シーバス釣りの仕掛けは何?初心者向けに種類別に準備の仕方や選び方を解説!

今回はシーバスが狙える仕掛けのまとめです。餌釣りからはウキ仕掛け、ブッコミ仕掛け、泳がせ仕掛けを紹介、ルアー仕掛けも登場します。シーバスといえばルアー釣りが人気ですが、餌釣りで狙っても面白い魚です。釣り初心者の方は餌釣り仕掛けも検討してみてください。

 

 

 

 

 

 

シーバス釣りの仕掛けを選ぼう!

シーバス向けの仕掛けをまとめて解説!

餌釣りからルアー釣りまで、シーバスが狙える代表的な仕掛けをまとめてご紹介します。シーバスはルアーゲームのターゲットとして人気の高い魚ですが、餌で狙っても面白く、初心者の方にもおすすめできるターゲットです。仕掛けの情報をチェックして、自分に合うスタイルでシーバスをゲットしましょう!

 

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釣り方の種類は餌とルアーの2タイプ!

初心者でも釣りやすい釣り方は餌釣り

シーバスは餌釣りとルアー釣り、2種類の釣り方で狙える魚です。小魚を食べるフィッシュイーターとして人気のある魚ですが、雑食性でエビやゴカイでも狙えます。

釣り初心者の方でも釣りやすいのは餌釣りで、生餌が持つ匂いや動きに任せておけば、複雑な操作無しでシーバスの食い気を刺激してくれます。エビやゴカイを使う場合は、シーバスルアーで釣りにくい魚種がヒットする可能性も高く、釣果が安定しやすいです。ルアーに難しさを感じる場合は、餌釣りから釣りをスタートしてみましょう!

 

 

シーバス餌釣りまとめ

小魚だけでなくエビ・ゴカイでも狙える!

難しい操作は必要ナシ!

シーバス以外のゲストも登場!

 

 

気軽に遊べる釣り方はルアー釣り!

現在の流行はルアーゲーム!餌釣りのような事前準備がほとんど必要なく、タックルとルアーがあればいつでも好きな時に釣りに行けるのがルアーゲームの大きな魅力です。シーバスが小魚を追いかけているパターンではこの長所が特に顕著で、生きた小魚を餌にする釣りと比べると準備が非常に手軽です。

ルアーにはやる気のない魚を反応させたり、餌が多い状況で目立ったりと、生餌には無い強みがあるので、状況がマッチすればルアーのほうが釣れるというケースも少なくありません。また、当日の反応をみて色や大きさを変えたり、歩きながら投げて効率よく探れるのも、ルアー独自の強みと言えます。

パターンに合わせてさまざまなルアーを使い分けたり、自分で動かして釣るゲーム性に魅力を感じる方には、こちらの釣り方がおすすめです!

 

 

シーバスルアー釣りまとめ

当日の準備が簡単!

強みを活かせば餌より釣れるシチュエーションも!

高いゲーム性がルアー釣りの魅力!

 

釣り方

長所

初心者おすすめ度

餌釣り

難しい操作が無く、釣れる魚の種類が豊富!

ルアー釣り

準備が簡単、自分で動かして釣る面白さ!

 

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シーバス釣りの仕掛けを4種類ご紹介!

仕掛けの種類と釣り方を解説!

シーバス釣りの代表的な仕掛けと釣り方を4種類に分けてご紹介します。釣り初心者の方でも遊びやすい餌釣り向けの仕掛けは3種類登場、選び方のポイントも合わせて紹介しているので、仕掛け選びに迷う方はこちらもぜひ参考にしてみてください。

人気のルアーゲームは定番のプラグだけでなく、ワームとメタルルアーも紹介しています!

 

仕掛けの種類

仕掛けの長所

釣り初心者おすすめ度

ウキ釣り

対象魚が豊富、目で見て楽しい!

ブッコミ釣り

対象魚が豊富、沖側が狙える!

泳がせ釣り

大物に強い、青物やヒラメが混ざる!

ルアー釣り

餌要らずで手軽!ゲーム性が高い

 

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1.シーバス釣りの仕掛け:ウキ釣り

目で見て楽しいウキ仕掛け

まずご紹介する仕掛けは、ウキでアタリを楽しめるウキ仕掛けです。仕掛けのパーツはちょっと多めですが、必要なパーツがすべてセットになった製品から始めれば、初心者の方でも準備は簡単です。タックルは磯竿の2号程度にナイロンの3号程度を巻いた中型スピニングリール、堤防釣り定番のセッティングで楽しめます。餌はアピール力に優れるアオイソメを使いましょう!

ウキは電気ウキ、棒ウキと選択可能で、夜釣りに使う時は点灯するものを選ぶと非常に快適です。ウキの浮力はオモリの重さに合わせて選びましょう。オモリは1号前後で対応できる釣り場が多いです。ハリは丸セイゴの12号前後がおすすめです。

 

 

活きエビを使う時はハリを変えよう!

活きたシラサエビを撒きながら釣る「エビ撒き」は、シーバスに対しても非常に効果の高い釣法です。関東では餌の流通の関係からそれほどポピュラーな釣りではありませんが、比較的安価で入手ができる関西では、昼夜を問わずよく釣れる釣りとして親しまれています。釣りやすさからレベルを問わずおすすめできる釣法ですが、タックルや仕掛け以外にも、エビを投げて撒くためのヒシャクや、エアーポンプ、活かしクーラーの準備が必要になります。

仕掛けは先ほどご紹介したウキ仕掛けをそのまま流用できますが、丸セイゴ針は大きくシラサエビには不向きです。シラサエビを弱らせない太さと大型のシーバスに耐える強度のバランスを考慮しながら、活きエビを活かせるハリを選ぶのがポイントです。グレ針、活きエビ専用の針を使ったセッティングで、釣果アップを目指しましょう!

 

 

仕掛け選択のポイント!

ウキ仕掛けの強みは繊細なアタリを目で見て判断できることと、餌を浮かせて自然に漂わせながら誘えることです。よく飛んで沈みが早いというタイプの仕掛けではないので、深い場所で底を集中的に狙いたい時や、流れが速い場所を狙いたい時は、後述するブッコミ釣りも検討してみましょう。釣り場をイメージしながら仕掛けを選ぶのが、選び方のポイントです。

特におすすめのシチュエーションはシーバスが浮き気味になる夜釣りで、シーバスの泳層を意識しながらタナ調整をこまめに行うことが釣果アップへの近道となります。日中釣る時は障害物のまわりや水深がある場所を狙ってみてください!

 

ウキ仕掛けまとめ

足元やテトラ、常夜灯など手前を狙う釣りにおすすめ!

餌はアオイソメかシラサエビ!

ハリは虫餌なら丸セイゴ、活きエビには専用の針を使おう!

 

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2.シーバス釣りの仕掛け:ブッコミ釣り

投げ仕掛けでシーバス狙い!

ウキ仕掛けと並んでポピュラー、シンプルな投げ仕掛けで遊べるブッコミ仕掛けもご紹介します。ウキ釣りよりも底に近い層を狙う投げ仕掛けで、深い場所や流れが速い場所にも対応しやすい特徴があり、シーバスだけでなくクロダイや根魚も狙える仕掛けです。

竿は磯竿であれば重いオモリを使える遠投の3号や4号、10号以上のオモリを使う時は、投げ釣り向けのものを使うのがおすすめです。ラインはPEラインでも問題なく遊べますが、初心者の方には中型スピニングリールにナイロンの3号程度を巻いた扱いやすさ重視のセッティングをおすすめします。

ブッコミ仕掛けのポイントはオモリ選びとフロート玉で、オモリは天秤をつけると仕掛けが絡みにくく快適です。フロート玉は餌やハリに少しだけ浮力を与えるパーツで、底べったりよりもやや浮いた状態の餌を好むシーバスに効果があります。餌はアオイソメ、ハリはウキ釣り同様に丸セイゴの12号程度を試してみてください!

 

 

ブッコミ仕掛けのオモリを選ぼう!

天秤、そしてオモリには複数の種類があり、釣り場に合わせて形状を選ぶことで、釣りをより快適なものにしてくれます。

手前に海藻や岩礁など根掛かりの原因になるものがある時は、早巻きで浮き上がるジェット天秤がおすすめです。キスの投げ釣りでも人気のある天秤で、港や堤防からの釣りで活躍します。流れが速い場合は転がりにくいスパイクオモリ、六角オモリを使って、仕掛けを海底で落ち着かせましょう。オモリの重さは釣り場次第、特別流れが速い場所でなければ、10号、15号程度で対応できます。

夜の投げ釣りには、鈴やケミホタルといった暗くてもアタリが分かりやすくなるアイテムが便利です。夜釣りにお出かけになる方はぜひ仕掛けや餌と合わせて準備してみてください。餌はアオイソメだけでなく、ユムシも非常に効果があります!

 

 

仕掛け選択のポイント!

ウキ仕掛けよりもよく飛びよく沈むのがブッコミ仕掛けの特徴です。手前の明かりや障害物ではなく、沖側の深みや流れの変化を狙う時は、ブッコミ仕掛けを検討してみましょう。ウキ釣りが難しい砂浜などの大規模な釣り場でも、投げやすいブッコミ仕掛けが活躍します。

低水温期や日中など、シーバスが深い沖側を好むタイミングで活躍できる仕掛けですが、やはりシーバスが釣りやすい時間帯は夜です。投げて沖側を釣る方が有利な釣り場では、ブッコミ仕掛けを試してみましょう。手前で明かりや障害物を釣るならウキ釣り、沖側を釣るならブッコミとイメージしておけば、仕掛けの選び方はバッチリです!

 

ブッコミ釣りまとめ

沖側、流れがある場所や深い場所を狙うならブッコミ仕掛け!

餌はアオイソメ!

オモリの重さは10号前後を釣り場に合わせて使い分けよう!

 

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3.シーバス釣りの仕掛け:泳がせ釣り

大型を狙うなら泳がせ釣り!

大物にこだわって狙いたい方には、生きた餌を使う泳がせ釣りがおすすめです。餌は釣具店で購入、または現地で調達となりますが、どちらの場合も活かしておくためのエアーポンプやクーラーボックスが必要になります。泳がせに使える餌は非常に幅が広く、小アジ、コノシロをメインにさまざまな餌で大型魚が狙える釣りです。

仕掛けの構成は非常にシンプルで、中通しのウキとオモリを使って活きエサの動きをシーバスに見せる内容です。こちらも必要な仕掛けパーツが全て入ったセット製品があるので、釣り初心者の方は完成仕掛けから始めてみましょう。タックルは磯竿の3号にナイロンの3号程度から、混ざる魚が大きい場合は竿を強く、糸の太さも太くする必要があります!

 

 

底を釣るならエレベーター仕掛け

泳がせ釣りでも、底を狙う時は重いオモリに対応できる仕掛けを使うと便利です。先ほどご紹介したウキ仕掛けよりもさらにシンプル、エレベーター仕掛けもチェックしておきましょう。

この仕掛けは道糸からサルカン、転がりにくいオモリと繋いで、間に糸付き針をスナップサルカンで接続するだけで完成です。釣り初心者の方でも、簡単に自作できます。ウキ仕掛けよりも仕掛けが流されにくいセッティングなので、釣り場が混んでいるときはこちらの仕掛けがおすすめです!

 

 

 

 

仕掛け選択のポイント!

泳がせ釣り最大の特徴は、餌が活きエサである点です。イワシなどが群れで接岸し、シーバスが小魚にこだわって捕食を行っているタイミングではアオイソメやシラサエビよりもこちらが有効、青物やヒラメも同時に狙えます。

ウキ仕掛けとエレベーター仕掛けの選び方は、釣り場の流れと水深、そしてシーバスがどの層で釣れているかの情報を元に選択するのがベストです。比較的遊泳層が浅い青物を同時に狙いたい場合はウキ仕掛け、底べったりのヒラメや根魚を狙うならエレベーター仕掛けとする選び方もあります。シーバスがどちらの仕掛けによく反応するかは釣り場の状況によって変化するので、釣果情報をチェックするときは釣れた仕掛けの種類も合わせて確認してみてください!

 

 

泳がせ釣りまとめ

餌は釣具店で購入or現地調達

青物も合わせて狙うならウキ仕掛け

ヒラメを合わせて狙うならエレベーター仕掛け

 

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4.シーバス釣りの仕掛け:ルアー

人気のルアー仕掛けも解説!

シーバス釣りと言えばルアー仕掛け、手軽な準備で楽しめる、ルアーゲーム向けの構成もご紹介します。タックルは投げる頻度、ルアーの重さに合わせたシーバスルアーゲーム向けのものがベスト、中型スピニングリールにPEラインのセッティングがおすすめです。

仕掛けの構成自体は道糸、リーダー、スナップにルアーを接続と非常にシンプルなので、初心者の方でも仕掛けのセッティングは簡単!ラインの太さは道糸にPEラインの1号前後、リーダーラインにはフロロカーボンの20lb前後を合わせるセッティングから始めてみましょう!

 

 

 

 

ナイトゲームとデイゲームのおすすめルアー

ルアー仕掛けは、季節のパターンや時間帯に合わせたルアー選びが釣果をあげるための重要なポイントになります。初心者の方でも扱いやすいルアーから、特に人気の高いものをチェックしておきましょう!

まずは定番のナイトゲーム向けからご紹介します。夜釣りにもさまざまなパターンが存在しますが、共通するポイントはシーバスがやや浮き気味に、スローなアクションに反応がよいという点です。まずはフローティングミノー、軽いジグヘッド+ワーム、このあたりから試してみるのがおすすめです。ワームに合わせるジグヘッドは7g前後、ワームはシーバス向けに展開されている3インチ前後のものを使いましょう!

デイシーバスは沈むシーバスに合わせて底重視、早い動きでリアクションを狙うというのがセオリーです。鉄板バイブレーションとスピンテール、重めのジグヘッド+ワームを使って攻略しましょう。ワームとジグヘッドはダート系のセッティングも有効、夜よりも速く巻くのがポイントです!

 

 

仕掛け選択のポイント!

餌釣りよりも手軽に、高い機動力を活かして遊べるのがルアー仕掛けの長所です。スペースが限られている釣り場や生き餌の確保が難しい、面倒と感じる方にもおすすめで、短時間でも釣りに行きたいという方には特におすすめできます。現地で活き餌が確保できない場合の保険や、他の釣りの合間に楽しむ釣りとしてルアーを選択する方も多いので、釣り初心者の方もぜひ検討してみてください。

季節のパターン、釣り場のパターンに合わせたルアーセレクトが釣果アップのポイントです。さまざまなパターンに対応できるルアーケースの準備が、釣果アップに繋がります。釣り場情報や釣果情報を参考に、複数のルアーを用意してみてください。

ルアー初心者の方が気になるPEラインのラインセッティングについては、次項で詳しくご紹介します!

 

 

ルアー仕掛けまとめ

エサ釣りよりも準備が簡単で手軽!

夜釣りはフローティングミノーやワームでゆっくり誘う!

日中の釣りは鉄板バイブレーションやブレードで素早く誘う!

 

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ルアーで釣るならラインセッティングをチェック!

ルアー向けのラインセッティング、糸同士の結び方を覚えよう!

餌釣りでは道糸をサルカンなど、仕掛けの接続パーツに直接結べますが、ルアーで釣るときは先にリーダーと呼ばれる別のラインを接続してから、スナップなどでルアーを接続する必要があります。

これは傷に弱いPEラインの保護、簡単な結びを使うと滑って抜けるPEラインの弱点を補うためのセッティングで、シーバスを問わず他のルアーゲームでも多用されている構成です。

準備するリーダーラインはフロロカーボンの20lb(5号)前後、糸同士の結び方は動画で予習しておきましょう!

 

 

定番の結びはFGノット

ルアー仕掛けの定番、信頼性の高い強度が魅力のFGノットです。慣れてしまえば釣り場でも結べる結びですが、ミスがあると強度が落ちたりすっぽ抜けたりするので、初心者の方は事前に準備して釣り場に向かうのがおすすめです。

結び方は編み込みパートとハーフヒッチパートに分かれていて、編み込みを10回から20回ほど行い仮止めでハーフヒッチ、編み込みと同じ回数ハーフヒッチを行って完成です。

結び方のコツはハーフヒッチパートで、結び目が編み込み部分や結び目に重ならないようにすることです。先に結び目をある程度小さくして、結び目をスライドさせてから締めこむようにするとミスを大幅に減らせます。摩擦熱でPEラインが弱らないように口に含んで濡らすこと、締めこむときは一気に力を掛けず、ジワジワと5秒ほど掛けて締めこむのも覚えておきたいポイントです!

 

 

手軽さ重視なら電車結び

釣り場で手早く糸同士を結束したい時は、左右でユニノットを行うだけの電車結びがおすすめです。強度は先ほどご紹介したFGノットのほうが高くなりますが、手順がシンプルでミスしにくい長所があります。

結び方は道糸、リーダーの端が互い違いになるように重ねて、互いの端で5回通しのハーフヒッチを行います。どちらも完全には締めこまず、両方の結び目ができてから締めこむのが結び方のコツです。FGノットに不安がある方、釣り初心者の方はこちらの結びから試してみてください!

 

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シーバス釣りに出かけよう!

釣り場に合う仕掛けでシーバスを狙ってみよう!

足元に強いウキ仕掛け、投げて使えるブッコミに大物狙いの泳がせと、餌釣りだけでもシーバスを狙える仕掛けは選択肢が豊富です。まずは遊びに行く釣り場の情報をチェックして、どんな仕掛けを選ぶか検討してみましょう。

釣り場の状況、仕掛けやタックルの準備に迷う方は、ぜひ店頭でスタッフにお問い合わせください!

 

 

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諦めてない?釣り人向けに体・道具・場所別の臭い対策&消臭アイテムを大公開!

「こんなもんだ」で済ませてしまうことが多い釣りの後の臭い。洗っただけでは、汚れは落ちても臭いは落ちません。今回は、車や部屋などの空間も含めて、石鹸でもなかなか落とせなくて諦めてしまうような臭い対策と消臭アイテムをご紹介します。

 

 

 

 

 

釣り人は臭くてあたりまえ?

釣行前と釣行後を比べると、魚の臭いであったり、コマセの臭いであったり、釣り人からはさまざまな臭いがします。しかも、発している本人ですら「嫌だな」「くさいな」と気分がブルーになってしまうほどの臭いです。服や釣り道具、車、部屋など、釣りが原因の臭いは家族にも迷惑がかかります。臭いのメカニズムと消臭対策を考えていきましょう。

 

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臭いを科学する

魚から受ける臭いは強烈です。強敵と対峙する時は相手を研究しなければなりません。まずは臭いを科学的に分析しましょう。そもそも魚から受ける「嫌な臭い」とは何が由来しているのでしょう。知ったうえで防止に努めることで消臭スキルを上げましょう。

 

 

酸化が原因の臭い

不愉快な魚の臭いには大きく分けて2つの原因があると言われています。一つ目が「酸化」です。これは水揚げされた魚の油分(脂質)が時間の経過とともに酸化し、分解されることによりアルデヒドやケトンと呼ばれる酸化物が増えたために発生する臭いです。いわゆる「劣化」が原因の臭いです。

 

 

旨味成分が分解される臭い

もう一つが旨味成分であるトリメチルアミンオキサイドが時間経過とともに分解されて出る、いわゆる「生臭さ」です。こちらは元が旨味成分であることから料理方法などで押さえることのできる臭いですが、タモやロッドに魚の血液などの臭い物質が付着してしまった場合はすぐに取り除かなければ、「生臭さ」が長期間続いてしまいます。

 

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臭いの原因対策

先の2つの原因は両方ともさまざまな方法で分解・消臭・除去することが可能な臭いです。代表的な消臭方法とその根拠を示します。

 

 

ケミカル消臭

化学的に消臭するには「中和」という方法を使います。酸性の臭いならアルカリ性で、アルカリ性の臭いなら酸性で中和消臭します。魚の生臭さの元であるトリメチルアミンオキサイドがアルカリ性の物質であることから、魚の生臭さは酸性の「お酢」などで消臭すると良いでしょう。例として、生臭い魚の代表格である鯖をお酢で〆る「〆サバ」などが挙げられます。

 

 

フィジカル消臭

物理的に消臭するには、臭いの元凶を直接取り除く力がある「アルコール」がよく使われます。当然、水洗いなども物理的消臭の範疇に入ってきますが、アルコールがさらに有効です。例えば、コマセの付いたロッドの持ち手などは、水洗い後にアルコールを拭きつけておくだけでアルコールが揮発する時に臭い物質も取り除いてくれるため、かなり有効です。これを「共沸効果」と言います。

 

 

バイオロジー消臭

生物的に消臭する方法は、いわゆる「生分解」の力を使います。代表的なものが乳酸菌や酢酸菌を使ったアルデヒドのアルコール還元などですが、これは時間をかけて臭いの元を菌に食べさせる消臭になるため、釣り人の即効消臭にはあまり使われません。ただし、菌による生分解ではない方法の生分解式消臭石鹸などは販売されています。

 

 

フィーリング消臭

感覚的に消臭するには、臭いを包み込む物質が必要です。臭いの原因そのものを取り除くのではなく、香料などで臭いを感じなくさせる方法で、これを「マスキング」と呼びます。例えば、青魚に対するショウガや白身魚のポワレに使うフェンネルなどがこれに当たります。実際の消臭剤であれば、「○○の香り」などのいわゆる「いい匂い」を配合してマスキングします。

 

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釣り道具の臭いを軽減するアイテム

こちらが最も重要なポイントだと思います。サビキ釣りなどでオキアミを触った手でEVA素材などが使われているロッドやタモを持つと、素材の細かい目になっている部分にオキアミが入り込み、いつまでも異臭を放ちます。まずは水洗いが基本ですが、それだけでは不完全です。

 

 

分解系消臭剤(イオンの力を使う)

「生分解は時間が掛かる」と紹介しましたが、ある程度のスピード感を持って消臭してくれるアイテムも最近では出てきています。「一瞬で」と謳っているものもありますが、それは使用タイミングや個人の感じ方もあるのでアテにはできませんが、かなりの効果が期待できる商品もあります。魚の酸化を進める金属イオンの力を抑制する力(キレート効果)を使うため、釣り道具に吹きかけておけば、翌日にはかなりの消臭ができています。

