冬(12月・1月・2月)でも釣れる?地域毎に冬に狙える対象魚をご紹介!

今回は12月・1月・2月に旬を迎える冬の魚と、地域ごとの冬の釣りをまとめてご紹介します。アタリが多く数が釣れるという釣りは少なくなりますが、大物に期待ができるのも冬の釣りです。地域ごとのおすすめをチェックして、ランカーサイズを狙ってみましょう。

※2024年11月29日更新

 

 

 

 

 

冬の釣りを地域別にまとめて紹介

12月・1月・2月の釣りをまとめて解説

今回は12月・1月・2月に釣れる魚についてです。季節としては冬ですが水温が大きく低下するのは2月に入ってから、という地域が多く、この期間でも釣りはまだまだ楽しめます。

数は釣りにくいものの、旬の魚は美味しいものばかりで、大物狙いと言えば冬が定番です。真冬の水温になるとどの魚も釣りにくくなるので、初心者の方は前半の12月、1月をメインに釣りに出かけてみてください。

 

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冬に旬を迎える魚

12月・1月・2月の釣りと言えばこの3魚種

まずは12月・1月・2月に旬を迎える魚をチェックしてみましょう。

大型魚は脂が乗る時期を迎えるものが多く、ブリやサワラ、ヒラメなど、フィッシュイーターは冬が旬という魚が多いです。また、淡水ではワカサギが子持ちになり、適度に脂も乗って美味しいという時期になります。

 

 

①冬が旬の魚:ワカサギ

冬~春の淡水魚と言えばワカサギです。冬は抱卵の時期で味がよく、氷上やドーム船でワカサギを釣って、フライやてんぷらにして現地で食べるのが人気です。朝や夕方といった時間帯だけでなく、日中でも釣りやすいので、釣り初心者の方にもおすすめできます。

ワカサギは骨がほとんど気にならず、身はフワっとしてクセが無い味わいです。味がよくて数が釣れる魚なので、初心者の方はぜひチェックしてみてください。

 

 

②冬が旬の魚:ブリ

寒ブリという言葉があるように、ブリは冬になると脂が乗って味がよくなる魚です。

冬はサイズにも期待ができる時期で、長さだけではなく、重さがこの時期のブリの魅力と言えます。船から釣っても岸から釣っても満足度が高く、釣りのターゲットとしても非常に人気のある魚です。

 

 

③冬が旬の魚:サワラ

冬の美味しい魚としてイチオシなのが、近年釣りのターゲットとして人気急上昇中のサワラです。

サワラの冬の脂の乗り方は近海随一と言えるほどで、脂が強い魚が好きな方には特におすすめできます。ブリほど身の味にクセが無く、生でも火を通しても美味しいです。船から、そして岸からでも1mクラスのチャンスがあります。大物を目指す方はこの魚も要チェックです。

 

 

冬に旬を迎える魚まとめ

てんぷら好きにはワカサギ

冬を代表する寒ブリ

脂の乗ったサワラもおすすめ

 

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冬の釣り人気ターゲットを5地域に分けて解説

12月・1月・2月におすすめの対象魚を地域ごとにご紹介

ここからは12月・1月・2月に釣れる魚から、地域別のおすすめをご紹介します。

釣れない時間を我慢する冬の釣りですが、釣れれば大物というのも醍醐味の一つです。ワカサギ、エリアトラウトなど、日中でも釣りやすくて安定した釣果の釣りもあるので、好みに合わせてターゲットを選んでみてください。

 

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1.冬の人気ターゲット:北海道

冬の北海道で釣れる魚種を2種類ご紹介

まずは冬の北海道でおすすめの釣りからご紹介します。

初心者の方でも遊びやすいチカ・ワカサギは北海道の冬を代表するターゲットで、堤防・防波堤~湖まで、幅広いエリアで楽しめます。特にルアーターゲットは近年人気上昇中の海アメマスがおすすめです。

 

 

①冬の北海道で釣れる魚:ワカサギ

冬は海でチカ、湖でワカサギが釣れる季節です。

湖のワカサギ釣りは、釣り初心者向けのアクティビティとして体験プランを用意している場所があり、釣り道具やテントのレンタルできます。冬から釣りを始める、という方には、管理されている湖での氷上ワカサギ釣りがおすすめです。

 

ワカサギ狙いの仕掛けと釣り方

ワカサギ釣りのタックルは、専用の小さな竿に手巻きリール、もしくは専用の電動リールをつけて使います。

仕掛けは、5本ほど針のついた専用仕掛けの下にオモリをつけるだけのシンプルな構成です。この針ひとつひとつに、サシと呼ばれる小さな虫エサをつける必要があります。

虫が苦手という場合は疑似餌も選べるので、こちらもチェックしてみてください。

 

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②冬の北海道で釣れる魚:アメマス

北海道にはエゾイワナというイワナが生息していて、この魚が海に向かうにつれて大型化したものがアメマスです。

ルアーゲームのターゲットとして近年人気が高まってきている魚で、日本海側を中心にサーフや磯で狙えます。味の方はあまりという魚ですが、釣るのは非常に面白く、選べるルアーの種類も豊富です。冬のルアーゲームターゲットとして、ぜひ「海アメ」を検討してみてください。朝や夕方など、他の魚と同じくマズメ時が回遊に期待ができる時間帯になります。

 

アメマス狙いの仕掛けと釣り方

60cm程度までヒットする可能性があり、トラウトらしく引きが強い魚です。ロッドには遠投性能が求められるので、9フィート以上のサーフロッドやシーバスロッドから、40g程度までキャストできるものを選択しましょう。

ルアーは定番のメタルジグやスプーン、ジグミノーでの遠投が効果的で、120mm〜140mmクラスのミノーをジャークする釣り方も人気があります。

 

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冬の北海道おすすめの釣りまとめ

釣り初心者の方には氷上ワカサギ釣りがおすすめ

ルアーで遊ぶなら海アメをチェック

 

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2.冬の人気ターゲット:東北

冬の東北で釣れる魚種を2種類ご紹介

東北の冬はアイナメ、そしてマダラがおすすめのターゲットです。

日本海側の冬は荒れる日が多く、釣りができない日が多くなりますが、太平洋側であれば十分に釣りに出かけられる日を見つけられます。アイナメ、マダラとも日本海側で狙えるターゲットなので、ぜひチェックしてみてください。

 

 

①冬の東北で釣れる魚:アイナメ

12月、1月のおすすめターゲットは、東北と言えばのルアーゲームターゲット、アイナメです。

生息域が広い魚ではありますが、数が多く大型化するのは水温が低い東北と北海道。50cmを越える大物にも期待ができます。かなり引きが強い魚なので、専用のタックルを準備して挑戦してみましょう。磯だけでなく、堤防・防波堤でもチャンスがあり、手軽な場所からでも狙えるターゲットです。

 

アイナメ狙いの仕掛けと釣り方

ロッドはロックフィッシュ向けのパワフルなものが好ましく、8フィート前後でH(ヘビー)、XH(エクストラヘビー)といったパワーのものがおすすめです。リールは3000番程度でXH(エクストラハイギア)、ラインはPE1.2号程度をおすすめします。

仕掛けはロックフィッシュゲーム定番のテキサスリグがおすすめで、専用の製品が多数展開されています。オフセットフック、15g〜20g程度のバレットシンカー、クローワームの定番構成から始めてみましょう。日中の釣りが定番ですが、朝と夕方、そして夜釣りも実績があり、時間帯を問わず狙えます。

 

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②冬の東北で釣れる魚:マダラ

深海魚のイメージがあるマダラですが、冬の東北では産卵後のマダラを浅場で狙えます。

近年はエサ釣りではなくルアー釣りで狙う船が増えていて、近海ジギングスタイルから楽しめるターゲットとして人気が上昇中です。ややヘビーな釣りではありますが、美味しい魚をたくさん釣りたい方は、ぜひこちらもチェックしてみてください。

 

マダラ狙いの仕掛けと釣り方

地域や時期によって深場、浅場とある釣りなので、予約前に船宿の情報を必ずチェックしておきましょう。

浅場であれば70m前後を狙うので、ジグは200g程度あれば十分です。ジギング用のタックルにPE1.5号~2号程度を組み合わせて挑戦してみましょう。ジグのフックにトレーラーワームを付ける釣り方が効果的です。

 

 

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冬の東北おすすめの釣りまとめ

アイナメ数、サイズとも釣果に期待

船釣りはマダラジギングがおすすめ

 

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3.冬の人気ターゲット:関東

冬の関東で釣れる魚種を2種類ご紹介

冬の関東は釣れる魚がやや少なく、船釣りや管理釣り場など、釣りやすいスタイルを選んで遊ぶのがおすすめです。

関東ならではのプールを使ったエリアトラウトや、近年ボートシーバスを追い抜く勢いで人気上昇中のサワラ狙いで楽しみましょう。

 

 

①冬の関東で釣れる魚:エリアトラウト

ニジマスを中心に、放流されたマス類をエサやルアーで狙うのがエリアトラウトです。

もともと渓流が禁漁となる冬の釣りとして誕生した釣りモノですが、安定した釣り場の環境や高いゲーム性、そして釣り初心者の方でも遊びやすく、食事なども楽しめるアウトドアアクティビティとして、人気の釣りになりました。関東では冬季休館中の屋外プールなど、意外な場所でも楽しめます。

 

エリアトラウト狙いの仕掛けと釣り方

エリアトラウトはエサ釣りでも遊べますが、やはりゲーム性をより楽しめるルアー釣りが一番人気。

タックル構成はエリアトラウト用のロッドに、ナイロンの5lb程度を巻いた2000番クラスのスピニングリールから始めてみましょう。ルアーは釣り場によってレギュレーションがありますが、どこでも使えて定番のスプーン、初心者の方でも釣りやすいクランクベイトがイチオシです。

 

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②冬の関東で釣れる魚:サワラ

サワラは旬の魚として非常に味がよく、釣っても面白い関東イチオシのターゲットです。

サワラ釣り自体はずっと存在していたものですが、近年は関東地域に接岸するサワラが増えて、安定した釣果に期待ができるターゲットとして人気がさらに高まりました。釣果が安定するのはやはり船釣りですが、堤防・防波堤、釣り公園やサーフなど手軽に楽しめる場所からでも狙える魚なので、岸釣り派の方もぜひチェックしてみてください。岸釣りは1月下旬頃まで、船釣りなら真冬でもチャンスがあります。

 

サワラ狙いの仕掛けと釣り方

船から狙う場合はボートシーバスタックル、岸から狙う時は強めのシーバスタックルやライトショアジギングタックルを流用できます。

強烈に引く魚ではありませんが、ブリなど大型の青物が混ざる可能性があるので、PE1.2号程度を基準にタックルのパワーを調整しましょう。

ルアーはミノー、メタルバイブレーション、ブレードルアーなど、シーバスルアーを中心にさまざまなルアーで狙えます。船から釣る場合も、岸から釣る場合も、イチオシは25gクラスのジャーキングミノーです。

船釣りであれば日中も釣れますが、岸釣りは回遊の多い朝と夕方の時間帯にこだわって釣るのがおすすめです。

 

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冬の関東おすすめの釣りまとめ

手軽に遊ぶならエリアトラウト

冬のサワラが人気上昇中

 

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4.冬の人気ターゲット:関西

冬の関西で釣れる魚種を2種類ご紹介

関東と同じく、関西も冬は対象魚が少なくなります。瀬戸内側と日本海側、太平洋側の水温変化のズレを上手く利用して、釣れる魚の情報を集めながら釣りに出かけてみてください。

投げ釣りでカレイが狙える他、深場が狙える船釣りなら、人気のタチウオもまだまだチャンスがあります。

 

 

①冬の関西で釣れる魚:カレイ

関西では秋から冬にかけて、投げ釣りでカレイが狙えます。釣れるカレイはマコガレイ、イシガレイなど複数種類で、40cmを越える大物に出会える釣りです。

釣り公園や堤防・防波堤から狙える他、地形がグッと狭くなる水道エリアも非常に有望です。幅の狭い水道であれば、遠投ではなくちょい投げでもチャンスは十分です。初心者の方は、場所の情報も細かくチェックしてみてください。地形が絞り込まれている分、潮の流れが速いので、オモリは20号以上まで検討しておきましょう。

 

カレイ狙いの仕掛けと釣り方

 

カレイ釣りはキス釣りと違い、重いオモリを使って仕掛けを安定させた状態で釣るため、竿は20号程度のオモリまで扱えるものがおすすめ。ラインもキス釣りより強度が高いものが必要で、ナイロンであれば5号に力糸の6号~12号を結んでおきたいところです。

重いオモリのキャストはラインにかかる負担が大きく、細糸は投げ切れのリスクがあります。専用のラインを用意して、気持ちよく投げ釣りを楽しみましょう。仕掛けは市販の投げカレイ仕掛けでOKです。

 

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②冬の関西で釣れる魚:ブリ

冬は全国的に大型青物が狙える季節で、大阪湾をはじめとする関西も大型青物シーズンを迎えます。

中でも代表的なのはブリで、旬を迎えた寒ブリは体高が非常に高く、太さも抜群です。体力が必要な釣りですが、大物を目指したい方はぜひ検討してみてください。日本海側では京都の丹後が非常に有名です。

 

ブリ狙いの仕掛けと釣り方

釣り方はゲーム性の高いジギングがおすすめです。地域、海域によって潮流や水深が異なることから、必要なメタルジグの重さも大きく変化するので、まずは船宿情報を調べて、必要なメタルジグの重さを確認するところからスタートしましょう。

ジグの重さが確認出来たら、ジグの適合ウェイトがマッチするロッド、ロッドに合うリールとラインと選んでいきましょう。お悩みの方はぜひ店頭でスタッフにご相談ください。

 

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冬の関西おすすめの釣りまとめ

岸釣りは投げカレイがおすすめ

船釣りでブリに挑戦してみよう

 

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5.冬の人気ターゲット:四国・九州

冬の四国・九州で釣れる魚種を2種類ご紹介

最後は四国・九州エリアの冬の釣りについてです。

他の地域と同じく12月・1月・2月と気温が下がって釣りモノが減りますが、船タチウオや青物、サーフのヒラメなど、大物狙いはシーズン本番というタイミングです。防寒対策を整えて、冬の大物狙いに挑戦してみましょう。

 

 

①冬の四国・九州で釣れる魚:ヒラメ

九州、特に宮崎の冬と言えばサーフのオオニベシーズンですが、同じくサーフで釣れるマゴチ・ヒラメも釣果に期待ができるターゲットです。

オオニベは超大物を期待できる反面、数が少なく難易度が高いターゲットなので、まずは定番のフラットフィッシュを対象魚に釣りに出かけてみましょう。朝と夕方が釣りやすい時間帯ですが、日中、夜とピークを外した時間帯でもチャンスがあります。全国的に流行っている人気のターゲットです。

 

ヒラメ狙いの仕掛けと釣り方

冬のサーフは青物やシーバス、そして先ほどご紹介したオオニベがヒットする可能性があるシーズンなので、タックルはやや強めのセッティングとするのがおすすめです。10フィートクラスでM(ミディアム)~MH(ミディアムヘビー)のサーフロッドに、PE1.2号を200m程度巻いた4000番エクストラハイギアのスピニングリールを組み合わせましょう。

ルアーはサーフ専用のルアーだけでなく、磯、サーフ向けのシーバスルアーや巻き系のメタルジグも使えます。まずはよく飛ぶルアーとして、30gクラスのサーフ向けメタルジグやヘビーシンキングペンシルを検討してみてください。

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②冬の四国・九州で釣れる魚:クロ(メジナ)

冬は沖磯の釣りが盛り上がる、クロ(メジナ)シーズンでもあります。五島や男女群島など、全国から遠征者が集まる一級のフィールドが多数存在し、数・サイズともに期待感は抜群です。

エサ取りが減って釣りやすくなるシーズンでもあるので、良型に絞って狙いたい方は、ぜひ検討してみてください。風をかわす場所選びや渡船利用など、コンディションのよいポイントで釣るのがおすすめです。

 

クロ(メジナ)狙いの仕掛けと釣り方

竿は5m前後の磯竿1.5号程度、リールはナイロンの2号程度を巻いた2500番、レバーブレーキを搭載したリールが人気です。扱いに慣れれば大きなアドバンテージになるので、初心者の方もぜひチェックしてみてください。

仕掛けはエサが自然に漂うフカセ仕掛けがおすすめです。ウキやオモリ、針は釣り場の状況に合わせて調整するのが釣果アップの大きなポイントになります。複数種類を用意して、釣り場でセッティングを変えながら、自分のイメージに合う流し方ができる構成を探してみましょう。 

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冬の四国・九州おすすめの釣りまとめ

サーフでヒラメ狙いがおすすめ

沖磯のクロ(メジナ)シーズン

 

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冬の釣りの注意点

冬の防寒対策について

真冬のアウトドアアクティビティには防寒対策が欠かせません。釣れない時間も集中力を維持するために、防寒対策はしっかりと揃えておきましょう。

釣りメーカーから展開されているものは防水性能、肩回りの可動性や透湿性能に優れています。安価なものも選択できますが、長期間釣りを遊ぶなら、釣り向けに作られた釣りメーカー製のものがおすすめです。アンダー、ミドラー、アウターと効率のよい3レイヤーで、冬の寒さを乗り切りましょう。グローブやニット帽も防寒対策の定番です。

 

 

冬の産卵期の魚の扱いについて

冬はメバルなど根魚の産卵期です。成長が遅い魚達なので、抱卵してお腹が膨らんでいる魚が釣れたら、リリースして資源を保護しましょう。産卵後は体力の低下から一時釣れなくなりますが、回復後は大型を狙うシーズンに入るので、春の釣りを楽しむためのリリースにもなります。

 

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冬の釣りから釣りを始めよう

大物を対象魚に冬の一発狙い

12月・1月・2月は釣れない魚が多く、場所とタイミングによっては一日粘っても難しいという日があります。釣果が安定しているエリア、そして対象魚の情報をチェックしながら、冬の貴重な一匹を目指しましょう。大物狙いはシーズン本番、釣れない時間を待つ価値のある1匹に期待ができます。

 

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これから始めるショアジギングタックル講座!組み合わせ含めた上手な選び方を解説!

