管釣りって何?釣り方や初心者向けでも安心の入門内容をまとめて解説

管釣りというのはその名の通り、人によって管理された釣り場で釣る釣りの事。釣り堀といえばイメージしやすいかもしれません。この記事では、お手軽ながら奥が深く、初心者から上級者まで楽しめる管釣りの入門について解説をしていきます。

 

 

手軽ながら奥深い管釣りの世界

そもそも管釣りって何?

管釣りの定義とは人の手で管理された釣り場、いわゆる釣り堀や管理釣り場で釣る釣りの事を指します。そして、管釣りの特徴は自然での釣りと比べ圧倒的に釣りやすいこと。ほぼ有料ではありますが、魚影が濃いので釣りのコツをつかんでいない初心者でも釣れる環境が整っています。

 

注目するのはトラウト系管釣り

管理釣り場は海や淡水を問わず、さまざまな種類があります。その中でも今回は昨今オリジナルブランド鱒の導入などに力を入れている、トラウト関係の管釣りに注目。ここではルアーで狙うトラウト系管釣りを管釣りと定義して、初心者でもわかりやすく管釣り入門の仕方を解説していきます。

 

管釣りは大きく分けて2種類

管釣りは大きく分けて2種類あり、その二つを合わせてエリアフィッシングと定義されています。一つ目はいわゆる池型のポンド。いわゆる釣り堀で釣りやすいのが特徴です。もう一つが河川を利用した河川型。こちらは遊漁券を買って楽しむ渓流釣りに近い感覚になります。

 

管釣りの相場

管理釣り場の料金は場所によってさまざまですが、1日あたり4000~5000円が相場になります。場所によっては1時間や2時間だけ管釣りを楽しめるプランがある場合もありますので、もう少し安く管釣りを楽しむことも可能です。

 

 

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管釣りで釣れる魚

メジャーなトラウト系

トラウト系の魚は多くのエリアフィッシングで釣ることができるオーソドックスな種類の魚。中でもニジマスは最大70cmの大型魚で食べてもおいしく、全国の管釣りで見ることができます。ルアーに対する反応もいいので、初心者がまず狙うのにもぴったりです。

 

少し高難易度なイワナ・ヤマメ系

渓流釣りで人気の高いイワナ・ヤマメ系の魚もエリアフィッシングでは一般的な魚。ニジマスなどに比べればサイズも小さく、警戒心も強いので若干釣るのにコツが必要で難しいのですが、とても味が良いのが特徴です。ルアーもトラウト系と共有できるので挑戦しやすい魚になります。

 

ご当地性が強いブランドマス

ブランドマスの定義とは、味などを向上させるために異種交配や品種改良をした新しい魚のこと。中でも厳選したニジマスを掛け合わせて生まれた「頂鱒」や、アメマスとニジマスを掛け合わせた「驚ロック」がよくエリアフィッシングで放流されています。

 

場所によっては珍しい大型魚に出会えるかも

この他にもエリアフィッシングではさまざまな魚に出会うことができます。たとえば北海道にしか生息していない日本最大のトラウト、イトウがその代表です。本来遠出をしなければ出会えない魚とも出会えるのも管釣りの魅力の一つでしょう。

 

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管釣りにあわせたタックルの選び方

ロッドは柔らかく短めがおすすめ

管釣りでは軽いルアーを投げることが多いので、ミディアムライトからウルトラライトの柔らかい調子がおすすめ。遠投をすることも少ないので、長さも5ftから6.5ft程度あれば十分でしょう。すでにバス釣りをやっている方は、そちらから流用しても問題ありません。もちろん専用ロッドならルアーの飛距離や感度、操作感、バラシにくさなど全てにおいて優れていますので、最初から購入を検討しても良いでしょう。

 

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リールは疲れにくい小型のスピニング

軽いルアーを投げるのでリールはスピニングがおすすめ。細いラインを使うので、1000~2000番台のものを選べば疲れにくく扱いやすいでしょう。もちろん、軽いルアーを投げられるベイトフィネスタックルでも問題なく活用できます。

