ショアジギングの仕掛けを図解で解説!青物攻略に必要な組み方・ラインシステムまで

今回はショアジギングで使う仕掛けのまとめです。ショアジギングは堤防や磯からブリやヒラマサなどの大型青物が狙える夢のある釣りです。使用するラインの号数選びから、メタルジグの選び方までまとめてご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

 

 

 

 

 

 

ショアジギングの仕掛けを覚えよう

今回はショアジギングで使用する仕掛けの作り方、メタルジグの種類などを解説します。基本となるタックルの組み方や、ラインシステムなど、青物をルアーで釣るために必要な情報をご紹介します。これから始めようという初心者の方はぜひチェックしてみてください。

 

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ショアジギングの仕掛けの作り方

基本はプレスリングとスプリットリング

 ショアジギングの仕掛けはショックリーダーの先端にソリッドリングとスプリットリングを接続し、そこにメタルジグを組み合わせます。ソリッドリングは#3〜#6の間でショックリーダーの太さによって、スプリットリングは#5前後でジグのアイの太さによって選びます。

リングは大きすぎてもアクションのキレが損なわれます。逆に小さすぎるとメタルジグの動きが制限されてしまい、不自然な動きになってしまいます。最初はリングの大きさ選びが難しいと感じるケースが多いので、釣具店のスタッフに相談すると良いです。

 

スナップはNG

大型の青物が視野に入るショアジギングではスナップの使用はおすすめしません。リングと比較して強度が弱く、ちょっとした負荷で簡単に破損してしまうためです。スナップはルアーも小さく、対象魚も小型回遊魚に絞られるライトショアジギングまでと考えてください。

スナップは1袋に入っている個数が多い徳用パックなどもあり、コスパの面では優秀です。しかし、強引なやりとりが必要になるショアジギングにおいては、少し面倒でもリングを使ったメタルジグの接続を行いましょう。

 

 

スイベルの使い方

 スプリットリングとメタルジグの間にスイベルを繋げることで、メタルジグの回転による糸ヨレを軽減することが可能です。また、メタルジグの水中アクションも回転軸に制限がなくなるためよりナチュラルなアクションを演出することができます。

ただ、ショアジギングで使用するスイベルは価格が高いものが多いです。絶対に必要なものではありませんので、余裕があればで問題ありません。価格の安いスイベルは強度が弱いものも多く、せっかく魚が掛かってもバレてしまっては意味がありません。

 

 

メタルジグ接続のポイント

基本はリングで接続

スナップはNG

スイベルは余裕があればでOK

 

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ショアジギング用アシストフックの選び方

アシストフックの付け方

ショアジギングではメタルジグのフロントにアシストフックを接続します。青物を狙う場合はテールにフックをつける必要はありません。付け方は様々ですが、最初はスプリットリングに繋げる方法がおすすめです。針掛りやホールド性をアップさせたい時にはダブルフックも有効です。

 

 

フックサイズの選び方

フックサイズはジグの幅よりも若干大きいサイズを使用します。フックサイズが小さすぎると魚が掛かってもバレてしまいますし、逆に大きすぎるとジグの動きの妨げになってしまいます。ジグの幅ちょうどのサイズだと、ジグにフックがロックしてしまうので、少し大きめくらいがおすすめです。

 

 

アシストラインの長さの選び方

アシストラインの長さの基本は、使用するメタルジグの長さの1/3の長さが基本です。最もトラブルが少なく、フックの可動域も十分です。吸い込み系のバイトが多く、なかなかフッキングに至らない特殊な状況では、やや長めのアシストラインを使用することもあります。

 

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メタルジグの選び方

重量の選び方

ショアジギングで使用するメタルジグは80g以上がメインです。ショアジギングで狙う大型回遊魚は、潮の流れがよく、ある程度の水深があるエリアに潜んでいるため、重量級のメタルジグでなければボトムまで沈めることができません。

この表はあくまで目安です。エリアによって使う重量は大きく異なりますが、沖磯などの大型の回遊魚が狙えるポイントでは重いメタルジグを使用することが多いです。

 

重量

おすすめの釣り場

60〜80g

沖堤防、地磯

100g以上

沖磯

 

 

形状の選び方

メタルジグのアクションに最も影響が出るのが、本体の形状です。様々な形状がありますが、今回は代表的な3つのタイプをアクションと合わせてご紹介します。

表のようにメタルジグの形状によってしゃくった時やフォール中のアクションが全く異なります。好活性時はスリムタイプで大きくアピールをして誘い、食いが悪い際にはスロータイプでゆっくり誘うなど、状況に合わせた使い分けが重要です。