今回はショアジギングタックルについてです。ロッドの解説を中心に、リールやライン、ルアーの選び方や種類、組み合わせについてもご紹介しています。青物の釣り方で必要な情報はコレでバッチリ!ショアジギングタックルを揃えて人気の青物を釣りましょう。  

※2024年8月28日更新

 

 

 

 

 

 

ショアジギングタックルを揃えよう!

初心者向けタックルの揃え方を紹介

海の人気ルアーゲーム、ショアジギングのタックルをまとめてご紹介します。ロッドや、リールの選び方を中心に、各ロッドの特徴や組み合わせるリールの種類、基本的な仕掛けについて初心者にもわかりやすく解説しています。購入に向けて選び方を知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

 

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ショアジギングで狙える魚

人気ターゲットは大型青物

ショアジギングが人気の理由はショアから大型回遊魚が狙えるというところにあります。中でも人気の青物御三家と呼ばれるブリ・ヒラマサ・カンパチをはじめ、南方では人気のロウニンアジ(GT)やマグロといった、ドリームフィッシュを狙うこともできるロマン溢れる釣り方です。

 

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ショアジギングロッドの長さの選び方

バランスが重要

ここからはショアジギングロッドの長さの選び方をご紹介します。基本的にショアジギングロッドは8フィート台の短いものから、10フィートを超える長いものまで様々です。釣り方でそれぞれに長所と短所があるので、自分の釣り方に合ったバランスの良い長さを選ぶことが重要です。

 

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長いロッドのメリット・デメリット

飛距離は出るが、扱いにくい

まずは10フィートを超えるロッドの基本的な長所と短所をご紹介します。表を見ていただくと分かるとおり、10フィート以上のロッドはルアーをより遠投することができます。その反面、ロッドが長い分ルアーの遠投にコツが必要だったり、狭い磯での取り回しが悪かったりと、初心者には操作が難しい部分もあります。

 

  操作性 飛距離 メタルジグ  プラグ
8フィート〜9フィート
10フィート
10フィート以上

 

 

プラグが扱いやすい

飛距離や操作性の他に、10フィート以上のロッドはティップが繊細でプラグが扱い易い特性もあります。足場の高い堤防や磯では長いロッドが基本的に有利です。しかしメタルジグなどの重いルアーを遠投したり操作する際に、ティップの反発力が弱く疲れやすいので注意が必要です。

 

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短いロッドのメリット・デメリット

初心者でも扱いやすい長さ

続いて8フィートから9フィート台のやや短いロッドの基本的な特徴を見てみましょう。先程解説した10フィート以上の長いロッドと正反対の特性になっています。8〜9フィートの短いロッドは操作性が良く初心者でも扱い易く人気ですが、ルアーの飛距離が出にくいというデメリットがあります。

 

  操作性 飛距離 メタルジグ  プラグ
8フィート〜9フィート
10フィート
10フィート以上

 

 

 

メタルジグが扱いやすい

短いショアジギングロッドは竿全体が強めに作られているものが多く、そして操作性も良いためメタルジグは非常にしゃくりやすいです。プラグも足場が低いポジションであれば問題なく操作可能ですが、足場の高い堤防や磯、強風下においてはプラグの操作が少し難しくなります。

 

 

ロッドの長さのまとめ

長いロッドは飛距離を出せるが、操作にコツがいる

短いロッドは扱いやすいが、飛距離が出にくい

初心者には9.6〜10フィートがおすすめ

 

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ショアジギングロッドの硬さの選び方

メタルジグの重量で考えるロッドの硬さ

80g以上のメタルジグを使って大型青物を狙うショアジギングでは、重いルアーを遠投できると同時に、大型の青物とファイトができる強さも必要とされます。そこでまずは、扱うメタルジグの重さごとに、それぞれの硬さをご紹介します。 表のようにショアジギングロッドの硬さはMH以上が必要とされます。比較的水深の浅い堤防などではMHで十分ですが、地磯や沖磯などの急流で水深の深いポイントでは重量級のルアーが必要ですので、H以上のロッドの硬さが必要になります。

 

MH H HH(XH)以上
40〜80g 80〜120g 120g以上

 

 

キャストウエイトの注意点

各ロッドのキャストウエイトの表記は必ずしも最適とは限りません。例えば40〜90gまでのキャストウエイト表記の場合は、間をとって50〜80gが最も扱いやすい重量となる場合が多いため、購入前にキャストウエイトの表記を良く確認する必要があります。

 

 

狙う魚のサイズで考えるロッドの硬さ

続いて釣りたい魚のサイズに合わせたロッドの硬さの選び方をご紹介します。クラス表記と実際のロッドの硬さはメーカーによって様々なのであくまで目安として考えて欲しいのですが、初心者にはMH〜Hまでのロッドで十分対応できます。HHロッドは特大クラスの魚を狙うことができる反面、操作も難しくなるので初心者にはあまりおすすめできません。

 

MH H HH(XH)以上
5kgまで 5〜10kg 10kg以上

 

 

フィールドで考えるロッドの硬さ

最後に、堤防や磯などのフィールドによるロッドの硬さの選び方を紹介します。表は目安ではありますが、比較的水深が浅く、魚のサイズも中型までの堤防であれば扱い易く人気の高いMHがおすすめです。沖堤防〜沖磯では水深によるジグの重量、そしてそのエリアで釣れる魚を考慮して、H以上のロッドの硬さを選ぶ必要があります。

 

MH H HH(XH)以上
堤防 沖堤防〜沖 離島

 

硬さ選びのまとめ

ここまで解説したように、ショアジギングロッドの選び方はなかなか複雑です。今回紹介した目安も全ての状況に当てはまるわけではないため、初心者の方は周辺エリアの釣り場や狙える魚のサイズなどに詳しい地元の釣具店でスタッフに相談してみるのが安心です。

 

 

ロッドの硬さのまとめ

使うメタルジグに合わせて硬さを選択

狙う魚に合わせて硬さを選択

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ショアジギングリールの選び方

最も重要なリール

ショアジギングではメタルジグをしゃくったり、大型回遊魚とやりとりをする際など常にリールに負荷がかかり続けます。また、不意にリールが海水を被るシーンも多くリールに耐久性が必要です。リールの選び方は大きさやギア比など、選び方や組み合わせも複雑ですので詳しく解説します。    

 

 

基本は8000番

ショアジギングで最もスタンダードなリールの番手は8000番です。8000番はH以上のほとんどのロッドに合わせることができ、ベーシックなPE4号を300m巻ける点においてとても万能です。  

 

リール番手 使用ライン ロッドクラス
5000 1.8〜2.5号 MH
6000 2.5〜3号 MH
8000 3号〜4号 H以上
10000以降 4号以上 H以上

 

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ショアジギングリール:ギア比の選び方

基本はハイギアでOK!

ショアジギングで使用するギア比は基本的に4種類です。パワーギア、ノーマルギア、ハイギア、エクストラハイギアの4種類に分類されます。中でも最も人気で基本となるギア比はハイギアですが、それぞれのギア比の特徴や使い分けを表で解説します。

 

ギア比 メリット デメリット メタルジグ  プラグ
パワーギア(PG) 最も巻き上げパワーが強い。アクション時、ファイト時共に負担が軽くなる。 ハンドル1回転あたりのライン回収量が最も少ない。
ノーマルギア PGの次に巻き上げパワーが強く、軽く巻くことができる。 HGと比較して、ハンドル1回転あたりのライン回収量が少ない。
ハイギア(HG) 巻き上げパワーとライン回収量のバランスが良く、様々なシーンで使いやすい。 PG、ノーマルギアと比較してハンドルの回転が重い。
エクストラハイギア(XG) ハンドル1回転あたりのライン回収量が最も多く、素早く糸ふけを回収することができる。 他のギア比と比較して、圧倒的にハンドルの巻きが重い。

 

ハイギアとパワーギアの使い分け

パワーギア系は巻き上げパワーが強く、オフショアジギングで特に効果を発揮します。その反面、遠投してルアーを動かすショアジギングでは、糸ふけの回収時など素早さが求められるシーンも多く、基本的にはハイギア系を選ぶアングラーが多いです。

 

おすすめのギア比

表を見るとわかるように、ギア比にはそれぞれ長所と短所があります。ショアジギングをこれから始める初心者におすすめのギア比はズバリ「ハイギア(HG)」です。ハイギアは1回転あたりのライン回収量も多く、釣り方によらず万能に使えます。

 

 

リール選びのまとめ

番手は8000番を基準に選ぶ

初心者にはHG(ハイギア)がおすすめ 

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ショアジギングタックル:メタルジグの選び方

メタルジグの選び方を紹介!

続いては基本的なメタルジグの種類を見てみます。重量やカラー、素材や形など様々なものがあるメタルジグの特徴をチェックしてみましょう。また今回はこれから初める方にも使いやすいものも紹介します。何を選ぶか迷った時には是非参考にしてみてください。    

 

 

ショアジギングで使うメタルジグの重さ

ショアジギングで使用するメタルジグは80g以上がメインです。ショアジギングで狙う大型回遊魚は、潮の流れがよく、ある程度の水深があるエリアに潜んでいるため、重量級のメタルジグでなければボトムまで沈めることができません。 この表はあくまで目安です。エリアによって使う重量は大きく異なりますが、沖磯などのより大型の回遊魚が狙えるポイントでは重いメタルジグを使用することが多いです。  

 

重量 おすすめの釣り場
60〜80g 沖堤防、地磯
100g以上 沖磯

 

 

重量選びのポイント

メタルジグの重量は重すぎても軽すぎてもいけません。軽すぎるとボトムが取れませんし、重すぎると早く着底してしまい魚にアピールできないからです。初めてのポイントで、流れや水深がはっきりしない時には、重量の選択肢をいくつか用意しておくと安心です。    

 

 

メタルジグの素材

メタルジグの素材は主に鉛、鉄、タングステンが存在します。これらの素材はそれぞれ異なる特徴を持っており、使い分けることで青物の釣果を伸ばすことができるのです。 表のようにメタルジグの素材による違いを理解しておくだけで、釣れない状況を打破することも可能になってきますので、是非覚えておいてください。  

 

素材 特徴
一般的なメタルジグ。大量生産に向いた素材で、比較的安価に買い求めることができる。
鉛と比較して比重が軽くゆっくり沈むため、早い動きに反応しない低活性の青物に対して有効。
タングステン 鉛と比較して比重が重く、同じ重さでも小さく作ることができる。ベイトは小さいが、重いジグが必要な際に有効。

 

 

メタルジグの形状

メタルジグのアクションに最も影響が出るのが、本体の形状です。様々な形状がありますが、今回は代表的な3つのタイプをアクションと合わせてご紹介します。 表のようにメタルジグの形状によってしゃくった時やフォール中のアクションが全く異なります。好活性時はスリムタイプで大きくアピールをして誘い、食いが悪い際にはスロータイプでゆっくり誘うなど、状況に合わせた使い分けが重要です。  

 

形状 特徴
スリムタイプ 潮流の影響を受けにくく、素早くフォールさせることが可能。大きなスライドアクションでハイアピール。
標準タイプ よく見る一般的なメタルジグの形状。ワンピッチジャークやジャカ巻きなど様々なアクションに対応。
スロータイプ オーバル形状でゆっくりと沈む。ひらひらとしたフォールアクションで誘うことが可能。

 

 

メタルジグのカラー

最後にメタルジグのカラーについてです。どの色が絶対に釣れるということはありませんが、青物系はグロー系に反応がよく、特にマズメ・日中問わず使うことのできる「ゼブラグロー」カラーは外せません。他にも定番のブルピンやシルバー系のカラーも揃えておくと便利です。  

 

 

メタルジグの選び方のまとめ

ジグの重量は使うフィールドによって選択

素材にも注目 アクションによって形状を選択

ベーシックなカラーをベースに揃える        

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ショアジギングタックル:ラインの選び方

道糸はPEを使おう!

ショアジギングでは、飛距離と感度に優れるPEラインがおすすめです。特に大型の青物を狙うショアジギングでは、魚とのやり取りの最中に海中の岩にラインが擦れて切られることのないよう太めの仕掛けを使うことが多いです。 このように地磯や沖磯で使用するPEラインの号数はこれと決まっているわけではありません。堤防でのショアジギングでは飛距離を優先してやや細めのPEラインを使うことが多いですが、磯場では4号を基本に状況や狙う魚のサイズに合わせてPEラインの太さの調整を行います。

 

PEラインの号数 釣り場
2号〜2.5号 堤防・沖堤防
3号〜8号 地磯・沖磯

 

 

リーダーは太めのラインを!

ショアジギングでは基本的に道糸をPEライン、リーダーには太めのショックリーダーを使用します。これは重量のあるルアーをキャストした際の高切れや、ファイト中のラインブレイクを防ぐためです。これから初める方には、扱いやすいナイロンラインがおすすめです。  

 

ショックリーダーの強さ 釣り場
30〜60lb 堤防・沖堤防
60〜120lb 地磯・沖磯

 

 

ラインの選び方のまとめ

PEラインは2号以上を選択

リーダーは60lb以上を選択

 

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あると便利なグッズもチェック

ランディングネットは必須!

最後にショアジギングで欠かせない道具をご紹介します。ランディングネットは玉網ともいいます。足場の高い堤防や岩場から重量のある魚を引き上げる際に便利です。ランディング時のロッド破損も良くあるので、初めての方は極力ランディングツールを使って魚を引き上げます。

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プライヤー

これはスプリットリングを開けたり、魚の口からフックを外す際に使用するペンチのような道具です。ショアジギングではアシストフックの針先が鈍ることが良くあるため、こまめなフックチェンジが必要。フックチェンジを素早く行うためにも、プライヤーは必須アイテムです。 

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フィッシュグリップ

青物を釣りあげたあと、魚の口からルアーのフックを外す際に役立ちます。素手で魚を抑えてフックを外そうとすると、魚が暴れてフックが手に刺さってしまうことも良くあります。安全に魚をホールドしておくためにフィッシュグリップも必須のアイテムです。    

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グローブ

100g前後の重量のあるメタルジグをキャストする際には、キャスティンググローブやフィンガーグローブが便利です。キャスト時に人差し指を怪我してしまう恐れがあるため、その予防として効果的です。また、磯でのショアジギングの場合は不意の転倒時などに手を守るため、フルフィンガーのグローブを着用しましょう。

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ショアジギングタックルで釣りに出かけよう!

ショアジギングは初心者でも様々な種類の魚を狙うことができる人気のルアーゲームです。初めてでも釣り方と必要な仕掛けの組み合わせをしっかり理解しておけば誰でも簡単に初めることができるので、初心者の方もぜひチャレンジしてみてください。 

 

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初心者に伝えたい船釣りの心得!初めての船釣り前に知っておくべき8つのこと!

