バス釣りの仕掛けの作り方!バスフィッシング初心者への入門ガイド

バス釣りをこれから始める方に向けて、仕掛けの種類や作り方を紹介します。今回は初心者の方に向けてソフトルアーやハードルアーなど、バス釣りで使うルアーの種類とそれに合わせるタックルの選び方を含めた仕掛け作りの基礎を解説します。

 

 

 

 

 

バス釣りの「タックル」と「仕掛け」の基礎

ブラックバスを釣るにはタックルや仕掛けと呼ばれる釣り具が必要です。タックルは魚を釣るための釣り竿や釣り糸で、釣り場に合わせた長さや種類の選び方が釣果に影響します。

仕掛けは魚を釣るために必要な餌・針・錘を組み合わせた釣り具で、適切な針と糸の結び方や餌の付け方を覚える必要があります。

 

 

バス釣り用のタックルとは?

 バス釣りのタックルはブラックバスを釣るために必要な道具で、ロッド・リール・ライン・ルアーがあります。タックルの種類はスピニングタックルとベイトタックルがあり、それぞれ使用するロッドとリールが異なります。

ラインは、3種類のナイロンライン・フロロカーボンライン・PEラインがあり、使うルアーや釣り場に合わせて選択しましょう。ルアーは素材や形状の違うたくさんの種類がありますが、ハードルアーとソフトルアーの2種類に大きく分けられます。

 

 

スピニングタックル

スピニングタックルはベールの開閉だけでルアーを簡単に投げられるスピニングリールと柔らかいスピニングロッドを組み合わせたタックルです。

スピニングロッドは柔らかく軽いルアーを遠くに飛ばしやすい特徴がありますが、重いルアーのキャストに向きません。

 

ベイトタックル

ベイトタックルはラインを巻き取るスプールとハンドルが直結したベイトリールと硬いベイトロッドを組み合わせたタックルです。ベイトリールのスプールとハンドルが直結した構造は、力強い巻き取りができますが、スピニングリールに比べるとキャスト時のライントラブルが多くなります。

ベイトロッドは硬く、重いルアーを遠くまで飛ばしやすい特徴がありますが、軽いルアーをキャストしにくいです。

 

バス釣り用ラインの特徴

バス釣り用ラインはナイロンライン・フロロカーボンライン・PEラインの3種類で、伸縮性・傷への強さ・感度などが異なります。

 

種類 特徴
ナイロンライン 感度が低いが、伸びやすく、ライントラブルが少ない
フロロカーボンライン 感度が高く、傷に強い
PEライン 感度も高く、強度が高いが、傷に弱い

 

3種類のラインはタックルや仕掛けの特徴に合わせて使いわけます。

 

 

バス釣り用の仕掛けとは?

仕掛けは魚を釣るために使われる針や餌の組み合わせで、バス釣りでは小魚や虫をプラスチックや金属で模したルアーと呼ばれる疑似餌が使われます。バス釣り用の仕掛けは大きく分けると2種類あり、柔らかい素材のソフトルアーと硬い金属や樹脂素材を使ったハードルアーとなります。

 

種類 特徴
ソフトルアー ブラックバスが捕食する餌を模したワームで、小魚・虫・甲殻類を柔らかいプラスチックでリアルに再現
ハードルアー 金属やプラスチックで作られたルアーが多く、ソフトルアーに比べて水を押す力が強いことから、ブラックバスが気付きやすい

 

ブラックバスは釣り場や季節で捕食行動と餌が大きく変わるので、ルアーも形状・素材・カラー・動きが異なり、たくさんの種類があります。

 

ソフトルアーの仕掛けについて

ソフトルアーを使った仕掛けは、鉛を使ったシンカーと釣り針の役割があるフックをワームに組み合わせたリグが使われます。リグはシンカー・フック・ワームの組み合わせや、フックとラインの結び方やワームの付け方によってたくさんの種類があります。

 

種類 特徴
ノーシンカーリグ フックとワームを組み合わせたリグ、ワームの自然な動きを引き出せる仕掛け
ジグヘッドリグ フックとシンカーが一体になったリグ、フッキングが決まりやすい仕掛け
ネコリグ フックとネイルシンカーを組み合わせたリグ、警戒心の高いブラックバスに効果的な仕掛け
テキサスリグ フックとシンカーとオフセットフックを使ったリグで、根掛かりがしにくい仕掛け

 

ハードルアーの仕掛けについて

ハードルアーを使った仕掛けは、小魚を模した金属や樹脂製のルアーとワイヤーやフックを組み合わせて作ります。ハードルアーの仕掛けの良い点は、糸を結ぶためのラインアイとラインを結束するだけで簡単に扱えることです。

 

種類 特徴
クランクベイト ワイヤーやブレードを使わず、巻くだけで一定の水深を探れる仕掛け
スピナーベイト ワイヤーとブレードを使い、ブレードの光の反射で広範囲のブラックバスにアピール仕掛け
ビッグベイト ワイヤーやブレードを使わない150mmを超えるルアーで、大型のブラックバスに有効な仕掛け
アラバマリグ 複数のワイヤーにブレードとワームがついて、群れで泳ぐ小魚をイメージさせる仕掛け

 

【目次に戻る】

 

 

バス釣りのソフトルアー用タックルと仕掛けの作り方

ソフトルアー用の2つのタックルのうち、スピニングタックルは軽いソフトルアーを扱いやすく、ブラックバスの警戒心が高い釣り場で使われることが多いので、UL〜Lクラスの柔らかいロッドと2〜4lbの細いラインが使われます。

ベイトタックルは重いソフトルアーと太いラインを扱いやすく、障害物や木の奥までルアーを落とし込むことが多いので、M〜MHの硬いロッドと14〜16lbの太いラインが使われます。

ソフトルアーの仕掛けはワーム・フック・シンカーを使ったリグを使い、スピニングタックルではノーシンカーリグやネコリグ、ベイトタックルではテキサスリグを用意しましょう。

 

 

バス釣り用ソフトルアーに適したスピニングタックル

ロッド 長さ 6.4〜6.6ft
調子 UL〜L
適合ルアーウエイト 2〜10g
リール 番手 2000〜2500
ギア比 6〜6.2
ライン 素材 フロロカーボン
太さ 2〜4lb
仕掛け ノーシンカーリグ・ネコリグ・ダウンショットリグ・スモラバ

 

スピニングロッドの選ぶポイント

ソフトルアー用スピニングタックルはワームにアクションがつけやすいUL〜Lクラスのバスロッドを選びましょう。ロッドの竿の曲がりを表す調子はUL・L・ML・Mの4種類で、ULに近づくほど柔らかく、ソフトルアーを扱いやすくなります。

ロッドの適合ルアーウェイトは、扱いやすい仕掛けのノーシンカーリグに最適な2〜10gを選ぶことで、キャストやアクションがつけやすくておすすめです。適合ルアーウエイトはシンカー・ワーム・フックのすべてを合計した重量となり、適合ルアーウエイトを超えるルアーをキャストすると、ロッド破損の原因になりますので注意が必要になります。

 

スピニングリールとラインの選ぶポイント

スピニングリールは柔らかいロッドや細いラインと相性のよい小さい番手が最適で、スピニングリールの大きさを表す2000〜2500の番手を選びましょう。

ラインは感度の高いフロロカーボンラインと相性がよく、釣り場の底を探ることの多い仕掛けに適しています。

 

 

スピニングタックル選びのまとめ

UL〜Lクラスのバスロッドを選ぶ

ロッドの適合ルアーウエイトは2〜10g

リールの番手は2000〜2500

ラインは2〜4lbのフロロカーボンライン

 

 

バス釣り用ソフトルアーに適したベイトタックル

ロッド 長さ 6.6〜6.10ft
調子 M〜MH
適合ルアーウエイト 10〜30g
リール モデル バーサタイル
ギア比 7.1〜8.1
ライン 素材 フロロカーボン
太さ 14〜16lb
仕掛け テキサスリグ・ジカリグ・フリーリグ・ラバージグ

 

ベイトロッドの選ぶポイント

ベイトロッドは、杭や葦といった障害物や木の奥に潜むブラックバスを強引に釣り上げるパワーがあるM〜MHクラスを選びましょう。

Hクラス以上のロッドはルアーを操作する繊細さが少なく、ソフトルアーの細かいアクションが引き出しにくいのでおすすめできません。

 

ベイトリールとラインの選ぶポイント

ソフトルアー用ベイトタックルはハンドル1回転で80cm前後のラインを巻き取れる7.1〜8.1のギア比を選びましょう。杭や葦といった障害物や木の奥を探る釣りでは、ハイギアリールで効率良くルアーを回収できることで、釣り場のたくさんのポイントを効率良くチェックできます。

ベイトリールのハンドルは左巻きと右巻きを自由に変更ができないので、購入前に自分に合ったハンドルを確認して購入する必要があります。どちらが良いかわからない場合は、利き手側にハンドルがあるリールを選びましょう。

ベイトタックルのライン選びでは、障害物でラインが傷つくことが多いので、フロロカーボンを選択することをおすすめします。

 

 

ベイトタックル選びのまとめ

M〜MHクラスのバスロッドを選ぶ

ベイトリールのギア比は7.2〜8.2のハイギア

ベイトリールのハンドルは、左右の交換ができないので要注意

ラインは14〜16lbのフロロカーボンライン

 

 

バス釣り用ソフトルアーに適した仕掛けの作り方

バス釣り未経験者は、豊富な仕掛けに応用できるノーシンカーリグ・ジグヘッドリグを最初に覚えてください。

他のネコリグ・テキサスリグといった仕掛けは、ブラックバスの警戒心が高い釣り場や障害物の攻略に役立つので、ソフトルアーのバリエーションを増やしたい方におすすめです。

 

 

ノーシンカーリグ

ワームの種類 シャッドテールワーム・グラブ系ワーム・ストレートワーム
ワームのサイズ 4〜5inch
フックの種類 オフセットフック
フックのサイズ 1/0〜2/0
ラインの結び方 ユニノット

 

ノーシンカーリグはシャッドテールワームやグラブ系ワームを用意し、サイズを合わせたオフセットフックをヘッドから刺します。刺したオフセットフックの針先はワームのボディに隠しましょう。

 

 

ジグヘッドリグ

ワームの種類 シャッドテールワーム・カーリテールワーム・グラブ系ワーム
ワームのサイズ 3〜5inch
フックの種類 ジグヘッド
ジグヘッドのサイズ 1〜5g
ラインの結び方 ユニノット

 

ジグヘッドリグはシャッドテールワーム・カーリーテールワームのヘッドからジグヘッドを刺し込みます。ジグヘッドを刺し込むときは、ワームがズレないように、針先が出る位置に事前に印をつけましょう。

 

 

ネコリグ

ワームの種類 ストレートワーム
ワームのサイズ 4〜6inch
フックの種類 マスバリ・ネイルシンカー
フックのサイズ #6〜2
ラインの結び方 ユニノット

 

ネコリグはストレートワームにマスバリを水平に刺し込み、ヘッド部にネイルシンカーを入れます。マスバリの位置はストレートワームの中心からややヘッド側に刺し込みましょう。

 

 

テキサスリグ

ワームの種類 甲殻系ワーム・カーリーテールワーム
ワームのサイズ 4〜5inch
フックの種類 オフセットフック
フックのサイズ 2/0〜3/0
ラインの結び方 ユニノット

 

テキサスリグはワームにオフセットフックを刺し、バレットシンカーを通したラインを結束します。シンカーストッパーをラインに取り付けるとワームとシンカーに一体感が生まれ、障害物を探る時に根掛かりしにくくなります。

 

 

ソフトルアーのまとめ

ノーシンカーリグとネコリグは警戒心の高いブラックバスにおすすめ

ジグヘッドリグはフッキングが決まりにくいときにおすすめ

テキサスリグは根掛かりがしやすい障害物を探るときにおすすめ

 

【目次に戻る】

 

 

バス釣りのハードルアー用タックルと仕掛けの作り方

ハードルアー用タックルの2つのタックルのうち、ベイトタックルはたくさんのハードルアーが扱いやすく、ML〜Mクラスの柔らかいロッドと10〜16lbの太いラインが使われます。

スピニングタックルは軽いハードルアーと細いラインが扱いやすく、小さいルアーを遠くにキャストすることが多いので、L〜MLの柔らかいロッドと5〜6lbの細いラインが使われます。

ハードルアー用の仕掛けはクランクベイトやスピナーベイトのルアーを使い、スピニングタックルではシャッドや小型のミノーを用意しましょう。

 

 

バス釣り用ハードルアーに適したベイトタックル

ロッド 長さ 6.6〜6.10ft
調子 ML〜M
適合ルアーウエイト 10〜30g
リール モデル バーサタイル
ギア比 5.5〜6.2
ライン 素材 ナイロン・フロロ
太さ 10〜16lb
仕掛け クランクベイト・ミノー・バイブレーション・スピナーベイト

 

ベイトロッドの選ぶポイント

ベイトロッドは使うハードルアーの種類に合わせてML〜Mの調子を選びましょう。柔らかいMLのベイトロッドは、ファイト中にバラしてしまうことが多いクランクベイト・ミノー・バイブレーションのバラシを軽減できます。

硬いMのベイトロッドは、フッキングミスの多いスピナーベイトやチャターベイトをしっかりフッキングできます。

 

ベイトリールとラインの選ぶポイント

ベイトリールはラインが絡まるトラブルのバックラッシュが起こりやすいので、バックラッシュを抑えられる機能があるリールを選びましょう。ダイワのSVスプール、シマノのDCブレーキを搭載したモデルがおすすめです。

ラインは伸びやすさでフッキングに違いができることから、ルアーに合わせてナイロンラインとフロロカーボンラインを使い分けます。伸びの多いナイロンラインは簡単な力でフッキングが決まるクランクベイト・ミノー・バイブレーションに最適です。伸びが少ないフロロカーボンラインはフッキングに力が必要なスピナーベイト・バズベイト・チャターベイトと相性がよいです。

 

 

バス釣り用ハードルアーに適したスピニングタックル

ロッド 長さ 6.4〜6.8ft
調子 L〜ML
適合ルアーウエイト 5〜15g
リール 番手 2500S
ギア比 6〜6.2
ライン 素材 PEライン
太さ 0.6号
仕掛け シャッド・小型クランクベイト・小型ミノー

 

スピニングロッドの選ぶポイント

スピニングロッドは、ハードルアーをアクションしやすい柔らかさと軽量化を両立したL〜MLクラスで、素材にグラスとカーボンを含んだロッドを選びましょう。

スピニングロッドの長さは6.4〜6.6ftがおすすめで、ハードルアーのキャスト精度が向上し、ロッドワークを使ったアクションをつけやすくなります。

 

スピニングリールとラインの選ぶポイント

スピニングリールは、シャッドや小型ミノーにロッドワークでアクションをつけやすい自重が200g前後の軽いモデルを選びましょう。

ラインはハードルアーを遠くまで飛ばせるPEラインがおすすめです。注意点としてPEラインは杭や葦といった障害物に当たると簡単に切れてしまうので、ルアーとPEラインの間に50cmほど傷に強いフロロカーボンラインを挟みましょう。

 

 

バス釣り用ハードルアーに適した仕掛けの作り方

バス釣り用のハードルアーの仕掛けはラインを結束するだけで使えるクランクベイトやシャッドを最初に覚えましょう。

アラバマリグやビッグベイトは大型のブラックバス狙いに活躍しますが、仕掛けの作り方が難しく、扱えるタックルが少ないことからバス釣りの経験者向きとなります。

 

クランクベイト/シャッド

クランクベイトやシャッドは、ベイトタックルの場合はナイロンラインを、スピニングタックルの場合はPEラインの先端に付けたフロロカーボンラインを、ラインアイに付けられたスプリットリングにユニノットで結束します。

クランクベイトやシャッドを頻繁に付け替えるときは、ルアーを簡単に交換できるスナップをラインに結束して、スプリットリングに取り付けてください。

 

アラバマリグ

ワームの種類 シャッドテールワーム
ワームのサイズ 4〜5inch
フックの種類 オフセットフック
フックのサイズ 1/0〜2/0
ラインの結び方 ユニノット

 

アラバマリグは、複数のフックを取り付けられる専用ワイヤーにオフセットフックやジグヘッドをセットし、4〜5inchのシャッドテールワームを取り付けましょう。

アラバマリグに取り付けるシャッドテールワームはノーシンカーリグとジグヘッドリグの作り方と同じです。

 

ビッグベイト

ビッグベイトは重量が50〜100gと重く、ユニノットではキャスト時のラインブレイクにつながりやすいので、結束強度の高いパロマーノットやハングマンズノットでフロロカーボンラインとラインアイを確実に結束します。

ビッグベイトに結束したラインは結び目や先端部分が切れやすいので、20〜30回のキャスト毎に、結び目から20cm前後をカットして結び変えてください。

 

【目次に戻る】

 

 

バス釣りの変わり種ルアーに適したタックル

変わり種ルアーのタックルは、自重が50gを超えるアラバマリグやビッグベイトをキャストできるH〜XHの硬いベイトロッドと20lb以上の太いラインが使われます。

変わり種ルアー専用のベイトタックルは使えるルアーの種類が少なく、バス釣りに初めて挑戦する方には難しく感じるでしょう。

 

 

変わり種ルアー①アラバマリグ用タックル

ロッド 長さ 7〜7.2ft
調子 H〜XH
適合ルアーウエイト 20〜60g
リール モデル 丸型
ギア比 4.8〜5.6
ライン 素材 ナイロン
太さ 20lb
仕掛け アラバマリグ

 

アラバマリグ用ロッド選びのポイント

アラバマリグ用のロッドは、自重が50gを超えるアラバマリグをキャストしやすいH〜XHのベイトロッドを選びましょう。アラバマリグを扱えるH〜XHのロッドは、操作性のよい短めの7〜7.2ftの長さが使いやすいです。

 

アラバリグ用のリールとラインの選ぶポイント

アラバマリグ用のベイトリールは太いナイロンラインを80〜100m巻ける深溝スプールのリールを選びましょう。

ラインは伸びやすくアラバマリグにヒットしたブラックバスがばれにくいナイロンラインを選び、キャストやファイト時のラインブレイクを最小限に抑えられる太めの20lbを用意します。

 

 

変わり種ルアー②ビックベイト用タックル

ロッド 長さ 6.10〜7.5ft
調子 H〜XH
適合ルアーウエイト 30〜100g
リール 番手 パワーモデル
ギア比 5.5〜6.3
ライン 素材 フロロ
太さ 20〜25lb
仕掛け ビッグベイト

 

ビックベイト用ロッド選びのポイント

ビックベイト用ロッドは複数のビッグベイトを1本のロッドで扱える30〜100g前後の適合ルアーウエイトを選びましょう。

ビッグベイトの重さが200gを超える時は、適合ルアーウエイトの上限が300gクラスのロッドを選ぶと、キャストやアクション時のトラブルが少なくなります。

 

ビッグベイト用のリールとラインの選ぶポイント

ビッグベイト用のベイトリールは太いフロロカーボンラインを80〜100m巻ける深溝スプールのリールを選びましょう。

ラインは傷への強さから障害物の近くも安心して探れるフロロカーボンラインを選び、3回の釣行を基準に新しいラインに巻き替えてください。

 

【目次に戻る】

 

 

バス釣りに適した仕掛けでブラックバスを釣り上げよう!

バス釣りの初心者は簡単にキャストができるスピニングタックルとソフトルアーを用意し、豊富な仕掛けに応用できるノーシンカーリグとジグヘッドリグの作り方を覚えましょう。

また、ルアー選びだけでなく、合わせるタックルや仕掛けによって釣果は変わってきます。もし仕掛け作りに迷った際には店舗スタッフにもお問い合わせくださいね。

 

【目次に戻る】

 

 

 

 

 

 

 

 

%C_LINK%2055157

%C_LINK%2025095

%C_LINK%1980415

%C_LINK%1978838

エギングのラインシステムはどう組む?ライン・リーダーの上手な選び方を解説!

今回はエギングタックルの道糸とリーダーの種類や太さ選び、結び方についてです。おすすめのバランスや初心者の方におすすめの結び方も紹介しています。エギングラインの基本情報をまとめてチェックしたい方はぜひ参考にしてみてください!

 

 

 

 

 

 

エギングのラインシステムをマスターしよう

道糸とリーダーの選び方、結び方を覚えよう

エギングに必要なライン関連の情報をまとめてお届け!道糸とリーダーの選び方、糸同士の結び方を詳しくご紹介します。初めてのエギングタックルにはどんなラインがいいのか、用意すべきリーダーラインを含め、まとめてチェックしておきましょう!

 

【目次に戻る】

 

 

ラインシステムとは

ルアーゲームで使うライン全体を指す用語

まずは「ラインシステム」という言葉について簡単にご紹介いたします。この言葉は釣りで使うライン全体、つまり複数のラインをひとまとめに括って表現するときに使われている言葉で、ルアーゲームではリールに巻いてある「道糸」、道糸とルアーの間にある「リーダーライン」、この2カ所のことを指しています。

道糸をそのままルアーに結ぶ釣り、道糸とリーダーの間にさらにラインを結ぶ釣りもありますが、今回ご紹介しているエギングでは「道糸+リーダー」それぞれ1種類ずつのシンプルな構成です。道糸、リーダーの種類や太さ選び、実践的な結び方も紹介しているので、これからエギングを始める方はぜひ参考にしてみてください!

 

【目次に戻る】

 

 

エギングの道糸の選び方

エギングの道糸の選び方:各種ラインの違い

まずはメインライン、道糸の選び方についてです。ルアーゲームで道糸に使われている代表的なラインの種類はナイロン、フロロカーボン、エステル、PEラインの4つで、それぞれに他と比較して優れている部分、劣っている部分と違いがあります。

ナイロン、フロロカーボンは後述する2種と違い、仕掛けに直結できるメリットがありますが、やや伸びがありエギングには不向き。感度が低く、大きくシャクってもラインが伸びて、仕掛けをビシッと跳ね上げる動きが出せません。エステルラインは伸びが少なく感度が高い特徴を持っていますがやや特殊で、ライトゲーム、トラウトなど細糸の釣りでのみ使用されます。

PEラインはナイロン、フロロと比較して太さに対する強度があり感度抜群、伸びが少なく仕掛けをハッキリ動かせる相性抜群のラインです!細くてよく飛ぶという部分も、海での釣りでは大きな武器になります。PEラインが無かった時代はナイロンで仕掛けを引きずりながら釣っていたこともありましたが、今のエギングスタイルで遊ぶなら、道糸は相性抜群で高感度なPEラインで決まりです!

 

ラインの種類

特徴と比較

エギングとの相性

ナイロンライン

クセが残りにくくしなやか、仕掛けを直結できる、伸びがある、強度に対して太め

フロロカーボンライン

クセがつくと戻りにくいが張りがあって感度が良い、仕掛を直結できる、やや伸びがある、沈む速度が早め

エステルライン

伸びが少なく高感度、耐荷重を超えるとすぐに切れる、仕掛けの直結には向かない

×

PEライン

強度に対して細め、高感度、仕掛けの直結には向かない

 

 

エギングPEラインの選び方:太さの選び方

エギングで使用されているPEラインの太さは0.4号から0.8号程度まで。もっと細いもの、太いものを使用するケースもありますが、岸から遊ぶスタンダードな構成であれば、太さは0.6号前後というイメージでOKです。

初心者の方におすすめの太さは、強度、操作性ともバランスがいい0.6号です。小型サイズがメインの秋、大型サイズに期待できる春の釣り、どちらもこの号数で楽しめます。0.4号は細く飛距離と操作性に優れるのが太い号数との違いで、0.8号は太い分強く、根掛かりの回収や大きなサイズのアオリイカとのファイトで有利です。まずは万能な0.6号を200mリールに巻いて、エギングをスタートしましょう!

 

号数

長所

短所

おすすめの時期

0.4号

小さいサイズのエギを飛ばしやすい、操作しやすい、高感度

根掛かり回収率が低い

秋の小型サイズ狙いに!

0.6号

エギ、イカのサイズを問わないスタンダード!

専門性は低い

オールシーズン!

0.8号

根掛かりを回収しやすい、大型サイズとファイトしやすい

小さいサイズのエギを飛ばしにくい、操作しにくい

海藻が生える春!

