合わせて、道具関連も一式チェックしておきましょう。一度揃えてしまえば、他のオフショアルアーゲームにもバッチリ流用できます。

 

 

オフショアジギング道具関連

まずは基本的な道具類、個人で用意して使いたいときにすぐに使えるようにしておきたい、オフショアジギングアイテムをご紹介します。交換用のフックやリングを含め、ジグは本数が増えてくるとまとめる必要が出てくるので、最初の段階でケースを用意しておくとスムーズです。

 

 

①オフショアジギング道具:プライヤー

船釣りでも岸釣りでも必要になる、ラインカッターとリングオープナーを合わせたペンチのような道具です。ラインのカット、魚から安全にフックを外せる機能はもちろん、ルアーをスプリットリングで接続するジギングには必要不可欠なアイテムと言えます。先端の爪にはサイズがあるので、オフショアジギングにマッチする大型のプライヤーを準備しましょう。

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②オフショアジギング道具:交換用のリング・フック・リーダー

トラブルに備えて交換用の仕掛けパーツも船上に持ち込む必要があります。初心者の方は交換分最低限、メインで使用するパーツ類の予備だけ用意しておけば十分ですが、釣りに慣れてきたら、当日の状況に合わせたフック交換ができるような構成にも挑戦してみてください。

ショックリーダーも釣りの最中に傷が少しでもつけば交換の合図です。こまめに交換しておかないと、ほんの少しの傷が原因で掛けた魚をバラしてしまうことになります。よって、船中に持ち込むタックルとして必需品のうちの一つとなります。

 

 

③オフショアジギング道具:ジグケース

マルチなルアーケースではなく、ジグの収納に特化したケースを用意しておくと、持ち運びや釣行後の洗浄が非常に手軽です。ロールタイプ、バッグタイプなどさまざまなケースが展開されているので、メインのジグに合うものを選んで試してみてください。そのまま洗えるケースは非常に便利です。

 

 

オフショアジギング装備関連

船釣りを安全に楽しむための装備関連もご紹介します。基本的には他のルアーゲームでも必要になるものがしっかり準備してあれば十分ですが、大型魚とのファイトに備えてグローブがあると非常に快適です。船釣り初挑戦の方は忘れ物が無いようにしっかりチェックしておきましょう。

 

 

①オフショアジギング装備:ライフジャケット

数年前から、遊漁船でも国土交通省の承認を受けたライフジャケットの装備が義務となりました。レンタルを行っている船宿もありますが、身体を動かすジギングで使うなら、動きを邪魔しにくい膨張式のライフジャケットを準備したいところです。大手メーカー製、船釣り向けとなっているものから、デザインが気に入るものを選んで用意しておきましょう。

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②オフショアジギング装備:帽子・偏光グラス

帽子と偏光グラスは、日差しから目を保護するだけでなく、誤って飛んできたルアーから顔を守る役目も持っています。他の人が釣った魚が海面で暴れてフックアウトというケースもあるので、この2つも必要な装備としてチェックしておきましょう。船釣りだけでなく陸からの釣りでも役に立つ装備なので、持っておくといろいろなシーンで活躍してくれます。

 

 

③オフショアジギング装備:長靴

船の移動中に波しぶきが入ったり、船内に水を流したり、船の床は濡れていることが多いです。足元は濡れることを前提に、長靴やマリンシューズを用意しておきましょう。夏は気軽にマリンシューズを履き、冬は靴下が濡れると非常に寒いので、長靴を使うという方が多いです。

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④オフショアジギング装備:グローブ

対象魚が大きいジギングは、ラインに指が触れてしまったときに受けるダメージも大きいです。濡れて滑る手でうまくファイトできなかったり、防寒対策が必要だったりといったシチュエーションでも役に立つので、オフショアルアーゲーム用のグローブもチェックしてみてください。力を入れてリールを巻く釣りなので、初めての方は素手だとマメが出来ることもあります。そんな意味でも専用グローブは重宝しますよ。しっかりロッドを握ってリールが力強く巻ける、魚とのやり取りをサポートしてくれる装備でもあります。

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ジギングタックルで青物に挑戦

大物狙いのルアーゲームを始めよう

青物を狙うジギングはゲーム性の高さ、引きの強さと手にできる魚体の大きさが最大の魅力です。自分でルアーを動かして大きな魚を釣る、満足度の高い体験を楽しめます。いい日に当たれば初心者の方でもチャンスは十分です、タックルや道具をしっかり準備して、青物釣りに挑戦してみましょう。

 

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ライトゲームの始め方!タックル選びから釣り方まで釣れるコツを徹底解説!

今回はライトゲームの始め方についてです。タックルの選び方やあると便利な小物類の紹介、釣り方についても紹介。ライトゲームは釣り初心者の方でも遊びやすい釣りです。海のルアーゲームから釣りを始めたい方は、ぜひチェックしてみてください。

※2025年1月30日更新

 

 

 

 

ライトゲームで釣りを始めよう

釣り初心者におすすめの入門向けルアーフィッシング

今回は釣り初心者の方にピッタリのルアー釣り、ライトゲームの始め方についてご紹介します。ライトゲームは堤防など気軽な釣り場でシーズンを問わず遊べて、ルアー釣りの基本的な部分を学べる入門向けの海釣りです。

釣れる魚の種類から、初心者向けのタックルや基本の仕掛けまで、初心者の方が悩みがちなポイントを中心に解説しているので、これから釣りを始める方も、ぜひ参考にしてみてください。初めての1匹を手にするためのコツや、釣果を安定させる釣り方のコツも紹介しています。

 

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ライトゲームとは

ライトタックル&ライトなルアーでライトゲーム

まずはこれから釣りを始める方向けに、ライトゲームがどんな釣りなのかを簡単にご紹介します。

ライトゲームは軽いルアーを使った海釣りの総称で、人気の「アジング」や「メバリング」は、ライトゲームを細かく分類して、対象魚を絞った場合の呼び方です。

ちなみにライトはライト級のライトのこと。つまり他のルアー釣りと比べた場合に、タックル(竿やリール)や仕掛けが軽く細いため、この呼び方が定着しました。

 

ライトタックルだから面白い

小さなルアーは数の多い小型魚からの反応を得やすく、ライトなタックルには、1gなど非常に軽い仕掛けまで扱える繊細さがあります。

ライトタックルのパワーは小型魚の引きを十分に楽しめるセッティングで釣る楽しさに関しても問題なし。ライトタックルならではの工夫が結果として返ってきやすいところも魅力的です。

何をやっても釣れるという日もあれば、特定の仕掛け、アクションパターンにしか魚が反応せず、いいアクションを見つけると釣れだす日もある、このゲーム性の高さがライトゲームファンを夢中にさせています。

 

 

ライトゲームで釣れる魚種を紹介

ライトゲームは魚種を絞らず遊べる釣りですが、ターゲットのハイシーズンを知っておくと、釣り場で狙うポイントやルアーの動かし方をイメージしやすいです。シーズンごとに魚の回遊状況が変化するので、メインターゲットに悩む場合はぜひ参考にしてみてください。

アジ、メバルのように一大ジャンルとして細分化はされていませんが、サバとカサゴは数を釣りやすい、カマスやメッキ、小型青物はスピード感のあるアクションに反応するなど、それぞれの魚に釣る面白さがあります。

 

ターゲット 特徴と釣りやすい時間帯 ハイシーズン
アジ ゲーム性の高さが人気、小型は手軽に狙える。朝夕・夜釣りがおすすめ。
サバ ルアーへの反応がよく、小型は手軽に狙える。朝夕・夜釣りがおすすめ。
メバル ゲーム性の高さが人気、小型は手軽に狙える。夕・夜釣りがおすすめ。
カサゴ ルアーへの反応がよく、足元など簡単な場所でも釣れる。日中でも狙える。 秋~春
小型のハタ類 小型は手軽に狙えて、足元など簡単な場所でも釣れる。日中でも狙える。 夏~秋
カマス ルアーへの反応がよく、さまざまな釣り方が楽しめる。朝夕・夜の釣りがおすすめ。
メッキ ルアーへの反応がよく、小型でも引きが強い。朝夕の釣りがおすすめ。
ツバス・シオ(小型の青物) ルアーへの反応がよく、小型でも引きが強い。朝夕の釣りがおすすめ。 夏~秋

 

いろいろ釣って楽しもう

いろいろな魚が釣れること、そして手軽にルアーで楽しめることがライトゲームの魅力なので、ひとつの魚種にこだわりすぎず、その日に釣れる魚を探しながら遊ぶスタイルがおすすめです。

メインターゲットが釣れない時は、同じ道具を使って他の魚を狙ってみましょう。大物狙いではなく、魚種を複数釣ることを狙ったり、数釣りを目指すスタイルがライトゲームの人気のポイントです。

釣れる魚の種類や時期には地域、そして釣り場による違いがあるので、ぜひ店頭でスタッフにお問い合わせください。釣具のポイント「釣り場情報」でも、釣れている魚をご案内しています。

 

ライトゲーム概要まとめ

ライトな道具で楽しむ海のルアー釣り

ライトタックルならではの工夫と釣る楽しさが魅力

対象魚を決めずにいろいろ釣って楽しもう

 

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ライトゲームの初心者向けタックル

初心者向けのタックルセッティングを3つに分けてご紹介

続いては初心者向けタックルのセッティングについてです。ロッドとリール、ラインはそれぞれどんなものを選べばいいのか、初心者の方でも扱いやすいセッティング例をご紹介します。

 

 

①初心者向けタックル:ロッド

ロッドはライトゲーム万能タイプを選ぶ方法と、アジング向けかメバリング向けのどちらかを流用して使う方法があります。メインにする釣りが決まっている場合は専用ロッドから、いろいろ釣りたいという場合は万能タイプを選ぶ方法から検討してみましょう。

アジングロッドは穂先に張りがあり、魚のアタリを感じやすい、アワセが効きやすいという特徴があります。メバリングロッドは穂先が柔らかく、魚をオートマチックに針掛かりさせる特徴があり、万能タイプは中間的なセッティングです。

 

ロッドの種類 特徴
アジングロッド 穂先に張り感度が高い、アワセやすいがオートマチックな針掛かりはしにくい
メバリングロッド 穂先が柔らかくオートマチックに針掛かりさせる、アワセやアクション動作が穂先の曲がりで吸収される
ライトゲーム万能ロッド アジングロッドとメバリングロッドの中間的なセッティング、専門性が低い