船釣りデビューをお考えの方や、船釣り初心者の方向けの心得を8つご紹介します。テクニック的な部分だけでなく、船釣りのイメージやスタートまでの段取り、当日注意が必要な点を事前に知っておきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

※2024年8月22日更新

 

 

 

 

 

船釣りに向けて予習をしておこう

初心者向けに予習ポイントを解説

今回は船釣りデビューをお考えの初心者の方向けに、事前に知っておきたい準備やマナーをご紹介します。

船釣りはどんな釣りなのか、スタートするまでの流れについてもご紹介しているので、デビューはまだもう少し先になりそう、という方もぜひ参考にしてみてください。

 

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船釣り前に知っておくべき8つの心得をご紹介

初心者向けの心得をチェック

船釣り前に知っておくべき心得を8つご紹介します。

魚の釣りやすさは岸釣りを大きく上回る船釣りですが、乗船者全員が気持ちよく釣りをすること、そして海上での安全を守るためには、事前に覚えておくべきポイントがいくつかあります。デビューに向けて、必要な情報を予習しておきましょう。

 

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1.船釣りは手軽にできるが簡単ではない

ひとりの釣りとは違う船釣り

船釣りは、釣行ごとに釣り方や狙いの魚がある程度決まっていて、見ず知らずの乗船者が複数いる中で釣りをします。全員が同じ料金を払って遊んでいるので、一人の意見で釣りの内容を大きく変えたり、港に引き返すことは難しいです。

 

全員で同じ魚を狙う釣り

船釣りは、岸釣りのように自分の判断で自由に動く釣りではなく、船長=ガイドの指示に従いつつ、参加者全員が同じ方向を目指して楽しむ釣りだということを意識しておきましょう。タックルや仕掛けの内容などについても、船ごとに守るべき推奨の設定が用意されています。

 

 

スタートのハードルは高くない

近年はSNSなどで集客をする船が増えていることから、情報が集めやすく、釣り初心者の方でも船釣りを始めやすくなりました。ひとりで釣りをするのではなく、みんなで釣りをするという部分さえ分かっていれば、スタートのハードルは決して高くありません。

ロッドやリールだけでなく、関連グッズも手ごろな価格から試せるものが増えているので、検討中の方はぜひ店頭でチェックしてみてください。

 

 

船釣りは手軽にできるが簡単ではないまとめ

船釣りはなんでもできる釣りではない
釣り方や狙う魚は募集段階で決まっている
スタートのハードルは高くない

 

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2.船釣りの釣りものを決めよう

やってみたい釣りや狙ってみたい魚を決めよう

船釣りを始めるためにまずは何をすればいいのか、一番簡単に始められる方法は、やってみたい釣りや狙ってみたい魚を決めることです。

初心者の方におすすめしやすい魚はアジやイサキ、キスといった味が比較的良いターゲットです。食べることをきっかけに釣りを始めたい方にもピッタリと言えます。釣り方は、マダイを狙うタイラバや、アジ、イサキを狙うスーパーライトジギングが人気があります。地域によって釣りやすい魚や流行の釣り方には違いがあるので、お住いの地域の情報と合わせて検討をしてみてください。

 

 

初心者向けではない釣りもある

釣り方や仕掛けの観点から、初心者向けではない釣りもあります。

地域によって釣り方が異なるので、全てにあてはまるわけではありませんが、釣りもの選びの参考にしてみてください。特に難しいものを避ければ、ほとんどの釣りは初心者の方でも楽しく遊べます。

 

カツオやマグロ、大型青物は船釣りに慣れてから

カツオやマグロは群れの移動が非常に早く、船で魚を追いかけながら釣る地域では、素早い投入と回収が求められます。掛けてからの引きも強烈で、やり取りに慣れていないと、他の釣り人の仕掛けを巻きこんで絡まる「オマツリ」を起こしやすい魚です。

どちらも他の乗船者の釣りを止めてしまう可能性があるので、何度か船釣りを経験して、仕掛けや魚の扱いに慣れてから挑戦するようにしましょう。

 

特殊な仕掛けの釣りにも注意

長さ15mほどの仕掛けを使う一部地域のコマセマダイや、仕掛け全長が長くて投入にコツがあるヤリイカとスルメイカ、キンメダイなどの深場釣りも、船釣り初心者の方にはあまり適していません。

どの釣りも慣れてしまえば動作自体は難しくありませんが、仕掛けが絡んだときの対処など、自分でトラブルを解決できるようになってから挑戦するのがおすすめです。

 

 

釣りもの決めようまとめ

釣ってみたい魚、やってみたい釣りから釣りものを決めるとスムーズ
釣り初心者にはアジ・イサキ、キス釣りがおすすめ
一部地域のコマセマダイ、イカ釣りや深場釣りは仕掛けの扱いが難しい

 

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3.船釣りの船宿の予約をしよう

地域の船宿と募集状況をチェック

釣りものが決まったら、次は船宿情報の確認です。釣り船は船ごとに募集している釣りものが違っていて、それぞれの船長が得意な釣りの中から、季節に合ったもので乗船者を募集しています。まずは手軽に出かけられる港の中から、やってみたい釣りで募集を掛けている船を探してみましょう。

 

船宿情報の集め方

船宿情報は釣り雑誌、船宿予約サイト、SNS、釣具屋とさまざまな場所から入手が可能で、募集内容と予約の状況は公式ホームページやブログからチェックができます。電話での問い合わせを受け付けている場合もあるので、初心者が遊べる釣りかどうかを含めて、気になることを聞いてから予約に進みましょう。

 

予約の流れについて

申し込みをしたい船宿が見つかったら、メールか電話で予約をしたい旨を伝えます。予約状況など日程をチェックしてもらって、最終確認をしたら船宿の予約は完了です。初めてであることを伝えると、当日の集合時間や駐車場所、用意して欲しいものなど、注意事項を説明してもらえるので、最初は率直に「初めてです」と伝えておきましょう。

 

当日の流れについて

当日は、指定時間の30分前に指定場所に着くような予定を立てておくとスムーズです。初めて行く場所であれば、1時間前を目安に計画を立てましょう。天候悪化などで中止の場合は、前日または当日早朝の連絡になります。料金の支払いは釣りから戻ってから現金で、というケースが多いです。

 

 

乗り合いと仕立てについて

釣り船の募集には、1名から募集を受け付けている乗り合いと、貸し切りのみ募集を受け付けている仕立て(チャーター)があります。乗り合いは1名分の料金で楽しめる手軽さが魅力で、仕立ては船一艘分の料金を支払う必要がありますが、釣りの内容は自由に決めることができます。

1名~少人数で釣りに出かけるなら乗り合い、8名以上で釣る場合は仕立ても検討してみましょう。乗り合いのみ受け付けているという船もあります。

 

 

船宿の予約をしようまとめ

釣りものを決めたら募集している船宿を探そう
情報収集は釣り雑誌、SNS、釣具屋、釣り船予約サイトで
1名など少人数であれば乗り合い、8名以上の場合は仕立ても検討

 

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4.船釣りに必要な道具をチェック

準備が必要な道具を揃えよう

続いては、準備が必要な道具、持ち物についてです。

釣り具関連はタックル、仕掛けに船宿推奨のセッティングがあるので、事前に確認が必要になります。やってみたい釣りが決まっていれば、推奨セッティングを確認してから購入する方がスムーズなので、初心者の方は準備の順序についてもチェックしておきましょう。

 

①準備が必要な道具:タックル

当日の釣りに使うロッドとリールです。電動リールを使用する場合は、コードやバッテリーも必要になります。

ロッドは釣りものに合うものが必要なので、自前を用意する場合は釣りものを決めてから購入するようにしてください。リールは船宿指定号数のラインを巻く必要があります。他の乗船者に比べて太かったり細かったりすると、仕掛けの沈む角度が変わって絡まったり、魚とのやり取りがスムーズにできなかったりするので、事前に確認をしておきましょう。

 

②準備が必要な道具:仕掛け

仕掛けも釣りに合うものを準備します。釣り方によって構成が大きく異なるので、こちらも事前に把握をしておきましょう。店頭でスタッフにご相談いただければ、一式まとめてご案内できます。

 

オモリの重さは船内で統一

仕ょう。オモリや天秤、カゴは3つ程度、仕掛け部分は5セットほどあると安心です。

 

③準備が必要な道具:竿掛け

釣りの最中、竿を掛けておける道具です。こちらはレンタルで済ませる、という方が多いですが、釣りものによっては自前のものが必要になるケースがあるので、予約時に確認をしておきましょう。ルアー系やキス釣り、カワハギ釣りといった、比較的ライトな釣りでは自前のものが必要になることが多いです。

竿掛けにはサイズがあり、使用するロッドに合うモデルを選ぶ必要があります。こちらもぜひ店頭でスタッフにご相談ください。

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④準備が必要な道具:クーラーボックス

魚を入れて美味しく持ち帰るためには、クーラーボックスが必要です。船内では生け簀を使う、共通のクーラーボックスを使うというケースもありますが、釣り終わりから帰宅までの時間は自前のクーラーボックスを使いましょう。サイズは狙う魚次第です。

氷は船宿側で入れてもらえる場合もあるので、事前に確認してからお出かけください。

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⑤準備が必要な道具:小物類

釣り具以外の持ち物についてもご紹介します。

必要になる持ち物はハサミ、タオル複数枚、ごみ袋と飲み物で、酔い止めもあるとバッチリです。船酔いをしても岸に戻って休むということはできないので、乗船前にしっかり酔い止めを飲んでおきましょう。

 

 

救命胴衣の着用は必須

救命胴衣も、必ず準備が必要なアイテムです。釣り船での着用は法律で義務付けられていて、罰則規定もあります。

使用する救命胴衣は国土交通省認定品である必要があります。パッケージやタグに桜マークのある製品を選びましょう。規格区分はタイプAというものが必要です。釣り具メーカーから展開されているものは数多くありますが、一部タイプが異なるものも店頭に並んでいるので、購入時はご注意ください。

 

救命胴衣は自前がおすすめ

救命胴衣も船宿でレンタルすることができますが、安価なもので着心地がよくない、というケースが多いです。釣りの最中ずっと身に着けているものなので、初心者の方もぜひ自前の準備を検討してみてください。

ガスで膨らむ自動膨張式は、浮力体が入ったものよりもコンパクトで、動くときのわずらわしさがありません。船釣り用に購入する場合は、このタイプがおすすめです。

 

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当日の服装について

船釣りの服装についてもチェックしておきましょう。

当日は波しぶきが掛かったり、魚で汚れたりする可能性があるので、動きやすく汚れてもいい服装を選ぶのが大前提です。夏は熱中症対策に帽子、冬は寒さ対策に防寒を用意しておきましょう。船内は足元に水が流れることがあります。濡れてもいいブーツやEVAクロッグサンダルでお出かけください。揺れる船上は濡れると滑りやすくもなりますので、足元の対策はしっかりとすることをおすすめします。

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船釣りに必要な道具まとめ

タックルはラインの号数に注意
仕掛けはオモリの重さに注意
服装は釣り用に汚れてもいいものを用意しておこう

 

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5.船釣りで気をつけるルールとマナー

釣り座の決め方について

船釣りで釣りをする席のことを釣り座と呼び、どこで釣りをするかの決め方には、船それぞれのルールがあります。先着順、くじ引き、初心者は船長の目が届いて揺れにくい場所など、スタイルはさまざまです。初心者であることを伝えると、船長から目が届く釣り座へ案内されるケースが多いですが、席決めの方法についても予約の段階で船長に確認しておきましょう。

 

釣り座と釣果の関係

釣果との関係については、先にポイントに侵入する側、つまり船の進行側の方がフレッシュなポイントに先に仕掛けを入れられるため、有利になります。船の流し方はポイント次第ですが、先端側に人気が集まることが多く、片側にのみ釣り人を乗せて横向きに船を流していく場合は、釣り座の影響が出にくいです。

 

釣り座の名称について

釣り座の名称についてもご紹介します。

船は船首側を上として右側を右舷(ウゲン)、左側を左舷(サゲン)と呼び、船首側の釣り座をミヨシ、間を胴の間(ドウノマ)、後ろ側をトモと呼びます。釣り座を決めるときにこの呼び方が出てくるケースがあるので、初心者の方も一応チェックしておいてください。初心者におすすめの釣り座は、揺れが少なくて船長がチェックしやすい右舷の胴の間です。

 

 

暗黙系のルールについて

釣り船のルールの中には、暗黙の了解のようなものもあります。

グループや初心者が来たときは、船長判断である程度釣り座を融通することや、早い段階で魚が釣れすぎてしまったときは、時間を切り上げて港に戻ることなどが代表的なものと言えます。船内で中大型魚が三桁近く、キープする場所がないというような釣果になった場合は、資源保護のための早上がりに協力しましょう。
また、幼魚や成長段階の魚体も釣れます。船や地域によってはリリース(再放流)サイズが明確に決まっている場合もあるので、同じく資源保護のためにご協力ください。

釣りをする前と後でも暗黙の了解のようなものがあります。釣り船に各々のタックルやクーラーを積み込む時および降ろす時も、乗船者全員でバケツリレーのようにして協力し合うことがあります。この時は是非一緒に参加してみてください。

 

 

船釣りのマナー

船釣りのマナーについてもチェックしておきましょう。

一番大切なことは、知らない人同士今日は釣りを楽しみましょう、というコミニュケーションです。仕掛けが流れたり魚が走ったり、釣りの最中にコミュニケーションをとる必要が出てくるので、事前に挨拶をしておくとスムーズです。

 

オマツリ(仕掛け絡み)が起きたら

乗船者同士でのオマツリ(仕掛け絡み)が起きたら、船長指示に従うというのが船釣りのルールです。魚が掛かっている方を優先して他方の糸を切る、大きな魚が掛かれば隣はオマツリ対策で仕掛けを回収する、ルールやマナーについては事前に説明があるケースが多いですが、こんな部分も先に知っておくと当日の釣りがスムーズになります。

 

根掛かりなどのトラブルが起きたら

トラブルが起きたら船長に相談する、というのも覚えておいて欲しいポイントです。根掛かりが切れないなど、トラブルを解決できない場合も船長に相談してみましょう。太糸の根掛かりは、素手で引っ張ると食いこんでケガをする可能性があります。不安な場合は慣れている船長に切ってもらうようにしてください。

 

 

船釣りで気をつけるルールとマナーまとめ

釣り座の決め方は船宿のルールに従おう
挨拶などコミュニケーションも重要
トラブルが起きたら船長の指示に従おう

 

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6.出航前に確認しておくべきこと

レンタルの有無や数は必ず確認

タックル、竿掛け、救命胴衣については船宿でレンタルができる場合がありますが、あるものとないもの、当日の貸し出し状況でレンタルできないというケースもあります。必要な場合は、予約時にレンタル料金を確認して、必要な数をしっかり伝えておきましょう。

当日なくて釣りができなかった、ということが無いように、自分で用意する必要があるものをリストでまとめておくのがおすすめです。

 

 

エサや船宿仕掛けについて

エサは基本的なものは船宿側で用意してもらえるケースもあります。釣りものにもよるので、予約の段階で事前に確認しておきましょう。特別なエサを使いたい場合は、自前で用意する必要があります。

船宿オリジナルの船宿仕掛けを用意している船もあります。既製品を準備しておいてくれるケースもあるので、船宿のホームページでチェックしてみてください。船宿仕掛けは、船長自身が回るポイント向けにセッティングしているのでよく釣れます。

 

 

出航前に確認しておくべきことまとめ

レンタルを利用したい場合は、有無と当日必要な数を必ず確認
エサは船宿側にお願いしてみよう
仕掛けの用意もお願いできる場合がある

 

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7.船釣りにあたっての注意点

船酔い対策を徹底しよう

初めての船釣りにお出かけになる方に特に注意して欲しいのが、船酔いをしても岸に戻れないという点です。釣りができずに船室で寝ていただけという形になっても、同じように料金が掛かります。

せっかく出かけるなら楽しめるように、前日はしっかり寝て、当日は酔い止めを飲む、適度に水分を取るなど、自分でできる対策はしっかり行っておきましょう。何度か船に乗るうちに身体が慣れるという部分もあるので、最初は近場で遊べる釣りから始めるのがおすすめです。

 

 

集合時間には余裕をもって

集合時間に遅刻しても、他のお客さんがいる関係上、釣り船は出航を待てません。荷物の積み込み、乗船名簿の記入など、出航前にしなければいけないこともあるので、余裕を持って到着できるようにスケジュールを調整してください。事故渋滞などどうしても間に合わないときは、必ず船長に連絡です。

 

キャンセル連絡はなるべく早めに

こちら側の都合でキャンセルをする場合、キャンセル料金が発生する場合があります。多くの場合、前日、当日のキャンセルは乗船料金の100%がキャンセル料金となります。船宿によってキャンセルポリシーは異なるため事前に確認しておきましょう。

 

船釣りにあたっての注意点まとめ

船酔いは自己責任、しっかり対策をしておこう
出航前の作業も考えて、到着時間には余裕を持とう
キャンセル連絡はなるべく早めにしよう

 

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8.船釣りは大変だけど楽しめる

釣果に期待しよう

ルールやマナーの把握、道具の準備など、最初は戸惑うことも多い船釣りですが、釣れる魚の種類やサイズ、数といった釣果の面は岸釣りを大きく上回るものがあります。毎日海に出ている船長のガイドがあるので、釣果には大いに期待ができる釣りです。

混雑を気にせず釣りだけに集中して、たくさん釣ったり大物を釣ったり、釣りの結果を重視して楽しみたい方には特におすすめの釣りなので、ぜひ準備を進めて船釣りにチャレンジしてみてください。

 

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船釣りに出かけよう

初めての船釣りを成功させよう

初めての釣りを成功させるためのポイントは、船宿の推奨や船長の指示に従うことと、事前の準備をしっかりやることです。ご紹介してきた船釣りの心得でも多くのものにあてはまる部分で、当日に乗船者全員が釣りを楽しむためにも重要になるポイントと言えます。

船宿の推奨や船長の指示は全て釣果を高めるためのものなので、尊重する意識があれば初心者の方でもバッチリ結果を出せます。ぜひこの機会に船釣りにチャレンジしてみてください。

 

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釣りを始めるなら?初めての釣りに必要な道具と簡単に楽しめる釣り方を解説!