 

形状

特徴

スリムタイプ

潮流の影響を受けにくく、素早くフォールさせることが可能。大きなスライドアクションでハイアピール。

標準タイプ

よく見る一般的なメタルジグの形状。ワンピッチジャークやジャカ巻きなど様々なアクションに対応。

スロータイプ

オーバル形状でゆっくりと沈む。ひらひらとしたフォールアクションで誘うことが可能。

 

 

カラーの選び方

最後にメタルジグのカラーについてです。どの色が絶対に釣れるということはありませんが、青物系はグロー系に反応がよく、特にマズメ・日中問わず使うことのできる「ゼブラグロー」カラーは外せません。他には定番のシルバーやブルピンを揃えておくと便利です。

 

 

メタルジグ 選びのポイント

水深に合わせて重量を調整

状況に応じて形状を使い分ける

 

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ショアジギングのラインシステム

基本のラインシステム

ショアジギングタックルは基本的に道糸をPEライン、その先にショックリーダーと呼ばれるラインを組み合わせて作ります。PEラインは岩に擦れた際の強度が弱いため、それを補うためにフロロカーボンラインやナイロンラインをFGノットなどでPEラインと接続して使用します。

バスフィッシングなどでは、リールに巻いたフロロカーボンラインにそのままルアーを付けたタックルで釣りをすることもあります。一方ショアジギングは飛距離と根ズレ対策のため、PEラインとショックリーダーを使用します。今回はこの少し特殊な仕掛けについてもご紹介します。

 

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ショアジギング用PEラインの選び方

PEラインの号数の選び方

まずはPEラインの号数の選び方から解説します。大型青物を狙うショアジギングでは使用するPEラインも太くなります。使うルアーの重量や対象魚によっても太さを調整しますが、初心者の方はまず釣りをするフィールドによって決めるのがおすすめです。

堤防は水深や地形情報なども比較的簡単に入手できますが、磯は自分の足で調査してみないことには地形把握が困難です。おおよその釣り場に対応できるPE4号クラスで始めて、状況によってラインシステムを調整してみると良いでしょう。

 

釣り場

PEラインの号数

用途

堤防・沖堤防

3号前後

秋のエギングで使いやすい!

磯・沖磯

4号〜8号

季節を問わずおすすめ!

 

 

対象魚によるPEラインの選び方

前述したようにPEラインの太さの選び方は様々です。特にショアジギングのメインターゲットである、青物御三家のブリ・ヒラマサ・カンパチはそれぞれ習性が異なります。10kg級のビッグサイズが狙えるショアジギングでは、魚の習性に合わせたPEラインの太さ選びも必要です。

青物の中でも特にヒラマサ、カンパチは掛かった後、強い力で根に突っ込む習性があります。そのため、根の荒い磯からヒラマサやカンパチを狙う場合にはより太いPEラインとショックリーダーを組み合わせる必要があります。

 

対象魚

PEラインの号数

ブリ

3号前後

ヒラマサ

4号〜8号

カンパチ

4号〜8号

 

 

ルアーの種類に合わせたPEラインの選び方

大型青物を狙ったショアジギングでは、100g前後のルアーをキャストします。この時1号〜2号弱の細いPEラインや、細いショックリーダーを使用しているとラインが高切れする危険性があります。ライトショアジギングのリールに巻いてあるラインをそのまま使うのは控えましょう。

 

 

ロッドに合わせたPEライン選び

ショアジギングでは釣りをする場所や、対象魚によってPEラインの太さを考えることがほとんどです。ただし、ロッドには適合PEライン号数というものがあり、ガイドの大きさに合わせてトラブルなく使用できるPEラインが決まっています。

適合する号数以外のラインを使用すると極端に飛距離が低下したり、ガイドにPEラインが絡まってしまったりと様々なトラブルが発生します。ショアジギングには太めのPEラインを使用するに越したことはありませんが、タックル全体のバランスも大切です。

 

 

PEライン選びのポイント

海底地形に合わせた太さ選びが重要

ヒラマサやカンパチには太めのPEラインを選択

ロッドの適合ライン号数に注意

 

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ショアジギング用ショックリーダーの選び方

ショックリーダーの役割

ショックリーダーには2つの役割があります。1つ目は根ズレ対策です。擦れに弱いPEラインをカバーする役割です。2つ目は重いルアーをキャストしたときや魚のバイト時の衝撃からラインブレイクを守る役割です。ショアジギングのラインシステムにはショックリーダーが必須なのです。