 

ソリッドティップとチューブラーティップ

アジングロッドとメバリングロッド、どちらにも穂先が柔らかいソリッドティップモデルと、穂先に張りがあるチューブラーティップモデルがあります。ロッドの特性とティップタイプでバランスを取りながら、自分に合うロッドを探してみましょう。張りのあるソリッド、ハードソリッドティップもあります。

釣り初心者の方におすすめのティップタイプは、型番にSが付いているソリッドティップモデルです。

 

ティップタイプ 特徴
ソリッドティップ しなやかでオートマチックに針掛かりしやすい、ソフトなアクションが得意、手に伝わる感度は低め
ハードソリッドティップ 柔らかすぎず感度と操作のバランスに優れる
チューブラーティップ 重いルアーを投げやすい、ルアーをキビキビ動かせる、手に伝わる感度が高い

 

おすすめのロッドスペック

扱いやすいロッドのスペックは、対応ルアーウェイトが1g~5g程度のもの、長さは7フィート程度のものがおすすめです。

このスペックのロッドはジグヘッド単体向けの万能モデル、UL(ウルトラライト)パワーとしてラインナップされていることがほとんどです。たとえば「S70UL-S」、スピニングモデルで7フィート、ULパワーのソリッドティップモデル、のようなモデルを検討してみましょう。

 

 

②初心者向けタックル:リール

リールは軽いルアーを投げやすい、小型のスピニングリールがおすすめです。入門向けグレードの汎用モデルから、予算に合うものを選びましょう。

サイズは2000番、型番にSのつくシャロースプールモデルは標準モデルよりも糸を巻く部分が浅く、ライトゲームで多用される細糸をピッタリ巻ききれます。ギア比はゆっくりルアーを動かしやすいノーマルギアがおすすめです。

型番は「C2000S」、コンパクトボディの2000番サイズでシャロースプール、ギア比表記の無いノーマルギア、この表記を目安にモデルを探してみてください。

 

 

③初心者向けタックル:ライン

ラインはナイロンライン、フロロカーボンライン、エステルライン、PEラインと4つの選択肢があります。

ライトゲームの基本タックルにおすすめのラインは、傷に強く海水に沈み、仕掛けを直結できるフロロカーボンラインです。水面直下から海底まで、幅広い水深を軽い仕掛けだけで対応できるこのラインは、ライトゲーム入門にピッタリの特性を持っています。

 

ラインの種類 特徴
ナイロンライン 海中を漂う、安価でしなやか、初期伸び率が高い
フロロカーボンライン 海水に沈む、傷に強い、張りが強く巻きグセがつきやすい、初期伸び率は低め
エステルライン 海水に沈む、伸びが少ないが、急激なショックに弱く直結に向かない
PEライン 海水に浮く、非常に伸びが少なく強度が高い、傷に弱く直結に向かない

※初期伸び率:伸ばした時の序盤の伸び、アタリの認識やアワセに影響する

 

ラインの太さと巻き量について

ラインの太さは2lb~3lb、巻き量は100m~150mをリールに巻いておきましょう。150mあると、何度か大幅にカットすることになっても、ラインを巻きなおさずに釣りを続けられます。

ハイグレードなフロロカーボンラインはしなやかで扱いやすく、安価なラインとの価格差を感じやすいです。消耗品ですが、ぜひ150mで1,000円程度のものから検討してみてください。いいラインを選ぶのが、ライトゲームの始め方のポイントです。

 

初心者向けタックルまとめ

ロッドは7フィート程度のULモデルがおすすめ

リールはC2000Sが基本

ラインはフロロカーボン2lb~3lbがおすすめ

 

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ライトゲームのリグ(仕掛け)について

ライトゲームの仕掛けはジグヘッドリグが定番

次はライトゲーム向けの仕掛けについてチェックしてみましょう。

ライトゲームで定番の仕掛けはジグヘッド+ワームのジグヘッドリグで、この仕掛けは必要なパーツが少なく準備が簡単。水面直下から海底までを同じ仕掛けで幅広く狙えて、対象魚も非常に豊富です。基本を学ぶ意味でも、まずはこの仕掛けから始めてみましょう。

 

ジグヘッドの重さの選び方

ジグヘッドはオモリと針が一体なので、別々に用意をする必要はありません。選ぶときにチェックしておきたいポイントは、重さ、針のサイズ、針の太さの3点です。

初心者の方におすすめの重さは1g~2gで、この重さはライトゲームの基本になる重さでもあります。0.5gなど軽いものは操作の難易度が高く、3g以上の重いものは、沈みが早く海底より上を探るのが難しいです。2gでも非常に軽いと感じるかもしれませんが、ライトゲーム専用ロッドと細いラインを組み合わせれば、しっかり飛んで十分な操作感を得られます。

 

針のサイズと軸の太さの選び方

針のサイズは#6、#8など、#の後ろに数字をつけて表記されます。針の形状によって差がありますが、基本的には数字が小さいほど、針が大きくなります。入門におすすめのサイズは#8で、無難に使えるサイズ感です。

針の太さはアジング向けが細く、メバリング向けやロックフィッシュ向けは太いです。最初は小さい魚を釣る機会が多いので、特別軸の太いものを選ぶ必要はありません。特に記載のないものや、アジング向けからフックを選びましょう。

 

 

①仕掛けにワームをプラスして完成

ジグヘッドリグは、先ほど選んだジグヘッドにワームをつければ完成です。

ワームはライトゲーム向けのものであればなんでもOKで、対象魚がアジング向け、メバリング向けとなっているものでも、いろいろな魚を狙えます。1.5インチ~2インチサイズのものの中から、気に入ったものを選んで遊んでみましょう。カラー、形状の違うものを3つほど揃えておくと、ローテーションで魚の反応の変化を楽しめます。

 

ライトゲームのリグ(仕掛け)まとめ

ジグヘッドリグから始めよう

ジグヘッドは1g~2g、#8のアジングフックがおすすめ

ワームは1.5インチ~2インチ、ライトゲーム向けなら何でもOK

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ライトゲームのルアーについて

ルアーはメタルジグが定番

ルアーは金属でできたメタルジグがライトゲームの定番です。

ジグヘッドリグよりもよく飛んで、ワームには無い輝きと素早い動きで魚を誘います。使い方はそれほど難しくないので、3g程度のものをいくつか用意して試してみてください。朝夕、日中の釣りで出番が多いルアーです。

 

 

プラグでも遊べるライトゲーム

樹脂でできたルアーはプラグと呼ばれ、サイズやアクションタイプの異なるさまざまな種類から、釣り場に合うものを選択して楽しめます。

ライトゲーム入門に特におすすめのプラグは「シンキングミノー」で、リップ付き、細身で50mm未満のコンパクトなものは、日中狙えるカマスやメッキなど、スピーディーなアクションを好む魚種に効果が高いです。メタルジグよりも水中でよく泳ぐので、使い分け用に検討してみてください。

 

夜釣りのミノーはメバルに効果的

ボディに丸みがあるものは、ゆっくり動く夜釣り向けのミノーです。こちらはメバルをはじめとする、夜の魚に効果があります。ナイトゲームがメインになりそうな方は、このタイプのプラグもチェックしてみましょう。

 

ライトゲームルアーまとめ

朝夕・日中の釣りはメタルジグが定番

朝夕・日中の釣りには細身のシンキングミノーも有効

ボディに丸みのあるミノーはスローに泳ぐ夜釣り向け

 

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ライトゲームにあると便利な小物類

準備しておきたい小物類を4つご紹介

ライトゲームであると役に立つ、小物類もチェックしておきましょう。

他の釣りでも役に立つ、ルアーゲームの基本的な道具類なので、釣り入門にライトゲームを選んだ方は、ぜひ一式揃えてみてください。すでに釣り用の道具をお持ちの場合は、流用でOKです。

 

 

①ラインカッター

ライントラブル時のカットや、仕掛けの交換時は釣り場で糸を切る必要があります。綺麗に切って綺麗に結ぶのが仕掛け作りのポイントなので、釣り用のハサミを1つ用意しておきましょう。

ライトゲーム用として展開されている製品は、コンパクトで持ち運びが便利です。

 

 

②フィッシュグリップ

魚をつかむための道具です。魚のぬめり、ウロコで手を汚さずに針を外せるので、釣り具を不必要に汚すことが無くなります。魚のトゲで指をケガすることもなくなり、毒針のある魚が釣れた時も安全です。

あると快適度が一気に上がるアイテムなので、ぜひ検討してみてください。

 

 

③釣り用バッグ

ライトゲームは使用する仕掛けパーツが小さく、荷物を少なくできる釣りです。移動を繰り返して、フレッシュな魚を探すスタイルが非常に有効な釣りでもあるので、持ち運びを便利にしてくれる釣り用のバッグを用意しておきましょう。

釣りメーカーからも多数バッグが展開されているので、ぜひお気に入りを探してみてください。

 

 

④ヘッドライト

ライトゲームは朝夕、そして夜釣りが非常に有効です。釣り場まで移動する時間帯が暗い、というシチュエーションもあるので、使いたい時にすぐ使えるように、ヘッドライトも用意しておくのがおすすめです。港や堤防は足元に凹凸やロープがあるので、安全対策の意味でも要検討です。

こちらも釣りメーカーから展開されているアイテムがあるので、釣具店で購入できます。

 

あると便利な小物類まとめ

ラインカッター・フィッシュグリップで快適度アップ

釣り用のバッグがあると便利

安全対策にヘッドライトを用意しよう

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ライトゲームの釣り方4つのポイントをご紹介

釣り方とコツを4つご紹介

最後はライトゲームの釣り方についてです。

狙う場所や時間帯、タックルの準備とルアーの動かし方、それぞれのコツも紹介しています。まずは一匹釣って経験を積むところからスタートです。難しい釣り方に挑戦するよりも、簡単に釣れる魚を探してステップアップを目指しましょう。

 

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1.ライトゲームの釣り方:狙う場所

狙うべき場所をチェックしておこう

釣り場は手軽に遊べる港や堤防、釣り公園から始めるのがおすすめです。釣り場に着いたら、魚がいそうな場所を探すところからスタートしましょう。ライトゲーム初心者の方にまず狙ってみて欲しい場所は、船の出入り口や堤防の角と堤防の足元際、常夜灯の明かりが届くところです。