 

 

安全安心の原材料のものを選ぶ

この系統のアイテムは無香料で、かつ食品添加物由来のものしか原料に使われていないものを選びましょう。口に入ったり皮膚に付着したりしても安心であることがポイントです。釣行で直接魚が触れる確率の高いクーラーボックスなどにも安心して使用できるものを選ぶ必要があります。

 

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釣り人の臭いを軽減するアイテム

次は体に付着した臭いを消すアイテムです。前出の臭い成分(汚れ)を物理的に落とすソープと、化学的に落とす2つのソープがあることを知っているだけですぐに消臭名人になれます。

 

 

つぶつぶ入りの石鹸

アウトドア大国のアメリカやオーストラリアなどでは臭い消し用ソープとして、クルミの殻の微粉末などが混ぜられた石鹸が売られています。日本でも「スクラブ入り」などのネーミングで色々な石鹸が販売されています。特徴は自然由来の成分。適量を手に取ってゴシゴシするだけでかなりの消臭作用が期待できます。海や川で流してしまっても分解されるものを選びましょう。

 

中でも、生分解性能のある石鹸を選ぶことによって、化学的に魚臭さを取り除いてくれるので、魚特有のヌメリまで取れるスクラブ入りのものなら一石二鳥です。

 

 

半永久的に使えるステンレスソープ

最近「ステンレスと水と空気の触媒作用で消臭」するステンレスソープなるものが販売されています。確かに消臭されるのですが、商品の原理は不明です。使い方は、普通の石鹸と同じように流水で流しながら手などをゴシゴシ擦るだけです。ステンレスの塊なので半永久的に使えます。筆者は類似品を使用していますが、消臭効果が確認できています。また、キッチンのステンレス部分やスプーンなどでもほぼ同じ効果が期待できます。盲点でした。

 

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自家用車の臭いを軽減するアイテム

車内の臭いはかなりガンコです。というのも、車内の大部分が細かいデコボコの布で覆われており、布の隙間に入り込んでしまった汚れから出る臭い物質はなかなか洗浄もできないためです。ここは「分解」と「マスキング」を使うべきでしょう。

 

 

基本は噴霧式消臭剤

噴霧式消臭剤のおすすめポイントは「除菌」と「消臭」を同時にできるものです。アルコールが配合されているものを選び、アルコールが揮発する際に起こる共沸効果で物理的に臭いの元を連れ去ってくれる効果も期待しましょう。同時に除菌までしてくれますし、その上、香料でマスキングまでしてくれますので、密閉された車内などには最適です。(無香料タイプもあります)

 

釣り帰りに気を付けたいこと

ロッドやクーラーボックス、自分の手や服など、釣り帰りに臭いに気を使うことは多いと思います。しかし完璧に洗浄し、消臭スプレーなどで臭いの元をやっつけたつもりでも、臭いが無くならないことがあります。そんな時は靴の裏を見てみましょう。コマセを踏んでいるような場合があり、フロアマットを汚しているかもしれません。フロアマットは、釣行用にビニール製のものを用意しておくと汚れ防止になりますのでおすすめです。

 

 

頑固な汚れには「カーシートクリーナー」

なかなか洗浄のできないカーシートですが、あまりに汚れてしまった場合には「カーシートクリーナー」を使用しましょう。多くの場合、泡の発泡作用で汚れを浮かして拭き取るという方式ですが、シートにこびり付いてしまったコマセなどが目視できる場合にはピンポイントでブラシ洗浄しましょう。フロアマット洗浄にも対応しているものを選べば完璧です。

 

 

 

 

食卓の臭いを軽減するアイテム

さて、体を洗い、釣り道具も車内もキッチンを含む部屋もきちんと消臭できたら、最後は食卓での消臭を考えましょう。

 

 

魚の生臭さは料理方法で消す

魚の生臭さの原因であるトリメチルアミンは、酸性のもので中和させると良いと紹介しましたが、一方でこのトリメチルアミンは熱に弱いという性質もあります。つまり、煮魚やお吸い物にすると生臭い青魚などはかなり消臭されます。そこに、日本酒やみりんなどのアルコール成分を加えることで、共沸効果でさらに消臭。さらに、ショウガなどの香りの強い植物でマスキングをすれば嫌な臭いがしない美味しいお魚料理ができます。ちなみに、この対策は日本の伝統的な調理方法になります。

 

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空間消臭剤は有効か?

シュッとひと吹きで検証

筆者の手元に3種類の噴霧式消臭剤があったので、シャケを魚焼き器で焼いて煙を出してから空間に散布するという実験をしてみました。

 

 

結果:完全には消臭しきれない

完全に消臭されたわけではありませんが、どれも多少の効果は感じられました。有名メーカーのものはかなりのレベルで対象の臭いを消してくれましたが、香料の強さが要因である可能性もあります。また100円均一ショップのものは、瞬間的に香料の匂いがするものの、一旦外へ出てから部屋で戻るとシャケ臭さが鼻を突きました。無香料の消臭剤を持っていなかったことが今回の結果に繋がってしまいました。

 

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おすすめの無香料の消臭剤

評価の高い「釣専消臭」

釣専消臭という消臭剤ですが、オール天然素材で環境に優しいのに超強力な消臭作用があるという優れもので、しかも無香料。(財)日本紡績検査協会の検査で体臭からタバコや排泄臭まで検査した結果、そのほとんどで99%カットという結果が報告されています。

焼き肉のあとの臭いをサッと消したというTV番組での紹介から、関西地方を中心に売り切れが続きましたが、現在は解消されネットショップや釣具のポイントなどで手に入ります。

 

 

ペットにも使える

記事の前半で解説した臭いの原因物質を99%カット、しかもO-157などの菌も20分で99%カットとの試験結果が出ており、今回ご紹介した消臭剤の長所をすべ満たしつつ、即効性が無いという点をクリアした理想の消臭剤と言えます。

 

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臭いを数値化することは可能?

厳密には難しい

厳密に数値化するのは難しいです。「においセンサー」のような機械がありますが、その構造は「臭いの元である酸化物を半導体に付着させ、電気伝導の上がり具合を数値にする」というのが一般的です。つまり、いい香りがするバラの花束の数値が100、鼻を突くような生ゴミの臭いの数値も100だった場合、判別できるのは臭いの強さで、それ以上の事は分かりません。匂いの良い悪いの判断は人の鼻に頼らなければなりません。

 

 

臭気強度、快・不快度について

日本の悪臭防止法の中に「臭気強度」というものがあります。0の無臭から5の強烈な臭いまでの6段階で臭気ランクを付けています。また「臭気対策分野」では、-4の極端に不快から、+4の極端に快までの9段階で快・不快のランク付けをしています。双方とも国家資格である「臭気判定士」によるランク付けなのですが、やはり数値化は難しく、個々の判断にゆだねられている状況です。

 

やはり「不快」に分類される魚の臭い

魚の臭いは臭気対策分野の規定では-2の「不快」に入っています。これは臭気の強弱ではなく臭気の「質」なので、やはり魚の臭いは一般的には敬遠される臭いと言えます。

 

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釣りの臭い今昔

イワシミンチのコマセはかなりの悪臭

現在ではほとんど使われなくなった「イワシミンチ」のコマセ。東京湾のアジビシ船ではその昔、赤く染めたサイコロ状のイカを付け餌に、イワシのミンチをコマセにしてアジサバを狙っていました。船に取り付けてある大型のミンサー(ひき肉を作る機械)から次々に押し出されて来るイワシミンチを釣り船のお客さんがコマセバケツで受け取ります。

この作業やイワシミンチに慣れていない方は、作業中に嘔吐してしまうケースもありました。とにかく臭く、見た目も汚い。二重苦を背負ったエサでした。

 

 

今は夢のようなアイテムも

最近のコマセ釣りではほとんどがアミコマセを使っています。また、堤防サビキなどでは、手を汚さないチューブ式のアミコマセや、ブルーベリーの香りのアミコマセなど、臭い対策がバッチリの商品が続々と生まれています。

当然、釣り人が発する臭いも当時と比べると格段に少なくなっています。それでも魚の持つ臭い自体は「悪臭」の部類に分けられています。日々進化し続けている消臭グッズを使って快適な釣りをしたいものです。

 

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釣りにまつわる臭いを諦めずに対策しよう!

釣りをしていて魚やコマセなどでロッドや周辺道具を汚してしまったら、とにかく真水での洗浄が一番なので、まずはじゃぶじゃぶと洗う癖をつけましょう。その上で、消臭アイテムも駆使するのがおすすめです。

釣り由来の臭い対策は一つではありません。さまざまなグッズが売り出され、TPOに合わせた消臭ができるようになっています。ただし、原理が分かっていないと宝の持ち腐れということもあります。快適な釣りライフを送るために消臭グッズに目を向けてみましょう。

 

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エギングのラインシステムはどう組む?ライン・リーダーの上手な選び方を解説!

今回はエギングタックルの道糸とリーダーの種類や太さ選び、結び方についてです。おすすめのバランスや初心者の方におすすめの結び方も紹介しています。エギングラインの基本情報をまとめてチェックしたい方はぜひ参考にしてみてください!

 

 

 

 

 

 

エギングのラインシステムをマスターしよう

道糸とリーダーの選び方、結び方を覚えよう

エギングに必要なライン関連の情報をまとめてお届け!道糸とリーダーの選び方、糸同士の結び方を詳しくご紹介します。初めてのエギングタックルにはどんなラインがいいのか、用意すべきリーダーラインを含め、まとめてチェックしておきましょう!

 

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ラインシステムとは

ルアーゲームで使うライン全体を指す用語

まずは「ラインシステム」という言葉について簡単にご紹介いたします。この言葉は釣りで使うライン全体、つまり複数のラインをひとまとめに括って表現するときに使われている言葉で、ルアーゲームではリールに巻いてある「道糸」、道糸とルアーの間にある「リーダーライン」、この2カ所のことを指しています。

道糸をそのままルアーに結ぶ釣り、道糸とリーダーの間にさらにラインを結ぶ釣りもありますが、今回ご紹介しているエギングでは「道糸+リーダー」それぞれ1種類ずつのシンプルな構成です。道糸、リーダーの種類や太さ選び、実践的な結び方も紹介しているので、これからエギングを始める方はぜひ参考にしてみてください!

 

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エギングの道糸の選び方

エギングの道糸の選び方:各種ラインの違い

まずはメインライン、道糸の選び方についてです。ルアーゲームで道糸に使われている代表的なラインの種類はナイロン、フロロカーボン、エステル、PEラインの4つで、それぞれに他と比較して優れている部分、劣っている部分と違いがあります。

ナイロン、フロロカーボンは後述する2種と違い、仕掛けに直結できるメリットがありますが、やや伸びがありエギングには不向き。感度が低く、大きくシャクってもラインが伸びて、仕掛けをビシッと跳ね上げる動きが出せません。エステルラインは伸びが少なく感度が高い特徴を持っていますがやや特殊で、ライトゲーム、トラウトなど細糸の釣りでのみ使用されます。

PEラインはナイロン、フロロと比較して太さに対する強度があり感度抜群、伸びが少なく仕掛けをハッキリ動かせる相性抜群のラインです!細くてよく飛ぶという部分も、海での釣りでは大きな武器になります。PEラインが無かった時代はナイロンで仕掛けを引きずりながら釣っていたこともありましたが、今のエギングスタイルで遊ぶなら、道糸は相性抜群で高感度なPEラインで決まりです!

 

ラインの種類

特徴と比較

エギングとの相性

ナイロンライン

クセが残りにくくしなやか、仕掛けを直結できる、伸びがある、強度に対して太め

フロロカーボンライン

クセがつくと戻りにくいが張りがあって感度が良い、仕掛を直結できる、やや伸びがある、沈む速度が早め

エステルライン

伸びが少なく高感度、耐荷重を超えるとすぐに切れる、仕掛けの直結には向かない

×

PEライン

強度に対して細め、高感度、仕掛けの直結には向かない

 

 

エギングPEラインの選び方:太さの選び方

エギングで使用されているPEラインの太さは0.4号から0.8号程度まで。もっと細いもの、太いものを使用するケースもありますが、岸から遊ぶスタンダードな構成であれば、太さは0.6号前後というイメージでOKです。

初心者の方におすすめの太さは、強度、操作性ともバランスがいい0.6号です。小型サイズがメインの秋、大型サイズに期待できる春の釣り、どちらもこの号数で楽しめます。0.4号は細く飛距離と操作性に優れるのが太い号数との違いで、0.8号は太い分強く、根掛かりの回収や大きなサイズのアオリイカとのファイトで有利です。まずは万能な0.6号を200mリールに巻いて、エギングをスタートしましょう!

 

号数

長所

短所

おすすめの時期

0.4号

小さいサイズのエギを飛ばしやすい、操作しやすい、高感度

根掛かり回収率が低い

秋の小型サイズ狙いに!

0.6号

エギ、イカのサイズを問わないスタンダード!

専門性は低い

オールシーズン!

0.8号

根掛かりを回収しやすい、大型サイズとファイトしやすい

小さいサイズのエギを飛ばしにくい、操作しにくい

海藻が生える春!

 

 

エギングPEラインの選び方:種類の選び方

PEラインの製品選びについてもチェックしておきましょう。このラインは細い糸を縒って作られたラインで、縒り糸の本数やコーティングの違い、素材などでグレードが分かれています。主には4本縒り、8本縒りがあり、水に沈むシンキングPEも登場しました。それぞれ強度と価格のバランス感に違いがあり、縒り本数が多いほど表面のザラツキが減り、飛距離アップや感度向上が期待できます。

4本縒りは価格が安価ながら、太い原糸を編んでいるため表面にザラつきがあり、ガイドとラインが擦れる音が気になったり、接触の抵抗で飛距離が落ちる場合があります。8本縒りは4本縒りと比べて原糸が細く、編み込みが密で表面が滑らかです。より真円に近いので、抵抗が少なく糸鳴りも気になりません。

アオリイカが軽く引っ張ったようなアタリは、ラインを見てアワせるのがエギング釣果アップのポイント!特に昼の釣りでは、道糸の視認性は釣果に大きく影響します。先端には透明なラインを結ぶので、色は視認性の高いものを選んでみましょう。

日中の釣りがメインの方には、視認をサポートしてくれるマーカー入りのもの、視認性に優れているライムグリーンがおすすめです。夜釣りが多い方は、暗い中での視認性を重視して白や蛍光の黄色、ピンクを検討してみてください。

ラインのカラーは発色がハッキリと鮮やかなものほど劣化した時の色落ちが気になりやすく、パステル調のカラーは色落ちが少し分かりにくい、白は汚れが気になりやすいといった特徴もあります。白は膨張色で見やすいカラーでもあるので、色落ちと見やすさを天秤にかけながらカラーを選択してみてください!

 

PEラインの種類

特徴と比較

初心者へのおすすめ度

4本縒り

価格が安価!

8本縒り

真円性が高くしなやかで抵抗が少ない

シンキングPE

水に沈むが若干強度が低く、クセがある

 

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PEラインにはリーダーが必要

リーダーラインはどうして必要?

先ほどはPEラインのよい部分ばかりを紹介しましたが、PEラインの弱点についてもご紹介しておきましょう。他のラインと比較して一番ネックになるのは傷に弱いという特性で、細い糸を縒って作っている関係上、1本が切れると負荷がそこに集中して切れるというトラブルが起こります。太さに対する強度、伸び率の低さや感度は抜群のPEラインですが、一カ所傷がつくと途端にもろく、強度低下が大きいというのが大きな弱点です。

この弱点を補ってくれるのがリーダーラインです!傷に耐性があるリーダーラインを道糸の先に結んで、仕掛け付近の傷がつきやすい部分を保護しましょう!この構成であれば、擦れるリスクがある仕掛け側はリーダーライン、海中に斜めに入ったPEラインは擦れない部分となって、傷に弱いPEラインの弱点を補えます。

 

 

リーダーラインの長さはどのくらい必要?

前項でご紹介したようにリーダーラインの主な役割はキャスト時等の衝撃吸収、水中等での道糸の保護で、リーダーの長さは道糸が障害物に接触しない程度の長さが必要です。磯など起伏に富んだ地形では長めのリーダーが必要になりますが、堤防や港で遊ぶときは、1m程度で十分に役割を果たします。この長さであれば、感度には大きな影響はありません。傷が付いたら仕掛け側からカットして、必要最低限の60cm程度まで短くなったら、改めて1m結び直すのがおすすめです。

キャスト時、トップガイドに結び目が入って投げにくい時は、結び目が外に出るように垂らす糸の長さを調整してみましょう。リーダー1mで投げにくいと感じたら、少しカットして自分の投げやすい長さに調整して遊んでみてください!

 

 

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エギングのリーダーラインの選び方

エギングリーダー:種類の選び方

次はリーダーラインの種類についてご紹介します。傷に強い特性を持つラインはナイロン、フロロカーボンの2種類で、現在はフロロカーボンがリーダーラインの主流です。他のラインと比較するとフロロカーボンのほうが水に沈みやすく操作性がよいこと、ナイロンと比較して初期伸び率が低く感度が高い、というのがフロロカーボンのメリットで、多くの釣り人からリーダーとして選ばれている理由です。

PEラインの準備ができたら、組み合わせるリーダー用のフロロカーボンも準備!出来れば道糸用製品を使うのではなく、小型スプールで持ち運びに便利なエギング用製品をお選び下さい。小型サイズのエギングリーダー用製品を使うと便利です!

 

 

エギングリーダー:太さの選び方

リーダーの太さ選びについてです。基本的な選び方は道糸と強度を比較して同程度、もしくは少し弱めを選ぶ方法で、このバランスにしておけば、根掛かり時に道糸から切れるトラブルを防げます。PE0.6号を選んだ方は、10lb、2.5号程度のフロロリーダーを組み合わせるのがおすすめです。

障害物が気になる時は、太いリーダーを選択する方法もあります。擦れに対する耐性を重視したセッティングで、根ズレの対策をしてみましょう。根掛かり回収率を上げたい時や、釣れるアオリイカのサイズが期待できるときは、直接引っ張った時の強度を重視して道糸、リーダー両方を太いものとするとバランスが取れます!

 

道糸の太さ

組み合わせるリーダーの太さ

バランス感

0.4号

8lb(2号)がおすすめ!

操作性重視

0.6号

10lb(2.5号)がおすすめ!

中間的

0.8号

12lb(3号)がおすすめ!

強度重視

 

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PEラインとリーダーラインの結束方法を2つご紹介

糸同士を結んでみよう!

PEラインとリーダーラインの準備ができたら、糸同士の結束に挑戦してみましょう!PEラインはナイロンやフロロと違い、滑りやすく抜けやすいラインです。専用の結び方を使わないとうまく結束できません。初心者の方でも簡単に結べる結束方法、定番の結束方法と2つの結び方をご紹介するので、一度結んでみて、自分に合っていると感じる方から習得してみてください。

自宅で結んでおけばしばらく使えますが、トラブルがあった時は現地で道糸とリーダーを結ぶ必要が出てきます。何度か練習で結んでみて、結束が成功しているか、手順が手になじんでいるかを確認してから釣り場に出かけるのがおすすめです!

 

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1.ラインの結束方法:電車結び

現場で手早く結束可能!

簡単で初心者向けの結び方、電車結びをご紹介します。結束の強度自体は後述するFGノットに劣りますが、比較的手順を覚えやすく、現場で手早く結べるビギナーフレンドリーな結び方です。

PEライン初心者の方は多くの方がこの結び方から釣りを始めるので、すぐに使えるシンプルな結びから覚えたい!という場合は電車結びから習得しましょう!手順は次の項目で詳しくご紹介します!

 

 

電車結びの手順を解説!

電車結びの手順は3ステップです!道糸の端とリーダーラインの端が互い違いになるように重ね、両側でユニノットを結び、締めこみます。ユニノットはリーダーラインと仕掛けを結ぶときにも必要になる結びなので、釣り初心者の方はここで合わせて習得しておきましょう。

ユニノットの手順は、まずラインを2点から中央に向かって押し込んでループを作り、ループの中に糸の端を通すところからスタートします。3回から5回ほど通し、ループから出ている糸の先を引っ張って結び目をゆっくり小さくしていきましょう。ある程度小さくなったら、ループの後ろにある元の糸を引っ張って、位置を調整し完成です。

電車結びはこのユニノットを道糸、リーダーラインで2回行い、締めこんで完成!コツは結び目を口に含んで軽く濡らし摩擦熱を防ぐこと、片側を結び終わっても完全には締めこまず、両側で結び目を作ってから、締め込みを行うことの2点です!

 

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2.ラインの結束方法:FGノット

結束強度が高い定番の結び

せっかく覚えるならずっと使える結び方だけ習得したい!という方には、ソルトルアーゲームの定番、FGノットをおすすめします。電車結びと比較して結束強度が高いのが大きな特徴です。

シンプルな電車結びと違いちょっと手順が複雑で練習が必要ですが、一度覚えてしまえば、さまざまな釣りで出番を作れます。大きなサイズのアオリイカが掛かっても、不安を感じることなく勝負できる信頼性の高い結び方です!

 

 

FGノットの手順を解説

FGノットの結び方は、編み込みパートとハーフヒッチパートの2部構成。電車結びと比較すると手を動かす回数はかなり多いように感じますが、2つの工程に分けて考えると、同パート内で同じことを何度も繰り返しているだけ、というようにシンプルに考えられます。

まずはPEラインとリーダーラインが十字になるように構えて、編み込みパートからスタートです!編み込みはリーダーの先側をPEラインにくぐらせて、上から1回、下から1回と交互にクロスさせてワンセット。まずはこの作業を12回前後行いましょう。編み込みができている場所を指で押さえながら編んでいくのがポイントです。

次はハーフヒッチパートです!ハーフヒッチはループを作って中に糸を通すだけ、最もシンプルな結び方のことを指しています。まずは先ほど作った編み込みが緩まないように、1回通しのハーフヒッチを行った後、軽く湿らせてからしっかり締め込みます。いきなり締めこまず、結び目を小さくしてから編み込み部分へ滑らせるように寄せていくのが結び方のコツ。この締め込みが緩いと強度が下がるので、ジワジワ力を掛けながらしっかり締めましょう。糸が太い時は要注意です。

締め込みが終わったら、リーダーラインを巻き込みながらPEラインでハーフヒッチを5回から10回、同じ回数、PEラインだけでハーフヒッチを行います。最後に締めの2回通しハーフヒッチを行い、余分なラインをカットして完成です!リーダーの端は焼きコブを作ると、すっぽ抜けにくく信頼性の高い結束になります!

