釣り場で食べるご飯特集!釣り人なら分かる人気料理とアレンジレシピをご紹介!

釣り場でのお楽しみといえば当然釣果でしょう。しかし、それ以外で心躍るのが「釣り場でのご飯」ではないでしょうか。沖磯などでの連泊釣行ともなればご飯も工夫が必要になります。本記事では、お弁当などのアレンジによって美味しく楽しく食べられる釣り場ご飯をご紹介します!

 

 

 

 

 

釣り場で食べるご飯は美味しい

大自然の中で食べるご飯は、それが海でも、山でも、川でも、とても美味しく感じます。これは大自然が調味料になるからでしょうか?「キャンプ飯」と聞いただけでもお腹が鳴ってしまいます。

しかし、釣りとご飯のコラボレーションとなると、釣りというメインイベントがあるため少し様相が変わってきます。中には「釣りをしている間は食べない」という方もいますが、美味しいものをいただくチャンスを自ら放棄しているので、もったいないですね。釣り場ならではの簡単で美味しいご飯を紹介していきます。

 

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釣り場ご飯はちょっと特殊

釣り場ご飯は基本「お手軽に」

釣り場での食事は少し特殊で、何よりも手軽さが求められます。人間が空腹になる時間は、「マヅメ」といって魚もお腹がすく時間にあたります。当然釣りがしたいですよね。また、その時間を外したとしても、「ジアイ」という不確かな爆釣タイムが何時訪れるとも限りません。そのため、のんびりとご飯を食べている場合ではなくなります。釣り場では、支度も素早く、摂取も素早くが基本になってきます。

 

 

お手軽だけどとても大事な釣り場ご飯

素早くとはいえ、軽視するかというと、そういうわけでもありません。仕事、遊び、スポーツなどで空腹によるミスほど無念なものはありません。お腹が空いてイライラしていたばかりに、しなくていいミスをしてしまうなどとても残念なことです。もちろんそれは釣りでも同じこと。食事によるブレイクタイムを設けることで心と身体の疲れをリセットし、ハイパフォーマンスを維持できるよう心がけましょう。

 

 

なるべく軽量に

沖磯などに上がって連泊釣行などということになれば、必ず何度かは食事を摂らなければなりません。しかし、沖磯に連泊ともなるとその装備だけで100㎏を超すこともあります。その中に食材を追加することは持ち運びにも大変かもしれませんが、少しの工夫で手軽かつ美味しいものがいただけるようになります。せっかくの釣行ですから楽しいものにしましょう。

 

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釣り場ご飯①:手作り弁当

おにぎりのススメ

一日釣行で一番便利なお弁当は「おにぎり」ではないでしょうか。コンビニおにぎりも良いのですが、自分で握ればコストもあまりかからず、自分好みのものがいただけます。またおにぎりであれば、釣況によっては一旦手を(口を)止めて釣りを再開することも簡単にできますし、後片付けもくるんできたラップをポケットに入れれば終了など、全体的に簡単に済ますことができるのでおすすめです。

 

南国釣行おにぎりレシピ

奄美以南の釣り師なら大抵「ああ」とうなずく人気のおにぎりが、「ポークおにぎり」です。ポーク(ランチョンミート)を5mmほどの厚さに切り、軽く炙ります。俵型に握ったごはんに乗せ、たっぷりのカラシマヨネーズをかけたら薄焼き卵を海苔の代わりに巻きます。ラップで包んだらできあがり。カラシと酢(マヨネーズ)の殺菌作用で防腐作用もばっちり、栄養価も高く最高の釣り場ご飯です。

 

南国釣行海苔巻きレシピ

先ほどのポークおにぎりの豪華版が「ポーク海苔巻き」です。5mmほどの厚さに切ったランチョンミートを縦半分に切り、海苔巻きの具にします。薄焼き卵とカラシマヨネーズに少し醤油を垂らして味付けします。奄美以南では大人気で良く食べられているおにぎりで、コンビニの弁当コーナーでは定番になっています。

 

和歌山周辺釣行おにぎり(目張り寿司)レシピ

冬の間に高菜を漬けこむ和歌山県の家庭ではオーソドックスで有名なおにぎりである「目張り寿司」。塩漬けした高菜の硬い茎を刻んでご飯に混ぜ、丸いおにぎりを握ります。それを麺つゆなどで味付けした柔らかい葉の部分で包めばできあがりです。ラップで包んで釣り場に持ち込みましょう。カラシと同じ辛味成分であるアリルイソチオシアネートが防腐剤の役割をしてくれるので、これもお弁当におすすめ。最近では使いやすい「目張り寿司用高菜」も通販で手に入るので、ぜひ一度試してみてください。

 

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釣り場ご飯②:現場でアレンジご飯

釣行前にコンビニに立ち寄る釣り人は多いでしょう。飲み物、お弁当、少しのおやつを購入する方がほとんどかと思いますが、買ったおやつにひと手間アレンジをしてみて、おかずを一品プラスしてみませんか。

 

コンビニおかしが華麗に変身:マッシュじゃがりこ

人気のお菓子「じゃがりこ」。一つの重量は60gなので、重さもあまり気になりません。有名なアレンジではありますが、このじゃがりこで簡単にマッシュポテトが作れてしまうんです。

まず食事の前にお湯を沸かしましょう。お湯が沸騰したら、じゃがりこの蓋を半分ほど開け、カップの半分まで熱湯を注ぎます。蓋を戻して30秒蒸らした後、お箸でぐるぐるとかきまぜればあっという間にマッシュポテトのできあがり。おつまみにもおかずにも最適なひと品です。作る時に火傷にだけ気を付けましょう。

 

 

食パンでチキンサンド

釣行にコンビニのサンドイッチを持って行くことはありませんか。「具だくさんサンド」など美味しいですよね。でもいざ食べようと袋を開けるとパンがベチャっとしていてあまり美味しくない、などの経験をした方もいると思います。

ならば現地で作ってしまいましょう。8枚切りの食パン一斤と、コンビニレジでチキンフィレを二つ程度購入すれば、かなり美味しいチキンサンドができます。

 

うまい+うまいは「めっちゃうまい」:チキンポテトサンド

さて、ここでダブルアレンジメニューとして登場するのが先ほどの「マッシュじゃがりこ」。パンにたっぷりのマッシュじゃがりこを塗って、チキンを乗せてパンで挟めば最高に美味しいチキンポテトサンドのできあがりです。時々歯に当たるサクサクした混ぜ残しじゃがりこが食欲をそそります。おにぎりと同じ理由で、片手で簡単に食べられるサンドイッチはゴミも少なく、釣りの時合も逃さないお手軽なごちそうです。

 

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釣り場ご飯③:その場で調理

近年では、釣り場に簡単な調理器具を持ち込む傾向が多くなっています。凝った道具を持ち込むと結構な荷物になってしまいますが、釣りと食事を両立させるためには多少の我慢はしましょう。

 

 

釣った魚をその場でさばく

釣れたばかりの新鮮なお魚に勝るごちそうは無いと思います。釣り場でのご飯に釣れたての魚をおかずにしてみましょう。この醍醐味を実感するためにも、まずは「三枚おろし」を最低限できるようにしましょう。

 

三枚おろしのやり方

ウロコを落として頭と内臓を外したら、背側と腹側の骨沿いに包丁を入れ(包丁のガイドを作る)、尾側から包丁を入れたら頭側に引きます。外れていない尾側の身を切ったら片身が外れます。これを両側すれば「三枚おろし」になります。

腹骨に添って薄く骨をすきます。外した腹骨をダシに使えば美味しい味噌汁やスープになるので、もう一品作りたい方は残しておくと良いでしょう。

腹骨に添って薄く骨をすき、中骨(血合い骨)を血合いごと切り取ります。こちらもダシに使えば美味しい味噌汁やスープになります。

皮を下にして尾側から包丁をまな板に押し付けるように皮を曳いていきます。

このテクニックはどんな魚でも基本はほぼ同じなので、魚をさばけない方はぜひ覚えてください。注意点は、柵に取るまでは「真水」でしっかり洗うことです。海水魚の体に付着しているバクテリアなどは海水耐性が強く、真水には弱い特徴があります。

柵に取ったらぶつ切りでも削ぎ切りでもご自分のお好きな形にカットしてください。あとは煮たり焼いたり汁物を作ったり、もちろん生でもOK。美味しく食べるだけです。

 

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釣り場ご飯④:釣行前に仕込む

簡単で美味しい「ヅケ」

お刺身でいただく場合、実は釣れたばかりのお魚より何日か寝かせた方が美味しいことがあります。お魚の身のアミノ酸が増えるためで、何日か熟成させるとより美味しくなります。そのため、釣り場で生食となると、熟成に代わる旨味アップが欲しいところです。その解決法が「ヅケ」です。ヅケ用のタレを作っておき、釣り場に持ち込めばあっという間に旨味たっぷりのヅケが完成です。

 

ヅケダレレシピ

ヅケダレのレシピは簡単で、醤油、酒(料理酒)、みりんを1:1:1で鍋に入れてひと煮立ちさせたら完成です。粗熱が取れたらジップバッグに入れ冷蔵庫へ。バッグごと釣行に持って行き、あとは切り身を入れるだけで美味しいヅケのできあがりです。柵なら1時間、切り身なら15分が目安。ワサビやショウガのチューブがあれば完璧です。この割合なら赤身でも青魚でも、白身でも合います。

 

ついでの1品「アラ汁(スープ)」レシピ

魚を捌いた時に出る「アラ」はどんどん鍋に放り込んでおきましょう。捌き終わったら鍋に海水を張ってアラをじゃぶじゃぶと洗います。しっかりと海水を切って、たっぷりの真水を張ったら火に掛けます。沸騰するまでは強火で、沸騰したら中火に落としてアクを掬います。塩なら「潮汁」、味噌なら「味噌汁」、醤油なら「おすまし」のように投入する調味料によって味が変わりますので、お好みの味、お好みの濃さで魚を味わい尽くしましょう。

 

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釣り場ご飯⑤:お湯だけで絶品料理

カップラーメンは軽食の王様

お腹を満たす・温かい・美味いの三拍子そろった時短料理の王様、カップラーメンを釣り場に持ち込む釣り師は多いと思います。カロリーもバッチリとれますし、不思議と釣り場で食べるカップラーメンはいつもより美味しく感じます。

しかし、タンパク質、ビタミンなどの栄養が不足しがちな食べ物です。これを克服するために卵を持参しましょう。なお、卵の持参方法は下述の調理器具の見出しでご紹介しています。

 

カップラーメンへの卵の投入の仕方

ただ、卵を上から投入するのではなく、ひと工夫してみましょう。カップラーメンの蓋を95%くらい開けてしまいます。中から麺を取り出して卵を一つ割り入れます。そっと麺を戻したら、熱湯を注ぎます。ここは全体的に「そっと」でお願いします。お湯は卵の分だけ多めに注ぐのがコツ。表示時間を守って蓋を開けると、カップの底で半熟卵が待ってくれています。

 

 

お茶漬け海苔でアレンジメニュー

カップラーメン以外にも、「お茶漬けの素」をおすすめします。前日炊いたご飯の余りをそのまま持参して、お茶漬けの素とお湯だけで完成。最悪、ご飯を持参しなくてもコンビニおにぎりとお茶漬けの素があればOKです。他にも、パスタをゆでてお茶漬けの素を絡めたら立派なディナーの1品になります。

 

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釣り場で便利な調理器具・材料

釣り場で食べる炊きたてご飯「メスティン」

最近は「無洗米」がどこでも手に入るようになり、アウトドアでご飯を炊くのがとても楽になりました。さらに炊く器具もひと昔前ならコッフェルセット、ふた昔前なら飯盒だったものが、メスティンの台頭でとても身近なものに。無洗米をメスティンに入れておき、現地で水を入れ火に掛けるだけで美味しいご飯が炊けます。

 

メスティンの使い方

すっかり有名になったメスティンですが、簡単な炊き方を知らないと面倒臭い器具になってしまいます。焚き火やガスコンロでも炊けるのですが、一番簡単なのは「固形燃料」を使うやり方です。防風対策をした固形燃料コンロに固形燃料1個をセットして火をつけるだけ。火が消えたら炊き上がりです。15分ほど蒸らしたら美味しい炊きたてご飯がいただけますよ。

 

 

煮物も揚げ物もおまかせ「カセットコンロ」

簡単に美味しいものをいただくのに火力はありがたいものです。缶詰めを火に掛けたり、レトルトカレーをお湯で温めたり、もちろんコーヒー・紅茶もお湯があればこそです。そこで登場するのが簡易コンロです。イワタニなどが有名ですが、300g弱の本体にカセットガス1本あればたいがいの料理はできるので、遠征バッグなどにポンと入れておいても邪魔になりません。小ぶりの鍋かフライパンがあれば煮物、揚げ物、炒め物から味噌汁まで全てこれ1台で。

 

 

隠れた主役「ホットサンドメーカー」

実は最強のアイテムと呼び声高いのがこのアイテム。朝食のパンを焼くのはもちろん、フライパン代わりにお肉や魚を蒸し焼きにできますし、スキレット代わりにアヒージョなども楽しめます。

おすすめは常温で保存できる肉まん、あんまんなどです。裏表1分×4回くらい弱火でひっくり返しながら焼き、最後にお水を大さじ1杯くらい投入して水分が無くなったら完成。有名中華まん店顔負けの、ふっくらカリカリ絶品饅が食べられます。

 

 

釣り場ご飯が変わる「卵ケース」

釣れたてのイカの刺身に卵をかけて食べると美味しいという事実はすでにご存知かもしれません。どんな料理にも「あと卵があれば」ということは結構多いと思います。釣り場に卵を持って行っちゃいましょう。ただし、割れやすいので卵ケースの購入をおすすめします。2個入れから10個入れくらいまでのハードケースがアウトドア関連のお店で販売されています。クーラーボックスに忍ばせておけば、釣り場ご飯がレベルアップしますよ。

 

 

多いほど楽しい「調味料」

調理器具ではありませんが、釣り場で調理をするなら充実させたいのが調味料。最近ではスーパーマーケットや100円均一ショップなどで目移りするくらい販売されています。大した荷物にはならないので、最低限欲しい醤油、塩、砂糖、味噌などの他に、シーズニング系調味料、液体系調味料を何種類かタッパーに入れて持ち運びましょう。調理だけでなく、味変アレンジも幅広く楽しめます。

 

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釣り場ご飯の注意事項

食前・食後は手を洗う

食前の手洗いと食後の手洗いでは意味が異なります。食前は当然清潔にするためですが、食後の手洗いは「油分を取る」ためです。おにぎりやサンドイッチなど、直接手で持って食べる物の中には油分が付いているものもあります。キャスト時に油で手が滑ってタックルを水没させる事故などが発生しかねないので、手に付いた油は常に拭き取っておきましょう。

 

 

釣り場は汚さない

釣り場を汚して帰らないために汚れ物は極力少なくし、出たゴミはすべて持ち帰りましょう。また直火のたき火などは、ほとんどの場所で禁止になっているので、たき火をする場合はたき火台が必須です。

釣り師のゴミ問題、マナー問題で釣り禁止となることもあります。自分たちの楽しい釣りライフのためにも釣り場と食事のマナーを守りましょう。

 

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釣り場で食べるご飯は最高の贅沢

満足な釣果があろうが無かろうが、お腹は空いてしまいます。その釣り場での食事はいつもの食卓と違って特別です。ちょっとのアレンジで新しい発見があるのがアウトドアでの食事の良いところ。大自然の中という贅沢なシチュエーションを活かさない手はないので、ぜひ釣り場でのご飯を堪能してください。

 

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ジギングタックルはどう選ぶ?初心者向けに道具選びと基本セッティングを解説!

今回はオフショアの青物ジギング入門編です。タックル選びのポイント、基本となるセッティングや用意しておきたい道具など、釣りをスタートするための準備に必要な情報をまとめて解説しています。引きが強く釣り味抜群、ジギングタックルを準備して、青物釣りを始めましょう。

 

 

 

 

 

ジギングタックル揃えよう

道具の選び方からセッティングまでを詳しく解説

これからジギングタックルを準備する方に向けて、道具選びのポイントと基本となるセッティング、必要な道具類の情報をまとめて解説します。小型は釣り初心者の方でも遊びやすく、大型は上級者の方でもバッチリ満足できる釣りモノです。新しい趣味に船釣りを検討されている方は、ぜひチェックしてみてください。

 

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ジギングタックルの基本を3つに分けて解説

基本となるロッド・リール・ラインの情報をチェック

ジギングタックルの基本情報、ロッドとリール、ライン関連の概要をまとめて解説します。専用製品が数多く展開されている人気ジャンルではありますが、モデルの選択肢が多くグレードもさまざまで、道具選びは悩む方が多いです。

まずはそれぞれの特徴や選択のポイントからチェックしていきましょう。細かい番手、モデル選びは「ジギングタックルの選び方」でご紹介します。

 

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1.ジギングタックル:ロッド

専用ロッドはバーチカル向け&パワフル

ジギングロッドはメタルジグを真下に落とす使い方を想定した設計になっており、プラグの使用や飛距離を出すキャストには向いていません。対象魚は青物を中心にさまざまなターゲットを狙ったシリーズが展開されていて、シリーズ内にはそれぞれの釣り方に合った設計のモデルが複数用意されています。

組み合わせるリールもスピニング、ベイトと選択肢があって、それぞれに長さと曲がり具合、弾性、ロッドのパワーと特徴が用意されています。ここからは記号の読み方や選ぶときのイメージをチェックしてみましょう。

 

 

スピニングロッドとベイトロッド

スピニング向けのロッド(型番の頭にSなど)とベイト向けのロッド(型番の頭にB、Cなど)には、ガイド位置、ロッドアクション、リールシートなど設計にさまざまな違いがあり、両方に対応できるロッドというのはほとんどありません。ロッドを購入するときはスピニングリールにするかベイトリールにするか、先に組み合わせるリールタイプを決めておきましょう。両者の違いはリールの項目で詳しくご紹介します。

 

ロッドの曲がり方

ロッドがどのあたりから曲がるのかは、テーパーという言葉を使って表現されます。ファーストテーパーは穂先側に近いところから、スローテーパーは手元に近いところから曲がるという意味で、レギュラーテーパーはその中間。小さく曲がるものは早い動きを、大きく曲がるものは緩やかな動きを演出しやすいです。

初心者の方には、扱いやすいレギュラースロー、スローテーパーのロッドがおすすめです。

 

テーパーの種類 表記 特徴
レギュラーファースト RF キビキビしたアクションが演出しやすい
レギュラー R ハイピッチなジャークが得意
レギュラースロー RS ゆったりとしたジャークが得意
スロー S 大きなスライドアクションを出しやすい

 

 

ロッドの弾性

 弾性はロッドの復元力、曲がった状態から戻ろうとするハリ具合を表す言葉です。ジギングロッドでは低弾性をローレスポンス、高弾性をハイレスポンスと呼び、ハイレスポンスは鋭いジグの動き、ローレスポンスは緩やかなジグの操作を得意としています。

近年の主流はローレスポンスですが、テーパーと同じく自分のシャクリ方、ジグとの相性も加味して選べるとバッチリです。こちらも入門には扱いやすいローレスポンス気味なロッドがおすすめ、ジギングに慣れてきたら、ロッドでアクションに変化を付けられるように、テーパーや弾性が異なるロッドを揃えていきましょう。遊漁船では複数ロッドの組み合わせが主流、トラブル対策も兼ねて3タックルほど持ち込む方が多いです。

 

弾性の種類 特徴 用途
ハイレスポンス ロッドの戻りが速い、鋭いアクション 秋のエギングで使いやすい!
ミッドレスポンス 中間的なセッティング 季節を問わずおすすめ!
ローレスポンス ロッドの戻りがゆるやか、ジグの動きを適度に抑える 遠投大型狙いに!

 

 

ロッドのパワー

ロッドのパワー表記はメーカによって異なりますが、記号の一番後ろに「-3」や「-4」の表記、もしくはM(ミディアム)、MH(ミディアムヘビー)と表記されるケースが多いです。

どちらもロッドの強さを表す記号で、使用するPEライン、メタルジグのウェイト、そしてターゲットのサイズに合わせてモデルが選べます。3パワーはPE3号、4パワーはPE4号程度といったセッティングになので、船宿指定の号数を基準に、前後のモデルをチェックしてみてください。MAXジグウェイトも合わせてチェックしておきましょう。

 

 

ロッドの長さの違いによる影響

ロッドの長さは5.5フィートから6.5フィートほどが主流で、1本目には6フィートを選んでおけば、さまざまな海域で活躍してくれる万能なタックルを構築できます。

長さの違いによる影響は、シャクリ時のロッドのふり上げ幅、メタルジグのアクション変化がメインで、流行中のショートロッドはメタルジグの移動距離が短く、ロッドの振り上げ幅が小さいことから、疲れにくく動かしやすいというのが特徴です。

ロングロッドの特徴はショートロッドの反対で、大きく移動距離の長いジャークを出せる反面、負荷が大きく疲れやすいです。ほとんど伸びないPEラインが登場したことで長さは必要性が薄れ、短く、スロー寄りのテーパーでローレスポンスなものが増えてきています。

 

 

ジギングロッドまとめ

バーチカル向けでキャスティングには向かない

パワーは使用するラインとメタルジグの重さに合わせよう

主流は6フィート程度、スロー寄りのテーパーでローレスポンスなモデル

リールタイプ、テーパー、弾性の違うロッドを揃えてジグのアクションを変化させよう

 

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2.ジギングタックル:リール

スピニングとベイトからリールを選ぼう

オフショアのジギングではスピニングとベイト、両方のリールを使用します。ロッド同様、両方を準備してシチュエーションに合ったタックルを都度選べれば完璧ですが、釣り初心者の方がいきなり2タックル、3タックルと用意するのは予算的にも難しいです。

それぞれの特徴をチェックして、初めてのジギングタックルに合うリールを準備しましょう。すでにスピニングリールの大型番手をお持ちの場合は流用してもOKですが、一から揃えるならベイトリールをおすすめします。

 

 

スピニングリール

スピニングリールの長所は高いドラグ性能と扱いやすさ、素早いアクションを表現しやすいことです。ハイピッチなアクションを目的に、特性のあったロッドと組み合わせるケースが多く、スピードを出さなければ反応が得られないシチュエーションで活躍します。

短所にはベールを上げてからでなければ巻き上げられないこと、糸フケが出やすく、フォール中のバイトに対応しにくい点が挙げられます。

ドラグ性能の高さから細糸でのやりとりに有利、遠投するためにはキャスティング向けロッドとの組み合わせが必要になりますが、軽く投げて、斜めに引いてくる使い方も非常に有効です。

 

 

選び方のポイント

選び方のポイントは、高負荷なオフショアのジギングに耐えられる高剛性タイプを選択することです。ターゲットが小さければ小型番手、軽量タイプを使っても深刻なトラブルは起きませんが、ターゲットが大きくなれば大きくなるほど、負荷があがって釣りの最中にトラブルが起きる可能性は高くなります。

単に大きさだけの違いではなく、内部構造や使われているパーツの剛性も大きく影響してきます。予算的に可能であれば、ジギング専用または対応のリールを選びましょう。折角掛かった大物にリールを破壊されるなんてことにならないように道具選びは慎重に!