今回は、これから釣りを始める方向けの入門情報まとめです。釣りをスムーズに始めるための流れや、初心者向けの釣り道具、釣り方についても紹介しています。人気のアウトドア、釣りを新しい趣味として検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

※2024年8月9日更新

 

 

 

 

 

釣りを始める方向けのスタートガイド

これから釣りを始める方に向けて

今回は釣り未経験の方向けに、釣りやすい魚の選び方やスタートに必要な道具の準備といった、釣りの始め方をご紹介します。

近年新しく始める趣味として釣りに注目が集まっていますが、いざ釣りを始めようとすると、釣り方や道具の種類の多さに戸惑う方が多いでしょう。この記事では必要な道具類の解説だけでなく、狙う魚や釣り方の決め方、釣具屋への相談方法についても紹介しているので、始め方に迷う方はぜひ参考にしてみてください。

 

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釣りはこんなアクティビティ

釣り竿を使って魚をゲット

釣りは、竿と釣り糸、仕掛けを使って魚を狙うアウトドアの遊びです。

「釣った魚が食べられる」をきっかけに始める方が多い遊びですが、竿と仕掛けを使うことから、手にするまでの過程や工夫、魚の引きを楽しむという部分にも魅力を感じてハマる方も多いです。海であれば港や砂浜、釣り公園など、手軽な場所から始められるので、新しい趣味をお探しの方はぜひ検討してみてください。

 

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釣りの始め方はこんな流れがおすすめ

釣りの始め方:釣りを始めるまでの流れをチェックしてみよう

※釣り初心者イメージ画像

まずは釣りを始めるまでに、どんな順序で準備を進めていくべきかというところから解説します。

釣りは釣りをする場所、もしくは狙う魚に合わせた道具の準備が必要になるので、始めるまでにある程度イメージを固めておく必要があります。家の近くで釣りができそうな場所があるからやってみたい、インターネットで釣っている映像を見たからこの魚が釣りたい、最初のイメージはこんな形で構いません。

 

釣りを始めたいときは釣具屋へ

なんとなくでも釣り場所、狙う魚の目途を立てておくことで、揃える道具の準備がスムーズになります。これが釣りを始める際の大きなポイントです。釣りをやってみたいけど明確なビジョンが無く何が釣れるかわからない、釣りができる場所も分からない、という場合は、大体このあたりの地域で何が釣れるのか、というところから釣具屋スタッフに相談してみるのがいいでしょう。

 

 

釣りの始め方:タックル(竿・リール)や仕掛けを準備しよう

釣りをする場所が決まれば、その場所で季節ごとに釣れる魚をターゲットとして設定できます。逆に先に釣りたい魚が決まっている場合は、その魚の釣れる場所が港なのか砂浜なのか、釣り場に関する情報をチェックしてみてください。

狙う魚が決まったら、その魚が好むエサや、魚の口の大きさに合う仕掛け、仕掛けに合ったタックル(竿・リール)と釣り道具を準備していきましょう。こちらもこんな場所でこの魚を釣ってみたい、と釣具屋スタッフにご相談いただければ、予算に合うものを一式ご案内できます。

 

釣り方に合った道具をゲットしよう

道具の購入で気を付けたいのが、釣り方、そして釣具の種類の多さです。

今回は記事中で「サビキ釣り」という釣り方をご紹介していますが、この「サビキ釣り」は岸から真下に落とすもの、ウキを付けて投げるもの、船から釣る釣り方もあり、狙う魚によっても仕掛けの構成が大きく異なります。

釣り竿やリールはある程度流用が効きますが、ヘビーなオモリに対応した船釣り用を、オモリの軽い岸釣りで使うのは難しいです。自分に合わないものを無駄に買わないように、釣具は調べてから購入に進みましょう。釣具屋でご相談いただければ間違いなしです。

 

「釣り初心者でも簡単に楽しめる釣り方」をチェック

本記事の「釣り初心者でも簡単に楽しめる釣り方」の項目で、ちょい投げやサビキ釣りといった代表的な海釣りを2種類紹介しているので、そちらもぜひ参考にしてみてください。

 

 

釣りの始め方:釣り場に出かけよう

狙う魚に合わせたタックルと仕掛けが準備できたら、さっそく釣り場に出かけてみましょう。

釣り方の工夫や狙い目となるポイントの見つけ方など、釣り方にはそれぞれコツがありますが、まずは実際に釣ってみるのが最初の一歩になります。釣れる魚はもちろん、水深や流れの速さなど、ポイントごとにさまざまな事情があるので、何度も通ってその場所に合ったやり方を見つけるというのが、釣りのステップアップの近道です。

 

 

釣りの始め方まとめ

釣りをしてみたい場所・釣ってみたい魚からイメージするのが始め方のポイント
釣れる魚に合わせた釣り道具を準備
釣り場で実際に釣ってみよう

 

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釣り初心者の方が遊びやすい釣り場

初めての釣り場は海釣り公園がおすすめ

釣りをする場所選びから決めたい方には、海釣り公園の釣りがおすすめです。

駐車場の有無や、釣りをしてよい場所の確認といった手間が掛からず、足場が安定していて安全に釣りができるというのが釣り公園の魅力です。そのほか、売店があったり釣果情報を発信していたりする公園もあります。

どこにでもあるわけでありませんが、もしお住まいの地域に釣り公園がある場合は、初めての釣り場として検討してみてください。

 

 

砂浜・堤防もおすすめの釣り場

砂浜や堤防も、身近に釣りが楽しめるおすすめのスポットです。

いずれも釣りに適した場所と適していない場所があるので、釣りをしている人がいる、釣り場情報を見つけられるなどを満たす場所を選ぶのがポイント。場所によっては釣りをしてはいけないケースや、駐車できないケースがあるので、事前に情報を集めておきましょう。迷う場合は釣り具屋のスタッフにこの場所は何か釣れますか?と気軽にご相談ください。

 

 

釣り初心者の方が遊びやすい釣り場まとめ

初めての釣り場には釣り公園がおすすめ
砂浜・堤防も遊びやすい

 

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釣り初心者でも簡単に楽しめる釣り方

初めてでも釣りやすい魚の定番はアジ

ここからは、これから釣りを始めたい方におすすめの釣り方と、初心者の方でも釣りやすい魚を2種類ご紹介します。まずは釣り入門の定番ターゲットであるアジからチェックしてみましょう。

スーパーなどで目にする機会が多い魚なので、持ち帰っての調理がイメージしやすく、釣った魚を食べてみたいという方には非常に人気があります。

 

堤防や釣り公園で楽しめる

夏から秋にかけてよく釣れるアジは、港や堤防、釣り公園で釣れる代表的な魚で、釣れるサイズは10cmから20cm程度が中心になります。

群れで行動する魚なので1匹釣れれば何匹か釣れるチャンスがありますが、群れは絶えず移動を続けているので、釣れている時間と釣れていない時間がハッキリしやすいターゲットです。

 

アジを狙うならサビキ仕掛け

堤防や海釣り公園でアジを釣るときは、エサを撒いて魚を寄せながら釣るサビキ釣りで狙います。サビキ釣りは釣り入門として定番となっている釣り方で、投げずに真下に落とすだけでも効果のある簡単な釣り方です。

釣り具屋には釣り道具一式、竿と糸が巻いてあるリールに、サビキ仕掛けがついた入門用のサビキセットが売っているので、まずはセット商品から始めてみましょう。手ごろな価格から始められて、仕掛けを交換すれば他の釣り方にも使えます。

 

エサも準備しておこう

エサはアミコマセというサビキ用のエサを使います。解凍が必要な冷凍タイプと、常温保存できるタイプがあるので、価格や使いやすさで選んでみてください。釣り初心者の方には、簡単に使える常温タイプをおすすめします。

 

 

釣りの基本を学べるキス釣り

砂浜の代表的なターゲットであるキスも初めての釣りにおすすめしたいターゲットです。夏から秋にかけて釣りやすい魚で、砂浜だけでなく、底が砂地であれば港の中や堤防からの釣りでも狙えます。

キスを狙う初心者向けの釣り方として、ちょい投げ釣りは仕掛けを投げる、ゆっくりリールを巻いて魚のアタリを待つ、などを押さえましょう。基本的な釣りの動きが学べる釣りでもあるので、入門には最適です。まずは初心者向けの釣りから始めて、ルアー釣りなど他の釣りへステップアップしたい方にもおすすめです。

 

キスを狙うならちょい投げ仕掛け

キスはアジよりも底付近を好むことから、重いオモリを使うちょい投げ釣り仕掛けを使って狙います。サビキ仕掛けよりもよく飛んで、沖側を狙いやすい仕掛けで、こちらも準備が簡単な完成仕掛けからスタートしてみましょう。

釣り竿とリール、糸といったタックル関連一式は、ちょい投げもセット商品から問題なくスタートできます。サビキ釣りとちょい投げは同じタックルで楽しめるので、仕掛け部分だけを交換して同じ道具で遊んでもOKです。

 

ちょい投げ釣りにもエサを準備

エサはジャリメ(コケブ、石ゴカイなど地域により様々な名前)という生きた細長い虫を使います。虫が苦手な方向けに樹脂製の疑似餌も展開されているので、こちらも合わせてチェックしてみてください。

 

 

釣り初心者でも簡単に楽しめる釣り方まとめ

釣り公園・堤防で遊ぶならアジのサビキ釣りがおすすめ
砂浜・堤防で遊ぶ方にはキスのちょい投げ釣りもおすすめ

 

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釣りを始めるための釣り具を準備

スタートに必要なタックル一式を詳しくチェック

この項目では、「釣り初心者でも簡単に楽しめる釣り方」でご紹介した、サビキ釣りとちょい投げ釣りに使えるタックル一式を詳しく解説します。

それぞれどんなものを揃えるべきなのか、2つの釣りに必要なスペックをチェックしておきましょう。1つずつご紹介しますが、3点がセットになった入門向けの商品から始めてもバッチリ楽しめます。

 

揃えるタックル一式:釣り竿

釣り竿は長さ3m前後で、サビキ釣り向け、ちょい投げ釣り向けとなっているものがおすすめです。子供向けに用意する場合は、1.8mなど身長に合うような短い釣り竿も検討してみてください。

スペックを確認するときは、どの程度のオモリが使えるかを表す「オモリ負荷」をチェックしてみましょう。サビキ釣りとちょい投げ釣りを両方楽しむなら、最大値が8号~15号程度となっているものがおすすめです。

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揃えるタックル一式:リール

サビキ釣り向け、ちょい投げ釣り向けとなっているセットであれば、2500番~3000番というサイズのスピニングリールがついています。岸からの海釣りでは標準的なサイズなので、このリールでいろいろな釣りを遊んでみてください。

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揃えるタックル一式:道糸(釣り糸)

リールに巻いてある釣り糸のことを「道糸」と呼びます。

ちょい投げ釣り、サビキ釣りに適した入門向けの道糸はナイロンの2.5号~3号で、セット商品であれば最初からこの糸がリールに巻かれています。クセがついたり、何度も切って短くなったりしたら、新しいものに巻き替えて使いましょう。

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仕掛けは細かく揃えるよりもセット商品がおすすめ

ご紹介しているサビキ釣り、ちょい投げ釣り向けの仕掛けは、それぞれ仕掛けの構成が異なります。初心者の方が初めから針、糸、オモリと揃えていくのは大変なので、必要なパーツが全て揃う「完成仕掛け」から釣りを始めましょう。

「完成仕掛け」は全てのパーツが接続済みの状態で封入されているので、準備は道糸を仕掛けの端に結ぶだけと非常に簡単です。サビキ釣り、ちょい投げ向けとパッケージに記載のあるものから、気に入る商品を探してみてください。

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釣りを始めるための釣り具まとめ

竿とリール、道糸がセットになったタックルから始めよう
仕掛けは準備が簡単な完成仕掛けがおすすめ

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釣りを始めるための道具も準備

初めての釣りに必要な釣り用品を揃えよう

初めての釣りに向けて準備しておきたい、釣り場で仕掛けを結び直したり、手を洗ったりするための道具類についてもご紹介します。

当日の釣りをスムーズに楽しむために、タックル、仕掛け以外の道具も、始めるまでにしっかり揃えておきましょう。

 

 

初めての釣りに必要な道具類をまとめてチェック

記事中でご紹介しているサビキ釣り、ちょい投げ釣り向けに準備しておきたい、道具類の一覧です。タックルセットに含まれている場合もあるので、足りないものがあればプラスするイメージでチェックしてみてください。

 

ハサミ

道糸と仕掛けを結んだとき、仕掛けを切って片づけをするときに必要になる道具です。糸が絡んだり、仕掛けの交換が必要になったりしたときにも使えます。糸を切るだけなので、刃の小さなものでOKです。

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水汲みバケツ

エサや魚を触った手を洗ったり、釣り場にエサをこぼしたりした際に必要な道具です。釣り場によっては海面まで高さがある場合があるので、5m〜10m程度のロープがセットになったものを準備しておきましょう。

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タオル

こちらも手を拭く、道具の汚れを取る、などの用途で使います。エサや魚のにおいがついてもいいもの、汚れてもいいものを準備しておきましょう。複数枚用意しておくと、濡れたものと乾いたもの、綺麗なものと使い分けができて便利です。

 

フィッシュグリップ

魚を掴むためのトングのような道具です。

釣りやすい魚としてご紹介したアジ、キスとも硬い部分やトゲがあり、釣りあげた後も暴れます。口元の針が指に刺さるケガを避けるためにも、フィッシュグリップを使ってしっかり魚をホールドしましょう。あると手が汚れないので、非常に快適です。

また、ゴンズイやオコゼなど、ヒレやトゲに毒がある魚を釣ってしまったときに、安全に針を外すための道具としても活躍が期待できます。

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クーラーボックス

釣った魚を持ち帰って美味しく食べるなら、クーラーボックスも用意しておきたいところです。凍らせたペットボトルなど、温度を下げる氷を入れて釣りに出かけましょう。飲み物を冷やしたり、エサを弱らせないための保冷庫としても使えます。

アジ、キスともそれほど大きい魚ではないので、サイズは10L~15Lと小型のもので十分です。釣り向けのクーラーボックスは発砲クーラーやクーラーバックよりも保冷能力が高いので、半日程度釣りをする場合はぜひ検討してみてください。

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釣りを始めるための道具まとめ

ハサミ・水汲みバケツ・タオル・フィッシュグリップがあると便利
釣った魚を美味しく持ち帰るならクーラーボックス

 

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釣りを始めるなら釣具屋に行ってみよう

釣りのやり方や釣り場に迷ったら釣具屋へ行こう

釣りのやり方や釣り場選びに悩んだときは、地域の釣具屋へ行って聞いてみるのがおすすめ。時期や地域によって釣りやすい魚、よく釣れる場所やタイミングには違いがあるので、情報収集は現地の釣具屋で新しい情報を教えてもらうのが一番です。

 

 

やりたいことを少し具体的にしておく

釣り具屋で質問する際のポイントとして、事前にやりたいことを少しだけ具体的にしておくことです。

「釣りがしてみたい」のように漠然と要望を伝えるよりも、「食べられる魚を釣ってみたい」「家族で遊べる釣りから始めたい」「この地域に行くから2時間ぐらい遊べる釣りを教えて欲しい」と聞く方がより条件に合うやり方を教えてもらえます。

釣具屋でスタッフと相談しながら何を釣るかを決めれば、やり方の質問や必要な釣り具選びもスムーズです。

 

 

釣り当日ではなくできれば事前に店舗へ

もう一つのポイントとして、当日ではなく事前に釣具屋で質問を済ませておくことです。

今から釣りに行くとなると、釣り場所までの移動や釣りをする時間帯に制限が付きます。しかし事前に相談しておけば、魚が釣りやすい日にちや時間帯から、よく釣れている釣り場の情報をバッチリ活かすことができます。

まずは釣具屋で相談と準備をしっかりと済ませて、当日は朝からよく釣れる場所へ行けるようにしておきましょう。

 

 

釣りを始めるなら釣具屋へまとめ

具体的な質問で自分に合う釣りや道具を教えてもらおう
当日ではなく事前に相談を済ませておこう

 

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初めての釣りを成功させるポイント

朝と夕方を狙って釣りに出かけよう

最後は、初めての釣りを成功させるための簡単なコツのご紹介です。まずは釣りをする時間帯についてチェックしてみましょう。

今回入門向けの魚としてご紹介したアジ、そしてキスは、基本的に一日中釣れる可能性のある魚です。しかし、群れが岸近くに寄りやすいタイミングや、生活リズムの中で、特に捕食活動に積極的になるタイミングがあります。この時間帯を知っておくというのが、初めての釣りを成功させるためのひとつめのポイントです。

 

 

明るい時間と暗い時間の境目を狙おう

釣りをする上で必ずチェックしておきたい時間帯は、朝と夕方、明るい時間と暗い時間の境目となる「マズメ時」と呼ばれるゴールデンタイムです。

 

アジの釣れる時間帯

アジはキスよりも暗い時間を好む傾向があるので、朝夕とも5時~7時の間を釣るプランをおすすめします。季節によって日の出、日の入りの時間は変わります。楽しく遊べる範囲で、お出かけになる時間を調整してみてください。

 

キスの釣れる時間帯

キスは明るい時間が好きな魚なので、朝は6時~9時、夕方は午後3時〜6時頃をイメージして狙ってみましょう。海釣りはどんな時間にするアウトドアなのか、始め方の参考にしていただけたら幸いです。どちらの魚もいい時間帯は食い気があるケースが多く、群れが届く範囲にいれば比較的簡単に釣れます。

 

 

初めての釣りを成功させるポイントまとめ

釣りは昼間よりも朝と夕方がおすすめ
いい時間帯は魚が捕食活動に積極的

 

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釣りに出かけてみよう

今が釣りを始めるタイミング

狙う魚や遊ぶ場所をある程度イメージしてから、当日に向けた準備を始めるというのが、釣りの始め方一番のポイントです。

何が釣れるかわからない、道具選びに迷ってしまう、そんなときはぜひ釣具屋スタッフにご相談ください。狙う魚から仕掛け、タックルまで、釣り場情報と合わせてご案内いたします。必要な釣り道具を準備して、堤防や砂浜に出かけてみましょう。

 

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これから始める穴釣り入門!仕掛け作りから釣果に繋がる釣りテクニックまで大公開!

穴釣りといえば、冬のワカサギ釣りを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし今回解説させていただくのは海の穴釣りです。テトラポッドの隙間から根魚を狙うこの釣り方はまだまだマイナーな釣り方ですが、通年楽しめるものです。釣り初心者でも簡単ですので、ぜひ覚えてください!

※2024年8月1日更新

 

 

 

 

 

穴釣りってどんな釣り?