 

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リーダー結束の補助アイテムもチェック

FGノットの結束にはノッターが便利!

FGノットで糸同士を結ぶときは、専用アイテム「ノッター」があると結束がより確実に!左右の丸いパーツは糸の巻きつけに対応していて、不安定な糸の張り具合を安定させてくれます。手の運びがかなりスムーズになるので、手早く結びたい方、しっかり結んで結束強度を安定させたい方、どちらにもおすすめです!

 

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メインライン・リーダーラインの交換タイミング

劣化を見極めて交換しよう

PEライン、フロロカーボンのリーダーライン、どちらにも交換が必要になるタイミングがあります。目安となるのは見た目の劣化ですが、見極めに不安がある初心者の方には、期間を決めて交換してしまう方法もおすすめです。

PEラインは表面の毛羽立ち、色落ちといった初期状態との違いが交換の目安になります。ダメージが気になる時は先端側を20mほどカットしてしまいましょう。先端側ほど使用頻度が高く、劣化が早くなります。巻き直しの目安となる期間は釣行頻度次第ですが、半年から1年程度とするのがおすすめです。

リーダーラインは表面の裂け、指で触ってざらつきがある、つぶれや折れ目がある、こんな見た目の違いが出た時に交換が必要になります。気が付かないうちにダメージを受けているケースもあるので、半日程度、釣行毎に結び直しを行いましょう。頻繁に新しくしておけば、大きいサイズが掛かっても安心です!

 

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エギングのラインシステムはコレでバッチリ

バランスのよいセッティングで釣果アップ!

糸同士の結束は初心者の方にとって最初のハードルとなるポイントですが、PEラインの感度と飛距離には、ひと手間掛けて覚えるだけの価値があります。特に感度面での違いは絶大で、ターゲットの引きがダイレクトに伝わる面白さはPEラインの釣りならではです。

まずは電車結びからでも大丈夫!トラブルがあっても釣り場で結び直せるように予習して、当日の釣りを満喫しましょう!

 

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アジングの仕掛け講座!基本の作り方やワーム・ジグヘッドなどの選び方まで!

今回はアジング仕掛けを一気に紹介!定番のジグ単から覚えておきたい遠投リグまで、アジング入門で知っておきたいスタンダードな仕掛けをまとめて解説します。仕掛けに必要なパーツ一覧、動かし方も解説!初心者の方はぜひ参考にしてみてください!

 

 

 

 

 

アジングの仕掛けを覚えよう

仕掛けの種類と釣り方を解説

今回はアジングで使用されている仕掛けの種類、作り方の解説です。代表的なジグ単はもちろん、覚えておきたい遠投リグの使い方とコツ、必要なパーツの一覧も紹介しています。豊富な仕掛けの中から、自分の釣りに合うものを選んで遊ぶのがアジングを楽しむコツ!始めたばかりの初心者の方も、ぜひチェックしてみてください!

 

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アジングの仕掛けは種類が豊富

ソフトルアーをメインにハードルアーも活躍

アジングの仕掛けは、柔らかい素材でできたソフトルアー、ワームと、金属や樹脂でできたハードルアーの2種類がメインです。ハードルアーは針付き、ソフトルアーはオモリと針が一体となったジグヘッドと組み合わせて使用します。

仕掛けの種類が豊富なアジングの中で、最も人気のある釣り方はワームを使った夜釣りです。どの釣り方から始めるか、どの仕掛けから悩む場合は、このスタイルをメインに検討するのがおすすめ。条件が合えば日中の釣り、ハードルアーの釣りも有効とイメージしておきましょう!

 

 

ソフトルアーは遠投リグにも

アジは他の魚よりもゆっくり上から落ちてくるアクションに反応がよく、ジグヘッドは2g程度までの軽いものがメインになります。小さな港の中で釣る時はこの程度の重さでもアジが居る場所まで仕掛けを投げられますが、大場所では軽すぎてアジの群れまで仕掛けが届かないことも。

単純にジグヘッドを重くするとゆっくり落ちる動きが出せなくなるので、沖側を回遊するアジを狙う時は、ジグヘッドの上にオモリをプラスする遠投リグを試してみましょう。下部はジグヘッド+ワームなので仕掛けの構造は非常にシンプル!ある程度以上の重さを使用する場合は専用のタックルが必要になりますが、プチ遠投ならタックルはジグヘッド用のものを流用できます。

アジングの仕掛けはジグヘッド+ワームがメイン、遠ければ重さをプラスする遠投リグ、この2つをメインに、大きな変化が欲しい時はハードルアーを使うとイメージしておけばバッチリです!

 

仕掛けの種類

特徴

初心者おすすめ度

ジグヘッド+ワーム

アジング仕掛けの基本!

遠投リグ

沖側を狙う釣りにおすすめ

ハードルアー

ワームには無い長所がある!

 

 

アジング仕掛けまとめ

基本はジグヘッド+ワーム

飛距離が欲しい時はオモリをプラスする遠投リグ

条件が合えばハードルアーも有効

 

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アジング仕掛け:メタルジグ編

マズメと日中に強いメタルルアー

まずは日中の釣り、アジが小魚を追っているパターンに強いメタルジグをご紹介します。ジグヘッドよりも速い動きを演出しやすく、ワームには無い輝き、フラッシングを持っているのがこのルアーの強みで、シルエットに対して重さがあり、飛距離が出てよく沈む点も大きな魅力です。使用されるウェイトは1gから20g程度までで、沖側を狙う時は、強いタックルを使って重いウェイトを使用します。

初心者の方には、細い針が付いているアジング向けの製品の中から、スタンダードなアジングタックルで遊べる重さの3g前後、キラキラ輝くシルバー系のカラーという条件で揃える選び方がおすすめです。投げるだけでなく真下に落とす釣り方も有効で、この場合は動かし方が簡単!ロッドでチョンチョンと跳ね上げ、ロッドをゆっくり下げて落とすの繰り返しだけで遊べます。投げた後はタダ巻きも有効で、初心者の方でも簡単に遊べるルアーです!

 

 

夜釣りで使えるメタルジグも

近年は日中の釣りだけでなく、夜釣りにもメタルジグを投入するスタイルが流行の兆しを見せています。常夜灯下など光源があるポイントでは特に有効で、日中の釣りで使うジグよりもフラットで軽くゆっくり落ちるもの、夜光が入ったカラーが人気です。

1g、2gはジグヘッドと同じタックル、同じような操作で遊べるので、こちらも初心者の方でも気軽に遊べます。ジグヘッド+ワームから変化が欲しい時のオプションに、明るくなってきた時間帯の攻略に、軽量メタルジグを試してみましょう!ラインはエステルラインのままでOKです!

 

 

メタルジグまとめ

日中の釣りにおすすめ

初心者におすすめの重さは1gから3g程度

夜釣りにも有効

 

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アジング仕掛け:プラグ編

存在重視でプラグ

ミノー、シンキングペンシルといったプラグは、ワームよりも水中で存在感を出せる選択肢です。日中の釣りには40mm前後の小型シンキングミノー、ナイトゲームには30mm前後のシンキングペンシルが有効、どちらもメタルジグと同じく、小魚を追いかけているアジに対して効果が高いです。メタルジグよりもゆっくり動かせる、水を押す力が強い、これらの特徴をローテーションのきっかけにしてみましょう!

使い方はシンキングミノー、シンキングペンシルとも簡単なものから楽しめます。ゆっくりタダ巻きを基本に、アクセントが欲しい時は軽くロッドでチョンチョンと動かして、アジが好むスローなフォールに移行しましょう!

 

 

 

タックルはジグ単向けでOK

アジング向けのプラグは小型で軽量、シンキングペンシルは操作感もほとんどジグヘッド単体と同じで、軽いものはエステルラインでも使用できます。まだまだ発展途上な釣り方ではありますが、使い方は簡単、使えるタックルの条件も厳しくなく、初心者の方でも遊びやすい釣り方です。ジグ単タックルにプラスするオプションとして、メタルジグだけでなくハードルアーも検討してみてください!

 

 

アジングプラグまとめ

ナイトゲームには30mm前後のシンキングペンシル

デイゲームには40mm前後のシンキングミノー

タックルはジグ単向けでOK

 

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アジング仕掛け:ソフトルアー編

アジング仕掛けの基本

ジグヘッドと組み合わせて使うワームは、アジングの基本となる仕掛けです。アジがメインベイトとしているプランクトンを最も表現しやすい仕掛けで、波動が小さくアクションは非常に穏やか、シラスなど小魚を表現することもできる使い勝手のよさから、アジングの基本と呼ぶべき仕掛けになります。

日中向けのダートタイプ、夜釣り向けのスタンダードタイプと種類があり、夜釣り向けは他の釣りで使うワームに比べて柔らかいのが大きな特徴です。これはアジの吸い込む捕食動作に対し、ワームが折れ曲がって針を口元へ届けるためのセッティングで、専用ワームを使う大きなメリットでもあります。アジングに使うならアジングワーム、専用製品を選ぶのが揃え方のポイントです!

 

 

テールの種類とサイズの使い分け

アジング専用ワームの中にもサイズやテール形状の種類があって、アジのサイズやパターンに応じた使い分けが楽しめます。釣れるアジのサイズが小さい時はワームも小さく、大きい時は大きくというのが基本ですが、情報がある時は捕食しているベイトにも注目して種類を選んでみましょう。プランクトンやアミを捕食しているときは1インチから1.5インチ、小魚を捕食しているときは1.5インチから2インチ、ゴカイなどがベイトのときは、細長いタイプと使い分けられるとバッチリです。

テールの種類はアジの吸い込みを邪魔しない、ストレートなピンテールタイプがアジングワームの基本です。カーリーテールやシャッドテールはアピール力に優れています。まずはピンテールを複数、余裕があれば他のテールタイプも検討してみるのが、おすすめの揃え方です!

 

 

アジングワームまとめ

柔らかいアジング専用が有利

サイズは1.5インチを基本に

テールの種類はピンテールがおすすめ

 

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ソフトルアーを4つの仕掛けに分けて解説

ワームの仕掛けを使い分けよう

ここからは、アジングの基本であるワーム+ジグヘッドの仕掛けを細かく解説します。入門におすすめのジグヘッド単体と合わせて、代表的な遠投リグであるキャロライナリグ、スプリットショットリグ、フロートリグの3つもチェックしておきましょう。

遠投リグはある程度の重さ以上から専用タックルが必要になりますが、軽いウェイトを選べば1タックルで一通り試してみることもできます。自分の釣り場に合う仕掛け、自分が使いやすい仕掛けを探すところから始める方には、重さを抑えたプチ遠投もおすすめです。アジングに慣れてきたら、ジグ単タックルと遠投タックル、2つを用意する方法を検討してみてください!

 

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①ソフトルアー仕掛け:ジグヘッドリグ

ジグヘッドリグを3つに分けてご紹介

仕掛け構成がシンプルなので、準備が簡単なジグ単仕掛けからチェックしてみましょう!ジグ単はジグヘッドを単体で使用するアジングで最も出番の多い仕掛けで、レベルを問わず、多くの方が専用タックルを用意して楽しんでいる仕掛けでもあります。入門用の仕掛け選びに迷ったら、まずはこの仕掛けを選択しましょう。

仕掛け構成はジグヘッドの針にワームを刺して、スナップ、または直結でリーダーに接続すれば完成です。ジグヘッドの重さを変える頻度が高い釣りなので、基本的にはスナップを使う構成をおすすめします。

仕掛け作りのコツはワームの付け方で、できるだけ真っすぐになるようにセットするというのが、ワームを使う釣り全てに共通するコツです。ボディが捻じれていたり、針位置が偏っていたりすると泳ぎが不自然になり、アジに違和感を与えて釣果が落ちます。針ではなくピンにワームを刺すジグヘッド、針が通る穴が開いているワーム、装着をサポートしてくれるアイテムなど、きれいに刺しやすい製品も展開されているので、初心者の方はぜひチェックしてみてください。そして、初めての場合はまっすぐ刺せるようになるまで、家で同じワームを使って何度も練習してみると良いでしょう。

 

 

①アジング入門には軽量ジグヘッド

港の中から堤防外向きの近距離戦まで、出しどころの多い構成が軽量ジグヘッド+アジングワームのセッティングです。使用する重さは0.4gから1.5g程度までで、基本となるウェイトは0.8gとするのがおすすめ。アジング専用のジグヘッドは針の軸が細く、形状にも工夫が施されているので、ワームと同じくジグヘッドもアジング向けのものを選択しましょう。ヘッドの形状はさまざまなものが展開されていますが、入門にはスタンダードな丸形がおすすめです。針の大きさは釣れるアジのサイズ、ワームのサイズに合わせて、#8を基本にセレクトします!

 

 

②日中の釣りにはダートジグヘッド+ダートワーム

日中の釣りには、三角の尖ったヘッドが特徴のダートタイプジグヘッドに、専用のダートワームを組み合わせたジグ単がおすすめです。重さは夜釣りのジグヘッドよりも少し重めに、しっかり沈んでキビキビ動く3g、5gと揃えるのがコツ。ジグヘッドとワームを同じメーカーのもので揃えるというのもポイントになります。夜釣りよりもしっかりと、ロッドの竿先でチョンチョンと動かしてアジを誘いましょう!

 

 

③重めのジグヘッドでボトム攻略

スタンダードな形状で2.5g、3gとあるヘビーウェイトのジグヘッドは、上から落ちる動きを見せるのではなく、底につけて止めたり、跳ね上げたりするボトム系の釣りで活躍するウェイトです。港内から堤防外側の釣りまで、厳寒期などアジが沈んで底を強く意識しているシチュエーションで効果を発揮します。出番はそれほど多くは無く、最初からこの重さまでジグヘッドを揃える必要はありませんが、アジングに慣れてきたら重いジグヘッドの出しどころも検討してみましょう!

 

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②ソフトルアー仕掛け:キャロライナリグ

アジング遠投リグの代表格

ここからは、先ほどご紹介したジグ単の上部に重さをプラスする遠投リグをご紹介します。まずはアジング遠投リグの代表格、キャロライナリグをチェックしてみましょう。この仕掛けはリーダーを30cmほど結んでから中通しの専用オモリをスイベルで止めて、スイベル下部にまたリーダーを30cmほど結び、あとはジグ単というシンプルな構成です。中通しなので、シンカーの付け方はスイベルで遊動範囲を制限するだけで遊べます。

スイベルに結ぶリーダーは4lb程度、長さは20cmから30cmがおすすめで、ジグヘッドはジグ単と同じように0.8g前後を使いましょう。専用シンカーは素材や形状に工夫があり、重さに対してゆっくり沈むのが特徴です。メインラインはキャロ以外の遠投リグを使う時も、3g程度まではエステルラインで対応可能、5g以上はPEラインを使うとイメージしておくのがおすすめ!ロッドとラインだけ調整すれば、釣り初心者の方でも仕掛け作りは簡単です!

 

 

揃える仕掛けパーツをチェック

揃える仕掛けパーツ

選び方のポイント

ジグヘッド

0.4gから1g程度

スナップ

アジング向け小型スナップ

ワーム

スタンダードなアジングワームでOK!

リーダー

4lb前後を20cmから30cm

キャロシンカー

入門には分かりやすい5g程度までがおすすめ

スイベル

アジング向けの小型サイズ

クッションゴム・ビーズなど

アジング用スイベルに付属しているものを使うと手軽

ジグ単部分以外で揃える仕掛けパーツは専用のキャロシンカー、スイベルとクッションゴムかビーズ、この3点です。シンカーの重さは15g程度まで選択できますが、初心者の方には専用タックルでなくても遊べる3g、5g程度をおすすめします。

クッションゴム、ビーズはシンカーがスイベルにぶつかる感覚を低減し、アタリと混同する頻度を下げてくれるパーツです。

 

 

キャロライナリグの使い方とコツ

キャロライナリグの動かし方は、大きくゆっくりシャクって少しフォール、ゆっくりロッドを引いてサビキ、この繰り返しが基本になります。ジグ単より沖側で操作すること、早く沈むこと、この2つを意識して、ジグ単の動かし方を少し大きくするというイメージを持つのがロッドアクションのコツです。着水後どの程度沈めるかで、表層からボトムまで広く探れます!

 

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③ソフトルアー仕掛け:スプリットショットリグ

深場・流れの速い釣り場にスプリットショットリグ

 続いてご紹介するスプリットショットリグは、キャロライナリグのシンカー固定バージョンです。シンカーまわりのパーツが変わっただけで、仕掛けの構造やジグ単部分のセッティングはほとんど同一。シンカーの付け方は先にゴム製のストッパーを中間リーダーに通しておいて、シンカーの上下をストッパーに差し込んで固定します。リーダーは少し長めに、シンカーから40cmほど結んでおくのがおすすめです。

シンカーが中通しではなく固定式となったことで、感度はキャロより若干落ちますが、シンカー位置やシンカーに対する入力が分かりやすく、操作面ではスプリットショットリグの方が簡単に遊べます。キャロライナリグとの使い分けはこの操作性の高さを意識して、ゆっくり誘って感度の高さを活かしたい時はキャロ、早く動かしたり、シンカーの感覚を見失いやすいようなシチュエーションにはスプリットショットと使い分けるのがおすすめです。流れが速い、深い、風が強い、こんな時はスプリットショットを試してみましょう!

 

 

揃える仕掛けパーツをチェック

揃える仕掛けパーツ

選び方のポイント

ジグヘッド

0.4gから1g程度

スナップ

アジング向け小型スナップ

ワーム

スタンダードなアジングワームでOK!

リーダー

4lb前後を40cm程度

スプリットシンカー

入門には分かりやすい5g程度までがおすすめ

シンカーストッパー×2

スプリットシンカーに付属しているものを使うと手軽

スイベル

無くてもよいが、あると仕掛け調整が簡単

スプリットショット用に揃える仕掛けパーツは、スプリットシンカーとシンカーストッパー(ウキゴム)を上下分で2つ。キャロからシンカーの付け方が変わってパーツが少し増えていますが、必要なものが全てセットになった製品もあり、1パッケージからでも遠投リグの釣りがスタートできます。オモリが固定式なのでスイベルは無くても機能しますが、結び直しなどを考えると付けた方が快適です。必ず必要なものではありませんが、他の遠投リグでも使えるので、合わせて用意しておくのがおすすめです。

 

スプリットショットリグの使い方とコツ

動かし方のイメージはキャロとほとんど同じです。ラインにテンションを掛け、シンカーを引っ張るタイミングを作ることで、ジグ単と同じ動きを沖側でも演出できます。こちらもシンカーが先行して沈む状態があるので、ジグ単の時よりもフォールの時間を短くするのが動かし方のコツ。大きくゆっくりシャクってシンカーをリフト、テンションフォールから少しロッドでサビく、この繰り返しで簡単にジグヘッドのリフト&フォールが行えます!

 

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④ソフトルアー仕掛け:フロートリグ

浅場・表層の攻略にフロートリグ

最後はメバリングをメインに活躍しているフロートリグをご紹介します。フロートにはゆっくり沈むものと完全に浮くものがあり、底まで沈めようとするとかなり待つことになる仕掛けではありますが、沖まで浅い釣り場の表層から中層までを釣る時は、アジングでもバッチリ活躍できる仕掛けです。フロートの重さは3g程度から20g程度まで選択できます。

構造はキャロのシンカーがフロートになった内容で、こちらもサルカンより下はジグ単と同じです。シンカーに比べて沈降がスローなので、リーダーは60cmから1m程度と長めにとって、ジグヘッドがゆっくり沈む時間を長く設定しましょう。フロートが通る部分、道糸からサルカンまでの中間リーダーは30cm程度あれば十分です。シンカーよりも沈降が遅い中通し式フロートはキャロやスプリットショットからの交換が簡単、釣り場やレンジに合わせた使い分けが楽しめます!

 

 

アジングでは固定式も人気

固定式とは付け方が異なる固定式のフロートを使う場合は、道糸とリーダーの結束部分付近からラインを出して、このラインにフロートを接続する付け方を使います。三つ又サルカンを使う付け方、結束時の余ったリーダーを使う付け方など、フロートの付け方はメーカーによって推奨のセッティングがあるので、購入時にパッケージで確認してみてください。ラインを出して結ぶ付け方の場合は、10cmから15cmほどラインを出して結ぶのがおすすめです。

 

 

 

揃える仕掛けパーツをチェック

揃える仕掛けパーツ

選び方のポイント

ジグヘッド

0.4gから1g程度

スナップ

アジング向け小型スナップ

ワーム

スタンダードなアジングワームでOK!

リーダー

4lb前後を60cmから1m程度

フロート

入門には分かりやすい10g程度までがおすすめ

三つ又サルカン

固定式でのトラブル回避に

スイベル

固定式の場合は無くてもよいが、中通し式には必須

フロートリグ用に必要なものは中通し、もしくは固定式のフロート本体と、スイベル、三又サルカンの3点です。付け方によって必要にならないパーツもあるので、先にフロートを選んで、推奨されているセッティングを確認しておきましょう。

リーダーはサルカンからジグヘッドまでの部分に4lb前後を60cmから1m程度、PEラインからサルカンまでの中間リーダーには、6lbなどやや太いものを選んでもOKです。シンカーの時もフロートの時も、重いものを使う時は中間リーダーを太くして対応するのが仕掛け作りのコツ、アジに見せる部分は細いラインを使えます!