 

 

エギングPEラインの選び方:種類の選び方

PEラインの製品選びについてもチェックしておきましょう。このラインは細い糸を縒って作られたラインで、縒り糸の本数やコーティングの違い、素材などでグレードが分かれています。主には4本縒り、8本縒りがあり、水に沈むシンキングPEも登場しました。それぞれ強度と価格のバランス感に違いがあり、縒り本数が多いほど表面のザラツキが減り、飛距離アップや感度向上が期待できます。

4本縒りは価格が安価ながら、太い原糸を編んでいるため表面にザラつきがあり、ガイドとラインが擦れる音が気になったり、接触の抵抗で飛距離が落ちる場合があります。8本縒りは4本縒りと比べて原糸が細く、編み込みが密で表面が滑らかです。より真円に近いので、抵抗が少なく糸鳴りも気になりません。

アオリイカが軽く引っ張ったようなアタリは、ラインを見てアワせるのがエギング釣果アップのポイント!特に昼の釣りでは、道糸の視認性は釣果に大きく影響します。先端には透明なラインを結ぶので、色は視認性の高いものを選んでみましょう。

日中の釣りがメインの方には、視認をサポートしてくれるマーカー入りのもの、視認性に優れているライムグリーンがおすすめです。夜釣りが多い方は、暗い中での視認性を重視して白や蛍光の黄色、ピンクを検討してみてください。

ラインのカラーは発色がハッキリと鮮やかなものほど劣化した時の色落ちが気になりやすく、パステル調のカラーは色落ちが少し分かりにくい、白は汚れが気になりやすいといった特徴もあります。白は膨張色で見やすいカラーでもあるので、色落ちと見やすさを天秤にかけながらカラーを選択してみてください!

 

PEラインの種類

特徴と比較

初心者へのおすすめ度

4本縒り

価格が安価!

8本縒り

真円性が高くしなやかで抵抗が少ない

シンキングPE

水に沈むが若干強度が低く、クセがある

 

【目次に戻る】

 

 

PEラインにはリーダーが必要

リーダーラインはどうして必要?

先ほどはPEラインのよい部分ばかりを紹介しましたが、PEラインの弱点についてもご紹介しておきましょう。他のラインと比較して一番ネックになるのは傷に弱いという特性で、細い糸を縒って作っている関係上、1本が切れると負荷がそこに集中して切れるというトラブルが起こります。太さに対する強度、伸び率の低さや感度は抜群のPEラインですが、一カ所傷がつくと途端にもろく、強度低下が大きいというのが大きな弱点です。

この弱点を補ってくれるのがリーダーラインです!傷に耐性があるリーダーラインを道糸の先に結んで、仕掛け付近の傷がつきやすい部分を保護しましょう!この構成であれば、擦れるリスクがある仕掛け側はリーダーライン、海中に斜めに入ったPEラインは擦れない部分となって、傷に弱いPEラインの弱点を補えます。

 

 

リーダーラインの長さはどのくらい必要?

前項でご紹介したようにリーダーラインの主な役割はキャスト時等の衝撃吸収、水中等での道糸の保護で、リーダーの長さは道糸が障害物に接触しない程度の長さが必要です。磯など起伏に富んだ地形では長めのリーダーが必要になりますが、堤防や港で遊ぶときは、1m程度で十分に役割を果たします。この長さであれば、感度には大きな影響はありません。傷が付いたら仕掛け側からカットして、必要最低限の60cm程度まで短くなったら、改めて1m結び直すのがおすすめです。

キャスト時、トップガイドに結び目が入って投げにくい時は、結び目が外に出るように垂らす糸の長さを調整してみましょう。リーダー1mで投げにくいと感じたら、少しカットして自分の投げやすい長さに調整して遊んでみてください!

 

 

【目次に戻る】

 

エギングのリーダーラインの選び方

エギングリーダー:種類の選び方

次はリーダーラインの種類についてご紹介します。傷に強い特性を持つラインはナイロン、フロロカーボンの2種類で、現在はフロロカーボンがリーダーラインの主流です。他のラインと比較するとフロロカーボンのほうが水に沈みやすく操作性がよいこと、ナイロンと比較して初期伸び率が低く感度が高い、というのがフロロカーボンのメリットで、多くの釣り人からリーダーとして選ばれている理由です。

PEラインの準備ができたら、組み合わせるリーダー用のフロロカーボンも準備!出来れば道糸用製品を使うのではなく、小型スプールで持ち運びに便利なエギング用製品をお選び下さい。小型サイズのエギングリーダー用製品を使うと便利です!

 

 

エギングリーダー:太さの選び方

リーダーの太さ選びについてです。基本的な選び方は道糸と強度を比較して同程度、もしくは少し弱めを選ぶ方法で、このバランスにしておけば、根掛かり時に道糸から切れるトラブルを防げます。PE0.6号を選んだ方は、10lb、2.5号程度のフロロリーダーを組み合わせるのがおすすめです。

障害物が気になる時は、太いリーダーを選択する方法もあります。擦れに対する耐性を重視したセッティングで、根ズレの対策をしてみましょう。根掛かり回収率を上げたい時や、釣れるアオリイカのサイズが期待できるときは、直接引っ張った時の強度を重視して道糸、リーダー両方を太いものとするとバランスが取れます!

 

道糸の太さ

組み合わせるリーダーの太さ

バランス感

0.4号

8lb(2号)がおすすめ!

操作性重視

0.6号

10lb(2.5号)がおすすめ!

中間的

0.8号

12lb(3号)がおすすめ!

強度重視

 

【目次に戻る】

 

 

PEラインとリーダーラインの結束方法を2つご紹介

糸同士を結んでみよう!

PEラインとリーダーラインの準備ができたら、糸同士の結束に挑戦してみましょう!PEラインはナイロンやフロロと違い、滑りやすく抜けやすいラインです。専用の結び方を使わないとうまく結束できません。初心者の方でも簡単に結べる結束方法、定番の結束方法と2つの結び方をご紹介するので、一度結んでみて、自分に合っていると感じる方から習得してみてください。

自宅で結んでおけばしばらく使えますが、トラブルがあった時は現地で道糸とリーダーを結ぶ必要が出てきます。何度か練習で結んでみて、結束が成功しているか、手順が手になじんでいるかを確認してから釣り場に出かけるのがおすすめです!

 

【目次に戻る】

 

 

1.ラインの結束方法:電車結び

現場で手早く結束可能!

簡単で初心者向けの結び方、電車結びをご紹介します。結束の強度自体は後述するFGノットに劣りますが、比較的手順を覚えやすく、現場で手早く結べるビギナーフレンドリーな結び方です。

PEライン初心者の方は多くの方がこの結び方から釣りを始めるので、すぐに使えるシンプルな結びから覚えたい!という場合は電車結びから習得しましょう!手順は次の項目で詳しくご紹介します!

 

 

電車結びの手順を解説!

電車結びの手順は3ステップです!道糸の端とリーダーラインの端が互い違いになるように重ね、両側でユニノットを結び、締めこみます。ユニノットはリーダーラインと仕掛けを結ぶときにも必要になる結びなので、釣り初心者の方はここで合わせて習得しておきましょう。

ユニノットの手順は、まずラインを2点から中央に向かって押し込んでループを作り、ループの中に糸の端を通すところからスタートします。3回から5回ほど通し、ループから出ている糸の先を引っ張って結び目をゆっくり小さくしていきましょう。ある程度小さくなったら、ループの後ろにある元の糸を引っ張って、位置を調整し完成です。

電車結びはこのユニノットを道糸、リーダーラインで2回行い、締めこんで完成!コツは結び目を口に含んで軽く濡らし摩擦熱を防ぐこと、片側を結び終わっても完全には締めこまず、両側で結び目を作ってから、締め込みを行うことの2点です!

 

【目次に戻る】

 

 

2.ラインの結束方法:FGノット

結束強度が高い定番の結び

せっかく覚えるならずっと使える結び方だけ習得したい!という方には、ソルトルアーゲームの定番、FGノットをおすすめします。電車結びと比較して結束強度が高いのが大きな特徴です。

シンプルな電車結びと違いちょっと手順が複雑で練習が必要ですが、一度覚えてしまえば、さまざまな釣りで出番を作れます。大きなサイズのアオリイカが掛かっても、不安を感じることなく勝負できる信頼性の高い結び方です!

 

 

FGノットの手順を解説

FGノットの結び方は、編み込みパートとハーフヒッチパートの2部構成。電車結びと比較すると手を動かす回数はかなり多いように感じますが、2つの工程に分けて考えると、同パート内で同じことを何度も繰り返しているだけ、というようにシンプルに考えられます。

まずはPEラインとリーダーラインが十字になるように構えて、編み込みパートからスタートです!編み込みはリーダーの先側をPEラインにくぐらせて、上から1回、下から1回と交互にクロスさせてワンセット。まずはこの作業を12回前後行いましょう。編み込みができている場所を指で押さえながら編んでいくのがポイントです。

次はハーフヒッチパートです!ハーフヒッチはループを作って中に糸を通すだけ、最もシンプルな結び方のことを指しています。まずは先ほど作った編み込みが緩まないように、1回通しのハーフヒッチを行った後、軽く湿らせてからしっかり締め込みます。いきなり締めこまず、結び目を小さくしてから編み込み部分へ滑らせるように寄せていくのが結び方のコツ。この締め込みが緩いと強度が下がるので、ジワジワ力を掛けながらしっかり締めましょう。糸が太い時は要注意です。

締め込みが終わったら、リーダーラインを巻き込みながらPEラインでハーフヒッチを5回から10回、同じ回数、PEラインだけでハーフヒッチを行います。最後に締めの2回通しハーフヒッチを行い、余分なラインをカットして完成です!リーダーの端は焼きコブを作ると、すっぽ抜けにくく信頼性の高い結束になります!

 

【目次に戻る】

 

 

リーダー結束の補助アイテムもチェック

FGノットの結束にはノッターが便利!

FGノットで糸同士を結ぶときは、専用アイテム「ノッター」があると結束がより確実に!左右の丸いパーツは糸の巻きつけに対応していて、不安定な糸の張り具合を安定させてくれます。手の運びがかなりスムーズになるので、手早く結びたい方、しっかり結んで結束強度を安定させたい方、どちらにもおすすめです!

 

【目次に戻る】

 

 

メインライン・リーダーラインの交換タイミング

劣化を見極めて交換しよう

PEライン、フロロカーボンのリーダーライン、どちらにも交換が必要になるタイミングがあります。目安となるのは見た目の劣化ですが、見極めに不安がある初心者の方には、期間を決めて交換してしまう方法もおすすめです。

PEラインは表面の毛羽立ち、色落ちといった初期状態との違いが交換の目安になります。ダメージが気になる時は先端側を20mほどカットしてしまいましょう。先端側ほど使用頻度が高く、劣化が早くなります。巻き直しの目安となる期間は釣行頻度次第ですが、半年から1年程度とするのがおすすめです。

リーダーラインは表面の裂け、指で触ってざらつきがある、つぶれや折れ目がある、こんな見た目の違いが出た時に交換が必要になります。気が付かないうちにダメージを受けているケースもあるので、半日程度、釣行毎に結び直しを行いましょう。頻繁に新しくしておけば、大きいサイズが掛かっても安心です!

 

【目次に戻る】

 

 

エギングのラインシステムはコレでバッチリ

バランスのよいセッティングで釣果アップ!

糸同士の結束は初心者の方にとって最初のハードルとなるポイントですが、PEラインの感度と飛距離には、ひと手間掛けて覚えるだけの価値があります。特に感度面での違いは絶大で、ターゲットの引きがダイレクトに伝わる面白さはPEラインの釣りならではです。

まずは電車結びからでも大丈夫!トラブルがあっても釣り場で結び直せるように予習して、当日の釣りを満喫しましょう!

 

【目次に戻る】

 

%C_LINK%1944788

%C_LINK%1945031

%C_LINK%1945517

%C_LINK%1947721

%C_LINK%1947912

アジングの仕掛け講座!基本の作り方やワーム・ジグヘッドなどの選び方まで!

今回はアジング仕掛けを一気に紹介!定番のジグ単から覚えておきたい遠投リグまで、アジング入門で知っておきたいスタンダードな仕掛けをまとめて解説します。仕掛けに必要なパーツ一覧、動かし方も解説!初心者の方はぜひ参考にしてみてください!

 

 

 

 

 

アジングの仕掛けを覚えよう

仕掛けの種類と釣り方を解説

今回はアジングで使用されている仕掛けの種類、作り方の解説です。代表的なジグ単はもちろん、覚えておきたい遠投リグの使い方とコツ、必要なパーツの一覧も紹介しています。豊富な仕掛けの中から、自分の釣りに合うものを選んで遊ぶのがアジングを楽しむコツ!始めたばかりの初心者の方も、ぜひチェックしてみてください!

 

【目次に戻る】

 

 

アジングの仕掛けは種類が豊富

ソフトルアーをメインにハードルアーも活躍

アジングの仕掛けは、柔らかい素材でできたソフトルアー、ワームと、金属や樹脂でできたハードルアーの2種類がメインです。ハードルアーは針付き、ソフトルアーはオモリと針が一体となったジグヘッドと組み合わせて使用します。

仕掛けの種類が豊富なアジングの中で、最も人気のある釣り方はワームを使った夜釣りです。どの釣り方から始めるか、どの仕掛けから悩む場合は、このスタイルをメインに検討するのがおすすめ。条件が合えば日中の釣り、ハードルアーの釣りも有効とイメージしておきましょう!

 

 

ソフトルアーは遠投リグにも

アジは他の魚よりもゆっくり上から落ちてくるアクションに反応がよく、ジグヘッドは2g程度までの軽いものがメインになります。小さな港の中で釣る時はこの程度の重さでもアジが居る場所まで仕掛けを投げられますが、大場所では軽すぎてアジの群れまで仕掛けが届かないことも。

単純にジグヘッドを重くするとゆっくり落ちる動きが出せなくなるので、沖側を回遊するアジを狙う時は、ジグヘッドの上にオモリをプラスする遠投リグを試してみましょう。下部はジグヘッド+ワームなので仕掛けの構造は非常にシンプル!ある程度以上の重さを使用する場合は専用のタックルが必要になりますが、プチ遠投ならタックルはジグヘッド用のものを流用できます。

アジングの仕掛けはジグヘッド+ワームがメイン、遠ければ重さをプラスする遠投リグ、この2つをメインに、大きな変化が欲しい時はハードルアーを使うとイメージしておけばバッチリです!

 

仕掛けの種類

特徴

初心者おすすめ度

ジグヘッド+ワーム

アジング仕掛けの基本!

遠投リグ

沖側を狙う釣りにおすすめ

ハードルアー

ワームには無い長所がある!

 

 

アジング仕掛けまとめ

基本はジグヘッド+ワーム

飛距離が欲しい時はオモリをプラスする遠投リグ

条件が合えばハードルアーも有効

 

【目次に戻る】

 

 

アジング仕掛け:メタルジグ編

マズメと日中に強いメタルルアー

まずは日中の釣り、アジが小魚を追っているパターンに強いメタルジグをご紹介します。ジグヘッドよりも速い動きを演出しやすく、ワームには無い輝き、フラッシングを持っているのがこのルアーの強みで、シルエットに対して重さがあり、飛距離が出てよく沈む点も大きな魅力です。使用されるウェイトは1gから20g程度までで、沖側を狙う時は、強いタックルを使って重いウェイトを使用します。

初心者の方には、細い針が付いているアジング向けの製品の中から、スタンダードなアジングタックルで遊べる重さの3g前後、キラキラ輝くシルバー系のカラーという条件で揃える選び方がおすすめです。投げるだけでなく真下に落とす釣り方も有効で、この場合は動かし方が簡単!ロッドでチョンチョンと跳ね上げ、ロッドをゆっくり下げて落とすの繰り返しだけで遊べます。投げた後はタダ巻きも有効で、初心者の方でも簡単に遊べるルアーです!

 

 

夜釣りで使えるメタルジグも

近年は日中の釣りだけでなく、夜釣りにもメタルジグを投入するスタイルが流行の兆しを見せています。常夜灯下など光源があるポイントでは特に有効で、日中の釣りで使うジグよりもフラットで軽くゆっくり落ちるもの、夜光が入ったカラーが人気です。

1g、2gはジグヘッドと同じタックル、同じような操作で遊べるので、こちらも初心者の方でも気軽に遊べます。ジグヘッド+ワームから変化が欲しい時のオプションに、明るくなってきた時間帯の攻略に、軽量メタルジグを試してみましょう!ラインはエステルラインのままでOKです!

 

 

メタルジグまとめ

日中の釣りにおすすめ

初心者におすすめの重さは1gから3g程度

夜釣りにも有効

 

【目次に戻る】

 

 

アジング仕掛け:プラグ編

存在重視でプラグ

ミノー、シンキングペンシルといったプラグは、ワームよりも水中で存在感を出せる選択肢です。日中の釣りには40mm前後の小型シンキングミノー、ナイトゲームには30mm前後のシンキングペンシルが有効、どちらもメタルジグと同じく、小魚を追いかけているアジに対して効果が高いです。メタルジグよりもゆっくり動かせる、水を押す力が強い、これらの特徴をローテーションのきっかけにしてみましょう!

使い方はシンキングミノー、シンキングペンシルとも簡単なものから楽しめます。ゆっくりタダ巻きを基本に、アクセントが欲しい時は軽くロッドでチョンチョンと動かして、アジが好むスローなフォールに移行しましょう!

 

 

 

タックルはジグ単向けでOK

アジング向けのプラグは小型で軽量、シンキングペンシルは操作感もほとんどジグヘッド単体と同じで、軽いものはエステルラインでも使用できます。まだまだ発展途上な釣り方ではありますが、使い方は簡単、使えるタックルの条件も厳しくなく、初心者の方でも遊びやすい釣り方です。ジグ単タックルにプラスするオプションとして、メタルジグだけでなくハードルアーも検討してみてください!

 

 

アジングプラグまとめ

ナイトゲームには30mm前後のシンキングペンシル

デイゲームには40mm前後のシンキングミノー

タックルはジグ単向けでOK

 

【目次に戻る】

 

 

アジング仕掛け:ソフトルアー編

アジング仕掛けの基本

ジグヘッドと組み合わせて使うワームは、アジングの基本となる仕掛けです。アジがメインベイトとしているプランクトンを最も表現しやすい仕掛けで、波動が小さくアクションは非常に穏やか、シラスなど小魚を表現することもできる使い勝手のよさから、アジングの基本と呼ぶべき仕掛けになります。

日中向けのダートタイプ、夜釣り向けのスタンダードタイプと種類があり、夜釣り向けは他の釣りで使うワームに比べて柔らかいのが大きな特徴です。これはアジの吸い込む捕食動作に対し、ワームが折れ曲がって針を口元へ届けるためのセッティングで、専用ワームを使う大きなメリットでもあります。アジングに使うならアジングワーム、専用製品を選ぶのが揃え方のポイントです!

 

 

テールの種類とサイズの使い分け

アジング専用ワームの中にもサイズやテール形状の種類があって、アジのサイズやパターンに応じた使い分けが楽しめます。釣れるアジのサイズが小さい時はワームも小さく、大きい時は大きくというのが基本ですが、情報がある時は捕食しているベイトにも注目して種類を選んでみましょう。プランクトンやアミを捕食しているときは1インチから1.5インチ、小魚を捕食しているときは1.5インチから2インチ、ゴカイなどがベイトのときは、細長いタイプと使い分けられるとバッチリです。

テールの種類はアジの吸い込みを邪魔しない、ストレートなピンテールタイプがアジングワームの基本です。カーリーテールやシャッドテールはアピール力に優れています。まずはピンテールを複数、余裕があれば他のテールタイプも検討してみるのが、おすすめの揃え方です!

 

 

アジングワームまとめ

柔らかいアジング専用が有利

サイズは1.5インチを基本に

テールの種類はピンテールがおすすめ

 

【目次に戻る】

 

 

ソフトルアーを4つの仕掛けに分けて解説

ワームの仕掛けを使い分けよう

ここからは、アジングの基本であるワーム+ジグヘッドの仕掛けを細かく解説します。入門におすすめのジグヘッド単体と合わせて、代表的な遠投リグであるキャロライナリグ、スプリットショットリグ、フロートリグの3つもチェックしておきましょう。

遠投リグはある程度の重さ以上から専用タックルが必要になりますが、軽いウェイトを選べば1タックルで一通り試してみることもできます。自分の釣り場に合う仕掛け、自分が使いやすい仕掛けを探すところから始める方には、重さを抑えたプチ遠投もおすすめです。アジングに慣れてきたら、ジグ単タックルと遠投タックル、2つを用意する方法を検討してみてください!

 

【目次に戻る】

 

 

①ソフトルアー仕掛け:ジグヘッドリグ

ジグヘッドリグを3つに分けてご紹介

仕掛け構成がシンプルなので、準備が簡単なジグ単仕掛けからチェックしてみましょう!ジグ単はジグヘッドを単体で使用するアジングで最も出番の多い仕掛けで、レベルを問わず、多くの方が専用タックルを用意して楽しんでいる仕掛けでもあります。入門用の仕掛け選びに迷ったら、まずはこの仕掛けを選択しましょう。

仕掛け構成はジグヘッドの針にワームを刺して、スナップ、または直結でリーダーに接続すれば完成です。ジグヘッドの重さを変える頻度が高い釣りなので、基本的にはスナップを使う構成をおすすめします。

仕掛け作りのコツはワームの付け方で、できるだけ真っすぐになるようにセットするというのが、ワームを使う釣り全てに共通するコツです。ボディが捻じれていたり、針位置が偏っていたりすると泳ぎが不自然になり、アジに違和感を与えて釣果が落ちます。針ではなくピンにワームを刺すジグヘッド、針が通る穴が開いているワーム、装着をサポートしてくれるアイテムなど、きれいに刺しやすい製品も展開されているので、初心者の方はぜひチェックしてみてください。そして、初めての場合はまっすぐ刺せるようになるまで、家で同じワームを使って何度も練習してみると良いでしょう。

 

 

①アジング入門には軽量ジグヘッド

港の中から堤防外向きの近距離戦まで、出しどころの多い構成が軽量ジグヘッド+アジングワームのセッティングです。使用する重さは0.4gから1.5g程度までで、基本となるウェイトは0.8gとするのがおすすめ。アジング専用のジグヘッドは針の軸が細く、形状にも工夫が施されているので、ワームと同じくジグヘッドもアジング向けのものを選択しましょう。ヘッドの形状はさまざまなものが展開されていますが、入門にはスタンダードな丸形がおすすめです。針の大きさは釣れるアジのサイズ、ワームのサイズに合わせて、#8を基本にセレクトします!

 

 

②日中の釣りにはダートジグヘッド+ダートワーム

日中の釣りには、三角の尖ったヘッドが特徴のダートタイプジグヘッドに、専用のダートワームを組み合わせたジグ単がおすすめです。重さは夜釣りのジグヘッドよりも少し重めに、しっかり沈んでキビキビ動く3g、5gと揃えるのがコツ。ジグヘッドとワームを同じメーカーのもので揃えるというのもポイントになります。夜釣りよりもしっかりと、ロッドの竿先でチョンチョンと動かしてアジを誘いましょう!

 

 

③重めのジグヘッドでボトム攻略

スタンダードな形状で2.5g、3gとあるヘビーウェイトのジグヘッドは、上から落ちる動きを見せるのではなく、底につけて止めたり、跳ね上げたりするボトム系の釣りで活躍するウェイトです。港内から堤防外側の釣りまで、厳寒期などアジが沈んで底を強く意識しているシチュエーションで効果を発揮します。出番はそれほど多くは無く、最初からこの重さまでジグヘッドを揃える必要はありませんが、アジングに慣れてきたら重いジグヘッドの出しどころも検討してみましょう!

 

【目次に戻る】

 

 

②ソフトルアー仕掛け:キャロライナリグ

アジング遠投リグの代表格

ここからは、先ほどご紹介したジグ単の上部に重さをプラスする遠投リグをご紹介します。まずはアジング遠投リグの代表格、キャロライナリグをチェックしてみましょう。この仕掛けはリーダーを30cmほど結んでから中通しの専用オモリをスイベルで止めて、スイベル下部にまたリーダーを30cmほど結び、あとはジグ単というシンプルな構成です。中通しなので、シンカーの付け方はスイベルで遊動範囲を制限するだけで遊べます。

スイベルに結ぶリーダーは4lb程度、長さは20cmから30cmがおすすめで、ジグヘッドはジグ単と同じように0.8g前後を使いましょう。専用シンカーは素材や形状に工夫があり、重さに対してゆっくり沈むのが特徴です。メインラインはキャロ以外の遠投リグを使う時も、3g程度まではエステルラインで対応可能、5g以上はPEラインを使うとイメージしておくのがおすすめ!ロッドとラインだけ調整すれば、釣り初心者の方でも仕掛け作りは簡単です!

 

 

揃える仕掛けパーツをチェック

揃える仕掛けパーツ

選び方のポイント

ジグヘッド

0.4gから1g程度

スナップ

アジング向け小型スナップ

ワーム

スタンダードなアジングワームでOK!