PEラインをルアーに直結させた場合に最も懸念されるのはその結び目です。例えば、キャスト時の衝撃に耐えきれず結び目から高切れしてルアーだけが飛んで行ったり、魚のバイト時にも結び目からブレイクして魚にバレたりします。ショックリーダーはこう言った事例を防ぐためのものです。

 

 

ショックリーダーは2種類

ショックリーダーにはフロロカーボンラインとナイロンラインの2種類があります。単純強度はフロロカーボンラインが強いですが、初心者にはやや扱いにくい難点もあるので、ラインの結束などラインシステムの組み方に不安がある方はナイロンラインから初めてみることをおすすめします。

ショックリーダーの種類

特徴

フロロカーボンライン

・強度が高く切れにくい

・ラインが硬く、結束や扱いがやや難しい

ナイロンライン

・フロロと比較して強度が低い

・しなやかで扱いやすい

 

 

ショックリーダーの太さの選び方

基本的にショックリーダーの太さはPEラインの太さによって決まります。PEラインよりも強度の高い、太いラインをつなげるのが基本ですが、太すぎると結び目の強度が十分に得られません。青物とのファイト時にはラインに大きな負荷が掛かるため、適切な太さを選択する必要があります。

 

PEラインの太さ

リーダーの太さ(目安)

2号

30〜40lb

3号

40〜60lb

4号

60〜100lb

5号〜

100lb〜

 

ショックリーダー選びのポイント

初心者の方はナイロンラインがおすすめ

メインラインとのバランスを考慮して選択

 

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PEラインとショックリーダーの結び方

基本はFGノット

PEラインとショックリーダーはノットと呼ばれる特殊な方法で結び目を作ります。初心者の方はFGノットから覚えるのが簡単です。ショックリーダーの長さは状況により様々ですが、最低でも1m、一般的には2mほどの長さを取るのが適切です。

 

 

FGノットの作り方

結び方は2段階に分かれており、まずは編み込みを10〜20回ほど行います。その後仮止めを作り、ハーフヒッチを10〜20回ほど行って完了です。編み込みやハーフヒッチの回数は、ラインシステムの太さや、扱うロッドのガイドの大きさによって変割ります。

 

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トラブルが多い時はスペーサーシステムを使おう

スペーサーシステムのメリット

スペーサーシステムとは、PEラインとショックリーダーの間にもう1本PEラインを挟むラインシステムのことです。これによりキャスト時にラインシステムがスムーズにガイドから放出されるようになり、ルアーの飛距離向上やラインのガイド絡み軽減につながります。

 

 

スペーサーシステムの作り方

スペーサーシステムの作り方は簡単です。使用するラインはメインラインと同じPEラインで、太さはメインラインの約2倍です。例えばPE6号のメインラインに対してスペーサーラインを組み合わせる場合、スペーサーラインは12号が適当です。

12号などの太糸のPEラインはスペーサーシステム専用のパッケージも販売されています。船釣り用の安価な物でも代用はできますが、キャスティング専用の太糸PEラインを使用した方がトラブルも少なく、安心して使用できます。

 

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ショアジギングにチャレンジしてみよう

状況に合う仕掛けを選んで青物を狙ってみよう

堤防や磯、狙う青物の種類やサイズと、ショアジギングと言っても青物を狙える仕掛けは選択肢が豊富です。まずは青物を狙うポイントの状況を把握して、ラインやジグ、フックの組み合わせを検討してみましょう。

釣り場の状況、仕掛けやタックルの準備に迷う方は、ぜひ店頭でスタッフにお問い合わせください。

 

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これから始めるショアジギングタックル講座!組み合わせ含めた上手な選び方を解説!

今回は今大人気のショアジギングタックルについてです。ロッドの解説を中心に、リールやライン、ルアーの選び方や種類、組み合わせについてもご紹介しています。青物の釣り方で必要な情報はコレでバッチリ!ショアジギングタックルを揃えて人気の青物を釣りましょう。  

 

 

 

 

 

 

ショアジギングタックルを揃えよう!