 

 

フロートリグの使い方とコツ

使い方のコツはシンカーよりもゆっくり沈むフロートのイメージです。完全に浮くタイプを選んだ場合、ジグヘッドはジグヘッドの重さだけで落ちることになるので、フォール時間はジグ単の時と同じ程度まで長めにとってOK!ジグヘッドの重さでフロートが沈む場合や、沈むものを選んだ場合の沈降もかなりスローで、キャロ、スプリットよりもゆっくり動かせます。軽く巻く、もしくは軽くロッドでチョンチョンと動かしてジグヘッドをリフト、ゆっくりサビいてフォール、この繰り返しで浅場を攻略しましょう!

 

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ソフトルアー仕掛けにアシストフック

掛かりが悪い時はアシストフックを試そう

釣れるアジが小さかったり、食いこみが悪くアタリがあるのに乗らないという時は、ジグヘッドの針よりもさらに小さいアシストフックを試してみましょう。ジグヘッドの針軸に結ぶだけで使い方は簡単、アジのキャッチ率を高めてくれます。遠投リグで沖に投げてうまくアワセが決まらない時にもおすすめです!

 

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アジングの仕掛けはコレでバッチリ

いろいろな釣り方で遊んでみよう

港内常夜灯から堤防外側まで、アジングは釣り場に合わせてさまざまな仕掛けを選択できる釣りです。手前を釣るなら感度に優れ、効率のよいジグ単がベストですが、沖側にしかアジが居ないシチュエーションに備えて、メタルジグや遠投リグを用意しておくと、釣り方の幅がグッと広がります。

ジグ単の釣りがちょっと難しいアジングですが、ジグ単の動かし方さえ覚えてしまえば、遠投リグの釣りは意外と簡単!ジグヘッドの釣りを体験したら、ぜひ遠投タックル、遠投リグの釣りにもチャレンジしてみてください!

 

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釣り場で食べるご飯特集!釣り人なら分かる人気料理とアレンジレシピをご紹介!

釣り場でのお楽しみといえば当然釣果でしょう。しかし、それ以外で心躍るのが「釣り場でのご飯」ではないでしょうか。沖磯などでの連泊釣行ともなればご飯も工夫が必要になります。本記事では、お弁当などのアレンジによって美味しく楽しく食べられる釣り場ご飯をご紹介します!

 

 

 

 

 

釣り場で食べるご飯は美味しい

大自然の中で食べるご飯は、それが海でも、山でも、川でも、とても美味しく感じます。これは大自然が調味料になるからでしょうか?「キャンプ飯」と聞いただけでもお腹が鳴ってしまいます。

しかし、釣りとご飯のコラボレーションとなると、釣りというメインイベントがあるため少し様相が変わってきます。中には「釣りをしている間は食べない」という方もいますが、美味しいものをいただくチャンスを自ら放棄しているので、もったいないですね。釣り場ならではの簡単で美味しいご飯を紹介していきます。

 

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釣り場ご飯はちょっと特殊

釣り場ご飯は基本「お手軽に」

釣り場での食事は少し特殊で、何よりも手軽さが求められます。人間が空腹になる時間は、「マヅメ」といって魚もお腹がすく時間にあたります。当然釣りがしたいですよね。また、その時間を外したとしても、「ジアイ」という不確かな爆釣タイムが何時訪れるとも限りません。そのため、のんびりとご飯を食べている場合ではなくなります。釣り場では、支度も素早く、摂取も素早くが基本になってきます。

 

 

お手軽だけどとても大事な釣り場ご飯

素早くとはいえ、軽視するかというと、そういうわけでもありません。仕事、遊び、スポーツなどで空腹によるミスほど無念なものはありません。お腹が空いてイライラしていたばかりに、しなくていいミスをしてしまうなどとても残念なことです。もちろんそれは釣りでも同じこと。食事によるブレイクタイムを設けることで心と身体の疲れをリセットし、ハイパフォーマンスを維持できるよう心がけましょう。

 

 

なるべく軽量に

沖磯などに上がって連泊釣行などということになれば、必ず何度かは食事を摂らなければなりません。しかし、沖磯に連泊ともなるとその装備だけで100㎏を超すこともあります。その中に食材を追加することは持ち運びにも大変かもしれませんが、少しの工夫で手軽かつ美味しいものがいただけるようになります。せっかくの釣行ですから楽しいものにしましょう。

 

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釣り場ご飯①:手作り弁当

おにぎりのススメ

一日釣行で一番便利なお弁当は「おにぎり」ではないでしょうか。コンビニおにぎりも良いのですが、自分で握ればコストもあまりかからず、自分好みのものがいただけます。またおにぎりであれば、釣況によっては一旦手を(口を)止めて釣りを再開することも簡単にできますし、後片付けもくるんできたラップをポケットに入れれば終了など、全体的に簡単に済ますことができるのでおすすめです。

 

南国釣行おにぎりレシピ

奄美以南の釣り師なら大抵「ああ」とうなずく人気のおにぎりが、「ポークおにぎり」です。ポーク(ランチョンミート)を5mmほどの厚さに切り、軽く炙ります。俵型に握ったごはんに乗せ、たっぷりのカラシマヨネーズをかけたら薄焼き卵を海苔の代わりに巻きます。ラップで包んだらできあがり。カラシと酢(マヨネーズ)の殺菌作用で防腐作用もばっちり、栄養価も高く最高の釣り場ご飯です。

 

南国釣行海苔巻きレシピ

先ほどのポークおにぎりの豪華版が「ポーク海苔巻き」です。5mmほどの厚さに切ったランチョンミートを縦半分に切り、海苔巻きの具にします。薄焼き卵とカラシマヨネーズに少し醤油を垂らして味付けします。奄美以南では大人気で良く食べられているおにぎりで、コンビニの弁当コーナーでは定番になっています。

 

和歌山周辺釣行おにぎり(目張り寿司)レシピ

冬の間に高菜を漬けこむ和歌山県の家庭ではオーソドックスで有名なおにぎりである「目張り寿司」。塩漬けした高菜の硬い茎を刻んでご飯に混ぜ、丸いおにぎりを握ります。それを麺つゆなどで味付けした柔らかい葉の部分で包めばできあがりです。ラップで包んで釣り場に持ち込みましょう。カラシと同じ辛味成分であるアリルイソチオシアネートが防腐剤の役割をしてくれるので、これもお弁当におすすめ。最近では使いやすい「目張り寿司用高菜」も通販で手に入るので、ぜひ一度試してみてください。

 

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釣り場ご飯②:現場でアレンジご飯

釣行前にコンビニに立ち寄る釣り人は多いでしょう。飲み物、お弁当、少しのおやつを購入する方がほとんどかと思いますが、買ったおやつにひと手間アレンジをしてみて、おかずを一品プラスしてみませんか。

 

コンビニおかしが華麗に変身:マッシュじゃがりこ

人気のお菓子「じゃがりこ」。一つの重量は60gなので、重さもあまり気になりません。有名なアレンジではありますが、このじゃがりこで簡単にマッシュポテトが作れてしまうんです。

まず食事の前にお湯を沸かしましょう。お湯が沸騰したら、じゃがりこの蓋を半分ほど開け、カップの半分まで熱湯を注ぎます。蓋を戻して30秒蒸らした後、お箸でぐるぐるとかきまぜればあっという間にマッシュポテトのできあがり。おつまみにもおかずにも最適なひと品です。作る時に火傷にだけ気を付けましょう。

 

 

食パンでチキンサンド

釣行にコンビニのサンドイッチを持って行くことはありませんか。「具だくさんサンド」など美味しいですよね。でもいざ食べようと袋を開けるとパンがベチャっとしていてあまり美味しくない、などの経験をした方もいると思います。

ならば現地で作ってしまいましょう。8枚切りの食パン一斤と、コンビニレジでチキンフィレを二つ程度購入すれば、かなり美味しいチキンサンドができます。

 

うまい+うまいは「めっちゃうまい」:チキンポテトサンド

さて、ここでダブルアレンジメニューとして登場するのが先ほどの「マッシュじゃがりこ」。パンにたっぷりのマッシュじゃがりこを塗って、チキンを乗せてパンで挟めば最高に美味しいチキンポテトサンドのできあがりです。時々歯に当たるサクサクした混ぜ残しじゃがりこが食欲をそそります。おにぎりと同じ理由で、片手で簡単に食べられるサンドイッチはゴミも少なく、釣りの時合も逃さないお手軽なごちそうです。

 

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釣り場ご飯③:その場で調理

近年では、釣り場に簡単な調理器具を持ち込む傾向が多くなっています。凝った道具を持ち込むと結構な荷物になってしまいますが、釣りと食事を両立させるためには多少の我慢はしましょう。

 

 

釣った魚をその場でさばく

釣れたばかりの新鮮なお魚に勝るごちそうは無いと思います。釣り場でのご飯に釣れたての魚をおかずにしてみましょう。この醍醐味を実感するためにも、まずは「三枚おろし」を最低限できるようにしましょう。

 

三枚おろしのやり方

ウロコを落として頭と内臓を外したら、背側と腹側の骨沿いに包丁を入れ(包丁のガイドを作る)、尾側から包丁を入れたら頭側に引きます。外れていない尾側の身を切ったら片身が外れます。これを両側すれば「三枚おろし」になります。

腹骨に添って薄く骨をすきます。外した腹骨をダシに使えば美味しい味噌汁やスープになるので、もう一品作りたい方は残しておくと良いでしょう。

腹骨に添って薄く骨をすき、中骨(血合い骨)を血合いごと切り取ります。こちらもダシに使えば美味しい味噌汁やスープになります。

皮を下にして尾側から包丁をまな板に押し付けるように皮を曳いていきます。

このテクニックはどんな魚でも基本はほぼ同じなので、魚をさばけない方はぜひ覚えてください。注意点は、柵に取るまでは「真水」でしっかり洗うことです。海水魚の体に付着しているバクテリアなどは海水耐性が強く、真水には弱い特徴があります。

柵に取ったらぶつ切りでも削ぎ切りでもご自分のお好きな形にカットしてください。あとは煮たり焼いたり汁物を作ったり、もちろん生でもOK。美味しく食べるだけです。

 

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釣り場ご飯④:釣行前に仕込む

簡単で美味しい「ヅケ」

お刺身でいただく場合、実は釣れたばかりのお魚より何日か寝かせた方が美味しいことがあります。お魚の身のアミノ酸が増えるためで、何日か熟成させるとより美味しくなります。そのため、釣り場で生食となると、熟成に代わる旨味アップが欲しいところです。その解決法が「ヅケ」です。ヅケ用のタレを作っておき、釣り場に持ち込めばあっという間に旨味たっぷりのヅケが完成です。

 

ヅケダレレシピ

ヅケダレのレシピは簡単で、醤油、酒(料理酒)、みりんを1:1:1で鍋に入れてひと煮立ちさせたら完成です。粗熱が取れたらジップバッグに入れ冷蔵庫へ。バッグごと釣行に持って行き、あとは切り身を入れるだけで美味しいヅケのできあがりです。柵なら1時間、切り身なら15分が目安。ワサビやショウガのチューブがあれば完璧です。この割合なら赤身でも青魚でも、白身でも合います。

 

ついでの1品「アラ汁(スープ)」レシピ

魚を捌いた時に出る「アラ」はどんどん鍋に放り込んでおきましょう。捌き終わったら鍋に海水を張ってアラをじゃぶじゃぶと洗います。しっかりと海水を切って、たっぷりの真水を張ったら火に掛けます。沸騰するまでは強火で、沸騰したら中火に落としてアクを掬います。塩なら「潮汁」、味噌なら「味噌汁」、醤油なら「おすまし」のように投入する調味料によって味が変わりますので、お好みの味、お好みの濃さで魚を味わい尽くしましょう。

 

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釣り場ご飯⑤:お湯だけで絶品料理

カップラーメンは軽食の王様

お腹を満たす・温かい・美味いの三拍子そろった時短料理の王様、カップラーメンを釣り場に持ち込む釣り師は多いと思います。カロリーもバッチリとれますし、不思議と釣り場で食べるカップラーメンはいつもより美味しく感じます。

しかし、タンパク質、ビタミンなどの栄養が不足しがちな食べ物です。これを克服するために卵を持参しましょう。なお、卵の持参方法は下述の調理器具の見出しでご紹介しています。

 

カップラーメンへの卵の投入の仕方

ただ、卵を上から投入するのではなく、ひと工夫してみましょう。カップラーメンの蓋を95%くらい開けてしまいます。中から麺を取り出して卵を一つ割り入れます。そっと麺を戻したら、熱湯を注ぎます。ここは全体的に「そっと」でお願いします。お湯は卵の分だけ多めに注ぐのがコツ。表示時間を守って蓋を開けると、カップの底で半熟卵が待ってくれています。

 

 

お茶漬け海苔でアレンジメニュー

カップラーメン以外にも、「お茶漬けの素」をおすすめします。前日炊いたご飯の余りをそのまま持参して、お茶漬けの素とお湯だけで完成。最悪、ご飯を持参しなくてもコンビニおにぎりとお茶漬けの素があればOKです。他にも、パスタをゆでてお茶漬けの素を絡めたら立派なディナーの1品になります。

 

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釣り場で便利な調理器具・材料

釣り場で食べる炊きたてご飯「メスティン」

最近は「無洗米」がどこでも手に入るようになり、アウトドアでご飯を炊くのがとても楽になりました。さらに炊く器具もひと昔前ならコッフェルセット、ふた昔前なら飯盒だったものが、メスティンの台頭でとても身近なものに。無洗米をメスティンに入れておき、現地で水を入れ火に掛けるだけで美味しいご飯が炊けます。

 

メスティンの使い方

すっかり有名になったメスティンですが、簡単な炊き方を知らないと面倒臭い器具になってしまいます。焚き火やガスコンロでも炊けるのですが、一番簡単なのは「固形燃料」を使うやり方です。防風対策をした固形燃料コンロに固形燃料1個をセットして火をつけるだけ。火が消えたら炊き上がりです。15分ほど蒸らしたら美味しい炊きたてご飯がいただけますよ。

 

 

煮物も揚げ物もおまかせ「カセットコンロ」

簡単に美味しいものをいただくのに火力はありがたいものです。缶詰めを火に掛けたり、レトルトカレーをお湯で温めたり、もちろんコーヒー・紅茶もお湯があればこそです。そこで登場するのが簡易コンロです。イワタニなどが有名ですが、300g弱の本体にカセットガス1本あればたいがいの料理はできるので、遠征バッグなどにポンと入れておいても邪魔になりません。小ぶりの鍋かフライパンがあれば煮物、揚げ物、炒め物から味噌汁まで全てこれ1台で。

 

 

隠れた主役「ホットサンドメーカー」

実は最強のアイテムと呼び声高いのがこのアイテム。朝食のパンを焼くのはもちろん、フライパン代わりにお肉や魚を蒸し焼きにできますし、スキレット代わりにアヒージョなども楽しめます。

おすすめは常温で保存できる肉まん、あんまんなどです。裏表1分×4回くらい弱火でひっくり返しながら焼き、最後にお水を大さじ1杯くらい投入して水分が無くなったら完成。有名中華まん店顔負けの、ふっくらカリカリ絶品饅が食べられます。

 

 

釣り場ご飯が変わる「卵ケース」

釣れたてのイカの刺身に卵をかけて食べると美味しいという事実はすでにご存知かもしれません。どんな料理にも「あと卵があれば」ということは結構多いと思います。釣り場に卵を持って行っちゃいましょう。ただし、割れやすいので卵ケースの購入をおすすめします。2個入れから10個入れくらいまでのハードケースがアウトドア関連のお店で販売されています。クーラーボックスに忍ばせておけば、釣り場ご飯がレベルアップしますよ。

 

 

多いほど楽しい「調味料」

調理器具ではありませんが、釣り場で調理をするなら充実させたいのが調味料。最近ではスーパーマーケットや100円均一ショップなどで目移りするくらい販売されています。大した荷物にはならないので、最低限欲しい醤油、塩、砂糖、味噌などの他に、シーズニング系調味料、液体系調味料を何種類かタッパーに入れて持ち運びましょう。調理だけでなく、味変アレンジも幅広く楽しめます。

 

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釣り場ご飯の注意事項

食前・食後は手を洗う

食前の手洗いと食後の手洗いでは意味が異なります。食前は当然清潔にするためですが、食後の手洗いは「油分を取る」ためです。おにぎりやサンドイッチなど、直接手で持って食べる物の中には油分が付いているものもあります。キャスト時に油で手が滑ってタックルを水没させる事故などが発生しかねないので、手に付いた油は常に拭き取っておきましょう。

 

 

釣り場は汚さない

釣り場を汚して帰らないために汚れ物は極力少なくし、出たゴミはすべて持ち帰りましょう。また直火のたき火などは、ほとんどの場所で禁止になっているので、たき火をする場合はたき火台が必須です。

釣り師のゴミ問題、マナー問題で釣り禁止となることもあります。自分たちの楽しい釣りライフのためにも釣り場と食事のマナーを守りましょう。

 

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釣り場で食べるご飯は最高の贅沢

満足な釣果があろうが無かろうが、お腹は空いてしまいます。その釣り場での食事はいつもの食卓と違って特別です。ちょっとのアレンジで新しい発見があるのがアウトドアでの食事の良いところ。大自然の中という贅沢なシチュエーションを活かさない手はないので、ぜひ釣り場でのご飯を堪能してください。

 

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【基本を学ぶ釣り用語集】知ってるだけで全然違う!初心者向け釣り用語まとめ!

今回は釣り初心者の方に向けた用語解説です。入門向けの釣りを中心に、ジャンルを問わず釣り人同士の会話の中で出てくる用語を解説しています。なんとなく知っているだけでも情報集めや道具の購入時に役に立つので、初心者の方はぜひ参考にしてみてください。

 

 

 

 

 

初心者向けの釣り用語をマスターしよう

初心者が覚えておきたい釣り用語まとめ

今回は釣り初心者の方に向けた釣り用語の解説です。基本的なものや初心者向けのものから、使用頻度の高い言葉をピックアップしてご紹介します。

言葉そのものの意味だけでなく、どんな意図で使うのか、会話の中から意味を読み取る解説を添付しました。なんとなく知っているだけでも、情報集めやコミュニケーションに役立つはずです。釣り初心者の方はぜひチェックしてみてください。

 

 

基本の釣り用語を4つのジャンルに分けて解説

釣りがもっと分かりやすくなる、基本の釣り用語を4つのジャンルに分けてご紹介します。

道具、仕掛け、エサ、釣り方に分かれているので、釣具店へお出かけになる方は道具と仕掛け、釣り場や釣り方の情報を集める方は、エサ編や釣り方編をチェックしてみてください。

 

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1.覚えておきたい基本の釣り用語:釣り道具編

釣り道具を揃えるならこの言葉をチェック

まずは釣り道具を一式揃えるときに役立つ、道具関連の基本用語をチェックしてみましょう。

事前に言葉の意味を知っておけば、ネットで目的に合う道具の情報を探すときや、釣具店でスタッフに相談するときに役に立ちます。

 

タックル

竿、リール、リールに巻く糸までを一式でタックルと呼びます。呼び名はルアーゲーム的な雰囲気がありますが、近年ではエサ釣り、船釣りでも一般的にタックルと呼ぶようになりました。

まずは道具を一式、という場合は、やってみたい釣り+タックルで検索したり、釣具店でスタッフに〇〇を釣るためのタックルを揃えたい、と伝えるとスムーズです。

 

号(竿)

投げ竿、磯竿など、エサ釣り向けの竿を対象に使われる言葉です。意味が複数ある言葉ですが、竿に対して号と使う場合は、竿の硬さやパワーを表す規格を指します。

磯竿の場合は適合する糸の太さ、投げ竿の場合は適合するオモリの重さを表していますが、初心者の方は「この釣りには磯竿の〇号、投げ竿の〇号を使う」のようなイメージでOKです。

 

適合オモリ負荷

竿が使えるオモリの範囲を表す言葉です。1~3と記載されていれば1号から3号のオモリが適合、船竿では30~120など数字が一気に大きくなりますが、この場合も30号から120号のオモリに適したパワー、という意味になります。

ある程度余裕をもって記載されているので、ピッタリ収めなければいけないわけではありませんが、オモリの重すぎは竿の破損に繋がります。適合範囲内が最も快適に遊べるスペックという意味なので、まずは目的の釣りとオモリ負荷が合う竿を探してみるのがおすすめです。

 

適合ルアーウェイト

先ほどご紹介したオモリ負荷のルアー版です。〇g〜〇gだけでなく、MAX〇〇gと記載されている場合もあります。ルアーロッドでエサ釣り用のオモリを投げる場合は、1号=3.75gで計算して適合範囲内かどうかチェックしてみてください。

ルアーロッドはロッドが想定しているルアーの種類によって作りに違いがあるので、釣具店でスタッフに相談するときは〇〇gぐらいのミノーを使いたい、ジグを使いたいというふうにご相談いただけるとよりスムーズにご案内ができます。

 

番手

番手はリールのサイズを表す言葉です。サビキ釣りのタックルで使うリールの番手は2500番~3000番、のように使います。

シマノとダイワでサイズ表記に若干の差異があったり、モデルによってスプールの深さやギア比に違いがあったりしますが、どのリールを指すときも、サイズには番手という言葉を使うのがポイントです。

 

穂先・ティップ

竿の先端部分のことを穂先、ティップと呼びます。硬さは竿によって違いがあり、目的に合ったもの、釣り人の好みに合うものという流れで会話の中に出てきやすいです。

釣り方を調べているときも穂先、ティップに動きがあったら、という表現がよく出てくるので、まずは先端部分の名称から覚えていきましょう。

 

振り出しと継ぎ竿

釣り竿には一本一本を繋いでいく継ぎ竿と、細い側が太い側の中に納まる振り出しがあります。長さの欲しい磯竿や、高い携帯性を目的としたコンパクトロッドは、振り出し構造を採用したものが人気です。

釣具に触れたことが無い方はイメージしにくい構造なので、釣具店でチェックしてみてください。サビキ釣りなどエサ釣りでよく使われます。

 