リーダー

4lb前後を20cmから30cm

キャロシンカー

入門には分かりやすい5g程度までがおすすめ

スイベル

アジング向けの小型サイズ

クッションゴム・ビーズなど

アジング用スイベルに付属しているものを使うと手軽

ジグ単部分以外で揃える仕掛けパーツは専用のキャロシンカー、スイベルとクッションゴムかビーズ、この3点です。シンカーの重さは15g程度まで選択できますが、初心者の方には専用タックルでなくても遊べる3g、5g程度をおすすめします。

クッションゴム、ビーズはシンカーがスイベルにぶつかる感覚を低減し、アタリと混同する頻度を下げてくれるパーツです。

 

 

キャロライナリグの使い方とコツ

キャロライナリグの動かし方は、大きくゆっくりシャクって少しフォール、ゆっくりロッドを引いてサビキ、この繰り返しが基本になります。ジグ単より沖側で操作すること、早く沈むこと、この2つを意識して、ジグ単の動かし方を少し大きくするというイメージを持つのがロッドアクションのコツです。着水後どの程度沈めるかで、表層からボトムまで広く探れます!

 

【目次に戻る】

 

 

③ソフトルアー仕掛け:スプリットショットリグ

深場・流れの速い釣り場にスプリットショットリグ

 続いてご紹介するスプリットショットリグは、キャロライナリグのシンカー固定バージョンです。シンカーまわりのパーツが変わっただけで、仕掛けの構造やジグ単部分のセッティングはほとんど同一。シンカーの付け方は先にゴム製のストッパーを中間リーダーに通しておいて、シンカーの上下をストッパーに差し込んで固定します。リーダーは少し長めに、シンカーから40cmほど結んでおくのがおすすめです。

シンカーが中通しではなく固定式となったことで、感度はキャロより若干落ちますが、シンカー位置やシンカーに対する入力が分かりやすく、操作面ではスプリットショットリグの方が簡単に遊べます。キャロライナリグとの使い分けはこの操作性の高さを意識して、ゆっくり誘って感度の高さを活かしたい時はキャロ、早く動かしたり、シンカーの感覚を見失いやすいようなシチュエーションにはスプリットショットと使い分けるのがおすすめです。流れが速い、深い、風が強い、こんな時はスプリットショットを試してみましょう!

 

 

揃える仕掛けパーツをチェック

揃える仕掛けパーツ

選び方のポイント

ジグヘッド

0.4gから1g程度

スナップ

アジング向け小型スナップ

ワーム

スタンダードなアジングワームでOK!

リーダー

4lb前後を40cm程度

スプリットシンカー

入門には分かりやすい5g程度までがおすすめ

シンカーストッパー×2

スプリットシンカーに付属しているものを使うと手軽

スイベル

無くてもよいが、あると仕掛け調整が簡単

スプリットショット用に揃える仕掛けパーツは、スプリットシンカーとシンカーストッパー(ウキゴム)を上下分で2つ。キャロからシンカーの付け方が変わってパーツが少し増えていますが、必要なものが全てセットになった製品もあり、1パッケージからでも遠投リグの釣りがスタートできます。オモリが固定式なのでスイベルは無くても機能しますが、結び直しなどを考えると付けた方が快適です。必ず必要なものではありませんが、他の遠投リグでも使えるので、合わせて用意しておくのがおすすめです。

 

スプリットショットリグの使い方とコツ

動かし方のイメージはキャロとほとんど同じです。ラインにテンションを掛け、シンカーを引っ張るタイミングを作ることで、ジグ単と同じ動きを沖側でも演出できます。こちらもシンカーが先行して沈む状態があるので、ジグ単の時よりもフォールの時間を短くするのが動かし方のコツ。大きくゆっくりシャクってシンカーをリフト、テンションフォールから少しロッドでサビく、この繰り返しで簡単にジグヘッドのリフト&フォールが行えます!

 

【目次に戻る】

 

 

④ソフトルアー仕掛け:フロートリグ

浅場・表層の攻略にフロートリグ

最後はメバリングをメインに活躍しているフロートリグをご紹介します。フロートにはゆっくり沈むものと完全に浮くものがあり、底まで沈めようとするとかなり待つことになる仕掛けではありますが、沖まで浅い釣り場の表層から中層までを釣る時は、アジングでもバッチリ活躍できる仕掛けです。フロートの重さは3g程度から20g程度まで選択できます。

構造はキャロのシンカーがフロートになった内容で、こちらもサルカンより下はジグ単と同じです。シンカーに比べて沈降がスローなので、リーダーは60cmから1m程度と長めにとって、ジグヘッドがゆっくり沈む時間を長く設定しましょう。フロートが通る部分、道糸からサルカンまでの中間リーダーは30cm程度あれば十分です。シンカーよりも沈降が遅い中通し式フロートはキャロやスプリットショットからの交換が簡単、釣り場やレンジに合わせた使い分けが楽しめます!

 

 

アジングでは固定式も人気

固定式とは付け方が異なる固定式のフロートを使う場合は、道糸とリーダーの結束部分付近からラインを出して、このラインにフロートを接続する付け方を使います。三つ又サルカンを使う付け方、結束時の余ったリーダーを使う付け方など、フロートの付け方はメーカーによって推奨のセッティングがあるので、購入時にパッケージで確認してみてください。ラインを出して結ぶ付け方の場合は、10cmから15cmほどラインを出して結ぶのがおすすめです。

 

 

 

揃える仕掛けパーツをチェック

揃える仕掛けパーツ

選び方のポイント

ジグヘッド

0.4gから1g程度

スナップ

アジング向け小型スナップ

ワーム

スタンダードなアジングワームでOK!

リーダー

4lb前後を60cmから1m程度

フロート

入門には分かりやすい10g程度までがおすすめ

三つ又サルカン

固定式でのトラブル回避に

スイベル

固定式の場合は無くてもよいが、中通し式には必須

フロートリグ用に必要なものは中通し、もしくは固定式のフロート本体と、スイベル、三又サルカンの3点です。付け方によって必要にならないパーツもあるので、先にフロートを選んで、推奨されているセッティングを確認しておきましょう。

リーダーはサルカンからジグヘッドまでの部分に4lb前後を60cmから1m程度、PEラインからサルカンまでの中間リーダーには、6lbなどやや太いものを選んでもOKです。シンカーの時もフロートの時も、重いものを使う時は中間リーダーを太くして対応するのが仕掛け作りのコツ、アジに見せる部分は細いラインを使えます!

 

 

フロートリグの使い方とコツ

使い方のコツはシンカーよりもゆっくり沈むフロートのイメージです。完全に浮くタイプを選んだ場合、ジグヘッドはジグヘッドの重さだけで落ちることになるので、フォール時間はジグ単の時と同じ程度まで長めにとってOK!ジグヘッドの重さでフロートが沈む場合や、沈むものを選んだ場合の沈降もかなりスローで、キャロ、スプリットよりもゆっくり動かせます。軽く巻く、もしくは軽くロッドでチョンチョンと動かしてジグヘッドをリフト、ゆっくりサビいてフォール、この繰り返しで浅場を攻略しましょう!

 

【目次に戻る】

 

 

ソフトルアー仕掛けにアシストフック

掛かりが悪い時はアシストフックを試そう

釣れるアジが小さかったり、食いこみが悪くアタリがあるのに乗らないという時は、ジグヘッドの針よりもさらに小さいアシストフックを試してみましょう。ジグヘッドの針軸に結ぶだけで使い方は簡単、アジのキャッチ率を高めてくれます。遠投リグで沖に投げてうまくアワセが決まらない時にもおすすめです!

 

【目次に戻る】

 

 

アジングの仕掛けはコレでバッチリ

いろいろな釣り方で遊んでみよう

港内常夜灯から堤防外側まで、アジングは釣り場に合わせてさまざまな仕掛けを選択できる釣りです。手前を釣るなら感度に優れ、効率のよいジグ単がベストですが、沖側にしかアジが居ないシチュエーションに備えて、メタルジグや遠投リグを用意しておくと、釣り方の幅がグッと広がります。

ジグ単の釣りがちょっと難しいアジングですが、ジグ単の動かし方さえ覚えてしまえば、遠投リグの釣りは意外と簡単!ジグヘッドの釣りを体験したら、ぜひ遠投タックル、遠投リグの釣りにもチャレンジしてみてください!

 

【目次に戻る】

 

%C_LINK%1959171

%C_LINK%1963804

%C_LINK%1964957

%C_LINK%1965673

%C_LINK%1983573

ライトゲームの始め方!タックル選びから釣り方まで釣れるコツを徹底解説!

今回はライトゲームの始め方についてです。タックルの選び方やあると便利な小物類の紹介、釣り方についても紹介。ライトゲームは釣り初心者の方でも遊びやすい釣りです。海のルアーゲームから釣りを始めたい方は、ぜひチェックしてみてください。

 

 

 

 

 

ライトゲームで釣りを始めよう

釣り初心者におすすめの入門向けルアーフィッシング

今回は釣り初心者の方にピッタリのルアー釣り、ライトゲームの始め方についてご紹介します。ライトゲームは堤防など気軽な釣り場でシーズンを問わず遊べて、ルアー釣りの基本的な部分を学べる入門向けの海釣りです。

釣れる魚の種類から、初心者向けのタックルや基本の仕掛けまで、初心者の方が悩みがちなポイントを中心に解説しているので、これから釣りを始める方も、ぜひ参考にしてみてください。初めての1匹を手にするためのコツや、釣果を安定させる釣り方のコツも紹介しています。

 

【目次に戻る】

 

 

ライトゲームとは

ライトタックル&ライトなルアーでライトゲーム

まずはこれから釣りを始める方向けに、ライトゲームがどんな釣りなのかを簡単にご紹介します。

ライトゲームは軽いルアーを使った海釣りの総称で、人気の「アジング」や「メバリング」は、ライトゲームを細かく分類して、対象魚を絞った場合の呼び方です。

ちなみにライトはライト級のライトのこと。つまり他のルアー釣りと比べた場合に、タックル(竿やリール)や仕掛けが軽く細いため、この呼び方が定着しました。

 

ライトタックルだから面白い

小さなルアーは数の多い小型魚からの反応を得やすく、ライトなタックルには、1gなど非常に軽い仕掛けまで扱える繊細さがあります。

ライトタックルのパワーは小型魚の引きを十分に楽しめるセッティングで釣る楽しさに関しても問題なし。ライトタックルならではの工夫が結果として返ってきやすいところも魅力的です。

何をやっても釣れるという日もあれば、特定の仕掛け、アクションパターンにしか魚が反応せず、いいアクションを見つけると釣れだす日もある、このゲーム性の高さがライトゲームファンを夢中にさせています。

 

 

ライトゲームで釣れる魚種を紹介

ライトゲームは魚種を絞らず遊べる釣りですが、ターゲットのハイシーズンを知っておくと、釣り場で狙うポイントやルアーの動かし方をイメージしやすいです。シーズンごとに魚の回遊状況が変化するので、メインターゲットに悩む場合はぜひ参考にしてみてください。

アジ、メバルのように一大ジャンルとして細分化はされていませんが、サバとカサゴは数を釣りやすい、カマスやメッキ、小型青物はスピード感のあるアクションに反応するなど、それぞれの魚に釣る面白さがあります。

 

ターゲット 特徴と釣りやすい時間帯 ハイシーズン
アジ ゲーム性の高さが人気、小型は手軽に狙える。朝夕・夜釣りがおすすめ。
サバ ルアーへの反応がよく、小型は手軽に狙える。朝夕・夜釣りがおすすめ。
メバル ゲーム性の高さが人気、小型は手軽に狙える。夕・夜釣りがおすすめ。
カサゴ ルアーへの反応がよく、足元など簡単な場所でも釣れる。日中でも狙える。 秋~春
小型のハタ類 小型は手軽に狙えて、足元など簡単な場所でも釣れる。日中でも狙える。 夏~秋
カマス ルアーへの反応がよく、さまざまな釣り方が楽しめる。朝夕・夜の釣りがおすすめ。
メッキ ルアーへの反応がよく、小型でも引きが強い。朝夕の釣りがおすすめ。
ツバス・シオ(小型の青物) ルアーへの反応がよく、小型でも引きが強い。朝夕の釣りがおすすめ。 夏~秋

 

いろいろ釣って楽しもう

いろいろな魚が釣れること、そして手軽にルアーで楽しめることがライトゲームの魅力なので、ひとつの魚種にこだわりすぎず、その日に釣れる魚を探しながら遊ぶスタイルがおすすめです。

メインターゲットが釣れない時は、同じ道具を使って他の魚を狙ってみましょう。大物狙いではなく、魚種を複数釣ることを狙ったり、数釣りを目指すスタイルがライトゲームの人気のポイントです。

釣れる魚の種類や時期には地域、そして釣り場による違いがあるので、ぜひ店頭でスタッフにお問い合わせください。釣具のポイント「釣り場情報」でも、釣れている魚をご案内しています。

 

ライトゲーム概要まとめ

ライトな道具で楽しむ海のルアー釣り

ライトタックルならではの工夫と釣る楽しさが魅力

対象魚を決めずにいろいろ釣って楽しもう

 

【目次に戻る】

 

 

ライトゲームの初心者向けタックル

初心者向けのタックルセッティングを3つに分けてご紹介

続いては初心者向けタックルのセッティングについてです。ロッドとリール、ラインはそれぞれどんなものを選べばいいのか、初心者の方でも扱いやすいセッティング例をご紹介します。

 

 

①初心者向けタックル:ロッド

ロッドはライトゲーム万能タイプを選ぶ方法と、アジング向けかメバリング向けのどちらかを流用して使う方法があります。メインにする釣りが決まっている場合は専用ロッドから、いろいろ釣りたいという場合は万能タイプを選ぶ方法から検討してみましょう。

アジングロッドは穂先に張りがあり、魚のアタリを感じやすい、アワセが効きやすいという特徴があります。メバリングロッドは穂先が柔らかく、魚をオートマチックに針掛かりさせる特徴があり、万能タイプは中間的なセッティングです。

 

ロッドの種類 特徴
アジングロッド 穂先に張り感度が高い、アワセやすいがオートマチックな針掛かりはしにくい
メバリングロッド 穂先が柔らかくオートマチックに針掛かりさせる、アワセやアクション動作が穂先の曲がりで吸収される
ライトゲーム万能ロッド アジングロッドとメバリングロッドの中間的なセッティング、専門性が低い

 

ソリッドティップとチューブラーティップ

アジングロッドとメバリングロッド、どちらにも穂先が柔らかいソリッドティップモデルと、穂先に張りがあるチューブラーティップモデルがあります。ロッドの特性とティップタイプでバランスを取りながら、自分に合うロッドを探してみましょう。張りのあるソリッド、ハードソリッドティップもあります。

釣り初心者の方におすすめのティップタイプは、型番にSが付いているソリッドティップモデルです。

 

ティップタイプ 特徴
ソリッドティップ しなやかでオートマチックに針掛かりしやすい、ソフトなアクションが得意、手に伝わる感度は低め
ハードソリッドティップ 柔らかすぎず感度と操作のバランスに優れる
チューブラーティップ 重いルアーを投げやすい、ルアーをキビキビ動かせる、手に伝わる感度が高い

 

おすすめのロッドスペック

扱いやすいロッドのスペックは、対応ルアーウェイトが1g~5g程度のもの、長さは7フィート程度のものがおすすめです。

このスペックのロッドはジグヘッド単体向けの万能モデル、UL(ウルトラライト)パワーとしてラインナップされていることがほとんどです。たとえば「S76UL-S」、スピニングモデルで7.6フィート、ULパワーのソリッドティップモデル、のようなモデルを検討してみましょう。

 

 

②初心者向けタックル:リール

リールは軽いルアーを投げやすい、小型のスピニングリールがおすすめです。入門向けグレードの汎用モデルから、予算に合うものを選びましょう。

サイズは2000番、型番にSのつくシャロースプールモデルは標準モデルよりも糸を巻く部分が浅く、ライトゲームで多用される細糸をピッタリ巻ききれます。ギア比はゆっくりルアーを動かしやすいノーマルギアがおすすめです。

型番は「C2000S」、コンパクトボディの2000番サイズでシャロースプール、ギア比表記の無いノーマルギア、この表記を目安にモデルを探してみてください。

 

 

③初心者向けタックル:ライン

ラインはナイロンライン、フロロカーボンライン、エステルライン、PEラインと4つの選択肢があります。

ライトゲームの基本タックルにおすすめのラインは、傷に強く海水に沈み、仕掛けを直結できるフロロカーボンラインです。水面直下から海底まで、幅広い水深を軽い仕掛けだけで対応できるこのラインは、ライトゲーム入門にピッタリの特性を持っています。

 

ラインの種類 特徴
ナイロンライン 海中を漂う、安価でしなやか、初期伸び率が高い
フロロカーボンライン 海水に沈む、傷に強い、張りが強く巻きグセがつきやすい、初期伸び率は低め
エステルライン 海水に沈む、伸びが少ないが、急激なショックに弱く直結に向かない
PEライン 海水に浮く、非常に伸びが少なく強度が高い、傷に弱く直結に向かない

※初期伸び率:伸ばした時の序盤の伸び、アタリの認識やアワセに影響する

 

ラインの太さと巻き量について

ラインの太さは2lb~3lb、巻き量は100m~150mをリールに巻いておきましょう。150mあると、何度か大幅にカットすることになっても、ラインを巻きなおさずに釣りを続けられます。

ハイグレードなフロロカーボンラインはしなやかで扱いやすく、安価なラインとの価格差を感じやすいです。消耗品ですが、ぜひ150mで1,000円程度のものから検討してみてください。いいラインを選ぶのが、ライトゲームの始め方のポイントです。

 

初心者向けタックルまとめ

ロッドは7フィート程度のULモデルがおすすめ

リールはC2000Sが基本

ラインはフロロカーボン2lb~3lbがおすすめ

 

【目次に戻る】

 

 

ライトゲームのリグ(仕掛け)について

ライトゲームの仕掛けはジグヘッドリグが定番

次はライトゲーム向けの仕掛けについてチェックしてみましょう。

ライトゲームで定番の仕掛けはジグヘッド+ワームのジグヘッドリグで、この仕掛けは必要なパーツが少なく準備が簡単。水面直下から海底までを同じ仕掛けで幅広く狙えて、対象魚も非常に豊富です。基本を学ぶ意味でも、まずはこの仕掛けから始めてみましょう。

 

ジグヘッドの重さの選び方

ジグヘッドはオモリと針が一体なので、別々に用意をする必要はありません。選ぶときにチェックしておきたいポイントは、重さ、針のサイズ、針の太さの3点です。

初心者の方におすすめの重さは1g~2gで、この重さはライトゲームの基本になる重さでもあります。0.5gなど軽いものは操作の難易度が高く、3g以上の重いものは、沈みが早く海底より上を探るのが難しいです。2gでも非常に軽いと感じるかもしれませんが、ライトゲーム専用ロッドと細いラインを組み合わせれば、しっかり飛んで十分な操作感を得られます。

 

針のサイズと軸の太さの選び方

針のサイズは#6、#8など、#の後ろに数字をつけて表記されます。針の形状によって差がありますが、基本的には数字が小さいほど、針が大きくなります。入門におすすめのサイズは#8で、無難に使えるサイズ感です。

針の太さはアジング向けが細く、メバリング向けやロックフィッシュ向けは太いです。最初は小さい魚を釣る機会が多いので、特別軸の太いものを選ぶ必要はありません。特に記載のないものや、アジング向けからフックを選びましょう。

 

 

①仕掛けにワームをプラスして完成

ジグヘッドリグは、先ほど選んだジグヘッドにワームをつければ完成です。

ワームはライトゲーム向けのものであればなんでもOKで、対象魚がアジング向け、メバリング向けとなっているものでも、いろいろな魚を狙えます。1.5インチ~2インチサイズのものの中から、気に入ったものを選んで遊んでみましょう。カラー、形状の違うものを3つほど揃えておくと、ローテーションで魚の反応の変化を楽しめます。

 

ライトゲームのリグ(仕掛け)まとめ

ジグヘッドリグから始めよう

ジグヘッドは1g~2g、#8のアジングフックがおすすめ

ワームは1.5インチ~2インチ、ライトゲーム向けなら何でもOK

 

【目次に戻る】

 

 

ライトゲームのルアーについて

ルアーはメタルジグが定番

ルアーは金属でできたメタルジグがライトゲームの定番です。

ジグヘッドリグよりもよく飛んで、ワームには無い輝きと素早い動きで魚を誘います。使い方はそれほど難しくないので、3g程度のものをいくつか用意して試してみてください。朝夕、日中の釣りで出番が多いルアーです。

 

 

プラグでも遊べるライトゲーム

樹脂でできたルアーはプラグと呼ばれ、サイズやアクションタイプの異なるさまざまな種類から、釣り場に合うものを選択して楽しめます。

ライトゲーム入門に特におすすめのプラグは「シンキングミノー」で、リップ付き、細身で50mm未満のコンパクトなものは、日中狙えるカマスやメッキなど、スピーディーなアクションを好む魚種に効果が高いです。メタルジグよりも水中でよく泳ぐので、使い分け用に検討してみてください。

 

夜釣りのミノーはメバルに効果的

ボディに丸みがあるものは、ゆっくり動く夜釣り向けのミノーです。こちらはメバルをはじめとする、夜の魚に効果があります。ナイトゲームがメインになりそうな方は、このタイプのプラグもチェックしてみましょう。

 

ライトゲームルアーまとめ

朝夕・日中の釣りはメタルジグが定番

朝夕・日中の釣りには細身のシンキングミノーも有効

ボディに丸みのあるミノーはスローに泳ぐ夜釣り向け

 

【目次に戻る】

 

 

ライトゲームにあると便利な小物類

準備しておきたい小物類を4つご紹介

ライトゲームであると役に立つ、小物類もチェックしておきましょう。

他の釣りでも役に立つ、ルアーゲームの基本的な道具類なので、釣り入門にライトゲームを選んだ方は、ぜひ一式揃えてみてください。すでに釣り用の道具をお持ちの場合は、流用でOKです。

 

 

①ラインカッター

ライントラブル時のカットや、仕掛けの交換時は釣り場で糸を切る必要があります。綺麗に切って綺麗に結ぶのが仕掛け作りのポイントなので、釣り用のハサミを1つ用意しておきましょう。

ライトゲーム用として展開されている製品は、コンパクトで持ち運びが便利です。

 

 

②フィッシュグリップ

魚をつかむための道具です。魚のぬめり、ウロコで手を汚さずに針を外せるので、釣り具を不必要に汚すことが無くなります。魚のトゲで指をケガすることもなくなり、毒針のある魚が釣れた時も安全です。

あると快適度が一気に上がるアイテムなので、ぜひ検討してみてください。

 

 

③釣り用バッグ

ライトゲームは使用する仕掛けパーツが小さく、荷物を少なくできる釣りです。移動を繰り返して、フレッシュな魚を探すスタイルが非常に有効な釣りでもあるので、持ち運びを便利にしてくれる釣り用のバッグを用意しておきましょう。

釣りメーカーからも多数バッグが展開されているので、ぜひお気に入りを探してみてください。

 

 

④ヘッドライト

ライトゲームは朝夕、そして夜釣りが非常に有効です。釣り場まで移動する時間帯が暗い、というシチュエーションもあるので、使いたい時にすぐ使えるように、ヘッドライトも用意しておくのがおすすめです。港や堤防は足元に凹凸やロープがあるので、安全対策の意味でも要検討です。

こちらも釣りメーカーから展開されているアイテムがあるので、釣具店で購入できます。

 

あると便利な小物類まとめ

ラインカッター・フィッシュグリップで快適度アップ

釣り用のバッグがあると便利

安全対策にヘッドライトを用意しよう

 

【目次に戻る】

 

 

ライトゲームの釣り方4つのポイントをご紹介

釣り方とコツを4つご紹介

最後はライトゲームの釣り方についてです。

狙う場所や時間帯、タックルの準備とルアーの動かし方、それぞれのコツも紹介しています。まずは一匹釣って経験を積むところからスタートです。難しい釣り方に挑戦するよりも、簡単に釣れる魚を探してステップアップを目指しましょう。

 

【目次に戻る】

 

 

1.ライトゲームの釣り方:狙う場所

狙うべき場所をチェックしておこう

釣り場は手軽に遊べる港や堤防、釣り公園から始めるのがおすすめです。釣り場に着いたら、魚がいそうな場所を探すところからスタートしましょう。ライトゲーム初心者の方にまず狙ってみて欲しい場所は、船の出入り口や堤防の角と堤防の足元際、常夜灯の明かりが届くところです。

 

時間帯に合わせた場所選び

出入口や堤防の角は沖からの流れが入ってくる場所で、カマスやメッキ、アジなど魚の回遊に期待ができます。堤防の足元際はカサゴなどあまり回遊しない魚を狙う時に有効です。日中の釣りはこの2つの場所をメインに、魚を探してみてください。

太陽が沈む夕方~夜の時間帯は、常夜灯の明かりを狙う釣り方が非常に有効です。目で見て判断できるという意味でも釣りやすい場所なので、積極的に狙っていきましょう。夜の常夜灯狙いは、ライトゲーム初心者の方が最も魚を釣りやすい釣り方と言えます。

 