 

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初心者ならラインはナイロンでOK

ナイロン、PE、フロロとラインにはさまざまな種類がありますが、初心者の方には扱いやすいナイロンラインがおすすめ。太さは4lb~8lbの間であれば問題ありませんが、初めて買うときはなるべく太めのラインにした方がラインブレイクの心配が少なくなります。

 

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管釣りに持っていきたいルアー

基本となるのはスプーン

スプーンはその名の通り、スプーンの先に似た金属製のルアーの事を指します。スプーンは場所や魚によって食いつく大きさが変わるので、サイズは1.5~2gの間を重さ別に分けて買い、状況によって使い分けてください。慣れてきたら色違いもそろえてみるとよいでしょう。

 

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扱いやすいクランクベイト

クランクベイトは釣り方も簡単でメジャーなルアーの一つ。ただ巻きで釣れるので初心者も扱いやすいです。大きく分けて浅く潜るシャロー、深く潜るディープ、その間のミディアムの3種類がありますが、初めてはミディアムが扱いやすいでしょう。大きさは3cm前後がおすすめです。

 

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管釣りによっては使えないルアーに注意

管釣りは利用者が快適に釣りができるように、使えるルアーに制限が掛かっている場合があります。場所によってレギュレーションは異なりますので、ルールを守ったタックルセッティングをしましょう。

 

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あると便利な管釣りグッズ

取り込みに便利なランディングネット

管釣りで釣れる魚の多くは人の体温で火傷をしてしまうほど熱に弱いです。魚を傷つけずに取り込むためにも、タックル一式に加えてランディングネットを用意しておいてください。

 

スムーズに針を外せるリリーサー

ランディングネットと同様に、魚へのダメージを極力抑えるためにリリーサー(針外し)を用意しておくのもおすすめします。気持ちよく管釣りを楽しむためにも、極力魚へのダメージを抑えるよう配慮するようにしましょう。

 

 

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魚を持ち帰るならクーラーボックスも必須

別途料金が発生することもありますが、多くの管理釣り場ではリリースするだけでなく、釣った魚を持ち帰ることも可能です。そんなときにクーラーボックスがあれば魚を持ち帰るのに役立つでしょう。管釣りで釣れる渓流魚はどれもおいしいので、ぜひ一度味わってみてください。

 

 

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魚を見逃さなくなる偏光グラス

ポンド型では一概に言えませんが、河川型のエリアフィッシングは水深の浅い場所が多いです。そんな時に役立つのが偏光グラス。水中の様子がはっきり見えるようになるので、どこに魚がいるのか、どこを狙えばいいのかわかりやすくなります。

 

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管釣りで釣るためのポイント

水の流れに変化があるところを狙う

管釣りは人工的に作られた釣り場なので自然の釣り場と違い、釣り場の変化が少ないところもあります。ですが、そんな管釣りでも必ずあるのが水の流れ込み。大抵の管釣りには水を入れ替えるために、水を釣り場に流し込んでいる場所があります。

 

河川タイプでは渓流釣りの知識が応用可能

流れ込みに集まるのはよくある魚の習性の一つ。当然そういったポイントには魚が集まりやすいので積極的に狙うのが釣果を上げるコツです。河川タイプの管釣りであれば渓流釣りのやり方が応用できるので、水の色が他よりも濃くなっている水深の深いところも狙ってみてください。さらに上流から下流に向かってキャストするよりも下流側から入って上流にキャストする方が魚の警戒心が低く釣れる確率も上がります。

 

 

放流後はチャンスタイム

管釣りでは釣り場に魚を放流するタイミングがあります。どのタイミングで放流するかは場所によって違いがありますが、当然放流されればスレていない魚が一気に増加。一転してアタリが出やすくなります。

 

管釣りならではの狙い目

管釣りによってはお客さんが釣れていないと感じると、放流してくれるところも存在します。放流後狙いは自然の釣り場での釣り方にない、管釣りならではの釣り方ですのでぜひ覚えておいてください。

 