調子

調子は、竿がどんな曲がりをするかを表す言葉です。船竿では特に登場頻度の高い言葉で、7:3、5:5など、数字と割合を使って曲がる部分がどこなのか表す場合と、先調子・ファストテーパー、胴調子・スローテーパー、のように曲がり具合を言葉で表現するケースがあります。

同じ長さ、同じ硬さの竿でも先調子と胴調子は使用感に大きな違いがあります。ルアーや船釣りから釣りを始める方は、ぜひ釣り方に合う調子の竿を探してみてください。店頭でスタッフにご相談いただくと確実です。

 

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2.覚えておきたい基本の釣り用語:仕掛け編

仕掛けの話で出てくる基本用語もチェック

続いては仕掛け関連の基本用語解説です。どんな仕掛けを使うのがいいのか、という話の中で出てくる用語なので、釣り場であった釣り人や釣具店で話を聞くときに使えます。釣具店ブログなどをチェックするときにも便利なので、ぜひこの機会にマスターしてください。

 

ヒロ

糸の長さを表すときに使う言葉です。ひとヒロは手を両側に伸ばしたときの端と端、約1.5m程度になります。釣り場で仕掛けを作り直すときにわざわざメジャーで長さを測らない、という意図が含まれているので、手早く仕掛けを組み直すときはひとヒロ、ふたヒロを使って表現しましょう。

 

号(糸)

竿の項目でも出てきた号は、糸の太さを表すときにも使います。意味は大きく異なりますが、別名はないので、竿を対象とする場合も糸を対象にする場合も同じ「号」です。

一般的な釣り糸の1号は標準直径0.165mmです。PEラインは計測方法が異なるので、この規格には当てはまりませんが、PEラインに参考号数として表記されている数字も糸の太さを表しています。

 

号(オモリ)

オモリの重さに対しても号を使います。オモリの場合は1号=3.75gです。糸の号は磯竿の号、オモリの号は投げ竿の号と関連性が深いですが、全て異なる意味で使用するので混同に注意しましょう。

オモリがついているエギにも号を使いますが、この場合は重さではなく長さ(寸)の意味なので注意です。

 

号(ハリ)

ハリのサイズにも号を使います。この場合の号も他の号とは関連性が無く、ハリは形状によってサイズ感に違いがある点にも注意が必要です。

初心者の方はこのハリの〇号、と細かく使うのではなく、完成仕掛けの中で小さなハリ、大きなハリと比較するイメージで使うところから始めてみましょう。この魚を今の時期に釣るなら〇号、という場合は、その魚を狙うときにポピュラーな形状のハリで、という意味を含んでいます。

 

道糸

リールを使うときはリールに巻いてある糸、リールが無い延べ竿を使うときは、先端から仕掛けまでの糸のことを道糸と呼びます。別名はメインラインで、リールを準備するときに情報を調べると、道糸(メインライン)は〇号を〇mと紹介されているケースがほとんどです。

糸がどこかで切れるときは、道糸が残るように糸全体の強度バランスを調整しましょう。釣り上手になれるテクニックの一つです。仕掛け部分の糸は、道糸と同程度か少し弱くなるように調整して、もしものトラブル時に道糸を回収できるセッティングにしておきましょう。

 

ハリス

仕掛け部分の糸はハリスと呼びます。先ほどご紹介した道糸にハリスを結べば、仕掛けの準備は完了です。ハリスも糸なので、〇号を〇cmと表記されます。ハリに結ぶ方の糸はハリスと覚えておきましょう。

ルアーゲームでは別名でリーダーという呼び方が使われています。

 

幹糸

仕掛けに複数のハリがついていて、糸も複数の太さを組み合わせて構成されている場合は、中央の太い糸のことを幹糸と呼びます。幹糸はオモリと道糸を繋ぐ部分、オモリの重さに耐えるという目的を持っているので、道糸の次に太い糸とするのが、仕掛けバランス調整の基本です。

 

エダス

幹糸から複数ハリを出すための糸がエダスです。道糸から幹糸、オモリと繋がって、間から複数のエダスが出てハリがついて、というのがハリ数の多い仕掛けの構成になります。

サビキ仕掛けの糸の欄には幹糸〇号、エダス〇号、ハリの大きさ〇号と表記されているので、複数を見比べてイメージを膨らませてみてください。大物向けは糸を太くハリも大きめ、小物向けは全体的に細く小さくという構成です。

 

ノット

〇〇ノット=〇〇結び、ノットは糸の結び方を表す言葉です。和名と英名があって、別名があっても結び方は同じというケースも少なくありません。ノットという言葉が出てきたら、糸の結び方を指していると覚えておきましょう。

ノットにはたくさんの種類がありますが、初心者の内はユニノットや電車結びなど、簡単なものを少し覚えておけば釣りは十分に楽しめます。

 

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3.覚えておきたい基本の釣り用語:エサ編

エサ関連の基本用語もご紹介

釣りエサに関する基本的な用語もチェックしてみましょう。それほど種類は多くありませんが、一般的ではない釣り人特有の呼び方があります。釣りに出かける前に用語をチェックして、エサの準備や釣り方の情報集めをスムーズに進めましょう。

 

ツケエ・サシエ

ハリに刺すエサのことをツケエ・サシエと呼びます。付ける餌、刺す餌という意味で、どちらも意味や対象は同じです。

ハリのみにエサをつける釣り方では単にエサと呼び、呼び名を複数種類用意する必要がある、つまりハリとハリ以外の部分でエサを使う場合は、ツケエ・サシエを使う傾向があります。

 

チョン掛け

エサの付け方の種類です。ハリ全体を使ってエサを刺すのではなく、ハリ先のカーブにエサをチョンと引っ掛けるような形でエサ付けします。

他にもエサの付け方にはたくさんの種類がありますが、チョン掛けは使用頻度が高く、ルアーゲームでもテクニックとして登場する用語です。いろいろな釣りを遊んでみたい方はぜひ覚えてみてください。

 

マキエ

サシエ・ツケエを使うときに登場する、ハリ以外の部分のエサのひとつです。撒く餌でマキエ、仕掛けの中に含まず、水面上から撒くように使うエサ全般に対して使います。

 

コマセ

マキエの水中バージョンです。コマセは仕掛けにカゴなどをつけて、水中で撒くタイプのエサ全般に対して使います。サビキ釣りや、狙う水深が深い船釣りでは登場頻度が高い用語です。

コマセを詰めすぎないように、しっかりコマセ撒くように竿を振る、こんな形で使用される言葉です。

 

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4.覚えておきたい基本の釣り用語:釣り方編

釣りの最中に出てくる基本用語を覚えよう

最後は釣り方編です。釣り方を調べる際、もしくは釣りの最中に出てくる用語を解説します。

釣り初心者の方にとっては一番ネックになりやすいポイントで、用語で言われてどうしていいかわからなかったり、不安を感じたりするポイントでもあります。誰かと釣りに行くときや船で釣りに行く方は、事前に覚えて意図を読み取れるようにしておきましょう。

 

潮の上げ下げ

海には潮位の変動があって、干潮と満潮に向かって潮の流れ方が変化しながら、満ちたり引いたりしています。潮の上げと下げはこの潮の動きを表す言葉で、満潮に向かって満ちてくる動きの呼び名が上げ潮、干潮に向かって引いてく動きの呼び名が下げ潮です。

上げ潮に変わるからチャンス、今日は下げの7分目がよかった、など、潮の動きに敏感な魚達の反応は上げ潮・下げ潮を使って表現されるので、情報収集には欠かせない用語と言えます。

 

マズメ

朝と夕方の日の出、日没付近の時間帯を指す言葉です。朝の日の出前後の時間帯の呼び名が朝マズメ、夕方の日没前後の時間の呼び名は夕マズメです。この時間帯は太陽光の状況が変化するだけでなく、上げ潮・下げ潮の動きの変化に重なることが多く、魚の動きが活発になりやすい時間帯でもあります。

朝夕のマズメは釣り定番の時間帯です。どちらかのマズメで釣りができるように釣行プランを立てて、釣果アップを目指しましょう。

 

じあい

「時合い」と書き、魚がよく釣れる時間帯や釣れ続けるようなタイミングを表す言葉です。届く範囲にいなかった魚の群れが岸近くまで回遊してくる瞬間や、反応していなかった魚が捕食行動を始める瞬間を意味します。

じあいは先ほどご紹介したマズメ時に訪れることが多く、長く続くこともあれば、断続的に何度か来ることもあります。じあいが来たら連続ヒットのチャンス、一気に釣果を伸ばしておきましょう。

 

カケアガリ・カケサガリ

カケアガリ・カケサガリは、釣り人が海底の地形を表すときに使う言葉です。カケアガリは釣り人から見て海底の地形が上り坂、カケサガリは釣り人から見て、海底の地形が下り坂である状態を意味しています。

魚は平坦な場所よりも変化のある地形を好む傾向があるので、カケアガリやカケサガリは他のポイントよりもよく釣れる可能性が高まります。船釣りでカケアガリに入る、とアナウンスがあった場合は浅くなっていくので根掛かりに注意し、カケサガリのアナウンスは仕掛けが底から離れすぎないように注意しましょう。

 

遊漁

漁ではなく、釣り人を乗せて魚を釣ることを目的としている船のことです。船そのものを対象とする場合は遊漁船、予約など運営を行っている側を対象とする場合は船宿という言葉を使う点もチェックしておきましょう。

 

糸ふけ

糸ふけは糸のたるみのことです。糸がふける、ふけっているという場合は、糸がたるんでいるよという意味合いになります。これはルアーゲームではラインスラックとも呼びます。

糸のたるみ過ぎは仕掛けが流れたり、魚の反応が竿に伝わらなかったりする原因になります。どんな釣りをするときも、糸ふけはマメに回収して、糸がある程度張った状態をキープしましょう。

 

おまつり

釣り人同士の糸が絡んでいる状態のことです。仕掛け、道糸どちらが絡んでいる場合も使う言葉で、おまつりしている、まつっているというふうに使います。

誰かに言われたときはスムーズに絡みを解消できるように、コミュニケーションを取り合って気持ちよく解決しましょう。

 

タラシ

竿の穂先から垂らしている糸のことです。一般的には仕掛けやルアーを投げるときに使う言葉で、タラシは〇cmほど、タラシが長すぎる、短すぎるというように使います。

適切なタラシの長さがキャストのコツです。仕掛けの全長を考慮しながら、タラシが竿の全長を超えないように調整して仕掛けを投げましょう。多くの場合、仕掛けの最下部が竿の七分ほどとするのが適切です。

 

アタリ

魚が仕掛けを引っ張って伝わる感覚のことです。アタリの感覚は魚の種類によってさまざまで、ただ引っ張っていくだけという魚もいれば、コンコンやブルブルといった生命感のある感覚が穂先や手元に伝わることもあります。

ハリに掛からず魚が触っただけでも、アタリという言葉を使う点もチェックしておきましょう。

 

アワセ

糸を引っ張って、魚のアタリに反応する操作をアワセといいます。アタリは魚がエサに食いついた合図です。勝手にハリに掛かることもありますが、アワセをいれることでハリに力が伝わり、ハリ先が魚の口に刺さって、安定感のある「ハリに掛かった」状態を作り出します。

アワセの操作は使っているハリの大きさや狙う魚の種類、釣り方によってさまざまで、操作自体も竿を立てて糸をひっぱる基本のアワセ、リールを巻いてアワセるテクニック「巻きアワセ」など、アワセの操作方法は多岐に及びます。

魚側が引っ張って勝手にハリに掛かる「向こうアワセ」が効くターゲットもいるので、事前に釣り方の情報を集めておきましょう。

 

ばらし・ばらす

一般的には逃げられた・逃がしたという言葉を、釣り人はばれた・ばらした・ばらすという用語で表現します。アワセに失敗して魚の感覚が無くなったり、リールを巻いて寄せている最中に逃げられたり、一度ハリに掛かった魚が逃げたというニュアンスを含んでいる用語です。

 

スレる

魚がルアーやエサに不自然さを感じて、反応せず無視するようになってしまった状態をスレると言います。人の気配がしたり、群れの魚がたくさん釣られたり、同じ仕掛けを何度も目にして学習してしまったり、さまざまな要素がスレる原因になります。

会話の中であの場所の魚はスレているから、と出てきたら、魚はいるけどなかなか反応しない、釣りにくいよという意味になります。

 

タナ

タナは、仕掛けのある深さ、魚がいる水深など、深さを表すときに使う言葉です。上のタナは反応がないから底から〇mのタナを探ってみて、いつもアジのタナは底の方だよ、釣り人同士の会話ではこんなふうに使います。

魚は日によって泳いでいる深さや、エサを探している水深が異なります。狙う魚のタナにしっかりと仕掛けを合わせて、効率よく釣りを進めましょう。ルアーフィッシングでは、タナのことを別名でレンジと呼ぶこともあります。

 

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釣り用語を覚えて快適フィッシングライフ

基本の釣り用語を知って脱初心者

釣りは一般的でない用語が多く、会話や釣り方情報の中で頻繁に用語が登場します。道具や釣り方の情報収集は脱初心者への近道、基本的な用語を知っておくことで、釣り人としてのステップアップがよりスムーズになります。

今回覚えた用語を釣り場や釣具店での会話の中で積極的に使って、より詳細に釣り情報をキャッチしましょう。

 

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釣り用語集

釣具のポイントが独自に作成した釣りにまつわる用語を集めたコンテンツです。

随時更新中なので、何か調べたいときは是非ご活用下さい。

 

 

 

 

アジングに最適なライン選びは?種類別の特徴やセッティングでの使い分けを解説!

今回はアジングで使用されているメインライン、道糸についてです。種類ごとのメリットとデメリット、使い分けのポイントなど、ラインごとの特徴を細かく解説します。ラインの選択で快適度が一気に変わるのがアジング、どれを選ぶか迷う方はぜひ参考にしてみてください!

 

 

 

 

 

アジングのラインを選ぼう

ラインごとの違いを知って使い分けに挑戦!

アジングでのライン選びは選択肢が非常に多く、それぞれに長所と短所、比重やリーダーの有無といった違いがあります。今回は初めてのアジングライン選びから、ステップアップ後、2タックル目や自分に合うセッティングを探す方向けに、ラインごとの違いと使い分けのポイントを解説!どれを選べばいいのか迷う方は、ぜひ参考にしてみてください!

 

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アジングのラインは仕掛けに合わせて選ぼう

アジングラインは選択肢豊富

アジングのライン選びは種類が多彩!主流のエステル、PEだけでなく、フロロカーボンやシンキングPEなど、ありとあらゆるラインが選択肢に入ります。選び方のポイントは感度と扱いやすさの2点がメインで、ラインごとに異なる比重、海水に対する沈み具合も重要な要素です。

アングラーの好み、釣り場の条件や釣りのスタイルなど、繊細な釣りだけに個々のセッティングも非常に細やかですが、どれを選ぶか迷う方は種類、太さとも定番のセッティングから始めればOKです。まずはスタンダードなセッティングを試して、自分の中の基準を作るところから始めましょう。使うラインが細く、製品それぞれの特徴を感じやすいのもアジングラインの面白いところです。ぜひいろいろなメーカーのラインを試して、お気に入りのラインを見つけてください!

 

 

定番はエステルライン&PEライン!

アジング定番のセッティングは、ジグ単タックルにエステルライン0.25号、遠投タックルにPEライン0.4号のセッティングです。どちらも先糸、リーダーラインを組み合わせる必要があるラインですが、アジングと相性のよい特徴を備えており、実釣時の快適性に優れています。

リーダーを結ぶのが面倒と感じる場合は、フロロカーボンラインから始めるのがおすすめですが、アジングは難しい糸同士の結び方無しでも十分楽しめます。簡単な結び方だけで遊べるので、釣り初心者の方もはじめからエステルライン、PEラインを検討してみましょう。号数は標準的なものから始めて、自分に合う構成を探しながら遊ぶのがおすすめです!

 

ラインの種類

種類ごとの特徴

おすすめ号数

アジング初心者おすすめ度

ナイロンライン

扱いやすいが感度がイマイチ

0.3号(1lb)~1号(4lb)

フロロカーボンライン

感度はそれなりだが直結できて使いやすい

0.3号(1lb)~1号(4lb)

エステルライン

感度が高いがリーダーが必要

0.2号(1lb)~0.5号(3lb)

PEライン

水に浮く、強度・感度が高いがリーダーが必要

0.4号前後

シンキングPEライン

水に沈むPEライン、PEライン以上にクセがある

0.4号前後

 

 

アジングラインまとめ

仕掛けに合わせて使い分け

ジグ単にはエステルライン

遠投リグにはPEライン

 

 

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アジングのラインを5種類ご紹介

アジングラインを一気に解説

アジングで使用されているライン5種類について、それぞれの特徴と使いどころ、長所と短所をご紹介します。定番のエステルライン、PEライン以外も状況が合えば、活躍できる場面のある選択肢です。ぜひラインセッティングの参考にしてみてください!

 

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アジングライン①ナイロンライン

しなやかでトラブルが少ないライン

 ナイロンラインはさまざまなルアーゲームで初心者向け、入門向けとされている、クセの無いマイルドなラインです。吸水と紫外線による劣化が早く、引っ張り始めにどの程度伸びるかを表す初期伸び率の高さが弱点ではありますが、小型リールに巻いても巻きグセが付かない特徴には非常に魅力があります。アジングで使用される太さは0.3号(1lb)~1号(4lb)、近距離戦向けのジグ単タックルで使用されているラインです。

 

 

 

ナイロンラインの比重と強度

真水を1とした時の海水の比重は1.04程度で、ナイロンラインの比重は1.14です。この比重は海水に対して馴染むように、漂うような動きをする数字で、ジグヘッドの重さによっては仕掛け側が先行して沈んでいくような特徴を持っています。

太さに対する強度は標準的で、アジングで使用される細い号数同士で見ると、後述するフロロカーボンラインとの強度に違いはほぼありません。モノフィラメントと呼ばれる単一の構造で、擦れに強く傷がついても粘って耐える!結んだときの強さ=結束強度も非常に優秀です!

 

 

ナイロンラインのメリットとデメリット

ナイロンラインのメリットは、ご紹介してきたような扱いやすさとリーダーを必要としない傷への強さです。ノットを覚える必要が無く、リールへの馴染みのよさからトラブル少なく釣りを楽しめます。

よい部分が目立つナイロンラインですが、アジングラインでは弱点の影響が大きく、選択するアングラーは非常に少ないです。ジグヘッドとワームのセッティングにもよりますが、飛距離、つまりラインの放出量によってはラインの沈みが足りず仕掛けの沈降を邪魔する上、感度の低さも目立ちます。アジングで使うならラインの放出量が少ない近距離の表層狙い、感度でアワセるのではなく、巻きで乗せるような釣りにおすすめです!

 

 

ナイロンラインまとめ

ジグ単タックルで0.3号(1lb)~1号(4lb)が活躍

リーダーを組み合わせる必要が無く、トラブルが少ない

沈みが悪く感度も低いので、近距離表層巻きの釣り向け

 

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アジングライン②フロロカーボンライン

リーダー無しで遊べるお手軽ライン

フロロカーボンラインは、先ほどご紹介したナイロンラインよりも水によく沈み、リーダー無しで使える釣り初心者の方におすすめのラインです。硬さがあり、リールへの馴染みが悪く巻き癖が付きやすい、巻き癖によるライントラブルが起きるという弱点がありますが、初期伸び率が低く、感度面では実釣十分な性能を持っています。

アジングで使用される太さはナイロンと同じく0.3号(1lb)~1号(4lb)、こちらも主にジグ単タックルで使用されています!ライン結束に自信がないという方や、流れが速かったり水深がある場所での重めのジグヘッドを使用する際などにはおすすめのメインラインです。

 

 

フロロカーボンラインの比重と強度

フロロカーボンラインの比重は1.78、今回ご紹介しているラインの中では最も水に沈みやすいラインです。ジグヘッドやワームとの組み合わせ方を気にすることなく使用できてリーダーも必要ナシ、こちらもモノフィラメント構造で傷に強く、傷がついても粘って耐えます。

結び目の強さは若干ナイロンラインに劣りますが、太さに対する強度は標準的!今回は道糸としてご紹介していますが、エサ釣りのハリス、ルアーゲームのリーダーと言えばフロロカーボンラインです!

 

 

フロロカーボンラインのメリットとデメリット

メリットは直結できることと、よく沈んで感度もそれなりというバランスのよさにあります。こちらもノットを覚える必要はなく、リールに巻いた道糸をそのまま仕掛けに結べます。

弱点は長所が後述するエステルラインに近いながら、伸び率、感度の面でエステルラインに劣ることです。ジグ単タックルでは多くのアングラーが感度を優先してエステルラインを選択しています。

よく沈み、根ズレに強いフロロカーボンの特徴を活かせる構成とするのが選び方のポイント!深い釣り場や流れの速い釣り場、沈み根が気になる磯系の釣り場で導入を検討してみてください!

 

 

フロロカーボンラインまとめ

ジグ単タックルで0.3号(1lb)~1号(4lb)が活躍

よく沈みジグヘッドを沈める釣りとの相性抜群

深い場所、沈み根が気になる釣り場のジグ単タックルにおすすめ

 

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アジングライン③エステルライン

ジグ単タックルの定番ライン

アジング定番の仕掛け、ジグ単で人気のラインです。水によく沈み、伸び率が低く感度に優れているのが最大の特徴で、繊細なアジングとの相性は抜群と言えます。フロロカーボンよりもやや硬く、リールへの馴染みや巻きグセによるトラブルが気になるラインではありますが、軽量ジグヘッド使用時の操作感は抜群!硬さによる直進性の高さも、感度アップに貢献します。アタリの認識だけでなく、ジグヘッドの動きをイメージしやすいラインです。ジグ単タックルで0.2号(1lb)~0.5号(3lb)が使用されています!

 

 

エステルラインの比重と強度

エステルラインの比重は1.38で、フロロカーボンには劣るものの、実釣中に気になるような沈降の阻害は起きない数値です。アジングのメインである0.8gジグヘッドを使用する際に同じような沈降スピードとなるため、アジに違和感を与えずにワームを口元まで届けてくれます。

太さに対する強度はナイロンラインやフロロラインを若干上回る強度を持っていますが、伸びがないので瞬間的なショックを吸収できず、強度の限界に達した瞬間に切れるような特徴があります。道糸として使う時はショック吸収役としてリーダーを組み合わせたり、ドラグを緩めに設定してこの弱点を補いましょう。5g以上の仕掛けを投げる時は、仕掛けの重さによるキャスト時のショック切れに注意です!