場所選びのコツ

場所選びのコツは、小さな変化を探しながら積極的に移動をすることです。

アジやメッキといった回遊魚を狙う時は、群れが今どこにいるかを探すイメージで場所を選ぶのがポイントで、釣れない時は立ち位置を変えたり、投げる方向を変えながら釣れれば同じ場所を狙ったりという方法が効果的です。

 

カサゴ・ハタ狙いの時は積極的に移動しよう

カサゴやハタを狙う時も、同じ場所で粘り続けないのがポイントになります。

回遊しない魚は一度ポイントから出ていくと、次の魚が入るまでに時間がかかるので、明らかによさそうな場所は釣られていて、ここは難しいだろうという場所に魚が残っているということがよくあります。魚が見えなかったり浅かったりしても、一応確認という気持ちで仕掛けを落としてみるのがおすすめです。

 

【目次に戻る】

 

 

2.ライトゲームの釣り方:時間帯

釣りやすい時間帯を選ぼう

ライトゲームで狙い目となる時間帯は、朝と夕方、そして夜です。

朝と夕方はカマスやメッキ、アジが積極的に動くようになる時間で、朝は暗い空が明るくなり始める頃から、夕方は暗くなって少し経ったというところまで攻めるというのが、ライトゲームのセオリーです。

日中はそれほど積極的ではないという魚が多いので、カサゴやハタなど、上から落ちてきたものに反射的に反応する魚を狙いましょう。日中は暗くなっている側、影の中に魚が居ることが多いです。

 

時間帯選びのコツ

どの時間から始めるか迷う方には、夜釣りからのスタートをおすすめします。

「1.ライトゲームの釣り方:狙う場所」でご紹介したように、ライトゲームは常夜灯の明かりを狙う釣り方の効果が高く、初心者の方でも場所選びに迷いません。常夜灯が威力を発揮するのは暗くなってからなので、まずは日没後の釣行を検討してみてください。明るい側を好む魚と暗い側を好む魚がいるので、常夜灯についたら両方をチェックです。

 

【目次に戻る】

 

 

3.ライトゲーム:タックルの準備

ドラグを設定しておこう

タックルの準備で注意しておきたいのが、リールのドラグ(糸巻き部分の逆回転機能)設定です。ライトゲームは使用するラインの強度が非常に低いため、スプールの逆回転機能を使って魚とのやり取りを有利に進めます。

設定の方法は糸が巻いてあるスプールの上部、ノブ状のパーツをひねって調整します。右にひねるとドラグ設定は強く、左にひねると、ドラグ設定は弱くなるので、糸を引っ張ってジーっと出る程度のところまで調整しておきましょう。

 

タックル準備のコツ

ドラグ設定の目安についてもチェックしておきましょう。

タックルの項目でご紹介した、フロロカーボンライン3lbの破断強度は約1.3kgです(1lb=約450g)。急激なショックを考慮して最大値の1/3程度というのがドラグ設定のセオリーなので、この場合の理想のドラグ値は450g程度になります。

毎回ピッタリ設定する必要はありませんが、ある程度目安となる感覚は持っておいて損はありません。一度ロッドにラインを通した状態で450gのものを吊り下げて、感覚をつかんでおくと、現場でスムーズに設定できます。

 

【目次に戻る】

 

 

4.ライトゲーム:仕掛けの動かし方

ルアーの動かし方を解説

最後はルアーの動かし方についてです。ジグヘッドリグを使う場合も、メタルジグを使う場合も、そしてプラグを使う場合も、基本的な考え方は巻いて横の動きで誘うか、落として縦の動きで誘うかの2パターンになります。

 

シンプルな釣り方から始めよう

沖側を狙う時は投げて一定の速度で巻き続けるタダ巻きを試してみましょう。リールの回転スピードは2秒1回転程度から、速くしたり遅くしたりで魚の反応を探ってみてください。

堤防の足元際を狙う時は、投げずにまっすぐ落とすだけでOKです。ラインの放出が止まるところまで仕掛けを落として、ロッドの上下でチョンチョンと誘いましょう。

どちらの場合も、魚のアタリを感じたら、手首を返すイメージで軽くアワセを入れるのがおすすめです。

 

動かし方のコツ

動かし方のコツは、仕掛けをどの程度の速度で動かすと、どの程度浮き上がってくるかのイメージをできるだけ実際の挙動に近づけることです。

1gなど軽い仕掛けは、意識してゆっくり動かさないと簡単に表層直下まで浮き上がってきます。初回は明るい場所や日中の釣りで横方向に投げて、ルアーの挙動を観察してみるのがおすすめです。

 

ステップアップを目指そう

何度か調整して自分なりに速度の目途が立つと、同じ速度で重いジグヘッドを巻いたり、ゆっくり巻くことで、意図的に一段下の層を探れるようになります。

細かくレンジ探る釣り方は、ライトゲームステップアップへの第一歩です。釣り場でいろいろ試して、ライトゲームの感覚をつかんでいきましょう。

 

ライトゲームの釣り方まとめ

夜釣りで常夜灯を狙うのが分かりやすい

まずは投げたらゆっくりタダ巻き

足元に落とす釣り方も有効

 

【目次に戻る】

 

 

ライトゲームに出かけよう

シーズンに合わせたターゲット&ゲストで楽しもう

ライトゲームは、手軽さと奥深さで近年特に人気の高いルアーゲームです。海釣り入門にこの釣りを選ぶ方も多く、シーズンごとのターゲット、そして豊富なゲストが、釣りの時間を盛り上げてくれます。

他の釣りと共通してレベルアップできるポイントも多い釣りです。まずは釣りやすい魚から釣って、ステップアップを目指しましょう。

 

【目次に戻る】

 

%C_LINK%1959171

%C_LINK%1963804

%C_LINK%1964755

%C_LINK%1964957

%C_LINK%1965673

【初心者必見】タイラバの釣り方講座!釣れる条件から動かし方までコツをご紹介!

今回はタイラバの釣り方をまとめて解説!基本的な操作から実釣時のイメージ、釣り方のコツまで、タイラバに出かける前に知っておきたいポイントを紹介しています。巻き方やアワセ方を知っておけば、当日の釣りがスムーズ!初心者の方はぜひ参考にしてみてください!

 

 

 

 

タイラバの基本と釣り方のコツを習得しよう

釣り方の基本や仕掛けの使い方を解説

今回はタイラバの基本的な操作と仕掛けの使い方、初回の釣りをスムーズに楽しむためのコツを解説します。道具選びに役立つ情報も登場するので、釣り初心者の方もぜひ参考にしてみてください!

 

【目次に戻る】

 

 

タイラバの動かし方の基本を3つに分けて解説

動かし方の基本を習得しよう

 まずは基本的なタイラバの動かし方、リールの巻き方や、スピード調整について解説します。動かし方は非常にシンプルで、基本となる部分は船釣りの中でも簡単に遊べる部類です。

ルアーゲーム的に仕掛けを動かし続ける釣りですが、タックルの使い方にさえ慣れれば、釣行当日はスムーズに遊べること間違いなし!船釣り初挑戦の方、釣り初心者の方はぜひ参考にしてみてください! 

 

【目次に戻る】

 

 

1.タイラバの動かし方:タイラバの着底確認

サミングで着底の瞬間を見極め

タイラバは船釣りの仕掛けの中では比較的軽量で、流される船の上から落とすと真っすぐには落ちていきません。ポイントの水深=糸の放出量とはならないので、まずは仕掛けが底に付く瞬間、着底を見極める方法を習得しておきましょう!

目安になるのは、リールの逆回転が止まる瞬間、海中に落ちていく道糸が止まる瞬間で、一定速度で放出されていたラインがトンッと止まったら、タイラバが底に付いた合図です。タイラバが軽ければ軽いほどこのトンッという感覚は小さいので、底取りが難しい場合はタイラバを重くする必要があります。着底後のタイラバをそのままにしておくと、道糸だけ潮に流されて再度ライン放出が始まるので、ついた瞬間を見極める必要があることをチェックしておきましょう。

 

着底の瞬間を見極めるコツ

着底の瞬間を見極めるコツはサミングというテクニックで、親指でスプールの道糸を軽く押さえ、スプールの回転に少しブレーキを掛けることで、勢いがついたスプールが着底後も回転するトラブルを防げます。指示された水深が近くなってきたら、サミングしながら着底の瞬間を探ってみてください。

落ちてくるタイラバを追いかけて、着底後の巻き上げでバイトというのが、タイラバ王道のヒットパターンです。着底後にすぐにタイラバを動かせなければ、その王道パターンを逃すことになります。投入時にサミング、巻き上げ後の落とし直しにもサミング、サミングをクセにすることでステップアップと釣果アップが目指せます!

 

 

サミングしても着底が分からなくなったら

サミングしても着底が分からなかった場合は、面倒でも仕掛けを回収し、タイラバを重くして再投入するのがおすすめです。巻き上げ、着底と誘いを続けると仕掛けが流されてどんどん分かりにくくなるので、初心者の方は必ずサミングを心掛けて、自分が着底を認識できるところまでタイラバの重さを調整しましょう。

サミングしても着底が分からない、道糸に角度がつきすぎて釣りにくい、巻き上げと着底を何度も繰り返して糸が水深の倍程度まで出たら、仕掛けを回収して再度投入というのが、タイラバの基本的な流れになります。着底が分からないと浮いた状態から上下させる動かし方になって、釣れないタナをひたすら探っている状態になりがちなので、着底の確認は非常に重要です。

 

釣果アップを目指して

仕掛けの回収は面倒に感じますが、タイラバが絡んでいないかチェックしたり、フレッシュなポイントに仕掛けを入れ直したり、落とし直しは釣果に与える影響が大きいです。サミングとマメな落とし直しで、釣果アップを目指してください!

 

 

タイラバの着底確認まとめ

サミングを掛けると着底が分かりやすい

分からない場合はタイラバを重くしよう

釣り続けて着底が分からなくなったら、仕掛けを回収して落とし直し

 

【目次に戻る】

 

 

2.タイラバの動かし方:巻き方とスピード調整

一定の速度をキープする巻き方がポイント

タイラバは巻き上げと落下を繰り返す動かし方だけで、十分に釣れる仕掛けです。次は巻き上げ時のポイント、リールの巻き方についてチェックしてみましょう!

巻き方のイメージは、できるだけ真鯛に違和感を与えないように、一定のスピードをキープし、タイラバをきれいに泳がせるのが王道スタイルです。メタルジグのようにアクションをつける必要はないので、ハンドルを持つ手に集中して、等速な巻き方を目指してみてください。スピードはタイラバ向けベイトリールのローギアモデルで1秒1回転程度、カウンター付きのリールは巻きスピード表示機能が付いているので、一定速度をキープする巻き方、スピード調整による誘いの変化が簡単に楽しめます!

 

船の揺れに合わせて調整

スピード調整と等速な巻き方に慣れてきたら、船の揺れで穂先が上下して、仕掛けを引っ張ってしまうスピード変化の対応にもチャレンジしてみましょう。手首や肩、ロッドの曲がりを使って、穂先ができるだけ同じ入り方をするようにキープできるとバッチリです!

 

 

魚影アナウンスはチャンス

景色が変わらず同じ場所にいるように感じる船釣りですが、船は風や潮の影響を受けて絶えず流され続けています。水深の変化や魚探反応など、大きな変化がある時は船内でアナウンスが行われるので、巻き方やスピードだけに集中するのではなく、船長からのアナウンスにも気を配っておきましょう。

ベイトの反応や真鯛の反応がアナウンスされたときは大チャンス、水深の変化がアナウンスされたときは着底のタイミングに注意です!

 

 

タイラバの巻き方とスピード調整まとめ

一定の速度で巻き続けるのが基本

スピードはローギアで1秒1回転を基準に!

船内のアナウンスにも気を配ろう

 

【目次に戻る】

 

 

3.タイラバの動かし方:アタリとアワセ、やりとり

真鯛のアタリとアワセ

落として巻き上げて、この動かし方を繰り返すの中で、真鯛はタイラバに興味を持って追いかけながらバイトしてきます。ゴンゴンと断続的にアタリが伝わっているときは真鯛がまだ針がかりしておらず、ラバーパーツをかじっている段階なので、違和感を与えないように同じ巻き方を続けるというのが、タイラバゲームのやりとりのポイントです。

この「アタリがあっても巻きを止めずに一定のスピードを保つ」ことが実は非常に難しいと感じます。特に釣り経験者になるほど思わず早アワセしたり、無意識に巻きを止めて追いアタリを聞いたりしてしまいます。逆に初心者は小さいアタリに気付かなかったり、慣れるまで言われたことをしっかり遂行するので、本アタリがくるまで一定スピードを保つことが上手だったりします。他の釣りに比べても、タイラバは釣り初心者が一投目で釣ってしまうというシーンを良く見るのはこれが要因かもしれませんね。途中で見切られることもありますが、針が口に当たるまでできるだけ同じスピード、同じ巻き方で真鯛にタイラバを追わせましょう。

しっかり食わせて引き込むようなアタリを感じたら、針が口に刺さって真鯛の抵抗がロッドまで伝わっているサインです。針を深く刺すイメージで、ロッドを胸元に引き寄せてアワセを入れましょう!アタリがあっても動かし方は変えない、ゴンゴンと当たっているときはアワセない、釣り初心者の方はこの部分を意識しておけばOKです!

 

 

真鯛とのやりとり

タイラバはタックル、仕掛けともできるだけ軽いオモリで落とす、というコンセプトを持った構成なので、釣れる魚のサイズに対してラインが細めの釣りです。ドラグ設定は細いラインと突っ込む真鯛の引きを考えてライトに、1kg程度に設定して、糸を出しながらゆっくり巻き続けるというが、基本的なやりとりになります。このドラグの設定が真鯛をキャッチするための大きな要素になるので、初心者の方は出船前に船長に引っ張って確認してもらうのがおすすめです。

 

ドラグ設定について

ドラグが強すぎると大鯛や青物に切られやすく、ドラグが緩いとフッキングが甘くバラシやすくなります。手に馴染ませたい場合は事前にペットボトルなどで1kgの負荷を作って設定、手でラインを引っ張って感覚を身に着けておきましょう。タイラバのやり取りはドラグ設定にこだわるというのが最大のコツ、ドラグの設定さえしっかりできていれば、ドラグを出しながらゆっくり巻くだけでかなりのサイズまで対応できます!

 

タイラバのアタリとアワセ、やりとりまとめ

ゴンゴンとアタっている間は巻き続ける

しっかり食わせて引き込まれてからアワセを入れる

やりとりのコツは1kg前後のドラグ設定

 

【目次に戻る】

 

 

タイラバ仕掛けの条件別使い分けを2つに分けて解説

仕掛けは条件に合わせて使い分けよう

タイラバはヘッドの重さ、ラバーパーツの色や形状と、使い分けができるパーツが複数ある仕掛けです。どんな条件の時に効果があるのか、ローテーションのイメージをヘッドとラバーパーツの2つに分けてご紹介します。

潮の色は地域や時期、当日の状況によってさまざまです。重さと色の使い分けは初心者の方でも簡単に楽しめるポイントなので、仕掛け購入の際はぜひ参考にしてみてください!

 

 

 

 

1.タイラバ仕掛け:タイラバヘッドの条件別使い分け

条件別の使い分け:水深別重さ選択

次は釣り方の応用編、基本的な仕掛けの使い分け方法についてもご紹介します。何度も釣りに行って経験を積むことで、その船に乗った時の効率的なローテーションができるようになりますが、まずはオーソドックスな方法から試してみるだけでも、釣果やサイズアップに繋がります。初心者の方もぜひ積極的に取り入れてみてください。

まずは水深別にヘッドの重さを使い分ける、一歩踏み込んで、潮に合わせて重さを変える使い分けから挑戦してみましょう!前提としてタイラバは重いものよりも軽いもの、できるだけゆっくりフォールさせて食わせの時間を作るというのが基本になります。

 

ヘッドの重さは10m=10g+α

初めてのタイラバに挑戦する方は、10m=10gを基準にイメージするところから始めてみてください。まずは水深が40mより浅ければ40g、100mなら100gがベースです。ここから潮の速さや船が流されるスピード、船の流し方に合わせて重さを調整!釣りにくければどんどん重く、余裕があれば、タイラバヘッドを軽くしていきましょう。水深=10g+αはあくまで目安、自分が着底を感じるところまで重くする必要があります!

船宿予約時に回るポイントの水深と潮流、流し方とすべてを知っている船長が80gを持ってきて、と提案してくれたら、前後で60gと100gを準備すればバッチリ、その中から当日の状況に合わせて調整していけばOKです!

 

80gが基準の場合に用意するヘッドウェイト ローテーションイメージ
60g 潮が緩く着底が明確な場合はローテーション
80g 一投目はこの重さから!
100g 潮や風で着底が分からない時にローテーション

 

 

条件別の使い分け:状況別カラー選択

ヘッドのカラーローテーションについてもご紹介します。万能カラー、ローテーションの基本とするカラーは高実績なオレンジゴールド系がおすすめで、ここに系統が重ならない色で2パターンほどプラスするというのが初心者の方におすすめのカラー構成です。

朝夕や曇りで日の光が弱いタイミングには、グローやチャートといった目立つカラーを試してみるのがおすすめ、日中はグリーンやブラック、ブルーシルバーがローテーションで活躍します。釣れない時は積極的にローテーションを試してみましょう。さらに、電池で光る「RMフラッシュスライドタイラバ」は奥の手としてもおススメです!

 

タイラバヘッドカラー

おすすめのローテーションタイミング

オレンジゴールド系 ローテーションの中心
グロー・チャート系 朝夕曇りのローライト時に!
グリーン・ブルーシルバー系 日中のナチュラル系アピールに!
ブラック・レッドゴールド系 日中の濁り時、ハイアピールカラーに!

 

 

タイラバヘッドの条件別使い分けまとめ

ヘッドの重さは10m=10g+αを基準に前後で3種類以上用意しておこう

着底が分かるまで重くしよう

カラーはオレンジゴールド+別系統2種類でローテーションがおすすめ

 

【目次に戻る】

 

 

2.タイラバ仕掛け:タイラバネクタイの種類と使い方

条件別の使い分け:ネクタイ形状の種類と特徴

ネクタイには大きく分けて、ストレートタイプとカーリータイプ、2つの種類があります。ネクタイ自体の揺れ方だけでなくヘッドのシルエット、アクションにも大きな影響を与えるパーツなので、交換用を兼ねて2タイプを試せるように準備しておくのがおすすめです。

真っすぐなストレートタイプはシルエットが小さく、アクションはときどきピリッと揺れる程度です。ヘッドを動かす力も小さく、ローアピール系のネクタイとイメージしておきましょう。波打つカーリータイプはネクタイ自体のアクションが非常に大きく、全体のシルエットを大きく見せる効果があります。ヘッドもよく動くハイアピール系とイメージしておきましょう。

それぞれの使い方にイメージを持つことで、ローテーションがより面白くなるので、交換用も兼ねてぜひ2パターンを試せる構成を準備してみてください!

 

ネクタイの形状 特徴
ストレート シルエット小、アクションは控えめ
カーリー シルエット大、アクションは強め

 

 

条件別の使い分け:ネクタイの使い方

ストレートは低活性時やベイトが小さい時、カーリーは高活性時やベイトが大きい時、と使い分けにはセオリーがありますが、敢えて別系統のものを見せることで、真鯛の反応を得られるケースもあります。1投入目は季節のベイトに合わせたものとしつつ、釣れない時は積極的にローテーションしながら、反応がよい構成を探すスタイルがおすすめの使い方です。

ネクタイはフグにかじられたり劣化してしまったりするパーツなので、船上で交換できるように複数を持ち込むようにするのがおすすめです。ヘッドパーツ同様、カラーローテーションも積極的に試しましょう!

 

 

タイラバネクタイの種類と使い分けまとめ

ストレートネクタイはローアピールアクション

カーリーネクタイはハイアピールアクション

当日は両方を試してみるのがおすすめ

 

【目次に戻る】

 

 

タイラバの釣り方のコツを3つに分けて解説

条件別に釣り方のコツも紹介

ここからは季節や地域などの条件別に、覚えておくと役に立つコツを解説します。すぐに実行できるものをメインに紹介するので、初心者の方もぜひ参考にしてみてください!

 

【目次に戻る】

 

 

1.タイラバの釣果アップのコツ:時期別の釣り方イメージ

時期別の釣り方イメージを3つに分けて解説

 

 

①時期別の釣り分け:春・秋

産卵が絡むノッコミの春、冬に向けて荒食いする秋は、初めてのタイラバに特におすすめの季節です。強烈に深い場所を釣るケースは少なく、初心者の方でも着底確認、タイラバの扱いが簡単で、真鯛の活性にも期待ができます。サイズアップを狙う方にも、この季節の釣りがおすすめです。

この時期の釣り方のコツは、効率よく釣れる重め&速めの巻きで、この巻き方はベイトがイワシなど小魚系のパターンにも効果があります。極端すぎると釣れないので、初心者の方はあくまでも1秒1回転のスピードを基準に、1秒1.5回転程度のイメージで試してみてください!

 

 

②時期別の釣り分け:夏

夏は、春秋に次いで初心者の方にもおすすめしやすいシーズンで、サイズというよりも数が釣れる可能性があり、真鯛の活性が高く、遊びやすい季節です。

この時期のコツも春秋と同様で、速い巻きをローテーションに加えることで、効率アップと小魚系パターンのフォローができます。真鯛が広範囲に散る傾向があるので、高めまで巻きあげてテンポよく真鯛を探していきましょう!

 

 

③時期別の釣り分け:冬

冬は真鯛が深場に落ちる季節です。使用するタイラバが重く、ロッドは強め、ラインの号数も太めとタックルを調整して、ディープなタイラバに対応する必要があります。冬用のタックルが必要なケースが多く、初めてのタイラバにはおすすめしにくい時期ですが、他の釣りと同じく釣れれば大きい季節なので、サイズアップを目指す方はぜひ冬のタイラバも検討してみてください。

 

冬の釣りのコツ

この時期のコツはタックル、仕掛けのバランス調整と、巻き速度のローテーションです。ラインの号数が上がった分、そして沈める水深が深くなった分だけタイラバは重いものを使用する必要があります。タングステンヘッドも検討しながら、ラインの号数とタイラバのウェイトを検討してみましょう。

巻きスピードはイワシがいれば速め、低活性時や他のベイトがいる時は遅め、この2つを意識していろいろ試しながら釣るというのがポイントです。釣れない日も多くなる季節なので、スピード、カラー、ネクタイのタイプなど、タイラバの使い方を工夫しながら貴重なバイトを探してみてください!

 

【目次に戻る】

 

 

2.タイラバの釣果アップのコツ:地域別の釣り方紹介

地域別の釣り方イメージを5つに分けて解説

地域別の特徴も解説します。スタートするエリアがハッキリしている場合は、道具を揃える前にその地域の傾向、できれば出かける船宿も考慮にいれながら検討するのが、タイラバタックルの揃え方です。使用するタイラバの重さに地域差があるので、傾向を掴んでマルチに使えるロッドを見つけましょう!

 

 

①地域別の釣り方イメージ:東北

ドテラ流しをメインとしている地域があるので、タイラバはスタンダードな構成よりも重いものを中心に揃える必要があります。初心者の方は予約時に船宿推奨のタイラバウェイトを確認して、使用するタイラバのウェイトにマッチするタックルを揃えましょう。メタルジグによる攻略も有効、使い方はジギングのような使い方ではなくタイラバと同じ使い方、タックルはそのまま、着底から速めのスピードで巻きあげるだけです!

 

 

②地域別の釣り方イメージ:関東

船宿が多く、好みに合うスタイルの船を探しやすい地域です。特に千葉や茨城は真鯛の魚影が濃く人気のエリア。釣り方はスタンダードなタイラバだけでなく、春のイワシトルネード攻略が有名です。巨大なイワシの群れの中を釣るので、強波動系のヘッド+カーリーテールは忘れずに準備しておきましょう。こちらもドテラ流しかどうか事前に確認しておきたいエリアになります。

 

 

③地域別の釣り方イメージ:関西

③地域別の釣り方イメージ:関西 ゲーム系の釣りを得意としている船宿が多い大阪湾はもちろん、ブランド真鯛が狙える明石エリアは、タイラバの人気も非常に高いです。明石と言えば荒い根と速い潮流、このエリアで釣る時は、タイラバの基本でご紹介したサミングと細糸の使用が、釣果アップのポイントになります。PE0.8号を基準に、ドラグ性能の高いリールが使用できる場合は、0.6号まで号数を落とすことも検討してみましょう!