防波堤周りのテトラポッドやコンクリートブロック、ケーソンなどの隙間に仕掛けを落として根魚を狙うのが穴釣りです。ですがテトラポッドの隙間に仕掛けを落として釣ることを「穴釣り」と呼ぶようになったのは最近のこと。しかし元になる釣り方は昔からありました。それが「ブラクリ釣り」です。

 

ブラクリ釣りは横浜発祥

横浜発祥の「ブラクリ釣り」は、半世紀以上前にはすでにあり、今と変わらぬ仕掛でアイナメやクジメを釣っていました。ただし、当時のやり方はテトラポッドなどほとんどなく、磯の岩礁地帯やカジメ(海草の一種)の林の中にブラクリ仕掛けを打ち込むのが主流。そこからポイントをテトラポッド周りと定め、専用のタックルなどが発達し現在の穴釣りの形になったのです。

 

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穴釣りの魅力を探る

魅力:①「敷居が低い」

穴釣りの魅力は何といっても、釣り自体をあまりしたことがない初心者でも簡単に始められて、ある程度の釣果が見込めることでしょう。

遠投や難しいテクニックを使わずとも「落として食わせる」のが基本の釣りなので、大仰なタックルも道具もいりません。思い立ったらすぐに始められるお手軽な釣りです。

 

 

魅力:②「食べて美味しい魚が釣れる」

穴釣りで釣れる魚はカサゴ・メバル・アイナメ・ソイなど、食べて美味しい魚種が多いのが特徴です。

実際に市場価格を調査しても根魚の仲間はおしなべて高価なものが多く、またお値段に見合った味の物がほとんど。しかし、そんな魚も自分で釣れば、安く、かつ新鮮に美味しくいただけてしまうのです。

 

 

魅力:③「通年楽しめる」

釣りのジャンルは数多くありますが、1年を通して同じ釣り方ができるものはそう多くありません。ところが、穴釣りは仕掛けを落とす穴さえあれば時期を問わず、1年中同じスタイルで釣りができます。

時期や季節を問わず釣行できる利点の他に、少々の荒天(風)でも釣りに行けるのが魅力です。ジギングやアジング、エギングなどが風の影響を受けて釣りにならない時でも、穴釣りならば何とか竿を出すことができます。これは大きな魅力の一つです。

 

 

魅力満載の穴釣り

初心者でも簡単に始められる

食べて美味しい魚が釣れる

季節・天候に左右されず楽しめる

 

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穴釣りのタックル紹介

穴釣り用ロッド

穴釣り用ロッドは当初、短めのバスロッドなどを使用する方が多かったのですが、最近ではメーカー各社から特化したタイプのものがリリースされています。

 

エリアに合わせ専用短竿で

狭いエリアでの探り釣りになるため、短い竿を使います。おすすめは60~120cmほどの少し硬めの先調子のもの。先調子がおすすめなのはアタリが取りやすいためです。また、少し硬めが良いのは、掛かった魚がエサを咥えてテトラポッドの隙間に入り込むのを阻止するためです。掛かったら一気に抜き上げる(剥がすと言います)バットの硬さが穴釣りのロッドには求められます。

 

 

穴釣り用リール

穴釣り用リールはスピニングリールでもベイトリールでも使いやすいリールをセッティングしますが、おすすめは小型ベイトリールとなります。

巻き取りごとに糸ヨレのできるスピニングリールと違い、ベイトリールは円柱の糸巻きにそのままラインを巻く構造なので、糸ヨレが起きにくいです。穴釣りは狭い隙間にラインを通して行いますので、ラインの擦れによる劣化が起きやすい釣りです。メンテナンスの面からもラインに負担の掛からないベイトリールが推奨でしょう。

 

穴釣り用リールは遠投の必要無し

また遠投の必要のない穴釣りでは、ラインもナイロン3号が30mも巻ければ充分です。このことからもスピニングリールの必要性があまりないことが分かります。つまりワカサギ釣りやチヌのヘチ釣りなどの小型ベイトリールがそのまま流用できます。安価に求めようと思えば、1,000円台から手に入れることのできる小型リールはコスパも最高です。

 

 

穴釣りに適したライン

穴釣りは狭い隙間に仕掛けを通して魚を狙う釣りです。どうしてもラインが障害物に擦れながら上下します。そのため、擦れに弱いPEラインはおすすめできません。ナイロンラインの3号くらいのものを推奨いたします。

 

 

穴釣り用タックル

ロッドは取り回しのしやすい60㎝~120㎝ほどの硬めの短竿

リールは小型両軸(ベイト)リール

ラインは比較的根ズレに強く扱いやすいナイロンライン

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穴釣りの仕掛け紹介

オーソドックスな「ブラクリ」

穴釣りがブラクリ釣りから派生した釣りであることから、一番オーソドックスな仕掛けはやはりブラクリ仕掛けです。オモリと針が一体化したブラクリ仕掛けは、オモリの形状から「ソロバン」「カラスガイ」「マル」などの種類があり、その中から使いやすい物をセッティングします。どの形状のものでも根掛かりがしにくいよう、肩の丸い物が多いようです。

 

番手は4号前後

針はセイゴ針やキス針といった針自体が細い物が使われています。オールマイティーに使える4号あたりを中心に、前後2番手位を揃えておけば十分でしょう。

 

 

新感覚ブラクリ「ブラー」

ブラクリ仕掛けを進化させたブラー仕掛けは、北海道の釣具屋さんが開発した「ひらひらと沈降するブラクリ仕掛け」です。

板状オモリに針を付けたブラーは水の抵抗を受けやすく、ひらひらと沈み魚にアピールします。ですからルアーのようにアクションを付けながらのチョイ投げにも使えますし、落とし込みにも使えます。

 

ブラーはメリット多し

形状から根掛かりの不安があるかもしれませんが、実釣ではブラクリ仕掛けとの差は感じられませんでした。テトラポッドの組み方によってはボトムまで落とすのに多少ブラクリより探りのテクニックが必要なこともありますが、アピール面でのメリットの方が上回ります。

 

 

慣れてくれば自作もアリ

割りビシオモリなどを使って仕掛けを自作するのも楽しいものです。ブラクリ仕掛けは簡単なものであれば、道糸に直結したセイゴ針などのチモトから5cmほどの部分に割りビシオモリ3号程度のものを噛ませるだけで作ることができます。釣り場で仕掛けをロストしてしまって購入する時間が無い、といった「急遽手作りする必要がある」のような場合にぜひお試しください。

 

 

穴釣りの仕掛け

オーソドックスなブラクリ仕掛け各種

ブラクリの進化型ブラー仕掛け

割りビシオモリを使った自作品もOK

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穴釣りのエサ紹介

メインは虫エサ

基本的に穴釣りではどんなエサでも使えます。オーソドックスなエサは「虫エサ」と呼ばれるイソメ・ゴカイ類になりますが、こだわる必要はありません。代表的なエサを表にしておきますので参考にしてみてください。

 

代表的な穴釣り用エサ 特徴・備考など
イソメ・ゴカイなど 釣具屋さんで手に入る。たらしを2~3㎝取ってアピール。
オキアミ< パックで購入。冷凍しておけば何度でも釣行OK。
磯ガニ 現地調達できる。ハタ系の大好物。
フナムシ 現地調達できる。エサ取りに弱い。
イカ切り身 白色がアピールしてくれる。スーパーでも釣具屋さんでも手に入る。
魚切り身 アジやサバ、サンマなどスーパーでも購入可。臭いでアピール。
魚肉ソーセージ どこでも入手可能。魚に合わせた大きさにカット。

 

生エサ以外にもワームやチューブの練りエサなど、エサとして使えるものは少なくありません。釣具屋さんなどでぐるりと見回して使えそうなものをご自分でチョイスするのも楽しみの一つです。

 

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穴釣りの釣り場紹介

テトラポッド・消波ブロックを攻める

堤防から足元の沈み岩の隙間や、磯での岩の隙間、ケーソンの継ぎ目など穴釣りの対象となる場所はたくさんありますが、穴釣りのメインフィールドはテトラポッド周辺になります。岸壁や堤防を守るテトラポッド(消波ブロック)は当然外洋に向き、潮通しの良い場所に設置されることが多く、良い漁場になります。

 

 

狙えるテトラを何か所か確保しておく

もともと根魚は行動範囲が狭く、回遊することがないため、一度テトラポッドの隙間に潜り込むと何代にもわたりそこで暮らすことになります。根魚が通年狙えるのはそのためです。また、ある程度風が吹いていても、風向きによりどこかのテトラポッド帯では風裏になり竿が出せるなどの利点もありますので、まずは近くのテトラポッドを探ってみましょう。

 

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穴釣りの釣り方紹介

徹底的なラン&ガン

穴釣りは足で稼ぐ釣りです。場合によっては1つの穴で二桁のカサゴを釣るなどということもありますが、基本は1つの穴でキープサイズ1~3匹だと思ってください。中には空振りの穴もあります。積極的に移動して数多くの穴に仕掛けを落としましょう。

 

 

エサの落とし方

テトラポッドに乗って目指す穴に仕掛けを落としていきますが、釣果アップのコツは「必ずボトムまで落とす」です。

根魚はその名の通り棲家の根っこで捕食活動をする傾向があります。中層まで浮いてエサを捕食するのは棲家の中で小型のものが多く、なるべく早く底までエサを落とさなければ大物には恵まれません。

 

素早くボトムまで落とす

カサゴが大量に棲んでいる「カサゴマンション」にうまくエサを落とすと、まるで優先順位が決まっているかのように、大きいものから釣れ上がってくる傾向があります。つまり、エサは「素早く深く」が釣果アップのコツになります。

1投目に段差を何度か潜り抜けてボトムまでエサを落としたら、ラインが真っ直ぐになるように竿先を調整し、その場所を覚えておきます。そして、2回以降は探らずともエサがピンポイントで落ちるようにしましょう。

 

 

誘い方「底を切って待つ」

穴釣りでは過剰な誘い方は禁物。あまり仕掛けを動かしすぎると根掛かりの原因になります。また、顔の上部に目が付いている根魚は「落ちてくるエサ」に強く反応します。底でチョンチョン動かすことはあまり意味がありません。

 

エサを魚の口元まで運ぶイメージで

まずは底まで仕掛けを落としたら、10〜15cmになるように軽く底を切って待ちましょう。重いオモリはあまり動かず、すぐ下のエサだけが勝手にゆらゆらと誘ってくれます。

釣りやすいところへ魚を誘い出す釣り方と違い、穴釣りは魚の口元までエサを運ぶ釣り方です。過剰なアクションより、いかに居場所までエサを運ぶかの方が重要になります。

 

 

合わせ方と取りこみ方

穴釣りの合わせ方は基本「向こう合わせ」で良いのですが、誘い出して釣る釣り方ではないため、エサをくわえた根魚はすぐに居心地の良い棲家に潜り込もうとします。

ここでもたつくと穴の奥に入られ、エラ周りの鋭いトゲを棲家のあちこちに引っ掛け、猛烈に抵抗します。こうなってはなかなか取りこむのが難しくなります。

 

多少強引にでも抜こう

魚が掛かったら一気に抜き上げましょう。短竿でゴツゴツと頭を振る根魚の引きを楽しみたいところですが、我慢して手返し良く釣るのがコツです。多少強引でも根魚の口は硬いので、バラしはそう多くありません。

 

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穴釣りの注意事項

安全に十分気を付ける①「ライフジャケットの着用」

近年穴釣りが浸透して来てから落水の事故が増えています。テトラポッドは表面が滑りやすく、また角度も付いています。少しバランスを崩しただけで落水や打撲など大きな事故につながる危険性があります。

特に潮通しの良い場所に設置されているテトラポッドには、波と風の具合によってはテトラポッド内部に潮が流れ込んで行く場所があります。そのような場所で落水が起きると吸い込まれてしまい、到底人の力では抜け出せません。最低限ライフジャケットの着用はかかせません。

 

危険な場所は立ち入り禁止になっていることも

テトラポッドは基本的に外洋にむけて設置されています。急な高波や、風波などおきやすい場所もあります。また地元や設置者などの目から見て危険であると判断される場所もあります。当然、立ち入り禁止や釣り禁止になっているテトラ帯もありますので、そのような場所には絶対に近付かないようお願いいたします。

 

 

安全に気を付ける②「滑らない靴を選ぶ」

テトラポッドの表面はデコボコが無くつるつるしています。レーシングカーのスリックタイヤと同じ原理で、乾いている時ならばラバーソールの運動靴などでも充分滑りにくいのですが、少しでも濡れているとまったくグリップしません。

大げさかもしれませんが、ソールにフェルトの張ってある磯靴をおすすめします。最近は磯に乗るためのスパイクも打ってあるフェルトスパイクタイプもありますが、テトラポッドにはスパイク無しをおすすめします。

 

 

環境に気を付ける①「リリースサイズを守る」

根魚は狭いテリトリーでほぼ一生を過ごします。そのため家族全部を釣り上げてしまうとなかなか個体数が回復しません。カサゴやメバルなら15cm、ハタ系なら20cm、できれば30cm以下のサイズのものは逃がしてあげましょう。キジハタなどは30cm以上でしか抱卵しないと言われています。翌年、翌々年と末永く釣りを楽しむためにも環境保全につとめましょう。

また根魚は抱卵後、稚魚まで体内で育てて出産する「胎卵生」のものが少なくありません。キープサイズのものでもお腹がパンパンなものは逃がしてあげましょう。すぐにたくさんの稚魚を産んで恩返しをしてくれるはずです。

 

 

環境に気を付ける②「釣り場を守る」

どんな釣りでもそうなのですが、釣りが終了したら釣り場の保全につとめましょう。釣り場や獲物への感謝の気持ちを込めてゴミの持ち帰り、釣り場の掃除などを心掛けるようお願いします。

なぜなら、近年堤防や港内などで「釣り禁止」とされる事例が増えています。そのほとんどが釣り人のマナー不足が原因です。地元の方や漁業関係者などから時間と場所を借りている立場を守って気持ちのいい釣行をしましょう。

 

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穴釣りを楽しもう!

穴釣りは比較的新しい釣りです。タックルや釣り道具も揃えやすく初心者にも入りやすい釣りであることから、これからまだまだファンの増える釣りでもあります。ぜひこの機会に穴釣りを始めてみましょう。

 

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フカセ釣り初心者講座!基本の仕掛け作りと釣り方のコツ・テクニックを解説!

色々な釣り方がある中でも、フカセ釣りは実釣感が高くてゲーム性に長けています。エサ取りをかわしながらターゲット魚を狙い撃ち、弓のように弧を描くロッドを操り、寄せてきた魚をランディングする。その瞬間の喜びは言い表せません。今回はそんなフカセ釣りの基本をご紹介します!

※2024年6月6日更新

 

 

 

 

 

フカセ釣りの概要

仕掛けを海中にフカセ(漂わせ)て魚を釣り上げるフカセ釣りは、他のどの釣りとも違う部分があります。それは「仕掛けの横移動で魚に違和感を与えずに食わせる」ということです。潮とエサを「同調」させつつ、狙った魚の口に仕掛けを届けなければならないこの釣りは、それなりの装備とテクニックを必要としますが、それだけに釣れた時の達成感も大きい釣り方です。

 

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フカセ釣りの仕掛け3種類

ウキフカセ釣りの基本は3種類

半遊動ウキフカセ

固定ウキフカセ

全遊動ウキフカセ

 

フカセ釣りの仕掛けはラインの太さや針の大きさ、釣り場の状況やターゲットなどの条件で都度変える必要があります。その中には初心者向けではない仕掛けもありますが、状況によって使い分けられるように図解を交えて解説していきます。

代表的な仕掛けの作り方を3つ紹介いたしますが、すべて「ウキフカセ釣り」の仕掛けになります。ウキを使わない「完全フカセ釣り」は探る範囲が狭く、船釣りなどでは使われますが、現在ではフカセ釣りといえばウキフカセ釣りのことを指します。

※ウキは初心者用に、風や波の影響を受けやすい棒ウキより、オールマイティーに使える円錐ウキ(ドングリウキ)をチョイスして説明しています。

 

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フカセ釣りの原理

ターゲットに違和感を与えない釣り

マキエサを撒いて、集まってきた魚に付けエサ(サシエと言います)を食わせて釣り上げる釣りがフカセ釣りです。フカセるというのは「漂わせる」の意味で、マキエサで興奮しているとはいえ、針の付いたエサに違和感があると魚は簡単には喰いついてきません。

そこでマキエサとサシエが同じように「漂うように」調整しながら流します。これを「同調」といいます。うまく同調させると集まってきた魚は違和感を感じずにサシエをほおばり、反転します。そこでウキに反応が出ますので、すかさず合わせると釣れ上がって来る、という訳です。

 

 

ターゲットを狙い撃つ

釣りのシステムとしては「同調」なのですが、同調だけですと近付いてきた魚全てが対象の五目釣りになってしまいます。狙った魚が釣れるようにするには、同調以外のテクニックが必要になってきます。その一つに「オモリワーク」があります。

小粒のオモリを使うことでターゲット魚のいる場所(タナと言います)までサシエを落としたり、浮かせたりして釣果を上げます。コツのいることですが、基本さえ知っていれば実釣でやってみると意外と感覚で近いことはできます。まずは基本を覚えましょう。

 

サシエの付け方(基本)

潮とマキエサ、サシエを三位一体で同調させ、横移動の仕掛けの流し方を完璧にするためにサシエの付け方にも気を配ります。まずは一番違和感を与えないエサ付けを覚えましょう。

サシエにするオキアミは尻尾(尾羽根)をカットし、切り口から針を通していきますが、殻の外側ギリギリを通すと外れにくくなります。頭は落とさず、針先が隠れるようにフィニッシュします。また加工されたオキアミは沈降速度が速く、エサ取り回避には必携です。

 

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まずは「半遊動ウキフカセ釣り仕掛け」

フカセ釣りを始めるにあたって最初に覚えるべき釣り方がオーソドックスなタイプである「半遊動ウキフカセ釣り」です。まずは仕掛けの特徴とシステムの説明をしていきます。

 

半遊動ウキフカセ仕掛け:図解

半遊動ウキフカセ仕掛けの名称をまず覚えましょう。上から順に「道糸」「ウキ止め」「シモリ玉」「円錐ウキ」「からまん棒(図ではT型クッション)」「ガン玉」「スイベル(サルカン)」「ハリス」「針」となります。この中でガン玉に関してはさまざまな打ち方がありますので、別項でその説明をいたします。