 

時間帯に合わせた場所選び

出入口や堤防の角は沖からの流れが入ってくる場所で、カマスやメッキ、アジなど魚の回遊に期待ができます。堤防の足元際はカサゴなどあまり回遊しない魚を狙う時に有効です。日中の釣りはこの2つの場所をメインに、魚を探してみてください。

太陽が沈む夕方~夜の時間帯は、常夜灯の明かりを狙う釣り方が非常に有効です。目で見て判断できるという意味でも釣りやすい場所なので、積極的に狙っていきましょう。夜の常夜灯狙いは、ライトゲーム初心者の方が最も魚を釣りやすい釣り方と言えます。

 

場所選びのコツ

場所選びのコツは、小さな変化を探しながら積極的に移動をすることです。

アジやメッキといった回遊魚を狙う時は、群れが今どこにいるかを探すイメージで場所を選ぶのがポイントで、釣れない時は立ち位置を変えたり、投げる方向を変えながら釣れれば同じ場所を狙ったりという方法が効果的です。

 

カサゴ・ハタ狙いの時は積極的に移動しよう

カサゴやハタを狙う時も、同じ場所で粘り続けないのがポイントになります。

回遊しない魚は一度ポイントから出ていくと、次の魚が入るまでに時間がかかるので、明らかによさそうな場所は釣られていて、ここは難しいだろうという場所に魚が残っているということがよくあります。魚が見えなかったり浅かったりしても、一応確認という気持ちで仕掛けを落としてみるのがおすすめです。

 

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2.ライトゲームの釣り方:時間帯

釣りやすい時間帯を選ぼう

ライトゲームで狙い目となる時間帯は、朝と夕方、そして夜です。

朝と夕方はカマスやメッキ、アジが積極的に動くようになる時間で、朝は暗い空が明るくなり始める頃から、夕方は暗くなって少し経ったというところまで攻めるというのが、ライトゲームのセオリーです。

日中はそれほど積極的ではないという魚が多いので、カサゴやハタなど、上から落ちてきたものに反射的に反応する魚を狙いましょう。日中は暗くなっている側、影の中に魚が居ることが多いです。

 

時間帯選びのコツ

どの時間から始めるか迷う方には、夜釣りからのスタートをおすすめします。

「1.ライトゲームの釣り方:狙う場所」でご紹介したように、ライトゲームは常夜灯の明かりを狙う釣り方の効果が高く、初心者の方でも場所選びに迷いません。常夜灯が威力を発揮するのは暗くなってからなので、まずは日没後の釣行を検討してみてください。明るい側を好む魚と暗い側を好む魚がいるので、常夜灯についたら両方をチェックです。

 

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3.ライトゲーム:タックルの準備

ドラグを設定しておこう

タックルの準備で注意しておきたいのが、リールのドラグ(糸巻き部分の逆回転機能)設定です。ライトゲームは使用するラインの強度が非常に低いため、スプールの逆回転機能を使って魚とのやり取りを有利に進めます。

設定の方法は糸が巻いてあるスプールの上部、ノブ状のパーツをひねって調整します。右にひねるとドラグ設定は強く、左にひねると、ドラグ設定は弱くなるので、糸を引っ張ってジーっと出る程度のところまで調整しておきましょう。

 

タックル準備のコツ

ドラグ設定の目安についてもチェックしておきましょう。

タックルの項目でご紹介した、フロロカーボンライン3lbの破断強度は約1.3kgです(1lb=約450g)。急激なショックを考慮して最大値の1/3程度というのがドラグ設定のセオリーなので、この場合の理想のドラグ値は450g程度になります。

毎回ピッタリ設定する必要はありませんが、ある程度目安となる感覚は持っておいて損はありません。一度ロッドにラインを通した状態で450gのものを吊り下げて、感覚をつかんでおくと、現場でスムーズに設定できます。

 

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4.ライトゲーム:仕掛けの動かし方

ルアーの動かし方を解説

最後はルアーの動かし方についてです。ジグヘッドリグを使う場合も、メタルジグを使う場合も、そしてプラグを使う場合も、基本的な考え方は巻いて横の動きで誘うか、落として縦の動きで誘うかの2パターンになります。

 

シンプルな釣り方から始めよう

沖側を狙う時は投げて一定の速度で巻き続けるタダ巻きを試してみましょう。リールの回転スピードは2秒1回転程度から、速くしたり遅くしたりで魚の反応を探ってみてください。

堤防の足元際を狙う時は、投げずにまっすぐ落とすだけでOKです。ラインの放出が止まるところまで仕掛けを落として、ロッドの上下でチョンチョンと誘いましょう。

どちらの場合も、魚のアタリを感じたら、手首を返すイメージで軽くアワセを入れるのがおすすめです。

 

動かし方のコツ

動かし方のコツは、仕掛けをどの程度の速度で動かすと、どの程度浮き上がってくるかのイメージをできるだけ実際の挙動に近づけることです。

1gなど軽い仕掛けは、意識してゆっくり動かさないと簡単に表層直下まで浮き上がってきます。初回は明るい場所や日中の釣りで横方向に投げて、ルアーの挙動を観察してみるのがおすすめです。

 

ステップアップを目指そう

何度か調整して自分なりに速度の目途が立つと、同じ速度で重いジグヘッドを巻いたり、ゆっくり巻くことで、意図的に一段下の層を探れるようになります。

細かくレンジ探る釣り方は、ライトゲームステップアップへの第一歩です。釣り場でいろいろ試して、ライトゲームの感覚をつかんでいきましょう。

 

ライトゲームの釣り方まとめ

夜釣りで常夜灯を狙うのが分かりやすい

まずは投げたらゆっくりタダ巻き

足元に落とす釣り方も有効

 

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ライトゲームに出かけよう

シーズンに合わせたターゲット&ゲストで楽しもう

ライトゲームは、手軽さと奥深さで近年特に人気の高いルアーゲームです。海釣り入門にこの釣りを選ぶ方も多く、シーズンごとのターゲット、そして豊富なゲストが、釣りの時間を盛り上げてくれます。

他の釣りと共通してレベルアップできるポイントも多い釣りです。まずは釣りやすい魚から釣って、ステップアップを目指しましょう。

 

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初心者も快適に楽しめる!ワカサギ釣り講座!必要な道具から釣り方のコツまでご紹介!

今回は、初心者の方でも遊びやすい、ワカサギ釣りについてのまとめです。釣り方や地域別のシーズンの紹介、必要な道具についても紹介しています。ワカサギは数が狙えて、食べて美味しい魚。これからワカサギを釣ろうと思っている方は、ぜひチェックしてみてください。

※2024年12月10日更新

 

 

 

 

 

 

ワカサギ釣りに挑戦してみよう

初心者向けに道具や釣り方を解説

今回は湖で楽しむファミリーフィッシング、ワカサギ釣りのご紹介です。

淡水魚のワカサギは普段の食生活にあまり溶け込んだ魚ではありませんが、釣り方は簡単で、食べても美味しい初心者向けのターゲットです。設備が整ったドーム船の釣りはアウトドア初心者の方でも楽しみやすく、初めての釣りにも適しています。

冬に遊べるアウトドアレジャーをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。

 

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ワカサギ釣りはこんな釣り

冬の湖定番の釣り

ワカサギ釣りは、冬の湖定番のエサ釣り。沢山釣れて美味しい魚として、北海道や東北はもちろん、関東や関西、九州の湖でも釣りが楽しまれています。

季節を問わず釣れるワカサギですが、他の魚が釣りにくくなる冬は、遊びやすい釣りとして特に人気。ドーム船など釣り施設的な側面を持つ釣り場も、冬を中心に営業が行われます。小さな道具を使って小さな魚を釣るスタイルには独特の面白さがあり、アングラーのレベルを問わず人気を集めている釣りと言えるでしょう。

 

 

ワカサギの生態もチェックしてみよう

ワカサギ釣りのターゲット、ワカサギがどんな魚なのかもチェックしてみましょう。

ワカサギは大人になっても15cm程度と小ぶりな魚で、寿命は約1年程度と短いです。淡水のイメージが強い魚ですが、元々は海と湖を行き来する魚でした。現在も北海道や東北では海と湖を行き来しているエリアがあります。関東や関西、九州では、漁業資源として放流され、ダム湖など海との繋がりが薄い場所に生息しているケースが多く、淡水だけでサイクルが完結しています。

旬の時期は釣りも人気が高まる冬で、春の産卵に向けて味がよくなっていきます。

 

採捕禁止期間

漁業資源としてもの側面も持っているワカサギは、資源保護を目的に採捕禁止期間が設けられている場合があります。

採取禁止の有無や期間は釣り場次第ですが、多くの場合は産卵期である1月中頃~2月末と孵化後の5月~7月を採取禁止としている場合、もしくは晩春から秋を採取禁止としている場合が多いです。晩秋~早春の釣りとイメージしておきましょう。

 

 

ワカサギ釣りはこんな釣りまとめ

冬の湖定番の釣り
小さな道具で小さな魚を釣る繊細さが面白い
寿命は約1年で、場所によって採取禁止期間が異なる

 

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ワカサギ釣りのシーズンについて

全国のワカサギ釣りシーズンを一覧でチェック

ワカサギ釣りのシーズンについてご紹介します。

多くのエリアで釣りが始まるのは11月で、期間は3月までというケースが多いです。湖が凍るまでの釣り方と、湖が凍ってからの釣り方があり、それぞれ湖が凍るまでは施設で釣りができる、施設が無いため氷上の釣りができる1月頃からしか釣りができない、という場合があります。独立したルールを持つ湖での釣りがメインになるので、同じ県内でも場所によって解禁日・禁漁日が異なるケースがある点には注意が必要です。

 

地域 シーズン 地域の特徴
北海道 1月~3月 氷上の穴釣りがメイン
東北 11月~3月 氷上の穴釣りは1月頃、結氷前までは桧原湖でドーム船の釣りが楽しめる
関東 10月~3月 釣り場が多く、時期に合わせたスタイルで楽しめる
関西 11月~3月 桟橋・ボートの釣り場が多い
四国・九州 11月~3月 九州、四国とも釣り場は少ない、桟橋・岸釣りがメイン