 

 

④地域別の釣り方イメージ:瀬戸内

九州とは事情が異なる、瀬戸内のタイラバもチェックしておきましょう。ドテラ流しが主流のエリアで、水深は10mから100mと様々です。流れが速いポイントが多く、タイラバのヘッドは沈みに優れるタングステン製を重視します。ネクタイはカーリー系が人気です。

水深10m前後で砂地の浅場に接岸している真鯛を狙う時は、キャスティングタイラバを使用するケースもあります。船宿に状況を聞きながら、キャスティングに適したスピニングタックルの準備も検討しておきましょう。

 

 

⑤地域別の釣り方イメージ:九州

タイラバ発祥の地、九州は五島灘、玄界灘、豊後水道、錦江湾など、人気ポイントが点在する屈指の人気エリアです。こちらも潮が速かったり、ディープをドテラで釣るスタイルが人気だったりと高負荷な条件を釣るケースが出てくるので、タイラバは標準よりも重めを意識して揃えていきたいところです。ヘッドウェイトの調整はPEラインの号数、ストレートネクタイとの組み合わせやタングステンヘッドも考慮に入れてみてください!

 

【目次に戻る】

 

 

3.タイラバの釣果アップのコツ:ドテラ流しの釣り方イメージ

ドテラ流しとは

最後は地域別の釣り方でも登場した、ドテラ流しについてです。これは船の流し方を指す言葉で、釣り人は片舷に、船は仕掛けのある場所からどんどん遠ざかっていくというのが、この流し方の特徴になります。平行気味に新規ポイントを通過することから、釣り座で釣れる・釣れないの差がつきにくいというのも好まれているポイントです。

 

ドテラ流しの釣り方

ドテラ流しはラインが沖側に出ていくか、船の下に入るか、どちらの場合もラインが真下には向かわないというのが気を付けるべきポイント!着底は真下に落とす場合よりも分かりにくく、仕掛けは浮き上がりやすくなります。水深、潮流に加えて、ドテラ流しなのかどうか、というのもタイラバヘッドの重さを決める要素になる点は要チェックです。

釣り方のコツは、ラインが釣りにくい角度になったと感じたら回収、入れ直しをこまめに行うことと、浮き上がりを考慮してしっかり着底を確認することです。入れ直しのタイミングによってラインの角度が変化するので、隣の人と絡まりそうと感じた時も回収して入れ直しです!

 

【目次に戻る】

 

 

タイラバに出かけよう

簡単操作で真鯛をゲットしよう

ゲストを含め魚がよく釣れるのはもちろん、使い方が簡単で手軽さがあるというのが、タイラバ人気のポイントです。船釣り特有のイメージをつかむまではちょっと苦労することもありますが、慣れてくれば、釣り初心者の方でも大きな真鯛をゲットできるチャンスがあります。

シーズンが長く、船釣りのデビュー戦にはもってこいの釣りモノです。本気で遊ぶ趣味として船釣りをお考えの方は、ぜひタイラバを検討してみてください。エリアに合ったタイラバの重さ、タックル構成に悩む場合は、店頭でスタッフが船宿に合うものを一式ご紹介させていただきます!

 

【目次に戻る】

 

%C_LINK%1969786

%C_LINK%1987218

%C_LINK%1987152

初心者も快適に楽しめる!ワカサギ釣り講座!必要な道具から釣り方のコツまでご紹介!

今回は、初心者の方でも遊びやすい、ワカサギ釣りについてのまとめです。釣り方や地域別のシーズンの紹介、必要な道具についても紹介しています。ワカサギは数が狙えて、食べて美味しい魚。これからワカサギを釣ろうと思っている方は、ぜひチェックしてみてください。

 

 

 

 

 

ワカサギ釣りに挑戦してみよう

初心者向けに道具や釣り方を解説

今回は湖で楽しむファミリーフィッシング、ワカサギ釣りのご紹介です。

淡水魚のワカサギは普段の食生活にあまり溶け込んだ魚ではありませんが、釣り方は簡単で、食べても美味しい初心者向けのターゲットです。設備が整ったドーム船の釣りはアウトドア初心者の方でも楽しみやすく、初めての釣りにも適しています。

冬に遊べるアウトドアレジャーをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。

 

【目次に戻る】

 

 

ワカサギ釣りはこんな釣り

冬の湖定番の釣り

ワカサギ釣りは、冬の湖定番のエサ釣り。沢山釣れて美味しい魚として、北海道や東北はもちろん、関東や関西の湖でも釣りが楽しまれています。

季節を問わず釣れるワカサギですが、他の魚が釣りにくくなる冬は、遊びやすい釣りとして特に人気。ドーム船など釣り施設的な側面を持つ釣り場も、冬を中心に営業が行われます。小さな道具を使って小さな魚を釣るスタイルには独特の面白さがあり、アングラーのレベルを問わず人気を集めている釣りと言えるでしょう。

 

 

ワカサギの生態もチェックしてみよう

ワカサギ釣りのターゲット、ワカサギがどんな魚なのかもチェックしてみましょう。

ワカサギは大人になっても15cm程度と小ぶりな魚で、寿命は約1年程度と短いです。淡水のイメージが強い魚ですが、元々は海と湖を行き来する魚でした。現在も北海道や東北では海と湖を行き来しているエリアがあります。関東や関西、九州では、漁業資源として放流され、ダム湖など海との繋がりが薄い場所に生息しているケースが多く、淡水だけでサイクルが完結しています。

旬の時期は釣りも人気が高まる冬で、春の産卵に向けて味がよくなっていきます。

 

採捕禁止期間

漁業資源としてもの側面も持っているワカサギは、資源保護を目的に採捕禁止期間が設けられている場合があります。

採取禁止の有無や期間は釣り場次第ですが、多くの場合は産卵期である1月中頃~2月末と孵化後の5月~7月を採取禁止としている場合、もしくは晩春から秋を採取禁止としている場合が多いです。晩秋~早春の釣りとイメージしておきましょう。

 

 

ワカサギ釣りはこんな釣りまとめ

冬の湖定番の釣り
小さな道具で小さな魚を釣る繊細さが面白い
寿命は約1年で、場所によって採取禁止期間が異なる

 

【目次に戻る】

 

 

ワカサギ釣りのシーズンについて

全国のワカサギ釣りシーズンを一覧でチェック

ワカサギ釣りのシーズンについてご紹介します。

多くのエリアで釣りが始まるのは11月で、期間は3月までというケースが多いです。湖が凍るまでの釣り方と、湖が凍ってからの釣り方があり、それぞれ湖が凍るまでは施設で釣りができる、施設が無いため氷上の釣りができる1月頃からしか釣りができない、という場合があります。独立したルールを持つ湖での釣りがメインになるので、同じ県内でも場所によって解禁日・禁漁日が異なるケースがある点には注意が必要です。

 

地域 シーズン 地域の特徴
北海道 1月~3月 氷上の穴釣りがメイン
東北 11月~3月 氷上の穴釣りは1月頃、結氷前までは桧原湖でドーム船の釣りが楽しめる
関東 10月~3月 釣り場が多く、時期に合わせたスタイルで楽しめる
関西 11月~3月 桟橋・ボートの釣り場が多い
四国・九州 11月~3月 九州、四国とも釣り場は少ない、桟橋・岸釣りがメイン

 

 

ワカサギ釣りのシーズンまとめ

11月~3月がワカサギ釣りのシーズン
釣り場によって釣りができる期間は異なる
釣り用の施設が無く氷上のみの釣り場がある

 

【目次に戻る】

 

 

ワカサギ釣りの釣り方

ワカサギの釣り方を5つご紹介

続いて、ワカサギ釣りの釣り方をご紹介します。

どの釣り方ができるかは釣り場次第で、ドーム船やボート釣りは施設のある釣り場でしか楽しめません。施設を利用した釣りがしたい、という場合は、お出かけになる場所で営業が行われているかを事前にチェックしておきましょう。どの場所で釣りをする場合も、基本的には遊漁券か施設1日利用券(遊漁料を含む)が必要になります。

 

 

①ワカサギの釣り方:ドーム船

釣り初心者の方や、アウトドアアクティビティとしてワカサギ釣りを遊んでみたい方におすすめの釣り方です。

小屋がついた船や水上に浮いたビニールハウスのような施設で楽しむ釣りで、椅子があったり暖房があったり、寒い冬でも非常に快適に釣りが楽しめます。トイレや電子レンジもあるので、アウトドア自体に不慣れな方でも遊びやすいです。

 

 

②ワカサギの釣り方:ボート釣り

小型のボートで釣りをするスタイルです。

ドーム船ほど環境は整っていませんが、自分の好きな場所を選んで、1〜2人程度の少人数で釣りを楽しめます。ポイントまでの案内があったり、ポイント付近に係留できたりするケースもありますが、何か困っても聞ける人がいない釣りなので、ある程度釣り経験のある方向けの釣り方と言えます。

 

 

③ワカサギの釣り方:氷上穴釣り

ワカサギ釣りと言えば、氷上のテントで氷に穴をあけるこの釣り方です。

湖が厚い氷に閉ざされる時期や地域限定の釣りですが、キャンプ的な楽しさもある釣りとして非常に人気が高いです。テントだけでなく、氷上のドームで楽しめる釣り場や体験ツアーもあるので、初心者の方はそちらをメインにチェックしてみてください。

 

 

④ワカサギの釣り方:桟橋釣り

桟橋は、岸から沖に向かって設置された橋、もしくはフロートを使った浮橋です。岸釣りに近い感覚で遊べることから、初心者の方にもおすすめできます。

ドーム船やボート釣りに比べて料金が安く、自分の好きな時間から始めて、好きな時間に終われるというのが大きなメリットです。スペースに制限があるため人気の釣り場では場所取りが必要になりますが、気軽に始めたい方はぜひこちらもチェックしてみてください。ドームスタイルのドーム桟橋が用意されている釣り場もあります。

 

 

⑤ワカサギの釣り方:岸釣り

最後にご紹介する釣り方は、岸から楽しむ岸釣りです。

他の釣り方と違って浅い場所から釣りをすることになるので、ある程度水深があるところまで仕掛けを投げる必要がありますが、気軽に始められる釣りになります。橋の上から真下に落として釣りができる場所もありますが、岸釣りができないという場所もあるので、気軽に出かけられる距離にマッチする釣り場がある、という場合のみおすすめできる釣り方です。

 

釣り方 特徴 初心者おすすめ度
ドーム船 料金は最も高いが、釣りの環境は最もよい
ボート釣り ドーム船に比べて安価、釣り経験者におすすめ
氷上穴釣り 手軽な価格、ツアー利用で初心者も楽しみやすい
桟橋釣り 手軽な価格、初心者の方にもおすすめ
岸釣り 近くに条件が合う釣り場がある場合はおすすめ

 

 

ワカサギ釣りの釣り方まとめ

一番人気は釣り環境がいいドーム船
氷上穴釣りはツアーがある
桟橋の釣りも遊びやすい

 

【目次に戻る】

 

 

ワカサギ釣りのタックルを釣り方別に紹介

真下に落とす釣り方には専用タックル

ドーム船、ボート釣り、氷上穴釣り、桟橋釣りといった仕掛けを真下に落とす釣り方には、ワカサギ専用のロッドとリールを組み合わせたタックルがおすすめです。

専用ロッド、手巻きリールと電動リール、そして使用するラインをチェックしてみましょう。

 

ワカサギ専用タックル:ロッド

ワカサギ用のロッドは全長が30cm~40cmと非常に短く、小さなワカサギのアタリを表現する柔らかさが持ち味です。主流は穂先を電動リールに直接セットするタイプですが、ロッドにリールをセットするタイプもあります。

スピニングタックル向け、ベイトタックル向け、そして穂先のみの電動リール向けとあるので、リールタイプと合わせて検討してみましょう。釣り初心者の方にはベイトリール向け、初めからある程度よいものを揃えてスタートしたいとお考えの場合は、電動リール向けの穂先タイプをおすすめします。

 

ワカサギ専用タックル:リール

真下に落とす釣り方には、ベイトリール、もしくは電動リールがおすすめです。スピニングリールと違ってベールを返さず糸を送り出せるので、手早くスムーズに釣りを進められます。

どちらもワカサギ釣り向けにコンパクトなものが展開されているので、初心者の方も専用製品をチェックしてみてください。電動リールは電池式で、マウスのような形状をしています。海釣り向けの電動リールよりもかなり手頃な価格で展開されているので、長く楽しむならこちらをおすすめします。

 

ワカサギ専用タックル:ライン

ラインはPEライン、ナイロンライン、フロロカーボンラインと3つの選択肢があります。

釣り初心者の方には仕掛けの準備が簡単なナイロンラインがおすすめで、0.5号前後を50m程度というのが標準的なセッティングです。釣りをする場所の深さは深くても20m程度まで、100m以上ラインを巻いておく必要はありません。

 

釣り経験者にはPEラインがおすすめ

感度、強度に優れる反面、直結できないデメリットがありますが、ナイロンラインを大きく上回る感度なので、ワカサギ釣りでも多くの方がPEラインを選択しています。ほかで釣り経験のある方は、ワカサギ用の0.3号前後をチェックしてみてください。かなり細い糸同士を結ぶことになるため、釣り初心者の方はそういう選択肢もある程度にチェックしておきましょう。

どちらもワカサギ釣り向け専用製品をチェックすると、号数ラインナップ、巻き量ともに丁度いいものが手に入ります。

 

 

岸から投げる場合はサビキ釣りタックル

岸から投げて釣る場合は、ワカサギ専用タックルではなく、磯釣り向けのタックルを流用する方法が主流です。磯竿の2号程度に小型のスピニングリール、ナイロンラインの2号程度を組み合わせて、投げワカサギ仕掛けをキャストしましょう。

入門向けのサビキ釣りセットの中から、柔らかめのロッドに細い糸が組み合わせている製品を選べばバッチリ楽しめます。

 

 

ワカサギ釣りのタックルまとめ

ドーム船、ボート釣り、氷上穴釣り、桟橋釣りは同じタックルで楽しめる
リールに合うロッドを選ぼう
岸から投げて釣る場合はサビキ釣りタックルを流用

 

【目次に戻る】

 

 

ワカサギ釣りの仕掛けについて

セット仕掛けなら準備は簡単

仕掛けはワカサギ釣り専用のものから、一式全てセットの完成仕掛けを選ぶと準備が簡単です。

針は2号程度、5本針のものから始めてみましょう。針数を増やすと一度に釣れる魚の数も多くなりますが、トラブルが起きる可能性も高くなります。釣り初心者の方は、予備として3つ、4つと釣り場に持ち込むと安心です。

 

オモリも複数用意しておくと快適

オモリは当日釣りをする場所の深さや流れによって、重さを変える必要があります。季節によってワカサギがいるポイントが変わる、というケースもあるので、ワカサギ専用のオモリで1号・1.5号・2号と揃えておくのがおすすめ。こちらも予備をそれぞれ準備しておきましょう。

釣りをしていて仕掛けが斜めになる場合や、底についた感覚が穂先に伝わらない場合は、オモリを重くして調整すればOKです。ツアーや施設で遊ぶ場合は、予約問い合わせ時にオモリの重さを合わせて確認してみましょう。施設であれば、釣り場での購入が可能なケースもあります。

 

 

投げて釣るときは投ワカサギ仕掛け

岸から仕掛けを投げて釣るときは、投ワカサギ仕掛けのセット製品をチェックしてみましょう。仕掛け構成は標準のワカサギ仕掛けとほとんど同じですが、糸の太さが異なります。

氷上穴釣りやドーム船向けの仕掛けは糸が非常に細く、投げたときの衝撃で糸が切れてしまう場合があります。投げ釣り向けのワカサギ仕掛けに、4号前後のオモリを組み合わせて狙ってみてください。

 

 

ワカサギ釣りの仕掛まとめ

ワカサギ専用の完成仕掛けで準備が簡単
仕掛け、オモリとも予備を用意しておこう
投げて釣るときは投ワカサギ仕掛け

 

【目次に戻る】

 

 

ワカサギ釣りのエサについて

ワカサギ釣りのエサは紅サシ

ワカサギ釣りのエサは、紅サシと呼ばれる着色された幼虫です。釣具店、施設やレンタルボートでの受付で販売が行われています。1袋で長く遊べるので、まずは1人1袋から始めてみましょう。

エサ付けは紅サシの両先端にそれぞれ針を刺し、中央でカットして使う方法が主流です。

 

 

ワカサギ釣りは疑似餌でも楽しめる

虫エサに抵抗がある方には、樹脂でできたワカサギ用の疑似餌がおすすめです。

もちろん魚の反応は生エサに分がありますが、針を綺麗に刺しやすい、手が汚れにくいといった特徴があって快適度は非常に高いです。釣り初心者の方、虫が苦手な方と一緒にワカサギ釣りに出掛けるときは、ぜひ検討してみてください。

 

 

ワカサギ釣りのエサまとめ

ワカサギ釣りのエサは紅サシ
虫が苦手な方には疑似餌がおすすめ

 

【目次に戻る】

 

 

ワカサギ釣りの釣り方とコツ

基本的な釣り方をチェック

ここからはワカサギの釣り方についてご紹介します。初心者の方でも簡単に楽しめる内容なので、釣りの動作自体は非常に簡単です。当日釣り場で迷わないように、基本的な釣り方のイメージをチェックしておきましょう。

 

オモリを底まで沈めてからスタート

ワカサギは底付近を好む魚。ワカサギ釣りは、仕掛けを底まで落とすところから始まります。

まずは仕掛けを水の中に入れたら糸を出して、糸の出が止まるところまで仕掛けを沈めましょう。糸の動きが止まったときがオモリが底についたサインです。分かりにくいときは、オモリを重くして投入し直すのがおすすめです

 

小さく誘いをかけてみよう

オモリが底についたら、少しだけリールを巻いて、たるんだ糸を真っすぐにします。竿を上下させて、下げた時にトンと竿先が戻る程度の状態が理想的です。

ここから、ワカサギの食い気を刺激する誘いを掛けて、ワカサギにエサをアピールします。手首を使って竿先を1cm~2cm程度動かすのが基本の動作で、3回ほど連続してチョンチョンチョンと動かし、5秒ほど止める、この動きを繰り返してヒットを待ちます。

 

釣れたらゆっくり回収しよう

竿先がプルプル震えたり、いつもよりも曲がりが大きくなったら、ワカサギがヒットした合図です。軽く竿を立てて、ゆっくりリールを巻いて仕掛けを回収しましょう。ワカサギは口が柔らかい魚なので、焦って回収すると途中で口が切れて逃げてしまいます。

仕掛けを回収したら、エサの状態や仕掛けの絡みをチェックして、再投入、誘いと繰り返すのが、ワカサギ釣りの基本的な釣り方になります。

 

 

釣り方のコツをチェック

初心者の方でも実践できる、ワカサギ釣りの簡単なコツについてもご紹介します。釣り道具の扱いや釣り方の動作に慣れてきたら、ぜひ実践して数釣りを狙ってみてください。

 

釣り道具の落下・仕掛けの巻き込みに注意

まずは、スムーズに釣りを続けるためのコツからご紹介します。

ワカサギ用のロッドは穂先が非常に繊細で、仕掛け回収時に糸を巻きすぎると、破損などトラブルの原因になります。魚が釣れているときほど焦らず、しっかり確認しながら釣りを進めましょう。焦る気持ちを抑えて、道具関連でトラブルを起こさないように釣りを続けるのが、ワカサギ釣りを満喫するコツです。

 

エサの交換タイミングについて

エサは新しいものほどよく釣れますが、釣れるたびに交換する必要はありません。

取れてハリだけになったり、見た目で大きく劣化したりしてまってから交換するイメージでOKです。単純に釣れなくなったから交換するという方法も非常に有効なので、食いが悪くなったと感じたら、エサ交換から試してみてください。

 

誘いのパターンを変えてみよう

釣り方の項目でご紹介した誘い方、3回小さく上下させて5秒ストップという誘いは、初心者の方でも覚えやすい基本パターンです。

食いが悪くなってきたら、上下させる回数や動きの幅、止める時間を変化させて、魚の反応に変化が出ないかチェックしてみてください。オモリが底についてから、リールを1回巻いて、探る深さに変化を付ける方法も効果的です。

 

 

ワカサギ釣りの釣り方とコツまとめ

オモリを底まで沈めてから誘いを掛けよう
焦らずゆっくり回収しよう
釣れない時はエサ交換・誘い方に変化をつけてみよう

 

【目次に戻る】

 

 

ワカサギおすすめの食べ方

揚げ物が絶品

ワカサギは非常に味がいい魚としても有名で、釣りだけでなく、料理を楽しみに出かける方が多いです。

調理方法はワカサギと言えば揚げ物がおすすめで、てんぷら、フライどちらもよく合います。身は柔らかく、他の魚には無い川魚らしい風味があり、魚臭さを感じるクセはほとんどありません。

 

釣ってすぐ食べるのがおすすめ

施設やツアーには、調理器具を用意しているところがあるので、当日のプランに調理や食事を組み込んでみるのもおすすめです。調理器具やあると便利な食器類も、当日必要な持ち物として検討してみてください。

 

 

美味しく食べるならクーラーボックス

美味しくワカサギを食べるなら、魚のキープ用にクーラーボックスを用意しておきましょう。ワカサギは釣ったら水を張ったバケツに入れて泥などを吐かせ、ある程度したらジップロックに入れてから、クーラーボックスで保存をするのがおすすめのキープ方法です。

気温は低いワカサギ釣りですが、ドーム船やテントの中は温度が上がります。荷物のスペースを圧迫するようなサイズは必要なく、非常にコンパクトで問題ないので、釣り初心者の方もぜひ検討してみてください。

 

 

ワカサギおすすめの食べ方まとめ

ワカサギは揚げ物が絶品
クーラーボックスで美味しく持ち帰ろう

 

【目次に戻る】

 

 

ワカサギ釣りの服装は防寒対策がポイント

当日の服装を3つに分けてご紹介

湖やダム湖は高地である場合が多く、季節的にも気温が低いことから、服装や防寒グッズの準備はワカサギ釣り必須の要素です。

釣り場によってどんな服装を選ぶべきかに少し違いがあるので、釣りに行く予定を立てながら、服装や持ち物の準備を進めていきましょう。

 

 

①釣り当日の服装:ドーム船

ドーム船に釣りに行くときの服装は、暖房が効いた船内に向けて調整が効く服装とするのがポイントです。

駐車場から受付まで、そして移動を待つ時間の寒さに備えたアウターを用意しつつ、ドーム船に入ったら1枚脱いで釣りができる服装になるイメージで準備してみてください。ワカサギ釣りはそれほど服が汚れる釣りではありませんが、多少汚れてもいい服を用意するのがおすすめです。

 

 

②釣り当日の服装:ボート・桟橋・岸釣り

ボート・桟橋・岸釣りで釣りをするときの服装は、外で釣りをするイメージで用意するのがポイントになります。

凍結している状態では釣りができないので、極端な防寒は必要ありませんが、12月以降に釣りをする場合は寒さや風を考慮に入れたアウターで釣りに向かいましょう。季節に合う服装に、フェイスウォーマーやイヤーマフラーを荷物にプラスしておくと、急な寒さにも対応しやすいです。

 

 

③釣り当日の服装:氷上穴釣り

氷上で穴釣りをするときは、ボート・桟橋のとき以上に防寒を意識した服装が必要です。

テントや簡易な暖房を用意することはできますが、寒い時期に氷の上に乗って釣りをすることになるので、しっかり準備をして釣りに向かいましょう。溶けた氷で足元、荷物の濡れ対策に、長靴やビニールシートがあると便利です。

 

 

ワカサギ釣りの服装まとめ

ドーム船内は暖かい
ボート・桟橋・岸釣りは屋外の釣り
氷上穴釣りは防寒性能を特に重視

 

【目次に戻る】

 

 

あると便利な持ち物もまとめてチェック

当日の持ち物を4つご紹介

最後はあると便利な持ち物についてです。

どの釣り場で釣りをするときも使えるものをご紹介するので、ぜひ当日の荷物にプラスしてみてください。

 

 

①釣り当日の持ち物:手拭きタオル・ウェットティッシュ

エサや魚に触れて汚れた手を拭くときに必要になります。

疑似餌の場合でも使うことになるので、必要な持ち物として荷物に入れておきましょう。

 

 

②釣り当日の持ち物:ホッカイロ・膝掛け

寒さ対策の持ち物です。

特に寒い早朝の時間帯にホッカイロ、ドーム船やテント内での調整用に膝掛けも準備しておきましょう。何時間か釣って冷えてきたなというときにも役立ちます。

 

 

③釣り当日の持ち物:ハサミ・ピンセット

仕掛けの準備やエサのカットに使う道具です。

ピンセットは小さな紅サシをしっかりホールドできる便利な道具です。指が汚れることも少なくなるので、あると非常に快適です。エサをきれいにカットできるハサミも用意しておくと、当日の釣りがスムーズになります。

 

 

④釣り当日の持ち物:ジップロック

最後にご紹介する道具類は、ワカサギを綺麗に保存しておくためのジップロックです。

寒い時期、釣りが終わってすぐ調理という条件であれば、ジップロックを涼しいところに置いておくだけでもワカサギがキープできます。道具の整理にも使えるアイテムなので、ぜひ検討してみてください。

 

 

あると便利な道具・持ち物まとめ

手拭きタオル・ウェットティッシュは必ず準備
ホッカイロやひざ掛けがあると便利
ピンセット・ハサミで釣りがスムーズに
魚の保管はジップロックが便利

 

【目次に戻る】

 

 

ワカサギ釣りに出かけよう

必要な荷物を準備しよう

整った環境下で遊べるドーム船のワカサギ釣りは、初めての釣りに選ぶ方も多い遊びやすい釣りです。入門向けのタックルや仕掛けが充実しているので、道具の準備もそれほど難しくありません。

釣り場が寒い釣りなので、服装、当日の持ち物をしっかり準備して、冬のワカサギ釣りに出かけましょう。

 

【目次に戻る】

 

 

 

 

 

 

シーバスが釣れる人と釣れない人の違いは?狙い方のコツやテクニックを解説!