ハリスに関しては道糸とのバランスもありますが、チヌやメジナなどの定番の釣りものであればおおむね道糸1.5号~2.5号、ハリスも同じく1.5号~2.5号を3m前後取り付けます。道糸はナイロンライン、ハリスはフロロカーボン製がおすすめです。初心者は道糸はフローティングタイプのものが扱いやすいでしょう。

※ハリスの長さ3m前後(約二ヒロ)は、全ての仕掛けのオーソドックスな長さです。(一ヒロ=両手を広げた長さ)

 

 

半遊動ウキフカセ釣り:システム解説

まず「半遊動」ですが、これは「ウキ止めまで遊動させる」という意味があります。「ウキ止めまでの水深を探る仕掛け」、「タナの最深部までの距離を最初で決める仕掛け」です。

海面に落とされた仕掛けはウキの中空部分を通ってゆっくりと海中に沈んでいきます。この時、マキエサとほぼ同調していることは言うまでもありません。そして食わせたい魚のタナまでの長さまでラインが出ると、「ウキ止め」にウキが掛かってそれ以上深く沈まないようになります。

 

ウキが沈んだのを確認してから合わせ

ゆっくりと潮とマキエサにサシエをなじませ、タナにいるターゲット魚をそこで掛けます。フカセ釣りの合わせ方はそれほど難しくなく、ウキが沈んだのを確認してからロッドを真上に上げるだけでOKです。

 

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ピンポイントで狙うなら「固定ウキフカセ釣り仕掛け」

固定ウキフカセ仕掛け:図解

次は固定ウキフカセ仕掛けの図解です。実はフカセ釣りなど意識せずに、釣りを始めたばかりの時からこの釣り方をしている人は多いでしょう。古典的なウキ釣りがこの釣り方の基本となっています。上から順に「固定ウキ」「ハリス」「ガン玉」「針」となります。この中でガン玉に関しては打ち方がいろいろありますので、別項でその説明をいたします。

 

 

固定ウキフカセ釣り:システム解説

ある程度タナがはっきりしていて、しかもタナが竿の長さ以内の場合は、固定ウキフカセ釣りがおすすめです。この釣り方の最大のメリットは「手返しが良い」こと。ウキ下の長さが定められているので、投げる場所さえ決まっていれば何も考えずにサシエを落としていけます。

タナが変わった時はその都度ウキ下の調整をしなければなりませんが、それ自体は苦になる作業ではありません。それよりもガン玉やスイベルを使った場合、アタリを取りにくい場合があるので、そこを気を付けなければなりません。

 

仕掛けが馴染むまでのタイムラグが弱点

仕掛けを投げてウキが海面に浮いている状態で、仕掛けがゆっくりと沈降していく場面を想像してみましょう。この時、針とサシエ以外のものがハリスに付いていた場合、そこが一番早く沈み始めます。

これはスイベルやガン玉オモリなどの場合があります。例えば、スイベルが沈むとラインはスイベルを頂点としたV字に沈降していき、サシエはスイベルより遅れて沈みます。すると軽い糸ふけが出てしまいアタリがウキに伝わりません。

 

フカセ釣りの中では単純な仕掛け

タナさえ合えば爆釣しやすい

比較的風に強い

フカセ釣り初心者におすすめ

 

固定ウキフカセのメリット 固定ウキフカセのデメリット
システムが単純 潮になじむまでアタリが取れない
手返しが早い タナの深さがロッドの長さまで
タナがボケない

 

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無風ならば「全遊動フカセ釣り仕掛け」

仕掛け説明の前に、「全遊動フカセ」はある程度熟練度が必要です。そのため、初心者の場合は無風に限っての挑戦を推奨します。

 

全遊動フカセ仕掛け:図解

簡単に説明をすると、半遊動ウキフカセ仕掛けから「ウキ止め」を外したものが「全遊動フカセ釣り仕掛け」になります。上から「円錐ウキ」「からまんぼう(図では竿受ウキゴム)」「ハリス」「ガン玉」「針(サシエ)」となります。

 

 

全遊動フカセ釣り:システム解説

この釣り方がフカセ釣りの中では一番魚に違和感を与えずに釣るやり方です。中空の遊動ウキの中をラインがゆるゆると滑って行き、マキエサとサシエが同調しながら海中に落ちていきます。中層で喰ってくる魚(アジやネリゴなど)などがサシエに喰って走るとラインとウキの摩擦でウキが沈みます。そのため、ラインメンディングをマメにしながらの釣りになります。

 

アタリを取るには経験が必要

海底の状況や底近くで喰ってくる魚(チヌなど)を狙う場合、根掛かりの心配の少ない釣り場であれば比重の重いマキエサで底付近にポイントを作っておいてサシエを底に這わせて釣ることができます。しかし、アタリが取りやすいように常にラインメンディングをしておく必要があります。したがって、ある程度の経験が必要な釣りと言えます。

基本的にサルカンやガン玉オモリなどを取り付けず、サシエと針の重さだけでサシエを落としていくので、道糸とハリスの直結方法なども大切なテクニックの一つになってきます。

 

全遊動ウキフカセ押さえるポイント

ラインメンディングは小まめに

ラインを「張らず緩めず」を保つ

 

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フカセ釣りの流れ

マキエサを作る

釣り場に着いて最初の作業がマキエサ作りになります。一般的に使うマキエサは冷凍オキアミを使います。できれば釣り場に着く前にある程度解凍できていればベストです。集魚効果を高める集魚剤やパン粉など何種類かを混ぜ、トータルで6~8kgほどのマキエサを作ります。

半解凍のオキアミを軽くざくざくと小型スコップでほぐし、集魚剤を混ぜます。シフォンケーキのタネ作りのように、軽く下から起こすように混ぜましょう。硬さは海水で調節しますが、水気は抑えめにしてベチャベチャしない程度にしておくのがコツです。ヒシャクで押し付けながら、すくう時に固まる位が投げやすく、潮に馴染みやすいと思います。

 

 

ポイントは自分で作り出す

タックルを組んでいる間もヒシャクで何度かマキエ打ちをしておくと良いでしょう。マキエサは「ポイントに投げるのではなく、ポイントを作る」という考え方がマキエサワークのコツです。

混ぜる集魚剤はターゲット魚によって変えることをおすすめします。煙幕を張るものやすぐに沈むもの、キラキラするものなどさまざまな特徴があります。店頭スタッフと相談しながらの購入をおすすめします。

 

マキエサで魚を寄せる

ポイントに打つのではなく、ポイントを作る気持ちで

ポイント周りに正確に打てるようにする

 

 

水深を測る(タナを取る)テクニック

タックルが組めたらいよいよ仕掛け投入ですが、チヌなど底付近にいることが多い魚を狙う場合、その前に水深を測ります。サシエを付けずに針に1~3号くらいのオモリ(ウキの浮力以上のオモリ)を取り付け仕掛けを投げます。ハリからウキ止め糸までの距離が水深よりも短ければウキは沈んで行きます。ハリからウキ止め糸までの距離が水深よりも長ければウキは浮いています。仕掛けを回収しウキ止め糸の位置を調整してウキが海面スレスレにある状態になればそれが水深です。

あとはターゲット魚のタナに合わせてウキ止め糸を下げ、釣り開始となります。タナの取り方は基本的に「浮かせ」「底」「這わせ」の3種類あり、潮の速さや底の状態で臨機応変に変えます。まずは底から30cmほど上を目安にウキ止めを打って様子を見るのが良いでしょう。

クロ(メジナ)など表層~中層にいることの多い魚を狙う場合は3m前後(約二ヒロ)からはじめるのが良いでしょう。

アタリがなくサシエを取られればウキ止め糸を下げ、サシエが取られなければウキ止め糸を上げることが基本です。

 

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ガン玉ワークを覚える

ガン玉ワークの必要性

さて、ウキフカセ釣りでもっとも重要だと言われているガン玉ワークです。魚に違和感を与えない釣りで一番違和感を出すのがオモリです。もちろん見た目もですが、サシエの沈降スピードを左右するので、基本をきちんと踏んでいないと魚が違和感を抱いて見向きもしてくれない結果になります。

ハリスにガン玉を打つ理由は、タナまで素早くサシエを落とす、複雑な潮に負けないよう仕掛けを重くする、強風で道糸があおられる前に仕掛けを落とす、エサ取りからサシエを守る、などいくつもの理由があります。ガン玉無しで釣れる好条件の釣行は無い場合がほとんどと言えるでしょう。

 

 

ガン玉の種類

ガン玉には大きく2種類のものがあります。「B」で表示されるものと「GまたはJ(ジンタン)」で表示される物です。

Bのものは番手が上がるごとに重くなり、GやJのものは番手が上がるごとに軽くなります。メーカーによって最高番手は違いますが、例えばG1からG6へとはだんだん軽くなり、G表示の一番重いG1の次がBとなります。そしてBの後に表示される番手が上がるごとに重くなっていきます。

付け方はどのメーカーでもほとんど同じで、割れた部分をラインに当て、プライヤーなどでつぶせば簡単に取り付けられます。昔は「噛みつぶしオモリ」と呼ばれる割りビシオモリと同じように、歯で噛みつぶして取り付けていましたが、ナマリが体内に入るのは良くないため道具を使いましょう。

 

 

ガン玉の基本の打ち方

まず使用ウキの番手とガン玉の番手を合わせる必要があります。例えば、3Bのウキには3Bのガン玉という具合です。これで浮力3Bに対して重力3Bでつり合いがとれ、ウキがギリギリ浮いている状態になります。ただし、これは物理的なプラスマイナスの話であって、フカセ釣りではマキエサとサシエを馴染ませるようにガン玉を打って行く必要があります。

仕掛けを早く落とすだけの理由であればなるべく大きなウキを使い、それに見合った大きなガン玉を道糸とハリスの結束部分近くに一つ打てば事足ります。マキエサが効いているなどの理由がある場合はタナまで一気に沈める必要があるのでそれでいいのですが、エサ取りが湧いている時などは遅れて沈むサシエが他の魚に狙われてしまいます。

 

 

段打ち

エサ取りをかわしつつ仕掛けを素早くタナに落とすために「段打ち」を覚えましょう。段打ちはハリスに均等にガン玉を打って行く方法で、同重量のガン玉2~3粒を同じ間隔で打って行きます。

ここで気を付けなければならないのが、ガン玉とウキのバランスです。3Bのウキには3Bのガン玉でつり合いが取れると説明しましたが、B×3は3Bにはなりません。メーカーにもよりますが、3Bでおおむね1gくらいの重量になります。例を挙げると、換算表で針の分を少し引いてG2を3粒くらいが3Bのウキには丁度良いでしょう。

 

シチュエーションに合わせた段打ちを

ただし、これも重量バランスだけの論点になります。沖磯釣行などのように、下から潮が湧いてくる湧き潮や二枚潮などでサシエが落ちて行かないような潮流が邪魔をするシチュエーションも時にはあります。そのため、基本の考え方は最低限押さえておいて、あとは現場での実釣中にガン玉打ちを覚えましょう。

 

 

ガン玉のタイプと重量

 

タイプ サイズ 重量(g) 換算
GまたはJ表示

(ジンタン)

G8 0.07
G7 0.09
G6 0.12
G5 0.17
G4 0.20 G7×2
G3 0.25 G6×2
G2 0.35 G5×2
G1 0.45 G4+G3
B表示(ガン玉) B 0.55 G4+G2
2B 0.80 B+G3
3B 1.00 B+G1
4B 1.25 3B+G3
5B 1.75 4B+G1
6B 2.20 4B+3B

 

換算はあくまで例です。その場の状況でいろいろ試してみましょう。また、個別の重量はメーカーによって多少ズレがあります。

 

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フカセ上級者の仕掛け

フカセ釣りの奥は深くさまざまな釣法が開発されています。基本の釣り方で原理がある程度判ってくると納得できるものばかりですが、初心者にはなかなか難しい釣り方ばかりです。参考までにネーミングと特徴のみ紹介させていただきます。

 

釣法と特徴

 

上級者の釣法 特徴
2段ウキ カラマン棒の下にアシスト棒ウキを付けてゆっくり沈ませる・下の潮に同調
2段ハリス 田中修司名人考案の細仕掛け・直結で1.2~1.5号のハリスを2段に仕掛ける
水中ウキ ウキの形をしたシンカー。体積が大きいのでサシエを潮にのせやすい
1000釣法 池永祐二名人考案のロングハリス仕掛け・10mのハリスと00号のウキからのネーミング
PE釣法 遠投・高感度のメリットはあるもののライントラブルやライン喰い込みのデメリットも

 

これら新釣法のほとんどは風や潮を攻略するために開発されました。実釣では、ラインの太さやウキの浮力、ガン玉の重さなどをその都度変更していく経験則が必要になります。形だけマネすると逆に釣りづらいこともありますので、腕を磨いてから挑戦してみましょう。

 

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フカセ上級者の潮読み

フカセ釣り上級者は潮を読みます。釣行前ともなればタイドグラフ(潮汐表)とにらめっこをしてイメージトレーニングに余念がない方も。各潮の一般的な狙い目を紹介しておきます。

 

潮と特徴

 

潮の呼び方 狙い目・狙い方・特徴
あて潮(当て潮) 釣り場に向かって流れてくる潮。コマセワークが難しい。遠目に投げて足元で釣る。
二枚潮 上層と下層の流れの向きや速さが違う潮。上層の流れに負けないように水中ウキやオモリを打つなど水中の抵抗を大きくすることが効果的。
反転流、ワイ潮 障害物などを通る時にできる逆潮・渦巻き状に流れる潮。渦巻きの中にエサがかたまることを魚は知っている。狙い目。
潮目 海流がぶつかりあってできた筋状の潮。プランクトンなどが寄りやすい場所。当然小魚が寄り、それを狙う大型魚も来る。距離が合えば積極的に狙います。
潜り潮 異なる流れがぶつかり発生する下に潜りこむ潮。潮目もこれにあたる。狙い目。
湧き潮 下から湧き上がる潮。カガミともいわれる。軽い仕掛けは入らない。際には潜り潮があるはずなのでそこを狙う。
引き潮 満潮から潮が下げていく状態。コマセの広がりもよく、コマセの先(遠目)が狙い目。

 

1日のうちに様々な潮が目の前に現れます。ベテランともなれば、一瞥しただけで潮に合った釣法ができますが、初心者はなかなか難しいものがあります。こればかりは実釣を繰り返して行く間に腕を上げましょう。

 

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合わせ方と取りこみ

合わせは鋭く

フカセ釣りはウキに微妙なバランスを取らせる釣りです。アタリが出るとウキがきちんと反応してくれます。難しい合わせはいりません。「ウキが消し込んだらロッドを立てる」で充分です。

 

 

取り込みは冷静に

難しいのはその後のやりとりです。堤防などでは堤防下のへこみ部分、磯では根や海草群などに魚が逃げ込まないようにコントロールしなければなりません。せっかく掛けた獲物をラインブレイクなどで逃がしてはもったいないですからね。

竿はなるべく立て気味に、場合によっては自らの釣り座を移動してでも潜られないようにコントロールしましょう。魚は口を海面から出して空気を吸わせると、とたんに体力を奪われます。弱ったところを素早くタモ入れしましょう。

 

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フカセ釣りにシーズン無し

寒い時期の「寒チヌ」や「寒グレ」シーズンが終わると、春の「のっこみ」がやってきます。その後、産卵後の荒食いシーズンに入ります。また、アジやサバなどの集団で回遊してくる魚種や、それを狙って回遊してくる青物なども水温の上昇とともに沿岸に近づき、夏から秋のターゲットに。

このように、フカセ釣りは1年を通して楽しめる釣りなので、ぜひこの機会にフカセ釣りに挑戦してみてください。

 

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Tai L♡ver 木村ブログ キス釣り編

皆さんこんにちは🌅

倉敷水島店スタッフ木村です✌✌

今回は宇野方面にチョイ投げ釣りに行って来ました!

竿はメバリングロッドにオモリ4号を使用しました。

朝6時の満潮から12時の干潮までやりました。

結果は、15㎝~22センチまでの合計30匹!!

波打ち際でアタリがたくさん出て楽しいですよ。

それではまた。

 

初心者向けのサビキ釣りの仕掛け講座!準備する道具からセッティング方法まで解説!

アジ、サバ、イワシなど、美味しい魚を手軽に釣るにはサビキ釣りが1番。ですが初心者はどうやって釣るのか初めは分からないはず。必要な道具は?あると便利なグッズは?セッティングは?サビキ釣りの種類は?今回は釣り初心者でも簡単に始められる「サビキ釣り仕掛け講座」です!

※2024年4月11日更新

 

 

 

 

サビキ釣りを始めよう!

仕掛けや道具、場所選びなど一挙に解説します

いろいろな釣り方がある中で、比較的簡単に釣果が出やすいとされているサビキ釣り。確かにお手軽な釣りではあるものの、やはり基本は押さえておかなくてはなりません。基本を学ぶ上で、まずはご自分の釣りライフに合わせた場所選び、道具選びから始めましょう。

 

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サビキ釣りってどこでやったらいいの?