早起きは釣果の友

自然の釣りでも早起きをして釣り場に向かうのはよくあることですが、管釣りでは自然とは少し事情が違います。その違いとは営業時間の存在。自然は24時間釣り場が解放されていますが、管釣りには1日の内決まった時間しか釣ることができません。

 

朝一の管釣りは確実にプレッシャーが低い

つまり、営業時間と同時に管釣りに入れば確実にプレッシャーの低下した魚を狙うことが可能です。もちろん、人もいないので良いポイントも率先して確保できます。後は人が増えてプレッシャーは上がる一方になるので、可能ならば営業時間と同時に釣り始めれるようにしましょう。

 

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管釣りを楽しむための注意点

事前にルールのチェックを忘れない

管釣りに行くとき最も重要なのがこの事前ルールをチェックするということでしょう。管理釣り場の多くは釣り方にルールが定義されており、それらを守らなければなりません。ルールはタックルセッティングから使えるルアー、フックといった細かい部分にまで及ぶこともあります。

 

ルールの定義は管釣りによって異なる

気をつけなければならないのは、こういったルールは管釣りごとに違いがあるということです。ある管釣りではこのタックルセットやルアーが使えたのに、こちらの管釣りでは使えないということもよくあります。事前のルール確認を忘れないようにしてください。

 

 

周りの釣り人に配慮する

管釣りはその性質上、狭いスペースで多くの釣り人が釣ることになりがちです。お互いが邪魔にならないように周囲に配慮した釣りを心がけましょう。また、家族連れもよく釣りをしているので、キャストする際は特にうしろに人が居ないかの確認を欠かさないようにしてください。

 

あらかじめフックの返しは潰しておく

ほとんどの管釣りでも魚へのダメージを抑えるために、返し付きのフックは禁止となっています。管釣りで使うルアーのフックはあらかじめ返しを潰しておくか、バーブレスフックに交換しておくようにしましょう。管釣りならではの釣り方なので覚えておいてください。

 

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地域別おすすめ管釣り場

ブランド鱒に会える関東の川場キングダムフィッシング

川場キングダムフィッシングは群馬県川場村にあるポンド型の管釣りです。ここの特徴は何といっても頂鱒や驚ロックといったブランド鱒が釣れるところ。約80名を収容できる釣り場で他では出会えない魚を釣ることができます。

 

 

関西最大級のフィッシングパーク高島の泉

フィッシングパーク高島の泉は滋賀県高島市にある関西最大級の管釣りです。管釣りだけでなく、バーベキューや魚のつかみ取りも楽しめるので家族連れに最適。タックルセットの貸し出しもやっているので、初心者がタックルセッティングに悩むこともありません。

 

 

無料で楽しめる四国のもっこく池

夕日のさして、山の端いと近くなりたるに、烏(からす)の、寝所(ねどころ)へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへ、あはれなり。 まいて、雁(かり)などのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。 日入りはてて、風の音、虫の音など、はた、言ふべきにあらず。

 

 

 

渓流釣り気分が味わえる九州の木郷滝自然釣りセンター

木郷滝自然つりセンターは熊本県阿蘇郡にある河川型の管釣り。阿蘇の自然をそのまま利用しているので、まるで渓流で釣りをしているような感覚で釣りを楽しめます。四季折々、行くたびに違った姿を見せるので、釣りの上級者から初心者まで楽しむことができるでしょう。

 

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管釣りは試しに行って損はなし!

管釣りは釣り方を学ぶために初心者が行くのに最適な場所です。家族連れが休日の余暇を過ごすのにもおすすめです。加えて昨今ではブランドマスの放流も盛んになり始め、珍しい魚を求める釣り上級者も楽しめる場所にもなってきました。

 

入門から上級まで幅広く受け止めてくれる管釣り

管釣り専用タックルの販売もされるようになり、現在では一つのジャンルとも言えるようになった管釣り。釣りの入門から上級者の実力試しまで、幅広く楽しめるスポットですので、ぜひ一度足を運んでみてください。

 

 

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