「シーバス釣りは難しい」と感じる初心者は多いと思います。特に堤防五目釣りなど、エサ釣りに特化した釣り方をしていた方は敷居が高く感じる傾向があるようです。しかし心配はいりません。実はシーバスの釣り方はそんなに難しくありません。ポイントを押さえたルアー釣りを解説!

 

 

 

 

 

ルアーでのシーバスの釣り方5ポイント解説

シーバス、釣れない人から釣れる人へ

一年を通してどこかの沿岸で顔を出すシーバス。釣り初心者でも比較的簡単にその魚体を拝むことができる魚ですが、反面ベテランでも釣果にバラツキの生まれる魚でもあります。釣れる人と釣れない人の違いはどこにあるのでしょう。今回は陸っぱりからのルアー釣りのやり方を中心に、シーバスの狙い方とコツを5ポイント紹介いたします。今まで釣れなかった人は釣れる人へとぜひ転身して下さい。

※タックルに関してはシーバス用のものを所有している前提で進めていきます。

 

 

 

 

シーバスの釣り方・基本ポイント①「場所選択」

釣れない人は粘り過ぎている

シーバスを狙うのならば、まずは時間を惜しまずフィールドを開拓していく必要があります。また同じフィールドでも狙いどころを変えながらこまめにランガンで探りを入れましょう。釣れない人は同じところで「粘る」をよしとしている人が多いようです。

 

 

釣れる人は複数の釣り場が頭に入っている

陸っぱりのシーバスフィッシングは3m前後のシーバスロッドを常に振り回すことから、一つの釣り座に入れる人数が制限されます。「ここが一杯ならあっちで」と臨機応変に立ち回れるように何か所かの釣り座を頭の中に確保しておきましょう。

また狙い方によっては遠投などが必要になることの多い釣りですから、当然「風向き」に影響される釣りでもあります。複数の釣り場がインプットされていればサッと風裏に逃げることも自在です。選択肢の中にサーフ・地磯・堤防・河口など、特色の違う釣り場が入っていれば完璧です。

 

 

釣れる人は情報収集上手!

 シーバスに限らず正確で重要度の高い情報をいち早くゲットできるのは今も昔も「釣り場近くの釣り具屋さん」と相場が決まっています。自分の釣りフィールド近辺の釣り具屋さんは釣り場選択の最重要情報源です。何も購入しなくても全然大丈夫ですから、釣り座に入る前には必ず釣り具屋さんに顔を出して店員さんに話を聞きましょう。初めてのお店でもかまいません。思わぬ有力情報をゲットできるかもしれません。

また最近ではインターネットの普及とともに釣り場情報も昔より簡単にゲットできるようになりました。もちろんリアルタイムの情報ばかりではありませんが、一つの指針にするには充分な情報量があります。釣りに向かう前にまずは調べてみましょう。

 

検索のコツ!

釣果・時期・仕掛け・テトラポッド位置など実釣情報

常夜灯の有無・駐車場の有無・トイレの有無など釣り場情報

釣り具屋さんの有無・コンビニの有無など周辺情報

 

【目次に戻る】

 

 

シーバスの釣り方・基本ポイント②「時期・時合」

釣れない人の定番パターン

シーバスに限らず、魚がなかなか釣れないと口にする人は「さて、ご飯も食べ終わったし、ちょっと釣りに行ってみるか」や、「休みがこの日しかないからこの日に釣りに行こう」など、行き当たりばったりのことが多いようです。釣行予定はキッチリとたてましょう。

 

 

釣れる人は潮を見極める!

  スズキの仲間は潮の動いている時に捕食活動をすることの多い魚です。一般的に上げ潮に乗って沿岸に近づき小魚を捕食し、下げ潮に乗って沖に出ると考えられています。またヒラスズキに至っては「荒磯の王者」などと呼ばれるほど潮の動きの速い場所を好みます。ですから初心者の第一の狙いはズバリ「満潮(潮止まり)までの上げ潮」となります。

次に大事なのが「潮回り」になります。大潮や小潮という言葉を聞いたことがあると思いますが、大雑把に小潮は干満の差があまりなく、大潮は干満の差が激しいといえます。潮は約6時間サイクルで上げたり下げたりしています。大潮ですとその6時間の間にプラスマイナス2mも潮が動くので、当然潮の動きは早く激しくなります。つまり次のポイントは「大潮の上げ潮」となります。

 

 

釣れる人は時合を逃さない!

さて、釣り場所と潮回りの情報が手に入ったら次は「時合(じあい)」についてです。どんな魚にも必死に捕食する時間(時合)があります。その代表が「マヅメ」です。一般的に太陽と水平線の間の詰まる時間(間詰め)を言い、日の出の前後1時間ほどと日の入りの前後1時間ほどを指します。この時間は人間でも朝ごはんと夕ごはんを食べる時間にあたり、お魚もお腹を空かす時間のようですね。

すべての条件が揃った時に海面がボコボコバシャバシャしだしたら大チャンスです。ライズやナブラと呼ばれる捕食時間(時合)の始まりです。ナブラは一瞬で消えることも多々あります。その時を逃さずルアーを投げ倒しましょう。

 

潮汐表を手に入れる方法!

釣り具屋さんでゲット!

インターネットでダウンロード!

ポイントのアプリをダウンロード!

 

 

 

 

釣れる人は旬を探る(4月から11月)

シーバスは通年狙える魚だと言ったばかりで「旬を探る」は矛盾していると思われるでしょうが、やはり釣れやすい時期はあります。それは活性の上がる春から秋にかけて。スズキが夏の味覚と言われる由縁です。旬を狙って美味しいスズキを沢山ゲットしましょう!

 

【目次に戻る】

 

 

シーバスの釣り方・基本ポイント③「ルアー選択」

釣れない人はルアーローテができていない!

ルアーは何でもかんでも沢山持って行く必要はありませんが、時と場所に応じたものは用意して行く必要があります。また、時合によってローテーションを頻繁にし、常にベストなルアー選択をするよう心がけましょう。

選択肢が多いほど攻略できるパターンも増えますし、ロストなど緊急時の保険にもなります。車で釣行の場合には、トランクにタックルボックスを入れておき、ベース基地のように持ち歩く一軍ルアーとの入れ替えが出来ると釣れる可能性もぐっと上がりそうですね。

ルアーローテーションは、サイズ・カラー・レンジ・波動など色々な可能性を試すための釣人の武器なので、惜しみなく使えるように事前に準備しておきましょう!

 

 

釣れる人はミノーを使いこなす!

ミノーはシーバスを狙うなら必ずタックルボックスに入れておきたいルアーの一つです。その昔「東京湾爆釣ルアー」として名を馳せたレッドヘッドは今も定番で人気のあるルアーです。魚の形そのものを模したルアーで、おおまかにタイプは3つ。

 

フローティングタイプの特徴

リトリーブ(リールを巻いてルアーを引くこと)をやめると浮き上がってくる「フローティング(F)タイプ」は、水深の浅い磯や河口などの場所や水面で捕食をしているシーバスを狙います。リトリーブをやめても浮力で水面までは動き続けるので、そこでシーバスが口を使うこともあります。軽くできているものが多いので飛距離はそれなりです。

 

サスペンドタイプの特徴

リトリーブをやめると中層にとどまる「サスペンド(SP)タイプ」は、ロッドアクションを付けたあと一瞬その場で静止する(ポーズ)ことでシーバスに口を使わせるタイミングを作ることが容易なルアーです。フローティングタイプに比べると若干重く作られているので、多少飛距離も延びます。

 

シンキングタイプの特徴

リトリーブをやめると沈んで行く「シンキング(S)タイプ」は水深のある釣り場で力を発揮するルアーです。活性が鈍って深場で休んでいるシーバスなどにも有効ですが、常に根掛かりの危険性はあります。重く作られていることで飛距離が出ますので、フックを付けずに遠投ズル曳きで海底の様子をリサーチするのにも向いています。リトリーブ速度によって海底から水面までカバーできるので、守備範囲は一番広いルアーであるといえます。

 

ミノータイプ

メリット

デメリット

備考

フローティング(F)

動きが良い

根掛かりしずらい

飛距離が出ない

横風に弱い

動きは良いが、軽いが故のライントラブルもあり

サスペンド(SP)

中層のサーチに抜群の威力

実際には完全ステイは難しく、経験が必要

使いこなせれば河口でのドリフト釣法などに威力を発揮

シンキング(S)

飛距離が出る

アタリがダイレクト

スローリトリーブでアクションが付けにくい

オールマイティーに使える

 

 

釣れる人はジグで攻める!

金属製の板をベイトに見立てて作られるジグは、その重さから遠投をしてシーバスを狙うのにも適しています。標準的なシーバスロッドであれば10~30gほどのメタルジグがメインのセッティングになります。

 

オーソドックスタイプジグ

青物などのライトショアジギングゲームなどでも活躍するメタルジグ。堤防や地磯でのシーバスゲームでは、特に遠投が必要な時に頼りになります。魚が沖で湧く「ナブラ」と呼ばれる現象が起こった時などは100mくらいの遠投が必要になることがあります。100mというと桁違いな感じですが、実は初心者でも何度かの練習次第ですぐにコツを覚え、クリアできる距離なのです。

 

実績抜群のバイブレーションタイプ

バイブレーションといえば、その昔はプラスチックミノーの仲間でしたが、最近ではメタルジグの仲間入りをしています。お尻をブルブルと震わせながら泳がせるために重量がヘッド寄りになっていることと、体全体をフィンタイプにしていることから空気抵抗が強く飛距離はメタルジグにはかないませんが、実釣実績は抜群です。使い方も難しくないので、必ず1個は持っておきたいルアーの一つですね。水中でのアピール力が強いのが特徴です。

 

ジグタイプ

特徴

オーソドックスタイプメタルジグ

圧倒的な飛距離とレンジキープのしやすさ、沈降速度の速さから見切られにくい。比較的安価。

バイブレーションタイプメタルジグ

プラ素材のものより飛距離が出る。タダ巻きで充分アピールするが、反面魚がスレるのも早い。比較的高価。

 

 

釣れる人はワームでナチュラルに食わす!

シーバスを狙うにあたり、ぜひタックルボックスに1セット入れてもらいたいのが「ワーム」と「ジグヘッド」です。基本は押さえているのに釣れない…。原因は腕だけの問題では無い場合があります。例えば、その日のシーバスがハードプラグの動きを気に入らないこともあるでしょう。そんな時に、よりソフトでナチュラルなベイトの動きを再現できるワームは強い武器になります。

また、浅い地磯や水深の無い河口などでのシーバスフィッシングでは根掛かりも多くあります。高価なプラグを投げるたびにロスト、なども当然考えられます。上向きのシングルフックがデフォルトのジグヘッドはもともと根掛かりがしにくい造りですし、ハードプラグに比べて安価で買えます。これだけで釣行されている方もいるくらいです。

 

ソフトワームを使う理由

根掛かり防止!

スレたシーバスの警戒心を解く!

お財布に優しい!

 

【目次に戻る】

 

 

シーバスの釣り方・基本ポイント④「テクニック」

釣れない人は「釣った」喜びを知ろう!

誰でもルアーを始めたばかりの頃はロッドアクションに悩みます。魚が食いつくタナ(水深)や海底の様子を探ったりもなかなかできないものです。まずは基本のロッドアクションを覚え、最初の一匹を釣り上げましょう。「釣れた」ではなく「釣った」という自覚が自信になります。

 

 

釣れる人は基本ができている!

さて、場所と道具が揃ったらいよいよシーバスを狙いに行くのですが、もう一つ大事な条件があります。そう、ルアーを動かすテクニックです。今回は地磯や堤防からのテクニックの他に汽水域に現れるシーバスをゲットするための河口でのテクニックもあわせて紹介いたします。

 

 

基本のピッチ&ジャーク釣法

シーバスフィッシングでまず覚えなければならないのがピッチとジャークです。初心者の方は、ピッチはリールを巻く事、ジャークはロッドをあおることと覚えておけば良いでしょう。「ジャークでルアーを動かし、ピッチで糸ふけを取る」感覚です。

タックル全体の仕掛けバランスにもよりますが、テクニック的にはまず「ワンピッチ・ワンジャーク」を覚えましょう。ロッドを1度しゃくったらリールを1回転させるこの釣法が基本になりますが、「リールの1回転が約70㎝から90㎝ほどラインを回収する」ことを念頭に置き、ロングジャークやショートジャークにピッチの回転数を対応させましょう。

ジャークをしたあとピッチせずにフリーフォールで何秒か沈ませる「リフト&フォール」のテクニックも合わせて練習すれば多くの釣り場で通用するようになります。

 

8の字メソッドも有効!

最後まで慎重にリーリングしよう!

足元まで引いたらすぐにピックアップしない!

竿先を海面に近づけ、大きく8の字を描くようにしてルアーを泳がせる!

 

 

クロス釣法からのU字メソッド

これは真水が好きなシーバスが河口から汽水域のある川の中流域まで入ってくる場所で特に威力を発揮するテクニックです。もちろん流れのある海での釣行でも使えるテクニックですので、覚えておくと良いでしょう。

クロス釣法は流れに対してどの角度でルアーを投げるのかで呼び方が変わります。流れに直角にルアーを投げる「クロス」に対して上流に向かって投げるのを「アップクロス」、下流に投げることを「ダウンクロス」と呼びます。

どこを狙って投げても当然ルアーは自分の足元に帰ってくるわけですから、違いはルアーの「通り道」と「スピード」ということになります。河川など魚の居付いている場所がある程度限定される(橋脚下など)フィールドではそこを通して魚を釣ります。

魚は通常川上に頭を向け捕食対象を待っているため、橋脚下などの魚溜まりを狙う時はどのクロスの方法でも「上流から」流して行くのが正解です。自然に流速に乗せてドリフト(テンションを掛けずに流す)させても良いくらいです。そして、魚の居そうな場所でブレーキを掛けるようリーリングします。このルアーの動きがU字を描くことから、「U字メソッド」と呼びます。ルアーが方向を変えた瞬間に食わせるテクニックです。

※もちろん魚の後方から魚を追い越して口を使わせる方法もありますが、これはほとんどがダウンクロスになります。流速によっては狙いのポイントを泳がせられないことが多いので気を付けましょう。

 

ドリフト釣法を覚えよう!

ラインは張らない!(ルアーを手元で感じない程度)

明から暗に流す!(橋脚下やストラクチャーの中まで)

暗から明にUターン!(明るいところへ逃げるベイトを意識)

ラインメンディングはこまめに!

 

【目次に戻る】

 

 

シーバスの釣り方・基本ポイント⑤「習性を見極める」

釣れない人は相手(シーバス)の理解が浅い

さて、最後はシーバス(スズキ)の習性についてです。ポイント④まではこちら側からの考え方でしたので、相手をもう少し研究してみましょう。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」です。

 

 

釣れる人はマッチザベイトを意識している!

シーバスに限らずフィッシュイーターをルアーで狙う場合、その時捕食されているベイトにルアーを合わせる「マッチザベイト」を意識しましょう。足元の海中にイワシが群れている、小アジが群れているなど、その時シーバスが捕食しているであろうベイトにルアーの「色」「形」「大きさ」を合わせたチョイスをしましょう。間違ったチョイスは見切られる原因になりかねません。

関東から中部あたりで良く聞く釣り方に「コノシロパターン」というものがあります。これは2つの考え方・やり方があり、大群でコノシロ(15㎝以上で中には20㎝を越えるものも)が接岸してくる秋から冬にかけてコノシロに付いているシーバスをコノシロのようなルアーで狙うやりかたと、コノシロの大群の下や回りをルアーで探ることで食い気の立っているシーバスを釣る狙い方です。どちらも正解ですので、コノシロの季節にはぜひ試してみてください。

※コノシロルアーは大型のものが多く、タックルもそれなりに強力なものが必要になります。見切られることも多いですが、ヒットすれば大物の可能性が高い釣りです。

 

 

釣れる人はバチ抜けを狙う!

イソメやゴカイが産卵のために海底からわらわらと湧いてくる時期があります。これをバチ抜けと言いますが、その時期は冬から春にかけての「シーバスの産卵後」の時期に合います。産卵で体力の落ちているシーバスはこのイソメやゴカイを狙ってやってきます。

バチ抜けのおきやすい条件は満潮からの下げ始めといわれています。また大潮や中潮のような潮が大きく動く潮回りの時に起こりやすいとされています。冬の満月の下げ始めは水中観察をしてからロッドを振ってみましょう。バチ抜けシーバスは浮遊しているバチに合わせ、見切られることのないよう「ゆっくりタダ巻き」が基本になります。

 

バチの特性を覚えよう!

大きさは1㎝から10㎝前後とさまざま

12月から5月くらいに抜ける

満月の大潮の下げ始めに出没することが多い

遊泳力は弱いが光に集まる

 

 

釣れる人はマズメを狙う!

シーバスはフィッシュイーターの中ではエサの捕獲がヘタな部類です。それが原因なのかは分かりませんが、昼間の明るい時間より夜に活動が活発になります。朝マズメ、夕マズメを積極的に狙っていきましょう。まずは常夜灯のある釣りやすい場所などで腕を磨くのがおすすめです。

 

【目次に戻る】

 

 

さあ、もうシーバスは手の届くところに!

シーバスを始めたばかりの頃は「シーバスって本当にルアーで釣れるの?」と疑心暗鬼になったものです。しかし、釣れない理由を補正していくことで確実に釣れる魚になりました。特に初心者の頃は、居付きのスレたシーバスよりも回遊してきたウブなシーバスを追い駆けていました。ちなみに、当時のメインフィールドは神奈川県の花水川河口と東京湾奥の橋脚回りでした。ぜひみなさんも自分なりの「釣れない原因」を探り、会心の一本を手にして下さい。

 

【目次に戻る】

 

 

 

 


サビキ釣りの釣り方ガイド!基本の手順から釣果UPのコツまでご紹介!

サビキ釣りといえば釣り初心者が釣りのとっかかりに始めるイメージがありますが、これがなかなか奥が深い。ちょっとした違いで隣で釣っている方と釣果が大きく変わることもあります。基本ができていなければ応用もありません。今回はサビキ釣りの基本とコツをお届けいたします。

 

 

 

 

 

サビキ釣りって難しい?

 

結論から言えばサビキ釣りは難しくありません。コマセと呼ばれる小さなエビエサを海中に撒いて魚を集め、その魚をたくさんの針の付いた仕掛けで釣り上げるだけの簡単な釣りです。

ではなぜ釣果に差が付くのでしょうか。当然運だけではありません。釣れている人は釣れるためのテクニックを(自覚するしないは別にして)駆使しています。今回はサビキ釣りで頭一つ抜け出すテクニックを考えていきましょう。

 

【目次に戻る】

 

 

サビキ釣り手順①:狙いを定める

確実な釣果を得るためには釣行前にターゲットをきちんと決めることが大事です。しかし五目釣り要素の濃いサビキ釣りは特殊で、実は一番ターゲットを決めるのが難しい釣りです。それでもターゲットを絞った方が良いに決まっています。ではどのように狙いを定めるのでしょう。

 

狙いを定めた釣行を!

旬の魚は旨くて釣りやすい

事前に情報を収集する

 

 

最も大事なのは「旬」情報

「旬の魚は美味しくて大量に釣れる」とは限りませんが、群れで回遊している魚の場合、かなりの確率で当てはまります。産卵のためや、他の魚に捕食されないために体を大きくする時期に当てはまることが多く、脂乗りも良くなるのが旬だからです。

一口に「旬」と申しましても、実は旬にはいろいろな意味があります。出回り始めの旬を「ハシリ」と表現することもあります。また、大量に収獲できる時期のことを旬と呼ぶこともあり、もちろん素材が一番美味しい時期を旬と言うこともあります。これらの旬の中からどの魚をいつサビキで狙えば良いのかを見極める必要があります。もちろん理想は「美味しい魚が大量に」です。

 

 

情報収集の達人になろう!

待っていても「今どこで何が釣れている」などという情報は入ってきません。足繁く釣り場に向かうことも大切ですが、情報を発信している場所を直撃しましょう。 まずは釣具店。常に近隣の釣り場や釣りものにアンテナを張っているのは当然のこととして、実際に店員さんが腕利きの釣り師であることが多いため、ここが一番新鮮で正確な情報が得られます。釣り方や仕掛けの相談もできるので一石二鳥です。 次にアテにしたい情報源はやはり釣り師の口コミ。どこで何が釣れている、誰々は1時間で何匹釣ったなどピンポイントで細かな情報を得ることができます。ただし釣り師の腕や主観が入ることは否めません。信頼できる先輩釣り師などがおられれば尚よしです。

インターネットや新聞でも釣り情報は得られますが、専門アプリ以外の情報はやはりタイムラグが発生しやすいので気を付けましょう。

 

情報収集先 備考
釣具店 タイムリーな情報・仕掛け相談などまで
口コミ ピンポイント・主観が入りやすい
新聞・ネット タイムラグあり・専門アプリなら信頼あり

 

釣り場情報:釣り場単位でタイムリーな釣果情報をお届け中!

 

【目次に戻る】

 

 

サビキ釣り手順②:時合を見極める

さあ、いよいよ実釣です。釣り座を確保したら竿をセッティングして釣り始めますが、釣れる釣れないを左右する「時合」を見極めましょう。

 

居ない魚は釣れない!

時合が来るまで粘ることも大事

時合を自ら作り出す

コマセを効かせるロッドアクション

 

 

粘ることも大事

回遊してくるアジやサバ、イワシの群れに遭遇するにはラッキーを含むさまざまな要素が必要になります。これを時合(ジアイ)といいますが、サビキ釣りはではその時合というあやふやなものに振り回されてはいけません。潮周りで言えば大潮の上げ7分あたりから、時間で言えば朝と夕方の日の出後と日の入り前が時合に当たりやすいのですが、湾内などに回遊してくるアジ、サバ、イワシなどは陽の高いうちはいつでもチャンスがあると思って下さい。粘ることも大切です。

 

 

自ら時合を作る(コツ)

回遊魚はたまたまそこに現れている訳ではありません。魚なりにある程度の回遊コースを決めて回遊しています。ただしそこには多少の誤差(時間や場所)があります。この誤差を釣り師側で修正してやることによって自分の足元に時合を創り出すことができます。

その方法はズバリ「エサ」です。考え方としては「魚がいないから魚が来るまで待とう」を逆にします。とにかく魚が居ようが居まいがコマセは撒き続けましょう。回遊魚は一般的に潮下から潮上に向かって泳ぎます。したがって、撒いたコマセが潮に乗って潮下に流れていくことで遠くにいる魚を呼んでくれる可能性が高まるという算段なのです。

 

 

竿の動かし方

 竿の動かし方は上カゴ式と下カゴ式で多少違います。また魚を寄せる時と釣る時でも動かし方は変わります。

下カゴで魚を寄せる時の動かし方は、水面に下カゴが着いたら小刻みに竿を上下させてコマセを振り出します。魚が集まってきたら一気にタナまで仕掛けを落とし、仕掛けの長さ分より少し高めまで大きくあおります。振り出したコマセの中をスーっとサビキ針を落として魚に食い付かせます。

上カゴの場合は基本的に動かし方は一つです。落としたサビキ針の上方からコマセが降って行くようにちょいちょいちょいと竿を上下させてコマセを振り出してやればOKです。

コマセの煙幕を作り、その中にサビキ仕掛の針を忍ばせることによって、エサのアミエビと思い込んで魚が食いつくというのがサビキ釣りのカラクリなのです。

 

【目次に戻る】

 

 

サビキ釣り手順③:タナを見極める

「タナ」という言葉をご存じでしょうか。簡単に言えば魚の居る深さ、水深の事を言います。サビキ釣りではこのタナの見極めを間違えると、狙った魚を逃すこともあります。

 

タナを攻める!