 

 

エステルラインのメリットとデメリット

メリットは硬さと伸び率の低さによる圧倒的な感度、若干ではありますがフロロカーボンラインよりも細いものを使えるので、軽量ジグヘッド使用時の飛距離にも期待ができます。リーダーの付け方は簡単なので、ジグ単から始める場合は初心者の方にもエステルラインをおすすめします。

デメリットは硬さ、リール馴染みの悪さによるトラブルの頻度と、ショックリーダーを結ぶノットを習得する必要があることです。リーダー無しで直結すると不意にアワセ切れするケースが多発するので、面倒でも必ずリーダーを結んで使いましょう。種類はフロロカーボン、太さは3lb(0.8号)程度が標準的なセッティングで、長さは30cmほど結んでおけばOKです。

エステルラインの初期伸び率は各メーカーの製品によってさまざまです。対ショック性と感度を天秤にかけながら、自分に合うエステルラインを探してみてください! 

 

 

エステルラインまとめ

ジグ単タックルの定番ライン

ジグ単タックルで0.2号(1lb)~0.5号(3lb)が活躍

リーダーはフロロカーボン3lb(0.8号)、長さは30cm程度がおすすめ

 

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アジングライン④PEライン

遠投タックルの定番ライン

キャロライナリグ、スプリットショットリグなど、ジグヘッドにシンカーをプラスする仕掛けを使う時は、強度に優れるPEラインを組み合わせるのがアジングのスタンダードです。太さに対する強度は全ライン中最強、5g、10gとウェイトを上げても、0.4号の太さで十分に対応できる強度を持っています。

伸び率の低さも全ライン中最強で、ナイロンやフロロカーボンと比べると1/4程度しか伸びません。伸び率は4%前後、遠投しても仕掛けを見失わない感度も魅力のラインです。こちらもリーダーの付け方は簡単なので、初心者の方もぜひ検討してみてください!

 

 

PEラインの比重と強度

比重は0.97と唯一1.0を下回る数値です。アジングではこの違いがPEライン最大の弱点とも言えるポイントで、軽量ジグヘッドを沈めにくかったり、浮いて緩みが出ることでアタリを認識できなかったり、いろいろな弊害が出てきます。使用感はジグヘッドとワームの組み合わせにもよりますが、浮力があるものや3g以下を使う場合は、水に沈んで緩まないエステルラインやフロロカーボンラインをおすすめします。

強度はおすすめしている0.4号で8lb前後とかなり高く、重い仕掛けとは相性抜群!ただし縒り糸なので傷に弱く、一本が破断すると負荷が集中して簡単に切れるという特性も持っています。道糸を傷から守る、リーダーラインを組み合わせて使用しましょう。結束強度も低く、結びが抜けやすいラインなので、この点からもリーダーラインの使用をおすすめします。

使用するリーダーはエステルラインと同様にフロロカーボン、太さは遠投リグであれば6lb(1.5号)程度、長さは30cm程度がおすすめです。遠投リグはリーダーの先にスイベル、ハリスの役割を果たすリーダーという構造なので、ハリス側のリーダーを細くすれば中間リーダーの太さはそれほど気になりません!

 

 

PEラインのメリットとデメリット

メリットは太さに対する強度と、張っている状態での感度の高さです。遠投で放出しているラインが長ければ長いほど、伸びが気になるフロロカーボンやエステルには無い感度が際立ちます。15g程度までなら0.4号で十分、もっと重い仕掛けを使う場合やアジが大きい場合、強引なやり取りが必要な釣り場では、0.6号まで検討してみてください。

デメリットはリーダーを組み合わせる必要があることと、柔らかくてティップやガイドに絡んだり、結び目ができるとほどけなかったり、スピニングリールでもバックラッシュが発生したりと独自のトラブルを持っている点です。また、水面近くに漂うような比重なので、風や波に弱いことが挙げられます。リールへの馴染みはいいラインなので、なるべく緩んでいる状態を作らないようにラインテンションをコントロールしながら遊んでみてください!

 

 

PEラインまとめ

遠投タックルのライン

遠投タックルで0.2号(3lb)~0.6号(11lb)が活躍

リーダーはフロロカーボン6lb(1.5号)、長さは30cm程度がおすすめ

 

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アジングライン⑤シンキングPEライン

強風時や潮流の対策に

最後にご紹介するラインは、近年展開が活発になっているシンキングのPEラインです。PEラインの中に高比重の芯を入れたこのラインは、PEの浮いてしまう弱点を補いつつ、感度と強度を引き出すようなコンセプトを持っています。芯の太さはメーカーそれぞれ、同じメーカーのものでも号数によって比重が異なりますが、海水に沈む比重です。

スタンダードなPEラインの弱点、傷に弱い特性はそのままなので、リーダーを30cmほど結んで運用しましょう。PEライン同様リーダーの付け方は簡単です!

 

 

 

シンキングPEラインの比重と強度

比重は1.1~1.4程度、選択する製品によって沈み方は異なりますが、水中ではスタンダードなPEラインよりも直線的な沈み方をするのが最大の特徴です。海面より上にある時も重く糸フケが出にくいセッティングで、風や波の影響を受ける長さが短くなります。

強度はスタンダードなPEラインを下回る傾向がありますが、他の種類のラインに比べると高い数値です!

 

 

シンキングPEラインのメリットとデメリット

メリットは波風の影響を受けにくいことと、軽量ジグヘッドの沈降を邪魔せずPEラインの強さを使える点です。使用感は正にPEラインとエステルラインの中間、芯がある分スタンダードなPEラインよりも真っすぐになりやすく、ジグ単、遠投タックル両方で活躍できます。

デメリットはリーダーを組み合わせる必要があることと、真円性が低く、強度のバラツキや芯の扱いにも気を配る必要がある点です。表面のザラつきから糸鳴りが気になったり、ノットとの相性で結束がうまくいかないケースがあります。どの程度ダメージを受けているのかの判断も難しく、PEラインの知識がある方、釣りに慣れている方向けのラインと言えます。

 

 

シンキングPEラインまとめ

遠投タックルのラフコンディション対策に

ジグ単タックル、遠投タックルで0.3号(4.5lb)~0.6号(10lb)が活躍

リーダーはフロロカーボン6lb(1.5号)、長さは30cm程度がおすすめ

 

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アジングラインの結束方法

簡単な結び方を覚えよう

エステルライン、PEラインなど、リーダーとの組み合わせが必要になるラインを選ぶ方向けに、アジングで多用されているノットを2種類ご紹介します。どちらも強度よりも手軽さを重視した内容で、結び方はどれを選んでいいのか悩む方でもすぐに習得できます。1つ目にご紹介する「トリプルエイトノット」は、エステルラインとの組み合わせがおすすめのノットです。

結び方は道糸とリーダーの端を互い違いに持ち、両端を押して中央に二重ラインのループを作るところからスタートします。人差し指をループに入れて、3回ひねり、親指もループの中に入れて、リーダーと道糸をループの中に通してほぼ完成!あとは結び目を口に含んで軽く濡らしてから、ループの左右を持ってゆっくり締め込みを行いましょう。結び目が小さくなったら、余ったラインをカットして完成です。

リーダーの長さはループの中を通せる30cm程度、事前にカットしておいて、長さを調整しておくのが結び方のポイントです。

 

 

PEライン使用時も簡単な結び方でOK

2つ目はPEラインとの組み合わせがおすすめの「3.5ノット」です。こちらも手順は非常にシンプル、初心者の方でもすぐに実践で使える結び方と言えます。

結び方は「トリプルエイトノット」と同様に道糸とリーダーを重ねてループを作るところからスタートします。道糸とリーダーを重ねて持って、できたループに端側から3回ラインの束を通し、最後に1度、道糸だけループに通して締め込みを行えば完成です。

「トリプルエイトノット」との違いはひねりを加えていないことで、PEラインを結束するときは結び目がきれいに仕上がる「3.5ノット」がおすすめです。こちらもリーダーを事前に30cmほどの長さでカット、無理なくループをくぐらせることができる長さとしておくのが結び方のポイントになります。ちょっとした違いですが、繊細な違いで使い分けを楽しむのがライトゲームの醍醐味!簡単なノットなので、初心者の方もぜひ使い分けに挑戦してみてください!

 

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アジングラインを使い分けよう

特徴の違いに合わせてラインを使い分けよう

アジングのラインには種類ごとに大きな違いがあり、個性を活かしたセレクトは実釣時の使用感に直結します。初心者の方にはジグ単にエステルライン、遠投タックルにPEラインとスタンダードな選び方をご紹介しましたが、号数やリーダーの長さは自分が使いやすいと感じるところを探りながら遊んでみる方法がおすすめです。

釣れるアジの大きさ、釣り場の状況からタックルセッティングまで、ベストな号数とリーダーの長さは釣り場次第!まずはスタンダードな構成から、慣れてきたらいろいろ試して小さな違いを楽しみながら、釣果アップを目指しましょう!

 

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【初心者必見】タイラバの釣り方講座!釣れる条件から動かし方までコツをご紹介!

今回はタイラバの釣り方をまとめて解説!基本的な操作から実釣時のイメージ、釣り方のコツまで、タイラバに出かける前に知っておきたいポイントを紹介しています。巻き方やアワセ方を知っておけば、当日の釣りがスムーズ!初心者の方はぜひ参考にしてみてください!

 

 

 

 

タイラバの基本と釣り方のコツを習得しよう

釣り方の基本や仕掛けの使い方を解説

今回はタイラバの基本的な操作と仕掛けの使い方、初回の釣りをスムーズに楽しむためのコツを解説します。道具選びに役立つ情報も登場するので、釣り初心者の方もぜひ参考にしてみてください!

 

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タイラバの動かし方の基本を3つに分けて解説

動かし方の基本を習得しよう

 まずは基本的なタイラバの動かし方、リールの巻き方や、スピード調整について解説します。動かし方は非常にシンプルで、基本となる部分は船釣りの中でも簡単に遊べる部類です。

ルアーゲーム的に仕掛けを動かし続ける釣りですが、タックルの使い方にさえ慣れれば、釣行当日はスムーズに遊べること間違いなし!船釣り初挑戦の方、釣り初心者の方はぜひ参考にしてみてください! 

 

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1.タイラバの動かし方:タイラバの着底確認

サミングで着底の瞬間を見極め

タイラバは船釣りの仕掛けの中では比較的軽量で、流される船の上から落とすと真っすぐには落ちていきません。ポイントの水深=糸の放出量とはならないので、まずは仕掛けが底に付く瞬間、着底を見極める方法を習得しておきましょう!

目安になるのは、リールの逆回転が止まる瞬間、海中に落ちていく道糸が止まる瞬間で、一定速度で放出されていたラインがトンッと止まったら、タイラバが底に付いた合図です。タイラバが軽ければ軽いほどこのトンッという感覚は小さいので、底取りが難しい場合はタイラバを重くする必要があります。着底後のタイラバをそのままにしておくと、道糸だけ潮に流されて再度ライン放出が始まるので、ついた瞬間を見極める必要があることをチェックしておきましょう。

 

着底の瞬間を見極めるコツ

着底の瞬間を見極めるコツはサミングというテクニックで、親指でスプールの道糸を軽く押さえ、スプールの回転に少しブレーキを掛けることで、勢いがついたスプールが着底後も回転するトラブルを防げます。指示された水深が近くなってきたら、サミングしながら着底の瞬間を探ってみてください。

落ちてくるタイラバを追いかけて、着底後の巻き上げでバイトというのが、タイラバ王道のヒットパターンです。着底後にすぐにタイラバを動かせなければ、その王道パターンを逃すことになります。投入時にサミング、巻き上げ後の落とし直しにもサミング、サミングをクセにすることでステップアップと釣果アップが目指せます!

 

 

サミングしても着底が分からなくなったら

サミングしても着底が分からなかった場合は、面倒でも仕掛けを回収し、タイラバを重くして再投入するのがおすすめです。巻き上げ、着底と誘いを続けると仕掛けが流されてどんどん分かりにくくなるので、初心者の方は必ずサミングを心掛けて、自分が着底を認識できるところまでタイラバの重さを調整しましょう。

サミングしても着底が分からない、道糸に角度がつきすぎて釣りにくい、巻き上げと着底を何度も繰り返して糸が水深の倍程度まで出たら、仕掛けを回収して再度投入というのが、タイラバの基本的な流れになります。着底が分からないと浮いた状態から上下させる動かし方になって、釣れないタナをひたすら探っている状態になりがちなので、着底の確認は非常に重要です。

 

釣果アップを目指して

仕掛けの回収は面倒に感じますが、タイラバが絡んでいないかチェックしたり、フレッシュなポイントに仕掛けを入れ直したり、落とし直しは釣果に与える影響が大きいです。サミングとマメな落とし直しで、釣果アップを目指してください!

 

 

タイラバの着底確認まとめ

サミングを掛けると着底が分かりやすい

分からない場合はタイラバを重くしよう

釣り続けて着底が分からなくなったら、仕掛けを回収して落とし直し

 

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2.タイラバの動かし方:巻き方とスピード調整

一定の速度をキープする巻き方がポイント

タイラバは巻き上げと落下を繰り返す動かし方だけで、十分に釣れる仕掛けです。次は巻き上げ時のポイント、リールの巻き方についてチェックしてみましょう!

巻き方のイメージは、できるだけ真鯛に違和感を与えないように、一定のスピードをキープし、タイラバをきれいに泳がせるのが王道スタイルです。メタルジグのようにアクションをつける必要はないので、ハンドルを持つ手に集中して、等速な巻き方を目指してみてください。スピードはタイラバ向けベイトリールのローギアモデルで1秒1回転程度、カウンター付きのリールは巻きスピード表示機能が付いているので、一定速度をキープする巻き方、スピード調整による誘いの変化が簡単に楽しめます!

 

船の揺れに合わせて調整

スピード調整と等速な巻き方に慣れてきたら、船の揺れで穂先が上下して、仕掛けを引っ張ってしまうスピード変化の対応にもチャレンジしてみましょう。手首や肩、ロッドの曲がりを使って、穂先ができるだけ同じ入り方をするようにキープできるとバッチリです!

 

 

魚影アナウンスはチャンス

景色が変わらず同じ場所にいるように感じる船釣りですが、船は風や潮の影響を受けて絶えず流され続けています。水深の変化や魚探反応など、大きな変化がある時は船内でアナウンスが行われるので、巻き方やスピードだけに集中するのではなく、船長からのアナウンスにも気を配っておきましょう。

ベイトの反応や真鯛の反応がアナウンスされたときは大チャンス、水深の変化がアナウンスされたときは着底のタイミングに注意です!

 

 

タイラバの巻き方とスピード調整まとめ

一定の速度で巻き続けるのが基本

スピードはローギアで1秒1回転を基準に!

船内のアナウンスにも気を配ろう

 

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3.タイラバの動かし方:アタリとアワセ、やりとり

真鯛のアタリとアワセ

落として巻き上げて、この動かし方を繰り返すの中で、真鯛はタイラバに興味を持って追いかけながらバイトしてきます。ゴンゴンと断続的にアタリが伝わっているときは真鯛がまだ針がかりしておらず、ラバーパーツをかじっている段階なので、違和感を与えないように同じ巻き方を続けるというのが、タイラバゲームのやりとりのポイントです。

この「アタリがあっても巻きを止めずに一定のスピードを保つ」ことが実は非常に難しいと感じます。特に釣り経験者になるほど思わず早アワセしたり、無意識に巻きを止めて追いアタリを聞いたりしてしまいます。逆に初心者は小さいアタリに気付かなかったり、慣れるまで言われたことをしっかり遂行するので、本アタリがくるまで一定スピードを保つことが上手だったりします。他の釣りに比べても、タイラバは釣り初心者が一投目で釣ってしまうというシーンを良く見るのはこれが要因かもしれませんね。途中で見切られることもありますが、針が口に当たるまでできるだけ同じスピード、同じ巻き方で真鯛にタイラバを追わせましょう。

しっかり食わせて引き込むようなアタリを感じたら、針が口に刺さって真鯛の抵抗がロッドまで伝わっているサインです。針を深く刺すイメージで、ロッドを胸元に引き寄せてアワセを入れましょう!アタリがあっても動かし方は変えない、ゴンゴンと当たっているときはアワセない、釣り初心者の方はこの部分を意識しておけばOKです!

 

 

真鯛とのやりとり

タイラバはタックル、仕掛けともできるだけ軽いオモリで落とす、というコンセプトを持った構成なので、釣れる魚のサイズに対してラインが細めの釣りです。ドラグ設定は細いラインと突っ込む真鯛の引きを考えてライトに、1kg程度に設定して、糸を出しながらゆっくり巻き続けるというが、基本的なやりとりになります。このドラグの設定が真鯛をキャッチするための大きな要素になるので、初心者の方は出船前に船長に引っ張って確認してもらうのがおすすめです。

 

ドラグ設定について

ドラグが強すぎると大鯛や青物に切られやすく、ドラグが緩いとフッキングが甘くバラシやすくなります。手に馴染ませたい場合は事前にペットボトルなどで1kgの負荷を作って設定、手でラインを引っ張って感覚を身に着けておきましょう。タイラバのやり取りはドラグ設定にこだわるというのが最大のコツ、ドラグの設定さえしっかりできていれば、ドラグを出しながらゆっくり巻くだけでかなりのサイズまで対応できます!

 

タイラバのアタリとアワセ、やりとりまとめ

ゴンゴンとアタっている間は巻き続ける

しっかり食わせて引き込まれてからアワセを入れる

やりとりのコツは1kg前後のドラグ設定

 

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タイラバ仕掛けの条件別使い分けを2つに分けて解説

仕掛けは条件に合わせて使い分けよう

タイラバはヘッドの重さ、ラバーパーツの色や形状と、使い分けができるパーツが複数ある仕掛けです。どんな条件の時に効果があるのか、ローテーションのイメージをヘッドとラバーパーツの2つに分けてご紹介します。

潮の色は地域や時期、当日の状況によってさまざまです。重さと色の使い分けは初心者の方でも簡単に楽しめるポイントなので、仕掛け購入の際はぜひ参考にしてみてください!

 

 

 

 

1.タイラバ仕掛け:タイラバヘッドの条件別使い分け

条件別の使い分け:水深別重さ選択

次は釣り方の応用編、基本的な仕掛けの使い分け方法についてもご紹介します。何度も釣りに行って経験を積むことで、その船に乗った時の効率的なローテーションができるようになりますが、まずはオーソドックスな方法から試してみるだけでも、釣果やサイズアップに繋がります。初心者の方もぜひ積極的に取り入れてみてください。

まずは水深別にヘッドの重さを使い分ける、一歩踏み込んで、潮に合わせて重さを変える使い分けから挑戦してみましょう!前提としてタイラバは重いものよりも軽いもの、できるだけゆっくりフォールさせて食わせの時間を作るというのが基本になります。

 

ヘッドの重さは10m=10g+α

初めてのタイラバに挑戦する方は、10m=10gを基準にイメージするところから始めてみてください。まずは水深が40mより浅ければ40g、100mなら100gがベースです。ここから潮の速さや船が流されるスピード、船の流し方に合わせて重さを調整!釣りにくければどんどん重く、余裕があれば、タイラバヘッドを軽くしていきましょう。水深=10g+αはあくまで目安、自分が着底を感じるところまで重くする必要があります!

船宿予約時に回るポイントの水深と潮流、流し方とすべてを知っている船長が80gを持ってきて、と提案してくれたら、前後で60gと100gを準備すればバッチリ、その中から当日の状況に合わせて調整していけばOKです!

 

80gが基準の場合に用意するヘッドウェイト ローテーションイメージ
60g 潮が緩く着底が明確な場合はローテーション
80g 一投目はこの重さから!
100g 潮や風で着底が分からない時にローテーション

 

 

条件別の使い分け:状況別カラー選択

ヘッドのカラーローテーションについてもご紹介します。万能カラー、ローテーションの基本とするカラーは高実績なオレンジゴールド系がおすすめで、ここに系統が重ならない色で2パターンほどプラスするというのが初心者の方におすすめのカラー構成です。

朝夕や曇りで日の光が弱いタイミングには、グローやチャートといった目立つカラーを試してみるのがおすすめ、日中はグリーンやブラック、ブルーシルバーがローテーションで活躍します。釣れない時は積極的にローテーションを試してみましょう。さらに、電池で光る「RMフラッシュスライドタイラバ」は奥の手としてもおススメです!

 

タイラバヘッドカラー

おすすめのローテーションタイミング

オレンジゴールド系 ローテーションの中心
グロー・チャート系 朝夕曇りのローライト時に!
グリーン・ブルーシルバー系 日中のナチュラル系アピールに!
ブラック・レッドゴールド系 日中の濁り時、ハイアピールカラーに!

 

 

タイラバヘッドの条件別使い分けまとめ

ヘッドの重さは10m=10g+αを基準に前後で3種類以上用意しておこう

着底が分かるまで重くしよう

カラーはオレンジゴールド+別系統2種類でローテーションがおすすめ

 

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2.タイラバ仕掛け:タイラバネクタイの種類と使い方

条件別の使い分け:ネクタイ形状の種類と特徴

ネクタイには大きく分けて、ストレートタイプとカーリータイプ、2つの種類があります。ネクタイ自体の揺れ方だけでなくヘッドのシルエット、アクションにも大きな影響を与えるパーツなので、交換用を兼ねて2タイプを試せるように準備しておくのがおすすめです。

真っすぐなストレートタイプはシルエットが小さく、アクションはときどきピリッと揺れる程度です。ヘッドを動かす力も小さく、ローアピール系のネクタイとイメージしておきましょう。波打つカーリータイプはネクタイ自体のアクションが非常に大きく、全体のシルエットを大きく見せる効果があります。ヘッドもよく動くハイアピール系とイメージしておきましょう。

それぞれの使い方にイメージを持つことで、ローテーションがより面白くなるので、交換用も兼ねてぜひ2パターンを試せる構成を準備してみてください!