 

 

ワカサギ釣りのシーズンまとめ

11月~3月がワカサギ釣りのシーズン
釣り場によって釣りができる期間は異なる
釣り用の施設が無く氷上のみの釣り場がある

 

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ワカサギ釣りの釣り方

ワカサギの釣り方を5つご紹介

続いて、ワカサギ釣りの釣り方をご紹介します。

どの釣り方ができるかは釣り場次第で、ドーム船やボート釣りは施設のある釣り場でしか楽しめません。施設を利用した釣りがしたい、という場合は、お出かけになる場所で営業が行われているかを事前にチェックしておきましょう。どの場所で釣りをする場合も、基本的には遊漁券か施設1日利用券(遊漁料を含む)が必要になります。

 

 

①ワカサギの釣り方:ドーム船

釣り初心者の方や、アウトドアアクティビティとしてワカサギ釣りを遊んでみたい方におすすめの釣り方です。

小屋がついた船や水上に浮いたビニールハウスのような施設で楽しむ釣りで、椅子があったり暖房があったり、寒い冬でも非常に快適に釣りが楽しめます。トイレや電子レンジもあるので、アウトドア自体に不慣れな方でも遊びやすいです。

 

 

②ワカサギの釣り方:ボート釣り

小型のボートで釣りをするスタイルです。

ドーム船ほど環境は整っていませんが、自分の好きな場所を選んで、1〜2人程度の少人数で釣りを楽しめます。ポイントまでの案内があったり、ポイント付近に係留できたりするケースもありますが、何か困っても聞ける人がいない釣りなので、ある程度釣り経験のある方向けの釣り方と言えます。

 

 

③ワカサギの釣り方:氷上穴釣り

ワカサギ釣りと言えば、氷上のテントで氷に穴をあけるこの釣り方です。

湖が厚い氷に閉ざされる時期や地域限定の釣りですが、キャンプ的な楽しさもある釣りとして非常に人気が高いです。テントだけでなく、氷上のドームで楽しめる釣り場や体験ツアーもあるので、初心者の方はそちらをメインにチェックしてみてください。

 

 

④ワカサギの釣り方:桟橋釣り

桟橋は、岸から沖に向かって設置された橋、もしくはフロートを使った浮橋です。岸釣りに近い感覚で遊べることから、初心者の方にもおすすめできます。

ドーム船やボート釣りに比べて料金が安く、自分の好きな時間から始めて、好きな時間に終われるというのが大きなメリットです。スペースに制限があるため人気の釣り場では場所取りが必要になりますが、気軽に始めたい方はぜひこちらもチェックしてみてください。ドームスタイルのドーム桟橋が用意されている釣り場もあります。

 

 

⑤ワカサギの釣り方:岸釣り

最後にご紹介する釣り方は、岸から楽しむ岸釣りです。

他の釣り方と違って浅い場所から釣りをすることになるので、ある程度水深があるところまで仕掛けを投げる必要がありますが、気軽に始められる釣りになります。橋の上から真下に落として釣りができる場所もありますが、岸釣りができないという場所もあるので、気軽に出かけられる距離にマッチする釣り場がある、という場合のみおすすめできる釣り方です。

 

釣り方 特徴 初心者おすすめ度
ドーム船 料金は最も高いが、釣りの環境は最もよい
ボート釣り ドーム船に比べて安価、釣り経験者におすすめ
氷上穴釣り 手軽な価格、ツアー利用で初心者も楽しみやすい
桟橋釣り 手軽な価格、初心者の方にもおすすめ
岸釣り 近くに条件が合う釣り場がある場合はおすすめ

 

 

ワカサギ釣りの釣り方まとめ

一番人気は釣り環境がいいドーム船
氷上穴釣りはツアーがある
桟橋の釣りも遊びやすい

 

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ワカサギ釣りのタックルを釣り方別に紹介

真下に落とす釣り方には専用タックル

ドーム船、ボート釣り、氷上穴釣り、桟橋釣りといった仕掛けを真下に落とす釣り方には、ワカサギ専用のロッドとリールを組み合わせたタックルがおすすめです。

専用ロッド、手巻きリールと電動リール、そして使用するラインをチェックしてみましょう。

 

ワカサギ専用タックル:ロッド

ワカサギ用のロッドは全長が30cm~40cmと非常に短く、小さなワカサギのアタリを表現する柔らかさが持ち味です。主流は穂先を電動リールに直接セットするタイプですが、ロッドにリールをセットするタイプもあります。

スピニングタックル向け、ベイトタックル向け、そして穂先のみの電動リール向けとあるので、リールタイプと合わせて検討してみましょう。釣り初心者の方にはベイトリール向け、初めからある程度よいものを揃えてスタートしたいとお考えの場合は、電動リール向けの穂先タイプをおすすめします。

 

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ワカサギ専用タックル:リール

真下に落とす釣り方には、ベイトリール、もしくは電動リールがおすすめです。スピニングリールと違ってベールを返さず糸を送り出せるので、手早くスムーズに釣りを進められます。

どちらもワカサギ釣り向けにコンパクトなものが展開されているので、初心者の方も専用製品をチェックしてみてください。電動リールは電池式で、マウスのような形状をしています。海釣り向けの電動リールよりもかなり手頃な価格で展開されているので、長く楽しむならこちらをおすすめします。

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ワカサギ専用タックル:ライン

ラインはPEライン、ナイロンライン、フロロカーボンラインと3つの選択肢があります。

釣り初心者の方には仕掛けの準備が簡単なナイロンラインがおすすめで、0.5号前後を50m程度というのが標準的なセッティングです。釣りをする場所の深さは深くても20m程度まで、100m以上ラインを巻いておく必要はありません。

 

釣り経験者にはPEラインがおすすめ

感度、強度に優れる反面、直結できないデメリットがありますが、ナイロンラインを大きく上回る感度なので、ワカサギ釣りでも多くの方がPEラインを選択しています。ほかで釣り経験のある方は、ワカサギ用の0.3号前後をチェックしてみてください。かなり細い糸同士を結ぶことになるため、釣り初心者の方はそういう選択肢もある程度にチェックしておきましょう。

どちらもワカサギ釣り向け専用製品をチェックすると、号数ラインナップ、巻き量ともに丁度いいものが手に入ります。

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岸から投げる場合はサビキ釣りタックル

岸から投げて釣る場合は、ワカサギ専用タックルではなく、磯釣り向けのタックルを流用する方法が主流です。磯竿の2号程度に小型のスピニングリール、ナイロンラインの2号程度を組み合わせて、投げワカサギ仕掛けをキャストしましょう。

入門向けのサビキ釣りセットの中から、柔らかめのロッドに細い糸が組み合わせている製品を選べばバッチリ楽しめます。

 

ワカサギ釣りのタックルまとめ

ドーム船、ボート釣り、氷上穴釣り、桟橋釣りは同じタックルで楽しめる
リールに合うロッドを選ぼう
岸から投げて釣る場合はサビキ釣りタックルを流用

 

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ワカサギ釣りの仕掛けについて

セット仕掛けなら準備は簡単

仕掛けはワカサギ釣り専用のものから、一式全てセットの完成仕掛けを選ぶと準備が簡単です。

針は2号程度、5本針のものから始めてみましょう。針数を増やすと一度に釣れる魚の数も多くなりますが、トラブルが起きる可能性も高くなります。釣り初心者の方は、予備として3つ、4つと釣り場に持ち込むと安心です。

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オモリも複数用意しておくと快適

オモリは当日釣りをする場所の深さや流れによって、重さを変える必要があります。季節によってワカサギがいるポイントが変わる、というケースもあるので、ワカサギ専用のオモリで1号・1.5号・2号と揃えておくのがおすすめ。こちらも予備をそれぞれ準備しておきましょう。

釣りをしていて仕掛けが斜めになる場合や、底についた感覚が穂先に伝わらない場合は、オモリを重くして調整すればOKです。ツアーや施設で遊ぶ場合は、予約問い合わせ時にオモリの重さを合わせて確認してみましょう。施設であれば、釣り場での購入が可能なケースもあります。

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投げて釣るときは投ワカサギ仕掛け

岸から仕掛けを投げて釣るときは、投ワカサギ仕掛けのセット製品をチェックしてみましょう。仕掛け構成は標準のワカサギ仕掛けとほとんど同じですが、糸の太さが異なります。

氷上穴釣りやドーム船向けの仕掛けは糸が非常に細く、投げたときの衝撃で糸が切れてしまう場合があります。投げ釣り向けのワカサギ仕掛けに、4号前後のオモリを組み合わせて狙ってみてください。

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ワカサギ釣りの仕掛まとめ

ワカサギ専用の完成仕掛けで準備が簡単
仕掛け、オモリとも予備を用意しておこう
投げて釣るときは投ワカサギ仕掛け

 

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ワカサギ釣りのエサについて

ワカサギ釣りのエサは紅サシ

ワカサギ釣りのエサは、紅サシと呼ばれる着色された幼虫です。釣具店、施設やレンタルボートでの受付で販売が行われています。1袋で長く遊べるので、まずは1人1袋から始めてみましょう。

エサ付けは紅サシの両先端にそれぞれ針を刺し、中央でカットして使う方法が主流です。

 

 

ワカサギ釣りは疑似餌でも楽しめる

虫エサに抵抗がある方には、樹脂でできたワカサギ用の疑似餌がおすすめです。

もちろん魚の反応は生エサに分がありますが、針を綺麗に刺しやすい、手が汚れにくいといった特徴があって快適度は非常に高いです。釣り初心者の方、虫が苦手な方と一緒にワカサギ釣りに出掛けるときは、ぜひ検討してみてください。

 

 

ワカサギ釣りのエサまとめ

ワカサギ釣りのエサは紅サシ
虫が苦手な方には疑似餌がおすすめ

 

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ワカサギ釣りの釣り方とコツ

基本的な釣り方をチェック

ここからはワカサギの釣り方についてご紹介します。初心者の方でも簡単に楽しめる内容なので、釣りの動作自体は非常に簡単です。当日釣り場で迷わないように、基本的な釣り方のイメージをチェックしておきましょう。

 

オモリを底まで沈めてからスタート

ワカサギは底付近を好む魚。ワカサギ釣りは、仕掛けを底まで落とすところから始まります。

まずは仕掛けを水の中に入れたら糸を出して、糸の出が止まるところまで仕掛けを沈めましょう。糸の動きが止まったときがオモリが底についたサインです。分かりにくいときは、オモリを重くして投入し直すのがおすすめです