ターゲット魚のタナを知る

仕掛けをタナまでコントロール

タナを自ら作る

 

 

魚種によっても違うタナ

同じ仕掛けで釣れる、ないしは釣れてしまう魚がいます。例えばアジ、サバ、イワシの群れが同時に港内に入ってきたとします。すると上層にイワシ、中層にサバ、下層にアジが群れる確率が高いと思います。ここでタナが重要になってきます。アジが欲しくてもイワシとサバが邪魔をして思うようにアジが釣れない。またはその逆もあります。

その時の魚の活性でも条件はある程度変化しますから、その時の魚の好きな層を知ることと同時にそのタナに仕掛けを落とせるかが重要になってきます。リールを1~2回転づつ巻いてタナを取る(調べる)といいでしょう。

 

 

コマセとオモリで仕掛けをコントロール

相手はエサを求めてやってきているのですから、コマセの落とし場所でまずはコントロールします。例えば下層にいるアジを狙うのに上層のサバを避けたければ、コマセを足元真下に落としてそこにサバが集まっている間にサビキをちょい投げしてアジのタナまで落とします。

またはその逆でコマセを遠くに投げてサバをそちらに寄せておいて、アジのタナまでサビキを落とす方法もあります。 またはサバが食いつく前に仕掛けを深くまで落とすために追加オモリをするなどして仕掛全体を重くする方法もあります。サバが追い付けないスピードで仕掛けをタナまで落としたら竿をあおってコマセを振り出して下層にいるアジに疑似餌を食わせます。

撒き餌とオモリの両方を同時に使えばかなりの確率でターゲット魚をゲットすることができます。

 

 

自らタナを創り出すことも可能(コツ)

 また単独でアジやサバが回遊してきた場合、相手のタナに合わせるのでなく、上層(海面)でコマセを振り出し、一気に水深の浅いタナに相手を呼び込んで勝負することもできます。

魚は活性が上がると浮いてくる習性があります。ですから、逆に上層まで浮かすことができればその後は入れ食い状態に入ることが少なくありません。コマセの使い方でタナのコントロールができるようになれば確実に釣果は上がります。また、コマセは時間とともに沈降しながら潮下へ流れていきます。この縦や斜めのイメージを持って、サビキ仕掛を操作することも重要なテクニックの一つと言えます。

 

堤防サビキで釣れる代表魚 一般的なタナ
アジ 中下層
サバ 上中層
イワシ 上層
サヨリ 上層

 

【目次に戻る】

 

 

サビキ釣り手順④:当たり「仕掛け」を見極める

魚は来ている。タナも把握できている。なのに他の釣り師よりもあたりが少ない。こんな時は仕掛けを疑ってみましょう。

 

仕掛けのチョイスは豆に!

色違いサビキなどで当たりを探る

釣れているサビキをマネる

 

 

素早い仕掛けチェンジで当たりを捜す

サビキ仕掛けには色々な種類があります。まずは素材。主流はスキンと呼ばれる薄いラバー製の物。次に毛糸、そして魚皮などです。そして各々の仕掛けで色やサイズ、針数などのバリエーションが設定されています。

単純に3種類の素材、3色、3サイズ、3種類の針数だとしても81通りのサビキ仕掛けがあることになります。これに幹糸やエダスの太さなどを加味すればもうほとんど無限の組み合わせになります。その中からその時の釣りに合ったベストチョイスを素早くしなければなりません。

ですから数種類の仕掛けを用意しておくことはもちろん、セッティングの手順などを熟練させておくことも重要です。

 

 

釣れている仕掛けを使う

では実際に仕掛けをスムーズにチョイスしセッティングするにはどうすればいいでしょう。

仕掛け交換の手順に関しては練習あるのみですので割愛いたしますが、問題は仕掛けのチョイスです。現在既製品で売られているサビキ仕掛けの中には「6本針3色」などのように色違いで作られているものがあります。このような仕掛けを使い、当たりカラーを捜すのは一つの手です。また、その時何番目の針に掛かっていたかなどもその後のタナを決める重要な情報になりますので意識して見るようにしましょう。

後は「釣れている仕掛けを見る」ことも大事です。近くで明らかに釣果の上がっている人がいたら、積極的に同じような仕掛けを使ってみましょう。もちろん何らかのテクニックを使っている可能性もありますから、釣り方まで参考にできればさらに良いですね。

 

代表的なサビキ素材 特徴
スキン(ラバー) 主流・特にピンクはエサと同色で人気
魚皮 サバやハギの皮・渋めの配色
毛糸 カラフル・水中で少し膨らむ・当たると爆釣

 

【目次に戻る】

 

 

サビキ釣り手順⑤:無駄を無くす

さあ爆釣タイムがやってきました。その時慌てないように準備はきちんとしておきましょう。釣れる魚にもよりますが、サビキ釣りでは準備不足で出遅れることが往々にしてあります。余計なトラブルで時間が掛かってしまうこともしばしば。事前の準備と段取りでチャンスタイムを逃さず釣るのが大漁への近道と言えます。

 

便利グッズで手返し良く!

フィッシュグリップでケガ無く素早く

ランディングネットで暴れる魚も一撃

 

 

時合が来たら「手返し良く」

「魚つかみ」や「フィッシュグリップ」などと呼ばれている道具があります。サビキ釣りでメインとなる小型のアジ・サバ・イワシなどの魚にはあまり必要が無いという考え方もありますが、それは間違いです。特にアジについてはヒレも硬めなので、不用意に手づかみすると刺さってしまうこともあります。また、釣れた魚をクーラーボックスに入れたり、暴れさせずに魚から針を外したりする際、すばやく対応するためにも必ず装備しておきましょう。

そして、何より毒魚と呼ばれる魚たちもサビキで釣れます。何も知らない無邪気なお子様が素手で触って大変なことにならないようにするためにも、こういった道具は必需品と言えます。

タックル全体を魚臭くしないためにも、またケガのリスクを軽減するためにも素手で魚を扱うのは避けましょう。

プライヤーやハサミも必需品です。絡まったサビキ仕掛を素早く交換するために切断したり、魚が飲み込んだ針を外したり、衣類に引っ掛かってしまった針先をつぶして外したりなど素早いトラブル処理において活躍します。タックルボックスの中に必ず準備しておきましょう。

 

また、「時合」の時に忘れてはならないのが、コマセを切らさないことです。釣り上げた魚を外すのに手間取ったり、ライントラブルなどでどうしても次の仕掛けの投入が遅れてしまう時も、コマセのアミエビを直接撒いて群れを足元に引き留めておくことが重要なテクニックの一つとなります。

それほど長くはないチャンスタイムを少しでも引き延ばすためにも、このコマセワークは覚えておきたい一手と言えます。

同じ理由から複数人で釣るときは、同時に仕掛を投入するのではなく、海中のコマセが切れないように交互に釣りをすると大漁が期待出来ます。オマツリ防止にもなるので是非実践してみて下さい。

 

 

ランディングネットの活用

フィッシュグリップを使うのと同じような理由ですが、ランディングネットも一応は用意しておきましょう。

サビキ釣りで釣れる魚はほとんどが抜き上げられるサイズなのですが、時には大きめのメジナやベラ、サバなども顔を出します。しかもアジは口切れすることが多々あるので、大きいサイズほど注意が必要です。無理をしたらラインが切れる可能性がある時や、暴れるサバで周りに迷惑をかけてしまいそうな時は素早くランディングネットを使いましょう。

フィッシュグリップやランディングネットの使用は、手返しが早くなることで釣果アップにもつながります。

 

【目次に戻る】

 

 

サビキ釣り手順⑥:ターゲットの特徴を把握

堤防や防波堤での釣りがメインになるサビキ釣りですが、その場所は夜になれば「アジング」の釣り場にもなります。だとするとサビキ釣りも夜釣りが良いのでしょうか?サビキ釣りのメイン魚種であるアジについて少し考察してみましょう。

 

アジの特徴を知ろう!

回遊魚はほとんど昼行性

釣果安定の「居着き」

追い食いで一荷を狙う

 

 

実は回遊魚は「昼行性」

最近堤防アジングや防波堤アジングという釣り方が流行っていますが、これはほとんどが「夜釣り」です。しかし回遊性の魚は実はほとんどが昼行性なんです。昼間エサを探して回遊するアジは闇夜ではほとんど捕食活動をしないと言われています。つまり「アジはエサをにおいだけでなく目でも探している」ということです。ナイトアジングなどで常夜灯周りを探るのはこのせいです。サビキの色が大事だということの裏付けにもなります。

 

 

居着きと回遊

アジには「居着き」と呼ばれるものがいます。おおむね同じ湾内を移動するだけの個体です。居着きの理由は様々ですが、体力の無い個体がエサの豊富な場所を見つけて居着いたのではというのが一般的な考え方です。

釣りのやり方は同じなのですが、居着きのアジを発見できればこれはかなりのアドバンテージになります。何と言っても1年中(釣果に増減はあるものの)狙えます。いつ回って来るか分からない回遊アジを待つより効率的な釣りができます。

また距離を泳がなくていいことから脂乗りの良いものが多いようです。「○○の金アジ」などと呼ばれているものは大抵居着きのアジです。見付けたら積極的に狙っていきましょう。

 

 

アタリがあってもすぐには上げない

 これはサビキ釣り全般に言えることなのですが、たくさんの釣り針を落として釣るサビキ釣りでは、一回の手返しで何匹も針掛かりしていることがあります。これを「一荷(イッカ)釣り」と言います。

においだけでなく目視でエサを漁っているアジなどは、特に1匹が針掛かりして暴れていると、エサに興奮して騒いでいると他のアジが勘違いして我も我もとサビキ針に食い付いてきます。

ですから最初のアタリがクククンとあったらしばらく「追い食い」を待ちましょう。仕掛けをそのままの位置でじっとしておいても良いですし、ほんの少しずつ巻き上げてタナをズラしても誘いになります。特に魚影が濃い時などは釣果が倍も変わってきます。うまくやれば「鯉のぼり状態」で魚が掛かることもあります。

 

【目次に戻る】

 

 

サビキ釣り:釣果アップのコツまとめ

サビキ釣りは単純な釣りです。単純なだけに基本を押さえた釣りをすればそれだけで、それなりの釣果を上げることができます。プラスアルファの釣果を狙うため、ほんの少し準備に時間を掛け、テクニックを磨きましょう。

 

事前準備編

大量に回遊している魚を狙う

釣り場情報を得る 仕掛けのチョイスを間違えない

時合い(潮汐など)の情報を得る

 

実釣テクニック編

コマセを使って魚を寄せる

ターゲット魚のタナで勝負する

追い食いで一荷釣りを狙う

素早い手返しで無駄なく釣る

 

サビキ釣りは時合が来た時に波に乗ることが大切です。今回紹介した釣果アップの方法の他に、仕掛けの入れ替えや仕舞い、暴れる魚からの針外し、さらにはサビキ釣りだけでなく釣り全体にあるライントラブル時の対処など、慣れや熟練度合の必要なことが別にあります。ぜひ実釣を繰り返す中でそれらの対処も素早くできるようにしましょう。

 

【目次に戻る】

 

 

サビキ釣りの副産物「泳がせ釣り」

大物釣りをルアーやジグばかりに任せてはおけません。サビキ釣りで手に入れたイワシやアジでついでに大物を狙ってみましょう。

 

 

ロマンあふれる釣り

サビキ釣りをしていると、集まっているアジやイワシを狙って大型の魚が回って来ることがあります。もちろん目で見える範囲まで来て捕食活動をするところを目の当たりにすることもありますし、見えない場所で黙々と捕食していることもあります。この場合の「マッチザベイト」はもちろん釣り上げたばかりのアジやイワシです。

 

 

泳がせ釣りのやり方(簡易型)

 まずは道具の準備です。タックルはシーバスロッド以上のものが欲しいところです。リールは3000番以上、ラインはPEラインの1~1.5号を150m以上、リーダーは3~4号を組みます。これにルアーのトレブルフックを取り付ければ準備完了。もちろん泳がせ釣り専用の仕掛けも様々なものが販売されていますので、そちらを利用するのもいいでしょう。

フィッシュイーター、特に青物と呼ばれるイナダやワラサなどは小魚を捕食する際には魚の頭から行きます。ですからトレブルフックを小魚の頭や鼻に掛けてやります。それをロッドの長さ分の場所に落としてアタリを待ちます。手順はこれだけですが、釣れれば大物がほぼ確定するだけにロマンあふれる釣りになります。 大きめの遊動ウキを付けてタナを取りながら釣る方法もありますが、これはかなり空いている釣り場でしかやらない方が無難です。

 

 

泳がせ釣りでの注意事項

堤防や防波堤にはたくさんの釣り人が訪れます。隣との距離が近い場合は泳がせ釣りは遠慮するのが無難です。大物が掛かって暴れまわるとオマツリの原因になりますから、周りの仕掛けを全部上げてもらう必要があります。マナーを守った釣り方をしましょう。

 

【目次に戻る】

 

 

サビキ釣りを極めよう!

初心者やファミリー、仲間などと手軽に楽しめるサビキ釣りですが、釣果重視となるといろいろなやり方・釣り方を覚えなければなりません。実釣で覚えることも大事ですが、事前準備としてこのようなサイトでシミュレーションしておくといざと言う時あわてずに済みます。どうぞ釣果アップを目指して下さい! 最後に、サビキ釣りに限ることではありませんが、釣りを楽しんだ後は釣り場の後片付けをしっかりとお願いします。特にサビキ釣りはコマセを使うので、そのまま放置すると異臭の原因になってしまったりします。必ずきれいに洗い流して下さい。これからも多くの人が釣りを楽しめるように、全員でマナーを守りましょう!

 

【目次に戻る】

 

 


%C_LINK%1968987

タイラバの始め方!基本の仕掛けと揃えるタックルの選び方まで徹底解説!

タイラバ入門に必要なタックル、仕掛けの情報を解説!それぞれの役割や選び方のポイントも紹介しています。タイラバは近年特に人気の高い船釣り、タックルも手ごろな価格で揃えやすいです。船釣りデビューを検討されている方はぜひチェックしてみてください。

 

 

 

 

 

タイラバのタックルと仕掛けを揃えよう

必要なタックル、仕掛けをまとめて解説

今回は人気の船釣り、タイラバについてです。釣りのスタートに必要なタックルと仕掛けの情報をまとめて解説します。仕掛けがルアーのようにシンプルなので、釣りに行く先の船宿がどの程度の重さを推奨しているのかさえ確認すれば、釣り初心者のかたでも道具の準備は簡単です!船釣りデビューをお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください!

 

【目次に戻る】

 

 

タイラバタックルを3つに分けてご紹介

ロッド・リール・ラインを揃えよう

タイラバタックルをロッド・リール・ラインの3つに分けて、それぞれの特徴や入門向けに適したスペックを解説します。基本となる構成を紹介していますが、タイラバは季節や地域によって必要な仕掛けの重さに大きな違いがあるので、お出かけになる船宿が推奨しているタイラバの重さもチェックしながら道具を選ぶのがおすすめです。海域や船宿の情報がまだ分からない場合は、ぜひ合わせて店舗スタッフにお尋ねください!

 

【目次に戻る】

 

 

1.タイラバタックル:ロッド

乗せ調子のタイラバロッド

タイラバロッドには大きく分けて乗せ調子、掛け調子と2種類の調子があり、それぞれ異なる特徴を持っています。入門向けにどちらを選ぶか、両方の特徴と入門に適したスペックをチェックしてみましょう。

初めにご紹介する「乗せ調子」はタイラバの基本となる調子で、曲がりがしなやかでカーブが大きいのが特徴です。タイラバを巻いて、巻き上げている仕掛けに真鯛がジャレついてフッキングに至る、このジャレついてまだ針がかりしていない状態で違和感を与えないのが乗せ調子の長所と言えます。真鯛がオートマチックに針がかりして、真鯛のつっこみもロッドが吸収!初心者のかたが扱いやすい条件も揃っていて、入門向けにおすすめしやすいです!

 

入門向けのモデル選び

入門向けロッド選び方は季節、船宿を問わず出番を作れる使い勝手を重視、ベイトモデルの6フィートクラス、強さはMAXウェイトが100g程度あるMLモデルが適しています。使用するヘッドのウェイトはエリアによって大きな違いがあるので、事前に船宿の情報を確認しておくとスムーズです。

 

 

掛け調子のタイラバロッド

 曲がりやしなやかさを少し抑えて、感度やフッキングパワーを重視したのが「掛け調子」のタイラバロッドです。この調子は落ちていくタイラバを触るアタリを認識できる感度と、瞬時にアワセが効くレスポンス性能が持ち味、乗せ調子のロッドよりもマニュアルに、アワセて掛けるタイラバが楽しめます。巻き上げよりもフォールが効くシチュエーションや、ルアーゲームに釣れる釣り味を求める方におすすめです。

 

 

入門向けのモデル選び

掛け調子を初めての1本に選ぶ場合も、選び方はベイトモデル、6フィートクラスのMLモデルです。まずは80g、100gのタイラバがスムーズに扱えるロッドから始めてみましょう!

ロッドの調子 特徴 初心者おすすめ度
乗せ調子 違和感を与えにくい、オートマチックなフッキング
掛け調子 フォールバイトに対応しやすい、マニュアルなフッキング

 

 

タイラバロッドまとめ

入門におすすめの調子は乗せ調子

おすすめスペックは6フィートクラス、MLのベイトモデル

出番が多い100gまでのタイラバが使いやすいロッドを選ぼう

 

【目次に戻る】

 

 

2.タイラバタックル:リール

手巻き両軸リール

リールの選択肢は3タイプ、こちらもそれぞれの特徴と初心者の方におすすめのスペックをご紹介します。まずはスタンダードな手巻き両軸リールからチェックしてみましょう。

シンプルな構成の手巻き両軸リールは、自重が軽く価格を抑えやすいことが大きなメリット、予算を抑えながらタックル一式を揃えたい場合は有力な選択肢になるリールです。デメリットはラインがどの程度出ているかを目で見て判断しなければならない点で、10mごとに色が変わる道糸を用意する必要があります。1m、5mとマーカーも入っていますが、釣り初心者のかたが正確にライン放出量を把握できるようになるまでには、ある程度の慣れが必要です。

 

タイラバ向けのスペック

選び方はPEライン1号が200m巻けるサイズ、ギア比はゆっくり巻きやすいローギアタイプがおすすめ、各メーカーから展開されているタイラバ入門用のアイテムを選ぶとスムーズです!

タイラバ専用ではありませんが、近年ではジギング用の小型ベイトリールを併用される方も増えています。何と言ってもそのトルクフルな巻き心地で不意の大物にも対応できる安心感は釣りに余裕を生みます。 常にロッドを持ってリールを巻く釣りですので、全体のタックルバランスが最重要事項となりますが、選ぶ基準は軽さだけではないと言えます。

 

 

カウンター付き両軸リール

カウンター付き両軸リールは、先ほどご紹介した手巻き両軸リールに、巻き速度やライン放出量を表示する液晶カウンターを搭載したリールです。タイラバ流行後、多くのアングラーから支持を集めているタイプで、予算がある場合は初心者の方にもこのタイプのリールをおすすめします。

メリットは目で見て判断したり、頭で記憶していたライン放出量がカウンターを見るだけですぐに分かることです。タイラバで釣果を伸ばすポイントになる、巻きスピードの表示もカウンターを見ればすぐに分かります。ボタン電池式でその他の道具の準備は不要、ボタン押しの切り替えが2,3パターンほどなので、使い方は非常に簡単です。カウンターがついた分だけ価格も上がってしまいますが、水深が深い船釣り初挑戦の方はぜひ検討してみてください。

 

タイラバ向けのスペック

選び方は手巻き両軸リール同様PEライン1号が200m以上巻けるもの、300m巻けるサイズを選ぶと、カウンターの機能が活きる深場の釣りもスムーズです。こちらもローギアモデル、タイラバ入門向けのモデルをチェックしてみましょう!

 

 

電動リール

 最後にご紹介するリールは、電力を使って巻き上げを行う電動リールです。近年は船のライトゲーム向けに小型の電動リールが登場し、タイラバで使いやすいサイズも選びやすくなりました。 電動リールを選択する最も大きなメリットはこの自動巻き上げ機能で、ラインが150m以上出た状態でも手軽に仕掛けを再投入できます。タイラバ特有の誘い、一定の速度で巻き続ける等速巻きが楽なのも大きなメリットで、速度表示機能なども使い方はすぐに習得できる内容です。

デメリットはバッテリー、コード類など必要な道具が多いことで、必要な予算も他のタイプに比べると大きいです。関連する道具類も合わせて、予算配分を検討してみてください。深場で特に効果を発揮するリールなので、冬場もタイラバを楽しみたい方におすすめ!必要な道具をすでにある程度お持ちのかたや、タチウオなど他の船釣りに流用できる方にもおすすめです!

 

タイラバ向けのスペック

選び方はPE1号300m以上を基準に、タイラバロッドの軽さを活かせるサイズで検討してみましょう。PE2号が300m程度のサイズまで、500g程度のモデルがおすすめです。

 

リールタイプ メリット デメリット
手巻き両軸リール シンプルな機能、価格が安価 ライン放出量、巻き速度表示がない
カウンター付き両軸リール ライン放出量、巻き速度表示機能がある 手巻き両軸リールよりも価格が高い
電動リール 自動巻き上げ、ライン放出量、巻き速度度表示機能がある 価格が高価、道具の準備が手間

 

 

タイラバリールまとめ

予算を抑えるなら手巻き両軸リール

特におすすめのリールはカウンター付き両軸リール

おすすめのスペックはPEライン1号が200m程度、ローギアモデル

 

【目次に戻る】

 

 

3.タイラバタックル:ラインシステム

メインライン

タイラバの道糸には、船釣り定番のPEラインを使用します。船釣りらしい水深と潮の流れの影響から細く強いラインには大きなアドバンテージがあるので、初心者の方もPEラインを選択しましょう。

号数は0.8号から1.2号程度が基本で、初心者のかたにおすすめの号数は少し太めの1号です。細いほど軽い仕掛けを真っすぐ落としやすくなりますが、根掛かりの回収率を考えるとバランスのよい号数と言えます。船自体が動くことからラインの放出量は水深を越えるので、巻き量は余裕をもって200mとしておくのがおすすめです。

 

 

 

PEラインの色とグレード

PEラインには単色と色分けされたカラードラインがあります。カウンター無しを選んだ方はもちろん、カウンター付きを選んだ場合も調整に使えるので、10mごとに色分けされたもの、1mと5mにマーカーが入っているものを選択しましょう。

カラーだけでなく、4本縒り、8本縒り、そして12本縒りとグレードも選択できます。4本縒りは安価ですが、縒り本数が増えるほど滑らかに、感度がよく扱いやすくなる分、価格もあがります。バランスに優れる8本縒りがおすすめですが、予算に応じて選べばOKです!

 

メインラインのセッティング 特徴 初心者おすすめ度
PE0.8号200m以上 軽いタイラバを真っすぐ落としやすい
PE1号200m以上 落としやすさと根掛かり回収率のバランスに優れる
PE1.2号200m以上 大鯛向け

 

 

リーダーライン

PEラインは傷、擦れに弱く、リーダーとの組み合わせが必要なラインです。タイラバはPEラインの使用が前提、釣り初心者の方もリーダーの結び方を習得して、PEラインとリーダーの構成で釣りを始めましょう!

リーダーとして使用されるラインは船ハリスやルアーゲーム向けのフロロカーボンラインで、号数は3号、4号程度を使用します。結び方は簡単な電車結びからでもスタートできますが、将来的にはFGノットやPRノットなど強度に優れるものを習得したいところ。結ぶ長さは船べりへの接触を考えて4m前後で調整してみてください!

 

PEラインの号数 組み合わせるリーダーラインの号数
PE1号 フロロカーボン3号
PE1.2号 フロロカーボン4号
PE1.5号 フロロカーボン5号

 

 

タイラバラインまとめ

メインラインはPE1号がおすすめ

巻き量は200m以上推奨

リーダーはフロロカーボン4号を4m前後

 

【目次に戻る】

 

 

タイラバ仕掛けを3つに分けてご紹介

必要な仕掛けもチェックしよう

タックルと合わせて、釣りに必要な仕掛け類もまとめてご紹介します。タイラバの仕掛けは構成が非常にシンプルで、基本となる構成のイメージはオモリになるタイラバヘッド、真鯛を誘うラバーパーツと、フックパーツの3つです。

ヘッドを単体で購入する方法もありますが、他のパーツはヘッドに比べて消耗が激しいので、初めて仕掛けを揃える方にはヘッドとパーツが一式セットになったものを複数購入する方法をおすすめします。

 

【目次に戻る】

 

 

1.タイラバ仕掛け:タイラバヘッド

遊動式と固定式

タイラバのヘッドにはヘッドが中通しで動く遊動式と、ヘッドが動かない固定式があります。近年はフォール時にヘッドが分離して食わせの時間を稼ぐ遊動式が人気、真鯛がジャレた時にヘッドの重さを感じにくいというメリットもあり、初めてのタイラバにもこのタイプのタイラバヘッドをおすすめします。

固定式はヘッドとフックパーツが一体で、フックパーツのみが根掛かりするトラブルが起きにくいです。遊動式と比べるとフォール中に釣れるケースは大幅に減りますが、根掛かりが多い釣り場では選択の価値があります。それぞれの特徴を活かせるようなセレクトが選び方のポイントです!