初心者向けタックルの揃え方を紹介

海の人気ルアーゲーム、ショアジギングのタックルをまとめてご紹介します。ロッドや、リールの選び方を中心に、各ロッドの特徴や組み合わせるリールの種類、基本的な仕掛けについて初心者にもわかりやすく解説しています。購入に向けて選び方を知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

 

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ショアジギングで狙える魚

人気ターゲットは大型青物

ショアジギングが人気の理由はショアから大型回遊魚が狙えるというところにあります。中でも人気の青物御三家と呼ばれるブリ・ヒラマサ・カンパチをはじめ、南方では人気のロウニンアジ(GT)やマグロといった、ドリームフィッシュを狙うこともできるロマン溢れる釣り方です。

 

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ショアジギングロッドの長さの選び方

バランスが重要

ここからはショアジギングロッドの長さの選び方をご紹介します。基本的にショアジギングロッドは8フィート台の短いものから、10フィートを超える長いものまで様々です。釣り方でそれぞれに長所と短所があるので、自分の釣り方に合ったバランスの良い長さを選ぶことが重要です。

 

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長いロッドのメリット・デメリット

飛距離は出るが、扱いにくい

まずは10フィートを超えるロッドの基本的な長所と短所をご紹介します。表を見ていただくと分かるとおり、10フィート以上のロッドはルアーをより遠投することができます。その反面、ロッドが長い分ルアーの遠投にコツが必要だったり、狭い磯での取り回しが悪かったりと、初心者には操作が難しい部分もあります。

 

  操作性 飛距離 メタルジグ  プラグ
8フィート〜9フィート
10フィート
10フィート以上

 

 

プラグが扱いやすい

飛距離や操作性の他に、10フィート以上のロッドはティップが繊細でプラグが扱い易い特性もあります。足場の高い堤防や磯では長いロッドが基本的に有利です。しかしメタルジグなどの重いルアーを遠投したり操作する際に、ティップの反発力が弱く疲れやすいので注意が必要です。

 

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短いロッドのメリット・デメリット

初心者でも扱いやすい長さ

続いて8フィートから9フィート台のやや短いロッドの基本的な特徴を見てみましょう。先程解説した10フィート以上の長いロッドと正反対の特性になっています。8〜9フィートの短いロッドは操作性が良く初心者でも扱い易く人気ですが、ルアーの飛距離が出にくいというデメリットがあります。

 

操作性 飛距離 メタルジグ  プラグ
8フィート〜9フィート
10フィート
10フィート以上

 

 

メタルジグが扱いやすい

短いショアジギングロッドは竿全体が強めに作られているものが多く、そして操作性も良いためメタルジグは非常にしゃくりやすいです。プラグも足場が低いポジションであれば問題なく操作可能ですが、足場の高い堤防や磯、強風下においてはプラグの操作が少し難しくなります。

 

 

ロッドの長さのまとめ

長いロッドは飛距離を出せるが、操作にコツがいる

短いロッドは扱いやすいが、飛距離が出にくい

初心者には9.6〜10フィートがおすすめ

 

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ショアジギングロッドの硬さの選び方

メタルジグの重量で考えるロッドの硬さ

80g以上のメタルジグを使って大型青物を狙うショアジギングでは、重いルアーを遠投できると同時に、大型の青物とファイトができる強さも必要とされます。そこでまずは、扱うメタルジグの重さごとに、それぞれの硬さをご紹介します。 表のようにショアジギングロッドの硬さはMH以上が必要とされます。比較的水深の浅い堤防などではMHで十分ですが、地磯や沖磯などの急流で水深の深いポイントでは重量級のルアーが必要ですので、H以上のロッドの硬さが必要になります。

 

MH H HH(XH)以上
40〜80g 80〜120g 120g以上

 

 

キャストウエイトの注意点

各ロッドのキャストウエイトの表記は必ずしも最適とは限りません。例えば40〜90gまでのキャストウエイト表記の場合は、間をとって50〜80gが最も扱いやすい重量となる場合が多いため、購入前にキャストウエイトの表記を良く確認する必要があります。

 

 

狙う魚のサイズで考えるロッドの硬さ

続いて釣りたい魚のサイズに合わせたロッドの硬さの選び方をご紹介します。クラス表記と実際のロッドの硬さはメーカーによって様々なのであくまで目安として考えて欲しいのですが、初心者にはMH〜Hまでのロッドで十分対応できます。HHロッドは特大クラスの魚を狙うことができる反面、操作も難しくなるので初心者にはあまりおすすめできません。

 

MH H HH(XH)以上
5kgまで 5〜10kg 10kg以上

 

 

フィールドで考えるロッドの硬さ

最後に、堤防や磯などのフィールドによるロッドの硬さの選び方を紹介します。表は目安ではありますが、比較的水深が浅く、魚のサイズも中型までの堤防であれば扱い易く人気の高いMHがおすすめです。沖堤防〜沖磯では水深によるジグの重量、そしてそのエリアで釣れる魚を考慮して、H以上のロッドの硬さを選ぶ必要があります。