グレードも耐久性に大きく影響するポイントで、ブリやカンパチなど、10kgクラスがヒットする可能性がある釣りには、ミドルクラス以上のモデルをおすすめします。

使用されるサイズは4000番から10000番程度、ギア比はHG(ハイギア)やPG(パワーギア)が人気です。使用するラインに合わせたサイズを選択しましょう。

 

 

ベイトリール

初心者の方におすすめ、オフショアジギングで出番の多い両軸のリールです。ベイトリールのメリットは構造的な巻きの強さと、スピニングリールのようにベールを返さなくても巻取りを始められるところで、着底の確認(底取り)やフォールのバイトに対応しやすい特徴があります。

また、構造上リールをロッドよりも上に取り付けするため、重心が一点にまとまっていてロッドとリールを同時に操作しやすい、つまりアクションをつけやすいという部分が初心者に最もおすすめな点となります。

短所はバックラッシュなどのトラブルが起きやすいこと、ハイピッチな操作がしにくいと感じる方が多い点も見逃せません。また、軽い仕掛けを落とすスピードはスピニングリールに劣ります。

近年は釣り初心者の方でも遊びやすい、カウンター付きのモデルも多数展開されるようになりました。ラインの放出量、水深を数字でイメージできるようになるので、船長から支持されるタナをしっかり探れます。

 

 

選び方のポイント

使用するサイズは150番から3000番程度までで、大型番手は高負荷な状況に備え、トラブルの元になるレベルワインダーがありません。レベルワインダーは左右に動きながら、ラインの巻取りを水平になるようにサポートしてくれるパーツです。無い場合はスプールの左右どちらかに偏りが出てしまう可能性もありますので、多少注意しながら巻き取る技術が必要になります。

初心者の方でも挑戦しやすい釣り、PE3号300m程度までの釣りであればレベルワインダーの付いたモデルでOKですが、特別深い釣り、大きいターゲットを狙う釣りから始める方は、特殊な構造についてもチェックしておきましょう。

こちらも高剛性モデル、小型の番手で合っても、オフショアジギング向けのシリーズから製品を選ぶのが選び方のポイントです。

 

 

ジギングリールまとめ

初心者にはベイトリールがおすすめ

スピニングリールは素早いアクションの演出に

専用製品、高剛性タイプから選ぶのが選び方のポイント

 

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3.ジギングタックル:ラインシステム

メインラインはPEライン

オフショアジギングで使用するメインラインは、複数の糸を縒って作られたPEラインです。他の釣り糸に比べ伸びが少なく、強度が非常に高い特性を持っています。必要な号数や巻き量は釣り方によって大きく変化するので、船宿情報を確認しながら準備を進めてみてください。

PEラインは縒り本数によってグレードが変わるラインで、4本、8本、12本と選択肢があります。4本縒りは価格が安価というメリットがありますが、表面の滑らかさや強度で選ぶなら8本縒りです。表面が滑らかなことでガイドに擦れる音が小さかったり、仕掛けを落とすときに抵抗が小さいというメリットもあるので、ぜひ使用感に優れる8本縒りを検討してみてください。

 

 

選び方のポイント

選び方のポイントは、船宿から指示されている号数と巻き量を必ず守ることです。糸の太さ、ルアーの重さによって仕掛けの落ちていく角度が変わり、極端に違いがあると他の釣り人の仕掛けと絡むトラブルが起きます。

カラーは10mごとに色分けされているもの、5m、1mとマーカーが入っているものを選ぶのがおすすめです。ラインの放出量を把握できて釣果アップに繋がります。

 

 

リーダーはフロロカーボンを5m程度

PEラインは細い糸同士を組み合わせている構造から、擦れて1本が切れると強度が大きく低下するという弱点を持っています。海底の起伏や船べりにPEラインが擦れると切れてしまう可能性があるので、仕掛け先端側に擦れに強いリーダーラインを結んでおきましょう。

素材はフロロカーボン、長さは5m程度を基準に、海底の状態に合わせて長さを調整します。初めての船に乗るときは、船長に相談しながら長さを決めましょう。リーダーの号数はPEライン号数の4倍程度とするのがおすすめです。

 

 

糸同士の結び方について

PEラインは滑りやすく、単純な結び方で結ぶとほどけたりすっぽ抜けたりします。道具の準備と合わせて、オフショアの定番「PRノット」を習得しておきましょう。

船上で結ばなければいけないケースが出てくるので、動画を見ながら練習してみてください。

 

 

ジギングラインシステムまとめ

メインラインはPEライン

リーダーはフロロカーボンライン

リーダーはメインラインの号数×4の号数を5m前後

 

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ジギングタックルの選び方

ターゲット別のタックルセレクト

ジギングタックルのセッティング例を釣り方別にご紹介します。釣り場の水深や流れの速さ、使用するジグの重さは釣り船によって大きな違いがあるので、基準となる参考例としてチェックしてみてください。

 

 

シーバス・タチウオ・ハマチジギング

ベイジギングと呼ばれている、手軽に遊べるややライトなジギングです。ターゲットはシーバスやタチウオ、小型をメインに中型の青物までといった内容で、ポイントまでの移動時間も短く、船釣りが初めての方にもおすすめできます。それぞれに釣り方のコツがありますが、基本的な釣りのやり方は同じです。気軽にジギングの練習から始めたい方はぜひ検討してみてください。

タックル おすすめのセッティング
ライン PE0.8号~PE1.5号を200m程度、リーダーはフロロカーボン5号(20lb)程度、タチウオは歯の対策に60lb以上
リール ベイトは150番から300番、スピニングは3000番~4000番、ハイギアモデルがおすすめ
ロッド 6フィート前後、ジグウェイトMAX150g程度、魚種に合ったセッティングの専用シリーズがおすすめ

 

 

近海ジギング

ブリや中型のカンパチを中心に、大型の青物までを狙う王道のオフショアジギングです。どの魚種を狙うか迷う方にはこの釣りをおすすめします。船宿によって推奨ジグのウェイト、メインラインの号数に違いがあるので、お出かけになるエリアが決まっている方は、事前に情報を集めておきましょう。この釣りでジギングのやり方を習得してしまえば、大型魚狙いや他魚種狙いもバッチリ楽しめるようになります。

タックル おすすめのセッティング
ライン PE3号から4号を300m程度、リーダーはフロロカーボン14号(50lb)前後
リール ベイトは400番から2000番、スピニングは6000番から8000番
ロッド 6フィート前後、推奨ラインPE3号以上、ジグウェイトMAX250g程度までの近海ジギングロッド

 

 

遠征ジギング

10kgを超えるカンパチ、ヒラマサといった大型の青物を狙うジギングです。初心者向けではなく経験者向けの釣りで、タックルのパワーを引き出すためには身体の使い方を覚えることと、ある程度の体力が必要になります。釣り初心者の方は近海ジギングで青物に慣れてから、しっかり準備して夢のサイズに挑戦しましょう。

タックル おすすめセッティング
ライン PE3号から5号を300m以上、リーダーはフロロカーボン14号(50lb)以上
リール ベイトは2000番から4000番、スピニングは8000番から10000番
ロッド 6フィート前後、推奨ラインPE3号以上、ジグウェイトMAX300g程度までのジギングロッド

 

 

地域別のタックルセレクト

地域別のタックルセレクト例もご紹介します。それぞれのエリアに独自のスタイルがあり、必要な道具の構成も独特です。基本となるタックルに組み合わせる、セカンドタックルの例としてチェックしてみてください。

 

 

①地域別のタックルセレクト:東北

メインターゲットである青物だけでなく、根魚やマダラもジギングで狙えるエリアです。青物は春の終わりから秋の終わりまで、根魚やマダラは冬から春までのシーズンに分けられるので、タックルは両方を狙える構成を狙って揃える組み合わせ方をおすすめします。根魚、マダラには、ややヘビーなウェイトまで対応できるスローピッチなベイトタックルがおすすめです。

マダラジギングタックル(浅場) おすすめセッティング
ライン PE1.5号から2号程度を200m以上、リーダーはフロロカーボン40lb前後
リール ハイギアのベイトリール200番・300番クラス
ロッド 6フィートクラスのスロージギング向けロッド、ジグウェイトMAX250g程度のもの

 

 

②地域別のタックルセレクト:関東

こちらもシーバス、タチウオ、サワラと青物以外のターゲットがバッチリ揃ったエリアです。船宿の数が多く、時期に合った釣りモノの中から、狙いたい魚種を選べます。相模湾でマグロやカツオを狙うエビング、駿河湾のアカムツディープジギングなど、専門性の高い釣りまで選べるので、釣れる魚の情報を集めて、リールやロッドを上手に組み合わせながら遊びましょう。

エビングタックル おすすめセッティング
ライン PE3号から4号300m以上、リーダーはフロロカーボン80lb~100lb
リール ハイギアの大型スピニングリール8000番から14000番
ロッド 6フィートから7フィート、ジグウェイトMAX250g程度のジギングロッド

 

 

③地域別のタックルセレクト:関西

全国に広がったタチウオ釣りが非常に盛んで、タチウオジギングも人気があります。また、青物狙いでは年間を通して青物が狙える丹後が有名で、複雑な潮流に対応すべく編み出された「丹後ジャーク」というテクニックを使うことでも知られています。リールを高速で巻き続けるハードな釣りですが、釣果はサイズ、数とも非常に魅力的な釣りなので、専用タックルを検討する価値は十分です。

丹後ジャークタックル おすすめセッティング
ライン PEライン3号前後を300m以上、リーダーはフロロカーボン50lb前後
リール パワーギアのスピニングリール、8000番前後
ロッド 6フィートクラス、ハイレスポンス、ジグウェイトMAX200g程度のジギングロッド

 

 

④地域別のタックルセレクト:九州

青物は他のエリアに比べてヒラマサの魚影が濃く、冬の寒ブリも大型が狙える地域です。強いタックルに重量のあるジグを組み合わせるため体力が必要な釣りですが、満足感のあるサイズを目指してみたい方は、ぜひ検討してみてください。体力に自信がない方には電動ジギングもおすすめです。

ヒラマサジギングタックル おすすめセッティング
ライン PE4号前後300m程度、リーダーはフロロカーボン80lb程度
リール ハイスピードなアクションを好むためスピニング、ハイギア8000番~10000番程度
ロッド 6フィート前後、ジグウェイトMAXが200g程度のもの

 

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ジギングタックルと合わせてジグもチェック

メタルジグの種類について

オフショアジギングで使用されている、代表的なメタルジグの種類についてもご紹介します。ルアーの形状、得意なアクションに合わせて、組み合わせるロッドを変えるのがオフショアジギング定番のローテーションテクニックです。

初心者の方が初めから複数のタックルを揃える必要はありませんが、ルアーに合わせたこだわりのロッドを見つけたい方や、ステップアップ後の情報もチェックしておきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

 

 

①メタルジグの種類:セミロング

ストレートジグとも呼ばれます。岸釣りで使うメタルジグと比べるとやや長めですが、水深が深く、潮の抵抗を大きく受けるオフショアの釣りではこのタイプがスタンダードです。シャクリで使うケースが多く、さまざまなタイプのロッドでイレギュラーなアクションを表現できます。

 

 

②メタルジグの種類:ロングジグ

細長いロングジグは、タチウオをはじめとする細長いエサを追う青物に効果が高いです。地域や季節によってはこちらが基本となるケースもあるので、事前に船宿に確認しておきましょう。タチウオパターン時は、ジグを動かしすぎないローレスポンスなロッドを選ぶ方が多いです。

 

 

③メタルジグの種類:スイミングジグ

上下の動きだけでなく、横方向の動きで泳ぐようなアクションを見せるジグです。巻きを主体としたアクションと相性がよく、横引きというスタイルで活躍しています。ロッドは糸フケを抑えるローレスポンス系がおすすめです。

 

 

④メタルジグの種類:スロージグ

オフショアジギングの中では比較的新しく、他のやり方では釣れなかった魚を反応させるタイプのジグです。これまでご紹介してきたジグよりも厚みがあって平たく、底を重視した釣りを展開できます。元々は潮が速いエリアで重量のある仕掛けをできるだけ真っすぐ沈めよう、というのが目的でしたが、根魚やヒラメに対してよく効くとして、さまざまなエリアで評価されるようになりました。もちろんブリ、カンパチにも効果があります。

動かし方も非常に独特で、ロッドは必要な曲がりと反発力を備えた専用設計のものが望ましいです。

 

 

メタルジグの重さ

メタルジグの重さ選びについてもご紹介します。重さ選びの基本となるのは、他のルアーと同じく水深=ジグウェイト+αという考え方で、潮の速さ分ウェイトをプラスする、底に着いた瞬間が分からなければ重くする、というのが考え方の基本になります。

潮の速さは地域差だけでなく当日の状況にも大きく左右されるので、必要な重量のものだけとせず、基本ウェイトの前後を含めて3種類程度は船に持ち込むようにしましょう。ジグの種類、重さ、カラーと複数ずつ準備できればバッチリです。ロッドとジグの組み合わせを変えることでも動き方を変化させられるので、このロッドにはこのジグ、とイメージしながら揃えてみてください。

船宿指示のジグウェイトが120gだった場合 準備しておきたいメタルジグの重さ
120g 基本となるジグウェイト
150g 底に着いた瞬間が分からなかった場合
200g 潮が特別速い、深場への移動に備えて

 

 

メタルジグまとめ

地域や季節ごとに基本となるジグの種類は変わる

組み合わせるロッドもアクションに大きく影響する

重さは3種類程度用意しておこう

 

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ジギングタックルと合わせて道具類もチェック

装備や道具関連もご紹介

船釣りは途中で戻るということができないので、必要な道具、装備の準備も非常に重要です。タックル、ジグと合わせて、道具関連も一式チェックしておきましょう。一度揃えてしまえば、他のオフショアルアーゲームにもバッチリ流用できます。

 

 

オフショアジギング道具関連

まずは基本的な道具類、個人で用意して使いたいときにすぐに使えるようにしておきたい、オフショアジギングアイテムをご紹介します。交換用のフックやリングを含め、ジグは本数が増えてくるとまとめる必要が出てくるので、最初の段階でケースを用意しておくとスムーズです。

 

 

①オフショアジギング道具:プライヤー

船釣りでも岸釣りでも必要になる、ラインカッターとリングオープナーを合わせたペンチのような道具です。ラインのカット、魚から安全にフックを外せる機能はもちろん、ルアーをスプリットリングで接続するジギングには必要不可欠なアイテムと言えます。先端の爪にはサイズがあるので、オフショアジギングにマッチする大型のプライヤーを準備しましょう。

 

 

②オフショアジギング道具:交換用のリング・フック・リーダー

トラブルに備えて交換用の仕掛けパーツも船上に持ち込む必要があります。初心者の方は交換分最低限、メインで使用するパーツ類の予備だけ用意しておけば十分ですが、釣りに慣れてきたら、当日の状況に合わせたフック交換ができるような構成にも挑戦してみてください。

ショックリーダーも釣りの最中に傷が少しでもつけば交換の合図です。こまめに交換しておかないと、ほんの少しの傷が原因で掛けた魚をバラしてしまうことになります。よって、船中に持ち込むタックルとして必需品のうちの一つとなります。

 

 

③オフショアジギング道具:ジグケース

マルチなルアーケースではなく、ジグの収納に特化したケースを用意しておくと、持ち運びや釣行後の洗浄が非常に手軽です。ロールタイプ、バッグタイプなどさまざまなケースが展開されているので、メインのジグに合うものを選んで試してみてください。そのまま洗えるケースは非常に便利です。

 

 

オフショアジギング装備関連

船釣りを安全に楽しむための装備関連もご紹介します。基本的には他のルアーゲームでも必要になるものがしっかり準備してあれば十分ですが、大型魚とのファイトに備えてグローブがあると非常に快適です。船釣り初挑戦の方は忘れ物が無いようにしっかりチェックしておきましょう。

 

 

①オフショアジギング装備:ライフジャケット

数年前から、遊漁船でも国土交通省の承認を受けたライフジャケットの装備が義務となりました。レンタルを行っている船宿もありますが、身体を動かすジギングで使うなら、動きを邪魔しにくい膨張式のライフジャケットを準備したいところです。大手メーカー製、船釣り向けとなっているものから、デザインが気に入るものを選んで用意しておきましょう。

 

 

②オフショアジギング装備:帽子・偏光グラス

帽子と偏光グラスは、日差しから目を保護するだけでなく、誤って飛んできたルアーから顔を守る役目も持っています。他の人が釣った魚が海面で暴れてフックアウトというケースもあるので、この2つも必要な装備としてチェックしておきましょう。船釣りだけでなく陸からの釣りでも役に立つ装備なので、持っておくといろいろなシーンで活躍してくれます。

 

 

③オフショアジギング装備:長靴

船の移動中に波しぶきが入ったり、船内に水を流したり、船の床は濡れていることが多いです。足元は濡れることを前提に、長靴やマリンシューズを用意しておきましょう。夏は気軽にマリンシューズを履き、冬は靴下が濡れると非常に寒いので、長靴を使うという方が多いです。

 

 

④オフショアジギング装備:グローブ

対象魚が大きいジギングは、ラインに指が触れてしまったときに受けるダメージも大きいです。濡れて滑る手でうまくファイトできなかったり、防寒対策が必要だったりといったシチュエーションでも役に立つので、オフショアルアーゲーム用のグローブもチェックしてみてください。力を入れてリールを巻く釣りなので、初めての方は素手だとマメが出来ることもあります。そんな意味でも専用グローブは重宝しますよ。しっかりロッドを握ってリールが力強く巻ける、魚とのやり取りをサポートしてくれる装備でもあります。

 

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ジギングタックルで青物に挑戦

大物狙いのルアーゲームを始めよう

青物を狙うジギングはゲーム性の高さ、引きの強さと手にできる魚体の大きさが最大の魅力です。自分でルアーを動かして大きな魚を釣る、満足度の高い体験を楽しめます。いい日に当たれば初心者の方でもチャンスは十分です、タックルや道具をしっかり準備して、青物釣りに挑戦してみましょう。

 

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ライトゲームの始め方!タックル選びから釣り方まで釣れるコツを徹底解説!

今回はライトゲームの始め方についてです。タックルの選び方やあると便利な小物類の紹介、釣り方についても紹介。ライトゲームは釣り初心者の方でも遊びやすい釣りです。海のルアーゲームから釣りを始めたい方は、ぜひチェックしてみてください。

 

 

 

 

 

ライトゲームで釣りを始めよう

釣り初心者におすすめの入門向けルアーフィッシング

今回は釣り初心者の方にピッタリのルアー釣り、ライトゲームの始め方についてご紹介します。ライトゲームは堤防など気軽な釣り場でシーズンを問わず遊べて、ルアー釣りの基本的な部分を学べる入門向けの海釣りです。

釣れる魚の種類から、初心者向けのタックルや基本の仕掛けまで、初心者の方が悩みがちなポイントを中心に解説しているので、これから釣りを始める方も、ぜひ参考にしてみてください。初めての1匹を手にするためのコツや、釣果を安定させる釣り方のコツも紹介しています。

 

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ライトゲームとは

ライトタックル&ライトなルアーでライトゲーム

まずはこれから釣りを始める方向けに、ライトゲームがどんな釣りなのかを簡単にご紹介します。

ライトゲームは軽いルアーを使った海釣りの総称で、人気の「アジング」や「メバリング」は、ライトゲームを細かく分類して、対象魚を絞った場合の呼び方です。

ちなみにライトはライト級のライトのこと。つまり他のルアー釣りと比べた場合に、タックル(竿やリール)や仕掛けが軽く細いため、この呼び方が定着しました。

 

ライトタックルだから面白い

小さなルアーは数の多い小型魚からの反応を得やすく、ライトなタックルには、1gなど非常に軽い仕掛けまで扱える繊細さがあります。

ライトタックルのパワーは小型魚の引きを十分に楽しめるセッティングで釣る楽しさに関しても問題なし。ライトタックルならではの工夫が結果として返ってきやすいところも魅力的です。

何をやっても釣れるという日もあれば、特定の仕掛け、アクションパターンにしか魚が反応せず、いいアクションを見つけると釣れだす日もある、このゲーム性の高さがライトゲームファンを夢中にさせています。

 

 

ライトゲームで釣れる魚種を紹介

ライトゲームは魚種を絞らず遊べる釣りですが、ターゲットのハイシーズンを知っておくと、釣り場で狙うポイントやルアーの動かし方をイメージしやすいです。シーズンごとに魚の回遊状況が変化するので、メインターゲットに悩む場合はぜひ参考にしてみてください。

アジ、メバルのように一大ジャンルとして細分化はされていませんが、サバとカサゴは数を釣りやすい、カマスやメッキ、小型青物はスピード感のあるアクションに反応するなど、それぞれの魚に釣る面白さがあります。

 

ターゲット 特徴と釣りやすい時間帯 ハイシーズン
アジ ゲーム性の高さが人気、小型は手軽に狙える。朝夕・夜釣りがおすすめ。
サバ ルアーへの反応がよく、小型は手軽に狙える。朝夕・夜釣りがおすすめ。
メバル ゲーム性の高さが人気、小型は手軽に狙える。夕・夜釣りがおすすめ。
カサゴ ルアーへの反応がよく、足元など簡単な場所でも釣れる。日中でも狙える。 秋~春
小型のハタ類 小型は手軽に狙えて、足元など簡単な場所でも釣れる。日中でも狙える。 夏~秋
カマス ルアーへの反応がよく、さまざまな釣り方が楽しめる。朝夕・夜の釣りがおすすめ。
メッキ ルアーへの反応がよく、小型でも引きが強い。朝夕の釣りがおすすめ。
ツバス・シオ(小型の青物) ルアーへの反応がよく、小型でも引きが強い。朝夕の釣りがおすすめ。 夏~秋

 

いろいろ釣って楽しもう

いろいろな魚が釣れること、そして手軽にルアーで楽しめることがライトゲームの魅力なので、ひとつの魚種にこだわりすぎず、その日に釣れる魚を探しながら遊ぶスタイルがおすすめです。

メインターゲットが釣れない時は、同じ道具を使って他の魚を狙ってみましょう。大物狙いではなく、魚種を複数釣ることを狙ったり、数釣りを目指すスタイルがライトゲームの人気のポイントです。

釣れる魚の種類や時期には地域、そして釣り場による違いがあるので、ぜひ店頭でスタッフにお問い合わせください。釣具のポイント「釣り場情報」でも、釣れている魚をご案内しています。

 

ライトゲーム概要まとめ

ライトな道具で楽しむ海のルアー釣り

ライトタックルならではの工夫と釣る楽しさが魅力

対象魚を決めずにいろいろ釣って楽しもう

 

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ライトゲームの初心者向けタックル

初心者向けのタックルセッティングを3つに分けてご紹介

続いては初心者向けタックルのセッティングについてです。ロッドとリール、ラインはそれぞれどんなものを選べばいいのか、初心者の方でも扱いやすいセッティング例をご紹介します。

 

 

①初心者向けタックル:ロッド

ロッドはライトゲーム万能タイプを選ぶ方法と、アジング向けかメバリング向けのどちらかを流用して使う方法があります。メインにする釣りが決まっている場合は専用ロッドから、いろいろ釣りたいという場合は万能タイプを選ぶ方法から検討してみましょう。

アジングロッドは穂先に張りがあり、魚のアタリを感じやすい、アワセが効きやすいという特徴があります。メバリングロッドは穂先が柔らかく、魚をオートマチックに針掛かりさせる特徴があり、万能タイプは中間的なセッティングです。

 

ロッドの種類 特徴
アジングロッド 穂先に張り感度が高い、アワセやすいがオートマチックな針掛かりはしにくい
メバリングロッド 穂先が柔らかくオートマチックに針掛かりさせる、アワセやアクション動作が穂先の曲がりで吸収される
ライトゲーム万能ロッド アジングロッドとメバリングロッドの中間的なセッティング、専門性が低い

 

ソリッドティップとチューブラーティップ

アジングロッドとメバリングロッド、どちらにも穂先が柔らかいソリッドティップモデルと、穂先に張りがあるチューブラーティップモデルがあります。ロッドの特性とティップタイプでバランスを取りながら、自分に合うロッドを探してみましょう。張りのあるソリッド、ハードソリッドティップもあります。

釣り初心者の方におすすめのティップタイプは、型番にSが付いているソリッドティップモデルです。

 

ティップタイプ 特徴
ソリッドティップ しなやかでオートマチックに針掛かりしやすい、ソフトなアクションが得意、手に伝わる感度は低め
ハードソリッドティップ 柔らかすぎず感度と操作のバランスに優れる
チューブラーティップ 重いルアーを投げやすい、ルアーをキビキビ動かせる、手に伝わる感度が高い

 

おすすめのロッドスペック

扱いやすいロッドのスペックは、対応ルアーウェイトが1g~5g程度のもの、長さは7フィート程度のものがおすすめです。

このスペックのロッドはジグヘッド単体向けの万能モデル、UL(ウルトラライト)パワーとしてラインナップされていることがほとんどです。たとえば「S76UL-S」、スピニングモデルで7.6フィート、ULパワーのソリッドティップモデル、のようなモデルを検討してみましょう。

 

 

②初心者向けタックル:リール

リールは軽いルアーを投げやすい、小型のスピニングリールがおすすめです。入門向けグレードの汎用モデルから、予算に合うものを選びましょう。

サイズは2000番、型番にSのつくシャロースプールモデルは標準モデルよりも糸を巻く部分が浅く、ライトゲームで多用される細糸をピッタリ巻ききれます。ギア比はゆっくりルアーを動かしやすいノーマルギアがおすすめです。

型番は「C2000S」、コンパクトボディの2000番サイズでシャロースプール、ギア比表記の無いノーマルギア、この表記を目安にモデルを探してみてください。

 

 

③初心者向けタックル:ライン

ラインはナイロンライン、フロロカーボンライン、エステルライン、PEラインと4つの選択肢があります。

ライトゲームの基本タックルにおすすめのラインは、傷に強く海水に沈み、仕掛けを直結できるフロロカーボンラインです。水面直下から海底まで、幅広い水深を軽い仕掛けだけで対応できるこのラインは、ライトゲーム入門にピッタリの特性を持っています。

 