 

ヘッドタイプ 特徴 初心者おすすめ度
遊動式 フォール時にもバイトチャンスがある、食い込み時に違和感を与えにくい
固定式 根掛かりしにくい

 

 

 

ヘッドの素材

 ヘッドはタイプだけでなく素材にも種類があり、安価な鉛素材とコンパクトなシルエットのタングステン素材から選択できます。タングステン素材は鉛素材のものと比べるとかなり高価ですが、同じ重さ同士で比較すると3割ほど小さく、海中で受ける抵抗も小さくなります。真鯛に与える視覚的な影響はもちろん、強い流れの中で真っすぐ落ちやすいのはタングステン素材のヘッドです。

ネックになるのはやはり価格で、根掛かりでのロストや重さを複数用意しておきたいことを考えると、始めは鉛素材のもので予備と重さを揃えていくほうが経済的と言えます。タングステンは抵抗が小さい分、巻きで感じる抵抗も少なく、巻き速度を安定させにくいのも気になるところ。深場で鉛素材のヘッドを落としにくいと感じる時に交換するという使い方が主流です。鉛素材のヘッドでも十分に釣れるシチュエーションのほうが多いので、まずは鉛のもので揃えていきましょう!

 

ヘッドの素材 特徴 初心者おすすめ度
安価でスタンダード!
タングステン 重さに対して小さい、高価

 

 

用意しておきたいヘッドの重さ

 用意が必要なヘッドの重さは、船宿が回る釣り場の条件次第です。60gから100gというのが定番ではありますが、40gを使ったり、200gを使うケースがあることは必ず確認しておくべきポイントと言えます。150g以上の重さは冬季の深場や流れが特別速い場合、ドテラ流しでの釣りに使う重さなので、まずはお住まいの地域で主流とされている重さ・釣り方を探すところから始めてみてください。ロッドが対応できる重さの範囲内で、当日の状況に対応できる仕掛けを用意する必要があります!

釣り当日は複数のポイントを回ること、潮の速さが日によって変化することから、ヘッドの重さは3種類程度必要になります。事前に船宿から80gと言われたら60g、100gと前後2種類を用意しておけば対応力はバッチリです。頻繁に底を取る関係上根掛かりは避けられない釣りなので、各2つずつ以上用意してスムーズに釣れるようにしておきましょう!

 

タイラバヘッドのウェイト 釣りのスタイル
40gから80g 浅場の釣り
60gから100g スタンダードな構成
150g以上 冬季の深場、早潮対策

 

 

ヘッドの色や形状

タイラバのヘッドはオモリの役目だけでなく、抵抗を受けた時左右に揺れて真鯛にアピールする役割も持っています。丸みを帯びたものが主流の形状ですが、抵抗が大きいもの、小さいものそれぞれによい部分があるので、タイラバに慣れてきたらいろいろな形状を試してみてください。

色はオレンジゴールド、レッドゴールドといったカラーが人気!この系統とグリーン、グローといった別系統のカラーを揃えるのが基本的なカラーの揃え方です。当日釣れる色を探すイメージで、積極的にカラーローテーションを試してみてください。釣具のポイントおすすめは、カラーだけでなく発光でもアピールする新機軸「RM光るタイラバ」です!特に水深80mを超える深場や照度の低いマズメ時、夜釣りに無類の強さを発揮します。

 

タイラバカラー 使い方
オレンジゴールド・レッドゴールド 定番カラー!
グリーン・ブラック 定番カラーからのローテーションに!
チャート・グロー 曇り、深場でハイアピール!

 

 

タイラバヘッドまとめ

重さは必ず船宿に確認

定番は60gから100g

重さ、カラーは予備を含めて複数種類用意していこう

 

【目次に戻る】

 

 

2.タイラバ仕掛け:タイラバユニット

ネクタイ

 最後にご紹介する仕掛けパーツは、真鯛を誘う飾り部分、シリコンやゴムでできたネクタイとスカートです。固定式のタイラバヘッドにはそのまま、遊動式のタイラバヘッドには樹脂製のユニットパーツを介して接続します。

ネクタイは薄く幅のある長いパーツで、ヒラヒラと揺れる動きが真鯛に大きくアピール、波動や視覚的な効果で真鯛の好奇心を刺激し、追わせて口を使わせます。甲殻類の手や頭、ゴカイ類をイメージさせるとされています。

カラーはもちろん、長さやストレートやカールなどの形状、本数など様々ですが、その日釣れる「アタリネクタイ」を探し出すのもタイラバの楽しみの1つです。可能ならばより多くの種類を準備しておけばより楽しめます。ただ、タイラバ仕掛け一式セットにはこのパーツが含まれているので、まずは標準装備のものから遊んでも十分です!

 

 

スカート

スカートはネクタイよりも針に近い部分に付いている飾りで、細くカットされたものが束になった形状をしています。ネクタイがヒラヒラと動く効果を持っていたのに対して、スカートは広がったり狭まったり、シルエットの変化で真鯛の興味を惹く意味合いが強いです。タイラバ全体のボリューム、そして抵抗をコントロールする効果もあるので、切って長さを調節したり、取り外して抵抗を軽減したり、ボリュームを出してスローにしたりといった使い方も楽しめます!

スカートもネクタイ同様、カラーが豊富にありますので、その日のアタリカラーをいち早く見つけることが好釣果につながる近道と言えるでしょう。

 

 

フック

 針はタイラバ仕掛けの中でも特に重要度の高いパーツです。タイラバは巻いて追わせる、フォール中、どちらの場合も仕掛け全体が真鯛の口の中に入る釣りではないので、スカートやネクタイに触っている中で針掛かりさせる鋭さが釣果に大きく影響します。

最もポピュラーなのは段違い式の二段針で、その段差を調整することで釣果がかわることもあります。一般的に細軸は軽く違和感を与えない上、刺さりやすいですが、その分針先がなまりやすかったり伸ばされたりしやすいという弱点もあります。反対に強度が期待できる太軸は、重量があるため潮流に漂うような動きが出にくい可能性が高くなります。針のサイズや種類によっても重さや強度、刺さり具合が異なりますので選ぶときの参考にしてみて下さい。

根掛かり後や1匹釣った後に、釣行中に交換したくなるパーツなので、固定式は孫針、遊動式はフックパーツの予備を用意できると完璧です!

 

タイラバパーツ 特徴
ネクタイ 波動と揺れで真鯛にアピール
スカート シルエットで真鯛にアピール
フック 固定式は孫針、遊動式はフックパーツ、交換頻度が高い
接続ユニット 遊動式はこのパーツを使ってパーツをまとめる

 

 

チューンナップ

タイラバはスカートとネクタイ、そして針を組み合わせたチューンナップも楽しめる仕掛けです。ヘッドとラバーパーツのカラーや、ラバーパーツのタイプは交換用の製品でさまざまな組み合わせを楽しめます。何度か釣って、予備の用意が改めて必要になったら、釣れると感じるもの同士を組み合わせてチューンナップを楽しみましょう。「釣れた」ではなく「狙って釣った」という自分だけの必勝パターンなんてワクワクしますよね。

近年は追加のパーツとして針に刺して使うワームも人気、タイラバ用に展開されているものだけなく、さまざまな釣りのワームを使用できるので、他の釣りも遊んでいる方はぜひお持ちのワームをチェックしてみてください!

 

 

タイラバユニットまとめ

ネクタイ・スカート・フック、遊動式は専用ユニットを使う構成

ネクタイ・スカート・フックは劣化に備えて予備を用意しよう

気に入った仕掛けパーツを集めてチューンナップを楽しもう

 

【目次に戻る】

 

 

タイラバ専用ケースもチェック

専用ケースで道具を整理

先ほどご紹介したようにタイラバはヘッド、パーツ類の組み合わせを変えたり、予備に交換したりする機会が多い釣りです。すべてのパーツを仕切りの無いケースに入れるとごちゃごちゃしてしまうので、仕掛けと合わせて専用ケースも用意しておきましょう。

タイラバ専用として展開されているケースは、内部の仕切りが専用仕様です。ヘッドを固定できる部屋、フックをスッキリ収納できるスリット、スカートやネクタイにクセをつけない細長い部屋と効率的な使い方が可能!予備と合わせてヘッドを5つ、6つと用意するときは、ぜひ専用ケースも検討してみてください!

 

【目次に戻る】

 

 

タイラバタックルで釣りに出かけよう

必要な道具を揃えよう

タックルと仕掛け、道具類を整理するケースと揃えば、タイラバに必要な道具の準備はほとんど完了です!あとはハサミやタオル、魚を持ち帰るためのクーラーボックスなど、船釣りの基本的な道具を用意して、船宿を予約すればタイラバゲームがスタートできます。

まずは巻くだけからでも始められて、ルアーゲーム的な面白さも楽しめるおすすめの船釣りです。釣り初心者の方もぜひチャレンジしてみてください!

 

【目次に戻る】

 

%C_LINK%1969940

%C_LINK%1987218

%C_LINK%1987152

魚を捌く包丁選びは?意外に知らない種類や用途で違う選び方とおすすめをご紹介!


「魚を捌くにはまず包丁から」は言い過ぎかもしれませんが、魚種や大きさによって捌きやすい包丁はあります。台所で眠っている包丁の中にも宝の持ち腐れになっているものがあるかもしれません。今回は魚を捌く上で必要な包丁の用途と選び方、捌き方までをご紹介します。

 

 

 

 

 

切れる包丁で捌くと魚は活きる

どんなに高価で良い包丁を使っても切れない包丁では美味しい料理は望めません。逆に安価な包丁でも手入れさえ良ければ美味しい料理を作ることができます。今回包丁のお話をするにあたって、まずは「手入れのされた包丁を使う」ことを大前提といたします。

もちろん包丁選び・使い分けのノウハウをご紹介いたしますが、最後に初心者にもできる手入れの仕方にも触れますので、ぜひご自分の道具を可愛がるところから始めてみてください。

 

【目次に戻る】

 

 

魚を捌く包丁を「素材で選ぶ」

メンテナンスの簡単な「ステンレス製」

調理・料理を生業にしている方でなければステンレス包丁はとても便利です。錆びにくい素材であることからほとんど砥ぎがいりません。またつるりとしたボディは水切れもよく、清潔さをキープすることができます。

難点は材質自体が硬いため、家庭用の砥石などではなかなかきちんと砥ぐことができないところ。刃がへたれるのはゆっくりですが、切れなくなってしまってから切れ味を戻すのが少し大変です。

 

 

切れ味抜群の「鋼製」

鋼(はがね)製の包丁は手入れさえ行き届いていれば切れ味が抜群。包丁研ぎの後など料理の腕が上がったような錯覚さえ覚えます。事実切り口がきれいに出ると、お刺身などは確かに美味しくなりますよ。

難点は常に手入れが必要なところ。料理をしている最中ですら、切れ味は悪くなっていきます。またサビが出やすく、食材が鉄臭くなることも。料理をするたびにしっかり管理しながら使いましょう。

 

特殊な素材の包丁も

軽い素材のチタンや、手入れがほとんど不要のセラミック、ステンレスの仲間のモリブデンバナジウムやダマスカスなど、包丁の素材は年々増えています。しかし、長い歴史に裏付けされた和食での和包丁(鋼包丁)の使いやすさ、切りやすさにはなかなか敵いません。今回は「魚を捌く・おろす」ことが目的の包丁選びなので、和包丁(鋼)を主に記事を進めていきたいと思います。

 

【目次に戻る】

 

 

魚を捌く包丁を選ぶ①「三枚おろしから柵取りまで」

骨まで断つ出刃包丁の特徴

出刃包丁の使用定義を簡単に言えば「食材の下ごしらえをする包丁」。ウロコを剥ぎ、内臓を出し、頭を落とし、三枚におろし、骨を断つ。これ1本で、一匹のお魚の柵取りまでおろすことができます。魚の頭を兜割りにしたり、硬い中骨を叩き切ったりすることもある包丁なので、刃に厚みがあり、重たい造りになっているのが特徴。特殊な包丁なので、必ず使い分けていただきたい包丁でもあります。

 

三枚おろしのコツ

ウロコを剥ぎ、頭と内臓を外した魚をよく水洗いします。開いた腹にブラシなどを入れて、背骨周りの血の塊もきれいに落とします。腹側と背側に包丁を入れていきますが、身に対して約30°以上の角度を付けて刃を入れます。ここで平行に入れてしまうと、骨に身が残ってしまう可能性があります。刃が骨に当たったら初めて、刃を平行にして骨沿いに開いていきます。身が骨から剥がれたら腹骨を切って、三枚おろしの完成です。

 

 

出刃包丁の選び方

出刃包丁には大出刃・中出刃・小出刃とサイズに違いはありますが、形・用途は同じものがおおむね3種類あります。当然大きな魚を捌くには大きな出刃が捌きやすいですし、小さな魚には小出刃がいいでしょう。家庭用として使う場合、もしくは手の小さな方が扱うなら中出刃までがおすすめで、大きな魚をばっさばっさとおろすなら大出刃を推奨します。

 

 

出刃包丁と鯵切り包丁の違い

小出刃の事を別名「鯵切り包丁」と呼ぶ場合があります。刃渡り10~12cmほどの小型の出刃包丁で、刃物の本場である堺では、明確に「本出刃の半分以下の厚さの出刃包丁」と定義されています。取り回しが楽で、アジやサバ程度の大きさの魚ならこれ1本で充分おろすことができ、また釣り人が餌を切り出すのにもこの包丁はよく使われることも。ただ、個人で持つとなると、やはりアシスト役となることが多いようです。

 

【目次に戻る】

 

 

魚を捌く包丁を選ぶ②「お刺身を切り付ける」

スパッと切り付ける柳刃包丁の特徴

柳刃包丁を定義するならば、「薄刃で刺身を切り付ける包丁」であると言えます。柵に取った魚を美しいお刺身にするために作られた柳刃包丁は、お刺身を切り出す際に素材の細胞をつぶさないようにスパッと切るために薄く作られています。また一度の切り付けでお刺身が取れるように長めに作られているのも特徴の一つです。

 

 

柳刃包丁の選び方

柳刃包丁も例に漏れずステンレス製のものと鋼製のものがありますが、こればかりは切れ味重視のため鋼製のものをおすすめします。特に包丁技をこれから覚えたい方は「合わせ」がおすすめです。

鋼包丁には、鋼無垢のものと、柔らかい鉄でサンドした合わせ包丁があります。無垢のものは硬度が高い割にしなるため、欠けやすいという特徴があります。初心者は、砥ぎやすい合わせ包丁をマメに砥ぎながら使った方が腕が上がるでしょう。お値段も合わせ包丁の方が無垢に比べてリーズナブルです。

 

 

柳刃包丁と刺身包丁の違い

柳刃包丁は刺身包丁の一種です。刺身包丁の中には魚捌き用の「柳刃包丁」と蛸捌き用の「蛸引き包丁」があり、切っ先の尖ったものを柳刃包丁と呼びます。個人で所有する場合は、使い勝手の良い柳刃がいいでしょう。

 

【目次に戻る】

 

 

魚を捌く包丁を選ぶ③「何でも切る」

肉も魚も野菜も切れる三徳包丁の特徴

西洋から肉を切るのに適した両刃(和包丁は片刃)の牛刀が入ってきた際、長すぎる刃渡りを短くして、肉にも魚にも野菜にも適した包丁を作りました。それが三徳包丁です。

20cm超の刃渡りを持つ牛刀は、狭い日本の台所サイズで使いづらいものでした。そこで厚みのある刃と鋭い切っ先を残しつつ短くし、なだらかなカーブの胴にすることで、肉は当然の事ながら魚、野菜も切りやすい三徳包丁を生み出したのです。一般的に「文化包丁」と呼ばれているものがこれになります。

 

 

三徳包丁の選び方

このタイプの包丁を使われている家庭は多いと思います。中にはこれ1本で勝負している方もいらっしゃるでしょう。果物を剥くのも大根のかつら剥きをするのも、お肉もお魚もこれ1本ですべて切れます。

そのため、包丁初心者の方には、万能包丁として手入れにあまり気を使わなくても良いステンレス製ををおすすめします。

 

 

三徳包丁と牛刀の違い

三徳包丁が牛刀から派生した包丁であることから、両者とも肉料理に都合よく作られていると思われがちですが、三徳包丁はまな板と刃が平行になる部分が多く作られています。

野菜にも魚にも万能に対応できるようになっているのもそのおかげ。英語圏では、牛刀を指すフィレナイフやシェフナイフの他に、日本発祥の捌きやすい文化包丁を「サントクナイフ」として認知してくれています。

 

【目次に戻る】

 

 

包丁の手入れ

砥ぎ方①「砥石の準備」

包丁を砥ぐ前に、まずは砥石の準備からです。砥石は乾燥したままでは使えません。深めの容器などを用意して、じっくりと水を吸わせます。この時間が約10分ほど。最初は細かい泡がぷくぷくと出てきますので、この泡が出てこなくなるまで水に漬けたらやっと砥ぎに入れます。

 

 

砥ぎ方②「刃の裏から砥ぐ」

まずは平らになっている刃の裏から砥いでいきます。砥石に対して包丁を45°に構え、砥ぐ場所の真上に指を3本当てましょう。包丁の背に向かって砥ぐ時に軽く力を入れ、ゆっくりと20往復ほど砥ぎます。先端から押さえている指の分づつ包丁をずらし、全体を砥いでいきましょう。刃元まで来たら包丁を90°に構え砥ぎます。これで裏面は終わりです。次はシノギの付いている表を砥ぎます。

 

 

砥ぎ方③「切っ先から砥ぎ始める」

包丁の切っ先には、ある程度の角度が付けられています。この角度を無視して砥いでしまうと刃先の使えない包丁になってしまいます。まずは切っ先の部位をよく観察してみましょう。しっかりと二段に付いているか、ゆるく付いているかはさておき、刃先に角度が付いているのが分かると思います。その部分を砥石の面に当て、ゆっくりと20往復ほど砥ぎます。砥ぐ場所の真上に指を2~3本添えて、峰(背)側に砥ぐ際に軽く力を加えます。

 

 

砥ぎ方④「刃は当てている指の分だけしか砥げない」

刃先が終わったら、次は包丁の一番反っている部分です。ここは「反り」や「はら」と呼ばれています。砥石に対して10°~15°(しのぎの角度)に刃をあて、包丁自体は砥石に対して45°に構え、ゆっくりと20~30回砥ぎます。当てている指の分だけ刃元側にずらしながら刃全体を砥いでいきましょう。

 

 

砥ぎ方⑤「刃元は直角に」

刃元まで来たら最後は包丁を砥石に対して90°に構え、同じように指を添えてゆっくりと砥いでいきます。刃元を直角に砥ぐのは、包丁の「柄」が当たらないようにするためです。

刃を触ってみて、バリが薄く付いていれば最高の砥ぎができた証拠です。新聞紙を硬く丸めたものをスッスと何度か切ってバリ取りをしたら完成です。

 

【目次に戻る】

 

 

包丁の保管方法

保管方法

鋼でできた包丁の最大の敵は湿気です。砥ぎたての包丁をまな板に乗せておくだけでも目に見えない錆がどんどん発生しています。使用中でもお刺身を何枚か切るたびに、スッと布巾などで刃を拭きながら切り付けをするくらい気を遣いましょう。

砥ぎが終わって収納する際は、新聞紙やキッチンペーパーなどで包むと良いです。長く使う予定が無い場合は、新聞紙で包むと良いでしょう。インクの成分で一定期間錆が防げるとされています。

 

 

乾燥した保管場所

湿気の溜まるキッチンの下段や水回りの近くに長期で保管するのはおすすめできません。長期保管はなるべく乾燥したところでしましょう。使用頻度が高い場合でも、キッチン下の包丁ラックは使いづらいものです。テーブルなどに置けるラックは風通しも良くおすすめです。

 

【目次に戻る】

 

 

お刺身の切り方と盛り付けテクニック

イカを使って簡単な飾り包丁を覚えましょう

生のイカは、アニサキス対策として一旦冷凍したもの以外は必ず隠し包丁を入れる食材ですので、イカの切り付けに特化した解説をします。イカの厚みの半分程度まで、なるべく細かく筋線維に添って隠し包丁を入れましょう。

あとは、隠し包丁の筋を断つように真上や斜めから包丁を入れるだけで、ある程度見栄えの良いお刺身になります。こちらは、ほとんどのお魚に使える技になります。特に、近海漁の三枚におろしたサクであれば縦に何本か隠し包丁を入れるだけで、お刺身をグンと豪華に見せられます。

 

 

イカの花切り

繊維に添って隠し包丁を入れたイカは、繊維を断ち切るようにお刺身にするだけで柔らかいお刺身になります。しかし、せっかく隠し包丁を入れたので、もう一工夫して「花切り」にしてみましょう。

隠し包丁を入れた向きに5cm幅ほどに柵に取り、包丁を寝かせて「削ぎ切り」にします。お刺身ならば一度でスッと切り付けます。中華材料などで使う場合は一度目は切り離さずに、二度目で切り離します。火を入れるときれいに花開きます。またお刺身は少しのお醤油がさっと回って味が均一になります。

 

【目次に戻る】

 

 

柵の切り方から盛り付けまで

刺身盛りは、使うお刺身の種類や量によって盛り方が変化するため、状況によって異なる盛り方を選択する必要がありますが、基本はあります。

一枚一枚の大きさと形を揃える

マグロなどの柵からお刺身を切り付ける際は、柵を横長に正対させてまな板に置き、右端を少し斜めに切り落とします。切り落とした角度を保ちながら好きな厚さに切っていきますが、柳刃の刃幅をなるべくいっぱいになるように、半円形を描いて切ります。注意点はお刺身の厚さを揃えること。3~5枚を1ブロックとして、ツマなどの上に立体的に盛り付けましょう。

 

 

「3」は安定の数字

お刺身が3種類で大きささえ揃えてあれば、どのように盛っても安定します。見栄えを良くするなら真ん中をツマなどで高くし、山型に盛ります。両裾野を少し前に出し、上から見た時に「ハの字」になっているように盛り付けると、安定感が出て美味しそうに見えます。

 

 

種類の多い場合は鮮やかなものが奥

お刺身の種類が多い場合は、まずツマをお皿に合わせて並べ、全体の雰囲気を把握します。角皿の場合は平に並べてしまった方が美味しそうに見えることが多いですが、隣同士の色味が重ならないように並べていきます。

視線が片側からの場合は鮮やかな色味のお刺身(中トロや赤身など)を奥に据えると華やかになります。味重視の場合でもイカ・白身などを手前に置き、だんだんと味を濃くしていくのが基本です。マグロ系は奥が基本ですね。

 

 

プロの技「山水盛り」

丸皿でも角皿でも視点が一方向からの場合は、左奥から盛っていきます。左奥をツマなどで高く作り、右前までなだらかに低くしていきます。途中の川の流れなどをツマ・大葉・パセリ・レモン・キュウリなどで表現し、山から海への風景を意識して盛りましょう。マグロの中トロなど、色鮮やかなものを山の頂上に置くとイメージが付けやすいですよ。

 

 

ツマや大葉で立体的に

魚屋やスーパーなどで大根のツマ、大葉が手に入るので、お刺身を盛る際には少し多めに用意しましょう。ツマは指先と手の平を使って丸く硬く形を整え、それをどのくらい積むかで高さを決めます。まずは「立体的に」を意識してお刺身を盛ってみましょう。スーパーで買ってきたお刺身でも驚くほど豪華になります。

 

【目次に戻る】

 

 

包丁を扱う上での注意事項

慣れた頃にケガをする

緊張感を持って挑む調理初心者、包丁初心者は調理器具でのケガは少ないものです。ケガをしやすいのは器具に慣れた頃です。慣れた瞬間にふっと気がゆるみ、包丁研ぎの最中に手を切ることもあります。包丁は刃物です。思わぬケガは深くなることも多いので、常に一定の緊張感を持って接しましょう。

 

 

包丁の潜在能力を引き出す使い分けを

包丁には「選び方」「手入れの仕方」の他に、「使い方」があります。使い方の中には「切り方」がありますが、他に「握り方」というのも重要になります。その中で良く使う5つの握り方と特徴を紹介しておきます。

 

包丁の握り方 特徴、使い方など
握り型 親指と人差し指で輪を作り握る。野菜切り。
押さえ型 親指と人差し指を伸ばし、刃を挟み込む。肉切り。
指差し型 人差し指を伸ばし、刃の背に添える。魚切り。
逆刃型 包丁の刃を逆にする。魚の腹裂き・皮引き。
鉛筆型 ペティナイフなどを鉛筆のように持つ。飾り切り。

 

【目次に戻る】

 

 

お気に入りの1本で美味しい魚料理に挑戦しよう

「どの包丁で何を切らなければならない」などという決まりはありません。しかし、包丁個々の特徴を最大限に引き出して調理をすれば、美味しい料理が素早く出来上がります。食材によって捌きやすい包丁があることは間違いありません。何本かの包丁を上手く使い分けて料理上手になりましょう。

 

【目次に戻る】