 

ネクタイの形状 特徴
ストレート シルエット小、アクションは控えめ
カーリー シルエット大、アクションは強め

 

 

条件別の使い分け:ネクタイの使い方

ストレートは低活性時やベイトが小さい時、カーリーは高活性時やベイトが大きい時、と使い分けにはセオリーがありますが、敢えて別系統のものを見せることで、真鯛の反応を得られるケースもあります。1投入目は季節のベイトに合わせたものとしつつ、釣れない時は積極的にローテーションしながら、反応がよい構成を探すスタイルがおすすめの使い方です。

ネクタイはフグにかじられたり劣化してしまったりするパーツなので、船上で交換できるように複数を持ち込むようにするのがおすすめです。ヘッドパーツ同様、カラーローテーションも積極的に試しましょう!

 

 

タイラバネクタイの種類と使い分けまとめ

ストレートネクタイはローアピールアクション

カーリーネクタイはハイアピールアクション

当日は両方を試してみるのがおすすめ

 

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タイラバの釣り方のコツを3つに分けて解説

条件別に釣り方のコツも紹介

ここからは季節や地域などの条件別に、覚えておくと役に立つコツを解説します。すぐに実行できるものをメインに紹介するので、初心者の方もぜひ参考にしてみてください!

 

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1.タイラバの釣果アップのコツ:時期別の釣り方イメージ

時期別の釣り方イメージを3つに分けて解説

 

 

①時期別の釣り分け:春・秋

産卵が絡むノッコミの春、冬に向けて荒食いする秋は、初めてのタイラバに特におすすめの季節です。強烈に深い場所を釣るケースは少なく、初心者の方でも着底確認、タイラバの扱いが簡単で、真鯛の活性にも期待ができます。サイズアップを狙う方にも、この季節の釣りがおすすめです。

この時期の釣り方のコツは、効率よく釣れる重め&速めの巻きで、この巻き方はベイトがイワシなど小魚系のパターンにも効果があります。極端すぎると釣れないので、初心者の方はあくまでも1秒1回転のスピードを基準に、1秒1.5回転程度のイメージで試してみてください!

 

 

②時期別の釣り分け:夏

夏は、春秋に次いで初心者の方にもおすすめしやすいシーズンで、サイズというよりも数が釣れる可能性があり、真鯛の活性が高く、遊びやすい季節です。

この時期のコツも春秋と同様で、速い巻きをローテーションに加えることで、効率アップと小魚系パターンのフォローができます。真鯛が広範囲に散る傾向があるので、高めまで巻きあげてテンポよく真鯛を探していきましょう!

 

 

③時期別の釣り分け:冬

冬は真鯛が深場に落ちる季節です。使用するタイラバが重く、ロッドは強め、ラインの号数も太めとタックルを調整して、ディープなタイラバに対応する必要があります。冬用のタックルが必要なケースが多く、初めてのタイラバにはおすすめしにくい時期ですが、他の釣りと同じく釣れれば大きい季節なので、サイズアップを目指す方はぜひ冬のタイラバも検討してみてください。

 

冬の釣りのコツ

この時期のコツはタックル、仕掛けのバランス調整と、巻き速度のローテーションです。ラインの号数が上がった分、そして沈める水深が深くなった分だけタイラバは重いものを使用する必要があります。タングステンヘッドも検討しながら、ラインの号数とタイラバのウェイトを検討してみましょう。

巻きスピードはイワシがいれば速め、低活性時や他のベイトがいる時は遅め、この2つを意識していろいろ試しながら釣るというのがポイントです。釣れない日も多くなる季節なので、スピード、カラー、ネクタイのタイプなど、タイラバの使い方を工夫しながら貴重なバイトを探してみてください!

 

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2.タイラバの釣果アップのコツ:地域別の釣り方紹介

地域別の釣り方イメージを5つに分けて解説

地域別の特徴も解説します。スタートするエリアがハッキリしている場合は、道具を揃える前にその地域の傾向、できれば出かける船宿も考慮にいれながら検討するのが、タイラバタックルの揃え方です。使用するタイラバの重さに地域差があるので、傾向を掴んでマルチに使えるロッドを見つけましょう!

 

 

①地域別の釣り方イメージ:東北

ドテラ流しをメインとしている地域があるので、タイラバはスタンダードな構成よりも重いものを中心に揃える必要があります。初心者の方は予約時に船宿推奨のタイラバウェイトを確認して、使用するタイラバのウェイトにマッチするタックルを揃えましょう。メタルジグによる攻略も有効、使い方はジギングのような使い方ではなくタイラバと同じ使い方、タックルはそのまま、着底から速めのスピードで巻きあげるだけです!

 

 

②地域別の釣り方イメージ:関東

船宿が多く、好みに合うスタイルの船を探しやすい地域です。特に千葉や茨城は真鯛の魚影が濃く人気のエリア。釣り方はスタンダードなタイラバだけでなく、春のイワシトルネード攻略が有名です。巨大なイワシの群れの中を釣るので、強波動系のヘッド+カーリーテールは忘れずに準備しておきましょう。こちらもドテラ流しかどうか事前に確認しておきたいエリアになります。

 

 

③地域別の釣り方イメージ:関西

③地域別の釣り方イメージ:関西 ゲーム系の釣りを得意としている船宿が多い大阪湾はもちろん、ブランド真鯛が狙える明石エリアは、タイラバの人気も非常に高いです。明石と言えば荒い根と速い潮流、このエリアで釣る時は、タイラバの基本でご紹介したサミングと細糸の使用が、釣果アップのポイントになります。PE0.8号を基準に、ドラグ性能の高いリールが使用できる場合は、0.6号まで号数を落とすことも検討してみましょう!

 

 

④地域別の釣り方イメージ:瀬戸内

九州とは事情が異なる、瀬戸内のタイラバもチェックしておきましょう。ドテラ流しが主流のエリアで、水深は10mから100mと様々です。流れが速いポイントが多く、タイラバのヘッドは沈みに優れるタングステン製を重視します。ネクタイはカーリー系が人気です。

水深10m前後で砂地の浅場に接岸している真鯛を狙う時は、キャスティングタイラバを使用するケースもあります。船宿に状況を聞きながら、キャスティングに適したスピニングタックルの準備も検討しておきましょう。

 

 

⑤地域別の釣り方イメージ:九州

タイラバ発祥の地、九州は五島灘、玄界灘、豊後水道、錦江湾など、人気ポイントが点在する屈指の人気エリアです。こちらも潮が速かったり、ディープをドテラで釣るスタイルが人気だったりと高負荷な条件を釣るケースが出てくるので、タイラバは標準よりも重めを意識して揃えていきたいところです。ヘッドウェイトの調整はPEラインの号数、ストレートネクタイとの組み合わせやタングステンヘッドも考慮に入れてみてください!

 

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3.タイラバの釣果アップのコツ:ドテラ流しの釣り方イメージ

ドテラ流しとは

最後は地域別の釣り方でも登場した、ドテラ流しについてです。これは船の流し方を指す言葉で、釣り人は片舷に、船は仕掛けのある場所からどんどん遠ざかっていくというのが、この流し方の特徴になります。平行気味に新規ポイントを通過することから、釣り座で釣れる・釣れないの差がつきにくいというのも好まれているポイントです。

 

ドテラ流しの釣り方

ドテラ流しはラインが沖側に出ていくか、船の下に入るか、どちらの場合もラインが真下には向かわないというのが気を付けるべきポイント!着底は真下に落とす場合よりも分かりにくく、仕掛けは浮き上がりやすくなります。水深、潮流に加えて、ドテラ流しなのかどうか、というのもタイラバヘッドの重さを決める要素になる点は要チェックです。

釣り方のコツは、ラインが釣りにくい角度になったと感じたら回収、入れ直しをこまめに行うことと、浮き上がりを考慮してしっかり着底を確認することです。入れ直しのタイミングによってラインの角度が変化するので、隣の人と絡まりそうと感じた時も回収して入れ直しです!

 

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タイラバに出かけよう

簡単操作で真鯛をゲットしよう

ゲストを含め魚がよく釣れるのはもちろん、使い方が簡単で手軽さがあるというのが、タイラバ人気のポイントです。船釣り特有のイメージをつかむまではちょっと苦労することもありますが、慣れてくれば、釣り初心者の方でも大きな真鯛をゲットできるチャンスがあります。

シーズンが長く、船釣りのデビュー戦にはもってこいの釣りモノです。本気で遊ぶ趣味として船釣りをお考えの方は、ぜひタイラバを検討してみてください。エリアに合ったタイラバの重さ、タックル構成に悩む場合は、店頭でスタッフが船宿に合うものを一式ご紹介させていただきます!

 

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シーバスが釣れる人と釣れない人の違いは?狙い方のコツやテクニックを解説!

「シーバス釣りは難しい」と感じる初心者は多いと思います。特に堤防五目釣りなど、エサ釣りに特化した釣り方をしていた方は敷居が高く感じる傾向があるようです。しかし心配はいりません。実はシーバスの釣り方はそんなに難しくありません。ポイントを押さえたルアー釣りを解説!

 

 

 

 

 

ルアーでのシーバスの釣り方5ポイント解説

シーバス、釣れない人から釣れる人へ

一年を通してどこかの沿岸で顔を出すシーバス。釣り初心者でも比較的簡単にその魚体を拝むことができる魚ですが、反面ベテランでも釣果にバラツキの生まれる魚でもあります。釣れる人と釣れない人の違いはどこにあるのでしょう。今回は陸っぱりからのルアー釣りのやり方を中心に、シーバスの狙い方とコツを5ポイント紹介いたします。今まで釣れなかった人は釣れる人へとぜひ転身して下さい。

※タックルに関してはシーバス用のものを所有している前提で進めていきます。

 

 

 

 

シーバスの釣り方・基本ポイント①「場所選択」

釣れない人は粘り過ぎている

シーバスを狙うのならば、まずは時間を惜しまずフィールドを開拓していく必要があります。また同じフィールドでも狙いどころを変えながらこまめにランガンで探りを入れましょう。釣れない人は同じところで「粘る」をよしとしている人が多いようです。

 

 

釣れる人は複数の釣り場が頭に入っている

陸っぱりのシーバスフィッシングは3m前後のシーバスロッドを常に振り回すことから、一つの釣り座に入れる人数が制限されます。「ここが一杯ならあっちで」と臨機応変に立ち回れるように何か所かの釣り座を頭の中に確保しておきましょう。

また狙い方によっては遠投などが必要になることの多い釣りですから、当然「風向き」に影響される釣りでもあります。複数の釣り場がインプットされていればサッと風裏に逃げることも自在です。選択肢の中にサーフ・地磯・堤防・河口など、特色の違う釣り場が入っていれば完璧です。

 

 

釣れる人は情報収集上手!

 シーバスに限らず正確で重要度の高い情報をいち早くゲットできるのは今も昔も「釣り場近くの釣り具屋さん」と相場が決まっています。自分の釣りフィールド近辺の釣り具屋さんは釣り場選択の最重要情報源です。何も購入しなくても全然大丈夫ですから、釣り座に入る前には必ず釣り具屋さんに顔を出して店員さんに話を聞きましょう。初めてのお店でもかまいません。思わぬ有力情報をゲットできるかもしれません。

また最近ではインターネットの普及とともに釣り場情報も昔より簡単にゲットできるようになりました。もちろんリアルタイムの情報ばかりではありませんが、一つの指針にするには充分な情報量があります。釣りに向かう前にまずは調べてみましょう。

 

検索のコツ!

釣果・時期・仕掛け・テトラポッド位置など実釣情報

常夜灯の有無・駐車場の有無・トイレの有無など釣り場情報

釣り具屋さんの有無・コンビニの有無など周辺情報

 

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シーバスの釣り方・基本ポイント②「時期・時合」

釣れない人の定番パターン

シーバスに限らず、魚がなかなか釣れないと口にする人は「さて、ご飯も食べ終わったし、ちょっと釣りに行ってみるか」や、「休みがこの日しかないからこの日に釣りに行こう」など、行き当たりばったりのことが多いようです。釣行予定はキッチリとたてましょう。

 

 

釣れる人は潮を見極める!

  スズキの仲間は潮の動いている時に捕食活動をすることの多い魚です。一般的に上げ潮に乗って沿岸に近づき小魚を捕食し、下げ潮に乗って沖に出ると考えられています。またヒラスズキに至っては「荒磯の王者」などと呼ばれるほど潮の動きの速い場所を好みます。ですから初心者の第一の狙いはズバリ「満潮(潮止まり)までの上げ潮」となります。

次に大事なのが「潮回り」になります。大潮や小潮という言葉を聞いたことがあると思いますが、大雑把に小潮は干満の差があまりなく、大潮は干満の差が激しいといえます。潮は約6時間サイクルで上げたり下げたりしています。大潮ですとその6時間の間にプラスマイナス2mも潮が動くので、当然潮の動きは早く激しくなります。つまり次のポイントは「大潮の上げ潮」となります。

 

 

釣れる人は時合を逃さない!

さて、釣り場所と潮回りの情報が手に入ったら次は「時合(じあい)」についてです。どんな魚にも必死に捕食する時間(時合)があります。その代表が「マヅメ」です。一般的に太陽と水平線の間の詰まる時間(間詰め)を言い、日の出の前後1時間ほどと日の入りの前後1時間ほどを指します。この時間は人間でも朝ごはんと夕ごはんを食べる時間にあたり、お魚もお腹を空かす時間のようですね。

すべての条件が揃った時に海面がボコボコバシャバシャしだしたら大チャンスです。ライズやナブラと呼ばれる捕食時間(時合)の始まりです。ナブラは一瞬で消えることも多々あります。その時を逃さずルアーを投げ倒しましょう。

 

潮汐表を手に入れる方法!

釣り具屋さんでゲット!

インターネットでダウンロード!

ポイントのアプリをダウンロード!

 

 

 

 

釣れる人は旬を探る(4月から11月)

シーバスは通年狙える魚だと言ったばかりで「旬を探る」は矛盾していると思われるでしょうが、やはり釣れやすい時期はあります。それは活性の上がる春から秋にかけて。スズキが夏の味覚と言われる由縁です。旬を狙って美味しいスズキを沢山ゲットしましょう!

 

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シーバスの釣り方・基本ポイント③「ルアー選択」

釣れない人はルアーローテができていない!

ルアーは何でもかんでも沢山持って行く必要はありませんが、時と場所に応じたものは用意して行く必要があります。また、時合によってローテーションを頻繁にし、常にベストなルアー選択をするよう心がけましょう。

選択肢が多いほど攻略できるパターンも増えますし、ロストなど緊急時の保険にもなります。車で釣行の場合には、トランクにタックルボックスを入れておき、ベース基地のように持ち歩く一軍ルアーとの入れ替えが出来ると釣れる可能性もぐっと上がりそうですね。

ルアーローテーションは、サイズ・カラー・レンジ・波動など色々な可能性を試すための釣人の武器なので、惜しみなく使えるように事前に準備しておきましょう!

 

 

釣れる人はミノーを使いこなす!

ミノーはシーバスを狙うなら必ずタックルボックスに入れておきたいルアーの一つです。その昔「東京湾爆釣ルアー」として名を馳せたレッドヘッドは今も定番で人気のあるルアーです。魚の形そのものを模したルアーで、おおまかにタイプは3つ。

 

フローティングタイプの特徴

リトリーブ(リールを巻いてルアーを引くこと)をやめると浮き上がってくる「フローティング(F)タイプ」は、水深の浅い磯や河口などの場所や水面で捕食をしているシーバスを狙います。リトリーブをやめても浮力で水面までは動き続けるので、そこでシーバスが口を使うこともあります。軽くできているものが多いので飛距離はそれなりです。

 

サスペンドタイプの特徴

リトリーブをやめると中層にとどまる「サスペンド(SP)タイプ」は、ロッドアクションを付けたあと一瞬その場で静止する(ポーズ)ことでシーバスに口を使わせるタイミングを作ることが容易なルアーです。フローティングタイプに比べると若干重く作られているので、多少飛距離も延びます。

 

シンキングタイプの特徴

リトリーブをやめると沈んで行く「シンキング(S)タイプ」は水深のある釣り場で力を発揮するルアーです。活性が鈍って深場で休んでいるシーバスなどにも有効ですが、常に根掛かりの危険性はあります。重く作られていることで飛距離が出ますので、フックを付けずに遠投ズル曳きで海底の様子をリサーチするのにも向いています。リトリーブ速度によって海底から水面までカバーできるので、守備範囲は一番広いルアーであるといえます。

 

ミノータイプ

メリット

デメリット

備考

フローティング(F)

動きが良い

根掛かりしずらい

飛距離が出ない

横風に弱い

動きは良いが、軽いが故のライントラブルもあり

サスペンド(SP)

中層のサーチに抜群の威力

実際には完全ステイは難しく、経験が必要

使いこなせれば河口でのドリフト釣法などに威力を発揮

シンキング(S)

飛距離が出る

アタリがダイレクト

スローリトリーブでアクションが付けにくい

オールマイティーに使える

 

 

釣れる人はジグで攻める!

金属製の板をベイトに見立てて作られるジグは、その重さから遠投をしてシーバスを狙うのにも適しています。標準的なシーバスロッドであれば10~30gほどのメタルジグがメインのセッティングになります。

 

オーソドックスタイプジグ

青物などのライトショアジギングゲームなどでも活躍するメタルジグ。堤防や地磯でのシーバスゲームでは、特に遠投が必要な時に頼りになります。魚が沖で湧く「ナブラ」と呼ばれる現象が起こった時などは100mくらいの遠投が必要になることがあります。100mというと桁違いな感じですが、実は初心者でも何度かの練習次第ですぐにコツを覚え、クリアできる距離なのです。

 

実績抜群のバイブレーションタイプ

バイブレーションといえば、その昔はプラスチックミノーの仲間でしたが、最近ではメタルジグの仲間入りをしています。お尻をブルブルと震わせながら泳がせるために重量がヘッド寄りになっていることと、体全体をフィンタイプにしていることから空気抵抗が強く飛距離はメタルジグにはかないませんが、実釣実績は抜群です。使い方も難しくないので、必ず1個は持っておきたいルアーの一つですね。水中でのアピール力が強いのが特徴です。

 

ジグタイプ

特徴

オーソドックスタイプメタルジグ

圧倒的な飛距離とレンジキープのしやすさ、沈降速度の速さから見切られにくい。比較的安価。

バイブレーションタイプメタルジグ

プラ素材のものより飛距離が出る。タダ巻きで充分アピールするが、反面魚がスレるのも早い。比較的高価。

 

 

釣れる人はワームでナチュラルに食わす!

シーバスを狙うにあたり、ぜひタックルボックスに1セット入れてもらいたいのが「ワーム」と「ジグヘッド」です。基本は押さえているのに釣れない…。原因は腕だけの問題では無い場合があります。例えば、その日のシーバスがハードプラグの動きを気に入らないこともあるでしょう。そんな時に、よりソフトでナチュラルなベイトの動きを再現できるワームは強い武器になります。

また、浅い地磯や水深の無い河口などでのシーバスフィッシングでは根掛かりも多くあります。高価なプラグを投げるたびにロスト、なども当然考えられます。上向きのシングルフックがデフォルトのジグヘッドはもともと根掛かりがしにくい造りですし、ハードプラグに比べて安価で買えます。これだけで釣行されている方もいるくらいです。

 

ソフトワームを使う理由

根掛かり防止!

スレたシーバスの警戒心を解く!

お財布に優しい!

 

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シーバスの釣り方・基本ポイント④「テクニック」

釣れない人は「釣った」喜びを知ろう!

誰でもルアーを始めたばかりの頃はロッドアクションに悩みます。魚が食いつくタナ(水深)や海底の様子を探ったりもなかなかできないものです。まずは基本のロッドアクションを覚え、最初の一匹を釣り上げましょう。「釣れた」ではなく「釣った」という自覚が自信になります。

 

 

釣れる人は基本ができている!

さて、場所と道具が揃ったらいよいよシーバスを狙いに行くのですが、もう一つ大事な条件があります。そう、ルアーを動かすテクニックです。今回は地磯や堤防からのテクニックの他に汽水域に現れるシーバスをゲットするための河口でのテクニックもあわせて紹介いたします。

 

 

基本のピッチ&ジャーク釣法

シーバスフィッシングでまず覚えなければならないのがピッチとジャークです。初心者の方は、ピッチはリールを巻く事、ジャークはロッドをあおることと覚えておけば良いでしょう。「ジャークでルアーを動かし、ピッチで糸ふけを取る」感覚です。

タックル全体の仕掛けバランスにもよりますが、テクニック的にはまず「ワンピッチ・ワンジャーク」を覚えましょう。ロッドを1度しゃくったらリールを1回転させるこの釣法が基本になりますが、「リールの1回転が約70㎝から90㎝ほどラインを回収する」ことを念頭に置き、ロングジャークやショートジャークにピッチの回転数を対応させましょう。

ジャークをしたあとピッチせずにフリーフォールで何秒か沈ませる「リフト&フォール」のテクニックも合わせて練習すれば多くの釣り場で通用するようになります。

 

8の字メソッドも有効!

最後まで慎重にリーリングしよう!

足元まで引いたらすぐにピックアップしない!

竿先を海面に近づけ、大きく8の字を描くようにしてルアーを泳がせる!