 

長さ 硬さ 用途
7フィートクラス ML(ミディアムライト) 秋のエギングで使いやすい!
8フィートクラス M(ミディアム) 季節を問わずおすすめ!
9フィートクラス MH(ミディアムヘビー) 堤防

 

 

硬さ選びのまとめ

ここまで解説したように、ショアジギングロッドの選び方はなかなか複雑です。今回紹介した目安も全ての状況に当てはまるわけではないため、初心者の方は周辺エリアの釣り場や狙える魚のサイズなどに詳しい地元の釣具店でスタッフに相談してみるのが安心です。

 

 

ロッドの硬さのまとめ

使うメタルジグに合わせて硬さを選択

狙う魚に合わせて硬さを選択

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ショアジギングリールの選び方

最も重要なリール

ショアジギングではメタルジグをしゃくったり、大型回遊魚とやりとりをする際など常にリールに負荷がかかり続けます。また、不意にリールが海水を被るシーンも多くリールに耐久性が必要です。リールの選び方は大きさやギア比など、選び方や組み合わせも複雑ですので詳しく解説します。    

 

 

基本は8000番

ショアジギングで最もスタンダードなリールの番手は8000番です。8000番はH以上のほとんどのロッドに合わせることができ、ベーシックなPE4号を300m巻ける点においてとても万能です。  

 

リール番手 使用ライン ロッドクラス
5000 1.8〜2.5号 MH
6000 2.5〜3号 MH
8000 3号〜4号 H以上
10000以降 4号以上 H以上

 

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ショアジギングリール:ギア比の選び方

基本はハイギアでOK!

ショアジギングで使用するギア比は基本的に4種類です。パワーギア、ノーマルギア、ハイギア、エクストラハイギアの4種類に分類されます。中でも最も人気で基本となるギア比はハイギアですが、それぞれのギア比の特徴や使い分けを表で解説します。

 

ギア比 メリット デメリット メタルジグ  プラグ
パワーギア(PG) 最も巻き上げパワーが強い。アクション時、ファイト時共に負担が軽くなる。 ハンドル1回転あたりのライン回収量が最も少ない。
ノーマルギア PGの次に巻き上げパワーが強く、軽く巻くことができる。 HGと比較して、ハンドル1回転あたりのライン回収量が少ない。
ハイギア(HG) 巻き上げパワーとライン回収量のバランスが良く、様々なシーンで使いやすい。 PG、ノーマルギアと比較してハンドルの回転が重い。
エクストラハイギア(XG) ハンドル1回転あたりのライン回収量が最も多く、素早く糸ふけを回収することができる。 他のギア比と比較して、圧倒的にハンドルの巻きが重い。

 

ハイギアとパワーギアの使い分け

パワーギア系は巻き上げパワーが強く、オフショアジギングで特に効果を発揮します。その反面、遠投してルアーを動かすショアジギングでは、糸ふけの回収時など素早さが求められるシーンも多く、基本的にはハイギア系を選ぶアングラーが多いです。

 

おすすめのギア比

表を見るとわかるように、ギア比にはそれぞれ長所と短所があります。ショアジギングをこれから始める初心者におすすめのギア比はズバリ「ハイギア(HG)」です。ハイギアは1回転あたりのライン回収量も多く、釣り方によらず万能に使えます。

 

 

リール選びのまとめ

番手は8000番を基準に選ぶ

初心者にはHG(ハイギア)がおすすめ 

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ショアジギングタックル:メタルジグの選び方

メタルジグの選び方を紹介!

続いては基本的なメタルジグの種類を見てみます。重量やカラー、素材や形など様々なものがあるメタルジグの特徴をチェックしてみましょう。また今回はこれから初める方にも使いやすいものも紹介します。何を選ぶか迷った時には是非参考にしてみてください。    

 

 

ショアジギングで使うメタルジグの重さ

ショアジギングで使用するメタルジグは80g以上がメインです。ショアジギングで狙う大型回遊魚は、潮の流れがよく、ある程度の水深があるエリアに潜んでいるため、重量級のメタルジグでなければボトムまで沈めることができません。 この表はあくまで目安です。エリアによって使う重量は大きく異なりますが、沖磯などのより大型の回遊魚が狙えるポイントでは重いメタルジグを使用することが多いです。  

 

重量 おすすめの釣り場
60〜80g 沖堤防、地磯
100g以上 沖磯

 

 