 

小さく誘いをかけてみよう

オモリが底についたら、少しだけリールを巻いて、たるんだ糸を真っすぐにします。竿を上下させて、下げた時にトンと竿先が戻る程度の状態が理想的です。

ここから、ワカサギの食い気を刺激する誘いを掛けて、ワカサギにエサをアピールします。手首を使って竿先を1cm~2cm程度動かすのが基本の動作で、3回ほど連続してチョンチョンチョンと動かし、5秒ほど止める、この動きを繰り返してヒットを待ちます。

 

釣れたらゆっくり回収しよう

竿先がプルプル震えたり、いつもよりも曲がりが大きくなったら、ワカサギがヒットした合図です。軽く竿を立てて、ゆっくりリールを巻いて仕掛けを回収しましょう。ワカサギは口が柔らかい魚なので、焦って回収すると途中で口が切れて逃げてしまいます。

仕掛けを回収したら、エサの状態や仕掛けの絡みをチェックして、再投入、誘いと繰り返すのが、ワカサギ釣りの基本的な釣り方になります。

 

 

釣り方のコツをチェック

初心者の方でも実践できる、ワカサギ釣りの簡単なコツについてもご紹介します。釣り道具の扱いや釣り方の動作に慣れてきたら、ぜひ実践して数釣りを狙ってみてください。

 

釣り道具の落下・仕掛けの巻き込みに注意

まずは、スムーズに釣りを続けるためのコツからご紹介します。

ワカサギ用のロッドは穂先が非常に繊細で、仕掛け回収時に糸を巻きすぎると、破損などトラブルの原因になります。魚が釣れているときほど焦らず、しっかり確認しながら釣りを進めましょう。焦る気持ちを抑えて、道具関連でトラブルを起こさないように釣りを続けるのが、ワカサギ釣りを満喫するコツです。

 

エサの交換タイミングについて

エサは新しいものほどよく釣れますが、釣れるたびに交換する必要はありません。

取れてハリだけになったり、見た目で大きく劣化したりしてまってから交換するイメージでOKです。単純に釣れなくなったから交換するという方法も非常に有効なので、食いが悪くなったと感じたら、エサ交換から試してみてください。

 

誘いのパターンを変えてみよう

釣り方の項目でご紹介した誘い方、3回小さく上下させて5秒ストップという誘いは、初心者の方でも覚えやすい基本パターンです。

食いが悪くなってきたら、上下させる回数や動きの幅、止める時間を変化させて、魚の反応に変化が出ないかチェックしてみてください。オモリが底についてから、リールを1回巻いて、探る深さに変化を付ける方法も効果的です。

 

 

ワカサギ釣りの釣り方とコツまとめ

オモリを底まで沈めてから誘いを掛けよう
焦らずゆっくり回収しよう
釣れない時はエサ交換・誘い方に変化をつけてみよう

 

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ワカサギおすすめの食べ方

揚げ物が絶品

ワカサギは非常に味がいい魚としても有名で、釣りだけでなく、料理を楽しみに出かける方が多いです。

調理方法はワカサギと言えば揚げ物がおすすめで、てんぷら、フライどちらもよく合います。身は柔らかく、他の魚には無い川魚らしい風味があり、魚臭さを感じるクセはほとんどありません。

 

釣ってすぐ食べるのがおすすめ

施設やツアーには、調理器具を用意しているところがあるので、当日のプランに調理や食事を組み込んでみるのもおすすめです。調理器具やあると便利な食器類も、当日必要な持ち物として検討してみてください。

 

 

美味しく食べるならクーラーボックス

美味しくワカサギを食べるなら、魚のキープ用にクーラーボックスを用意しておきましょう。ワカサギは釣ったら水を張ったバケツに入れて泥などを吐かせ、ある程度したらジップロックに入れてから、クーラーボックスで保存をするのがおすすめのキープ方法です。

気温は低いワカサギ釣りですが、ドーム船やテントの中は温度が上がります。荷物のスペースを圧迫するようなサイズは必要なく、非常にコンパクトで問題ないので、釣り初心者の方もぜひ検討してみてください。

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ワカサギおすすめの食べ方まとめ

ワカサギは揚げ物が絶品
クーラーボックスで美味しく持ち帰ろう

 

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ワカサギ釣りの服装は防寒対策がポイント

当日の服装を3つに分けてご紹介

湖やダム湖は高地である場合が多く、季節的にも気温が低いことから、服装や防寒グッズの準備はワカサギ釣り必須の要素です。

釣り場によってどんな服装を選ぶべきかに少し違いがあるので、釣りに行く予定を立てながら、服装や持ち物の準備を進めていきましょう。

 

 

①釣り当日の服装:ドーム船

ドーム船に釣りに行くときの服装は、暖房が効いた船内に向けて調整が効く服装とするのがポイントです。

駐車場から受付まで、そして移動を待つ時間の寒さに備えたアウターを用意しつつ、ドーム船に入ったら1枚脱いで釣りができる服装になるイメージで準備してみてください。ワカサギ釣りはそれほど服が汚れる釣りではありませんが、多少汚れてもいい服を用意するのがおすすめです。

 

 

②釣り当日の服装:ボート・桟橋・岸釣り

ボート・桟橋・岸釣りで釣りをするときの服装は、外で釣りをするイメージで用意するのがポイントになります。

凍結している状態では釣りができないので、極端な防寒は必要ありませんが、12月以降に釣りをする場合は寒さや風を考慮に入れたアウターで釣りに向かいましょう。季節に合う服装に、フェイスウォーマーやイヤーマフラーを荷物にプラスしておくと、急な寒さにも対応しやすいです。

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③釣り当日の服装:氷上穴釣り

氷上で穴釣りをするときは、ボート・桟橋のとき以上に防寒を意識した服装が必要です。

テントや簡易な暖房を用意することはできますが、寒い時期に氷の上に乗って釣りをすることになるので、しっかり準備をして釣りに向かいましょう。溶けた氷で足元、荷物の濡れ対策に、長靴やビニールシートがあると便利です。

 

 

ワカサギ釣りの服装まとめ

ドーム船内は暖かい
ボート・桟橋・岸釣りは屋外の釣り
氷上穴釣りは防寒性能を特に重視

 

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あると便利な持ち物もまとめてチェック

当日の持ち物を4つご紹介

最後はあると便利な持ち物についてです。

どの釣り場で釣りをするときも使えるものをご紹介するので、ぜひ当日の荷物にプラスしてみてください。

 

 

①釣り当日の持ち物:手拭きタオル・ウェットティッシュ

エサや魚に触れて汚れた手を拭くときに必要になります。

疑似餌の場合でも使うことになるので、必要な持ち物として荷物に入れておきましょう。

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②釣り当日の持ち物:ホッカイロ・膝掛け

寒さ対策の持ち物です。

特に寒い早朝の時間帯にホッカイロ、ドーム船やテント内での調整用に膝掛けも準備しておきましょう。何時間か釣って冷えてきたなというときにも役立ちます。

 

 

③釣り当日の持ち物:ハサミ・ピンセット

仕掛けの準備やエサのカットに使う道具です。

ピンセットは小さな紅サシをしっかりホールドできる便利な道具です。指が汚れることも少なくなるので、あると非常に快適です。エサをきれいにカットできるハサミも用意しておくと、当日の釣りがスムーズになります。

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④釣り当日の持ち物:ジップロック

最後にご紹介する道具類は、ワカサギを綺麗に保存しておくためのジップロックです。

寒い時期、釣りが終わってすぐ調理という条件であれば、ジップロックを涼しいところに置いておくだけでもワカサギがキープできます。道具の整理にも使えるアイテムなので、ぜひ検討してみてください。

 

 

あると便利な道具・持ち物まとめ

手拭きタオル・ウェットティッシュは必ず準備
ホッカイロやひざ掛けがあると便利
ピンセット・ハサミで釣りがスムーズに
魚の保管はジップロックが便利

 

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ワカサギ釣りに出かけよう

必要な荷物を準備しよう

整った環境下で遊べるドーム船のワカサギ釣りは、初めての釣りに選ぶ方も多い遊びやすい釣りです。入門向けのタックルや仕掛けが充実しているので、道具の準備もそれほど難しくありません。

釣り場が寒い釣りなので、服装、当日の持ち物をしっかり準備して、冬のワカサギ釣りに出かけましょう。

 

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冬(12月・1月・2月)でも釣れる?地域毎に冬に狙える対象魚をご紹介!

今回は12月・1月・2月に旬を迎える冬の魚と、地域ごとの冬の釣りをまとめてご紹介します。アタリが多く数が釣れるという釣りは少なくなりますが、大物に期待ができるのも冬の釣りです。地域ごとのおすすめをチェックして、ランカーサイズを狙ってみましょう。

※2024年11月29日更新

 

 

 

 

 

冬の釣りを地域別にまとめて紹介

12月・1月・2月の釣りをまとめて解説

今回は12月・1月・2月に釣れる魚についてです。季節としては冬ですが水温が大きく低下するのは2月に入ってから、という地域が多く、この期間でも釣りはまだまだ楽しめます。

数は釣りにくいものの、旬の魚は美味しいものばかりで、大物狙いと言えば冬が定番です。真冬の水温になるとどの魚も釣りにくくなるので、初心者の方は前半の12月、1月をメインに釣りに出かけてみてください。

 

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冬に旬を迎える魚

12月・1月・2月の釣りと言えばこの3魚種

まずは12月・1月・2月に旬を迎える魚をチェックしてみましょう。

大型魚は脂が乗る時期を迎えるものが多く、ブリやサワラ、ヒラメなど、フィッシュイーターは冬が旬という魚が多いです。また、淡水ではワカサギが子持ちになり、適度に脂も乗って美味しいという時期になります。

 

 

①冬が旬の魚:ワカサギ

冬~春の淡水魚と言えばワカサギです。冬は抱卵の時期で味がよく、氷上やドーム船でワカサギを釣って、フライやてんぷらにして現地で食べるのが人気です。朝や夕方といった時間帯だけでなく、日中でも釣りやすいので、釣り初心者の方にもおすすめできます。