ラインの種類 特徴
ナイロンライン 海中を漂う、安価でしなやか、初期伸び率が高い
フロロカーボンライン 海水に沈む、傷に強い、張りが強く巻きグセがつきやすい、初期伸び率は低め
エステルライン 海水に沈む、伸びが少ないが、急激なショックに弱く直結に向かない
PEライン 海水に浮く、非常に伸びが少なく強度が高い、傷に弱く直結に向かない

※初期伸び率:伸ばした時の序盤の伸び、アタリの認識やアワセに影響する

 

ラインの太さと巻き量について

ラインの太さは2lb~3lb、巻き量は100m~150mをリールに巻いておきましょう。150mあると、何度か大幅にカットすることになっても、ラインを巻きなおさずに釣りを続けられます。

ハイグレードなフロロカーボンラインはしなやかで扱いやすく、安価なラインとの価格差を感じやすいです。消耗品ですが、ぜひ150mで1,000円程度のものから検討してみてください。いいラインを選ぶのが、ライトゲームの始め方のポイントです。

 

初心者向けタックルまとめ

ロッドは7フィート程度のULモデルがおすすめ

リールはC2000Sが基本

ラインはフロロカーボン2lb~3lbがおすすめ

 

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ライトゲームのリグ(仕掛け)について

ライトゲームの仕掛けはジグヘッドリグが定番

次はライトゲーム向けの仕掛けについてチェックしてみましょう。

ライトゲームで定番の仕掛けはジグヘッド+ワームのジグヘッドリグで、この仕掛けは必要なパーツが少なく準備が簡単。水面直下から海底までを同じ仕掛けで幅広く狙えて、対象魚も非常に豊富です。基本を学ぶ意味でも、まずはこの仕掛けから始めてみましょう。

 

ジグヘッドの重さの選び方

ジグヘッドはオモリと針が一体なので、別々に用意をする必要はありません。選ぶときにチェックしておきたいポイントは、重さ、針のサイズ、針の太さの3点です。

初心者の方におすすめの重さは1g~2gで、この重さはライトゲームの基本になる重さでもあります。0.5gなど軽いものは操作の難易度が高く、3g以上の重いものは、沈みが早く海底より上を探るのが難しいです。2gでも非常に軽いと感じるかもしれませんが、ライトゲーム専用ロッドと細いラインを組み合わせれば、しっかり飛んで十分な操作感を得られます。

 

針のサイズと軸の太さの選び方

針のサイズは#6、#8など、#の後ろに数字をつけて表記されます。針の形状によって差がありますが、基本的には数字が小さいほど、針が大きくなります。入門におすすめのサイズは#8で、無難に使えるサイズ感です。

針の太さはアジング向けが細く、メバリング向けやロックフィッシュ向けは太いです。最初は小さい魚を釣る機会が多いので、特別軸の太いものを選ぶ必要はありません。特に記載のないものや、アジング向けからフックを選びましょう。

 

 

①仕掛けにワームをプラスして完成

ジグヘッドリグは、先ほど選んだジグヘッドにワームをつければ完成です。

ワームはライトゲーム向けのものであればなんでもOKで、対象魚がアジング向け、メバリング向けとなっているものでも、いろいろな魚を狙えます。1.5インチ~2インチサイズのものの中から、気に入ったものを選んで遊んでみましょう。カラー、形状の違うものを3つほど揃えておくと、ローテーションで魚の反応の変化を楽しめます。

 

ライトゲームのリグ(仕掛け)まとめ

ジグヘッドリグから始めよう

ジグヘッドは1g~2g、#8のアジングフックがおすすめ

ワームは1.5インチ~2インチ、ライトゲーム向けなら何でもOK

 

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ライトゲームのルアーについて

ルアーはメタルジグが定番

ルアーは金属でできたメタルジグがライトゲームの定番です。

ジグヘッドリグよりもよく飛んで、ワームには無い輝きと素早い動きで魚を誘います。使い方はそれほど難しくないので、3g程度のものをいくつか用意して試してみてください。朝夕、日中の釣りで出番が多いルアーです。

 

 

プラグでも遊べるライトゲーム

樹脂でできたルアーはプラグと呼ばれ、サイズやアクションタイプの異なるさまざまな種類から、釣り場に合うものを選択して楽しめます。

ライトゲーム入門に特におすすめのプラグは「シンキングミノー」で、リップ付き、細身で50mm未満のコンパクトなものは、日中狙えるカマスやメッキなど、スピーディーなアクションを好む魚種に効果が高いです。メタルジグよりも水中でよく泳ぐので、使い分け用に検討してみてください。

 

夜釣りのミノーはメバルに効果的

ボディに丸みがあるものは、ゆっくり動く夜釣り向けのミノーです。こちらはメバルをはじめとする、夜の魚に効果があります。ナイトゲームがメインになりそうな方は、このタイプのプラグもチェックしてみましょう。

 

ライトゲームルアーまとめ

朝夕・日中の釣りはメタルジグが定番

朝夕・日中の釣りには細身のシンキングミノーも有効

ボディに丸みのあるミノーはスローに泳ぐ夜釣り向け

 

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ライトゲームにあると便利な小物類

準備しておきたい小物類を4つご紹介

ライトゲームであると役に立つ、小物類もチェックしておきましょう。

他の釣りでも役に立つ、ルアーゲームの基本的な道具類なので、釣り入門にライトゲームを選んだ方は、ぜひ一式揃えてみてください。すでに釣り用の道具をお持ちの場合は、流用でOKです。

 

 

①ラインカッター

ライントラブル時のカットや、仕掛けの交換時は釣り場で糸を切る必要があります。綺麗に切って綺麗に結ぶのが仕掛け作りのポイントなので、釣り用のハサミを1つ用意しておきましょう。

ライトゲーム用として展開されている製品は、コンパクトで持ち運びが便利です。

 

 

②フィッシュグリップ

魚をつかむための道具です。魚のぬめり、ウロコで手を汚さずに針を外せるので、釣り具を不必要に汚すことが無くなります。魚のトゲで指をケガすることもなくなり、毒針のある魚が釣れた時も安全です。

あると快適度が一気に上がるアイテムなので、ぜひ検討してみてください。

 

 

③釣り用バッグ

ライトゲームは使用する仕掛けパーツが小さく、荷物を少なくできる釣りです。移動を繰り返して、フレッシュな魚を探すスタイルが非常に有効な釣りでもあるので、持ち運びを便利にしてくれる釣り用のバッグを用意しておきましょう。

釣りメーカーからも多数バッグが展開されているので、ぜひお気に入りを探してみてください。

 

 

④ヘッドライト

ライトゲームは朝夕、そして夜釣りが非常に有効です。釣り場まで移動する時間帯が暗い、というシチュエーションもあるので、使いたい時にすぐ使えるように、ヘッドライトも用意しておくのがおすすめです。港や堤防は足元に凹凸やロープがあるので、安全対策の意味でも要検討です。

こちらも釣りメーカーから展開されているアイテムがあるので、釣具店で購入できます。

 

あると便利な小物類まとめ

ラインカッター・フィッシュグリップで快適度アップ

釣り用のバッグがあると便利

安全対策にヘッドライトを用意しよう

 

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ライトゲームの釣り方4つのポイントをご紹介

釣り方とコツを4つご紹介

最後はライトゲームの釣り方についてです。

狙う場所や時間帯、タックルの準備とルアーの動かし方、それぞれのコツも紹介しています。まずは一匹釣って経験を積むところからスタートです。難しい釣り方に挑戦するよりも、簡単に釣れる魚を探してステップアップを目指しましょう。

 

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1.ライトゲームの釣り方:狙う場所

狙うべき場所をチェックしておこう

釣り場は手軽に遊べる港や堤防、釣り公園から始めるのがおすすめです。釣り場に着いたら、魚がいそうな場所を探すところからスタートしましょう。ライトゲーム初心者の方にまず狙ってみて欲しい場所は、船の出入り口や堤防の角と堤防の足元際、常夜灯の明かりが届くところです。

 

時間帯に合わせた場所選び

出入口や堤防の角は沖からの流れが入ってくる場所で、カマスやメッキ、アジなど魚の回遊に期待ができます。堤防の足元際はカサゴなどあまり回遊しない魚を狙う時に有効です。日中の釣りはこの2つの場所をメインに、魚を探してみてください。

太陽が沈む夕方~夜の時間帯は、常夜灯の明かりを狙う釣り方が非常に有効です。目で見て判断できるという意味でも釣りやすい場所なので、積極的に狙っていきましょう。夜の常夜灯狙いは、ライトゲーム初心者の方が最も魚を釣りやすい釣り方と言えます。

 

場所選びのコツ

場所選びのコツは、小さな変化を探しながら積極的に移動をすることです。

アジやメッキといった回遊魚を狙う時は、群れが今どこにいるかを探すイメージで場所を選ぶのがポイントで、釣れない時は立ち位置を変えたり、投げる方向を変えながら釣れれば同じ場所を狙ったりという方法が効果的です。

 

カサゴ・ハタ狙いの時は積極的に移動しよう

カサゴやハタを狙う時も、同じ場所で粘り続けないのがポイントになります。

回遊しない魚は一度ポイントから出ていくと、次の魚が入るまでに時間がかかるので、明らかによさそうな場所は釣られていて、ここは難しいだろうという場所に魚が残っているということがよくあります。魚が見えなかったり浅かったりしても、一応確認という気持ちで仕掛けを落としてみるのがおすすめです。

 

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2.ライトゲームの釣り方:時間帯

釣りやすい時間帯を選ぼう

ライトゲームで狙い目となる時間帯は、朝と夕方、そして夜です。

朝と夕方はカマスやメッキ、アジが積極的に動くようになる時間で、朝は暗い空が明るくなり始める頃から、夕方は暗くなって少し経ったというところまで攻めるというのが、ライトゲームのセオリーです。

日中はそれほど積極的ではないという魚が多いので、カサゴやハタなど、上から落ちてきたものに反射的に反応する魚を狙いましょう。日中は暗くなっている側、影の中に魚が居ることが多いです。

 

時間帯選びのコツ

どの時間から始めるか迷う方には、夜釣りからのスタートをおすすめします。

「1.ライトゲームの釣り方:狙う場所」でご紹介したように、ライトゲームは常夜灯の明かりを狙う釣り方の効果が高く、初心者の方でも場所選びに迷いません。常夜灯が威力を発揮するのは暗くなってからなので、まずは日没後の釣行を検討してみてください。明るい側を好む魚と暗い側を好む魚がいるので、常夜灯についたら両方をチェックです。

 

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3.ライトゲーム:タックルの準備

ドラグを設定しておこう

タックルの準備で注意しておきたいのが、リールのドラグ(糸巻き部分の逆回転機能)設定です。ライトゲームは使用するラインの強度が非常に低いため、スプールの逆回転機能を使って魚とのやり取りを有利に進めます。

設定の方法は糸が巻いてあるスプールの上部、ノブ状のパーツをひねって調整します。右にひねるとドラグ設定は強く、左にひねると、ドラグ設定は弱くなるので、糸を引っ張ってジーっと出る程度のところまで調整しておきましょう。

 

タックル準備のコツ

ドラグ設定の目安についてもチェックしておきましょう。

タックルの項目でご紹介した、フロロカーボンライン3lbの破断強度は約1.3kgです(1lb=約450g)。急激なショックを考慮して最大値の1/3程度というのがドラグ設定のセオリーなので、この場合の理想のドラグ値は450g程度になります。

毎回ピッタリ設定する必要はありませんが、ある程度目安となる感覚は持っておいて損はありません。一度ロッドにラインを通した状態で450gのものを吊り下げて、感覚をつかんでおくと、現場でスムーズに設定できます。

 

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4.ライトゲーム:仕掛けの動かし方

ルアーの動かし方を解説

最後はルアーの動かし方についてです。ジグヘッドリグを使う場合も、メタルジグを使う場合も、そしてプラグを使う場合も、基本的な考え方は巻いて横の動きで誘うか、落として縦の動きで誘うかの2パターンになります。

 

シンプルな釣り方から始めよう

沖側を狙う時は投げて一定の速度で巻き続けるタダ巻きを試してみましょう。リールの回転スピードは2秒1回転程度から、速くしたり遅くしたりで魚の反応を探ってみてください。

堤防の足元際を狙う時は、投げずにまっすぐ落とすだけでOKです。ラインの放出が止まるところまで仕掛けを落として、ロッドの上下でチョンチョンと誘いましょう。

どちらの場合も、魚のアタリを感じたら、手首を返すイメージで軽くアワセを入れるのがおすすめです。

 

動かし方のコツ

動かし方のコツは、仕掛けをどの程度の速度で動かすと、どの程度浮き上がってくるかのイメージをできるだけ実際の挙動に近づけることです。

1gなど軽い仕掛けは、意識してゆっくり動かさないと簡単に表層直下まで浮き上がってきます。初回は明るい場所や日中の釣りで横方向に投げて、ルアーの挙動を観察してみるのがおすすめです。

 

ステップアップを目指そう

何度か調整して自分なりに速度の目途が立つと、同じ速度で重いジグヘッドを巻いたり、ゆっくり巻くことで、意図的に一段下の層を探れるようになります。

細かくレンジ探る釣り方は、ライトゲームステップアップへの第一歩です。釣り場でいろいろ試して、ライトゲームの感覚をつかんでいきましょう。

 

ライトゲームの釣り方まとめ

夜釣りで常夜灯を狙うのが分かりやすい

まずは投げたらゆっくりタダ巻き

足元に落とす釣り方も有効

 

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ライトゲームに出かけよう

シーズンに合わせたターゲット&ゲストで楽しもう

ライトゲームは、手軽さと奥深さで近年特に人気の高いルアーゲームです。海釣り入門にこの釣りを選ぶ方も多く、シーズンごとのターゲット、そして豊富なゲストが、釣りの時間を盛り上げてくれます。

他の釣りと共通してレベルアップできるポイントも多い釣りです。まずは釣りやすい魚から釣って、ステップアップを目指しましょう。

 

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【基本を学ぶ釣り用語集】知ってるだけで全然違う!初心者向け釣り用語まとめ!

今回は釣り初心者の方に向けた用語解説です。入門向けの釣りを中心に、ジャンルを問わず釣り人同士の会話の中で出てくる用語を解説しています。なんとなく知っているだけでも情報集めや道具の購入時に役に立つので、初心者の方はぜひ参考にしてみてください。

 

 

 

 

 

初心者向けの釣り用語をマスターしよう

初心者が覚えておきたい釣り用語まとめ

今回は釣り初心者の方に向けた釣り用語の解説です。基本的なものや初心者向けのものから、使用頻度の高い言葉をピックアップしてご紹介します。

言葉そのものの意味だけでなく、どんな意図で使うのか、会話の中から意味を読み取る解説を添付しました。なんとなく知っているだけでも、情報集めやコミュニケーションに役立つはずです。釣り初心者の方はぜひチェックしてみてください。

 

 

基本の釣り用語を4つのジャンルに分けて解説

釣りがもっと分かりやすくなる、基本の釣り用語を4つのジャンルに分けてご紹介します。

道具、仕掛け、エサ、釣り方に分かれているので、釣具店へお出かけになる方は道具と仕掛け、釣り場や釣り方の情報を集める方は、エサ編や釣り方編をチェックしてみてください。

 

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1.覚えておきたい基本の釣り用語:釣り道具編

釣り道具を揃えるならこの言葉をチェック

まずは釣り道具を一式揃えるときに役立つ、道具関連の基本用語をチェックしてみましょう。

事前に言葉の意味を知っておけば、ネットで目的に合う道具の情報を探すときや、釣具店でスタッフに相談するときに役に立ちます。

 

タックル

竿、リール、リールに巻く糸までを一式でタックルと呼びます。呼び名はルアーゲーム的な雰囲気がありますが、近年ではエサ釣り、船釣りでも一般的にタックルと呼ぶようになりました。

まずは道具を一式、という場合は、やってみたい釣り+タックルで検索したり、釣具店でスタッフに〇〇を釣るためのタックルを揃えたい、と伝えるとスムーズです。

 

号(竿)

投げ竿、磯竿など、エサ釣り向けの竿を対象に使われる言葉です。意味が複数ある言葉ですが、竿に対して号と使う場合は、竿の硬さやパワーを表す規格を指します。

磯竿の場合は適合する糸の太さ、投げ竿の場合は適合するオモリの重さを表していますが、初心者の方は「この釣りには磯竿の〇号、投げ竿の〇号を使う」のようなイメージでOKです。

 

適合オモリ負荷

竿が使えるオモリの範囲を表す言葉です。1~3と記載されていれば1号から3号のオモリが適合、船竿では30~120など数字が一気に大きくなりますが、この場合も30号から120号のオモリに適したパワー、という意味になります。

ある程度余裕をもって記載されているので、ピッタリ収めなければいけないわけではありませんが、オモリの重すぎは竿の破損に繋がります。適合範囲内が最も快適に遊べるスペックという意味なので、まずは目的の釣りとオモリ負荷が合う竿を探してみるのがおすすめです。

 

適合ルアーウェイト

先ほどご紹介したオモリ負荷のルアー版です。〇g〜〇gだけでなく、MAX〇〇gと記載されている場合もあります。ルアーロッドでエサ釣り用のオモリを投げる場合は、1号=3.75gで計算して適合範囲内かどうかチェックしてみてください。

ルアーロッドはロッドが想定しているルアーの種類によって作りに違いがあるので、釣具店でスタッフに相談するときは〇〇gぐらいのミノーを使いたい、ジグを使いたいというふうにご相談いただけるとよりスムーズにご案内ができます。

 

番手

番手はリールのサイズを表す言葉です。サビキ釣りのタックルで使うリールの番手は2500番~3000番、のように使います。

シマノとダイワでサイズ表記に若干の差異があったり、モデルによってスプールの深さやギア比に違いがあったりしますが、どのリールを指すときも、サイズには番手という言葉を使うのがポイントです。

 

穂先・ティップ

竿の先端部分のことを穂先、ティップと呼びます。硬さは竿によって違いがあり、目的に合ったもの、釣り人の好みに合うものという流れで会話の中に出てきやすいです。

釣り方を調べているときも穂先、ティップに動きがあったら、という表現がよく出てくるので、まずは先端部分の名称から覚えていきましょう。

 

振り出しと継ぎ竿

釣り竿には一本一本を繋いでいく継ぎ竿と、細い側が太い側の中に納まる振り出しがあります。長さの欲しい磯竿や、高い携帯性を目的としたコンパクトロッドは、振り出し構造を採用したものが人気です。

釣具に触れたことが無い方はイメージしにくい構造なので、釣具店でチェックしてみてください。サビキ釣りなどエサ釣りでよく使われます。

 

調子

調子は、竿がどんな曲がりをするかを表す言葉です。船竿では特に登場頻度の高い言葉で、7:3、5:5など、数字と割合を使って曲がる部分がどこなのか表す場合と、先調子・ファストテーパー、胴調子・スローテーパー、のように曲がり具合を言葉で表現するケースがあります。

同じ長さ、同じ硬さの竿でも先調子と胴調子は使用感に大きな違いがあります。ルアーや船釣りから釣りを始める方は、ぜひ釣り方に合う調子の竿を探してみてください。店頭でスタッフにご相談いただくと確実です。

 

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2.覚えておきたい基本の釣り用語:仕掛け編

仕掛けの話で出てくる基本用語もチェック

続いては仕掛け関連の基本用語解説です。どんな仕掛けを使うのがいいのか、という話の中で出てくる用語なので、釣り場であった釣り人や釣具店で話を聞くときに使えます。釣具店ブログなどをチェックするときにも便利なので、ぜひこの機会にマスターしてください。

 

ヒロ

糸の長さを表すときに使う言葉です。ひとヒロは手を両側に伸ばしたときの端と端、約1.5m程度になります。釣り場で仕掛けを作り直すときにわざわざメジャーで長さを測らない、という意図が含まれているので、手早く仕掛けを組み直すときはひとヒロ、ふたヒロを使って表現しましょう。

 

号(糸)

竿の項目でも出てきた号は、糸の太さを表すときにも使います。意味は大きく異なりますが、別名はないので、竿を対象とする場合も糸を対象にする場合も同じ「号」です。

一般的な釣り糸の1号は標準直径0.165mmです。PEラインは計測方法が異なるので、この規格には当てはまりませんが、PEラインに参考号数として表記されている数字も糸の太さを表しています。

 

号(オモリ)

オモリの重さに対しても号を使います。オモリの場合は1号=3.75gです。糸の号は磯竿の号、オモリの号は投げ竿の号と関連性が深いですが、全て異なる意味で使用するので混同に注意しましょう。

オモリがついているエギにも号を使いますが、この場合は重さではなく長さ(寸)の意味なので注意です。

 

号(ハリ)

ハリのサイズにも号を使います。この場合の号も他の号とは関連性が無く、ハリは形状によってサイズ感に違いがある点にも注意が必要です。

初心者の方はこのハリの〇号、と細かく使うのではなく、完成仕掛けの中で小さなハリ、大きなハリと比較するイメージで使うところから始めてみましょう。この魚を今の時期に釣るなら〇号、という場合は、その魚を狙うときにポピュラーな形状のハリで、という意味を含んでいます。

 

道糸

リールを使うときはリールに巻いてある糸、リールが無い延べ竿を使うときは、先端から仕掛けまでの糸のことを道糸と呼びます。別名はメインラインで、リールを準備するときに情報を調べると、道糸(メインライン)は〇号を〇mと紹介されているケースがほとんどです。

糸がどこかで切れるときは、道糸が残るように糸全体の強度バランスを調整しましょう。釣り上手になれるテクニックの一つです。仕掛け部分の糸は、道糸と同程度か少し弱くなるように調整して、もしものトラブル時に道糸を回収できるセッティングにしておきましょう。

 

ハリス

仕掛け部分の糸はハリスと呼びます。先ほどご紹介した道糸にハリスを結べば、仕掛けの準備は完了です。ハリスも糸なので、〇号を〇cmと表記されます。ハリに結ぶ方の糸はハリスと覚えておきましょう。

ルアーゲームでは別名でリーダーという呼び方が使われています。

 

幹糸

仕掛けに複数のハリがついていて、糸も複数の太さを組み合わせて構成されている場合は、中央の太い糸のことを幹糸と呼びます。幹糸はオモリと道糸を繋ぐ部分、オモリの重さに耐えるという目的を持っているので、道糸の次に太い糸とするのが、仕掛けバランス調整の基本です。

 

エダス

幹糸から複数ハリを出すための糸がエダスです。道糸から幹糸、オモリと繋がって、間から複数のエダスが出てハリがついて、というのがハリ数の多い仕掛けの構成になります。

サビキ仕掛けの糸の欄には幹糸〇号、エダス〇号、ハリの大きさ〇号と表記されているので、複数を見比べてイメージを膨らませてみてください。大物向けは糸を太くハリも大きめ、小物向けは全体的に細く小さくという構成です。

 

ノット

〇〇ノット=〇〇結び、ノットは糸の結び方を表す言葉です。和名と英名があって、別名があっても結び方は同じというケースも少なくありません。ノットという言葉が出てきたら、糸の結び方を指していると覚えておきましょう。

ノットにはたくさんの種類がありますが、初心者の内はユニノットや電車結びなど、簡単なものを少し覚えておけば釣りは十分に楽しめます。

 

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3.覚えておきたい基本の釣り用語:エサ編

エサ関連の基本用語もご紹介

釣りエサに関する基本的な用語もチェックしてみましょう。それほど種類は多くありませんが、一般的ではない釣り人特有の呼び方があります。釣りに出かける前に用語をチェックして、エサの準備や釣り方の情報集めをスムーズに進めましょう。

 

ツケエ・サシエ

ハリに刺すエサのことをツケエ・サシエと呼びます。付ける餌、刺す餌という意味で、どちらも意味や対象は同じです。

ハリのみにエサをつける釣り方では単にエサと呼び、呼び名を複数種類用意する必要がある、つまりハリとハリ以外の部分でエサを使う場合は、ツケエ・サシエを使う傾向があります。

 

チョン掛け

エサの付け方の種類です。ハリ全体を使ってエサを刺すのではなく、ハリ先のカーブにエサをチョンと引っ掛けるような形でエサ付けします。

他にもエサの付け方にはたくさんの種類がありますが、チョン掛けは使用頻度が高く、ルアーゲームでもテクニックとして登場する用語です。いろいろな釣りを遊んでみたい方はぜひ覚えてみてください。

 

マキエ

サシエ・ツケエを使うときに登場する、ハリ以外の部分のエサのひとつです。撒く餌でマキエ、仕掛けの中に含まず、水面上から撒くように使うエサ全般に対して使います。

 

コマセ

マキエの水中バージョンです。コマセは仕掛けにカゴなどをつけて、水中で撒くタイプのエサ全般に対して使います。サビキ釣りや、狙う水深が深い船釣りでは登場頻度が高い用語です。