重量選びのポイント

メタルジグの重量は重すぎても軽すぎてもいけません。軽すぎるとボトムが取れませんし、重すぎると早く着底してしまい魚にアピールできないからです。初めてのポイントで、流れや水深がはっきりしない時には、重量の選択肢をいくつか用意しておくと安心です。    

 

 

メタルジグの素材

メタルジグの素材は主に鉛、鉄、タングステンが存在します。これらの素材はそれぞれ異なる特徴を持っており、使い分けることで青物の釣果を伸ばすことができるのです。 表のようにメタルジグの素材による違いを理解しておくだけで、釣れない状況を打破することも可能になってきますので、是非覚えておいてください。  

 

素材 特徴
一般的なメタルジグ。大量生産に向いた素材で、比較的安価に買い求めることができる。
鉛と比較して比重が軽くゆっくり沈むため、早い動きに反応しない低活性の青物に対して有効。
タングステン 鉛と比較して比重が重く、同じ重さでも小さく作ることができる。ベイトは小さいが、重いジグが必要な際に有効。

 

 

メタルジグの形状

メタルジグのアクションに最も影響が出るのが、本体の形状です。様々な形状がありますが、今回は代表的な3つのタイプをアクションと合わせてご紹介します。 表のようにメタルジグの形状によってしゃくった時やフォール中のアクションが全く異なります。好活性時はスリムタイプで大きくアピールをして誘い、食いが悪い際にはスロータイプでゆっくり誘うなど、状況に合わせた使い分けが重要です。  

 

形状 特徴
スリムタイプ 潮流の影響を受けにくく、素早くフォールさせることが可能。大きなスライドアクションでハイアピール。
標準タイプ よく見る一般的なメタルジグの形状。ワンピッチジャークやジャカ巻きなど様々なアクションに対応。
スロータイプ オーバル形状でゆっくりと沈む。ひらひらとしたフォールアクションで誘うことが可能。

 

 

メタルジグのカラー

最後にメタルジグのカラーについてです。どの色が絶対に釣れるということはありませんが、青物系はグロー系に反応がよく、特にマズメ・日中問わず使うことのできる「ゼブラグロー」カラーは外せません。他にも定番のブルピンやシルバー系のカラーも揃えておくと便利です。  

 

 

メタルジグの選び方のまとめ

ジグの重量は使うフィールドによって選択

素材にも注目 アクションによって形状を選択

ベーシックなカラーをベースに揃える        

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ショアジギングタックル:ラインの選び方

道糸はPEを使おう!

ショアジギングでは、飛距離と感度に優れるPEラインがおすすめです。特に大型の青物を狙うショアジギングでは、魚とのやり取りの最中に海中の岩にラインが擦れて切られることのないよう太めの仕掛けを使うことが多いです。 このように地磯や沖磯で使用するPEラインの号数はこれと決まっているわけではありません。堤防でのショアジギングでは飛距離を優先してやや細めのPEラインを使うことが多いですが、磯場では4号を基本に状況や狙う魚のサイズに合わせてPEラインの太さの調整を行います。

 

PEラインの号数 釣り場
2号〜2.5号 堤防・沖堤防
3号〜8号 地磯・沖磯

 

 

リーダーは太めのラインを!

ショアジギングでは基本的に道糸をPEライン、リーダーには太めのショックリーダーを使用します。これは重量のあるルアーをキャストした際の高切れや、ファイト中のラインブレイクを防ぐためです。これから初める方には、扱いやすいナイロンラインがおすすめです。  

 

ショックリーダーの強さ 釣り場 用途
30〜60lb 堤防・沖堤防 秋のエギングで使いやすい!
60〜120lb 地磯・沖磯 季節を問わずおすすめ!

 

 

ラインの選び方のまとめ

PEラインは2号以上を選択

リーダーは60lb以上を選択

 

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あると便利なグッズもチェック

ランディングネットは必須!

最後にショアジギングで欠かせない道具をご紹介します。ランディングネットは玉網ともいいます。足場の高い堤防や岩場から重量のある魚を引き上げる際に便利です。ランディング時のロッド破損も良くあるので、初めての方は極力ランディングツールを使って魚を引き上げます。

 

 

プライヤー

これはスプリットリングを開けたり、魚の口からフックを外す際に使用するペンチのような道具です。ショアジギングではアシストフックの針先が鈍ることが良くあるため、こまめなフックチェンジが必要。フックチェンジを素早く行うためにも、プライヤーは必須アイテムです。 

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フィッシュグリップ

青物を釣りあげたあと、魚の口からルアーのフックを外す際に役立ちます。素手で魚を抑えてフックを外そうとすると、魚が暴れてフックが手に刺さってしまうことも良くあります。安全に魚をホールドしておくためにフィッシュグリップも必須のアイテムです。    

 

 

グローブ

100g前後の重量のあるメタルジグをキャストする際には、キャスティンググローブやフィンガーグローブが便利です。キャスト時に人差し指を怪我してしまう恐れがあるため、その予防として効果的です。また、磯でのショアジギングの場合は不意の転倒時などに手を守るため、フルフィンガーのグローブを着用しましょう。

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ショアジギングタックルで釣りに出かけよう!

