「するするスルルー」は、簡単に豪快な釣りを楽しめる仕掛けです。手軽さやどんな大物が釣れるのか分からないドキドキ感は、他の釣りでは味わえない代物でしょう。本記事では、するするスルルーの基本の仕掛けや使用するタックル、釣り方などを詳しく解説をしていきます。
南方で人気の「するするスルルー」とは
フカセ釣りの一種
するするスルーとは、ウキ止めを使わずに完全誘導仕掛けで行うフカセ釣りの一種です。沖縄で生まれ、今では西日本を中心に全国へと広まっています。仕掛けのシンプルさと大型魚も釣れる豪快さが特徴で、初心者でも楽しめる釣りとして人気が高まってきています。
「するするスルルー」の語源
するするスルルーは、沖縄の方言が語源です。「スルルー」は沖縄の言葉で「キビナゴ」のことを指し、「するする」は「するする落としていく」というフカセ釣りの全誘導仕掛けを指しています。
「するするスルルー」で釣れる魚
するするスルルーで釣れる魚は、ハマチやカンパチといった青物系からマダイなどの高級魚、ハタ系の大型の底物系までさまざまな魚が釣れます。ただし、するするスルルーでは釣れる魚をコントロールできないので、その時に釣れる魚を楽しむようにしましょう。
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基本の仕掛け
「するするスルルー」の構造
するするスルルーの仕掛けはとても簡単で、道糸に①ウキ②シモリ玉③サルカン④ハリス⑤ハリの順番にセットして完成です。仕掛けに使うアイテムも釣具屋に行けば容易に手に入るものなので、大物釣りの入門にもおすすめです。
使用するウキと小物
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するするスルルーに使うウキは、専用に開発された大型の環付きウキがおすすめ。よく飛び、視認しやすいよう目立つカラーリングのウキを選びましょう。号数は、浮力3号程度がおすすめです。シモリ玉、サルカンもウキに合わせて大型のものを使用してください。
使用するハリス
※フロロラインの画像
するするスルルー仕掛けで釣るときは、12号以上のフロロカーボンラインをハリスに使用します。長さは2〜3m程度とれば問題ないでしょう。大型の魚がかかった時にも対応できるよう、なるべく太いラインを使用するのがおすすめです。
使用するハリ
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するするスルルーで使うハリも、大型の魚に備えて頑丈な18号程度のタマンバリを使うのがおすすめ。最近ではするするスルルー専用のハリも販売されていますので、どのハリにするか悩んでいる方はこちらを選ぶのもおすすめです。
「するするスルルー」のエサ
するするスルルーの仕掛けでは、キビナゴをエサに使います。撒きエサと食わせエサの両方でキビナゴを使うので、冷凍のキビナゴを最低5キロ程度は用意しておきましょう。
長時間釣りをする場合は、多めに用意しておくと安心です。
ネット通販で大量購入
昨今の魚介類食品の値上がりに伴い、釣りエサも高くなっている傾向にあります。先述したように、キビナゴを最低5キロ程度用意する必要があるので、頻繁に釣り場に行く方はネット通販を利用してキロ単価で購入するとよいでしょう。
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使用するタックル
「するするスルルー」向きのロッド
するするスルルーのタックルで使うロッドの号数は5号程度で、長さは5m前後の磯竿がメインです。するするスルルー仕掛けでは10キロを超える大物がかかることもあるので、なるべくバットパワーのあるモデルがおすすめです。するするスルルー専用のモデルもあるので、そちらを選ぶのも良いでしょう。
「するするスルルー」向きのリール
するするスルルーのタックルで使うリールも、大物に備えた耐久力のある大型のスピニングリールがおすすめです。10号のナイロンラインが200m以上巻けるサイズを選んでください。ドラグ性能も、予算が許す限り良いものを選びましょう。
リールはなるべく高級なものを
大型の魚とファイトするには、パワーのあるギア・性能の良いドラグ・頑丈なボディであればあるほど有利になります。安価なリールではリールを破壊される恐れもあるため、大型の魚とファイトできるようなリールを選ぶようにしてください。
「するするスルルー」向きのライン
するするスルルーで使うラインも、号数の大きい太い道糸が必要です。ナイロンラインの8〜10号、もしくはPEラインの5〜6号の中から道糸を選ぶようにしましょう。基本的には太い方がおすすめです。
「するするスルルー」ではオモリを使わない
するするスルルーがフカセ釣りと大きく違う点は、オモリを使わないことにあります。するするスルルーの仕掛けは、仕掛け自体の重みとエサの重みで沈めるため、道糸もなるべく比重が重いものの方が扱いやすいです。