コマセを詰めすぎないように、しっかりコマセ撒くように竿を振る、こんな形で使用される言葉です。

 

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4.覚えておきたい基本の釣り用語:釣り方編

釣りの最中に出てくる基本用語を覚えよう

最後は釣り方編です。釣り方を調べる際、もしくは釣りの最中に出てくる用語を解説します。

釣り初心者の方にとっては一番ネックになりやすいポイントで、用語で言われてどうしていいかわからなかったり、不安を感じたりするポイントでもあります。誰かと釣りに行くときや船で釣りに行く方は、事前に覚えて意図を読み取れるようにしておきましょう。

 

潮の上げ下げ

海には潮位の変動があって、干潮と満潮に向かって潮の流れ方が変化しながら、満ちたり引いたりしています。潮の上げと下げはこの潮の動きを表す言葉で、満潮に向かって満ちてくる動きの呼び名が上げ潮、干潮に向かって引いてく動きの呼び名が下げ潮です。

上げ潮に変わるからチャンス、今日は下げの7分目がよかった、など、潮の動きに敏感な魚達の反応は上げ潮・下げ潮を使って表現されるので、情報収集には欠かせない用語と言えます。

 

マズメ

朝と夕方の日の出、日没付近の時間帯を指す言葉です。朝の日の出前後の時間帯の呼び名が朝マズメ、夕方の日没前後の時間の呼び名は夕マズメです。この時間帯は太陽光の状況が変化するだけでなく、上げ潮・下げ潮の動きの変化に重なることが多く、魚の動きが活発になりやすい時間帯でもあります。

朝夕のマズメは釣り定番の時間帯です。どちらかのマズメで釣りができるように釣行プランを立てて、釣果アップを目指しましょう。

 

じあい

「時合い」と書き、魚がよく釣れる時間帯や釣れ続けるようなタイミングを表す言葉です。届く範囲にいなかった魚の群れが岸近くまで回遊してくる瞬間や、反応していなかった魚が捕食行動を始める瞬間を意味します。

じあいは先ほどご紹介したマズメ時に訪れることが多く、長く続くこともあれば、断続的に何度か来ることもあります。じあいが来たら連続ヒットのチャンス、一気に釣果を伸ばしておきましょう。

 

カケアガリ・カケサガリ

カケアガリ・カケサガリは、釣り人が海底の地形を表すときに使う言葉です。カケアガリは釣り人から見て海底の地形が上り坂、カケサガリは釣り人から見て、海底の地形が下り坂である状態を意味しています。

魚は平坦な場所よりも変化のある地形を好む傾向があるので、カケアガリやカケサガリは他のポイントよりもよく釣れる可能性が高まります。船釣りでカケアガリに入る、とアナウンスがあった場合は浅くなっていくので根掛かりに注意し、カケサガリのアナウンスは仕掛けが底から離れすぎないように注意しましょう。

 

遊漁

漁ではなく、釣り人を乗せて魚を釣ることを目的としている船のことです。船そのものを対象とする場合は遊漁船、予約など運営を行っている側を対象とする場合は船宿という言葉を使う点もチェックしておきましょう。

 

糸ふけ

糸ふけは糸のたるみのことです。糸がふける、ふけっているという場合は、糸がたるんでいるよという意味合いになります。これはルアーゲームではラインスラックとも呼びます。

糸のたるみ過ぎは仕掛けが流れたり、魚の反応が竿に伝わらなかったりする原因になります。どんな釣りをするときも、糸ふけはマメに回収して、糸がある程度張った状態をキープしましょう。

 

おまつり

釣り人同士の糸が絡んでいる状態のことです。仕掛け、道糸どちらが絡んでいる場合も使う言葉で、おまつりしている、まつっているというふうに使います。

誰かに言われたときはスムーズに絡みを解消できるように、コミュニケーションを取り合って気持ちよく解決しましょう。

 

タラシ

竿の穂先から垂らしている糸のことです。一般的には仕掛けやルアーを投げるときに使う言葉で、タラシは〇cmほど、タラシが長すぎる、短すぎるというように使います。

適切なタラシの長さがキャストのコツです。仕掛けの全長を考慮しながら、タラシが竿の全長を超えないように調整して仕掛けを投げましょう。多くの場合、仕掛けの最下部が竿の七分ほどとするのが適切です。

 

アタリ

魚が仕掛けを引っ張って伝わる感覚のことです。アタリの感覚は魚の種類によってさまざまで、ただ引っ張っていくだけという魚もいれば、コンコンやブルブルといった生命感のある感覚が穂先や手元に伝わることもあります。

ハリに掛からず魚が触っただけでも、アタリという言葉を使う点もチェックしておきましょう。

 

アワセ

糸を引っ張って、魚のアタリに反応する操作をアワセといいます。アタリは魚がエサに食いついた合図です。勝手にハリに掛かることもありますが、アワセをいれることでハリに力が伝わり、ハリ先が魚の口に刺さって、安定感のある「ハリに掛かった」状態を作り出します。

アワセの操作は使っているハリの大きさや狙う魚の種類、釣り方によってさまざまで、操作自体も竿を立てて糸をひっぱる基本のアワセ、リールを巻いてアワセるテクニック「巻きアワセ」など、アワセの操作方法は多岐に及びます。

魚側が引っ張って勝手にハリに掛かる「向こうアワセ」が効くターゲットもいるので、事前に釣り方の情報を集めておきましょう。

 

ばらし・ばらす

一般的には逃げられた・逃がしたという言葉を、釣り人はばれた・ばらした・ばらすという用語で表現します。アワセに失敗して魚の感覚が無くなったり、リールを巻いて寄せている最中に逃げられたり、一度ハリに掛かった魚が逃げたというニュアンスを含んでいる用語です。

 

スレる

魚がルアーやエサに不自然さを感じて、反応せず無視するようになってしまった状態をスレると言います。人の気配がしたり、群れの魚がたくさん釣られたり、同じ仕掛けを何度も目にして学習してしまったり、さまざまな要素がスレる原因になります。

会話の中であの場所の魚はスレているから、と出てきたら、魚はいるけどなかなか反応しない、釣りにくいよという意味になります。

 

タナ

タナは、仕掛けのある深さ、魚がいる水深など、深さを表すときに使う言葉です。上のタナは反応がないから底から〇mのタナを探ってみて、いつもアジのタナは底の方だよ、釣り人同士の会話ではこんなふうに使います。

魚は日によって泳いでいる深さや、エサを探している水深が異なります。狙う魚のタナにしっかりと仕掛けを合わせて、効率よく釣りを進めましょう。ルアーフィッシングでは、タナのことを別名でレンジと呼ぶこともあります。

 

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釣り用語を覚えて快適フィッシングライフ

基本の釣り用語を知って脱初心者

釣りは一般的でない用語が多く、会話や釣り方情報の中で頻繁に用語が登場します。道具や釣り方の情報収集は脱初心者への近道、基本的な用語を知っておくことで、釣り人としてのステップアップがよりスムーズになります。

今回覚えた用語を釣り場や釣具店での会話の中で積極的に使って、より詳細に釣り情報をキャッチしましょう。

 

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釣り用語集

釣具のポイントが独自に作成した釣りにまつわる用語を集めたコンテンツです。

随時更新中なので、何か調べたいときは是非ご活用下さい。

 

 

 

 

アジングに最適なライン選びは?種類別の特徴やセッティングでの使い分けを解説!

今回はアジングで使用されているメインライン、道糸についてです。種類ごとのメリットとデメリット、使い分けのポイントなど、ラインごとの特徴を細かく解説します。ラインの選択で快適度が一気に変わるのがアジング、どれを選ぶか迷う方はぜひ参考にしてみてください!

 

 

 

 

 

アジングのラインを選ぼう

ラインごとの違いを知って使い分けに挑戦!

アジングでのライン選びは選択肢が非常に多く、それぞれに長所と短所、比重やリーダーの有無といった違いがあります。今回は初めてのアジングライン選びから、ステップアップ後、2タックル目や自分に合うセッティングを探す方向けに、ラインごとの違いと使い分けのポイントを解説!どれを選べばいいのか迷う方は、ぜひ参考にしてみてください!

 

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アジングのラインは仕掛けに合わせて選ぼう

アジングラインは選択肢豊富

アジングのライン選びは種類が多彩!主流のエステル、PEだけでなく、フロロカーボンやシンキングPEなど、ありとあらゆるラインが選択肢に入ります。選び方のポイントは感度と扱いやすさの2点がメインで、ラインごとに異なる比重、海水に対する沈み具合も重要な要素です。

アングラーの好み、釣り場の条件や釣りのスタイルなど、繊細な釣りだけに個々のセッティングも非常に細やかですが、どれを選ぶか迷う方は種類、太さとも定番のセッティングから始めればOKです。まずはスタンダードなセッティングを試して、自分の中の基準を作るところから始めましょう。使うラインが細く、製品それぞれの特徴を感じやすいのもアジングラインの面白いところです。ぜひいろいろなメーカーのラインを試して、お気に入りのラインを見つけてください!

 

 

定番はエステルライン&PEライン!

アジング定番のセッティングは、ジグ単タックルにエステルライン0.25号、遠投タックルにPEライン0.4号のセッティングです。どちらも先糸、リーダーラインを組み合わせる必要があるラインですが、アジングと相性のよい特徴を備えており、実釣時の快適性に優れています。

リーダーを結ぶのが面倒と感じる場合は、フロロカーボンラインから始めるのがおすすめですが、アジングは難しい糸同士の結び方無しでも十分楽しめます。簡単な結び方だけで遊べるので、釣り初心者の方もはじめからエステルライン、PEラインを検討してみましょう。号数は標準的なものから始めて、自分に合う構成を探しながら遊ぶのがおすすめです!

 

ラインの種類

種類ごとの特徴

おすすめ号数

アジング初心者おすすめ度

ナイロンライン

扱いやすいが感度がイマイチ

0.3号(1lb)~1号(4lb)

フロロカーボンライン

感度はそれなりだが直結できて使いやすい

0.3号(1lb)~1号(4lb)

エステルライン

感度が高いがリーダーが必要

0.2号(1lb)~0.5号(3lb)

PEライン

水に浮く、強度・感度が高いがリーダーが必要

0.4号前後

シンキングPEライン

水に沈むPEライン、PEライン以上にクセがある

0.4号前後

 

 

アジングラインまとめ

仕掛けに合わせて使い分け

ジグ単にはエステルライン

遠投リグにはPEライン

 

 

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アジングのラインを5種類ご紹介

アジングラインを一気に解説

アジングで使用されているライン5種類について、それぞれの特徴と使いどころ、長所と短所をご紹介します。定番のエステルライン、PEライン以外も状況が合えば、活躍できる場面のある選択肢です。ぜひラインセッティングの参考にしてみてください!

 

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アジングライン①ナイロンライン

しなやかでトラブルが少ないライン

 ナイロンラインはさまざまなルアーゲームで初心者向け、入門向けとされている、クセの無いマイルドなラインです。吸水と紫外線による劣化が早く、引っ張り始めにどの程度伸びるかを表す初期伸び率の高さが弱点ではありますが、小型リールに巻いても巻きグセが付かない特徴には非常に魅力があります。アジングで使用される太さは0.3号(1lb)~1号(4lb)、近距離戦向けのジグ単タックルで使用されているラインです。

 

 

 

ナイロンラインの比重と強度

真水を1とした時の海水の比重は1.04程度で、ナイロンラインの比重は1.14です。この比重は海水に対して馴染むように、漂うような動きをする数字で、ジグヘッドの重さによっては仕掛け側が先行して沈んでいくような特徴を持っています。

太さに対する強度は標準的で、アジングで使用される細い号数同士で見ると、後述するフロロカーボンラインとの強度に違いはほぼありません。モノフィラメントと呼ばれる単一の構造で、擦れに強く傷がついても粘って耐える!結んだときの強さ=結束強度も非常に優秀です!

 

 

ナイロンラインのメリットとデメリット

ナイロンラインのメリットは、ご紹介してきたような扱いやすさとリーダーを必要としない傷への強さです。ノットを覚える必要が無く、リールへの馴染みのよさからトラブル少なく釣りを楽しめます。

よい部分が目立つナイロンラインですが、アジングラインでは弱点の影響が大きく、選択するアングラーは非常に少ないです。ジグヘッドとワームのセッティングにもよりますが、飛距離、つまりラインの放出量によってはラインの沈みが足りず仕掛けの沈降を邪魔する上、感度の低さも目立ちます。アジングで使うならラインの放出量が少ない近距離の表層狙い、感度でアワセるのではなく、巻きで乗せるような釣りにおすすめです!

 

 

ナイロンラインまとめ

ジグ単タックルで0.3号(1lb)~1号(4lb)が活躍

リーダーを組み合わせる必要が無く、トラブルが少ない

沈みが悪く感度も低いので、近距離表層巻きの釣り向け

 

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アジングライン②フロロカーボンライン

リーダー無しで遊べるお手軽ライン

フロロカーボンラインは、先ほどご紹介したナイロンラインよりも水によく沈み、リーダー無しで使える釣り初心者の方におすすめのラインです。硬さがあり、リールへの馴染みが悪く巻き癖が付きやすい、巻き癖によるライントラブルが起きるという弱点がありますが、初期伸び率が低く、感度面では実釣十分な性能を持っています。

アジングで使用される太さはナイロンと同じく0.3号(1lb)~1号(4lb)、こちらも主にジグ単タックルで使用されています!ライン結束に自信がないという方や、流れが速かったり水深がある場所での重めのジグヘッドを使用する際などにはおすすめのメインラインです。

 

 

フロロカーボンラインの比重と強度

フロロカーボンラインの比重は1.78、今回ご紹介しているラインの中では最も水に沈みやすいラインです。ジグヘッドやワームとの組み合わせ方を気にすることなく使用できてリーダーも必要ナシ、こちらもモノフィラメント構造で傷に強く、傷がついても粘って耐えます。

結び目の強さは若干ナイロンラインに劣りますが、太さに対する強度は標準的!今回は道糸としてご紹介していますが、エサ釣りのハリス、ルアーゲームのリーダーと言えばフロロカーボンラインです!

 

 

フロロカーボンラインのメリットとデメリット

メリットは直結できることと、よく沈んで感度もそれなりというバランスのよさにあります。こちらもノットを覚える必要はなく、リールに巻いた道糸をそのまま仕掛けに結べます。

弱点は長所が後述するエステルラインに近いながら、伸び率、感度の面でエステルラインに劣ることです。ジグ単タックルでは多くのアングラーが感度を優先してエステルラインを選択しています。

よく沈み、根ズレに強いフロロカーボンの特徴を活かせる構成とするのが選び方のポイント!深い釣り場や流れの速い釣り場、沈み根が気になる磯系の釣り場で導入を検討してみてください!

 

 

フロロカーボンラインまとめ

ジグ単タックルで0.3号(1lb)~1号(4lb)が活躍

よく沈みジグヘッドを沈める釣りとの相性抜群

深い場所、沈み根が気になる釣り場のジグ単タックルにおすすめ

 

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アジングライン③エステルライン

ジグ単タックルの定番ライン

アジング定番の仕掛け、ジグ単で人気のラインです。水によく沈み、伸び率が低く感度に優れているのが最大の特徴で、繊細なアジングとの相性は抜群と言えます。フロロカーボンよりもやや硬く、リールへの馴染みや巻きグセによるトラブルが気になるラインではありますが、軽量ジグヘッド使用時の操作感は抜群!硬さによる直進性の高さも、感度アップに貢献します。アタリの認識だけでなく、ジグヘッドの動きをイメージしやすいラインです。ジグ単タックルで0.2号(1lb)~0.5号(3lb)が使用されています!

 

 

エステルラインの比重と強度

エステルラインの比重は1.38で、フロロカーボンには劣るものの、実釣中に気になるような沈降の阻害は起きない数値です。アジングのメインである0.8gジグヘッドを使用する際に同じような沈降スピードとなるため、アジに違和感を与えずにワームを口元まで届けてくれます。

太さに対する強度はナイロンラインやフロロラインを若干上回る強度を持っていますが、伸びがないので瞬間的なショックを吸収できず、強度の限界に達した瞬間に切れるような特徴があります。道糸として使う時はショック吸収役としてリーダーを組み合わせたり、ドラグを緩めに設定してこの弱点を補いましょう。5g以上の仕掛けを投げる時は、仕掛けの重さによるキャスト時のショック切れに注意です!

 

 

エステルラインのメリットとデメリット

メリットは硬さと伸び率の低さによる圧倒的な感度、若干ではありますがフロロカーボンラインよりも細いものを使えるので、軽量ジグヘッド使用時の飛距離にも期待ができます。リーダーの付け方は簡単なので、ジグ単から始める場合は初心者の方にもエステルラインをおすすめします。

デメリットは硬さ、リール馴染みの悪さによるトラブルの頻度と、ショックリーダーを結ぶノットを習得する必要があることです。リーダー無しで直結すると不意にアワセ切れするケースが多発するので、面倒でも必ずリーダーを結んで使いましょう。種類はフロロカーボン、太さは3lb(0.8号)程度が標準的なセッティングで、長さは30cmほど結んでおけばOKです。

エステルラインの初期伸び率は各メーカーの製品によってさまざまです。対ショック性と感度を天秤にかけながら、自分に合うエステルラインを探してみてください! 

 

 

エステルラインまとめ

ジグ単タックルの定番ライン

ジグ単タックルで0.2号(1lb)~0.5号(3lb)が活躍

リーダーはフロロカーボン3lb(0.8号)、長さは30cm程度がおすすめ

 

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アジングライン④PEライン

遠投タックルの定番ライン

キャロライナリグ、スプリットショットリグなど、ジグヘッドにシンカーをプラスする仕掛けを使う時は、強度に優れるPEラインを組み合わせるのがアジングのスタンダードです。太さに対する強度は全ライン中最強、5g、10gとウェイトを上げても、0.4号の太さで十分に対応できる強度を持っています。

伸び率の低さも全ライン中最強で、ナイロンやフロロカーボンと比べると1/4程度しか伸びません。伸び率は4%前後、遠投しても仕掛けを見失わない感度も魅力のラインです。こちらもリーダーの付け方は簡単なので、初心者の方もぜひ検討してみてください!

 

 

PEラインの比重と強度

比重は0.97と唯一1.0を下回る数値です。アジングではこの違いがPEライン最大の弱点とも言えるポイントで、軽量ジグヘッドを沈めにくかったり、浮いて緩みが出ることでアタリを認識できなかったり、いろいろな弊害が出てきます。使用感はジグヘッドとワームの組み合わせにもよりますが、浮力があるものや3g以下を使う場合は、水に沈んで緩まないエステルラインやフロロカーボンラインをおすすめします。

強度はおすすめしている0.4号で8lb前後とかなり高く、重い仕掛けとは相性抜群!ただし縒り糸なので傷に弱く、一本が破断すると負荷が集中して簡単に切れるという特性も持っています。道糸を傷から守る、リーダーラインを組み合わせて使用しましょう。結束強度も低く、結びが抜けやすいラインなので、この点からもリーダーラインの使用をおすすめします。

使用するリーダーはエステルラインと同様にフロロカーボン、太さは遠投リグであれば6lb(1.5号)程度、長さは30cm程度がおすすめです。遠投リグはリーダーの先にスイベル、ハリスの役割を果たすリーダーという構造なので、ハリス側のリーダーを細くすれば中間リーダーの太さはそれほど気になりません!

 

 

PEラインのメリットとデメリット

メリットは太さに対する強度と、張っている状態での感度の高さです。遠投で放出しているラインが長ければ長いほど、伸びが気になるフロロカーボンやエステルには無い感度が際立ちます。15g程度までなら0.4号で十分、もっと重い仕掛けを使う場合やアジが大きい場合、強引なやり取りが必要な釣り場では、0.6号まで検討してみてください。

デメリットはリーダーを組み合わせる必要があることと、柔らかくてティップやガイドに絡んだり、結び目ができるとほどけなかったり、スピニングリールでもバックラッシュが発生したりと独自のトラブルを持っている点です。また、水面近くに漂うような比重なので、風や波に弱いことが挙げられます。リールへの馴染みはいいラインなので、なるべく緩んでいる状態を作らないようにラインテンションをコントロールしながら遊んでみてください!

 

 

PEラインまとめ

遠投タックルのライン

遠投タックルで0.2号(3lb)~0.6号(11lb)が活躍

リーダーはフロロカーボン6lb(1.5号)、長さは30cm程度がおすすめ

 

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アジングライン⑤シンキングPEライン

強風時や潮流の対策に

最後にご紹介するラインは、近年展開が活発になっているシンキングのPEラインです。PEラインの中に高比重の芯を入れたこのラインは、PEの浮いてしまう弱点を補いつつ、感度と強度を引き出すようなコンセプトを持っています。芯の太さはメーカーそれぞれ、同じメーカーのものでも号数によって比重が異なりますが、海水に沈む比重です。

スタンダードなPEラインの弱点、傷に弱い特性はそのままなので、リーダーを30cmほど結んで運用しましょう。PEライン同様リーダーの付け方は簡単です!

 

 

 

シンキングPEラインの比重と強度

比重は1.1~1.4程度、選択する製品によって沈み方は異なりますが、水中ではスタンダードなPEラインよりも直線的な沈み方をするのが最大の特徴です。海面より上にある時も重く糸フケが出にくいセッティングで、風や波の影響を受ける長さが短くなります。

強度はスタンダードなPEラインを下回る傾向がありますが、他の種類のラインに比べると高い数値です!

 

 

シンキングPEラインのメリットとデメリット

メリットは波風の影響を受けにくいことと、軽量ジグヘッドの沈降を邪魔せずPEラインの強さを使える点です。使用感は正にPEラインとエステルラインの中間、芯がある分スタンダードなPEラインよりも真っすぐになりやすく、ジグ単、遠投タックル両方で活躍できます。

デメリットはリーダーを組み合わせる必要があることと、真円性が低く、強度のバラツキや芯の扱いにも気を配る必要がある点です。表面のザラつきから糸鳴りが気になったり、ノットとの相性で結束がうまくいかないケースがあります。どの程度ダメージを受けているのかの判断も難しく、PEラインの知識がある方、釣りに慣れている方向けのラインと言えます。

 

 

シンキングPEラインまとめ

遠投タックルのラフコンディション対策に

ジグ単タックル、遠投タックルで0.3号(4.5lb)~0.6号(10lb)が活躍

リーダーはフロロカーボン6lb(1.5号)、長さは30cm程度がおすすめ

 

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アジングラインの結束方法

簡単な結び方を覚えよう

エステルライン、PEラインなど、リーダーとの組み合わせが必要になるラインを選ぶ方向けに、アジングで多用されているノットを2種類ご紹介します。どちらも強度よりも手軽さを重視した内容で、結び方はどれを選んでいいのか悩む方でもすぐに習得できます。1つ目にご紹介する「トリプルエイトノット」は、エステルラインとの組み合わせがおすすめのノットです。

結び方は道糸とリーダーの端を互い違いに持ち、両端を押して中央に二重ラインのループを作るところからスタートします。人差し指をループに入れて、3回ひねり、親指もループの中に入れて、リーダーと道糸をループの中に通してほぼ完成!あとは結び目を口に含んで軽く濡らしてから、ループの左右を持ってゆっくり締め込みを行いましょう。結び目が小さくなったら、余ったラインをカットして完成です。

リーダーの長さはループの中を通せる30cm程度、事前にカットしておいて、長さを調整しておくのが結び方のポイントです。

 

 

PEライン使用時も簡単な結び方でOK

2つ目はPEラインとの組み合わせがおすすめの「3.5ノット」です。こちらも手順は非常にシンプル、初心者の方でもすぐに実践で使える結び方と言えます。

結び方は「トリプルエイトノット」と同様に道糸とリーダーを重ねてループを作るところからスタートします。道糸とリーダーを重ねて持って、できたループに端側から3回ラインの束を通し、最後に1度、道糸だけループに通して締め込みを行えば完成です。

「トリプルエイトノット」との違いはひねりを加えていないことで、PEラインを結束するときは結び目がきれいに仕上がる「3.5ノット」がおすすめです。こちらもリーダーを事前に30cmほどの長さでカット、無理なくループをくぐらせることができる長さとしておくのが結び方のポイントになります。ちょっとした違いですが、繊細な違いで使い分けを楽しむのがライトゲームの醍醐味!簡単なノットなので、初心者の方もぜひ使い分けに挑戦してみてください!

 

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アジングラインを使い分けよう

特徴の違いに合わせてラインを使い分けよう

アジングのラインには種類ごとに大きな違いがあり、個性を活かしたセレクトは実釣時の使用感に直結します。初心者の方にはジグ単にエステルライン、遠投タックルにPEラインとスタンダードな選び方をご紹介しましたが、号数やリーダーの長さは自分が使いやすいと感じるところを探りながら遊んでみる方法がおすすめです。

釣れるアジの大きさ、釣り場の状況からタックルセッティングまで、ベストな号数とリーダーの長さは釣り場次第!まずはスタンダードな構成から、慣れてきたらいろいろ試して小さな違いを楽しみながら、釣果アップを目指しましょう!