ショアジギングは初心者でも様々な種類の魚を狙うことができる人気のルアーゲームです。初めてでも釣り方と必要な仕掛けの組み合わせをしっかり理解しておけば誰でも簡単に初めることができるので、初心者の方もぜひチャレンジしてみてください。 

 

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彦じぃの生涯釣人。~【船釣り】青物落とし込み釣り編

秋の船釣りでここ最近新たなブーム?となっている「青物落とし込み釣り」を ご紹介しようかの~

青物釣りといえばジギングや泳がせで狙い、力と力の勝負!男の釣りといった感覚を多くの方がお持ちではないだろうか?

しかし、ロッドが軽くて丈夫に!電動リールのパワーが青物に耐えられる物がが発売され道具が進化したことで女性や子供でも大型の青物の引きを楽しむことが出来るようになったといえるだろう!

今回は「青物落とし込み釣り」の入門編じゃ!

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●青物落とし込み釣りとは

落とし込み釣り専用のサビキ仕掛けを海底まで下ろし、ベイト(小魚)の層を通過させて針掛りさせるのじゃ。針掛りしたベイトはそのまま海底まで落とし込み大型の魚を喰いつかせて釣りあげるのがこの「青物落とし込み釣り」なんじゃよ!

エサとなるベイトを針掛りさせ、大型の魚を釣り上げるこの釣りは食物連鎖を利用した釣り方で誰でも大型の青物や高級魚に出会えるチャンスがあるドキドキワクワクな釣りなんじゃ!

 

道具

竿・リール

竿は各メーカーより落とし込み専用竿の2m~3mでオモリ負荷60号~120号のものが発売されているのでお店で確認してほしい!

電動リールはシマノであれば3000番、ダイワであれば500番をおすすめする。これよりも小さな電動リールでも釣れないことはないが、大型の青物がかかると巻けなくなり、隣の人とお祭りする(仕掛けが絡んでしまう)ことになるんじゃ。

パワーがある上記の番手なら安心して釣りが出来るのでこちらがおすすめじゃ!

 

●仕掛け

各メーカーより落とし込み仕掛けとして色々販売されておるぞ!

その日の潮の状況や時期、時間帯で空針が良かったり、ケイムラフラッシャーが良かったりするので色々な仕掛けを持っていくことをおすすめする。

九州の玄界灘では7月後半くらいは12号、秋の9月から11月は基本16号~18号じゃ。この釣りはベイトが付かなければ釣りにならん。16号や18号でエサが付くならその号数の仕掛けでやり取りしたほうが、大型の青物がきても仕掛けが切られにくい!エサがつくまで仕掛けの号数を落とす必要があるが、仕掛けが切られる恐れがあるのでできれば16号以上をおすすめしたい。

仕掛けの号数を落とせない時の必須アイテムが出たのじゃ!それが後づけサビキなるものじゃ。これはエサ付きが悪い時に針先につけるサビキ針なんじゃ。

エサとなるベイトが小さな針に掛かるが、親針にはかかっていない状況なのでしっかり喰いこんでくれたことを確認して合わせを入れるように!

このアイテムは非常に画期的なアイテムだから道具箱に忍ばせておくことをおすすめするぞ~

 

●釣り方

船長の合図で仕掛けを投入!鉛を投げ込むのじゃ!

ベイト(エサとなる小魚)の反応が出てくると船長が底から何メートル付近で反応があると教えてくれるのでその付近に仕掛けが入り始めたら少し電動リールのスプールを押さえながら落下スピードを遅くするなどするとベイトが付かない時は付くことがあるからお試しあれ!