ワカサギは骨がほとんど気にならず、身はフワっとしてクセが無い味わいです。味がよくて数が釣れる魚なので、初心者の方はぜひチェックしてみてください。

 

 

②冬が旬の魚:ブリ

寒ブリという言葉があるように、ブリは冬になると脂が乗って味がよくなる魚です。

冬はサイズにも期待ができる時期で、長さだけではなく、重さがこの時期のブリの魅力と言えます。船から釣っても岸から釣っても満足度が高く、釣りのターゲットとしても非常に人気のある魚です。

 

 

③冬が旬の魚:サワラ

冬の美味しい魚としてイチオシなのが、近年釣りのターゲットとして人気急上昇中のサワラです。

サワラの冬の脂の乗り方は近海随一と言えるほどで、脂が強い魚が好きな方には特におすすめできます。ブリほど身の味にクセが無く、生でも火を通しても美味しいです。船から、そして岸からでも1mクラスのチャンスがあります。大物を目指す方はこの魚も要チェックです。

 

 

冬に旬を迎える魚まとめ

てんぷら好きにはワカサギ

冬を代表する寒ブリ

脂の乗ったサワラもおすすめ

 

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冬の釣り人気ターゲットを5地域に分けて解説

12月・1月・2月におすすめの対象魚を地域ごとにご紹介

ここからは12月・1月・2月に釣れる魚から、地域別のおすすめをご紹介します。

釣れない時間を我慢する冬の釣りですが、釣れれば大物というのも醍醐味の一つです。ワカサギ、エリアトラウトなど、日中でも釣りやすくて安定した釣果の釣りもあるので、好みに合わせてターゲットを選んでみてください。

 

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1.冬の人気ターゲット:北海道

冬の北海道で釣れる魚種を2種類ご紹介

まずは冬の北海道でおすすめの釣りからご紹介します。

初心者の方でも遊びやすいチカ・ワカサギは北海道の冬を代表するターゲットで、堤防・防波堤~湖まで、幅広いエリアで楽しめます。特にルアーターゲットは近年人気上昇中の海アメマスがおすすめです。

 

 

①冬の北海道で釣れる魚:ワカサギ

冬は海でチカ、湖でワカサギが釣れる季節です。

湖のワカサギ釣りは、釣り初心者向けのアクティビティとして体験プランを用意している場所があり、釣り道具やテントのレンタルできます。冬から釣りを始める、という方には、管理されている湖での氷上ワカサギ釣りがおすすめです。

 

ワカサギ狙いの仕掛けと釣り方

ワカサギ釣りのタックルは、専用の小さな竿に手巻きリール、もしくは専用の電動リールをつけて使います。

仕掛けは、5本ほど針のついた専用仕掛けの下にオモリをつけるだけのシンプルな構成です。この針ひとつひとつに、サシと呼ばれる小さな虫エサをつける必要があります。

虫が苦手という場合は疑似餌も選べるので、こちらもチェックしてみてください。

 

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②冬の北海道で釣れる魚:アメマス

北海道にはエゾイワナというイワナが生息していて、この魚が海に向かうにつれて大型化したものがアメマスです。

ルアーゲームのターゲットとして近年人気が高まってきている魚で、日本海側を中心にサーフや磯で狙えます。味の方はあまりという魚ですが、釣るのは非常に面白く、選べるルアーの種類も豊富です。冬のルアーゲームターゲットとして、ぜひ「海アメ」を検討してみてください。朝や夕方など、他の魚と同じくマズメ時が回遊に期待ができる時間帯になります。

 

アメマス狙いの仕掛けと釣り方

60cm程度までヒットする可能性があり、トラウトらしく引きが強い魚です。ロッドには遠投性能が求められるので、9フィート以上のサーフロッドやシーバスロッドから、40g程度までキャストできるものを選択しましょう。

ルアーは定番のメタルジグやスプーン、ジグミノーでの遠投が効果的で、120mm〜140mmクラスのミノーをジャークする釣り方も人気があります。

 

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冬の北海道おすすめの釣りまとめ

釣り初心者の方には氷上ワカサギ釣りがおすすめ

ルアーで遊ぶなら海アメをチェック

 

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2.冬の人気ターゲット:東北

冬の東北で釣れる魚種を2種類ご紹介

東北の冬はアイナメ、そしてマダラがおすすめのターゲットです。

日本海側の冬は荒れる日が多く、釣りができない日が多くなりますが、太平洋側であれば十分に釣りに出かけられる日を見つけられます。アイナメ、マダラとも日本海側で狙えるターゲットなので、ぜひチェックしてみてください。

 

 

①冬の東北で釣れる魚:アイナメ

12月、1月のおすすめターゲットは、東北と言えばのルアーゲームターゲット、アイナメです。

生息域が広い魚ではありますが、数が多く大型化するのは水温が低い東北と北海道。50cmを越える大物にも期待ができます。かなり引きが強い魚なので、専用のタックルを準備して挑戦してみましょう。磯だけでなく、堤防・防波堤でもチャンスがあり、手軽な場所からでも狙えるターゲットです。

 

アイナメ狙いの仕掛けと釣り方

ロッドはロックフィッシュ向けのパワフルなものが好ましく、8フィート前後でH(ヘビー)、XH(エクストラヘビー)といったパワーのものがおすすめです。リールは3000番程度でXH(エクストラハイギア)、ラインはPE1.2号程度をおすすめします。

仕掛けはロックフィッシュゲーム定番のテキサスリグがおすすめで、専用の製品が多数展開されています。オフセットフック、15g〜20g程度のバレットシンカー、クローワームの定番構成から始めてみましょう。日中の釣りが定番ですが、朝と夕方、そして夜釣りも実績があり、時間帯を問わず狙えます。

 

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②冬の東北で釣れる魚:マダラ

深海魚のイメージがあるマダラですが、冬の東北では産卵後のマダラを浅場で狙えます。

近年はエサ釣りではなくルアー釣りで狙う船が増えていて、近海ジギングスタイルから楽しめるターゲットとして人気が上昇中です。ややヘビーな釣りではありますが、美味しい魚をたくさん釣りたい方は、ぜひこちらもチェックしてみてください。

 

マダラ狙いの仕掛けと釣り方

地域や時期によって深場、浅場とある釣りなので、予約前に船宿の情報を必ずチェックしておきましょう。

浅場であれば70m前後を狙うので、ジグは200g程度あれば十分です。ジギング用のタックルにPE1.5号~2号程度を組み合わせて挑戦してみましょう。ジグのフックにトレーラーワームを付ける釣り方が効果的です。

 

 

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冬の東北おすすめの釣りまとめ

アイナメ数、サイズとも釣果に期待

船釣りはマダラジギングがおすすめ

 

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3.冬の人気ターゲット:関東

冬の関東で釣れる魚種を2種類ご紹介

冬の関東は釣れる魚がやや少なく、船釣りや管理釣り場など、釣りやすいスタイルを選んで遊ぶのがおすすめです。

関東ならではのプールを使ったエリアトラウトや、近年ボートシーバスを追い抜く勢いで人気上昇中のサワラ狙いで楽しみましょう。

 

 

①冬の関東で釣れる魚:エリアトラウト

ニジマスを中心に、放流されたマス類をエサやルアーで狙うのがエリアトラウトです。

もともと渓流が禁漁となる冬の釣りとして誕生した釣りモノですが、安定した釣り場の環境や高いゲーム性、そして釣り初心者の方でも遊びやすく、食事なども楽しめるアウトドアアクティビティとして、人気の釣りになりました。関東では冬季休館中の屋外プールなど、意外な場所でも楽しめます。

 

エリアトラウト狙いの仕掛けと釣り方

エリアトラウトはエサ釣りでも遊べますが、やはりゲーム性をより楽しめるルアー釣りが一番人気。

タックル構成はエリアトラウト用のロッドに、ナイロンの5lb程度を巻いた2000番クラスのスピニングリールから始めてみましょう。ルアーは釣り場によってレギュレーションがありますが、どこでも使えて定番のスプーン、初心者の方でも釣りやすいクランクベイトがイチオシです。

 

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②冬の関東で釣れる魚:サワラ

サワラは旬の魚として非常に味がよく、釣っても面白い関東イチオシのターゲットです。

サワラ釣り自体はずっと存在していたものですが、近年は関東地域に接岸するサワラが増えて、安定した釣果に期待ができるターゲットとして人気がさらに高まりました。釣果が安定するのはやはり船釣りですが、堤防・防波堤、釣り公園やサーフなど手軽に楽しめる場所からでも狙える魚なので、岸釣り派の方もぜひチェックしてみてください。岸釣りは1月下旬頃まで、船釣りなら真冬でもチャンスがあります。

 

サワラ狙いの仕掛けと釣り方

船から狙う場合はボートシーバスタックル、岸から狙う時は強めのシーバスタックルやライトショアジギングタックルを流用できます。

強烈に引く魚ではありませんが、ブリなど大型の青物が混ざる可能性があるので、PE1.2号程度を基準にタックルのパワーを調整しましょう。

ルアーはミノー、メタルバイブレーション、ブレードルアーなど、シーバスルアーを中心にさまざまなルアーで狙えます。船から釣る場合も、岸から釣る場合も、イチオシは25gクラスのジャーキングミノーです。

船釣りであれば日中も釣れますが、岸釣りは回遊の多い朝と夕方の時間帯にこだわって釣るのがおすすめです。

 

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冬の関東おすすめの釣りまとめ

手軽に遊ぶならエリアトラウト

冬のサワラが人気上昇中

 

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4.冬の人気ターゲット:関西

冬の関西で釣れる魚種を2種類ご紹介

関東と同じく、関西も冬は対象魚が少なくなります。瀬戸内側と日本海側、太平洋側の水温変化のズレを上手く利用して、釣れる魚の情報を集めながら釣りに出かけてみてください。

投げ釣りでカレイが狙える他、深場が狙える船釣りなら、人気のタチウオもまだまだチャンスがあります。

 

 

①冬の関西で釣れる魚:カレイ

関西では秋から冬にかけて、投げ釣りでカレイが狙えます。釣れるカレイはマコガレイ、イシガレイなど複数種類で、40cmを越える大物に出会える釣りです。

釣り公園や堤防・防波堤から狙える他、地形がグッと狭くなる水道エリアも非常に有望です。幅の狭い水道であれば、遠投ではなくちょい投げでもチャンスは十分です。初心者の方は、場所の情報も細かくチェックしてみてください。地形が絞り込まれている分、潮の流れが速いので、オモリは20号以上まで検討しておきましょう。