 

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【初心者必見】タイラバの釣り方講座!釣れる条件から動かし方までコツをご紹介!

今回はタイラバの釣り方をまとめて解説!基本的な操作から実釣時のイメージ、釣り方のコツまで、タイラバに出かける前に知っておきたいポイントを紹介しています。巻き方やアワセ方を知っておけば、当日の釣りがスムーズ!初心者の方はぜひ参考にしてみてください!

 

 

 

 

タイラバの基本と釣り方のコツを習得しよう

釣り方の基本や仕掛けの使い方を解説

今回はタイラバの基本的な操作と仕掛けの使い方、初回の釣りをスムーズに楽しむためのコツを解説します。道具選びに役立つ情報も登場するので、釣り初心者の方もぜひ参考にしてみてください!

 

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タイラバの動かし方の基本を3つに分けて解説

動かし方の基本を習得しよう

 まずは基本的なタイラバの動かし方、リールの巻き方や、スピード調整について解説します。動かし方は非常にシンプルで、基本となる部分は船釣りの中でも簡単に遊べる部類です。

ルアーゲーム的に仕掛けを動かし続ける釣りですが、タックルの使い方にさえ慣れれば、釣行当日はスムーズに遊べること間違いなし!船釣り初挑戦の方、釣り初心者の方はぜひ参考にしてみてください! 

 

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1.タイラバの動かし方:タイラバの着底確認

サミングで着底の瞬間を見極め

タイラバは船釣りの仕掛けの中では比較的軽量で、流される船の上から落とすと真っすぐには落ちていきません。ポイントの水深=糸の放出量とはならないので、まずは仕掛けが底に付く瞬間、着底を見極める方法を習得しておきましょう!

目安になるのは、リールの逆回転が止まる瞬間、海中に落ちていく道糸が止まる瞬間で、一定速度で放出されていたラインがトンッと止まったら、タイラバが底に付いた合図です。タイラバが軽ければ軽いほどこのトンッという感覚は小さいので、底取りが難しい場合はタイラバを重くする必要があります。着底後のタイラバをそのままにしておくと、道糸だけ潮に流されて再度ライン放出が始まるので、ついた瞬間を見極める必要があることをチェックしておきましょう。

 

着底の瞬間を見極めるコツ

着底の瞬間を見極めるコツはサミングというテクニックで、親指でスプールの道糸を軽く押さえ、スプールの回転に少しブレーキを掛けることで、勢いがついたスプールが着底後も回転するトラブルを防げます。指示された水深が近くなってきたら、サミングしながら着底の瞬間を探ってみてください。

落ちてくるタイラバを追いかけて、着底後の巻き上げでバイトというのが、タイラバ王道のヒットパターンです。着底後にすぐにタイラバを動かせなければ、その王道パターンを逃すことになります。投入時にサミング、巻き上げ後の落とし直しにもサミング、サミングをクセにすることでステップアップと釣果アップが目指せます!

 

 

サミングしても着底が分からなくなったら

サミングしても着底が分からなかった場合は、面倒でも仕掛けを回収し、タイラバを重くして再投入するのがおすすめです。巻き上げ、着底と誘いを続けると仕掛けが流されてどんどん分かりにくくなるので、初心者の方は必ずサミングを心掛けて、自分が着底を認識できるところまでタイラバの重さを調整しましょう。

サミングしても着底が分からない、道糸に角度がつきすぎて釣りにくい、巻き上げと着底を何度も繰り返して糸が水深の倍程度まで出たら、仕掛けを回収して再度投入というのが、タイラバの基本的な流れになります。着底が分からないと浮いた状態から上下させる動かし方になって、釣れないタナをひたすら探っている状態になりがちなので、着底の確認は非常に重要です。

 

釣果アップを目指して

仕掛けの回収は面倒に感じますが、タイラバが絡んでいないかチェックしたり、フレッシュなポイントに仕掛けを入れ直したり、落とし直しは釣果に与える影響が大きいです。サミングとマメな落とし直しで、釣果アップを目指してください!

 

 

タイラバの着底確認まとめ

サミングを掛けると着底が分かりやすい

分からない場合はタイラバを重くしよう

釣り続けて着底が分からなくなったら、仕掛けを回収して落とし直し

 

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2.タイラバの動かし方:巻き方とスピード調整

一定の速度をキープする巻き方がポイント

タイラバは巻き上げと落下を繰り返す動かし方だけで、十分に釣れる仕掛けです。次は巻き上げ時のポイント、リールの巻き方についてチェックしてみましょう!

巻き方のイメージは、できるだけ真鯛に違和感を与えないように、一定のスピードをキープし、タイラバをきれいに泳がせるのが王道スタイルです。メタルジグのようにアクションをつける必要はないので、ハンドルを持つ手に集中して、等速な巻き方を目指してみてください。スピードはタイラバ向けベイトリールのローギアモデルで1秒1回転程度、カウンター付きのリールは巻きスピード表示機能が付いているので、一定速度をキープする巻き方、スピード調整による誘いの変化が簡単に楽しめます!

 

船の揺れに合わせて調整

スピード調整と等速な巻き方に慣れてきたら、船の揺れで穂先が上下して、仕掛けを引っ張ってしまうスピード変化の対応にもチャレンジしてみましょう。手首や肩、ロッドの曲がりを使って、穂先ができるだけ同じ入り方をするようにキープできるとバッチリです!

 

 

魚影アナウンスはチャンス

景色が変わらず同じ場所にいるように感じる船釣りですが、船は風や潮の影響を受けて絶えず流され続けています。水深の変化や魚探反応など、大きな変化がある時は船内でアナウンスが行われるので、巻き方やスピードだけに集中するのではなく、船長からのアナウンスにも気を配っておきましょう。

ベイトの反応や真鯛の反応がアナウンスされたときは大チャンス、水深の変化がアナウンスされたときは着底のタイミングに注意です!

 

 

タイラバの巻き方とスピード調整まとめ

一定の速度で巻き続けるのが基本

スピードはローギアで1秒1回転を基準に!

船内のアナウンスにも気を配ろう

 

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3.タイラバの動かし方:アタリとアワセ、やりとり

真鯛のアタリとアワセ

落として巻き上げて、この動かし方を繰り返すの中で、真鯛はタイラバに興味を持って追いかけながらバイトしてきます。ゴンゴンと断続的にアタリが伝わっているときは真鯛がまだ針がかりしておらず、ラバーパーツをかじっている段階なので、違和感を与えないように同じ巻き方を続けるというのが、タイラバゲームのやりとりのポイントです。

この「アタリがあっても巻きを止めずに一定のスピードを保つ」ことが実は非常に難しいと感じます。特に釣り経験者になるほど思わず早アワセしたり、無意識に巻きを止めて追いアタリを聞いたりしてしまいます。逆に初心者は小さいアタリに気付かなかったり、慣れるまで言われたことをしっかり遂行するので、本アタリがくるまで一定スピードを保つことが上手だったりします。他の釣りに比べても、タイラバは釣り初心者が一投目で釣ってしまうというシーンを良く見るのはこれが要因かもしれませんね。途中で見切られることもありますが、針が口に当たるまでできるだけ同じスピード、同じ巻き方で真鯛にタイラバを追わせましょう。

しっかり食わせて引き込むようなアタリを感じたら、針が口に刺さって真鯛の抵抗がロッドまで伝わっているサインです。針を深く刺すイメージで、ロッドを胸元に引き寄せてアワセを入れましょう!アタリがあっても動かし方は変えない、ゴンゴンと当たっているときはアワセない、釣り初心者の方はこの部分を意識しておけばOKです!

 

 

真鯛とのやりとり

タイラバはタックル、仕掛けともできるだけ軽いオモリで落とす、というコンセプトを持った構成なので、釣れる魚のサイズに対してラインが細めの釣りです。ドラグ設定は細いラインと突っ込む真鯛の引きを考えてライトに、1kg程度に設定して、糸を出しながらゆっくり巻き続けるというが、基本的なやりとりになります。このドラグの設定が真鯛をキャッチするための大きな要素になるので、初心者の方は出船前に船長に引っ張って確認してもらうのがおすすめです。

 

ドラグ設定について

ドラグが強すぎると大鯛や青物に切られやすく、ドラグが緩いとフッキングが甘くバラシやすくなります。手に馴染ませたい場合は事前にペットボトルなどで1kgの負荷を作って設定、手でラインを引っ張って感覚を身に着けておきましょう。タイラバのやり取りはドラグ設定にこだわるというのが最大のコツ、ドラグの設定さえしっかりできていれば、ドラグを出しながらゆっくり巻くだけでかなりのサイズまで対応できます!

 

タイラバのアタリとアワセ、やりとりまとめ

ゴンゴンとアタっている間は巻き続ける

しっかり食わせて引き込まれてからアワセを入れる

やりとりのコツは1kg前後のドラグ設定

 

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タイラバ仕掛けの条件別使い分けを2つに分けて解説

仕掛けは条件に合わせて使い分けよう

タイラバはヘッドの重さ、ラバーパーツの色や形状と、使い分けができるパーツが複数ある仕掛けです。どんな条件の時に効果があるのか、ローテーションのイメージをヘッドとラバーパーツの2つに分けてご紹介します。

潮の色は地域や時期、当日の状況によってさまざまです。重さと色の使い分けは初心者の方でも簡単に楽しめるポイントなので、仕掛け購入の際はぜひ参考にしてみてください!

 

 

 

 

1.タイラバ仕掛け:タイラバヘッドの条件別使い分け

条件別の使い分け:水深別重さ選択

次は釣り方の応用編、基本的な仕掛けの使い分け方法についてもご紹介します。何度も釣りに行って経験を積むことで、その船に乗った時の効率的なローテーションができるようになりますが、まずはオーソドックスな方法から試してみるだけでも、釣果やサイズアップに繋がります。初心者の方もぜひ積極的に取り入れてみてください。

まずは水深別にヘッドの重さを使い分ける、一歩踏み込んで、潮に合わせて重さを変える使い分けから挑戦してみましょう!前提としてタイラバは重いものよりも軽いもの、できるだけゆっくりフォールさせて食わせの時間を作るというのが基本になります。

 

ヘッドの重さは10m=10g+α

初めてのタイラバに挑戦する方は、10m=10gを基準にイメージするところから始めてみてください。まずは水深が40mより浅ければ40g、100mなら100gがベースです。ここから潮の速さや船が流されるスピード、船の流し方に合わせて重さを調整!釣りにくければどんどん重く、余裕があれば、タイラバヘッドを軽くしていきましょう。水深=10g+αはあくまで目安、自分が着底を感じるところまで重くする必要があります!

船宿予約時に回るポイントの水深と潮流、流し方とすべてを知っている船長が80gを持ってきて、と提案してくれたら、前後で60gと100gを準備すればバッチリ、その中から当日の状況に合わせて調整していけばOKです!

 

80gが基準の場合に用意するヘッドウェイト ローテーションイメージ
60g 潮が緩く着底が明確な場合はローテーション
80g 一投目はこの重さから!
100g 潮や風で着底が分からない時にローテーション

 

 

条件別の使い分け:状況別カラー選択

ヘッドのカラーローテーションについてもご紹介します。万能カラー、ローテーションの基本とするカラーは高実績なオレンジゴールド系がおすすめで、ここに系統が重ならない色で2パターンほどプラスするというのが初心者の方におすすめのカラー構成です。

朝夕や曇りで日の光が弱いタイミングには、グローやチャートといった目立つカラーを試してみるのがおすすめ、日中はグリーンやブラック、ブルーシルバーがローテーションで活躍します。釣れない時は積極的にローテーションを試してみましょう。さらに、電池で光る「RMフラッシュスライドタイラバ」は奥の手としてもおススメです!

 

タイラバヘッドカラー

おすすめのローテーションタイミング

オレンジゴールド系 ローテーションの中心
グロー・チャート系 朝夕曇りのローライト時に!
グリーン・ブルーシルバー系 日中のナチュラル系アピールに!
ブラック・レッドゴールド系 日中の濁り時、ハイアピールカラーに!

 

 

タイラバヘッドの条件別使い分けまとめ

ヘッドの重さは10m=10g+αを基準に前後で3種類以上用意しておこう

着底が分かるまで重くしよう

カラーはオレンジゴールド+別系統2種類でローテーションがおすすめ

 

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2.タイラバ仕掛け:タイラバネクタイの種類と使い方

条件別の使い分け:ネクタイ形状の種類と特徴

ネクタイには大きく分けて、ストレートタイプとカーリータイプ、2つの種類があります。ネクタイ自体の揺れ方だけでなくヘッドのシルエット、アクションにも大きな影響を与えるパーツなので、交換用を兼ねて2タイプを試せるように準備しておくのがおすすめです。

真っすぐなストレートタイプはシルエットが小さく、アクションはときどきピリッと揺れる程度です。ヘッドを動かす力も小さく、ローアピール系のネクタイとイメージしておきましょう。波打つカーリータイプはネクタイ自体のアクションが非常に大きく、全体のシルエットを大きく見せる効果があります。ヘッドもよく動くハイアピール系とイメージしておきましょう。

それぞれの使い方にイメージを持つことで、ローテーションがより面白くなるので、交換用も兼ねてぜひ2パターンを試せる構成を準備してみてください!

 

ネクタイの形状 特徴
ストレート シルエット小、アクションは控えめ
カーリー シルエット大、アクションは強め

 

 

条件別の使い分け:ネクタイの使い方

ストレートは低活性時やベイトが小さい時、カーリーは高活性時やベイトが大きい時、と使い分けにはセオリーがありますが、敢えて別系統のものを見せることで、真鯛の反応を得られるケースもあります。1投入目は季節のベイトに合わせたものとしつつ、釣れない時は積極的にローテーションしながら、反応がよい構成を探すスタイルがおすすめの使い方です。

ネクタイはフグにかじられたり劣化してしまったりするパーツなので、船上で交換できるように複数を持ち込むようにするのがおすすめです。ヘッドパーツ同様、カラーローテーションも積極的に試しましょう!

 

 

タイラバネクタイの種類と使い分けまとめ

ストレートネクタイはローアピールアクション

カーリーネクタイはハイアピールアクション

当日は両方を試してみるのがおすすめ

 

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タイラバの釣り方のコツを3つに分けて解説

条件別に釣り方のコツも紹介

ここからは季節や地域などの条件別に、覚えておくと役に立つコツを解説します。すぐに実行できるものをメインに紹介するので、初心者の方もぜひ参考にしてみてください!

 

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1.タイラバの釣果アップのコツ:時期別の釣り方イメージ

時期別の釣り方イメージを3つに分けて解説

 

 

①時期別の釣り分け:春・秋

産卵が絡むノッコミの春、冬に向けて荒食いする秋は、初めてのタイラバに特におすすめの季節です。強烈に深い場所を釣るケースは少なく、初心者の方でも着底確認、タイラバの扱いが簡単で、真鯛の活性にも期待ができます。サイズアップを狙う方にも、この季節の釣りがおすすめです。

この時期の釣り方のコツは、効率よく釣れる重め&速めの巻きで、この巻き方はベイトがイワシなど小魚系のパターンにも効果があります。極端すぎると釣れないので、初心者の方はあくまでも1秒1回転のスピードを基準に、1秒1.5回転程度のイメージで試してみてください!

 

 

②時期別の釣り分け:夏

夏は、春秋に次いで初心者の方にもおすすめしやすいシーズンで、サイズというよりも数が釣れる可能性があり、真鯛の活性が高く、遊びやすい季節です。

この時期のコツも春秋と同様で、速い巻きをローテーションに加えることで、効率アップと小魚系パターンのフォローができます。真鯛が広範囲に散る傾向があるので、高めまで巻きあげてテンポよく真鯛を探していきましょう!

 

 

③時期別の釣り分け:冬

冬は真鯛が深場に落ちる季節です。使用するタイラバが重く、ロッドは強め、ラインの号数も太めとタックルを調整して、ディープなタイラバに対応する必要があります。冬用のタックルが必要なケースが多く、初めてのタイラバにはおすすめしにくい時期ですが、他の釣りと同じく釣れれば大きい季節なので、サイズアップを目指す方はぜひ冬のタイラバも検討してみてください。

 

冬の釣りのコツ

この時期のコツはタックル、仕掛けのバランス調整と、巻き速度のローテーションです。ラインの号数が上がった分、そして沈める水深が深くなった分だけタイラバは重いものを使用する必要があります。タングステンヘッドも検討しながら、ラインの号数とタイラバのウェイトを検討してみましょう。

巻きスピードはイワシがいれば速め、低活性時や他のベイトがいる時は遅め、この2つを意識していろいろ試しながら釣るというのがポイントです。釣れない日も多くなる季節なので、スピード、カラー、ネクタイのタイプなど、タイラバの使い方を工夫しながら貴重なバイトを探してみてください!

 

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2.タイラバの釣果アップのコツ:地域別の釣り方紹介

地域別の釣り方イメージを5つに分けて解説

地域別の特徴も解説します。スタートするエリアがハッキリしている場合は、道具を揃える前にその地域の傾向、できれば出かける船宿も考慮にいれながら検討するのが、タイラバタックルの揃え方です。使用するタイラバの重さに地域差があるので、傾向を掴んでマルチに使えるロッドを見つけましょう!

 

 

①地域別の釣り方イメージ:東北

ドテラ流しをメインとしている地域があるので、タイラバはスタンダードな構成よりも重いものを中心に揃える必要があります。初心者の方は予約時に船宿推奨のタイラバウェイトを確認して、使用するタイラバのウェイトにマッチするタックルを揃えましょう。メタルジグによる攻略も有効、使い方はジギングのような使い方ではなくタイラバと同じ使い方、タックルはそのまま、着底から速めのスピードで巻きあげるだけです!

 

 

②地域別の釣り方イメージ:関東

船宿が多く、好みに合うスタイルの船を探しやすい地域です。特に千葉や茨城は真鯛の魚影が濃く人気のエリア。釣り方はスタンダードなタイラバだけでなく、春のイワシトルネード攻略が有名です。巨大なイワシの群れの中を釣るので、強波動系のヘッド+カーリーテールは忘れずに準備しておきましょう。こちらもドテラ流しかどうか事前に確認しておきたいエリアになります。

 

 

③地域別の釣り方イメージ:関西

③地域別の釣り方イメージ:関西 ゲーム系の釣りを得意としている船宿が多い大阪湾はもちろん、ブランド真鯛が狙える明石エリアは、タイラバの人気も非常に高いです。明石と言えば荒い根と速い潮流、このエリアで釣る時は、タイラバの基本でご紹介したサミングと細糸の使用が、釣果アップのポイントになります。PE0.8号を基準に、ドラグ性能の高いリールが使用できる場合は、0.6号まで号数を落とすことも検討してみましょう!

 

 

④地域別の釣り方イメージ:瀬戸内

九州とは事情が異なる、瀬戸内のタイラバもチェックしておきましょう。ドテラ流しが主流のエリアで、水深は10mから100mと様々です。流れが速いポイントが多く、タイラバのヘッドは沈みに優れるタングステン製を重視します。ネクタイはカーリー系が人気です。

水深10m前後で砂地の浅場に接岸している真鯛を狙う時は、キャスティングタイラバを使用するケースもあります。船宿に状況を聞きながら、キャスティングに適したスピニングタックルの準備も検討しておきましょう。

 

 

⑤地域別の釣り方イメージ:九州

タイラバ発祥の地、九州は五島灘、玄界灘、豊後水道、錦江湾など、人気ポイントが点在する屈指の人気エリアです。こちらも潮が速かったり、ディープをドテラで釣るスタイルが人気だったりと高負荷な条件を釣るケースが出てくるので、タイラバは標準よりも重めを意識して揃えていきたいところです。ヘッドウェイトの調整はPEラインの号数、ストレートネクタイとの組み合わせやタングステンヘッドも考慮に入れてみてください!

 

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3.タイラバの釣果アップのコツ:ドテラ流しの釣り方イメージ

ドテラ流しとは

最後は地域別の釣り方でも登場した、ドテラ流しについてです。これは船の流し方を指す言葉で、釣り人は片舷に、船は仕掛けのある場所からどんどん遠ざかっていくというのが、この流し方の特徴になります。平行気味に新規ポイントを通過することから、釣り座で釣れる・釣れないの差がつきにくいというのも好まれているポイントです。

 

ドテラ流しの釣り方

ドテラ流しはラインが沖側に出ていくか、船の下に入るか、どちらの場合もラインが真下には向かわないというのが気を付けるべきポイント!着底は真下に落とす場合よりも分かりにくく、仕掛けは浮き上がりやすくなります。水深、潮流に加えて、ドテラ流しなのかどうか、というのもタイラバヘッドの重さを決める要素になる点は要チェックです。

釣り方のコツは、ラインが釣りにくい角度になったと感じたら回収、入れ直しをこまめに行うことと、浮き上がりを考慮してしっかり着底を確認することです。入れ直しのタイミングによってラインの角度が変化するので、隣の人と絡まりそうと感じた時も回収して入れ直しです!

 

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タイラバに出かけよう

簡単操作で真鯛をゲットしよう

ゲストを含め魚がよく釣れるのはもちろん、使い方が簡単で手軽さがあるというのが、タイラバ人気のポイントです。船釣り特有のイメージをつかむまではちょっと苦労することもありますが、慣れてくれば、釣り初心者の方でも大きな真鯛をゲットできるチャンスがあります。

シーズンが長く、船釣りのデビュー戦にはもってこいの釣りモノです。本気で遊ぶ趣味として船釣りをお考えの方は、ぜひタイラバを検討してみてください。エリアに合ったタイラバの重さ、タックル構成に悩む場合は、店頭でスタッフが船宿に合うものを一式ご紹介させていただきます!

 

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初心者も快適に楽しめる!ワカサギ釣り講座!必要な道具から釣り方のコツまでご紹介!