仕掛けは基本止めずに底まで落とします。船長が指示した層で止めてエサが付くのを待つというところもあるようだがやはり止めずに底まで落とすことをおすすめする。

底まで落としてベイトが付いてなければ全速力で先ほどの指示棚よりも5m~10m巻き上げて再度落下させる。これの繰り返すのじゃ!決してシャクッたりしないようにお願いしたい。ベイトが付くこともあるが、ほぼビックリしてベイトが散ってしまう。

さて、ベイトが付き鉛が海底に付いたらすぐに30㎝~1mほど巻き上げて狙いの青物の当たりを待つのじゃ!大きな魚がウロウロして近づいてくるとベイトが暴れだす。竿先がブルブル小刻みに激しく動くからすぐにわかると思う。その時はいつ喰いつくか心臓バクバクじゃ!いつ大型の魚が喰いつくかハラハラドキドキ!これがこの青物落とし込みの魅力なんじゃ!大きな当たりがきて竿先が海面に突き刺さったら合わせを入れて戦闘開始!竿尻を腹にあてて竿を60度くらいに立ててそこからがやり取りじゃ。なぜ竿を立てるかというと、魚を上に向かせて少しでもこちらに有利なやり取りをするためじゃ。電動リールを中速で巻き上げながら竿を立てハンドルを回してアシストするのじゃ。青物、特にヒラマサは海底を切らなければ岩場に逃げ込もうとして仕掛けを切りに来るからじゃ。いち早く底を切って相手に主導権を与えないようにすることが、獲物に勝つ第一歩じゃ。そして巻き上げていくが決して仕掛けを緩めることなく巻き上げるのじゃ。魚に主導権を与えてしまうと仕掛けを切られたり、針を伸ばされたりして逃げられてしまうから最後まで気を抜けないぞ!そして最後は海面まで上げて一気にタモですくってもらおう!

さあ!青物落とし込み釣りに行ってみよう!

 

●青物落とし込み釣りで釣れるターゲット

この釣りは主に高級魚と言われるブリやヒラマサを狙うが他にもおいしい魚が釣れるのじゃ。

それでは代表的なターゲットを紹介しよう

〇ヒラマサ

 

〇ブリ

 

〇カンパチ

 

〇真鯛

 

〇ヒラメ

 

〇サワラ

 

〇ハガツオ

 

〇スマガツオ

 

〇クエ

〇キジハタ

 

〇マハタ

 

〇アオハタ

 

〇オオモンハタ

 

〇ウッカリカサゴ(ボッコ)

 

〇アカヤガラ

 

〇マトウダイ

 

〇ヨコスジフエダイ

〇ニベ

 

〇カジキ

 

こんな魚が海で待っておるぞ!ワクワクするじゃろ!食べてもおいしいぞ!自分で釣り上げた魚を食べるのもこの釣りの醍醐味じゃ!

早く釣りにでかけたいのお~

 

●最後に!

青物落とし込み釣りに挑戦するにはロッドや電動リールを購入しなければできないじゃないか?と諦めているあなたにお勧めなのが北九州で昨年より取り組んでいる

「北九州釣りいこかクラブ」https://tsuri-ikoka.com/

を利用してみるのもいいぞ!ロッドや電動リールはレンタルもあり、初心者でもガイドをつけたりできるから安心じゃ!

北海道や関東、関西からも釣り人が訪れておる。

北九州は交通アクセスも便利になっておる。北九州空港、門司のフェリー、JRなど提携している船の出向地が近いのも利用しやすくて人気なんじゃ!

ぜひHPをのぞいて欲しい!

来シーズンを考えている方にアドバイスじゃ!

この青物落とし込み釣りは非常に人気で船を押さえるのが非常に難しいんじゃ。平日は週末に比べると容易に予約を入れられる。週末じゃないと釣りに行けないという方は、この釣りが始まる7月後半くらいまでに予約を入れることをおすすめする。出来たら自分が釣りに行きたい日の3か月前くらいに予約を入れよう!

ぜひこの釣りを体験して大物釣りの醍醐味を味わい、九州玄界灘のおいしいお魚を堪能してほしい!また、釣った魚を刺身や鍋でおいしく頂こう!

やっぱり自分で釣った魚は格別じゃぞ!これは釣人にしか味わえない特権なんじゃ~

自分で魚をさばくことが苦手な方はさばいてくれないかお近くのスーパーの鮮魚売場に確認してみるといいぞ!お手軽価格でさばいてくれるところもあるからな~

先日彦じいも落とし込み釣りに行って釣った魚を刺身やブリしゃぶ鍋でおいしく頂いたぞ!うまかったな~

この釣りでは大きな魚以外にも小さな魚も釣れる。今の時期はブリの幼魚が良く釣れる!これは来年また大きくなって釣り人を楽しませてくれるのでリリースをお願いしたい。