 

カレイ狙いの仕掛けと釣り方

 

カレイ釣りはキス釣りと違い、重いオモリを使って仕掛けを安定させた状態で釣るため、竿は20号程度のオモリまで扱えるものがおすすめ。ラインもキス釣りより強度が高いものが必要で、ナイロンであれば5号に力糸の6号~12号を結んでおきたいところです。

重いオモリのキャストはラインにかかる負担が大きく、細糸は投げ切れのリスクがあります。専用のラインを用意して、気持ちよく投げ釣りを楽しみましょう。仕掛けは市販の投げカレイ仕掛けでOKです。

 

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②冬の関西で釣れる魚:ブリ

冬は全国的に大型青物が狙える季節で、大阪湾をはじめとする関西も大型青物シーズンを迎えます。

中でも代表的なのはブリで、旬を迎えた寒ブリは体高が非常に高く、太さも抜群です。体力が必要な釣りですが、大物を目指したい方はぜひ検討してみてください。日本海側では京都の丹後が非常に有名です。

 

ブリ狙いの仕掛けと釣り方

釣り方はゲーム性の高いジギングがおすすめです。地域、海域によって潮流や水深が異なることから、必要なメタルジグの重さも大きく変化するので、まずは船宿情報を調べて、必要なメタルジグの重さを確認するところからスタートしましょう。

ジグの重さが確認出来たら、ジグの適合ウェイトがマッチするロッド、ロッドに合うリールとラインと選んでいきましょう。お悩みの方はぜひ店頭でスタッフにご相談ください。

 

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冬の関西おすすめの釣りまとめ

岸釣りは投げカレイがおすすめ

船釣りでブリに挑戦してみよう

 

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5.冬の人気ターゲット:四国・九州

冬の四国・九州で釣れる魚種を2種類ご紹介

最後は四国・九州エリアの冬の釣りについてです。

他の地域と同じく12月・1月・2月と気温が下がって釣りモノが減りますが、船タチウオや青物、サーフのヒラメなど、大物狙いはシーズン本番というタイミングです。防寒対策を整えて、冬の大物狙いに挑戦してみましょう。

 

 

①冬の四国・九州で釣れる魚:ヒラメ

九州、特に宮崎の冬と言えばサーフのオオニベシーズンですが、同じくサーフで釣れるマゴチ・ヒラメも釣果に期待ができるターゲットです。

オオニベは超大物を期待できる反面、数が少なく難易度が高いターゲットなので、まずは定番のフラットフィッシュを対象魚に釣りに出かけてみましょう。朝と夕方が釣りやすい時間帯ですが、日中、夜とピークを外した時間帯でもチャンスがあります。全国的に流行っている人気のターゲットです。

 

ヒラメ狙いの仕掛けと釣り方

冬のサーフは青物やシーバス、そして先ほどご紹介したオオニベがヒットする可能性があるシーズンなので、タックルはやや強めのセッティングとするのがおすすめです。10フィートクラスでM(ミディアム)~MH(ミディアムヘビー)のサーフロッドに、PE1.2号を200m程度巻いた4000番エクストラハイギアのスピニングリールを組み合わせましょう。

ルアーはサーフ専用のルアーだけでなく、磯、サーフ向けのシーバスルアーや巻き系のメタルジグも使えます。まずはよく飛ぶルアーとして、30gクラスのサーフ向けメタルジグやヘビーシンキングペンシルを検討してみてください。

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②冬の四国・九州で釣れる魚:クロ(メジナ)

冬は沖磯の釣りが盛り上がる、クロ(メジナ)シーズンでもあります。五島や男女群島など、全国から遠征者が集まる一級のフィールドが多数存在し、数・サイズともに期待感は抜群です。

エサ取りが減って釣りやすくなるシーズンでもあるので、良型に絞って狙いたい方は、ぜひ検討してみてください。風をかわす場所選びや渡船利用など、コンディションのよいポイントで釣るのがおすすめです。

 

クロ(メジナ)狙いの仕掛けと釣り方

竿は5m前後の磯竿1.5号程度、リールはナイロンの2号程度を巻いた2500番、レバーブレーキを搭載したリールが人気です。扱いに慣れれば大きなアドバンテージになるので、初心者の方もぜひチェックしてみてください。

仕掛けはエサが自然に漂うフカセ仕掛けがおすすめです。ウキやオモリ、針は釣り場の状況に合わせて調整するのが釣果アップの大きなポイントになります。複数種類を用意して、釣り場でセッティングを変えながら、自分のイメージに合う流し方ができる構成を探してみましょう。 

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冬の四国・九州おすすめの釣りまとめ

サーフでヒラメ狙いがおすすめ

沖磯のクロ(メジナ)シーズン

 

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冬の釣りの注意点

冬の防寒対策について

真冬のアウトドアアクティビティには防寒対策が欠かせません。釣れない時間も集中力を維持するために、防寒対策はしっかりと揃えておきましょう。

釣りメーカーから展開されているものは防水性能、肩回りの可動性や透湿性能に優れています。安価なものも選択できますが、長期間釣りを遊ぶなら、釣り向けに作られた釣りメーカー製のものがおすすめです。アンダー、ミドラー、アウターと効率のよい3レイヤーで、冬の寒さを乗り切りましょう。グローブやニット帽も防寒対策の定番です。

 

 

冬の産卵期の魚の扱いについて

冬はメバルなど根魚の産卵期です。成長が遅い魚達なので、抱卵してお腹が膨らんでいる魚が釣れたら、リリースして資源を保護しましょう。産卵後は体力の低下から一時釣れなくなりますが、回復後は大型を狙うシーズンに入るので、春の釣りを楽しむためのリリースにもなります。

 

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冬の釣りから釣りを始めよう

大物を対象魚に冬の一発狙い

12月・1月・2月は釣れない魚が多く、場所とタイミングによっては一日粘っても難しいという日があります。釣果が安定しているエリア、そして対象魚の情報をチェックしながら、冬の貴重な一匹を目指しましょう。大物狙いはシーズン本番、釣れない時間を待つ価値のある1匹に期待ができます。

 

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ショアジギングの釣り方講座!アクションのコツや釣れる細かなテクニックをご紹介!

今回はショアジギングの基本的な釣り方と釣れる・釣れない理由のヒント、青物を釣るためのテクニックを紹介しています。釣り方が分からない方、ショアジギングを何度かやってみたけどうまくいかなかった方は、ぜひ参考にしてみてください。

※2024年11月22日更新

 

 

 

 

ショアジギングの釣り方を解説

ショアジギングのコツやテクニックをご紹介

今回はショアジギングの基本的な釣り方と釣れない時の理由、トラブルの理由になるポイントや狙い方の基準になるポイントをまとめてご紹介します。ステップアップを目指すために覚えておきたいコツも紹介しているのでぜひ参考にしてみてください!

 

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ショアジギングのメインターゲットは青物

青物の釣果アップを目指そう

ショアジギングでは様々な魚を狙うことができます。その中でも特に人気の高い魚種が青物です。掛かった後の強烈な走りと、キャッチした時の感動は誰もが病みつきになります。本来は船釣りで狙うことが多かったターゲットがショア(陸)から狙って釣れるということでショアジギングのブームの火付け役になったことは間違いありません。

青物以外にもシイラやサワラ、ヒラメなど大型のフィッシュイーターが掛かることもあります。いずれも釣り上げた時の喜びは勝るとも劣らないターゲットばかりなのがショアジギングの魅力の一つです。

他にも根魚など豊富な魚種を狙うことができますが、今回は特に青物の釣り方のコツをメインに解説します。

 

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ショアジギングのポイント選び

ベイトチェックが大切

ポイント選びで最も大切なのはベイトの有無です。青物が釣れるかどうかはベイトの有無に大きく左右されます。青物は餌となる小魚、つまりベイトを追いかけて堤防付近や磯周りに回遊してきます。ベイトがポイントにいなければ、青物がその付近に回遊してくる可能性は低いと考えた方が良いでしょう。

主なベイトはアジ・イワシ・カマス・サヨリ・稚鮎・ボラ・コノシロ・キス・ハゼなど様々ですが、季節によっても接岸の有無が変わります。回遊性のあるベイトに青物がついてまわるイメージを持っておくと良いでしょう。

また、ベイトは決まったポイントに回遊してくることが多いです。潮通しが良く、ある程度の水深が確保されている磯や堤防の先端付近などがそのポイントにあたります。ポイント選びの際には、この条件に当てはまっているかどうかをチェックしてみましょう。

 

 

こんな時はポイントを変えよう

いざポイントへ到着し、釣りを開始してもなかなか釣れないこともあります。もちろん、上潮で釣れなくても下潮に変わった途端に釣れ出すこともありますが、回遊性の青物を狙う場合は1つのポイントで粘りすぎないことも大切です。

ベイトとなる小魚が全く見当たらない時や、潮が全く動いておらず海に変化が見られない時には別のポイントに移動した方が良いでしょう。また、沖磯などの全方位にキャストが可能なフィールドでは、潮表で反応がなくても潮裏でヒットすることも多いです。

 

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ショアジギングで青物を釣りやすい季節

春の釣り

春は様々な魚の活性が一気に高まるシーズンです。産卵に備えて荒食いを始める魚種も多く、青物では特にヒラマサの大きな個体を狙えるチャンスです。より大きなルアーを使って大型の青物が狙えます。テクニックに心配のある初心者にも釣りやすい季節です。

 

 

夏の釣り

夏は青物のサイズが比較的小さくなります。地域によっても違いはありますが、水温が急激に上昇することで魚が沖の方へ移動してしまうためです。カンパチは高い水温を好む傾向にあるため夏でも狙いやすいですが、ブリやヒラマサの大型個体は狙うのが少し難しくなります。

 

 

秋の釣り

秋は春と同じく青物を狙いやすい季節です。ブリ、ヒラマサ、カンパチによらずほとんどの青物を狙うことができます。夏場の高水温が落ち着き、少しだけ水温が下がりはじめたタイミングが狙い目です。ただし、水温が急激に下がったあとは魚の反応も鈍くなるので注意が必要です。

 

 