サビキ釣りを始めるにあたり、大切なことは「楽しく安全にたくさん釣る」ことです。サビキ釣りはその釣り方の性格上、釣れる魚は大物狙いがメインではありません。数をたくさん釣って楽しむために、まずは足場の良い安全な場所選びをしましょう。

 

初心者は堤防サビキ釣りからが無難

初めてサビキ釣りをされる方におすすめする入門釣り場はズバリ「堤防」。足場が良く、場所自体の危険性が低いので海釣り初心者にはおすすめです。さらにトイレや駐車場、コンビニなどの周辺施設の充実していることの多い堤防釣りは、ファミリーで楽しむことの多いサビキ釣りでは最適のポイントと言えるでしょう。

 

施設情報が得やすい

堤防周りは駐車場などがあることが多く、足繁く通うことができる場所です。なので釣りのベテランさんがいる可能性が高いポイントでもあります。先客が居た場合、挨拶がてら釣果などを聴いてみると案外仕掛けや釣り方、コツなど教えてくれる事もありますよ。また近くの釣り具屋さんなどでも周辺の堤防周りの情報をたいていは持っているはずです。まずは情報を得やすい堤防を狙いましょう。

 

 

船からのサビキ釣りはちょっと特殊

遊漁船やボートなどでのサビキ釣りもありますが、こちらは必要なタックルも釣り方も堤防からのサビキ釣りとは大きく異なり、およそ初心者の入門用サビキ釣りとは言えません。準備段階から変わりますので今回は割愛いたします。

 

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堤防サビキ釣りのタックルを作ろう

堤防サビキの基本セッティング

サビキ釣りに必要なタックルは大まかに分けると竿やリール、ライン、サビキ仕掛け、コマセカゴの5つ。これらはどれも釣り具屋に行けば簡単に手に入るものばかりです。

ここからは初心者でもすぐに堤防サビキ釣りが始められるように、必要なタックルについてそれぞれくわしく解説していきます。

 

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サビキ釣りの仕掛け①:竿

まずはサビキ釣りを始めるためにそれに合った竿を用意しましょう。ここでは初心者が釣りやすい堤防や防波堤釣りでのサビキ釣りを想定した竿選びをしていきます。

 

竿選びのポイント

扱い易い長さのものを選ぶ(2~5m)

扱い易い硬さのものを選ぶ(1~3号)

 

 

竿は誰が使うのかを加味する

釣り初心者が始めやすいサビキ釣りですが、まずはその竿を「誰が使うのか」を加味して竿選びをしましょう。ファミリーフィッシングで小さなお子さんや、筋力の少ない女性用にと準備をするのであれば当然短いものの方が扱い易くなります。目安の長さを表にしておきますので参考にして下さい。

 

竿の長さの目安

竿の長さ

フィットスタイル

2m前後

力の弱い女性や子供

3m前後

一般的長さ

4~5m前後

ウキを使ってのチョイ投げサビキ

 

 

竿の硬さは水深まで加味しよう

次は竿の硬さです。もちろん魚種によって選べれば一番良いのですが、サビキ釣りにおいてはなかなか魚種を狙い撃ちすることは難しく、ここは釣り場に合わせた竿を選ぶことを優先させましょう。水深が深くなると当然仕掛けを早く落とさなければならないようになり、オモリの負荷が上がってきます。水深のある(10m以上)釣り場ですと3号くらい、それ以下ですと1.5号~2号くらいのものが使いやすいでしょう。

 

竿の硬さの目安

竿の硬さ

水深

1~1.5号

3m前後

1.5~2号

4~10m前後

3号

10m以上

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サビキ釣りの仕掛け②:リール

使う竿が決まったら次はリールです。一般的にリールには「スピニングリール」と「ベイトリール」の2種類があり、堤防サビキ釣りなどには基本的にスピニングリールが使用されます。

 

リール選びのポイント

基本はスピニングリール

番手は2500番前後

 

 

 

スピニングリールである理由

 仕掛けを真下に落としてサビく釣り方をするサビキ釣り。竿の上げ下げでラインがふわりふわりと弛んだり張ったり、また重い仕掛けで深場を狙うなどの時はラインの射出スピードもかなりの速さになります。これによって起こる悩みの種が「ライントラブル」。

サビキ釣り中にガイド絡みや、バックラッシュなどと呼ばれるトラブルに見舞われることが多々あります。ですが、スピニングリールであればその確率はベイトリールに比べてかなり軽減されます。初心者の入門用には扱い易いスピニングリールをおすすめします。

 

 

リール選びの考え方

初心者がサビキ釣りを始めるにあたって、考えなければならないことの一つに「継続的に使うのか」という問題があります。基本的に、2000番以上のスピニングリールであればサビキ用には使えますが、価格的に安価なものは海釣りならではの錆や砂噛みに弱かったり、内部構造が単純で負荷が掛かると壊れてしまったりするのが一般的です。付き合いで一度きりの釣行なのか、継続的に釣行するのかではリール選びも当然変わってきます。お財布と相談しながら目的に合わせたリールを購入しましょう。

 

 

リールの価格の目安

リールの価格

フィットスタイル

2000円前後

お付き合い程度

3000円前後

子供へのプレゼント

5000円以上

自分へのプレゼント

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サビキ釣りの仕掛け③:ライン

近年の釣りではラインの種類も増え、釣り方や魚種によって使用ラインを変更することも珍しくありません。サビキ釣りのラインもいろいろ考える部分はありますが、基本は一つです。

 

ライン選びは竿選びから

基本は「ナイロンライン」

竿の番手にラインの番手を合わせよう!

 

 

安価で扱い易いナイロンライン

近年はナイロンラインの他にフロロカーボンラインやPEラインなど高性能なラインが釣具屋さんの店頭に並ぶようになりました。それぞれのラインに特性はあるのですが、初心者がそれらを把握するのは難しいので、サビキ釣り初心者の方はまずナイロンラインで勝負しましょう。

ナイロンラインの魅力は何と言ってもライントラブルが少ないこと、安価で手に入ることです。また、糸付きリールとしてナイロンラインが巻いてある状態で販売されているような、お求めやすいリールもあります。まずはこうしたものから使ってみるのも良いでしょう。

 

 

釣りもの・釣り方に合わせたライン選び

堤防や防波堤用の釣竿を購入した際、竿の番手がバット(持ち手の上あたり)部分に記載(例えば「3-3.3」など)されていると思います。これは3.3mの3号竿ですという意味ですが、竿の番手はメーカー各社で表示方法が異なることがありますので、購入時に店頭スタッフさんに狙いの魚とのマッチングを相談してラインの番手を決めるのも一つの手です。

堤防サビキ釣りならナイロン2~3号がおすすめですが、もちろん竿の番手以上や以下のラインを使ってはいけない決まりはありませんので、一つの目安にしましょう。

 

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サビキ釣りの仕掛け④:サビキ仕掛け

サビキ釣りに使うサビキ仕掛けは一本の幹糸から擬餌針が4~8本くらい枝分かれしているのが特徴の仕掛けです。もちろん自分でこの仕掛けを作ることもできますが、歴史の古い釣り方なので釣具メーカーさんから出ている既製品の完成度はかなり高いものがあります。初心者はまず釣具屋さんを覗いてみましょう。

 

釣り針と幹糸のバランスを考える

まずは店員さんに相談してみましょう!

パッケージに書かれていることを熟読しましょう!

 

 

完成サビキ仕掛け(推奨)

>店頭に並んでいるサビキ仕掛けを手に取ると、さまざまな情報が目に飛び込んできます。ハリスの太さ、針の大きさ、幹糸の太さ・長さ、釣れる魚種、枝スの長さや間隔など、初めて見る方はきっと迷ってしまうはず。まずは店員さんに近くの釣り場で使えそうな仕掛けを聞いてみましょう。

仕掛けは擬似餌が針に付いているのですが、その素材や色、仕掛けの太さなどで釣れ方が変わることもあります。常に何種類かの仕掛けは用意しておきましょう。

 

サビキの素材と特徴

サビキの素材

特徴

魚皮系

シラスなどを模している。

スキン系

アミエビなどを模している。主流。

毛糸系

水中で膨らむ。当たれば爆釣。

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コマセカゴは大まかに2種類

魚を集めるためにサビキ仕掛けの上下どちらかにコマセカゴを付けるのですが、これも釣り場の状況によってその都度使いやすいものを選びます。そのため、上カゴと下カゴは両方とも用意しておくと便利です。

ちなみに関東地方でよく使われている上カゴ式のものはサビキ仕掛け下部に別にオモリを付ける必要がありますが、関西地方でよく使われる下カゴ式のものはカゴ自体にオモリが付いているものが多く、オモリを別付けする必要はありません。

このように、地域によって多少異なりますが、必ずしもそれに従う必要はないため、上述の通り釣り場の状況によって使いやすいものを選ぶと良いでしょう。

両方を持っておくと、魚が浮いている時には上カゴ、沈んでいる時には下カゴなど、使い分けで釣果を上げることもできます。

上カゴ

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下カゴ

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サビキ釣りの仕掛け⑤:撒き餌(コマセ)

サビキ釣りではコマセと呼ばれる撒き餌で魚を集めて疑似餌に食い付かせます。コマセをそのまま海面に撒く方法とコマセカゴに餌を入れて、海中で振り出す方法がありますが、基本的に使用する餌は「アミエビ」になります。

 

お手軽なコマセを使ってみよう!

袋詰めになっている製品を使ってみる

多めに用意する

 

 

コマセの種類

コマセは釣具屋さんで手に入れるのが一般的ですが、釣具屋さんではおおまかに2種類のコマセが手に入ります。一つは「冷凍コマセ」。これはアミエビをブロック状に固めたもので、大きさによっては解凍に半日くらい要します。昔はこれしか無かったので、釣行前日に釣具屋さんに解凍をお願いしておくことがデフォルトでした。

もう一つがチューブバッグに詰められた「簡易アミコマセ」です。これは解凍不要で使い方も簡単。最近のトレンドとなっているとても便利なものです。

 

 

お手軽なのに優秀な簡易コマセ

簡易アミコマセは500gから800gほどのコマセがビニールチューブに詰められたもので、ギュッと絞って使用します。つまり手が汚れたり臭くなったりすることが冷凍コマセに比べて極端に軽減されています。また、使い残しのものはフタをして冷蔵庫などで保存しておけば次回の釣行にも使えます。ですから少し多めに購入しておいてストックしておくと便利でしょう。

最近の物はフルーティーな香りの付いた物も多く、アミコマセ特有の生臭さもほとんど感じられなくなっています。時代の進化を感じますね。

 

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サビキ仕掛けセッティング手順

タックルをセッティングしよう!

さあタックルのセッティングです。まずはリールを竿にセットしましょう。スキーやスノボのベンディングのようなストッパーが竿に付いているはずですから、そこにリールをセットします。

 

リールのベイルを持ち上げてラインをフリーの状態したら、竿のガイドにラインを通していきます。この時手順を間違えるとベイルを倒した時にラインがフリーになってしまい、後で大変な手間になりますのできちんとした手順を踏んで下さい。

 

振り出し竿を使用するラインがトップガイドを通過したら竿の長さ以上のラインを出しておいて竿を伸ばします。この時竿先の方から伸ばすのがポイント。ピタリと竿の節が噛んだらガイド位置を調整しながら真っ直ぐに伸ばします。

継竿を使用する場合は、目視でガイドを真っ直ぐに合わせ、竿を完成させてからラインを通していきます。すべて通り終わったら、仕掛けを取り付け、最後に仕掛けを垂らした状態でガイドの直線を確認しましょう。

竿にリールとラインがセットできたらトップガイドから出ているラインに仕掛けを取り付けます。ビギナーの方にも簡単に取り付けられる結び方の動画も併せて紹介しておきます。

 基本の基本!「サルカン結びの解説」動画はこちら

 

このような形になったらOKです。初心者は左側のオモリ付きコマセカゴを使った下カゴ方式の方が扱い易いようです。

 

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ウキサビキで釣果アップ

ウキを使えば広範囲が狙える

サビキ釣りの基本がコマセカゴをサビいて(振って)魚を寄せる釣り方のため、ここまでロッドの長さの範囲のみでのサビキ釣りの紹介をしてまいりましたが、釣果アップのためにウキを使った「チョイ投げウキサビキ」も試してみましょう。

ウキ無しのサビキ釣りは食い気のある魚が足元まで来ることが釣りの大前提になります。しかしウキを使えば沖目で潮目が発生している時など、直接潮目を狙うことも可能です。もちろんいわゆる投げ釣りほどの遠投はできませんが、釣果は充分見込めます。それにウキサビキなら何本か置き竿をしての釣りも楽しめます。楽にたくさん釣れる可能性が広がります。

 

 

ウキサビキはメリットが大きい

ウキサビキはメリットが大きい ファミリーフィッシングで小さなお子さんが同行している場合、置き竿のできるウキサビキ釣りはとても優秀です。お子さんの面倒を見ながらでもできますし、またウキが海中に消し込む様子を見せると小さな子供はとても喜びます。多少タナ合わせは手間ですが、メリットの大きな釣り方です。

 

メリット

デメリット

お子さんが喜ぶ

手返しが悪くなる

遠目が狙える

仕掛けが面倒

置き竿ができる

多少部品代がかかる

両手が使える

タナ合わせが面倒

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サビキ釣り準備編①:必要な持ち物

クーラーボックス

釣った魚を新鮮なまま運ぶためのクーラーボックスは必ず用意しましょう。お弁当や飲み物を冷やしておいたり、釣り場でのイス代わりにと使い方はさまざまです。

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ロープ付き水汲みバケツ

コマセブロックが解凍しきれなかったり、釣った魚をしばらく活かしておいたり、また血抜きをするときなど海水が必要なことが釣り場では多々あります。水汲みロープ付きのものを必ず用意しましょう。また収納のコツとして、クーラーボックスに入れ子にしてみましょう。臭いの出るものとそうでないものを分けておくことができますよ。

また最後に釣り場を洗い流すのにも必ず必要になります。特に残ったコマセは異臭の原因にもなります。帰る時には釣り場をきれいにして帰るのは釣り人の当然のマナーです。

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ランディングネット

思わぬ大物が掛かることもある海釣りです。またラインの張力を上回る数の魚がサビキに付いて来ることもあります。3m以上に伸びるタモ(ランディングネット)を用意しましょう。

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サビキ釣り準備編②:あると便利な持ち物

タックルボックス

初心者のうちはクーラーボックスをタックルボックス代わりに使用することもありますが、やはり道具の整理や釣り場での素早い対応をするためにタックルボックスは持っていた方が良いでしょう。

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フィッシュ・グリップ

小魚狙いのサビキ釣りとはいえ、釣れた魚を手掴みで処理しようとすると思わぬケガをしたりします。また、触ってはいけない毒魚が掛かることもあります。特にお子様は釣れた魚を知らずに手掴みしてしまうことがあるため、注意が必要です。そして、調子よく釣れている時には手返し良く釣りたいもの。魚を暴れさせずに処理できるフィッシュグリップはあると便利です。

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プライヤー

魚の針掛かりは常に一定ではありません。口の硬いところに刺さっていたり深く飲み込まれていたりさまざまです。針を外すのに時間を掛けていて魚群を逃すこともあります。ちょっとした道具作りから魚の針外しまでプライヤー1本あるととてもスムーズです。

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パクドンブリ

冷凍コマセを使う場合の便利グッズです。洗濯物ピンチの要領で口を開き、コマセにガブリと噛みつかせます。それをそのままコマセカゴとして使う優れもの。まったく手を汚すことなくコマセが撒けるので、チューブ式コマセより冷凍コマセ派の方におすすめです。

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サビキ釣り準備編③:プラスでぜひ揃えたい持ち物

救命着

救命着はぜひとも揃えていただきたいアイテムです。陸っぱりからの釣りにライフジャケット等の着用義務はありませんが、ご自分の身体・命を守るために着用をおすすめします。特に走り回ることの多い年代のお子様には必需品と言えるでしょう。

平成18年度、海上保安庁発表の「釣り中の海中転落者の生存率」でも、ライフジャケット着用とそうでない者の生存率は2倍以上も違うことが分かっています。安全に留意して楽しい釣行を目指しましょう。

 

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サビキ釣りで美味しいお魚を簡単に手に入れよう!