 

 

クロス釣法からのU字メソッド

これは真水が好きなシーバスが河口から汽水域のある川の中流域まで入ってくる場所で特に威力を発揮するテクニックです。もちろん流れのある海での釣行でも使えるテクニックですので、覚えておくと良いでしょう。

クロス釣法は流れに対してどの角度でルアーを投げるのかで呼び方が変わります。流れに直角にルアーを投げる「クロス」に対して上流に向かって投げるのを「アップクロス」、下流に投げることを「ダウンクロス」と呼びます。

どこを狙って投げても当然ルアーは自分の足元に帰ってくるわけですから、違いはルアーの「通り道」と「スピード」ということになります。河川など魚の居付いている場所がある程度限定される(橋脚下など)フィールドではそこを通して魚を釣ります。

魚は通常川上に頭を向け捕食対象を待っているため、橋脚下などの魚溜まりを狙う時はどのクロスの方法でも「上流から」流して行くのが正解です。自然に流速に乗せてドリフト(テンションを掛けずに流す)させても良いくらいです。そして、魚の居そうな場所でブレーキを掛けるようリーリングします。このルアーの動きがU字を描くことから、「U字メソッド」と呼びます。ルアーが方向を変えた瞬間に食わせるテクニックです。

※もちろん魚の後方から魚を追い越して口を使わせる方法もありますが、これはほとんどがダウンクロスになります。流速によっては狙いのポイントを泳がせられないことが多いので気を付けましょう。

 

ドリフト釣法を覚えよう!

ラインは張らない!(ルアーを手元で感じない程度)

明から暗に流す!(橋脚下やストラクチャーの中まで)

暗から明にUターン!(明るいところへ逃げるベイトを意識)

ラインメンディングはこまめに!

 

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シーバスの釣り方・基本ポイント⑤「習性を見極める」

釣れない人は相手(シーバス)の理解が浅い

さて、最後はシーバス(スズキ)の習性についてです。ポイント④まではこちら側からの考え方でしたので、相手をもう少し研究してみましょう。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」です。

 

 

釣れる人はマッチザベイトを意識している!

シーバスに限らずフィッシュイーターをルアーで狙う場合、その時捕食されているベイトにルアーを合わせる「マッチザベイト」を意識しましょう。足元の海中にイワシが群れている、小アジが群れているなど、その時シーバスが捕食しているであろうベイトにルアーの「色」「形」「大きさ」を合わせたチョイスをしましょう。間違ったチョイスは見切られる原因になりかねません。

関東から中部あたりで良く聞く釣り方に「コノシロパターン」というものがあります。これは2つの考え方・やり方があり、大群でコノシロ(15㎝以上で中には20㎝を越えるものも)が接岸してくる秋から冬にかけてコノシロに付いているシーバスをコノシロのようなルアーで狙うやりかたと、コノシロの大群の下や回りをルアーで探ることで食い気の立っているシーバスを釣る狙い方です。どちらも正解ですので、コノシロの季節にはぜひ試してみてください。

※コノシロルアーは大型のものが多く、タックルもそれなりに強力なものが必要になります。見切られることも多いですが、ヒットすれば大物の可能性が高い釣りです。

 

 

釣れる人はバチ抜けを狙う!

イソメやゴカイが産卵のために海底からわらわらと湧いてくる時期があります。これをバチ抜けと言いますが、その時期は冬から春にかけての「シーバスの産卵後」の時期に合います。産卵で体力の落ちているシーバスはこのイソメやゴカイを狙ってやってきます。

バチ抜けのおきやすい条件は満潮からの下げ始めといわれています。また大潮や中潮のような潮が大きく動く潮回りの時に起こりやすいとされています。冬の満月の下げ始めは水中観察をしてからロッドを振ってみましょう。バチ抜けシーバスは浮遊しているバチに合わせ、見切られることのないよう「ゆっくりタダ巻き」が基本になります。

 

バチの特性を覚えよう!

大きさは1㎝から10㎝前後とさまざま

12月から5月くらいに抜ける

満月の大潮の下げ始めに出没することが多い

遊泳力は弱いが光に集まる

 

 

釣れる人はマズメを狙う!

シーバスはフィッシュイーターの中ではエサの捕獲がヘタな部類です。それが原因なのかは分かりませんが、昼間の明るい時間より夜に活動が活発になります。朝マズメ、夕マズメを積極的に狙っていきましょう。まずは常夜灯のある釣りやすい場所などで腕を磨くのがおすすめです。

 

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さあ、もうシーバスは手の届くところに!

シーバスを始めたばかりの頃は「シーバスって本当にルアーで釣れるの?」と疑心暗鬼になったものです。しかし、釣れない理由を補正していくことで確実に釣れる魚になりました。特に初心者の頃は、居付きのスレたシーバスよりも回遊してきたウブなシーバスを追い駆けていました。ちなみに、当時のメインフィールドは神奈川県の花水川河口と東京湾奥の橋脚回りでした。ぜひみなさんも自分なりの「釣れない原因」を探り、会心の一本を手にして下さい。

 

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エギングの基本タックル・仕掛けは?揃える道具とセッティングのコツを解説!

エギングビギナー向け!今回はエギングの基本的なタックルと仕掛け、あると便利な道具類をまとめてご紹介します。初めてのタックルにピッタリのロッド、必要な仕掛けパーツをまとめて揃えたい方は要チェック!入門にピッタリの構成でお届けします!

 

 

 

 

 

エギングのタックル&仕掛けを揃えよう!

エギング入門に必要な道具を一気に準備!

エギングビギナー必見!エギング入門に必要なタックル、仕掛けと道具類をまとめてご紹介します。スタート時に何が必要なのか、どの号数を選べばいいのか、ぜひ入門道具選びの参考にしてみてください!

 

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エギングタックルを3つに分けてご紹介!

初心者向けの基本タックルを揃えよう!

まずはロッドとリールに道糸、揃えるエギングのタックルからご紹介します。ロッドはエギング専用のものが必要ですが、リールはサイズが合っていれば汎用向けとして展開されている入門のものでOKです。

ラインは糸同士の結びを覚える必要があるPEライン、結びのコツをつかむまでちょっと練習が必要ですが、エギングはこのタイプのラインを使用するメリットがかなり大きいので、初心者の方も思い切ってPEラインからスタートしてみましょう。

エギングタックルは小さなメタルジグを使う釣り、ちょい投げ、船からのキス釣りなど、いろいろな釣りが遊べる万能なタックルでもあります。イカ釣りをメインに、初めての釣り道具をお探しの方にはピッタリの構成です。どの釣りから始めるかお悩みの方はぜひ検討してみてください!

 

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1.エギングタックル:ロッド

エギング専用のロッドを準備しよう!

エギングは専用として展開されているロッドが快適!他の釣りよりもルアーをキビキビと動かす、エギング独特の動作に合わせた軽さと曲がり方が専用ロッドの大きな魅力です。長い時間ロッドを振り続けても疲れない、釣りの時間をより楽しくしてくれる要素になるので、初心者の方もぜひ専用のロッドからスタートしてみてください。

アオリイカの寿命は約一年で、エギングの中でも秋の小型釣りと春の大型狙いに分類されます。各ロッドにも秋向けと春向けのモデルが用意されていて、専門性の高いものを選んで始める方法と、中間的なもので両方のシーズンを楽しむ方法、この2つから自分に合う方法を選べます。釣り初心者の方には予算のバランスが取りやすい、中間的な構成を選択する方法がおすすめです!

 

 

長さと硬さの選び方

エギングロッドは長さや硬さに複数の種類があります。初心者の入門にふさわしい1本はどんなスペックなのか、基本中の基本である王道のスペックをチェックしてみましょう。先ほどご紹介した中間的なもの、堤防で春と秋の釣りに対応できるスペックをご紹介します。

 

長さは初心者の方でも振りやすい8.6フィートモデルが堤防エギングの基本となる長さです。硬さは各メーカーともM、ML、MHのような記載で、MLは秋の小型釣りが快適、MHは春の大型狙いで活躍するパワーが持ち味といったセッティングになります。春秋両方を1本で遊ぶなら、中間的なMがおすすめです。まずはバランスに優れる8.6フィートのミディアムパワーから始めましょう!

 

長さ 硬さ 用途
7フィートクラス ML(ミディアムライト) 秋のエギングで使いやすい!
8フィートクラス M(ミディアム) 季節を問わずおすすめ!
9フィートクラス MH(ミディアムヘビー) 遠投大型狙いに!

 

 

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2.エギングタックル:リール

定番のC3000番を選ぼう!

リールは初心者の方でも扱いやすいスピニングリール、サイズは2500、C3000という大きさがエギングタックルの基本セッティングです。エギング専用として展開されているリールはロッド同様に軽く、シャクリの動作が快適ですが、初心者の方には予算のバランスを考えてスタンダードなアイテムの入門向けグレード、C3000番をおすすめします。

2500番やC3000番は他の釣りでも使いやすい万能サイズ、エギングタックルをそのまま流用するだけでなく、他の専用ロッドと組み合わせて遊ぶ使い方も楽しめるので、予算配分はリールを重視するのがおすすめです。いろいろな釣りに使うなら、使用感や耐久性にも満足できる1万円前後のグレードを検討してみましょう!

 

サイズ 用途
1000/C2000 アジング・メバリングに!
2500/C3000 エギングにピッタリ!
4000 サーフ・ライトショアジギングに

 

 

ハイギアとノーマルギアの選択について

サイズを選んだら、次はギア比を選択しましょう!メーカーによって内容や表記に若干違いがありますが、H、XHとついているものは一回転あたりの巻取り量が多く、表記の無いノーマルギアは標準的な巻取り量とイメージしておけばOKです!

春の賢い大型アオリイカ狙いを重視するなら、1シャクリひと巻きでエギを動かしすぎないノーマルギア、秋のアオリイカを効率よく釣るなら、スピードを出しやすいハイギアを選ぶのが選び方のコツです。

迷う方には2シャクリひと巻きとすれば春でも遊びやすい、ハイギアのモデルをおすすめします!

 

記号 ギア比 用途
表記無し  ノーマルギア(約5:1) スローな春の釣りにおすすめ!
H/HG ハイギア(約6:1) スタンダード!
XH エクストラハイギア(約6.3:1) スピーディーな秋の釣りにおすすめ!

 

 

 

シングルとダブルハンドルの違いについて

ギア比と同じく、ハンドルのタイプもエギングのリール選びで好みが分かれるポイントです。ハンドルのタイプはハンドルノブが1つのシングルハンドル、ノブが2つのダブルハンドルから選択できます。

エギングリールの主流はノブが2つのダブルハンドルで、巻き取ってハンドルノブから手を離した時に、勝手に回ってラインを回収しすぎないというのが選択のポイント。シングルはハンドルノブが一番下にくるまで回ろうとしますが、ダブルはノブが2つあることで、半回転程度で回転が落ち着きます。初心者の方、選択を迷う方はダブルハンドルから始めてみましょう!

シングルハンドルはノブが1つで総重量が軽いというのが選択のポイントです。ロッド同様、エギング専用リールは軽さを追求したものが多く、ダブルハンドルモデルと比べて10gほど軽くなるシングルハンドルは、総重量の面で非常に魅力があります。少しでも軽さを追求したい方は、シングルハンドルモデルも考慮に入れて検討してみましょう!

 

ハンドルタイプ メリット デメリット
ダブルハンドル ハンドルの回転がピタッと止まる ハンドル1つ分重い
シングルハンドル ハンドル1つ分軽い ハンドルが勝手に回る場合がある

 

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3.エギングタックル:ライン

エギングのPEラインは0.6号が基本!

エギングタックルのラインはPEラインを使うのがスタンダードです。伸び率が低く細くても強い、エギをキビキビ動かしたいエギングにはピッタリの特性を持ったラインで、アオリイカの繊細なアタリを判断しやすくなります。リーダーと呼ばれる先糸を結ぶ必要がありますが、他のラインと比べると釣果の差は歴然です!

PEラインの太さは0.6号を基準に選ぶのが春秋バランスよく遊べる基本セッティングで、巻き量は150m以上巻いておくと、トラブルで切ることになっても釣りを続けられます。リールの項目でご紹介した2500番、C3000は0.6号200mというスペックのものが多いので、ピッタリ巻けるこのセッティングを目安にするのがおすすめです!

 

種類 特徴 用途
ナイロンライン しなやかで伸びがある  
フロロカーボンライン 硬く瀬ズレに強い リーダーに最適!
PEライン 強度が高く伸びが少ない エギングにはコレ!

 

 

0.4号、0.8号のセッティングも選択肢に!

バランス重視の基本セッティング以外、細めのPE0.4号と太い0.8号を選ぶときのポイントもチェックしておきましょう!基本的には細いほどよく飛んで操作性もアップしますが、太い0.8号にも飛距離が出ないなりの魅力があります。

0.4号は小型の秋イカ狙いにピッタリのセッティングで、小さくて軽いエギを気持ちよく扱える操作性が魅力です。やり取りに慣れている方や、高性能なドラグを持つハイグレードリールを使う場合は、春のエギングでも使えるセッティングです。バランスを考慮してリーダーも細めのものを選びましょう。

0.8号は流れの中から大型のアオリイカを寄せるパワフルな釣りや、根掛かりからの回収率を少しでも上げたい時におすすめです。初めての釣りにエギングを選ぶ方は、根掛かり回収率を考えてこの太さも検討してみてください。こちらもライン全体のバランスを考えて、リーダーはやや太めとすると道糸の強さを活かせます!

 

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エギングの仕掛けを2つに分けてご紹介!

初心者向けの仕掛けパーツも準備!

ロッド、リール、ラインとタックルの準備ができたら、次はエギングの仕掛け部分の準備を進めましょう!仕掛けのセッティングはPEラインに結ぶリーダーライン、糸とエギを繋げるスナップ、アオリイカを誘うエギの3つです。仕掛けが非常にシンプルなので、釣り初心者の方でも簡単に準備ができます。

リーダー、スナップはサイズや強度があっていれば他の釣りからも流用できるので、すでに道具をお持ちの場合はエギングの条件に合うかを確認してみましょう。イチから道具を揃える場合は、エギング専用の製品から選ぶと製品選びが簡単です!

 

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1.エギング仕掛け:エギ

アオリイカを誘う疑似餌!

まずはアオリイカを釣るためのルアー、エギについてです。魚なのかエビなのか、不思議な形をした独特な疑似餌で、アオリイカだけでなく、タコや根魚が反応してくることもあります。ハリは魚ではなくイカの触腕に合わせた形状、手を伸ばしてきたところを掛けられる、専用形状のカンナです。

色、大きさに重さ、そして沈み方と選択肢が非常に多いルアーなので、初めての方はどれを選んでいいのか悩みがちなのがエギ選びです。基本となるモデルさえチェックしておけば選び方は簡単なので、しっかり予習しておきましょう!

 

 

基本となるのサイズは3.5号!

もっともベーシックなエギのサイズは3.5号で、春の大型アオリにはちょうどいいサイズ、秋の小型狙いではサイズを選んで釣るようなサイズ感です。重さはメーカーによって多少違いがありますが、標準となるノーマルモデルが20g前後、ゆっくり沈む軽め、早く沈む重めも選べます。

春から始める時はバランスよく遊べる3.5号のノーマルモデルがあればOK、秋の小型狙いで数を釣りたい時は少しサイズを落として、2.5号程度のノーマルモデルを準備しておけばバッチリです。

船から浅い場所、岸に向けて投げるようなスタイルの釣りにも、岸釣り向けの3.5号エギを使えばOK!船で深い場所を釣る専用のエギ、頭にオモリのついたティップラン専用エギは同じ3.5号でも重すぎるので、購入時は間違えないように注意しましょう。

 

号数 重さとサイズ 用途
2号以下 6cm6g程度 ヒイカ狙いに
2.5号 8cm10g程度 秋イカにおすすめ!
3号/3.5号 10cm前後15gから20g程度 スタンダード!
4号以上 12cm25g程度 遠投大物狙いに

 

 

色を使い分けて釣果アップ!

アオリイカは色の違いで釣果が変わるターゲットで、同じサイズのエギを色違いで使い分けるのが釣果アップのコツです。初心者の方も根掛かりで無くしたときのことを考えて、3つ、4つとエギを準備しておきましょう。

特に実績の高い色はオレンジ、ピンクの2色で、この2つはスタート時に必ず用意しておきたい人気のカラーです。まずはこの2色がベースのものから、模様や下地のタイプが気に入るものを選んでみてください。ローテーション用に他の色を用意するなら、グリーンとパープルをおすすめします。色が同系統ばかりにならないように、バランスよく揃えていきましょう!

 

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2.エギング仕掛け:リーダー&スナップ

道糸に結ぶリーダーラインを準備しよう!

複数の糸が織り込まれているPEラインはダメージに弱く、傷がつくとその部分に負荷が集中して強度が大幅に低下するという弱点を持っています。この弱点を補うために、多少の傷なら粘って耐える素材のリーダーラインを結ぶのがエギングの基本的なラインセッティングです。

リーダーラインの種類はフロロカーボン、太さは2号から3号(8lbから12lb)を使用します。メインラインとのバランスを考慮して、同程度の強度のものを選ぶのがおすすめです。結び方は電車結びなど、簡単な結びから始めてみましょう。劣化してきたら結び直しが必要になるので、釣り場に持ち込めるコンパクトスプール製品がおすすめです!

 

号数 強度 道糸とのバランス
2号 8lb PE0.4号におすすめ!
2.5号 10lb PE0.6号におすすめ!
3号 12lb PE0.8号におすすめ!

 

 

スナップがあるとエギの付け替えが簡単!

エギの色替え、ローテーションで活躍するのがルアーゲームで定番の接続パーツ、スナップです。開閉式のクリップのような構造で、リーダーに結んでおけば、ラインを切らず簡単にエギを交換できるようになります。

エギング向けに設計された専用スナップなら、エギのバランスを崩すことなく使えて開閉自体も簡単!開けやすいMサイズがおすすめです!

 

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エギングは専用ケースが快適!

エギ専用のケースで持ち運びが快適!

エギの持ち運びは、一つずつカバーを付けるカンナカバーと、まとめて複数を収納できるエギケースを使う方法、この2つから選べます。数が少なければカンナケースを使ってキーホルダーのように持ち運び、数が増えてきたらエギケースに移行するというのが定番です。

カンナが刺さるような状態で持ち運ぶのは危険なので、エギと合わせて必ずどちらかを用意しておきましょう。

 

 

 

バラつかずカンナが絡まないスマート設計

ルアー用の万能ケースを使う方法もありますが、エギング向けのケースはカンナをスポンジに刺して固定できる専用設計です。中でエギがバラつかず、カンナ同士が絡むトラブルも起きません。最初に4つ以上エギを準備するなら、収納取り出しともに簡単なエギケースをおすすめします!

 

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エギングの取り込みにはギャフがおすすめ!

専用ギャフで取り込み簡単!

春の大型アオリイカは大きいもので重さ2kg以上、腕一本で掛かってくるケースもあり、抜き上げやラインをつかんでの取り込みはバラシのリスクが高いです。キャッチをより確実なものにするために、エギング用のギャフを用意しておきましょう。

イカ向けのギャフはエギのカンナのような形状で、イカの胴体を捉えやすい設計です。ネットよりも先が軽く、取り込み時にバランスを崩しにくいのがギャフのいいところ、収納時はコンパクトにまとまって快適に持ち運べます。足場の高い堤防で釣りをするときは、確実に海面に届く長いものを準備しましょう!

 

 

玉網よりもギャフがおすすめ!

魚釣りの取り込みツールと言えばネットが定番ですが、イカを相手にするとヌメリや墨で汚れる、カンナがネットの網目に掛かってトラブルになるなど、使いにくさを感じる部分が目立ちます。

ギャフは取り込み時のトラブルが少なく、汚れても手入れが簡単なのが大きなメリットです。エギングではギャフが主流、不意の大物に備えて、初心者の方もぜひ検討してみてください!

 

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エギングに出かけるときの服装をチェック!

防寒日焼け対策でアウトドアを満喫!

エギング向けの服装についてもチェックしておきましょう!春、秋がメインとなる釣りなので強烈な防寒は必要ありませんが、アウトドアを楽しむためには季節に合わせた防寒、日焼け対策が必須です。アオリイカの墨がついてしまうかもしれないことを考慮して、外遊び用のウェアを準備しておきましょう!

エギが飛んできた時にケガを防いでくれる帽子、しっかり歩けるシューズ、ライフジャケットとエギケースが入る収納があれば完璧!堤防から遊ぶときは、ポーチ型のライフジャケットが手軽です!

 

 

偏光グラスで釣果アップ!

安全面、そして釣果の面からもぜひ検討していただきたいのがアイウェア。釣り向けとして人気の偏光グラスは、帽子と同じくルアーやエギが飛んできた時の対策として機能するだけでなく、余計な光をカットして水中を見やすくしてくれる効果があります。

エギング、特に秋の釣りは目で見てイカを探したり、追いかけてきたイカの反応を見ながらエギを動かす釣り方の効果が非常に高いので、こちらもぜひ検討してみてください。エギングだけでなく、さまざまなルアーフィッシングで活躍するアイテムです!

 

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エギングであると便利な小物類もチェック!

イカ絞めピック

ここからはエギングの時にあると便利な道具類の紹介です。まずはアオリイカを美味しく持ち替えるための道具、イカ絞めピックをチェックしてみましょう。

この道具は彫刻刀のような形で、文字通りイカを絞めるためのアイテムです。使い方はアオリイカの目と目の間に刺すだけ、イカは絞めると色が白くなるので、初めてでも簡単に使えます!

 

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歯ブラシ

エギについた墨を落とす時にあると便利なアイテムです。イカが墨を吐くのは身の危険を感じた時、墨がついたままのエギはイカに警戒されてしまうので、歯ブラシで擦ってきれいにしてから使うのが釣果アップのコツです!

 

 

アワビシート

生命感あふれる輝きが魅力的な、エギのカスタムアイテムです。ワンポイントのアピールとしてエギに貼るだけでなく、エギの簡単補修ツールとしても機能します。

アオリイカのアタリに気づかずアワセが遅れると、エギがかじられて布が破けてしまうケースがあります。こんな時はアワビシートを使って補修!あくまでワンポイント的に、ひし形に切って貼るのが使い方のコツです!

 

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エギングタックル&仕掛けの準備はコレでバッチリ!

道具を揃えて釣りに出かけよう!

エギングの入門道具一式はコレで準備完了!道具類の整理が終われば、あとは釣り場でアオリイカを釣るだけです!堤防を歩き回って、価値ある1匹をゲットしましょう。

予算に合わせた新商品探しや今釣れているエギなど、気になる情報はぜひ店頭でスタッフにお尋ねください!

 

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