冬の釣り

青物狙いでは一番難しい季節と言えます。そんな中でも冬のメインターゲットといえばブリです。寒ブリとも呼ばれる冬シーズンのブリは数釣りこそ難しい反面、1匹1匹の個体が大きい傾向にあります。冬でも比較的水温が安定している地域であれば、1度は釣ってみたい青物です。

 

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ショアジギングで青物を釣りやすい時間帯

朝マズメ

朝マズメは朝日が顔を出す直前のタイミングです。海中のプランクトンが活動を始め、それを狙って集まるエビなどを求めて食物連鎖が活発化します。朝マズメは青物も餌を求めて活性が高まるため、大きなルアーを使用してより大きな個体を狙えます。

メタルジグは薄暗い中でも視認しやすいグロー系のカラーや、アカキンカラーがおすすめです。メタルジグのアクションも激しくジャークさせて大きな動きでアピールさせましょう。魚の活性が高いタイミングでは、より派手に魚にアピールさせることが最優先です。

 

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日中

日中は青物が釣りにくい時間帯です。潮回りが良く、ベイトも回遊してきている場合にはチャンスも増えますが、日中はアングラーのテクニックが問われます。日光が差し込み海中が明るくなると目の良い青物は警戒心が高まり、ルアーへの反応が悪くなります。

警戒心の高い青物に口を使わせるには、シルエットの小さなルアーを使用したり、アクションも大きく派手にジャークするのではなく、小刻みなナチュラルな動きが有効となります。日中使用するカラーはシルバー系の光を反射するタイプのカラーが定番です。

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夕マズメ

夕マズメも青物を狙いやすい絶好のタイミングです。日が少し陰り始めたタイミングから、沈み切るまでの時間が長く時合と呼ばれる魚の活性が一気に高まるタイミングも訪れやすいです。朝マズメと同じように、アピール力の高いルアーでアピールすることが釣果アップのコツです。

夕マズメは1日を通して青物を釣り上げる最後のチャンスということもあり、日没ギリギリまで粘ってしまうことも多いです。しかし道のりの険しい磯などでは、完全に太陽が沈んでしまうと危険です。無事に帰るまでが釣行ですので、帰りの道のりも考慮して日没までに撤収するようにしましょう。

 

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ショアジギングキャストテクニック

ペンデュラムキャストを覚えよう

ショアジギングではペンデュラムキャストと呼ばれるキャスト方法でルアーをキャストします。ペンデュラムキャストは竿先からルアーまでの垂らしを長くとりルアーを振り子のように揺らし、遠心力を使ってルアーを飛ばします。初めての方にはコツを掴むのに少し時間がかかるかもしれませんが、少しずつ慣れていきましょう。

 

 

最初はゆっくり投げる練習から

ペンデュラムキャストで飛距離を出すコツは、最も遠心力が大きく働く位置でロッドを振り抜くことです。ルアーを振り子のように揺らしてちょうど4時の位置にルアーが到達したタイミングがベストです。最初は振り子のようにルアーが動く様子をしっかり目で追ってみましょう。

練習方法で最も効果的なのは、ゆっくりキャストすることです。初めから思いっきりロッドを振る必要はありません。ゆっくり竿を振っても、遠心力を使いベストなタイミングでルアーをキャストすることができれば飛距離は十分稼げます。少しずつ練習してコツを掴みましょう。

また、実践中においてもリーダーを結び直したり、ルアーを変更したりした時の1投目は軽めに投げることをおすすめします。結び目がしっかり締め込まれて抜けにくくなったり、ルアーやジグの変更に伴う重量の変化によるキャスト時のトラブル回避につながるからです。

 

 

キャスト後はメタルジグを着底させよう

ショアジギングではメタルジグを海底に着底させることが重要です。着底させることにより、ある程度の水深を測れる他、海底地形を確認したりすることで釣果アップに繋がります。また、青物はどのレンジを回遊しているかわかりません。全てのレンジを探るようにしましょう。さらに、着底させることで、ヒラメやマゴチ、根魚といったターゲットが釣れる可能性も格段に上がります。

初めての方は着底の感覚を覚えるために少しコツが必要です。ルアーが着水した直後から、スプールにそっと指を添えてラインの放出が止まったタイミングを指で感知できるようにしてください。スプールに指を添えておけば余計な糸ふけも出なくてすむので、一石二鳥です。

 

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ショアジギングアクションのコツ

ショアジギングのしゃくり方をご紹介

キャストがスムーズにできるようになったら次はメタルジグのアクションのやり方を覚えましょう。ショアジギングでは海中のメタルジグを、ロッドをジャークさせて動かします。ジャークとはロッドをしゃくる動作を指します。初めての方でもコツを掴めば大丈夫です。

 

ワンピッチジャーク

最も基本となるアクションです。ロッドを1度ジャークさせる毎にリールを1回転させるシンプルな動かし方です。ワンピッチジャークのコツは、リールの巻き方にあります。

ロッドをジャークさせるよりも、リールを巻き上げる際のハンドルの動きに意識を持っていきましょう。

ロッドをジャークさせる動作と、リールを巻く動作を別々に考えてしまうとアクションがぎこちなくなります。リールを巻く時の動きに合わせてロッドを持ち上げる感覚で練習してみると、うまくしゃくれるはずです。

 

ジャカ巻き

ジャークのやり方自体はワンピッチジャークとほとんど変わりませんが、より高速にジャカジャカリールを巻くやり方をジャカ巻きと呼びます。水中のルアーが不規則に暴れることで、逃げ惑う小魚を演出できます。

ワンピッチジャークではラインスラッグを少し多めに取ってしゃくりますが、ジャカ巻きはリールを巻くのとほぼ同時にロッドをジャークさせるため、ラインスラッグはほとんど必要ありません。ワンピッチジャークで釣れない時にはぜひ試してみてください。

 

ただ巻き

ワンピッチジャークに加え、覚えておきたいテクニックの一つがタダ巻きです。青物は非常に目が良く、ワンピッチジャークではルアーを見切られることがあります。そういった時にはリールをただ巻くだけのアクションを試してください。リールを巻くスピードは速めが良いです。

 

 

魚の活性に合わせて動かし方を変えよう

ショアジギングでは魚の活性に合わせて誘い方を工夫することが、釣果アップに繋がります。マズメ時など活性の高いタイミングでは、早い動きでアピールし、日中なかなか口を使わなくなった魚にはルアーをゆっくりとした誘い方が効果的です。

 

 

狙う魚によるアクションの違い

狙う魚によってルアーアクションを工夫することも釣果アップに繋がります。例えばヒラマサやブリはメタルジグを大きく跳ねさせるようにジャークして誘います。一方で、サワラには高速でルアーを巻いて誘うただ巻きの誘い方が有効です。

ショアジギングを初めてもなかなか釣れないという方に多い理由の一つが、アクションが一遍通りになっているという点です。こうしなければいけないと決まったものはありませんが、狙う魚や状況に応じてしゃくり方やジャークのテンポを工夫してみましょう。

 

 

メタルジグの種類に合わせたアクション

メタルジグによって得意なアクションが分かれます。例えば、ロング系のメタルジグはラインスラッグを多くとって大きくしゃくるスライドアクションを得意とします。逆に小刻みなショートピッチで魚を誘いたい時には、セミロングやショート系のメタルジグが有効です。

ヒラヒラとしたフォールが得意なメタルジグもあります。ジグの種類、形状によってアクションを使い分けましょう。

 

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釣果アップの秘訣はフッキング

しっかりフッキングを決めよう

ショアジギングで掛けた魚がバレてしまう最大の理由がフッキングです。大型の青物を狙う際には大きなフックを使用しますが、太いフックは細い針に比べて魚の口を貫通させにくいのです。フッキングのやり方は様々ですが、最初は魚のアタリが出た後に大きくロッドを縦か横に煽りましょう。

メディアなどで、何度も竿先を煽る合わせ方を見ることも多いと思います。実は一長一短で、やり方を間違えるとバラシの原因にもなります。特に必要以上なフッキングは、太いフックのせいで魚の口に刺さっている部分の穴が広がる危険性があり、その場合折角のかえし部分がそのまま抜けてしまうという残念な結果になりかねません。

また、何度もフッキングするにしても、しっかりラインテンションを保っておかないと、竿先を戻した一瞬のゆるみでジグがフックを海底方向に引っ張る形になるのでフックアウトする可能性が高まってしまいます。

逆に1回のフッキングでは刺さりが甘かったり、特にヒラマサは掛かった直後に根に走るので複数回のフッキングを利用して頭をこちら側に向かせることも出来たり、とメリットもあります。

どのようにするのが最適なのかは経験を重ねていくうちに身につく部分もありますが、まずは最初のフッキングをしっかり入れることでランディングの可能性は高まるので、力強く思いっきり合わせられるように練習しておきましょう。

 

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大型魚の取り込み方法

基本はずり上げ、ぶっこ抜き

磯でのショアジギングでは魚をランディングする際、よほどの大きさでない限りはロッドの力を使って魚をずり上げます。ぶっこ抜きとも呼ばれるこの方法ですが、単独釣行の際は魚をいなしながらギャフや網ですくうよりも安全で確実です。

サーフではギャフや玉網は使いづらいので、波の力を利用して、押波の時に一気にずり上げてしまう方が確実です。この時、ラインテンションが絶対に緩まないように自分自身も後退りながらずり上げると良いでしょう。

ショアジギングでは、釣り場についてキャストを始める前にランディングポジションを決めておくのも大切です。もし魚が釣れたらここで魚をずり上げようと決めておけば、魚がかかった後も余裕を持って対処できます。

 

 

玉網やギャフも持っていこう

ショアジギングではどうしてもぶっこ抜きできないようなサイズの青物と遭遇することもあります。また、足場の高い堤防では玉網やギャフが必須となります。どんな魚と出会っても適切に対応できるよう、釣行の際には玉網やギャフを必ず持っていくようにしましょう。

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ショアジギングの釣り方は基本が大切

今回ご紹介した釣り方やテクニックは基本的な内容がほとんどです。ショアジギングでは動かし方や巻き方よりも、ポイントやベイトの見極めが釣れる釣れないに大きく影響します。逆に言えば、キャストや基本のジャークのコツを掴んでしまえば誰にでもチャンスがあります。皆さんもぜひチャレンジしてみてください。

 

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