釣り、またはサビキ釣り初心者の皆さん、サビキ釣りはほぼ周年楽しめる釣りです。アジ・サバ・イワシなど美味しい魚の爆釣を1度経験してみれば、この釣り方にハマること間違いなし。

また、実際に見て触らなければ分からないことも当然あります。興味を持たれましたら、まず店舗に赴いてスタッフさんに話を聞いてみましょう。豊かな釣りライフの第一歩になると思います。

 

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sup釣りは初心者でも楽しめる!ボードのタイプや準備するもの、注意点を徹底解説

sup釣りとは、supボードを使った比較的新しいスタイルの釣りを指します。比較的低コストでショアフィッシングを始められる上、免許も必要ないため初心者でも楽しめるのが魅力です。本記事では、sup釣りを始める際に必要なボードや準備するアイテム、注意点を解説していきます。

 

 

 

 

 

 

楽しむ釣り

近年さまざまな釣り方が模索されており、岸から釣るショアフィッシング、船から釣るオフショアフィッシングの他にも新たな釣り方を楽しむ方が増えてきました。まず、これまでの概念とは違う新しいスタイルの釣りについて解説していきます。

 

 

sup釣り

「sup釣り」とは、スタンドアップパドルボード(略称sup)を使って行う釣りの略称です。supはサーフボードのような板状の乗り物で、釣り船やカヤックよりも手軽にオフショアフィッシングを楽しめるのがsup釣りの魅力です。

 

 

ドローンフィッシング

「ドローンフィッシング」とは、ドローンを使って魚を釣る新しいスタイルの釣りです。水中ドローンを使って海中を確認しながらする釣りは、他の釣りにはない楽しさがあります。また、大空を飛ぶ中型以上のドローンを使って、仕掛けやルアーを沖まで運び、ナブラや魚影を直撃するという釣り方もあります。投げても絶対に届かない距離ですが、ドローンならひとっ飛びといった感じでしょうか。ただし、ドローンを使う場合は許可申請などが必要な場合がほとんどですので事前に確認してください。

 

 

泳ぎ釣り

「泳ぎ釣り」とは、泳ぎながら釣るスタイルのことを指します。シュノーケリング相当の装備を身につけ、超小型のタックルを持って水中を観察しながら釣ります。

 

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sup釣りの魅力

免許不要で手軽に始められる

sup釣りの魅力は、何といっても手軽に始められること。免許が不要で道具一式を揃えるだけで始められるため、敷居の低さは多くのオフショアフィッシングの中でも屈指でしょう。また、安定性も高いので初心者でも少しの練習でsupボードの上に立てるようになります。

 

 

ショアでは狙えないポイントを攻められる

sup釣りはオフショアフィッシングのカテゴリーに分類されるので、ショア(陸地)から狙えないポイントを攻められるのも魅力です。波の荒い場所や外洋には出られませんが、徒歩では行けないショアのポイントを海側から狙うことができます。

 

 

自由気ままに楽しめる

sup釣りでは、釣り船でのオフショアフィッシングによくある周りに気を使う必要が少ないことも魅力です。限られたスペースの船上ではなく、supボードの上で一人釣りを楽しめるため、自由で気ままな釣りができます。

 

 

sup釣りで狙える魚

sup釣りでは、ショアフィッシングで釣れるさまざまな種類の魚を狙えます。スズキやヒラメ、ハマチなどの青物、マダイなどがターゲットとして人気です。また、supボードは淡水でも使えるので湖のブラックバスやニジマス釣りも楽しめます。

 

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sup釣りのボードのタイプ

インフレータブルボードタイプ

インフレータブルボードタイプのsupボードは、空気をいれて膨らませるタイプのボード。使わないときは空気を抜いてコンパクトに収納できるため、持ち運びにも便利です。値段も比較的安価なものが多く、初心者で始めてsup釣りのボードを選ぶ場合はこちらが扱いやすいでしょう。

 

インフレータブルボードタイプの注意点

インフレータブルボードタイプを使う際に注意したいのは、バーストの危険があることです。直射日光の元で保管していたりすると、劣化していざという時に破裂してボードから空気が抜けてしまう恐れがあります。
そのため、紫外線や直射日光のあたらないところで保管しましょう。

 

 

ハードボードタイプ

ハードボードタイプのsupボードは、強度に優れているFRPなどの素材で作られた一枚の板状のボード。安定性も高く、速度が出やすいという点もメリットです。

 

ハードボードタイプの注意点

ハードボードタイプを扱う上で注意したいのは、ボードのサイズです。3m程のボードを持ち運んだり保管する必要があるため、それなりの設備がなければ扱いきれません。
購入する際は、あらかじめ保管場所などの計画を立てるようにしましょう。

 

補修しやすいというメリットも

ハードボードタイプは、少々の傷では沈まず修理も容易である点もメリットです。専用の修理キットも販売されており自力での修理も可能なので、適切なメンテナンスを行えばインフレータブルボードタイプよりも長く付き合えるでしょう。

 

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sup釣りに必要なアイテム

日焼け対策ができる服装

sup釣りは日陰のない海上で行うため、ラッシュガードなどを着用するなど日焼け対策をしっかりと行いましょう。夏場のインナーは水着でも問題ありませんが、安全性を考えると全ての季節でウェットスーツの着用が望ましいです。

 

日焼け対策に帽子やサングラスも忘れずに

熱中症対策には頭部を守る帽子も必要です。つばが広めの紐付き帽子などを用意しておきましょう。また、日光の反射を防ぐサングラスなども持っておくと、より快適にsup釣りを楽しめるのでおすすめです。

 

命を守るために必須のライフジャケット

sup釣りの際に必須なのがライフジャケットです。万が一落水したときに備えて、ライフジャケットを必ず着用するようにしてください。

 

 

リーシュコード

リーシュコードとは、ボードから落水したときにボードが流されて自分から離れていかないようにするための紐を指します。足首に紐を巻いてボードとつなげるため、釣りの邪魔にもなりません。sup釣りにおける命綱ともいえるものなので、必ず用意してください。

 

 

パドル

パドルは、supボードを動かすために必要な道具です。sup釣りでスピードは必要ないため、初めは小さめのパドルがおすすめです。種類によってsupの操作性は変わるので、自分の体格に合ったものを選んでください。

 

 

釣り道具

自分のやりたい釣りに合わせて、必要な釣り道具をsupボードへ積み込みましょう。supボードに積み込む釣り竿は、不安定な足場で扱いやすいようになるべく短い種類のものがおすすめです。

 

 

クーラーボックス

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sup釣りでは、釣った魚が傷まないようにクーラーボックスがあると便利です。飲み物や食べ物を入れておくための小型クーラーボックスがあると便利でしょう。
クーラーボックスは椅子の替わりにもなるので、何かと役立ちます。

 

 

フラッグ

フラッグとは、supボードに付けて自分の位置を目立たせるためのアイテムです。海上で見るとsupボードは小さく、漁船など他の船に気づかれずに衝突されてしまう恐れがあります。そうならないためにも、フラッグをセットして自身の存在を周りにアピールすることが大切です。

 

 

あると便利な小物類

買い物かご

買い物かごのような網状のかごがあると、さまざまな小物を収納できるので便利です。ロープなどでsupボードへ固定しておけば、中の荷物を落とす心配もなく安心です。sup釣りは荷物を上手くまとめることが重要なので、かごを準備しておくと良いでしょう。

 

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ランディングネット

supボード上は不安定なので釣った魚を取り込む際も危険ですが、ランディングネットがあると素早く取り込めるので安心です。sup釣りでは思わぬ大物が釣れることもあるので、あらかじめ40〜50cmサイズの魚が取り込めるネットを準備しておきましょう。

 

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フィッシングギャフ&プライヤー

海で釣りをしていると毒を持った魚が釣れることもあるため、フィッシングギャフやプライヤーをセットで持っていると安心です。フィッシングプライヤーは、ハリを魚にのまれてしまった際にも役に立つので、忘れずに準備しておくと良いでしょう。

 

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sup釣りの注意点

sup釣りが可能な場所か確認する

sup釣りを始める際に、supボードを出したい海がsupボード禁止区域の対象になっていないか必ず確認しましょう。また、supボードが問題なくても釣り禁止区域の対象の場合もあります。ルールに違反しないよう、事前に確認してからsup釣りを行いましょう。

 

海の状態を把握する

supボードは気軽に海へ出られますが、サイズが小さいため気候の影響をダイレクトに受けます。ちょっとした波風でも思った以上の影響を受ける場合があるので、事前に天気予報の確認はきちんとしておいてください。
現地で少しでも危険だと思ったら、すぐに中止する決断力も必要です。

 

 

1人でsup釣りをしない

sup釣りは自由気ままにできる釣りですが、必ず2人以上で行うようにしてください。一人でsup釣りに行った場合、万が一事故にあっても気づかれない可能性が高いです。
同行者がいれば事故の際もカバーし合えるので、2人以上でsup釣りを楽しむようにしましょう。

 

 

荷物は最小限にする

supボードはサイズが小さくて荷物が乗らないので、極力荷物は減らすように工夫しましょう。あれもこれも必要だと思ってアイテムを積んでしまうと、ボードのバランスが上手くとれず事故につながる恐れもあります。
そのため、取捨選択をして必要なものだけをボードへ持っていくようにしましょう。

 

 

船との接触に気を付ける

supボードでの事故でもっとも危険なのが、船との衝突です。特に大型船などは、supボードのようなサイズの小さいものが海上だと見えない可能性も高いです。そのため、こちらから大型船などには近づかないようにして航路から外れた位置で釣りを楽しみましょう。

 

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安全に注意してsup釣りを楽しもう

supボードを使った釣りは、安全面を意識しさえすればショアフィッシングとはまた違った視点の釣りを楽しめます。本記事でご紹介したボードのタイプや注意点を参考に、ぜひ一度sup釣りを楽しんでみてください。

 

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ダゴチン釣りで狙える魚とは?おすすめのエサやタックル、釣り方のコツまでチェック

ダゴチン釣りとは、チヌをメインにさまざまな魚が釣れる初心者にもおすすめな釣り方です。本記事では、ダゴチン釣りで使われるエサやタックル、ダゴチン釣りのコツまで分かりやすく解説します。

 

 

 

 

 

 

 

 

ダゴチン釣りとはどんな釣り?

ダゴチンは九州の方言

「ダゴチン」とは、九州の天草方面の方言の「ダゴ(ダンゴ)」と「チン(チヌ)」を組み合わせた言葉のことで、その名の通りエサのダンゴでチヌ(クロダイ)を釣ることを意味します。
シンプルな仕掛けながら集魚用エサとなるダンゴに釣り人の工夫がでる釣りで、多くの釣り人に親しまれています。

 

 

ダゴチン釣りのメインは筏

ダゴチンはボートや堤防などからでも釣れますが、メインとなる釣り場は筏です。内湾などの波の穏やかな海に浮かべられた筏に船で移動し、筏から足元に仕掛けを投入して魚を狙います。
筏は足場もしっかりとしているので、初心者でも始めやすいでしょう。

 

熊本の天草がイカダ釣りメッカ

ダゴチン釣りは九州の釣りですが、その中でも熊本県の天草地方で盛んに行われており海上筏へ運ぶ釣り船も多く出ています。天草ではファミリー向けのプランを設定している筏も多いので、一度体験してみるのもおすすめです。

 

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ダゴチン釣りで狙える魚

ダゴチン釣りはチヌをメインターゲットにした釣りですが、ベラやメジナ、カワハギ、カサゴ、メバル、アジとバラエティに富んだ魚も釣れます。
美味しい魚ばかりなので、釣った後の楽しみもダゴチン釣りの魅力です。

 

 

狙いやすいのはチヌ

ダゴチン釣りで一番狙いやすい魚は、チヌ(クロダイ)です。ダンゴエサは、チヌを集めることを主眼に置いて作られているものがほとんどで、チヌを寄せることに特化しています。
仕掛けもチヌを主眼にしており誘い方も確立しているため、初心者でも釣りやすいでしょう。

 

 

小型で釣りやすいアジ

アジは、チヌに次いでダゴチン釣りで釣れる魚です。アジはダゴチン釣りでも使われる「オキアミ」が大好物で、積極的に食べにきます。チヌだけを狙う釣り人にとってはエサ取りでしかないですが、とにかく魚が釣りたいという人には釣りやすくておすすめです。

 

 

大物のマダイが釣れることもある

マダイは、ダゴチン釣りで釣れる中でも大物の魚です。ダゴチン釣りのエサにつられてマダイが釣れることもあるため、運が良ければ出会えるかもしれません。

 

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ダゴチン釣りのエサ

2種類のエサを使うダゴチン釣り

ダゴチン釣りの特徴は、「付けエサ」と呼ばれる魚に食わせるためのエサと、「ダンゴエサ」と呼ばれる魚を仕掛けの周りに集めるための2種類のエサを使うことです。
この2段構えのエサによって効率よく仕掛けの付近に魚を集め、付けエサに魚を食わせることが可能になります。

 

 

付けエサ

チヌは悪食で有名な魚であるため、ダゴチン釣りで使われる付けエサはオキアミやアミエビ、練りエサ、アケミ貝、ボケ(シャコの一種)などが使用されます。
また、サナギ(カイコガ)やゴカイなどの虫類、コーン、スイカなどもエサになります。

 

 

オキアミの付け方

オキアミをハリに付けるときは、まず尻尾を取ってそこからハリを通します。その後、オキアミの体がまっすぐになるように調節しながら、お腹側からハリが抜けるようにしましょう。
付け方が甘いとエサ取りにすぐエサを盗られてしまうので、丁寧に付けるようにしましょう。

 

サナギの付け方

サナギをハリに付けるときは、頭からハリを入れてお腹側からハリが抜けるようにします。このとき、エサが水中で不自然に回転しないよう、ハリをサナギの中心に通すようにしましょう。
エサ数に余裕があるときは、細かくちぎったサナギを短冊刺しにするのもおすすめです。

 

その他の付けエサの付け方

コーンや貝類、スイカなどの付けエサは、基本的に釣り針にチョン掛けすれば問題ありません。ただし、初心者の場合はこれらの一風変わった付けエサを使いこなすのは難しいため、まずはスタンダードなエビなどから始めてみましょう。

 

 

 

ダンゴ(寄せエサ)

ダンゴエサは、ダゴチン釣りをする釣り人にとってこだわる部分の一つです。ダンゴエサの大きさは、手のひらに軽く収まるぐらいがベスト。初心者の場合は、市販されているチヌ用の練りエサを使用しても問題ありません。

 

ダンゴの柔らかさ

ダンゴエサは配合したエサや水分量によって変わります。「しっとり系」や「ぱさぱさ系」、あるいはその中間の3つに大別されます。ぱさぱさ系はコーンなどのエサ、しっとり系は生きエサに向いているので、状況に合わせて使い分けるのがコツです。

 

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ダゴチン釣りのタックル

ダゴチン釣り向きのロッド

ダゴチン釣りのロッドは、イカダ釣り専用のものがオススメです。1.8m前後で短く取り回しも良いので筏の上で操作性に優れています。また、専用竿は穂先の柔らかさに特徴があり、海底でダンゴが割れた際に生じるわずかな竿先の変化もしっかり伝えてくれます。他の竿でも代用は出来ますが、ダンゴ釣りの醍醐味を味わうためには専用竿がおススメです。

 

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ダゴチン釣り向きのリール

ダゴチン釣りに使うリールは、両軸の専用リールがオススメです。小型で専用竿とのバランスも良く、筏釣り専用の竿置きなどにセットする際もピッタリです。ドラグ機能がないものもあるので、大型魚とのやり取り時は指の抑えによる調整が必要となり、より魚との攻防を楽しむことが出来ます。

 

 

ダゴチン釣り向きのライン

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ダゴチン釣りに適した道糸は、扱いやすくて根ズレに強いナイロンラインがおすすめです。ラインの太さは2〜3号程度、慣れるまではなるべく太めのラインを使うと良いです。
フロロカーボンラインを使う場合は、1.5〜2号程度のものがおすすめです。50〜100mほど巻いておけば問題ないでしょう。

 

 

ダゴチン釣りの仕掛け

夕ダゴチン釣りの仕掛けは、道糸の先にサルカンを付けてその先にハリスとして1.5〜2号程度のフロロカーボンラインを1〜2mほどつなぎます。その後、ハリスの先にチヌ針を付ければ完成です。道糸にフロロカーボンを使用している場合は、そのまま針を結ぶだけでもOKです。

 

ダゴチン釣りにウキやオモリは必要なのか

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ダゴチン釣りにおいて、ウキやオモリを使う釣り人も少なくありません。アタリの取り方に不安のある人は、よりアタリが分かりやすくなるウキを使用するのも良いでしょう。
ウキを使う際は、サルカンより30cmほど離れた位置の道糸にセッティングしてください。
ウキを使用する釣り方を「ウキダゴ」と呼んだりします。

 

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ダゴチン釣りのコツ

ダンゴが割れた感覚を掴む

ダゴチン釣りで重要なテクニックは、ダンゴエサがいつ割れたのか感覚をつかむことです。この感覚をつかまないと、自分の望んだポイントに魚を集められません。竿からダンゴエサの重みが消えたらダンゴエサが割れた合図なので、この感覚を覚えましょう。

 

ダンゴが割れるタイミング

着底してからダンゴエサが割れるまでの長さは、5秒程度が良いとされています。5秒よりも早くダンゴが割れる場合はダンゴエサを付けるときに握る回数を多くし、5秒経っても割れない場合は回数を少なくしましょう。
こまめに割れるタイミングを調整するのもコツです。

 

意図的にダンゴを割るコツ

コツをつかめば、ダンゴの握り方によって任意のタイミングでダンゴエサを割れるようになります。何度もさまざまな握り方のダンゴエサを付けた仕掛けを投入して、どのタイミングでダンゴエサがバラけるか把握しておくのも良いでしょう。

 

 

水深を把握する

ダゴチン釣りでは、底の位置をしっかり把握することが大切です。チヌは主に海底にいるため、ダンゴエサを付けた仕掛けを上手く海底まで投入できなければ釣れません。
一度底取りに成功したら、ラインにマジックなどで印をつけておくと後々釣りやすくなります。

 

エサ取りが多いときは水深を変えてみる

基本的にダゴチンは底で釣る釣りですが、場合によっては多数のエサ取りによって狙った魚が釣れないこともあります。このようなときは、底から狙うタナを少し上げるなどしてみると良いです。

 

 

食わせエサをローテーションする

ダゴチン釣りは、同じ食わせエサを使い続けていると飽きられてしまう可能性があります。このような場合の対策として、3〜4種類の付けエサをあらかじめ用意しておくと良いでしょう。

 

ローテを変えてもアタリがないときは

エサをローテーションしてもアタリが出なくなった場合は、エサを上下させて魚に付けエサの存在をアピールすることも有効です。
付けエサを持ち上げて、ふわっとフォールさせるアクションを繰り返せば十分アピールにつながります。

 

 

潮の流れをみる

効率的にダゴチン釣りを行うために、ダンゴエサだけを海に投入することがあります。その際、潮の流れを見極められるようにしましょう。
ダンゴエサの投入によって魚が集まってくるので、ダンゴエサを潮の流れの上手側、仕掛けを潮の流れの下手側へ投入するようにしてみてください。

 

ダンゴと付けエサを分けるのもダゴチンの釣り方の1つ

ダンゴエサに他の魚が集まってチヌが釣れなくなった場合、ダンゴエサを先に海底に投入して少し離れた場所に付けエサを付けた仕掛けを落とす方法もおすすめです。
この場合のチヌはダンゴエサから少し離れているので、エサ取りに邪魔されず狙えるでしょう。

 

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釣り方を押さえてダゴチン釣りを楽しもう

ダゴチン釣りは、天草地方だけでなく多くの県で盛んに行われています。初心者でも楽しめて、狙う魚を絞らなければバラエティに富んだ魚を釣ることができるので、本記事でご紹介したエサやタックルなどを参考にぜひ挑戦してみてください。

 

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