そのため、初心者にはナイロンラインを選ぶと良いでしょう。
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おすすめな釣り場と時期
おすすめな釣り場
するするスルルーに適した釣り場は、ショアの磯がメインです。磯であれば、地磯・沖磯のどちらでも可能です。ただし、流れのない磯では仕掛けを沖に送り込むことができないため注意してください。
するするスルルーで釣りをする際は、潮の流れを読む能力が必須となります。
簡単な潮の動きの読み方
簡単にできる潮の動きの読み方は、海の漂流物の動きに注目することです。海の漂流物の動きがそのまま海流の動きになるので、初心者でも分かりやすいでしょう。ただし、「二枚潮」と呼ばれる水深によって潮の流れが変わる場所もあるので、その場合は狙う水深の海流に合わせてください。
「するするスルルー」の本番は夏から秋
沖縄発祥のするするスルルーは、海水温が上がる夏から秋がシーズンになります。ただし、水温が上がりすぎる真夏は釣れる魚の活性が下がってしまうので、ベストシーズンは少し海水温の落ち着いた秋ごろになるでしょう。
「するするスルルー」で釣れる時間帯
基本的にどの時間帯でも釣れますが、魚の食いつきが良い朝夕のマヅメ時を狙うのがおすすめです。また、真夏の暑い時期は夜釣りで狙ってみるのも有効でしょう。対象魚を絞りたい場合は、釣りたい魚の活動時間を調べて釣りに向かうのもおすすめな方法です。
潮見表を見て予定を立てる
仕掛けを潮の流れに乗せる都合上、するするスルルーは潮止まりの間はうまく釣れません。潮見表を確認して、潮の動きを読んで釣りへ出かけるようにしましょう。潮見表から、潮の動きが激しい時間帯と朝夕のマヅメ時が一致する日を探すのもおすすめです。
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「するするスルルー」を使った釣り方
エサの付け方
まず、キビナゴの目にハリを通します。ハリ先を両目から貫通させたら、キビナゴの側面を触って背骨を感じる位置からハリを貫通させてください。この時、なるべくキビナゴの形を歪めずにまっすぐ貫通させることがポイントです。
キビナゴの2匹がけも効果的
エサの食わせ力を上げたい場合、キビナゴを2匹同時にハリにかけるのも効果的です。
2匹がけの場合は2匹のキビナゴを平行に並べ、2匹のキビナゴの目をハリで貫通させるだけで完了です。1匹がけよりも付け方が簡単なので、1匹がけが上手くできない時にもおすすめです。
よりアピール力が欲しいときは
海水が濁っている場合、針とハリスの間にビーズを挟むのもおすすめです。海中でビーズがキラキラと光ってアピールするようになるので、撒きエサよりも目立ってより食いつきが良くなります。
キビナゴを撒いて仕掛けを投入
エサの取り付けが終わったら、キビナゴを撒いて仕掛けを投入します。キビナゴを数匹まとめて撒くので、杓を用意しておきましょう。エサを撒き終わったらその付近に仕掛けを投入し、撒きエサの流れに合わせて仕掛けを流しましょう。
アタリを見ながら撒く位置を変える
するするスルルーでは撒きエサを潮上に撒き、仕掛けは撒きエサよりも潮下に投入します。何度か10m程度仕掛けを流し、アタリが無ければ撒きエサを撒く位置や仕掛けを投入する位置を変えましょう。撒きエサに仕掛けを追い付かせるイメージで、仕掛けを投げるのがコツです。
ウキよりラインを潮上に流す
するするスルルーでは、仕掛けが浮き上がらないよう道糸をウキよりも潮上に落とすのが基本です。加えて、仕掛けの投入後はウキの動きを道糸が邪魔しないように、ベイルを上げてリールから道糸が出る速度をコントロールするよう意識してください。
「するするスルルー」のアタリ
するするスルルーのアタリは釣れる魚に関わらず豪快で、見落とすことはほとんどありません。アタリがあればウキが一気に海中に消えてラインが放出されるので、アタリが出たらベイルを倒して糸ふけを取りながら、勢いよく一気にあわせましょう。
するするスルルーのファイトは初めが肝心
フッキングに成功すると、かかった魚は一気に根に潜ろうとします。一度根に潜られてしまうとそこから引き上げるのは大変で、ラインブレイクの可能性も一気に増加します。そうならないためにも、フッキングに成功した後は多少強引にでも魚を引き上げるようにしましょう。
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「するするスルルー」でフカセ釣りを楽しもう
するするスルルーは、フカセ釣りをベースにした簡単な仕掛けで大型の魚とファイトできる点が魅力です。本記事でご紹介した基本の仕掛けやおすすめのタックル、釣れる時期などを参考に、するするスルルーで大物を釣り上げましょう。
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