今回は、初心者の方でも遊びやすい、ワカサギ釣りについてのまとめです。釣り方や地域別のシーズンの紹介、必要な道具についても紹介しています。ワカサギは数が狙えて、食べて美味しい魚。これからワカサギを釣ろうと思っている方は、ぜひチェックしてみてください。

 

 

 

 

 

ワカサギ釣りに挑戦してみよう

初心者向けに道具や釣り方を解説

今回は湖で楽しむファミリーフィッシング、ワカサギ釣りのご紹介です。

淡水魚のワカサギは普段の食生活にあまり溶け込んだ魚ではありませんが、釣り方は簡単で、食べても美味しい初心者向けのターゲットです。設備が整ったドーム船の釣りはアウトドア初心者の方でも楽しみやすく、初めての釣りにも適しています。

冬に遊べるアウトドアレジャーをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。

 

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ワカサギ釣りはこんな釣り

冬の湖定番の釣り

ワカサギ釣りは、冬の湖定番のエサ釣り。沢山釣れて美味しい魚として、北海道や東北はもちろん、関東や関西の湖でも釣りが楽しまれています。

季節を問わず釣れるワカサギですが、他の魚が釣りにくくなる冬は、遊びやすい釣りとして特に人気。ドーム船など釣り施設的な側面を持つ釣り場も、冬を中心に営業が行われます。小さな道具を使って小さな魚を釣るスタイルには独特の面白さがあり、アングラーのレベルを問わず人気を集めている釣りと言えるでしょう。

 

 

ワカサギの生態もチェックしてみよう

ワカサギ釣りのターゲット、ワカサギがどんな魚なのかもチェックしてみましょう。

ワカサギは大人になっても15cm程度と小ぶりな魚で、寿命は約1年程度と短いです。淡水のイメージが強い魚ですが、元々は海と湖を行き来する魚でした。現在も北海道や東北では海と湖を行き来しているエリアがあります。関東や関西、九州では、漁業資源として放流され、ダム湖など海との繋がりが薄い場所に生息しているケースが多く、淡水だけでサイクルが完結しています。

旬の時期は釣りも人気が高まる冬で、春の産卵に向けて味がよくなっていきます。

 

採捕禁止期間

漁業資源としてもの側面も持っているワカサギは、資源保護を目的に採捕禁止期間が設けられている場合があります。

採取禁止の有無や期間は釣り場次第ですが、多くの場合は産卵期である1月中頃~2月末と孵化後の5月~7月を採取禁止としている場合、もしくは晩春から秋を採取禁止としている場合が多いです。晩秋~早春の釣りとイメージしておきましょう。

 

 

ワカサギ釣りはこんな釣りまとめ

冬の湖定番の釣り
小さな道具で小さな魚を釣る繊細さが面白い
寿命は約1年で、場所によって採取禁止期間が異なる

 

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ワカサギ釣りのシーズンについて

全国のワカサギ釣りシーズンを一覧でチェック

ワカサギ釣りのシーズンについてご紹介します。

多くのエリアで釣りが始まるのは11月で、期間は3月までというケースが多いです。湖が凍るまでの釣り方と、湖が凍ってからの釣り方があり、それぞれ湖が凍るまでは施設で釣りができる、施設が無いため氷上の釣りができる1月頃からしか釣りができない、という場合があります。独立したルールを持つ湖での釣りがメインになるので、同じ県内でも場所によって解禁日・禁漁日が異なるケースがある点には注意が必要です。

 

地域 シーズン 地域の特徴
北海道 1月~3月 氷上の穴釣りがメイン
東北 11月~3月 氷上の穴釣りは1月頃、結氷前までは桧原湖でドーム船の釣りが楽しめる
関東 10月~3月 釣り場が多く、時期に合わせたスタイルで楽しめる
関西 11月~3月 桟橋・ボートの釣り場が多い
四国・九州 11月~3月 九州、四国とも釣り場は少ない、桟橋・岸釣りがメイン

 

 

ワカサギ釣りのシーズンまとめ

11月~3月がワカサギ釣りのシーズン
釣り場によって釣りができる期間は異なる
釣り用の施設が無く氷上のみの釣り場がある

 

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ワカサギ釣りの釣り方

ワカサギの釣り方を5つご紹介

続いて、ワカサギ釣りの釣り方をご紹介します。

どの釣り方ができるかは釣り場次第で、ドーム船やボート釣りは施設のある釣り場でしか楽しめません。施設を利用した釣りがしたい、という場合は、お出かけになる場所で営業が行われているかを事前にチェックしておきましょう。どの場所で釣りをする場合も、基本的には遊漁券か施設1日利用券(遊漁料を含む)が必要になります。

 

 

①ワカサギの釣り方:ドーム船

釣り初心者の方や、アウトドアアクティビティとしてワカサギ釣りを遊んでみたい方におすすめの釣り方です。

小屋がついた船や水上に浮いたビニールハウスのような施設で楽しむ釣りで、椅子があったり暖房があったり、寒い冬でも非常に快適に釣りが楽しめます。トイレや電子レンジもあるので、アウトドア自体に不慣れな方でも遊びやすいです。

 

 

②ワカサギの釣り方:ボート釣り

小型のボートで釣りをするスタイルです。

ドーム船ほど環境は整っていませんが、自分の好きな場所を選んで、1〜2人程度の少人数で釣りを楽しめます。ポイントまでの案内があったり、ポイント付近に係留できたりするケースもありますが、何か困っても聞ける人がいない釣りなので、ある程度釣り経験のある方向けの釣り方と言えます。

 

 

③ワカサギの釣り方:氷上穴釣り

ワカサギ釣りと言えば、氷上のテントで氷に穴をあけるこの釣り方です。

湖が厚い氷に閉ざされる時期や地域限定の釣りですが、キャンプ的な楽しさもある釣りとして非常に人気が高いです。テントだけでなく、氷上のドームで楽しめる釣り場や体験ツアーもあるので、初心者の方はそちらをメインにチェックしてみてください。

 

 

④ワカサギの釣り方:桟橋釣り

桟橋は、岸から沖に向かって設置された橋、もしくはフロートを使った浮橋です。岸釣りに近い感覚で遊べることから、初心者の方にもおすすめできます。

ドーム船やボート釣りに比べて料金が安く、自分の好きな時間から始めて、好きな時間に終われるというのが大きなメリットです。スペースに制限があるため人気の釣り場では場所取りが必要になりますが、気軽に始めたい方はぜひこちらもチェックしてみてください。ドームスタイルのドーム桟橋が用意されている釣り場もあります。

 

 

⑤ワカサギの釣り方:岸釣り

最後にご紹介する釣り方は、岸から楽しむ岸釣りです。

他の釣り方と違って浅い場所から釣りをすることになるので、ある程度水深があるところまで仕掛けを投げる必要がありますが、気軽に始められる釣りになります。橋の上から真下に落として釣りができる場所もありますが、岸釣りができないという場所もあるので、気軽に出かけられる距離にマッチする釣り場がある、という場合のみおすすめできる釣り方です。

 

釣り方 特徴 初心者おすすめ度
ドーム船 料金は最も高いが、釣りの環境は最もよい
ボート釣り ドーム船に比べて安価、釣り経験者におすすめ
氷上穴釣り 手軽な価格、ツアー利用で初心者も楽しみやすい
桟橋釣り 手軽な価格、初心者の方にもおすすめ
岸釣り 近くに条件が合う釣り場がある場合はおすすめ

 

 

ワカサギ釣りの釣り方まとめ

一番人気は釣り環境がいいドーム船
氷上穴釣りはツアーがある
桟橋の釣りも遊びやすい

 

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ワカサギ釣りのタックルを釣り方別に紹介

真下に落とす釣り方には専用タックル

ドーム船、ボート釣り、氷上穴釣り、桟橋釣りといった仕掛けを真下に落とす釣り方には、ワカサギ専用のロッドとリールを組み合わせたタックルがおすすめです。

専用ロッド、手巻きリールと電動リール、そして使用するラインをチェックしてみましょう。

 

ワカサギ専用タックル:ロッド

ワカサギ用のロッドは全長が30cm~40cmと非常に短く、小さなワカサギのアタリを表現する柔らかさが持ち味です。主流は穂先を電動リールに直接セットするタイプですが、ロッドにリールをセットするタイプもあります。

スピニングタックル向け、ベイトタックル向け、そして穂先のみの電動リール向けとあるので、リールタイプと合わせて検討してみましょう。釣り初心者の方にはベイトリール向け、初めからある程度よいものを揃えてスタートしたいとお考えの場合は、電動リール向けの穂先タイプをおすすめします。

 

ワカサギ専用タックル:リール

真下に落とす釣り方には、ベイトリール、もしくは電動リールがおすすめです。スピニングリールと違ってベールを返さず糸を送り出せるので、手早くスムーズに釣りを進められます。

どちらもワカサギ釣り向けにコンパクトなものが展開されているので、初心者の方も専用製品をチェックしてみてください。電動リールは電池式で、マウスのような形状をしています。海釣り向けの電動リールよりもかなり手頃な価格で展開されているので、長く楽しむならこちらをおすすめします。

 

ワカサギ専用タックル:ライン

ラインはPEライン、ナイロンライン、フロロカーボンラインと3つの選択肢があります。

釣り初心者の方には仕掛けの準備が簡単なナイロンラインがおすすめで、0.5号前後を50m程度というのが標準的なセッティングです。釣りをする場所の深さは深くても20m程度まで、100m以上ラインを巻いておく必要はありません。

 

釣り経験者にはPEラインがおすすめ

感度、強度に優れる反面、直結できないデメリットがありますが、ナイロンラインを大きく上回る感度なので、ワカサギ釣りでも多くの方がPEラインを選択しています。ほかで釣り経験のある方は、ワカサギ用の0.3号前後をチェックしてみてください。かなり細い糸同士を結ぶことになるため、釣り初心者の方はそういう選択肢もある程度にチェックしておきましょう。

どちらもワカサギ釣り向け専用製品をチェックすると、号数ラインナップ、巻き量ともに丁度いいものが手に入ります。

 

 

岸から投げる場合はサビキ釣りタックル

岸から投げて釣る場合は、ワカサギ専用タックルではなく、磯釣り向けのタックルを流用する方法が主流です。磯竿の2号程度に小型のスピニングリール、ナイロンラインの2号程度を組み合わせて、投げワカサギ仕掛けをキャストしましょう。

入門向けのサビキ釣りセットの中から、柔らかめのロッドに細い糸が組み合わせている製品を選べばバッチリ楽しめます。

 

 

ワカサギ釣りのタックルまとめ

ドーム船、ボート釣り、氷上穴釣り、桟橋釣りは同じタックルで楽しめる
リールに合うロッドを選ぼう
岸から投げて釣る場合はサビキ釣りタックルを流用

 

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ワカサギ釣りの仕掛けについて

セット仕掛けなら準備は簡単

仕掛けはワカサギ釣り専用のものから、一式全てセットの完成仕掛けを選ぶと準備が簡単です。

針は2号程度、5本針のものから始めてみましょう。針数を増やすと一度に釣れる魚の数も多くなりますが、トラブルが起きる可能性も高くなります。釣り初心者の方は、予備として3つ、4つと釣り場に持ち込むと安心です。

 

オモリも複数用意しておくと快適

オモリは当日釣りをする場所の深さや流れによって、重さを変える必要があります。季節によってワカサギがいるポイントが変わる、というケースもあるので、ワカサギ専用のオモリで1号・1.5号・2号と揃えておくのがおすすめ。こちらも予備をそれぞれ準備しておきましょう。

釣りをしていて仕掛けが斜めになる場合や、底についた感覚が穂先に伝わらない場合は、オモリを重くして調整すればOKです。ツアーや施設で遊ぶ場合は、予約問い合わせ時にオモリの重さを合わせて確認してみましょう。施設であれば、釣り場での購入が可能なケースもあります。

 

 

投げて釣るときは投ワカサギ仕掛け

岸から仕掛けを投げて釣るときは、投ワカサギ仕掛けのセット製品をチェックしてみましょう。仕掛け構成は標準のワカサギ仕掛けとほとんど同じですが、糸の太さが異なります。

氷上穴釣りやドーム船向けの仕掛けは糸が非常に細く、投げたときの衝撃で糸が切れてしまう場合があります。投げ釣り向けのワカサギ仕掛けに、4号前後のオモリを組み合わせて狙ってみてください。

 

 

ワカサギ釣りの仕掛まとめ

ワカサギ専用の完成仕掛けで準備が簡単
仕掛け、オモリとも予備を用意しておこう
投げて釣るときは投ワカサギ仕掛け

 

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ワカサギ釣りのエサについて

ワカサギ釣りのエサは紅サシ

ワカサギ釣りのエサは、紅サシと呼ばれる着色された幼虫です。釣具店、施設やレンタルボートでの受付で販売が行われています。1袋で長く遊べるので、まずは1人1袋から始めてみましょう。

エサ付けは紅サシの両先端にそれぞれ針を刺し、中央でカットして使う方法が主流です。

 

 

ワカサギ釣りは疑似餌でも楽しめる

虫エサに抵抗がある方には、樹脂でできたワカサギ用の疑似餌がおすすめです。

もちろん魚の反応は生エサに分がありますが、針を綺麗に刺しやすい、手が汚れにくいといった特徴があって快適度は非常に高いです。釣り初心者の方、虫が苦手な方と一緒にワカサギ釣りに出掛けるときは、ぜひ検討してみてください。

 

 

ワカサギ釣りのエサまとめ

ワカサギ釣りのエサは紅サシ
虫が苦手な方には疑似餌がおすすめ

 

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ワカサギ釣りの釣り方とコツ

基本的な釣り方をチェック

ここからはワカサギの釣り方についてご紹介します。初心者の方でも簡単に楽しめる内容なので、釣りの動作自体は非常に簡単です。当日釣り場で迷わないように、基本的な釣り方のイメージをチェックしておきましょう。

 

オモリを底まで沈めてからスタート

ワカサギは底付近を好む魚。ワカサギ釣りは、仕掛けを底まで落とすところから始まります。

まずは仕掛けを水の中に入れたら糸を出して、糸の出が止まるところまで仕掛けを沈めましょう。糸の動きが止まったときがオモリが底についたサインです。分かりにくいときは、オモリを重くして投入し直すのがおすすめです

 

小さく誘いをかけてみよう

オモリが底についたら、少しだけリールを巻いて、たるんだ糸を真っすぐにします。竿を上下させて、下げた時にトンと竿先が戻る程度の状態が理想的です。

ここから、ワカサギの食い気を刺激する誘いを掛けて、ワカサギにエサをアピールします。手首を使って竿先を1cm~2cm程度動かすのが基本の動作で、3回ほど連続してチョンチョンチョンと動かし、5秒ほど止める、この動きを繰り返してヒットを待ちます。

 

釣れたらゆっくり回収しよう

竿先がプルプル震えたり、いつもよりも曲がりが大きくなったら、ワカサギがヒットした合図です。軽く竿を立てて、ゆっくりリールを巻いて仕掛けを回収しましょう。ワカサギは口が柔らかい魚なので、焦って回収すると途中で口が切れて逃げてしまいます。

仕掛けを回収したら、エサの状態や仕掛けの絡みをチェックして、再投入、誘いと繰り返すのが、ワカサギ釣りの基本的な釣り方になります。

 

 

釣り方のコツをチェック

初心者の方でも実践できる、ワカサギ釣りの簡単なコツについてもご紹介します。釣り道具の扱いや釣り方の動作に慣れてきたら、ぜひ実践して数釣りを狙ってみてください。

 

釣り道具の落下・仕掛けの巻き込みに注意

まずは、スムーズに釣りを続けるためのコツからご紹介します。

ワカサギ用のロッドは穂先が非常に繊細で、仕掛け回収時に糸を巻きすぎると、破損などトラブルの原因になります。魚が釣れているときほど焦らず、しっかり確認しながら釣りを進めましょう。焦る気持ちを抑えて、道具関連でトラブルを起こさないように釣りを続けるのが、ワカサギ釣りを満喫するコツです。

 

エサの交換タイミングについて

エサは新しいものほどよく釣れますが、釣れるたびに交換する必要はありません。

取れてハリだけになったり、見た目で大きく劣化したりしてまってから交換するイメージでOKです。単純に釣れなくなったから交換するという方法も非常に有効なので、食いが悪くなったと感じたら、エサ交換から試してみてください。

 

誘いのパターンを変えてみよう

釣り方の項目でご紹介した誘い方、3回小さく上下させて5秒ストップという誘いは、初心者の方でも覚えやすい基本パターンです。

食いが悪くなってきたら、上下させる回数や動きの幅、止める時間を変化させて、魚の反応に変化が出ないかチェックしてみてください。オモリが底についてから、リールを1回巻いて、探る深さに変化を付ける方法も効果的です。

 

 

ワカサギ釣りの釣り方とコツまとめ

オモリを底まで沈めてから誘いを掛けよう
焦らずゆっくり回収しよう
釣れない時はエサ交換・誘い方に変化をつけてみよう

 

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ワカサギおすすめの食べ方

揚げ物が絶品

ワカサギは非常に味がいい魚としても有名で、釣りだけでなく、料理を楽しみに出かける方が多いです。

調理方法はワカサギと言えば揚げ物がおすすめで、てんぷら、フライどちらもよく合います。身は柔らかく、他の魚には無い川魚らしい風味があり、魚臭さを感じるクセはほとんどありません。

 

釣ってすぐ食べるのがおすすめ

施設やツアーには、調理器具を用意しているところがあるので、当日のプランに調理や食事を組み込んでみるのもおすすめです。調理器具やあると便利な食器類も、当日必要な持ち物として検討してみてください。

 

 

美味しく食べるならクーラーボックス

美味しくワカサギを食べるなら、魚のキープ用にクーラーボックスを用意しておきましょう。ワカサギは釣ったら水を張ったバケツに入れて泥などを吐かせ、ある程度したらジップロックに入れてから、クーラーボックスで保存をするのがおすすめのキープ方法です。

気温は低いワカサギ釣りですが、ドーム船やテントの中は温度が上がります。荷物のスペースを圧迫するようなサイズは必要なく、非常にコンパクトで問題ないので、釣り初心者の方もぜひ検討してみてください。

 

 

ワカサギおすすめの食べ方まとめ

ワカサギは揚げ物が絶品
クーラーボックスで美味しく持ち帰ろう

 

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ワカサギ釣りの服装は防寒対策がポイント

当日の服装を3つに分けてご紹介

湖やダム湖は高地である場合が多く、季節的にも気温が低いことから、服装や防寒グッズの準備はワカサギ釣り必須の要素です。

釣り場によってどんな服装を選ぶべきかに少し違いがあるので、釣りに行く予定を立てながら、服装や持ち物の準備を進めていきましょう。

 

 

①釣り当日の服装:ドーム船

ドーム船に釣りに行くときの服装は、暖房が効いた船内に向けて調整が効く服装とするのがポイントです。

駐車場から受付まで、そして移動を待つ時間の寒さに備えたアウターを用意しつつ、ドーム船に入ったら1枚脱いで釣りができる服装になるイメージで準備してみてください。ワカサギ釣りはそれほど服が汚れる釣りではありませんが、多少汚れてもいい服を用意するのがおすすめです。

 

 

②釣り当日の服装:ボート・桟橋・岸釣り

ボート・桟橋・岸釣りで釣りをするときの服装は、外で釣りをするイメージで用意するのがポイントになります。

凍結している状態では釣りができないので、極端な防寒は必要ありませんが、12月以降に釣りをする場合は寒さや風を考慮に入れたアウターで釣りに向かいましょう。季節に合う服装に、フェイスウォーマーやイヤーマフラーを荷物にプラスしておくと、急な寒さにも対応しやすいです。

 

 

③釣り当日の服装:氷上穴釣り

氷上で穴釣りをするときは、ボート・桟橋のとき以上に防寒を意識した服装が必要です。

テントや簡易な暖房を用意することはできますが、寒い時期に氷の上に乗って釣りをすることになるので、しっかり準備をして釣りに向かいましょう。溶けた氷で足元、荷物の濡れ対策に、長靴やビニールシートがあると便利です。

 

 

ワカサギ釣りの服装まとめ

ドーム船内は暖かい
ボート・桟橋・岸釣りは屋外の釣り
氷上穴釣りは防寒性能を特に重視

 

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あると便利な持ち物もまとめてチェック

当日の持ち物を4つご紹介

最後はあると便利な持ち物についてです。

どの釣り場で釣りをするときも使えるものをご紹介するので、ぜひ当日の荷物にプラスしてみてください。

 

 

①釣り当日の持ち物:手拭きタオル・ウェットティッシュ

エサや魚に触れて汚れた手を拭くときに必要になります。

疑似餌の場合でも使うことになるので、必要な持ち物として荷物に入れておきましょう。

 

 

②釣り当日の持ち物:ホッカイロ・膝掛け

寒さ対策の持ち物です。

特に寒い早朝の時間帯にホッカイロ、ドーム船やテント内での調整用に膝掛けも準備しておきましょう。何時間か釣って冷えてきたなというときにも役立ちます。

 

 

③釣り当日の持ち物:ハサミ・ピンセット

仕掛けの準備やエサのカットに使う道具です。

ピンセットは小さな紅サシをしっかりホールドできる便利な道具です。指が汚れることも少なくなるので、あると非常に快適です。エサをきれいにカットできるハサミも用意しておくと、当日の釣りがスムーズになります。

 

 

④釣り当日の持ち物:ジップロック

最後にご紹介する道具類は、ワカサギを綺麗に保存しておくためのジップロックです。

寒い時期、釣りが終わってすぐ調理という条件であれば、ジップロックを涼しいところに置いておくだけでもワカサギがキープできます。道具の整理にも使えるアイテムなので、ぜひ検討してみてください。

 

 

あると便利な道具・持ち物まとめ

手拭きタオル・ウェットティッシュは必ず準備
ホッカイロやひざ掛けがあると便利
ピンセット・ハサミで釣りがスムーズに
魚の保管はジップロックが便利

 

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ワカサギ釣りに出かけよう

必要な荷物を準備しよう

整った環境下で遊べるドーム船のワカサギ釣りは、初めての釣りに選ぶ方も多い遊びやすい釣りです。入門向けのタックルや仕掛けが充実しているので、道具の準備もそれほど難しくありません。

釣り場が寒い釣りなので、服装、当日の持ち物をしっかり準備して、冬のワカサギ釣りに出かけましょう。

 

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シーバスが釣れる人と釣れない人の違いは?狙い方のコツやテクニックを解説!

「シーバス釣りは難しい」と感じる初心者は多いと思います。特に堤防五目釣りなど、エサ釣りに特化した釣り方をしていた方は敷居が高く感じる傾向があるようです。しかし心配はいりません。実はシーバスの釣り方はそんなに難しくありません。ポイントを押さえたルアー釣りを解説!

 

 

 

 

 

ルアーでのシーバスの釣り方5ポイント解説

シーバス、釣れない人から釣れる人へ

一年を通してどこかの沿岸で顔を出すシーバス。釣り初心者でも比較的簡単にその魚体を拝むことができる魚ですが、反面ベテランでも釣果にバラツキの生まれる魚でもあります。釣れる人と釣れない人の違いはどこにあるのでしょう。今回は陸っぱりからのルアー釣りのやり方を中心に、シーバスの狙い方とコツを5ポイント紹介いたします。今まで釣れなかった人は釣れる人へとぜひ転身して下さい。

※タックルに関してはシーバス用のものを所有している前提で進めていきます。

 

 

 

 

シーバスの釣り方・基本ポイント①「場所選択」

釣れない人は粘り過ぎている

シーバスを狙うのならば、まずは時間を惜しまずフィールドを開拓していく必要があります。また同じフィールドでも狙いどころを変えながらこまめにランガンで探りを入れましょう。釣れない人は同じところで「粘る」をよしとしている人が多いようです。

 

 

釣れる人は複数の釣り場が頭に入っている

陸っぱりのシーバスフィッシングは3m前後のシーバスロッドを常に振り回すことから、一つの釣り座に入れる人数が制限されます。「ここが一杯ならあっちで」と臨機応変に立ち回れるように何か所かの釣り座を頭の中に確保しておきましょう。

また狙い方によっては遠投などが必要になることの多い釣りですから、当然「風向き」に影響される釣りでもあります。複数の釣り場がインプットされていればサッと風裏に逃げることも自在です。選択肢の中にサーフ・地磯・堤防・河口など、特色の違う釣り場が入っていれば完璧です。

 

 

釣れる人は情報収集上手!

 シーバスに限らず正確で重要度の高い情報をいち早くゲットできるのは今も昔も「釣り場近くの釣り具屋さん」と相場が決まっています。自分の釣りフィールド近辺の釣り具屋さんは釣り場選択の最重要情報源です。何も購入しなくても全然大丈夫ですから、釣り座に入る前には必ず釣り具屋さんに顔を出して店員さんに話を聞きましょう。初めてのお店でもかまいません。思わぬ有力情報をゲットできるかもしれません。

また最近ではインターネットの普及とともに釣り場情報も昔より簡単にゲットできるようになりました。もちろんリアルタイムの情報ばかりではありませんが、一つの指針にするには充分な情報量があります。釣りに向かう前にまずは調べてみましょう。

 

検索のコツ!

釣果・時期・仕掛け・テトラポッド位置など実釣情報

常夜灯の有無・駐車場の有無・トイレの有無など釣り場情報

釣り具屋さんの有無・コンビニの有無など周辺情報

 

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シーバスの釣り方・基本ポイント②「時期・時合」

釣れない人の定番パターン

シーバスに限らず、魚がなかなか釣れないと口にする人は「さて、ご飯も食べ終わったし、ちょっと釣りに行ってみるか」や、「休みがこの日しかないからこの日に釣りに行こう」など、行き当たりばったりのことが多いようです。釣行予定はキッチリとたてましょう。

 

 

釣れる人は潮を見極める!

  スズキの仲間は潮の動いている時に捕食活動をすることの多い魚です。一般的に上げ潮に乗って沿岸に近づき小魚を捕食し、下げ潮に乗って沖に出ると考えられています。またヒラスズキに至っては「荒磯の王者」などと呼ばれるほど潮の動きの速い場所を好みます。ですから初心者の第一の狙いはズバリ「満潮(潮止まり)までの上げ潮」となります。

次に大事なのが「潮回り」になります。大潮や小潮という言葉を聞いたことがあると思いますが、大雑把に小潮は干満の差があまりなく、大潮は干満の差が激しいといえます。潮は約6時間サイクルで上げたり下げたりしています。大潮ですとその6時間の間にプラスマイナス2mも潮が動くので、当然潮の動きは早く激しくなります。つまり次のポイントは「大潮の上げ潮」となります。

 

 

釣れる人は時合を逃さない!

さて、釣り場所と潮回りの情報が手に入ったら次は「時合(じあい)」についてです。どんな魚にも必死に捕食する時間(時合)があります。その代表が「マヅメ」です。一般的に太陽と水平線の間の詰まる時間(間詰め)を言い、日の出の前後1時間ほどと日の入りの前後1時間ほどを指します。この時間は人間でも朝ごはんと夕ごはんを食べる時間にあたり、お魚もお腹を空かす時間のようですね。

すべての条件が揃った時に海面がボコボコバシャバシャしだしたら大チャンスです。ライズやナブラと呼ばれる捕食時間(時合)の始まりです。ナブラは一瞬で消えることも多々あります。その時を逃さずルアーを投げ倒しましょう。

 

潮汐表を手に入れる方法!

釣り具屋さんでゲット!

インターネットでダウンロード!

ポイントのアプリをダウンロード!

 

 

 

 

釣れる人は旬を探る(4月から11月)

シーバスは通年狙える魚だと言ったばかりで「旬を探る」は矛盾していると思われるでしょうが、やはり釣れやすい時期はあります。それは活性の上がる春から秋にかけて。スズキが夏の味覚と言われる由縁です。旬を狙って美味しいスズキを沢山ゲットしましょう!

 

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シーバスの釣り方・基本ポイント③「ルアー選択」

釣れない人はルアーローテができていない!

ルアーは何でもかんでも沢山持って行く必要はありませんが、時と場所に応じたものは用意して行く必要があります。また、時合によってローテーションを頻繁にし、常にベストなルアー選択をするよう心がけましょう。

選択肢が多いほど攻略できるパターンも増えますし、ロストなど緊急時の保険にもなります。車で釣行の場合には、トランクにタックルボックスを入れておき、ベース基地のように持ち歩く一軍ルアーとの入れ替えが出来ると釣れる可能性もぐっと上がりそうですね。

ルアーローテーションは、サイズ・カラー・レンジ・波動など色々な可能性を試すための釣人の武器なので、惜しみなく使えるように事前に準備しておきましょう!

 

 

釣れる人はミノーを使いこなす!

ミノーはシーバスを狙うなら必ずタックルボックスに入れておきたいルアーの一つです。その昔「東京湾爆釣ルアー」として名を馳せたレッドヘッドは今も定番で人気のあるルアーです。魚の形そのものを模したルアーで、おおまかにタイプは3つ。

 

フローティングタイプの特徴

リトリーブ(リールを巻いてルアーを引くこと)をやめると浮き上がってくる「フローティング(F)タイプ」は、水深の浅い磯や河口などの場所や水面で捕食をしているシーバスを狙います。リトリーブをやめても浮力で水面までは動き続けるので、そこでシーバスが口を使うこともあります。軽くできているものが多いので飛距離はそれなりです。

 

サスペンドタイプの特徴

リトリーブをやめると中層にとどまる「サスペンド(SP)タイプ」は、ロッドアクションを付けたあと一瞬その場で静止する(ポーズ)ことでシーバスに口を使わせるタイミングを作ることが容易なルアーです。フローティングタイプに比べると若干重く作られているので、多少飛距離も延びます。

 

シンキングタイプの特徴

リトリーブをやめると沈んで行く「シンキング(S)タイプ」は水深のある釣り場で力を発揮するルアーです。活性が鈍って深場で休んでいるシーバスなどにも有効ですが、常に根掛かりの危険性はあります。重く作られていることで飛距離が出ますので、フックを付けずに遠投ズル曳きで海底の様子をリサーチするのにも向いています。リトリーブ速度によって海底から水面までカバーできるので、守備範囲は一番広いルアーであるといえます。

 

ミノータイプ

メリット

デメリット

備考

フローティング(F)

動きが良い

根掛かりしずらい

飛距離が出ない

横風に弱い

動きは良いが、軽いが故のライントラブルもあり

サスペンド(SP)

中層のサーチに抜群の威力

実際には完全ステイは難しく、経験が必要

使いこなせれば河口でのドリフト釣法などに威力を発揮

シンキング(S)

飛距離が出る

アタリがダイレクト

スローリトリーブでアクションが付けにくい

オールマイティーに使える

 

 

釣れる人はジグで攻める!

金属製の板をベイトに見立てて作られるジグは、その重さから遠投をしてシーバスを狙うのにも適しています。標準的なシーバスロッドであれば10~30gほどのメタルジグがメインのセッティングになります。

 

オーソドックスタイプジグ

青物などのライトショアジギングゲームなどでも活躍するメタルジグ。堤防や地磯でのシーバスゲームでは、特に遠投が必要な時に頼りになります。魚が沖で湧く「ナブラ」と呼ばれる現象が起こった時などは100mくらいの遠投が必要になることがあります。100mというと桁違いな感じですが、実は初心者でも何度かの練習次第ですぐにコツを覚え、クリアできる距離なのです。

 

実績抜群のバイブレーションタイプ

バイブレーションといえば、その昔はプラスチックミノーの仲間でしたが、最近ではメタルジグの仲間入りをしています。お尻をブルブルと震わせながら泳がせるために重量がヘッド寄りになっていることと、体全体をフィンタイプにしていることから空気抵抗が強く飛距離はメタルジグにはかないませんが、実釣実績は抜群です。使い方も難しくないので、必ず1個は持っておきたいルアーの一つですね。水中でのアピール力が強いのが特徴です。

 

ジグタイプ

特徴

オーソドックスタイプメタルジグ

圧倒的な飛距離とレンジキープのしやすさ、沈降速度の速さから見切られにくい。比較的安価。

バイブレーションタイプメタルジグ

プラ素材のものより飛距離が出る。タダ巻きで充分アピールするが、反面魚がスレるのも早い。比較的高価。

 

 

釣れる人はワームでナチュラルに食わす!

シーバスを狙うにあたり、ぜひタックルボックスに1セット入れてもらいたいのが「ワーム」と「ジグヘッド」です。基本は押さえているのに釣れない…。原因は腕だけの問題では無い場合があります。例えば、その日のシーバスがハードプラグの動きを気に入らないこともあるでしょう。そんな時に、よりソフトでナチュラルなベイトの動きを再現できるワームは強い武器になります。

また、浅い地磯や水深の無い河口などでのシーバスフィッシングでは根掛かりも多くあります。高価なプラグを投げるたびにロスト、なども当然考えられます。上向きのシングルフックがデフォルトのジグヘッドはもともと根掛かりがしにくい造りですし、ハードプラグに比べて安価で買えます。これだけで釣行されている方もいるくらいです。

 

ソフトワームを使う理由

根掛かり防止!

スレたシーバスの警戒心を解く!

お財布に優しい!

 

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シーバスの釣り方・基本ポイント④「テクニック」

釣れない人は「釣った」喜びを知ろう!

誰でもルアーを始めたばかりの頃はロッドアクションに悩みます。魚が食いつくタナ(水深)や海底の様子を探ったりもなかなかできないものです。まずは基本のロッドアクションを覚え、最初の一匹を釣り上げましょう。「釣れた」ではなく「釣った」という自覚が自信になります。

 

 

釣れる人は基本ができている!

さて、場所と道具が揃ったらいよいよシーバスを狙いに行くのですが、もう一つ大事な条件があります。そう、ルアーを動かすテクニックです。今回は地磯や堤防からのテクニックの他に汽水域に現れるシーバスをゲットするための河口でのテクニックもあわせて紹介いたします。

 

 

基本のピッチ&ジャーク釣法

シーバスフィッシングでまず覚えなければならないのがピッチとジャークです。初心者の方は、ピッチはリールを巻く事、ジャークはロッドをあおることと覚えておけば良いでしょう。「ジャークでルアーを動かし、ピッチで糸ふけを取る」感覚です。

タックル全体の仕掛けバランスにもよりますが、テクニック的にはまず「ワンピッチ・ワンジャーク」を覚えましょう。ロッドを1度しゃくったらリールを1回転させるこの釣法が基本になりますが、「リールの1回転が約70㎝から90㎝ほどラインを回収する」ことを念頭に置き、ロングジャークやショートジャークにピッチの回転数を対応させましょう。

ジャークをしたあとピッチせずにフリーフォールで何秒か沈ませる「リフト&フォール」のテクニックも合わせて練習すれば多くの釣り場で通用するようになります。

 

8の字メソッドも有効!

最後まで慎重にリーリングしよう!

足元まで引いたらすぐにピックアップしない!

竿先を海面に近づけ、大きく8の字を描くようにしてルアーを泳がせる!

 

 

クロス釣法からのU字メソッド

これは真水が好きなシーバスが河口から汽水域のある川の中流域まで入ってくる場所で特に威力を発揮するテクニックです。もちろん流れのある海での釣行でも使えるテクニックですので、覚えておくと良いでしょう。

クロス釣法は流れに対してどの角度でルアーを投げるのかで呼び方が変わります。流れに直角にルアーを投げる「クロス」に対して上流に向かって投げるのを「アップクロス」、下流に投げることを「ダウンクロス」と呼びます。

どこを狙って投げても当然ルアーは自分の足元に帰ってくるわけですから、違いはルアーの「通り道」と「スピード」ということになります。河川など魚の居付いている場所がある程度限定される(橋脚下など)フィールドではそこを通して魚を釣ります。

魚は通常川上に頭を向け捕食対象を待っているため、橋脚下などの魚溜まりを狙う時はどのクロスの方法でも「上流から」流して行くのが正解です。自然に流速に乗せてドリフト(テンションを掛けずに流す)させても良いくらいです。そして、魚の居そうな場所でブレーキを掛けるようリーリングします。このルアーの動きがU字を描くことから、「U字メソッド」と呼びます。ルアーが方向を変えた瞬間に食わせるテクニックです。

※もちろん魚の後方から魚を追い越して口を使わせる方法もありますが、これはほとんどがダウンクロスになります。流速によっては狙いのポイントを泳がせられないことが多いので気を付けましょう。

 

ドリフト釣法を覚えよう!

ラインは張らない!(ルアーを手元で感じない程度)

明から暗に流す!(橋脚下やストラクチャーの中まで)

暗から明にUターン!(明るいところへ逃げるベイトを意識)

ラインメンディングはこまめに!

 

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シーバスの釣り方・基本ポイント⑤「習性を見極める」

釣れない人は相手(シーバス)の理解が浅い

さて、最後はシーバス(スズキ)の習性についてです。ポイント④まではこちら側からの考え方でしたので、相手をもう少し研究してみましょう。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」です。

 

 

釣れる人はマッチザベイトを意識している!

シーバスに限らずフィッシュイーターをルアーで狙う場合、その時捕食されているベイトにルアーを合わせる「マッチザベイト」を意識しましょう。足元の海中にイワシが群れている、小アジが群れているなど、その時シーバスが捕食しているであろうベイトにルアーの「色」「形」「大きさ」を合わせたチョイスをしましょう。間違ったチョイスは見切られる原因になりかねません。

関東から中部あたりで良く聞く釣り方に「コノシロパターン」というものがあります。これは2つの考え方・やり方があり、大群でコノシロ(15㎝以上で中には20㎝を越えるものも)が接岸してくる秋から冬にかけてコノシロに付いているシーバスをコノシロのようなルアーで狙うやりかたと、コノシロの大群の下や回りをルアーで探ることで食い気の立っているシーバスを釣る狙い方です。どちらも正解ですので、コノシロの季節にはぜひ試してみてください。

※コノシロルアーは大型のものが多く、タックルもそれなりに強力なものが必要になります。見切られることも多いですが、ヒットすれば大物の可能性が高い釣りです。

 

 

釣れる人はバチ抜けを狙う!

イソメやゴカイが産卵のために海底からわらわらと湧いてくる時期があります。これをバチ抜けと言いますが、その時期は冬から春にかけての「シーバスの産卵後」の時期に合います。産卵で体力の落ちているシーバスはこのイソメやゴカイを狙ってやってきます。

バチ抜けのおきやすい条件は満潮からの下げ始めといわれています。また大潮や中潮のような潮が大きく動く潮回りの時に起こりやすいとされています。冬の満月の下げ始めは水中観察をしてからロッドを振ってみましょう。バチ抜けシーバスは浮遊しているバチに合わせ、見切られることのないよう「ゆっくりタダ巻き」が基本になります。

 

バチの特性を覚えよう!

大きさは1㎝から10㎝前後とさまざま

12月から5月くらいに抜ける

満月の大潮の下げ始めに出没することが多い

遊泳力は弱いが光に集まる

 

 

釣れる人はマズメを狙う!

シーバスはフィッシュイーターの中ではエサの捕獲がヘタな部類です。それが原因なのかは分かりませんが、昼間の明るい時間より夜に活動が活発になります。朝マズメ、夕マズメを積極的に狙っていきましょう。まずは常夜灯のある釣りやすい場所などで腕を磨くのがおすすめです。

 

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さあ、もうシーバスは手の届くところに!

シーバスを始めたばかりの頃は「シーバスって本当にルアーで釣れるの?」と疑心暗鬼になったものです。しかし、釣れない理由を補正していくことで確実に釣れる魚になりました。特に初心者の頃は、居付きのスレたシーバスよりも回遊してきたウブなシーバスを追い駆けていました。ちなみに、当時のメインフィールドは神奈川県の花水川河口と東京湾奥の橋脚回りでした。ぜひみなさんも自分なりの「釣れない原因」を探り、会心の一本を手にして下さい。

 

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エギングの基本タックル・仕掛けは?揃える道具とセッティングのコツを解説!

エギングビギナー向け!今回はエギングの基本的なタックルと仕掛け、あると便利な道具類をまとめてご紹介します。初めてのタックルにピッタリのロッド、必要な仕掛けパーツをまとめて揃えたい方は要チェック!入門にピッタリの構成でお届けします!

 

 

 

 

 

エギングのタックル&仕掛けを揃えよう!

エギング入門に必要な道具を一気に準備!

エギングビギナー必見!エギング入門に必要なタックル、仕掛けと道具類をまとめてご紹介します。スタート時に何が必要なのか、どの号数を選べばいいのか、ぜひ入門道具選びの参考にしてみてください!

 

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エギングタックルを3つに分けてご紹介!

初心者向けの基本タックルを揃えよう!

まずはロッドとリールに道糸、揃えるエギングのタックルからご紹介します。ロッドはエギング専用のものが必要ですが、リールはサイズが合っていれば汎用向けとして展開されている入門のものでOKです。

ラインは糸同士の結びを覚える必要があるPEライン、結びのコツをつかむまでちょっと練習が必要ですが、エギングはこのタイプのラインを使用するメリットがかなり大きいので、初心者の方も思い切ってPEラインからスタートしてみましょう。

エギングタックルは小さなメタルジグを使う釣り、ちょい投げ、船からのキス釣りなど、いろいろな釣りが遊べる万能なタックルでもあります。イカ釣りをメインに、初めての釣り道具をお探しの方にはピッタリの構成です。どの釣りから始めるかお悩みの方はぜひ検討してみてください!

 

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1.エギングタックル:ロッド

エギング専用のロッドを準備しよう!

エギングは専用として展開されているロッドが快適!他の釣りよりもルアーをキビキビと動かす、エギング独特の動作に合わせた軽さと曲がり方が専用ロッドの大きな魅力です。長い時間ロッドを振り続けても疲れない、釣りの時間をより楽しくしてくれる要素になるので、初心者の方もぜひ専用のロッドからスタートしてみてください。

アオリイカの寿命は約一年で、エギングの中でも秋の小型釣りと春の大型狙いに分類されます。各ロッドにも秋向けと春向けのモデルが用意されていて、専門性の高いものを選んで始める方法と、中間的なもので両方のシーズンを楽しむ方法、この2つから自分に合う方法を選べます。釣り初心者の方には予算のバランスが取りやすい、中間的な構成を選択する方法がおすすめです!

 

 

長さと硬さの選び方

エギングロッドは長さや硬さに複数の種類があります。初心者の入門にふさわしい1本はどんなスペックなのか、基本中の基本である王道のスペックをチェックしてみましょう。先ほどご紹介した中間的なもの、堤防で春と秋の釣りに対応できるスペックをご紹介します。

 

長さは初心者の方でも振りやすい8.6フィートモデルが堤防エギングの基本となる長さです。硬さは各メーカーともM、ML、MHのような記載で、MLは秋の小型釣りが快適、MHは春の大型狙いで活躍するパワーが持ち味といったセッティングになります。春秋両方を1本で遊ぶなら、中間的なMがおすすめです。まずはバランスに優れる8.6フィートのミディアムパワーから始めましょう!

 

長さ 硬さ 用途
7フィートクラス ML(ミディアムライト) 秋のエギングで使いやすい!
8フィートクラス M(ミディアム) 季節を問わずおすすめ!
9フィートクラス MH(ミディアムヘビー) 遠投大型狙いに!

 

 

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2.エギングタックル:リール

定番のC3000番を選ぼう!

リールは初心者の方でも扱いやすいスピニングリール、サイズは2500、C3000という大きさがエギングタックルの基本セッティングです。エギング専用として展開されているリールはロッド同様に軽く、シャクリの動作が快適ですが、初心者の方には予算のバランスを考えてスタンダードなアイテムの入門向けグレード、C3000番をおすすめします。

2500番やC3000番は他の釣りでも使いやすい万能サイズ、エギングタックルをそのまま流用するだけでなく、他の専用ロッドと組み合わせて遊ぶ使い方も楽しめるので、予算配分はリールを重視するのがおすすめです。いろいろな釣りに使うなら、使用感や耐久性にも満足できる1万円前後のグレードを検討してみましょう!

 

サイズ 用途
1000/C2000 アジング・メバリングに!
2500/C3000 エギングにピッタリ!
4000 サーフ・ライトショアジギングに

 

 

ハイギアとノーマルギアの選択について

サイズを選んだら、次はギア比を選択しましょう!メーカーによって内容や表記に若干違いがありますが、H、XHとついているものは一回転あたりの巻取り量が多く、表記の無いノーマルギアは標準的な巻取り量とイメージしておけばOKです!

春の賢い大型アオリイカ狙いを重視するなら、1シャクリひと巻きでエギを動かしすぎないノーマルギア、秋のアオリイカを効率よく釣るなら、スピードを出しやすいハイギアを選ぶのが選び方のコツです。

迷う方には2シャクリひと巻きとすれば春でも遊びやすい、ハイギアのモデルをおすすめします!

 

記号 ギア比 用途
表記無し  ノーマルギア(約5:1) スローな春の釣りにおすすめ!
H/HG ハイギア(約6:1) スタンダード!
XH エクストラハイギア(約6.3:1) スピーディーな秋の釣りにおすすめ!

 

 

 

シングルとダブルハンドルの違いについて

ギア比と同じく、ハンドルのタイプもエギングのリール選びで好みが分かれるポイントです。ハンドルのタイプはハンドルノブが1つのシングルハンドル、ノブが2つのダブルハンドルから選択できます。

エギングリールの主流はノブが2つのダブルハンドルで、巻き取ってハンドルノブから手を離した時に、勝手に回ってラインを回収しすぎないというのが選択のポイント。シングルはハンドルノブが一番下にくるまで回ろうとしますが、ダブルはノブが2つあることで、半回転程度で回転が落ち着きます。初心者の方、選択を迷う方はダブルハンドルから始めてみましょう!

シングルハンドルはノブが1つで総重量が軽いというのが選択のポイントです。ロッド同様、エギング専用リールは軽さを追求したものが多く、ダブルハンドルモデルと比べて10gほど軽くなるシングルハンドルは、総重量の面で非常に魅力があります。少しでも軽さを追求したい方は、シングルハンドルモデルも考慮に入れて検討してみましょう!

 

ハンドルタイプ メリット デメリット
ダブルハンドル ハンドルの回転がピタッと止まる ハンドル1つ分重い
シングルハンドル ハンドル1つ分軽い ハンドルが勝手に回る場合がある

 

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3.エギングタックル:ライン

エギングのPEラインは0.6号が基本!

エギングタックルのラインはPEラインを使うのがスタンダードです。伸び率が低く細くても強い、エギをキビキビ動かしたいエギングにはピッタリの特性を持ったラインで、アオリイカの繊細なアタリを判断しやすくなります。リーダーと呼ばれる先糸を結ぶ必要がありますが、他のラインと比べると釣果の差は歴然です!

PEラインの太さは0.6号を基準に選ぶのが春秋バランスよく遊べる基本セッティングで、巻き量は150m以上巻いておくと、トラブルで切ることになっても釣りを続けられます。リールの項目でご紹介した2500番、C3000は0.6号200mというスペックのものが多いので、ピッタリ巻けるこのセッティングを目安にするのがおすすめです!

 

種類 特徴 用途
ナイロンライン しなやかで伸びがある  
フロロカーボンライン 硬く瀬ズレに強い リーダーに最適!
PEライン 強度が高く伸びが少ない エギングにはコレ!

 

 

0.4号、0.8号のセッティングも選択肢に!

バランス重視の基本セッティング以外、細めのPE0.4号と太い0.8号を選ぶときのポイントもチェックしておきましょう!基本的には細いほどよく飛んで操作性もアップしますが、太い0.8号にも飛距離が出ないなりの魅力があります。

0.4号は小型の秋イカ狙いにピッタリのセッティングで、小さくて軽いエギを気持ちよく扱える操作性が魅力です。やり取りに慣れている方や、高性能なドラグを持つハイグレードリールを使う場合は、春のエギングでも使えるセッティングです。バランスを考慮してリーダーも細めのものを選びましょう。

0.8号は流れの中から大型のアオリイカを寄せるパワフルな釣りや、根掛かりからの回収率を少しでも上げたい時におすすめです。初めての釣りにエギングを選ぶ方は、根掛かり回収率を考えてこの太さも検討してみてください。こちらもライン全体のバランスを考えて、リーダーはやや太めとすると道糸の強さを活かせます!

 

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エギングの仕掛けを2つに分けてご紹介!

初心者向けの仕掛けパーツも準備!

ロッド、リール、ラインとタックルの準備ができたら、次はエギングの仕掛け部分の準備を進めましょう!仕掛けのセッティングはPEラインに結ぶリーダーライン、糸とエギを繋げるスナップ、アオリイカを誘うエギの3つです。仕掛けが非常にシンプルなので、釣り初心者の方でも簡単に準備ができます。

リーダー、スナップはサイズや強度があっていれば他の釣りからも流用できるので、すでに道具をお持ちの場合はエギングの条件に合うかを確認してみましょう。イチから道具を揃える場合は、エギング専用の製品から選ぶと製品選びが簡単です!

 

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1.エギング仕掛け:エギ

アオリイカを誘う疑似餌!

まずはアオリイカを釣るためのルアー、エギについてです。魚なのかエビなのか、不思議な形をした独特な疑似餌で、アオリイカだけでなく、タコや根魚が反応してくることもあります。ハリは魚ではなくイカの触腕に合わせた形状、手を伸ばしてきたところを掛けられる、専用形状のカンナです。

色、大きさに重さ、そして沈み方と選択肢が非常に多いルアーなので、初めての方はどれを選んでいいのか悩みがちなのがエギ選びです。基本となるモデルさえチェックしておけば選び方は簡単なので、しっかり予習しておきましょう!

 

 

基本となるのサイズは3.5号!

もっともベーシックなエギのサイズは3.5号で、春の大型アオリにはちょうどいいサイズ、秋の小型狙いではサイズを選んで釣るようなサイズ感です。重さはメーカーによって多少違いがありますが、標準となるノーマルモデルが20g前後、ゆっくり沈む軽め、早く沈む重めも選べます。

春から始める時はバランスよく遊べる3.5号のノーマルモデルがあればOK、秋の小型狙いで数を釣りたい時は少しサイズを落として、2.5号程度のノーマルモデルを準備しておけばバッチリです。

船から浅い場所、岸に向けて投げるようなスタイルの釣りにも、岸釣り向けの3.5号エギを使えばOK!船で深い場所を釣る専用のエギ、頭にオモリのついたティップラン専用エギは同じ3.5号でも重すぎるので、購入時は間違えないように注意しましょう。

 

号数 重さとサイズ 用途
2号以下 6cm6g程度 ヒイカ狙いに
2.5号 8cm10g程度 秋イカにおすすめ!
3号/3.5号 10cm前後15gから20g程度 スタンダード!
4号以上 12cm25g程度 遠投大物狙いに

 

 

色を使い分けて釣果アップ!

アオリイカは色の違いで釣果が変わるターゲットで、同じサイズのエギを色違いで使い分けるのが釣果アップのコツです。初心者の方も根掛かりで無くしたときのことを考えて、3つ、4つとエギを準備しておきましょう。

特に実績の高い色はオレンジ、ピンクの2色で、この2つはスタート時に必ず用意しておきたい人気のカラーです。まずはこの2色がベースのものから、模様や下地のタイプが気に入るものを選んでみてください。ローテーション用に他の色を用意するなら、グリーンとパープルをおすすめします。色が同系統ばかりにならないように、バランスよく揃えていきましょう!

 

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2.エギング仕掛け:リーダー&スナップ

道糸に結ぶリーダーラインを準備しよう!

複数の糸が織り込まれているPEラインはダメージに弱く、傷がつくとその部分に負荷が集中して強度が大幅に低下するという弱点を持っています。この弱点を補うために、多少の傷なら粘って耐える素材のリーダーラインを結ぶのがエギングの基本的なラインセッティングです。

リーダーラインの種類はフロロカーボン、太さは2号から3号(8lbから12lb)を使用します。メインラインとのバランスを考慮して、同程度の強度のものを選ぶのがおすすめです。結び方は電車結びなど、簡単な結びから始めてみましょう。劣化してきたら結び直しが必要になるので、釣り場に持ち込めるコンパクトスプール製品がおすすめです!

 

号数 強度 道糸とのバランス
2号 8lb PE0.4号におすすめ!
2.5号 10lb PE0.6号におすすめ!
3号 12lb PE0.8号におすすめ!

 

 

スナップがあるとエギの付け替えが簡単!

エギの色替え、ローテーションで活躍するのがルアーゲームで定番の接続パーツ、スナップです。開閉式のクリップのような構造で、リーダーに結んでおけば、ラインを切らず簡単にエギを交換できるようになります。

エギング向けに設計された専用スナップなら、エギのバランスを崩すことなく使えて開閉自体も簡単!開けやすいMサイズがおすすめです!

 

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エギングは専用ケースが快適!

エギ専用のケースで持ち運びが快適!

エギの持ち運びは、一つずつカバーを付けるカンナカバーと、まとめて複数を収納できるエギケースを使う方法、この2つから選べます。数が少なければカンナケースを使ってキーホルダーのように持ち運び、数が増えてきたらエギケースに移行するというのが定番です。

カンナが刺さるような状態で持ち運ぶのは危険なので、エギと合わせて必ずどちらかを用意しておきましょう。

 

 

 

バラつかずカンナが絡まないスマート設計

ルアー用の万能ケースを使う方法もありますが、エギング向けのケースはカンナをスポンジに刺して固定できる専用設計です。中でエギがバラつかず、カンナ同士が絡むトラブルも起きません。最初に4つ以上エギを準備するなら、収納取り出しともに簡単なエギケースをおすすめします!

 

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エギングの取り込みにはギャフがおすすめ!

専用ギャフで取り込み簡単!

春の大型アオリイカは大きいもので重さ2kg以上、腕一本で掛かってくるケースもあり、抜き上げやラインをつかんでの取り込みはバラシのリスクが高いです。キャッチをより確実なものにするために、エギング用のギャフを用意しておきましょう。

イカ向けのギャフはエギのカンナのような形状で、イカの胴体を捉えやすい設計です。ネットよりも先が軽く、取り込み時にバランスを崩しにくいのがギャフのいいところ、収納時はコンパクトにまとまって快適に持ち運べます。足場の高い堤防で釣りをするときは、確実に海面に届く長いものを準備しましょう!

 

 

玉網よりもギャフがおすすめ!

魚釣りの取り込みツールと言えばネットが定番ですが、イカを相手にするとヌメリや墨で汚れる、カンナがネットの網目に掛かってトラブルになるなど、使いにくさを感じる部分が目立ちます。

ギャフは取り込み時のトラブルが少なく、汚れても手入れが簡単なのが大きなメリットです。エギングではギャフが主流、不意の大物に備えて、初心者の方もぜひ検討してみてください!

 

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エギングに出かけるときの服装をチェック!

防寒日焼け対策でアウトドアを満喫!

エギング向けの服装についてもチェックしておきましょう!春、秋がメインとなる釣りなので強烈な防寒は必要ありませんが、アウトドアを楽しむためには季節に合わせた防寒、日焼け対策が必須です。アオリイカの墨がついてしまうかもしれないことを考慮して、外遊び用のウェアを準備しておきましょう!

エギが飛んできた時にケガを防いでくれる帽子、しっかり歩けるシューズ、ライフジャケットとエギケースが入る収納があれば完璧!堤防から遊ぶときは、ポーチ型のライフジャケットが手軽です!

 

 

偏光グラスで釣果アップ!

安全面、そして釣果の面からもぜひ検討していただきたいのがアイウェア。釣り向けとして人気の偏光グラスは、帽子と同じくルアーやエギが飛んできた時の対策として機能するだけでなく、余計な光をカットして水中を見やすくしてくれる効果があります。

エギング、特に秋の釣りは目で見てイカを探したり、追いかけてきたイカの反応を見ながらエギを動かす釣り方の効果が非常に高いので、こちらもぜひ検討してみてください。エギングだけでなく、さまざまなルアーフィッシングで活躍するアイテムです!

 

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エギングであると便利な小物類もチェック!

イカ絞めピック

ここからはエギングの時にあると便利な道具類の紹介です。まずはアオリイカを美味しく持ち替えるための道具、イカ絞めピックをチェックしてみましょう。

この道具は彫刻刀のような形で、文字通りイカを絞めるためのアイテムです。使い方はアオリイカの目と目の間に刺すだけ、イカは絞めると色が白くなるので、初めてでも簡単に使えます!

 

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歯ブラシ

エギについた墨を落とす時にあると便利なアイテムです。イカが墨を吐くのは身の危険を感じた時、墨がついたままのエギはイカに警戒されてしまうので、歯ブラシで擦ってきれいにしてから使うのが釣果アップのコツです!

 

 

アワビシート

生命感あふれる輝きが魅力的な、エギのカスタムアイテムです。ワンポイントのアピールとしてエギに貼るだけでなく、エギの簡単補修ツールとしても機能します。

アオリイカのアタリに気づかずアワセが遅れると、エギがかじられて布が破けてしまうケースがあります。こんな時はアワビシートを使って補修!あくまでワンポイント的に、ひし形に切って貼るのが使い方のコツです!

 

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エギングタックル&仕掛けの準備はコレでバッチリ!

道具を揃えて釣りに出かけよう!

エギングの入門道具一式はコレで準備完了!道具類の整理が終われば、あとは釣り場でアオリイカを釣るだけです!堤防を歩き回って、価値ある1匹をゲットしましょう。

予算に合わせた新商品探しや今釣れているエギなど、気になる情報はぜひ店頭でスタッフにお尋ねください!

 

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サビキ釣りの釣り方ガイド!基本の手順から釣果UPのコツまでご紹介!

サビキ釣りといえば釣り初心者が釣りのとっかかりに始めるイメージがありますが、これがなかなか奥が深い。ちょっとした違いで隣で釣っている方と釣果が大きく変わることもあります。基本ができていなければ応用もありません。今回はサビキ釣りの基本とコツをお届けいたします。

 

 

 

 

 

サビキ釣りって難しい?

 

結論から言えばサビキ釣りは難しくありません。コマセと呼ばれる小さなエビエサを海中に撒いて魚を集め、その魚をたくさんの針の付いた仕掛けで釣り上げるだけの簡単な釣りです。

ではなぜ釣果に差が付くのでしょうか。当然運だけではありません。釣れている人は釣れるためのテクニックを(自覚するしないは別にして)駆使しています。今回はサビキ釣りで頭一つ抜け出すテクニックを考えていきましょう。

 

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サビキ釣り手順①:狙いを定める

確実な釣果を得るためには釣行前にターゲットをきちんと決めることが大事です。しかし五目釣り要素の濃いサビキ釣りは特殊で、実は一番ターゲットを決めるのが難しい釣りです。それでもターゲットを絞った方が良いに決まっています。ではどのように狙いを定めるのでしょう。

 

狙いを定めた釣行を!

旬の魚は旨くて釣りやすい

事前に情報を収集する

 

 

最も大事なのは「旬」情報

「旬の魚は美味しくて大量に釣れる」とは限りませんが、群れで回遊している魚の場合、かなりの確率で当てはまります。産卵のためや、他の魚に捕食されないために体を大きくする時期に当てはまることが多く、脂乗りも良くなるのが旬だからです。

一口に「旬」と申しましても、実は旬にはいろいろな意味があります。出回り始めの旬を「ハシリ」と表現することもあります。また、大量に収獲できる時期のことを旬と呼ぶこともあり、もちろん素材が一番美味しい時期を旬と言うこともあります。これらの旬の中からどの魚をいつサビキで狙えば良いのかを見極める必要があります。もちろん理想は「美味しい魚が大量に」です。

 

 

情報収集の達人になろう!

待っていても「今どこで何が釣れている」などという情報は入ってきません。足繁く釣り場に向かうことも大切ですが、情報を発信している場所を直撃しましょう。 まずは釣具店。常に近隣の釣り場や釣りものにアンテナを張っているのは当然のこととして、実際に店員さんが腕利きの釣り師であることが多いため、ここが一番新鮮で正確な情報が得られます。釣り方や仕掛けの相談もできるので一石二鳥です。 次にアテにしたい情報源はやはり釣り師の口コミ。どこで何が釣れている、誰々は1時間で何匹釣ったなどピンポイントで細かな情報を得ることができます。ただし釣り師の腕や主観が入ることは否めません。信頼できる先輩釣り師などがおられれば尚よしです。

インターネットや新聞でも釣り情報は得られますが、専門アプリ以外の情報はやはりタイムラグが発生しやすいので気を付けましょう。

 

情報収集先 備考
釣具店 タイムリーな情報・仕掛け相談などまで
口コミ ピンポイント・主観が入りやすい
新聞・ネット タイムラグあり・専門アプリなら信頼あり

 

釣り場情報:釣り場単位でタイムリーな釣果情報をお届け中!

 

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サビキ釣り手順②:時合を見極める

さあ、いよいよ実釣です。釣り座を確保したら竿をセッティングして釣り始めますが、釣れる釣れないを左右する「時合」を見極めましょう。

 

居ない魚は釣れない!

時合が来るまで粘ることも大事

時合を自ら作り出す

コマセを効かせるロッドアクション

 

 

粘ることも大事

回遊してくるアジやサバ、イワシの群れに遭遇するにはラッキーを含むさまざまな要素が必要になります。これを時合(ジアイ)といいますが、サビキ釣りはではその時合というあやふやなものに振り回されてはいけません。潮周りで言えば大潮の上げ7分あたりから、時間で言えば朝と夕方の日の出後と日の入り前が時合に当たりやすいのですが、湾内などに回遊してくるアジ、サバ、イワシなどは陽の高いうちはいつでもチャンスがあると思って下さい。粘ることも大切です。

 

 

自ら時合を作る(コツ)

回遊魚はたまたまそこに現れている訳ではありません。魚なりにある程度の回遊コースを決めて回遊しています。ただしそこには多少の誤差(時間や場所)があります。この誤差を釣り師側で修正してやることによって自分の足元に時合を創り出すことができます。

その方法はズバリ「エサ」です。考え方としては「魚がいないから魚が来るまで待とう」を逆にします。とにかく魚が居ようが居まいがコマセは撒き続けましょう。回遊魚は一般的に潮下から潮上に向かって泳ぎます。したがって、撒いたコマセが潮に乗って潮下に流れていくことで遠くにいる魚を呼んでくれる可能性が高まるという算段なのです。

 

 

竿の動かし方

 竿の動かし方は上カゴ式と下カゴ式で多少違います。また魚を寄せる時と釣る時でも動かし方は変わります。

下カゴで魚を寄せる時の動かし方は、水面に下カゴが着いたら小刻みに竿を上下させてコマセを振り出します。魚が集まってきたら一気にタナまで仕掛けを落とし、仕掛けの長さ分より少し高めまで大きくあおります。振り出したコマセの中をスーっとサビキ針を落として魚に食い付かせます。

上カゴの場合は基本的に動かし方は一つです。落としたサビキ針の上方からコマセが降って行くようにちょいちょいちょいと竿を上下させてコマセを振り出してやればOKです。

コマセの煙幕を作り、その中にサビキ仕掛の針を忍ばせることによって、エサのアミエビと思い込んで魚が食いつくというのがサビキ釣りのカラクリなのです。

 

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サビキ釣り手順③:タナを見極める

「タナ」という言葉をご存じでしょうか。簡単に言えば魚の居る深さ、水深の事を言います。サビキ釣りではこのタナの見極めを間違えると、狙った魚を逃すこともあります。

 

タナを攻める!

ターゲット魚のタナを知る

仕掛けをタナまでコントロール

タナを自ら作る

 

 

魚種によっても違うタナ

同じ仕掛けで釣れる、ないしは釣れてしまう魚がいます。例えばアジ、サバ、イワシの群れが同時に港内に入ってきたとします。すると上層にイワシ、中層にサバ、下層にアジが群れる確率が高いと思います。ここでタナが重要になってきます。アジが欲しくてもイワシとサバが邪魔をして思うようにアジが釣れない。またはその逆もあります。

その時の魚の活性でも条件はある程度変化しますから、その時の魚の好きな層を知ることと同時にそのタナに仕掛けを落とせるかが重要になってきます。リールを1~2回転づつ巻いてタナを取る(調べる)といいでしょう。

 

 

コマセとオモリで仕掛けをコントロール

相手はエサを求めてやってきているのですから、コマセの落とし場所でまずはコントロールします。例えば下層にいるアジを狙うのに上層のサバを避けたければ、コマセを足元真下に落としてそこにサバが集まっている間にサビキをちょい投げしてアジのタナまで落とします。

またはその逆でコマセを遠くに投げてサバをそちらに寄せておいて、アジのタナまでサビキを落とす方法もあります。 またはサバが食いつく前に仕掛けを深くまで落とすために追加オモリをするなどして仕掛全体を重くする方法もあります。サバが追い付けないスピードで仕掛けをタナまで落としたら竿をあおってコマセを振り出して下層にいるアジに疑似餌を食わせます。

撒き餌とオモリの両方を同時に使えばかなりの確率でターゲット魚をゲットすることができます。

 

 

自らタナを創り出すことも可能(コツ)

 また単独でアジやサバが回遊してきた場合、相手のタナに合わせるのでなく、上層(海面)でコマセを振り出し、一気に水深の浅いタナに相手を呼び込んで勝負することもできます。

魚は活性が上がると浮いてくる習性があります。ですから、逆に上層まで浮かすことができればその後は入れ食い状態に入ることが少なくありません。コマセの使い方でタナのコントロールができるようになれば確実に釣果は上がります。また、コマセは時間とともに沈降しながら潮下へ流れていきます。この縦や斜めのイメージを持って、サビキ仕掛を操作することも重要なテクニックの一つと言えます。

 

堤防サビキで釣れる代表魚 一般的なタナ
アジ 中下層
サバ 上中層
イワシ 上層
サヨリ 上層

 

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サビキ釣り手順④:当たり「仕掛け」を見極める

魚は来ている。タナも把握できている。なのに他の釣り師よりもあたりが少ない。こんな時は仕掛けを疑ってみましょう。

 

仕掛けのチョイスは豆に!

色違いサビキなどで当たりを探る

釣れているサビキをマネる

 

 

素早い仕掛けチェンジで当たりを捜す

サビキ仕掛けには色々な種類があります。まずは素材。主流はスキンと呼ばれる薄いラバー製の物。次に毛糸、そして魚皮などです。そして各々の仕掛けで色やサイズ、針数などのバリエーションが設定されています。

単純に3種類の素材、3色、3サイズ、3種類の針数だとしても81通りのサビキ仕掛けがあることになります。これに幹糸やエダスの太さなどを加味すればもうほとんど無限の組み合わせになります。その中からその時の釣りに合ったベストチョイスを素早くしなければなりません。

ですから数種類の仕掛けを用意しておくことはもちろん、セッティングの手順などを熟練させておくことも重要です。

 

 

釣れている仕掛けを使う

では実際に仕掛けをスムーズにチョイスしセッティングするにはどうすればいいでしょう。

仕掛け交換の手順に関しては練習あるのみですので割愛いたしますが、問題は仕掛けのチョイスです。現在既製品で売られているサビキ仕掛けの中には「6本針3色」などのように色違いで作られているものがあります。このような仕掛けを使い、当たりカラーを捜すのは一つの手です。また、その時何番目の針に掛かっていたかなどもその後のタナを決める重要な情報になりますので意識して見るようにしましょう。

後は「釣れている仕掛けを見る」ことも大事です。近くで明らかに釣果の上がっている人がいたら、積極的に同じような仕掛けを使ってみましょう。もちろん何らかのテクニックを使っている可能性もありますから、釣り方まで参考にできればさらに良いですね。

 

代表的なサビキ素材 特徴
スキン(ラバー) 主流・特にピンクはエサと同色で人気
魚皮 サバやハギの皮・渋めの配色
毛糸 カラフル・水中で少し膨らむ・当たると爆釣

 

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サビキ釣り手順⑤:無駄を無くす

さあ爆釣タイムがやってきました。その時慌てないように準備はきちんとしておきましょう。釣れる魚にもよりますが、サビキ釣りでは準備不足で出遅れることが往々にしてあります。余計なトラブルで時間が掛かってしまうこともしばしば。事前の準備と段取りでチャンスタイムを逃さず釣るのが大漁への近道と言えます。

 

便利グッズで手返し良く!

フィッシュグリップでケガ無く素早く

ランディングネットで暴れる魚も一撃

 

 

時合が来たら「手返し良く」

「魚つかみ」や「フィッシュグリップ」などと呼ばれている道具があります。サビキ釣りでメインとなる小型のアジ・サバ・イワシなどの魚にはあまり必要が無いという考え方もありますが、それは間違いです。特にアジについてはヒレも硬めなので、不用意に手づかみすると刺さってしまうこともあります。また、釣れた魚をクーラーボックスに入れたり、暴れさせずに魚から針を外したりする際、すばやく対応するためにも必ず装備しておきましょう。

そして、何より毒魚と呼ばれる魚たちもサビキで釣れます。何も知らない無邪気なお子様が素手で触って大変なことにならないようにするためにも、こういった道具は必需品と言えます。

タックル全体を魚臭くしないためにも、またケガのリスクを軽減するためにも素手で魚を扱うのは避けましょう。

プライヤーやハサミも必需品です。絡まったサビキ仕掛を素早く交換するために切断したり、魚が飲み込んだ針を外したり、衣類に引っ掛かってしまった針先をつぶして外したりなど素早いトラブル処理において活躍します。タックルボックスの中に必ず準備しておきましょう。

 

また、「時合」の時に忘れてはならないのが、コマセを切らさないことです。釣り上げた魚を外すのに手間取ったり、ライントラブルなどでどうしても次の仕掛けの投入が遅れてしまう時も、コマセのアミエビを直接撒いて群れを足元に引き留めておくことが重要なテクニックの一つとなります。

それほど長くはないチャンスタイムを少しでも引き延ばすためにも、このコマセワークは覚えておきたい一手と言えます。

同じ理由から複数人で釣るときは、同時に仕掛を投入するのではなく、海中のコマセが切れないように交互に釣りをすると大漁が期待出来ます。オマツリ防止にもなるので是非実践してみて下さい。

 

 

ランディングネットの活用

フィッシュグリップを使うのと同じような理由ですが、ランディングネットも一応は用意しておきましょう。

サビキ釣りで釣れる魚はほとんどが抜き上げられるサイズなのですが、時には大きめのメジナやベラ、サバなども顔を出します。しかもアジは口切れすることが多々あるので、大きいサイズほど注意が必要です。無理をしたらラインが切れる可能性がある時や、暴れるサバで周りに迷惑をかけてしまいそうな時は素早くランディングネットを使いましょう。

フィッシュグリップやランディングネットの使用は、手返しが早くなることで釣果アップにもつながります。

 

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サビキ釣り手順⑥:ターゲットの特徴を把握

堤防や防波堤での釣りがメインになるサビキ釣りですが、その場所は夜になれば「アジング」の釣り場にもなります。だとするとサビキ釣りも夜釣りが良いのでしょうか?サビキ釣りのメイン魚種であるアジについて少し考察してみましょう。

 

アジの特徴を知ろう!

回遊魚はほとんど昼行性

釣果安定の「居着き」

追い食いで一荷を狙う

 

 

実は回遊魚は「昼行性」

最近堤防アジングや防波堤アジングという釣り方が流行っていますが、これはほとんどが「夜釣り」です。しかし回遊性の魚は実はほとんどが昼行性なんです。昼間エサを探して回遊するアジは闇夜ではほとんど捕食活動をしないと言われています。つまり「アジはエサをにおいだけでなく目でも探している」ということです。ナイトアジングなどで常夜灯周りを探るのはこのせいです。サビキの色が大事だということの裏付けにもなります。

 

 

居着きと回遊

アジには「居着き」と呼ばれるものがいます。おおむね同じ湾内を移動するだけの個体です。居着きの理由は様々ですが、体力の無い個体がエサの豊富な場所を見つけて居着いたのではというのが一般的な考え方です。

釣りのやり方は同じなのですが、居着きのアジを発見できればこれはかなりのアドバンテージになります。何と言っても1年中(釣果に増減はあるものの)狙えます。いつ回って来るか分からない回遊アジを待つより効率的な釣りができます。

また距離を泳がなくていいことから脂乗りの良いものが多いようです。「○○の金アジ」などと呼ばれているものは大抵居着きのアジです。見付けたら積極的に狙っていきましょう。

 

 

アタリがあってもすぐには上げない

 これはサビキ釣り全般に言えることなのですが、たくさんの釣り針を落として釣るサビキ釣りでは、一回の手返しで何匹も針掛かりしていることがあります。これを「一荷(イッカ)釣り」と言います。

においだけでなく目視でエサを漁っているアジなどは、特に1匹が針掛かりして暴れていると、エサに興奮して騒いでいると他のアジが勘違いして我も我もとサビキ針に食い付いてきます。

ですから最初のアタリがクククンとあったらしばらく「追い食い」を待ちましょう。仕掛けをそのままの位置でじっとしておいても良いですし、ほんの少しずつ巻き上げてタナをズラしても誘いになります。特に魚影が濃い時などは釣果が倍も変わってきます。うまくやれば「鯉のぼり状態」で魚が掛かることもあります。

 

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サビキ釣り:釣果アップのコツまとめ

サビキ釣りは単純な釣りです。単純なだけに基本を押さえた釣りをすればそれだけで、それなりの釣果を上げることができます。プラスアルファの釣果を狙うため、ほんの少し準備に時間を掛け、テクニックを磨きましょう。

 

事前準備編

大量に回遊している魚を狙う

釣り場情報を得る 仕掛けのチョイスを間違えない

時合い(潮汐など)の情報を得る

 

実釣テクニック編

コマセを使って魚を寄せる

ターゲット魚のタナで勝負する

追い食いで一荷釣りを狙う

素早い手返しで無駄なく釣る

 

サビキ釣りは時合が来た時に波に乗ることが大切です。今回紹介した釣果アップの方法の他に、仕掛けの入れ替えや仕舞い、暴れる魚からの針外し、さらにはサビキ釣りだけでなく釣り全体にあるライントラブル時の対処など、慣れや熟練度合の必要なことが別にあります。ぜひ実釣を繰り返す中でそれらの対処も素早くできるようにしましょう。

 

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サビキ釣りの副産物「泳がせ釣り」

大物釣りをルアーやジグばかりに任せてはおけません。サビキ釣りで手に入れたイワシやアジでついでに大物を狙ってみましょう。

 

 

ロマンあふれる釣り

サビキ釣りをしていると、集まっているアジやイワシを狙って大型の魚が回って来ることがあります。もちろん目で見える範囲まで来て捕食活動をするところを目の当たりにすることもありますし、見えない場所で黙々と捕食していることもあります。この場合の「マッチザベイト」はもちろん釣り上げたばかりのアジやイワシです。

 

 

泳がせ釣りのやり方(簡易型)

 まずは道具の準備です。タックルはシーバスロッド以上のものが欲しいところです。リールは3000番以上、ラインはPEラインの1~1.5号を150m以上、リーダーは3~4号を組みます。これにルアーのトレブルフックを取り付ければ準備完了。もちろん泳がせ釣り専用の仕掛けも様々なものが販売されていますので、そちらを利用するのもいいでしょう。

フィッシュイーター、特に青物と呼ばれるイナダやワラサなどは小魚を捕食する際には魚の頭から行きます。ですからトレブルフックを小魚の頭や鼻に掛けてやります。それをロッドの長さ分の場所に落としてアタリを待ちます。手順はこれだけですが、釣れれば大物がほぼ確定するだけにロマンあふれる釣りになります。 大きめの遊動ウキを付けてタナを取りながら釣る方法もありますが、これはかなり空いている釣り場でしかやらない方が無難です。

 

 

泳がせ釣りでの注意事項

堤防や防波堤にはたくさんの釣り人が訪れます。隣との距離が近い場合は泳がせ釣りは遠慮するのが無難です。大物が掛かって暴れまわるとオマツリの原因になりますから、周りの仕掛けを全部上げてもらう必要があります。マナーを守った釣り方をしましょう。

 

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サビキ釣りを極めよう!

初心者やファミリー、仲間などと手軽に楽しめるサビキ釣りですが、釣果重視となるといろいろなやり方・釣り方を覚えなければなりません。実釣で覚えることも大事ですが、事前準備としてこのようなサイトでシミュレーションしておくといざと言う時あわてずに済みます。どうぞ釣果アップを目指して下さい! 最後に、サビキ釣りに限ることではありませんが、釣りを楽しんだ後は釣り場の後片付けをしっかりとお願いします。特にサビキ釣りはコマセを使うので、そのまま放置すると異臭の原因になってしまったりします。必ずきれいに洗い流して下さい。これからも多くの人が釣りを楽しめるように、全員でマナーを守りましょう!

 

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